保険代理店管理システムの開発会社は、業務への理解、移行・連携の実績、導入後の支援の3つの観点で比べると、自社に合う会社を選びやすくなります。
6社の特徴と、パートナー選びで見たい観点、方式や費用に関するよくある質問をまとめました。全体像は、下の完全ガイドでも確認できます。
▼全体ガイドの記事
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保険代理店管理システムのパートナー選びが重要な理由
パートナー選びは、業務固有の要件だけでなく、導入後の運用まで左右します。特に、顧客の意向や商品を推奨した理由、説明した担当者と日時を後から追える設計が必要になります。
会社選びでは、機能数よりも、業務理解とデータ・運用まで含めた支援力を見極めます。
保険業務への理解が導入成否を分ける理由
損害保険と生命保険、専属と乗合、個人顧客と法人顧客では、代理店の業務が異なります。たとえば、乗合代理店は、複数社の契約を顧客・世帯・法人に紐づけ、意向に沿った比較の過程を記録します。
満期案内や事故受付、苦情、書類授受などに加えて、手数料精算も顧客タイムラインに関係します。業界経験が浅い会社では、用語や例外処理の説明が増えるため、後から追加開発が膨らみやすくなります。
発注前に比較すべき五つの観点
発注前には、自社の業務に照らして次の五つの点を確かめます。
- 連携実績:対象保険会社と共同ゲートウェイへの接続実績の有無
- データ移行:顧客・契約データの名寄せと移行の進め方
- 履歴管理:意向把握や比較推奨、変更ログの扱い
- 権限設計:募集人、拠点、本社それぞれの権限の範囲
- 更新責任:法改正や制度変更に対応する担当者
見積書は、標準機能と追加開発を分けてもらいます。設定から保守までの費用も、項目ごとに出してもらうと比べやすくなります。
月額料金の金額だけを見ると、CSV加工や手入力を自社が負担するケースを見落としがちです。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援
riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援する企業です。IT事業会社として社内DXを進めた経験を活かして、ビジネス成果とシステムの定着を支えます。
営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があります。また、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制です。
特徴と強み
riplaは製品を先に当てはめず、まず現状を整理してから要件定義に進みます。設計、開発、導入後の定着まで、続けて支援します。また、顧客・契約・対応履歴から満期、手数料までの管理単位も整理します。
標準機能と個別開発の範囲を分けたうえで、Excelや旧システムの表記ゆれを洗い出します。移行リハーサルや現場向けの入力ルールも設計するため、業務の変更を含むDX相談に向いています。
得意領域と問い合わせ時の確認事項
顧客・営業・契約の管理から販売管理まで、個社の要件に合わせたい企業は、要件整理の段階からriplaに相談できます。問い合わせの際は、対象拠点や募集人数、損保・生保の比率を伝えておきます。
既存データの件数、保険会社や会計システムとの連携、必要な監査ログも共有します。そのうえで、意向把握の必須項目を絞り、現場が入力できる画面と管理者向けレポートを要件に含めると、定着を見通せます。
株式会社hokan|意向把握と監査体制に強い保険代理店CRM

株式会社hokanは、保険代理店向け顧客・契約管理サービス「hokan CRM」を提供しています。公式の製品情報では、意向把握、比較推奨、意向確認を一連の業務として管理する機能が案内されています。
共同ゲートウェイの開通についての相談も案内されています。顧客情報を蓄積するとともに、募集プロセスの適正さを組織で確かめたい代理店の候補になります。
特徴と強み
hokan CRMの特長と制度対応は、次の3点をデモで確かめます。
- 比較提案の記録:意向と比較商品、推奨理由、顧客確認を同じプロセスに残せるか
- 自己点検:点検結果と改善状況を管理できるか
- 証跡の確認:制度名への対応にとどまらず、必要な記録を具体的に見られるか
乗合代理店の場合は、複数社の商品を比べて提案する業務との相性も見ておきます。
代理店業務品質評価の取り組みは2026年度から更新されているため、自己点検の管理もデモで確かめます(出典:日本損害保険協会「代理店業務品質評価を行う業界共通の枠組み」、2026年)。
得意領域・実績と確認事項
顧客・契約情報と営業活動をクラウドで統合したい中小・中堅の乗合代理店が候補になります。意向把握と監査体制を重視する企業代理店にも合います。
問い合わせでは、対象保険会社と共同ゲートウェイの接続範囲を確かめ、契約情報の取り込みと顧客の名寄せも聞いておきます。出納や手数料管理は、どこまでの範囲を扱うかも尋ねます。
保険会社や契約形態によって、連携の条件は異なります。そのため、「対応可能」という回答だけで判断せず、自社のサンプルデータを使ったデモを依頼します。
株式会社エルティヴィー|代理店経営と顧客管理を支えるCSB
株式会社エルティヴィーは、保険代理店向け顧客・契約管理システム「CSB」を提供しています。公式サイトでは、保険代理店が作った顧客管理システムとして紹介されています。
体制整備から顧客管理、マーケティングまで支援する方針です。複数の募集人が顧客情報を扱い、組織として営業と管理を両立したい場合は、比較の候補になります。
特徴と強み
CSBでは契約情報に加えて、募集人ごとの対応履歴や顧客フォロー、教育や点検の進捗を、管理者が見られるかを確かめます。拠点や募集人が増えると、個人の記憶に頼る運用では引き継ぎの品質が揺らぎます。
顧客情報の登録ルールと権限を統一して、営業状況と保全対応を同じ画面で把握できることが、導入効果につながります。
得意領域・実績と確認事項
複数拠点の乗合代理店や、営業支援と業務品質管理を整えたい代理店が候補になります。相談の際は、移行対象や顧客・世帯・法人の関係管理、意向把握の項目を確かめます。
モバイル利用、アクセス権限、帳票出力の3点も見ておきます。導入実績は社数に加えて、自社に近い規模か、損保中心か生損保併売か、オンプレミスからの移行かを聞きます。
発注側が条件を聞いておくと、実際の運用をイメージしやすくなります。
アイエスネットワーク株式会社|基幹業務まで広げられるi-Fit
アイエスネットワーク株式会社は、保険代理店システム「i-Fit」を提供しています。顧客・契約情報や営業支援のほか、意向把握と比較推奨、対応履歴を扱えます。また、満期や募集人も管理できます。
請求入出金や精算などの事務機能も案内されています。CRMに加えて、基幹業務や売上管理を一つの仕組みにまとめたい場合の候補になります。
特徴と強み
i-Fitは、保険代理店ごとの業務に合わせてカスタマイズできます。導入事例では、長く使ってきたホスト系基幹システムが複雑化した企業の課題が紹介されています。
その企業ではCRMやSFAが未整備で、ExcelやLotus Notesが補っていました。刷新の際は、顧客・契約検索のほか、請求や領収証、収支明細の統合範囲を相談できます。精算や手数料、売上も相談の対象になります。
クラウド版のプランも案内されており、オンプレミスからの移行を含めて比べられます。
得意領域・実績と確認事項
複数拠点や大人数の募集人を抱え、独自の精算やチェックオフ、旧システムの段階的な刷新が必要な企業代理店に向いています。
見積依頼では、データ件数・項目、保険会社別の取込形式、手数料計算を伝えます。さらに、給与・会計連携や帳票、権限、監査ログの保存期間も知らせます。
追加開発が増えるほど、テストと保守の負担も増えます。そのため、標準機能に合わせて業務を変える範囲も決めておきます。
株式会社エムアイシー|顧客・契約・対応履歴を一元化するMIC-ViewSystem
株式会社エムアイシーは、保険代理店向け顧客管理システム「MIC-ViewSystem」を開発・提供しています。公式サイトでは、顧客や契約、勤怠などを一つにまとめる業務管理システムとして案内されています。
対応履歴や外部サービスとの連携に関する更新情報も掲載されています。現場の業務を知る会社に、顧客対応の見える化や業務改善を相談したい場合の候補になります。
特徴と強み
顧客や契約の情報に加えて、面談や電話の履歴、書類、満期を一つの基盤で管理できます。この形にすると、担当者が不在のときでも経緯を追いやすくなります。訪問や電話の多い代理店では、記録の登録から次回タスクへの連携を実務で確かめます。
公式サイトには、2025年のクラウド型PBX「BIZTEL」との連携、Googleカレンダー出力、LINE WORKS送信の更新が掲載されています。操作を試すことで、導入後のギャップを抑えられます。
得意領域・実績と確認事項
少人数から中規模の代理店で、顧客対応の属人化を減らしたい場合に検討できます。満期やフォロー、書類授受の進捗共有にも向いています。
導入前には、専属と乗合の対応、意向把握や比較推奨の履歴、契約データの取込を確かめます。さらに、事故情報や帳票のほか、権限と操作ログも確かめます。電話やカレンダーなどの連携先についても、本体に残る情報を見ておきます。
連携先と本体の責任範囲を決めておくと、監査の際にどこを確認すればよいかが分かりやすくなります。
SD Financial Technology株式会社|営業支援も備えたVOS2.0

SD Financial Technology株式会社は、ソシオ・ダイバシティ株式会社を開発会社とする「VOS2.0」を提供しています。保険代理店向けシステムの販売と保守を、主な事業としています。
公式の企業情報では、前身の「保険VOS」を基盤に、2023年からVOS2.0の販売・運用を開始したと説明されています。営業支援と顧客管理を一体化し、活動を組織で共有したい場合の候補になります。
特徴と強み
VOS2.0は、顧客情報とスケジュールに加えて、対応履歴や営業リストもまとめて扱います。顧客管理と営業支援を両立したい代理店に適しています。運営会社は、プライバシーマークやISMS認証の取得状況も公開しています。
認証の取得状況を見たうえで、自社の運用ルールに落とし込むべき対策を確かめます。MFAやアクセス制御、操作ログの対策に加えて、バックアップや委託先管理、退職者のアカウント停止も含まれます。
得意領域・実績と確認事項
新規開拓や紹介、フォロー活動を見える化したうえで、顧客対応の抜け漏れも抑えたい代理店に向いています。契約情報の名寄せや担当者の割り当ても確かめます。
通話・営業活動の登録、保険会社データの取込、既存ユーザーからの移行条件を聞いておきます。新規契約、満期更改、事故受付の操作デモを依頼し、残る証跡も見ておきます。
保険代理店管理システムのパートナー選びのポイント

会社の知名度や機能数よりも、自社の業務フローを基準に評価します。優先順位は、代理店の規模や形態によって異なります。
小規模なら早期導入と入力負荷、中規模の乗合代理店なら名寄せと意向把握を重視します。企業代理店では精算や権限のほか、移行と監査も判断材料になります。
3〜5社に同じ資料を渡し、同じシナリオでデモと見積を受けると、標準機能と追加開発の差を比べやすくなります。
実績と経験の確認方法
「保険代理店への導入実績がある」という説明を聞いたら、中身まで確かめます。具体的には、損保中心か生損保か、専属か乗合かを聞きます。さらに、募集人や拠点の数、旧システムからの移行経験も把握します。
導入事例では、導入前の課題や移行データ、標準機能と追加開発の境界を確認できるよう依頼します。さらに、現場研修と稼働後の問い合わせ体制も説明できるかを確かめます。
守秘義務があるため、社名を開示できない場合もあります。そうしたときは、匿名化した規模や課題、成果の測定方法を説明できるかで比べます。
技術力と専門性の評価方法
技術評価では、接続から解約までの条件を、次の観点で確かめます。
- 連携・取込:保険会社や共同ゲートウェイとの接続方式、CSVのエラー検知と再取込
- データ・権限:顧客名や住所の名寄せ、権限ロールの扱い
- セキュリティ:MFA、操作ログ、バックアップの各対策
- 復旧・解約:障害時の復旧目標と、解約時のデータ返却形式
- AI要約:顧客同意と保存先、原文との紐づけ、誤要約の確認者を決める
金融庁の監督指針は、代理店を含む外部委託先の情報管理を確かめる考え方を示しています。そのため、ベンダー側の対策と自社の責任は、契約書で分けて記載します(出典:金融庁「保険会社向けの総合的な監督指針」、2026年確認)。
プロジェクト管理体制と費用の見方
営業担当者のほかに、要件定義や設計、移行の責任者を確認します。さらに、テストと導入後支援の責任者も見ておきます。成果物や受入テストの条件、障害対応時間、法改正対応の範囲も、契約に含めます。
再委託や個人情報の取り扱い、データ返却も、契約で定めます。目安として、標準導入の初期費用は3万〜30万円程度、パッケージ導入・軽微設定は30万〜300万円程度です。
この金額は、一般的な要件から整理した概算で、保険代理店管理システム全体の統計ではありません。共同ゲートウェイや会計、CTIとの連携が増えると、別途の費用と期間が必要になります。手数料精算や移行リハーサルが加わるときも、別途の費用と期間が要ります。
よくある質問(FAQ)
会社や開発方式の選び方は、人数や契約件数、保険会社数によって変わります。既存データや必要な証跡の範囲でも変わるため、条件を並べて比べる必要があります。
保険代理店管理システムは既製品とスクラッチ開発のどちらがよいですか?
早期導入と法改正時の保守負担を抑えたいなら、SaaSやパッケージの標準機能を先に検証します。一方で、独自の手数料や精算、組織制度、複雑な基幹連携が競争力に直結する場合は、拡張やセミスクラッチも比べます。
フルスクラッチでは、開発費に加えて、脆弱性対応や制度変更、担当者の退職後の保守まで自社で担えるかを確かめます。
保険代理店管理システムの開発費用はいくらですか?
標準導入からフルスクラッチまでは、方式によって費用の目安が大きく異なります。
- 小規模な標準導入:初期3万〜30万円程度
- パッケージ拡張・複数連携:300万〜1,500万円程度
- セミスクラッチ:1,000万〜3,000万円程度
- フルスクラッチ:3,000万〜8,000万円超
後半の金額は、公開価格の統計ではありません。要件規模や連携数、データ移行を基に、一般的な業務システムの工程から推定した目安です。
株式会社インフォケーションは、社員数5名までの通常価格30万円(税別)を公式サイトで公開しています。
これは個別製品の価格で、市場全体の平均ではありません(出典:株式会社インフォケーション公式サイト、2026年確認)。
ベンダーのデモでは何を確認すればよいですか?
まず、一つのシナリオで顧客を検索し、契約を開いて面談履歴を入力します。次に、意向把握と比較推奨の理由を登録し、満期アラートを確認します。そのうえで、管理者が操作ログを検索します。
CSV取込では、正常データに加えて、重複や空欄、表記ゆれ、エラー行を含むサンプルを渡します。帳票や権限による表示の違い、スマートフォンからの入力も確かめます。解約時のデータ返却形式も見ておきます。
まとめ
開発会社は、顧客管理の機能数だけでなく、一連の業務で評価します。意向把握から満期更改、手数料までの流れに加えて、事故・苦情への対応も見ます。さらに、権限や監査ログ、保険会社連携、データ移行も評価の対象になります。
比較の軸は、riplaが業務整理から開発・定着まで、hokanが意向把握と監査、エルティヴィーが顧客管理と代理店経営です。
i-Fitは基幹業務、MIC-ViewSystemは顧客対応の見える化、VOS2.0は営業支援と顧客管理の統合が特徴です。
自社の優先順位とデータの整理
問い合わせの前に、募集人や拠点の数、保有契約件数、対象保険会社を整理します。あわせて、Excelや旧システム、満期管理、手数料・精算のルールも洗い出しておきます。
代表シナリオには、新規契約と更新、事故受付、顧客の問い合わせを選びます。3〜5社へ同じ条件でデモと見積を頼みます。そのうえで、標準導入、パッケージ拡張、独自開発を業務と費用の両面から判断することが、失敗を避ける近道です。
開発会社との相談と定着の確認
成果につながるのは、稼働後の定着です。現場が入力できる必須項目に絞り、移行エラーを修正します。そのうえで、研修後の利用率、更改漏れ、対応履歴の登録率を見ながら改善します。
法令や業界の品質評価は更新されます。そのため、契約後の更新責任やセキュリティ、バックアップを確かめ、障害対応やデータ返却の条件も含めて発注します。
▼全体ガイドの記事
・保険代理店管理システム開発の完全ガイド
▼RFP作成前に読みたい無料ホワイトペーパー
・業務システム開発の完全ガイドブック
・スクラッチシステム開発の完全ガイドブック
・【2026年最新版】AI駆動開発の完全ガイドブック
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
