Informixのシステム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

Informixのシステム開発会社は、データベース保守だけでなく、旧4GL・ESQL/C資産の解析、クラウド移行、業務テストまで任せられるかで選びます。株式会社riplaを含む実在の6社を、役割、向いている企業、見積もり時の確認点から比べます。

  • 旧資産の解析範囲:4GL・ESQL/C資産の解析を、どこまで対象にするか
  • 進め方の選択肢:継続利用、リホスト、別DB移行の三つを分けて検討
  • 業務テストと運用保守:移行後の運用保守まで含めた、具体的な範囲

現行システムの仕様や移行対象、業務テストの範囲を先に整理すると、相談先の得意領域を比べやすくなります。

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・Informixのシステム開発の完全ガイド

Informixのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

Informixのシステム開発パートナーを選ぶ担当者

Informixは、受発注、在庫、店舗、工場、組み込み機器などの業務を長年支えてきたデータベースです。

一方で、現行システムの仕様はソースコードや運用スクリプトに埋もれていることも多く、サーバーを移すだけでは画面、帳票、バッチ、外部連携が動かなくなる可能性があります。そのため、開発会社を選ぶ際は、Informixの知識に加えて、業務を止めずに調査・移行・運用へつなげる力を確認する必要があります。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

Informixのシステムでは、データベース本体の設定、SQL、インデックスが、4GLやESQL/Cで書かれた処理と互いに依存しています。夜間バッチや帳票、文字コード、バックアップも、同じ前提で結びついています。たとえば、データベースだけを新しい環境へ移しても、古いクライアントSDKや接続ドライバーが対応しなければアプリケーションは起動しません。

経験の浅い会社へ画面改修だけを依頼すると、切替直前にデータ不整合や性能劣化が見つかり、追加費用と停止時間が膨らみます。反対に、現行資産を洗い出し、保守継続、クラウド移行、他DB移行の三つを比べられる会社なら、全面刷新を急がずに段階的な改善も選べます。

発注側は、既存Informixを残してWeb画面やREST APIだけを追加する方法、AWSなどへリホストする方法、アプリケーションを含めて別DBへ移す方法を、停止リスクと5年間の費用で比べてください。

発注前に確認すべきポイント

発注前には、Informixのバージョン、稼働OS、データ容量を整理します。加えて、テーブル数や同時接続数、ピーク時間帯から、停止可能時間、RTO・RPOまでの運用条件も押さえておきます。

さらに、Informix-4GLやESQL/C、Visual Basicの利用状況と、独自シェルや帳票ツールの有無を一覧にします。外部システムとの連携方式、バックアップの復元実績も挙げておきます。分からない項目があっても、その旨を伝えると、初期調査の見積もりを分けて提示してもらいやすくなります。

提案書では、現行分析の成果物と移行対象・対象外、テスト計画を確認します。そのうえで、切戻し条件、ソースコードと設計書の納品範囲、稼働後の問い合わせ窓口を見ておきます。複数社へ同じ資料を渡し、要件定義から保守、ライセンス、クラウド費用までを分けた見積もりを依頼すると、価格だけでなく提案の抜け漏れも比べられます。

ポイント

保守の継続か移行かで、見るべき相手が変わります。移行を考えるなら、業務を止めずに調査から運用まで続けられるかを、最初に見極めておきます。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaのInformixシステム開発支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。

営業や生産、販売管理などの基幹システムで、構築・導入の実績があります。また、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

Informixのシステムを扱うときは、現場の業務フローと経営上の目的を先に整理します。そのうえで必要な機能を設計し、特定の製品や移行先は、その後に決めます。

受注や在庫、請求などのデータについて、入力先、承認者、帳票や経営指標での使われ方を確認すると、残す処理と改善する処理を切り分けられます。切り分けたうえで、既存Informixを一度にすべて置き換えず、読み取り専用APIやマスタ管理、帳票など影響範囲の小さい領域から段階的に進める方法も相談できます。

業務部門の検証を挟みながら、Web画面からAPI、クラウド、既存データベースまでの責任範囲を決められます。そのため、使われない機能を増やさず、定着を目指せます。

得意領域・実績

営業や生産、販売管理など、複数の基幹業務をつなぐシステムを見直したい企業に向いています。Informixの保守継続か、クラウド移行か、他DBへのリプレースかをまだ決め切れていない場合でも、業務要件、既存資産、将来の運用体制を整理したうえで、優先順位を付ける相談ができます。

Informix固有の現行調査が必要な場合は、4GLやESQL/Cなどの資産を含めて対応範囲を事前に確認してください。見積もりは、要件整理や現行調査、PoCから、データ移行、テスト、教育、保守まで、工程別に分けてもらいます。

利用者数や連携本数、データ量、停止可能時間を伝え、初期開発費だけでなく、稼働後に社内で変更しやすいか、保守窓口を継続できるかも確認すると、長期的な比較がしやすくなります。

HCL Software|Informix製品のアップグレードと技術基盤の確認

HCL SoftwareのInformix製品を検討するイメージ

HCL Softwareは、HCL Informixの製品やドキュメント、ライセンス、アップグレード情報を提供する中心的なベンダーです。Informixを別のデータベースへ移さず、現行製品をサポートされる環境で続けて、運用基盤を整えたい企業が最初に検討する候補です。

実際の国内導入支援や契約窓口は、HCLの担当窓口または認定パートナーへ個別に確認する必要があります。

特徴と強み

HCL Informix 15.0では、容量上限の拡大やクラウドバックアップの強化が案内されています。加えて、実行中クエリのプラン取得と、Kubernetesへ配置するHelm Chartも示されています(出典:HCL Software「What’s new in HCL Informix 15.0」、2026年8月確認)。

古い環境をそのまま延命するだけでなく、コンテナやクラウドを含む次の運用構成を検討できる点が特徴です。ただし、バージョンアップにはアプリケーション側の再検証が必要です。HCLの情報では、15.0で8バイトの行識別子を使う場合にCSDKの再コンパイルが必要になる旨も示されています。

4GLやESQL/Cから、JDBC、.NET、REST listenerまで利用している企業は、利用中のクライアントとアプリの組み合わせを洗い出します。互換性試験、バックアップ復元、性能試験も、見積もりに含めてください。

得意領域・実績と見積もり時の確認点

最新バージョンの機能やライセンス、サポート期間を確認したい企業に向いています。HAやEnterprise Replication、クラウドバックアップ、Kubernetes対応が気になる場合にも、候補になります。IBM製品やHCL製品を社内で多く使っている場合は、既存の契約や監視、認証、バックアップ運用と、Informixをどうつなぐかを相談しやすい候補です。

見積もりでは、製品ライセンスと保守契約、導入支援、移行支援、教育、障害対応を、それぞれ分けて示してもらいます。

HCL Software自身が実施する範囲と、別のSI会社が担当する範囲を分けて確認してください。そのうえで、国内の日本語窓口、対応時間、重大障害時のエスカレーション、旧バージョンからの移行条件を聞いておきます。

ポイント

Informixを別のデータベースへ移さず、サポートされる環境で続けたい企業が、最初に検討する候補です。国内の支援体制と契約窓口は、個別に確かめておく必要があります。

日本アイ・ビー・エム株式会社|Informixとハイブリッドクラウドの相談

日本アイ・ビー・エムのInformixとクラウドを検討するイメージ

日本アイ・ビー・エム株式会社は、IBM Informixの製品情報やエディション、開発者版、IBMのクラウドやデータ基盤に関する情報を提供する企業です。

IBM公式情報では、InformixはSQL、NoSQL・JSON、時系列データを扱え、Developer Editionは開発・テスト・プロトタイピング向けの無償版として案内されています(出典:IBM「IBM Informix」、2026年8月確認)。

特徴と強み

既存のIBM製品やデータ分析、ハイブリッドクラウドを使っていて、エンタープライズ向けの運用要件をInformixと組み合わせたい企業に適しています。小規模な接続検証では、Developer Editionを使ったPoCを検討できますが、無償版の利用条件や本番環境のライセンスは別途確認が必要です。

  • 段階的な追加:Informixを維持したまま、JSON、時系列データ、API、分析基盤を順に加える設計
  • 同梱Javaの脆弱性:2025年7月公開のIBMセキュリティ速報で、対応が案内されています

DB本体だけでなく、Java、JDBC、REST listener、OS、コンテナ、監視製品まで、パッチ対象を洗い出しておきます。

誰が定期的に脆弱性情報を確認するかは、契約に記載しておく必要があります(出典:IBM Product Security Central「IBM Informix addresses several Java security vulnerabilities」、2025年7月)。

得意領域・実績と見積もり時の確認点

IBMの製品サポート、ライセンス、Developer Editionでの検証、既存のIBM基盤との連携を重視する企業が候補にしやすい会社です。社内のInformix担当者が退職し、製品の問い合わせ先やアップグレード方針を整理したい企業にも向いています。

大規模なアプリ改修やデータ移行は、IBM自身の支援に加えて、実装を担当するサービス会社の体制も確認してください。価格だけでなく、製品問い合わせとアプリケーション保守をどこで切り分けるかを事前に決めると、障害時のたらい回しを防ぎやすくなります。

確認したい項目は、Developer Editionから商用版へ移る条件と対象エディション、CPUや環境ごとのライセンスです。そのほか、サポート対象バージョン、脆弱性対応の通知方法、クラウド上での責任分界も見ておきます。

Claranet|Solaris・SPARCからAWSへ移すレガシー基盤移行

ClaranetのInformixクラウド移行を検討するイメージ

Claranetは、クラウドやインフラ、運用監視などを扱う企業です。公開事例では、Solaris・SPARC上のInformixを、Ubuntu Linux・AWSへ移行した取り組みを紹介しています。

この事例は、Informix 12.10から14.10へのアップグレードと、Enterprise Replication、監視、バックアップ、性能チューニングを組み合わせたものです。古いハードウェアを使い続けるリスクを整理したい企業にとって、比較候補になります。

特徴と強み

Claranetの事例では、旧環境と新環境を並行稼働させ、Enterprise Replicationでライブトランザクションを同期し、切替前に現実的な条件で検証しています。複製対象のテーブルに信頼できる一意キーが必要になる点や、dbspace、ページサイズ、ログ、共有メモリなどを事前に確認した点も、Informix移行で見落としやすい論点です。

データベースとOSの両方を調整する提案を比べると、VMを移すだけの案との違いが見えてきます。公開事例は英国企業向けの内容なので、日本国内の契約や時差、言語、障害対応時間は問い合わせ時に確認してください。AWSへ移したからといって、自動的に速く安くなるとは限りません。

ストレージやCPU、I/O、ログ、バックアップ、監視の設計と、切替後に旧環境へ戻す条件も、見積もりに含めてください。

得意領域・実績と見積もり時の確認点

Solaris、SPARC、AIXなどの古い基盤上でInformixが稼働し、ハードウェア保守や運用担当者の属人化が課題になっている企業に向いています。データベースのバージョンアップとクラウド移行を同時に行いたい場合や、停止時間を短くするためのレプリケーションと切戻し計画を重視する場合に、相談候補となります。

見積もりでは、現行OS・ハードウェアの調査から、AWSの構成、Informixのアップグレード、ER設定までを、工程別に分けて確認します。監視やバックアップ、性能試験、リハーサル、移行後の運用引き継ぎも、別の項目として見ておきます。

移行対象テーブルのキー不足、古いシェル、特別なデバイス設定など、発見時に追加費用となる条件も、初期調査で洗い出してもらいます。

ポイント

ハードウェア保守や属人化に悩み、クラウド移行とデータベースの更新を同時に考えたい企業の候補です。切替の検証と、旧環境へ戻す条件も見積もりの範囲に入れておきます。

DataArt|AWSを使ったInformixのリホストと段階的モダナイズ

DataArtのAWS移行とInformixを検討するイメージ

DataArtは、クラウド変革やソフトウェア開発を行うグローバル企業です。公開事例では、Trader Interactiveのデータセンター退出にあたり、Informixを含むカスタマイズされたレガシー技術をAWSへ移行しています。

AWS Advanced Consulting Partnerとして、既存構成を調査し、まずリホストしてから段階的にモダナイズする「Migrate-Then-Modernize」の考え方を採用した点が特徴です。

特徴と強み

DataArtの事例では、CloudEndure、現在のAWS Application Migration Service、DataSync、Informixネイティブツールを組み合わせています。AWS MarketplaceのInformixイメージも使っており、ライブバックアップ、復元自動化スクリプト、CloudWatch監視、アラーム、HAProxy、ヘルスチェックも構成に含まれています。

既存アプリの変更を抑えて短期間でクラウドへ移し、移行後にAWSネイティブな改善を進めたい企業にとって参考になる進め方です。一方で、公開事例では初期テストで見落としたカスタム設定が、切替後の安定化期間に追加対応となっています。

そのため、サーバー一覧やネットワーク構成、カスタム設定、バッチ、監視、バックアップを、自動発見だけに頼らず業務担当者と突き合わせる必要があります。リホスト後のアプリ改修をどの時期に行うかも、契約前に合意してください。

得意領域・実績と見積もり時の確認点

データセンター閉鎖、サーバー保守期限、買収後の基盤統合など、期限を決めてAWSへ移す必要がある企業に向いています。Informixをすぐに別DBへ変換せず、まず稼働環境をクラウドへ移して業務を安定させ、そのあとでAPI化やコンテナ化を進めたい場合にも適しています。

確認事項は、国内の支援拠点と時差を含む運用体制、AWSアカウントの所有者です。そのほか、CloudEndureやDataSyncの利用料、バックアップの保管期間、データ移行時の停止時間、移行後のInformix保守も確認します。

切替後に追加設定が見つかった場合の安定化支援は、無償範囲と有償範囲に分けて見積もってもらいます。

Kumaran Systems|Informix 4GL・ESQL/CからOracleへの移行

Kumaran SystemsのInformixからOracleへの移行を検討するイメージ

Kumaran Systemsは、レガシーアプリケーションやデータベースの移行サービスを提供する企業です。

公開事例では、米国の大手銀行カード事業者が使っていたInformixやVisual Basic、4GL、ESQL/Cのシステムを、Oracleへ移行した事例が紹介されています。Informix本体だけでなく、画面や埋め込みSQL、業務ロジックまで対象にした移行を検討する企業の候補になります。

特徴と強み

公開事例では、Informix 4GLの手続きがOracle PL/SQLパッケージへ変換され、ESQL/CやInformixの埋め込みSQLがPro*CとOracle SQLへ移行されています。変換ツールで自動化できる部分と、手作業で機能を確かめる部分を分けて進めた点が、この事例の特徴です。

コードを変換した時点では終わらず、元の業務処理と同じ結果になるかを、代表データと利用者テストで確かめる必要があります。銀行やカード業務の事例を、そのままほかの業種へ当てはめることはできません。しかし、Visual Basicや4GL、ESQL/Cが残り、将来の保守人材を確保しにくい企業には、アプリケーションを含めた移行の考え方を比べる材料になります。

金融・個人情報を扱う場合は、権限分離、監査ログ、暗号化、テストデータの匿名化もRFPへ入れてください。

得意領域・実績と見積もり時の確認点

InformixからOracleへの移行、旧言語・埋め込みSQLの変換、業務アプリケーションの再構築をまとめて検討する企業に向いています。特に、保守継続の費用が増え、Oracleなど社内標準のデータベースへ集約したい企業が比べやすい候補です。移行後のOracle運用を誰が担うのかも、開発会社の選定条件に含めてください。

見積もりでは、4GL・ESQL/Cの自動変換率を一つの数字で安易に比べず、対象画面、帳票、バッチ、ストアドプロシージャ、外部連携ごとに確認します。

見積もりには、変換後の手修正から性能チューニング、データ整合性試験、利用者受入テスト、並行稼働、切戻しまで含めてもらいます。そのうえで、変換ツールのライセンスと人手の作業費は、分けて提示してもらいます。

ポイント

保守費用の増加を抑え、Oracleなど社内標準のデータベースへ集約したい企業が比べる候補です。見積もりは、変換の自動化と手作業の範囲を分けて見ます。

Ispirer|InformixからSQL Serverなどへの移行ツールと支援

IspirerのInformixデータベース移行を検討するイメージ

Ispirerは、異なるデータベース間の変換ツールと移行サービスを提供する企業です。InformixからMicrosoft SQL ServerやOracle、PostgreSQL、Auroraなどへの移行を検討するとき、比べる候補になります。スキーマやデータ、SQLオブジェクト、アプリケーションの変更を分析する点が、検討材料になります。

自社の開発チームが実装を担い、変換ツールで工数を抑えたい場合にも、比較しやすい会社です。

特徴と強み

Ispirerの公開情報では、InformixからSQL Serverへ移行した英国小売企業の事例が紹介されています。対象企業は、英国とアイルランドに500超、30か国以上に約200店舗を持つ企業です。

Informix環境からSQL Serverへの移行計画には、約3年をかけたと説明されています(出典:Ispirer「Informix to Microsoft SQL Server, United Kingdom」、2026年8月確認)。

  • 実績の性格:特定企業の事例で、自社の期間や成果を保証するものではない
  • 移行の準備:規模の大きなデータ移行ほど準備期間が要り、ツールを使っても移行が自動で完了するとは限らない

データ型や予約語、ストアドプロシージャ、トリガーなどに差があるため、変換後には手修正が要ります。機能、データ整合性、性能のテストや、コードレビューも欠かせません。Ispirerへ依頼する場合も、変換前の分析レポートと、変換後に人が担当する範囲を明確にしてください。

得意領域・実績と見積もり時の確認点

InformixをMicrosoft SQL Server、Oracle、PostgreSQLなどへ移行する可能性を比較したい企業に向いています。複数の移行先を候補にして、スキーマ変換やデータ移行の難易度を先に把握したい場合、ツールによるアセスメントをPoCに組み込みやすいです。

確認する項目は、対応するInformixのバージョンと移行先の候補、変換できるDBオブジェクトです。そのほか、4GLやESQL/Cの対応、ツールライセンス、変換後の修正とテスト、切替支援も確認します。

依頼するサービス範囲は、社内に移行後のデータベース運用担当者がいるか、外部の実装会社と組むかに合わせて調整します。デモで変換できた小さなサンプルだけで判断せず、匿名化した実データと代表的な業務処理を使って、変換率、性能、データ欠損の有無を評価する必要があります。

Informixのシステム開発パートナー選びのポイント

Informixのシステム開発会社を比較するチェックポイント

6社は、いずれも同じ種類の会社ではありません。製品の最新情報を確認したいのか、現行Informixをクラウドへ移したいのか、アプリケーションごと別DBへ移行したいのかで、必要な相談先は変わります。

候補を選ぶときは、公開実績の有無だけでなく、自社の制約を前提にした調査・検証・運用計画を作れるかを確認してください。

実績と経験の確認方法

「Informixに対応できます」という説明だけでなく、どのバージョン、OS、アプリ言語、データ量、移行先に対応したのかを確認します。守秘義務で社名を出せない場合でも、4GL・ESQL/Cの解析経験、移行前後の構成、停止時間、テスト方法、成果物の例を聞くことはできます。

公開事例にない業種や規模でも、自社と似た制約を持つ案件の担当者を充てられるかを確かめます。

技術力と専門性の評価

技術評価では、SQLチューニングやインデックス、ロック、トランザクションを確認します。さらに、文字コードや日付、NULL、DECIMAL、BLOBの扱いを見ます。バックアップやHA・ERも、確認の対象です。

新しいWeb・API部分では、JDBCやODBC、.NET、RESTの接続方式を評価します。認証やTLS、監査ログ、権限管理も、評価の対象に入れます。

HCL Informix 15.0では、Kubernetesへ配置するHelm Chart対応が案内されています(出典:HCL Software「Deploying HCL Informix using Helm charts」、2026年8月確認)。ただし、導入自体が目的にならないよう、可用性や運用スキル、復旧手順に照らして判断します。

プロジェクト管理体制の確認

Informixの移行では、業務部門やアプリ開発者、インフラ、セキュリティ、運用の担当者が、切替の判断基準を共有する必要があります。提案段階で、プロジェクトマネージャー、DB担当、アプリ担当、移行担当、テスト責任者の役割と稼働率を確かめます。

一般的な業務システムの概算では、小規模なWeb・API化が150万〜500万円、中小規模の業務連携が500万〜1,500万円です。旧資産を含むクラウド移行やモダナイズは1,500万〜5,000万円、大規模な他DB移行は5,000万円以上となる場合があります。これはInformix固有の確定価格ではなく、要件、データ量、停止時間、ライセンス、テスト範囲によって変わる概算です。

見積もりは初期費用だけでなく、年間保守、クラウド、バックアップ、監視、脆弱性対応を含めた5年総額で比較してください。

ポイント

社名の知名度より、自社の制約を前提に調査・検証・運用計画を作れる会社かで比べます。実績は、バージョンやOS、データ量、移行先まで聞いて判断します。

よくある質問

Informixのシステム開発に関するよくある質問

Informixのシステム開発では、保守を続けるか移行するか、費用はどれくらいか、古い言語を残せるかがよく相談されます。発注前に確認しておきたい質問に、順に答えます。

Informixのシステム開発会社はどのように選べばよいですか?

まず、Informixの保守継続、クラウド移行、他DB移行のどれを相談したいかを整理し、同じ前提で2〜3社へ提案を依頼します。

4GL・ESQL/Cの解析、データ移行、業務テスト、切戻し、運用引き継ぎまで担当できるかを確認し、公開事例の数だけでなく、自社のバージョンと制約に近い経験で比べます。

Informixのシステム開発や移行にはいくらかかりますか?

小規模なWeb・API化なら150万〜500万円、中小規模の業務連携なら500万〜1,500万円、旧資産を含むクラウド移行なら1,500万〜5,000万円が概算の検討レンジになります。

Informix固有の確定相場ではないため、個別の見積もりを取る必要があります。見積もりでは、ライセンスや現行調査、データ量、停止可能時間を分けてもらいます。そのうえで、テストや保守、クラウド費用も別々に示してもらいます。

Informix-4GLやESQL/Cの古い資産は残せますか?

残せる可能性はありますが、Informixのバージョン、OS、コンパイラー、CSDK、外部連携、保守期限によって判断が変わります。

既存資産を残してAPIや画面だけを追加する方法と、4GL・ESQL/Cを新しい言語や別DBへ変換する方法を比べます。そのうえで、代表的な業務処理を使ったPoCで互換性、性能、データ整合性を確かめてから、方針を決めるのがおすすめです。

InformixをAWSやKubernetesへ移行すれば安くなりますか?

クラウドへ移せば自動的に安くなるとは限らず、判断は移行前後の5年間の総額と停止リスクで行います。サーバーや監視、冗長化、データ転送、ライセンス、運用人材まで含めて比べてください。

AWSへリホストしてから段階的にモダナイズする方法や、並行稼働とレプリケーションで切替時間を短くする方法を、業務の重要度に合わせて検討してください。

まとめ

Informixのシステム開発会社選びを進めるイメージ

Informixのシステム開発会社を選ぶときは、会社名の知名度だけでなく、自社が必要とする支援の種類を先に決めることが重要です。HCL Softwareや日本アイ・ビー・エム株式会社は、製品・ライセンス・技術基盤の確認に向く候補です。ClaranetやDataArtはクラウド移行、Kumaran SystemsやIspirerはアプリケーションやデータベースの移行を比べる候補になります。

株式会社riplaは、業務要件の整理から開発・導入・定着まで一気通貫で相談したい企業の候補です。まずは、Informixのバージョンやデータ量、旧言語資産、停止可能時間、連携先、保守の課題を洗い出してください。そのうえで、現行調査と小規模なPoCから始めてください。

保守継続、クラウド移行、他DB移行のいずれを選ぶ場合も、データ整合性、性能、セキュリティ、切戻し、運用引き継ぎを含めた提案を比べれば、将来の追加費用と業務停止リスクを抑えやすくなります。

▼全体ガイドの記事
・Informixのシステム開発の完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。