ホテル・宿泊業向けレベニューマネジメントシステム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

ホテル・宿泊業向けレベニューマネジメントシステムの開発会社・ベンダー選びでは、AIの予測精度だけでなく、PMSやサイトコントローラーとの連携、現場の承認フロー、導入後の運用まで一体で確認することが重要です。

本記事では、株式会社riplaを最初に、ホテル向けRMS、AI分析、PMS・業務システムに強みを持つ実在企業5社を加えた計6社を紹介します。施設規模や既存システムに合わせて、SaaS導入と個別開発のどちらが向くか、費用・連携・サポートの確認ポイントまで解説します。

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・ホテル・宿泊業向けレベニューマネジメントシステム開発の完全ガイド

ホテル・宿泊業向けレベニューマネジメントシステムのパートナー選びが重要な理由

ホテルの収益データを分析する担当者

レベニューマネジメントシステム(RMS)は、過去の予約・売上、現在の予約状況、競合価格、曜日、季節、イベントなどを組み合わせ、宿泊日や客室タイプごとの需要を予測して価格や販売条件を提案する仕組みです。観光庁の令和7年度資料でも、RMSは過去の売上や稼働率から需要を予測し、客室価格を算出する宿泊業のIT活用として整理されています(出典: 観光庁「宿泊施設のためのIT活用事例集」、2026年公開)。

価格を変えるだけでなく販売全体を最適化するためです

RMSの役割は、単純に空室が少なくなったら値上げすることではありません。ADR(平均客室単価)、OCC(稼働率)、RevPAR(販売可能客室あたり売上)を見ながら、最低宿泊日数、到着制限、販売停止、客室タイプの在庫配分まで検討します。価格推奨が正しくても、PMSの部屋タイプとOTAの商品がずれていれば、誤った在庫や料金が配信される可能性があります。

発注前に施設規模と連携範囲をそろえる必要があるためです

10室から50室程度の旅館と、150室から200室の都市ホテル、複数施設を運営するチェーン本部では、必要な機能も予算も変わります。候補会社には、客室数、施設数、PMS、サイトコントローラー、OTA、過去データの保有期間、料金更新の担当者、価格を自動反映してよい範囲を同じ条件で伝えます。これにより、製品料金だけでなく、データ整備、初期設定、連携、研修、保守を含めて比較できます。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

システム開発の要件を整理するチーム

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

ホテル向けRMSを導入する場合でも、まず「どの業務を、どのデータで、どのKPIを改善するのか」を定める必要があります。riplaは業務整理や要件定義から入り、標準的なRMSやクラウドサービスを活用する部分と、施設独自の承認画面、料金ルール、分析ダッシュボード、基幹連携を追加開発する部分を切り分けて設計できます。いきなり全自動化するのではなく、推奨価格を表示して人が承認するPoCから始める計画も立てやすいです。

得意領域・実績

既存PMSやサイトコントローラーを残しながら、ホテル独自の収益管理や経営ダッシュボードを整えたい企業に向いています。複数施設のデータを統合したい場合も、施設マスター、部屋タイプ、料金プラン、チャネルを整理してから段階的に連携できます。単純な既製RMSを短期間で導入したい場合は専門SaaSが適することもありますが、業務要件の整理から開発、現場定着、運用改善まで相談したい場合に比較候補となります。

メトロエンジン株式会社|ホテル特化のAIとデータ分析に強い

ホテルの価格データを確認する担当者

メトロエンジン株式会社は、ホテルのレベニューマネジメントをAIとビッグデータで支援する企業です。公式サイトでは、競合価格や全国のイベント情報などを収集し、価格設定に活用できるサービスを案内しています。ホテル向けの収益管理を専門領域としているため、一般的なBIツールを組み合わせるより、宿泊業務に沿った画面や指標で検討しやすい候補です。

特徴と強み

自社の予約データだけでなく、競合施設、イベント、口コミなど、価格判断に必要な情報をまとめて確認できる点が強みです。公式のMetroAIでは、客室単価、稼働率、RevPAR、競合比較、需要予測を自然文で質問でき、同社のRMSと連動して推奨価格と根拠を分析できると説明されています。担当者が画面を見て数字を探す時間を減らし、価格変更の理由をチームで共有しやすくなります。

得意領域・実績

価格設定が担当者の経験に依存しているホテル、周辺イベントの調査や競合確認に時間がかかっている施設、AIの推奨理由まで確認したい運営会社に向いています。公式サイトには京王プレリアホテル札幌やミドルウッドなどの導入事例が掲載されていますが、事例の改善値は個別施設の条件に基づくため、自社の客室数、商圏、予約チャネルに置き換えて検証します。導入前には、PMSとサイトコントローラーから何のデータを取り込み、どの程度自動反映できるかを確認します。

いちご株式会社|AIレベニューマネジメントシステム「PROPERA」

宿泊施設の収益を分析するイメージ

いちご株式会社は、不動産・クリーンエネルギー・ホテルなどの事業を展開し、AIレベニューマネジメントシステム「PROPERA」を開発・展開している企業です。いちごの決算説明資料では、ホテル基幹システムやサイトコントローラーから予約情報を受け取り、適正価格を提示する仕組みとしてPROPERAを説明しています。ホテル運営の現場知識とAIを組み合わせて、収益改善を考えたい場合の比較候補です。

特徴と強み

ホテルの需要変動、人材不足、属人的な料金設定をデータで支援する考え方が特徴です。既存のホテル基幹システムやサイトコントローラーを活用し、予約情報をもとに価格を提示する構成であれば、PMSを全面刷新せずに導入できる可能性があります。実際の連携方式や対応製品は案件ごとに確認が必要ですが、宿泊業の収益改善とIT活用を同時に検討しやすい点がメリットです。

得意領域・実績

ホテル事業や不動産事業と経営データを結びつけ、施設単位の価格設定だけでなく、事業ポートフォリオや運営改善まで考えたい企業に向いています。導入時は、PROPERAが提示する価格の根拠、競合・イベントデータの取得範囲、担当者による承認、料金の自動反映、モデルの更新責任を確認します。公式資料に掲載された構想や実績は参考になりますが、自社で利用できる機能と契約条件は最新の提案書で確かめることが大切です。

IDeaS Revenue Solutions|大規模施設・チェーン向けのグローバルRMS

複数施設の収益データを管理するイメージ

IDeaS Revenue Solutionsは、ホテル向けの収益管理ソフトウェアをグローバルに提供する企業です。代表的な「IDeaS G3 RMS」は、需要予測をもとに価格や販売制限、オーバーブッキング判断などを支援するサービスとして案内されています。国内のサイトコントローラーとの連携も進み、手間いらず株式会社は2025年10月、G3 RMSとの連携機能を拡張し、価格だけでなく宿泊日数などの販売制限を予約チャネルへ反映できると発表しました。

特徴と強み

複数施設や複数の客室タイプを横断し、価格だけでなく在庫や販売制限まで高度に管理したい企業に向いています。IDeaSの公式事例には、需要を特定・予測・最適化するためのデータを日々活用しているホテルの声が掲載されています。大規模RMSでは、担当者の経験を置き換えるだけでなく、施設別の例外、チェーン全体のルール、権限、監査ログをどう運用するかが成否を分けます。

得意領域・実績

都市ホテル、リゾート、チェーン本部など、専門のレベニューマネージャーがいて、販売制限や複雑な在庫を含めて運用したい企業に適しています。導入事例のRevPARやADRの改善値は、ホテルの立地、客室構成、導入前の運用によって変わるため、そのまま効果を約束する数字として扱わないようにします。自社のPMS、サイトコントローラー、予約エンジンとの接続、国内サポートの時間帯、障害時に手動で販売を継続する方法を確認します。

ダイナミックプラス株式会社|宿泊施設専用AI「D+」で段階導入

AIによる宿泊料金の最適化を確認する画面

ダイナミックプラス株式会社は、ホテル・旅館・グランピングなどの宿泊施設向けに、AIレベニューマネジメントシステム「D+」を提供しています。過去実績、現在の予約状況、競合価格、イベントなどを活用し、施設ごとの最適価格を算出して価格設定を支援します。公式サイトでは初期導入費無料、最低契約期間は原則3か月、その後は1か月単位で更新できる契約体系と案内されています。

特徴と強み

宿泊業務に特化し、価格の算出、競合情報の収集、価格の根拠の可視化、サイトコントローラーへの反映までをまとめて効率化したい施設に向いています。公式サイトではTEMAIRAZU、ねっぱん!++、らく通with、Beds24などとの連携を掲げ、2025年にはTEMAIRAZUとの連携開始を発表しています。すでに利用しているPMSや販売管理基盤を活かしながら、RMSだけ追加したい場合に検討しやすい構成です。

得意領域・実績

レベニュー業務の担当者が少ない施設、予約ペースや競合価格の確認を毎日手作業で行っているホテル、まず1施設で効果を見てから複数施設に広げたい企業に適しています。D+の公式FAQには、売上前年比110%、ADR5%向上、レベニュー業務約30%削減という導入例が掲載されています(出典: ダイナミックプラス「D+ よくあるご質問」、2026年確認)。ただし、これは一例ですので、PoCでは自社のRevPAR、価格更新時間、手動修正回数を基準に効果を測定します。

株式会社タップ|PMSを中心にホテル業務全体を再構築

ホテルの業務システムを設計するイメージ

株式会社タップは、ホテル・旅館などの宿泊業に専門特化したソリューションベンダーです。PMSを軸に、宿泊施設の運営に必要な20を超えるサブシステムを用意し、クラウド方式のソフトウェア提供、運用保守、ホテルシステム開発まで対応しています。RMS単体の製品比較ではなく、予約、顧客、会計、客室、外部サービス連携を含む基幹システム全体を見直したい場合の相談先です。

特徴と強み

株式会社タップは公式サイトで、約1,700施設・28万室を超える稼働実績を掲げています(2026年4月現在、出典: 株式会社タップ「企業情報」)。ホテル専門のスタッフやエンジニアが、PMSを中心に現場の業務や周辺システムを理解して支援できる点が強みです。RMSを単独で追加するより、PMSのマスターや予約情報を正しく整備し、業務システム全体を安定させたい案件で価値を発揮します。

得意領域・実績

大型ホテル、旅館、チェーン本部、複数の施設業務を一つの基盤で管理したい企業に向いています。特に、RMSの価格推奨を活用する前に、施設・客室・料金プラン・顧客・予約チャネルのマスターを統合したい場合に検討しやすいです。RMS専業ベンダーとは得意領域が異なるため、価格最適化だけが目的なら専門RMSと比較し、PMS刷新や会計・清掃・顧客管理まで含めるなら業務範囲と導入ロードマップを確認します。

ホテル・宿泊業向けレベニューマネジメントシステムの選び方

ホテルシステムの候補を比較する担当者

6社を比較するときは、会社の知名度や「AI搭載」という表現だけで決めず、施設規模、既存システム、必要な自動化範囲、担当者の体制を同じ物差しで評価します。特にRMS専業、サイトコントローラー、PMS・業務SIでは責任範囲が異なるため、誰がどのデータを持ち、障害時にどこまで復旧を担うのかを明確にすることが重要です。

施設規模と既存システムの適合性を確認します

小規模施設は、PMSやサイトコントローラーを置き換えず、既存データと連携できるSaaSから始めると導入負担を抑えやすいです。複数施設のチェーンは、施設ごとの料金ルールを残しながら、本部でKPIを横断比較できる構成が向いています。旅館やグランピングでは、客室単位ではなく定員、食事、プラン、繁忙日、長期滞在などの条件が複雑になりやすいため、実際の料金カレンダーを使ったデモを依頼します。

データ連携と予測根拠を評価します

確認するデータは、過去の予約・売上・キャンセル、オンハンド、部屋タイプ、プラン、競合価格、イベント、天候などです。PMSからRMSへデータを送り、RMSの価格・販売条件をサイトコントローラーへ戻し、OTAへ配信する流れが崩れると、手作業が残って期待した効果が出ません。API、CSV、連携頻度、エラー通知、再送、料金の上下限、推奨理由の表示、手動上書き、変更履歴をデモで確かめます。

総額・サポート・契約条件を比較します

公開料金の例として、ねっぱん!サイトコントローラー++は2025年5月以降の料金表で初期設定料55,000円、月額6,600円から10,780円、RMS連携オプションの初期設定料11,000円と月額6,600円を掲載しています(出典: 楽天トラベルサービス「ねっぱん!++料金」、2026年確認)。ただし、これはサイトコントローラー側の料金で、RMS本体、PMS、データ整備、導入支援は別費用です。個別開発では、既存RMS連携なら初期300万円から800万円程度、独自の予測・承認・BI・複数PMS連携なら800万円から2,000万円以上が目安ですが、類似業務システムから組み立てた推定値であり、正式見積もりではありません。

よくある質問(FAQ)

ホテルのシステム導入について相談する様子

RMSの導入では、費用、効果、AIの安全性、既存システムとの連携について多くの疑問が生じます。ここでは、発注前に確認されやすい質問へ直接回答します。

ホテル向けレベニューマネジメントシステムの費用はいくらですか?

既存RMSのSaaS導入は、初期費用0円から50万円程度、月額3万円から30万円程度が一つの目安です。独自の画面や複数システム連携を追加すると、初期300万円から2,000万円以上になることもあります。客室数、施設数、連携数、サポート範囲で変動しますので、3年間の利用料、連携、研修、保守、データ移行まで含む総額で見積もります。

PMSを変更せずにRMSだけ導入できますか?

APIやCSVなどで既存PMS、サイトコントローラー、OTAの間を連携できれば、PMSを残してRMSを追加できるケースがあります。ただし、部屋タイプ、料金プラン、在庫、税、キャンセル、予約ステータスの定義がそろっていることが前提です。候補会社に自社の製品名と連携方式を伝え、実データに近い環境で登録から価格反映までを試験します。

AIが出した価格を自動で販売しても安全ですか?

最初から完全自動にせず、まずは推奨価格を表示して担当者が承認する運用が安全です。料金の上下限、異常値検知、急なイベント時の停止、連携失敗時の手動操作、変更履歴、ロールバックを確認した後に、対象施設や部屋タイプを限定して自動反映へ進みます。予測モデルの精度だけでなく、誰が例外を判断し、何分以内に販売を止められるかまで設計します。

RMS導入のPoCでは何を検証すればよいですか?

1施設、1から2部屋タイプ、1つの販売チャネルなど対象を絞り、過去の予約データで需要予測と価格推奨を確認します。評価指標はRevPARやADRだけでなく、価格更新にかかる時間、担当者の手動修正回数、連携エラー率、推奨理由の理解度、異常時の復旧時間も設定します。契約書にはデータ返却、解約時のエクスポート、PoC後に本導入しない場合の費用と成果物を明記します。

まとめ

ホテルシステム導入の方針を話し合うチーム

ホテル・宿泊業向けレベニューマネジメントシステムは、需要予測、価格推奨、販売制御、PMS・サイトコントローラー連携、効果測定をつなぐ業務基盤です。おすすめの開発会社・ベンダーは、株式会社ripla、メトロエンジン株式会社、いちご株式会社、IDeaS Revenue Solutions、ダイナミックプラス株式会社、株式会社タップです。

目的別に候補を絞り込みます

既存PMSを残して早く価格最適化を始めたい場合は、メトロエンジンやダイナミックプラスのような宿泊業向けRMSを中心に比較します。大規模施設やチェーンで、価格だけでなく販売制限まで高度に管理したい場合はIDeaSを、ホテル業務全体をPMSから再構築したい場合はタップを検討します。独自の承認フロー、データ基盤、BI、施設固有の業務を組み合わせたい場合は、riplaのようにコンサルティングから開発まで対応できる会社が候補になります。

PoCと総額見積もりから始めます

候補会社には、施設規模、現行PMS、サイトコントローラー、客室タイプ、予約データ、連携したい外部サービスを伝え、推奨価格の根拠と自動反映の範囲を確認します。1施設でPoCを行い、RevPAR、ADR、稼働率、価格更新工数、エラー率を測定してから、複数施設へ展開する流れが安全です。初期費用だけでなく、月額、連携、教育、保守、セキュリティ、データ返却まで含めて比較し、自社の運用に定着するパートナーを選びます。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。