IVR開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

IVR開発では、音声処理と連携方式を設計できる会社を選ぶことが出発点です。業務理解力、業界に近い導入実績、導入後の運用サポートで比べると、候補を絞れます。

IVRはコールセンターの受電負荷を減らし、24時間の自動受付にも使われます。成果は要件定義と設計の品質で左右されます。そのため、慎重な選定が欠かせません。

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IVR開発パートナー選びの重要性

IVR開発の品質に関わるコールフローの設計、音声品質、CTI連携、セキュリティ要件を4枚のパネルで整理した図。
設計と品質管理は、複数の技術領域をまたいでいます。

IVRシステムの複雑性と開発品質の関係

開発会社を選ぶ際は、設計と品質管理の両方を見ておく必要があります。どちらか一方が弱くても、利用者の使い勝手に響きます。

  • 設計面:コールフロー、音声品質、連携方式の確認
  • 品質管理:設計・開発・テストを通じた評価

IVRは、電話回線や音声処理、CTI連携、バックエンドシステムとの統合が絡み合う複雑なシステムです。コールフローの設計が不十分だと、顧客が途中で離脱したり、意図しない部署に転送されたりします。

音声品質やレスポンスの遅延は顧客満足度に直結するため、設計・開発・テストの各フェーズで高い品質を保てるパートナーを選ぶことが大切です。

特に金融・医療・行政では、個人情報や機密情報を扱う場面が多く、高いセキュリティ要件への対応が求められます。さらに、業界特有の規制や法令への準拠経験があるかどうかも、選定の判断基準になります。

ビジネス成果に直結するベンダー選定

ベンダーは、導入目的と運用後の成果を基準に比べます。

  • 業務理解:技術力に加えた業務理解とコンサルティング能力の有無
  • 運用支援:導入後の保守・改善体制の比較

IVR導入の目的は、電話の自動応答そのものより、ビジネス上の成果にあります。業務負荷と顧客の待ち時間を減らし、機会損失を防ぐことが、その中心になります。深夜や休日の無人対応も、成果につなげる使い方です。

コールフローの設計段階から業務課題に向き合い、要件整理から支援してくれる会社を選ぶと、導入後の効果を大きくできます。

たとえば、定期的なシナリオの見直しや機能追加に素早く対応できる体制があるかを、確かめておきましょう。

ポイント

IVRの成果は要件定義と設計の品質で左右されるため、候補を比べる前に、業界の規制や法令への準拠経験と、導入目的に合う業務理解があるかを確かめておくと判断しやすくなります。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫の支援

特徴と強み

riplaは、支援の範囲と事業成果を見据えた強みを持つ会社です。

  • 一気通貫:コンサルティングから開発まで
  • 定着支援:社内DXの推進経験を生かした伴走

IVR開発でも、機能の実装だけにとどめず、業務フローの整理や課題定義の段階から関わる体制を整えています。技術力とコンサルティング力を兼ね備えたチームが、要件定義から運用保守まで一貫して支えます。

ITの専門知識が少ない担当者でも相談しやすい窓口があり、プロジェクトの全フェーズで的確な助言を受けられます。また、費用の抑え方についても最善の進め方を提案してくれるため、予算に制約がある中小企業から、大規模なプロジェクトを持つ大企業まで幅広く対応しています。

得意領域・実績

業務に合わせたIVR開発を得意としており、既存システムとの連携も含みます。

  • 既存システム:顧客データベースや受注管理システムとの連携
  • 自動応答:精度と利便性を高める提案

riplaは、営業や顧客管理を含む幅広い基幹システムの構築・導入実績があります。生産や販売管理の分野も含みます。

企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えており、IVRを含む音声系システムの開発でも、業務プロセスの改善を見据えた設計を行います。

既存業務システムとIVRをつなぐ統合型のソリューションに強みがあります。さらに、導入後の定着支援にも力を入れ、現場スタッフが実際に使いこなせるまで継続的にフォローアップします。

株式会社メテム|30年以上の実績を誇るCTI・IVR開発の専門家

特徴と強み

CTIを専門に扱ってきた開発会社としての経験を見ておきます。

  • 専門性:CTI開発で30年以上の専門知識
  • 進め方:顧客と要件を整理しながらの構築

株式会社メテムは、電話システムの専門会社で、「IVRを共につくる」という姿勢を掲げています。IVRやCTIに詳しくない担当者でも相談しやすい体制が整っており、低コストでより成果を上げる方法を一緒に考えてくれます。

自社開発のクラウド型IVR「じゃんじゃんコール」を提供しており、月額費用を抑えながら高い通話品質を実現しています。音声ガイダンスの再生やプッシュ番号による振り分け、通話録音など、必要な機能を過不足なく備えています。中小企業から大企業まで、幅広く使われています。

同社は、受託開発にも対応しており、企業固有の業務要件に合わせたカスタムIVRシステムを構築することもできます。

得意領域・実績

長年のIVR専業の経験を生かし、用途別のサービスを提供しています。

  • 対応形式:自動受付、対話型IVR、ビジュアルIVR
  • 導入業務:受注自動化や配送状況確認の実績

メテムは、NTT AT社をはじめとする大手企業からも信頼され、多数のIVR・CTIシステムを手がけてきました。事業は、システム受託開発、CTI開発、ASPサービス提供の3つです。そのため、電話システムに関するあらゆるニーズに応えられる専門性が強みです。

宅配業向けの無人受付システム、緊急連絡網の構築、TV会議向けの予約システムなど、多様な業種・用途で導入実績があります。

シンプルで実用的なIVRソリューションを追求しており、必要な機能を必要なだけ構築する合理的な進め方が評価されています。電話システム一筋で培った専門知識と、顧客との丁寧なやり取りを組み合わせた開発スタイルが特徴です。

株式会社電話放送局|IVR専業で1,500社以上の導入実績を誇るパイオニア

特徴と強み

電話放送局の強みは、IVR専業としての規模と安定した運用です。

  • 処理能力:大規模な電話受付の安定運用
  • 業種:金融・医療・行政の要件への対応

株式会社電話放送局は、1978年の創業以来、電話システムを専門に手がけてきました。IVR分野のリーディングカンパニーです。

1991年には、UNIX系IVR「EOS(200回線)」を日本で初めて導入しました。IVR専業として積み重ねた長い経験と知見が、同社の強みです。

サービス基盤はすべて自社開発で、開発メンバーも全員が自社社員です。そのため、細かなカスタマイズや機能追加にも迅速に対応できます。

プッシュ型の「自動受付IVR」や、音声認識で操作できる「ロボット自動受付」を提供しています。また、SMSとWebを組み合わせたビジュアルIVRにも対応しています。

国内の複数拠点で7,000回線以上を運用する大規模な設備基盤が、安定稼働を支えています。

得意領域・実績

安定性とセキュリティが求められる業界での実績が豊富です。

  • 運用環境:高セキュリティなデータセンターでの運用
  • 業務への適応:多様な業界の業務フローに合わせた提供

導入企業数は1,500社以上で、IVR専業企業としては業界最大規模の実績です。導入事例は、金融・保険・通信・小売・自治体など、幅広い業界にわたります。

高いセキュリティが求められる金融機関や保険業界でも多数採用されており、セキュリティ面での信頼性も高く評価されています。

EC企業では受注を自動化し、電話対応件数を減らしました。また、宅配業者の配送状況確認や、カード決済IVRによる非保持化にも対応しています。

同社は、10以上の用途ジャンル、100種類を超える業務で貢献してきました。自社の業務に近い事例を数多く参照できるため、心強いパートナーになります。

ポイント

大規模な電話受付を安定して運用したい場合や、金融・医療・行政のように安定性とセキュリティが重要な業界では、IVR専業としての実績を比べる候補になります。

NTTテクノクロス株式会社|NTTグループの信頼と700件超の豊富な実績

特徴と強み

NTTグループの基盤を生かし、連携力と信頼性を特徴としています。

  • 連携案件:AIや他システムと連携する高度な案件
  • 安全性:金融・医療・行政向けの運用支援

NTTテクノクロス株式会社は、NTTグループのITソリューション企業として、クラウドIVRサービス「VoiceMall(ボイスモール)」を提供しています。同サービスは、高セキュリティなNTTのデータセンターで運用されます。このため、金融・医療・行政など、安定稼働と安全性が求められるシステムに適しています。

ハードウェアやソフトウェアの購入が不要なクラウド方式で、月額制で利用できるため、初期投資を抑えた導入ができます。

また、クラウド型で要件に合わない場合は、オンプレミス型も選べます。そのため、セキュリティポリシーが厳しい環境にも対応できます。

「Voice AI Proxy」で、各社の音声認識・音声合成・自然言語処理APIを共通の形で扱えます。さらに、AIと連携できる拡張性も備えています。

得意領域・実績

音声認識や自然言語処理を組み合わせたIVRに対応します。

  • 音声AI連携:自動応答の高度化
  • 提案の範囲:幅広いソリューションを組み合わせる

VoiceMallは累計700件以上の導入実績を持ち、コールセンターやお客様窓口、予約受付など、さまざまな業務で活用事例を積み重ねています。

NTTグループの技術基盤と安定したインフラを背景に、大規模な同時着信にも耐えられるスケーラビリティを備えています。

同社は、リアルタイムで変わる情報(ニュース速報、電車の運行情報、上映スケジュールなど)を、音声ガイダンスとして届ける機能も特徴です。

同社は、企業のDX推進にも対応しており、NTTグループとの連携を生かした提案力が強みです。

株式会社ソフトフロントジャパン|自社開発の音声AIで電話業務を抜本的に自動化

特徴と強み

ソフトフロントジャパンは、クラウドと音声AIの組み合わせが強みです。

  • 製品構成:クラウド電話とAIボイスボット
  • 展開先:業種・用途に合わせた音声ソリューション

株式会社ソフトフロントジャパンは、音声のリアルタイム処理技術を核として、電話業務の自動化ソリューションを提供する専門企業です。主な製品は「telmee(テルミー)」と「commubo(コミュボ)」の2つです。

「telmeeビジュアルIVR」は、音声通話とWebを融合させたサービスです。顧客をSMS経由でWebへ誘導し、自己解決を促します。

また、AIボイスボット「commubo」は、自然言語処理と自社開発の音声認識エンジンを組み合わせ、人名・住所・短文の誤り率を大幅に改善しています。従来のプッシュボタン式IVRでは対応しにくかった複雑な問い合わせにも、自然な会話で応えられる高度なシステムを提供しています。

得意領域・実績

電話とWebをつなぐ導線や、用途別の自動化を支援します。

  • ビジュアルIVR:SMS経由でWebへ誘導する形式
  • 公共・金融:自治体や金融機関などの業務の自動化

AIボイスボット「commubo」は、リリースから累計400社以上に導入されています。契約継続率は96.4%で、高い顧客満足度を示しています。

自治体向けには、安否確認・職員参集サービス「telmeeもしもし」を提供しています。さらに、金融機関の督促オートコールや、通信事業者の契約フォローコールにも対応します。

「2025年下半期 BOXIL資料請求数ランキング」のボイスボット総合で1位に選ばれるなど、市場から高い評価を受けています。

IVR単体の導入にとどまらず、AIと融合した次世代の電話応対の自動化を考える企業にとって、特に有力な選択肢となるベンダーです。

株式会社IVRy(アイブリー)|累計35,000アカウント突破のクラウドIVRサービス

特徴と強み

IVRyは、低コストで始めやすいクラウド型サービスが特徴です。

  • 操作性:ドラッグ&ドロップで分岐を設定できる直感的な画面
  • 使いやすさ:ITに詳しくない担当者でも扱いやすい設計

株式会社IVRy(アイブリー)は、「対話型音声AIによる電話自動応答を起点とした業務効率化」を事業の核として展開するスタートアップです。

「”働くことは、楽しい”を常識に変えていく」をビジョンに掲げ、電話応対業務の自動化・標準化によって企業の生産性向上を支援しています。

同社の最大の特長は、圧倒的な導入のしやすさです。AIによる読み上げテキストも作成でき、すぐに運用を始められます。

病院・クリニック、飲食店、EC事業者など、多様な業種の電話業務に対応します。企業の代表電話や美容院にも対応しており、24時間365日稼働するAIが電話応答を自動化します。

得意領域・実績

幅広い企業規模の電話業務を、手軽な設定で効率化できます。

  • 用途:営業電話や予約電話の自動応答の支援
  • 効果:工数削減や受付業務の効率化

サービスリリースから約5年で、累計35,000を超えるアカウントに導入され、累計着電数は5,000万件を突破しています。

業種や都道府県を問わず採用されており、なかでも中小企業やスタートアップ、個人事業主が電話業務の効率化に使うケースが多いことが特徴です。

営業電話の対応を効率化し、工数を80%削減しました。また、自治体では、1日数万件を超えるワクチン予約電話にも自動応答しています。

初期費用を抑えて迅速にIVRを導入したい企業や、まずは小規模から始めて段階的に広げたい企業に、特に適したサービスです。

ポイント

初期費用を抑えて素早く導入したい場合や、まずは小規模から始めて段階的に広げたい場合は、低コストで始めやすいクラウド型のサービスが候補になります。

IVR開発パートナー選びのポイント

IVR開発パートナーの選定観点として、業務理解力、業界や規模に近い導入実績、導入後の運用・保守・改善サポート体制をチェック項目で示した図。
候補を比べる視点は、導入前から運用開始後まで続きます。

業務理解力とコンサルティング能力の確認

業務フローを理解し、導入前から改善案を示せるかを見ます。

  • 要件整理:コールフロー設計のベストプラクティスを含めた提案力
  • 課題への関与:業務課題に踏み込んだ助言の有無

IVR開発で失敗する多くのケースは、技術的な問題よりも、設計段階での業務要件の整理不足から生じます。複雑なコールフローは顧客の離脱を招き、転送タイミングの不備も、業務を理解した設計で防げます。

ベンダーを選ぶ際は、「技術力の高さ」に加えて「業務を理解して一緒に考えてくれるか」を見ることが大切です。

自社の業界・規模に近い導入実績

自社に近い業界・規模・用途の事例を、具体的に見ておきます。

  • 類似案件:課題と解決方法の質問
  • 実績の中身:件数に加えた質の見極め

IVRの活用シーンは、業界によって大きく異なります。たとえば、金融機関ではセキュリティ要件が厳しく、PCI DSSなどへの準拠が必要になる場合があります。

一方で、医療機関では予約受付や問診票の取得など固有のフローが求められます。ECサイトでは、受注処理や配送状況確認との連携が重要になります。

自社の業種・規模・用途に近い実績を持つベンダーを選ぶと、開発工数の削減とシステム品質の向上を同時に期待できます。

ベンダーには、「同業他社または類似業種での実績はあるか」「その際の課題と解決方法を教えてほしい」と具体的に聞いてみましょう。そうすると、実力と経験を正確に把握できます。件数が多くても、自社の課題に近い解決策を示せるかは、別に確かめる必要があります。

導入後の運用・保守・改善サポート体制

導入後も変化に合わせて運用を見直せる体制かどうかを、確かめます。

  • 変更・追加:対応の体制と費用
  • 保守の範囲:障害対応(対応時間を含む)、定期メンテナンス、改善提案

IVRシステムは、導入して終わりではありません。ビジネスの変化に合わせてコールフローを見直したり、新しいサービスや案内を追加したりする作業が、継続して発生します。また、トラブル発生時の迅速な対応や定期的なシステム監視も、安定稼働のために欠かせません。

こうした体制は、契約の前に確かめておくと、導入後の見直しを進めやすくなります。初期の品質と同じく、長期の運用サポートの質が、システムの価値を左右します。導入後も改善に関わってくれるパートナーを選ぶことで、IVRの効果を高められます。

ポイント

業務理解力、業界や規模に近い導入実績、導入後の運用・改善サポートの3点を比べると、自社の課題に合う会社を絞り込みやすくなります。

まとめ

IVR開発を成功させるには、自社の業務課題に深く向き合い、技術力に加えて業務理解力とコンサルティング能力を持つパートナーを選ぶことが大切です。

本記事で紹介した6社は、それぞれ強みと実績が異なります。そのため、自社の状況に合わせて選べます。

コンサルから開発まで求めるなら「株式会社ripla」が候補です。CTI開発30年以上の専門実績なら「株式会社メテム」、IVR専業の規模なら「株式会社電話放送局」が向いています。

NTTグループの信頼と安全性なら「NTTテクノクロス株式会社」です。AIと音声の融合なら「株式会社ソフトフロントジャパン」、低コストで迅速な導入なら「株式会社IVRy」が候補です。

IVR導入は、電話応対業務の効率化にとどまらず、顧客体験の向上やビジネス成果につながる大切な投資です。

複数のベンダーに相談しながら、自社の課題解決に最も寄り添ってくれるパートナーを見つけることをおすすめします。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。