IVR開発の見積相場や費用/コスト/値段について

結論から言うと、IVRはクラウド型なら初期0〜20万円、月額3,000円〜3万円程度から導入できます。

複数機能を組み合わせる中規模では初期20万〜100万円、月額2万〜10万円程度が目安です。

AI連携や基幹システム連携を含む大規模開発では、初期費用が500万〜数千万円になる場合があります。

予算は方式、月間通話数、同時接続数、連携範囲を整理し、3〜5年間の総額で比較してください。

本テーマに関する全体ガイドは、以下の記事をご覧ください。

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IVR開発費用の全体像

IVR開発費用の全体像

IVRは、自動音声と番号入力で顧客を適切な部署や情報へ案内する仕組みです。

導入方式と必要な機能によって、初期費用と継続費の幅が大きく変わります。

導入方式によって費用は大きく異なる

まず、運用条件に合う導入方式を選び、概算予算を絞り込みます。

  • クラウド型:初期0円〜数万円、月額2,980円〜数十万円程度
  • オンプレミス型:機器やサーバーを含め、初期50万〜数百万円以上
  • スクラッチ開発:小規模100万〜300万円、大規模は1,000万円超

クラウド型は導入障壁が低く、初めてIVRを導入する企業にも向いています。

独自業務やCRMとの密な連携が必要な場合は、オンプレミスやスクラッチも候補です。

スクラッチの費用は、月80万〜120万円程度のエンジニア人件費が中心になります。

IVR市場の成長と費用への影響

市場拡大によって、低価格のクラウド型と高機能なAI型の選択肢が増えています。

  • SaaS型IVR:2023年約1,797億円、2025年約2,039億円の予測
  • ボイスボット:2023年度37億円、前年比85%増
  • 将来予測:ボイスボットは2029年度約191億円の見込み

競合サービスの増加により、クラウド型は以前より低コストで利用しやすくなっています。

一方、AI音声認識や自然言語処理を追加すると、利用料と開発費が増える傾向です。

ポイント

クラウド、オンプレミス、スクラッチの順に適合性を確認し、必要な独自性に合わせて予算を組みます。

IVR開発費用の内訳

IVR開発費用の内訳

IVRの費用は、音声設計、システム構築、外部連携、保守・運用に分けて確認します。

音声設計・ガイダンス制作費用

音声ガイダンスは、コールフローの設計と実際の音声制作に分かれます。

  • シナリオ設計:複雑な業務では、10万〜50万円程度の支援費用
  • ナレーター収録:音声1本あたり5,000円〜3万円程度
  • AI音声合成:収録回数を減らし、更新費用を抑えやすい方式

メニュー数や対応言語が増えるほど、台本作成、収録、確認の費用が積み上がります。

社内に制作リソースがない場合は、音声作成支援を含むサービスを検討します。

システム開発・構築費用

本体の構築費は、方式と外部システムへの連携範囲で決まります。

  • クラウド型:アカウント設定や環境構築で、無料〜数万円程度
  • オンプレミス型:サーバー20万円以上、専用機器30万円以上
  • API連携:CRMや基幹システムとの接続で、数十万〜数百万円

オンプレミスは回線工事も必要になり、初期費用は合計50万〜数百万円規模です。

スクラッチは要件定義、設計、実装、テストの人月から工数を見積もります。

保守・運用費用

導入後は、サービス利用料、保守、機器、改修の継続費を見込みます。

  • クラウド型:月数千円〜数万円にサポートを含む場合が多い
  • 従量課金:通話数、通話時間、同時接続回線に応じて増加
  • 自社運用型:年間で導入費の5〜15%程度が目安

初期費用500万円なら、年間25万〜75万円程度の保守費用が一つの目安です。

機器保守、ライセンス更新、担当者の人件費、メニュー変更費も含めて試算します。

ポイント

音声制作、機器・環境、API連携、保守、従量課金を分けると、見積もりの不足を見つけやすくなります。

規模・機能別の費用相場

規模・機能別のIVR費用相場

規模別の相場は、メニュー数、連携機能、月間通話数を基準に比較します。

シンプルなIVR(小規模・基本機能)

営業時間案内や基本的な振り分けには、クラウド型が適しています。

  • 初期費用:0〜20万円程度
  • 月額費用:3,000円〜3万円程度
  • 主な機能:3〜5項目のメニュー、自動転送、時間外対応

低価格帯では初期0円・月額2,980円〜、標準帯では初期5万円・月額3万円程度です。

年間総額は36,000円〜76万円程度が目安で、単純な問い合わせの自動化に向きます。

元記事の調査では、オペレーター負担を軽減できたという回答が35.4%で最多でした。

標準的なIVR(中規模・複数機能)

複数部署への振り分けや周辺機能を組み合わせると、中規模の価格帯になります。

  • 基本相場:初期20万〜100万円、月額2万〜10万円程度
  • ビジュアル型:初期50万円前後、月額2万円程度
  • 外部連携:CRMなどの接続で50万〜200万円を追加

待ち時間案内、コールバック予約、SMS連携などが主な追加機能です。

10〜20項目のメニューと複数部署への振り分けでは、総額100万〜300万円も想定します。

高機能IVR(大規模・AI連携・フルカスタム)

AI音声認識やリアルタイム連携を含むと、開発と運用の費用が大きくなります。

  • 初期費用:オンプレミスのフルスクラッチで500万〜数千万円
  • 年間保守:システム導入費の5〜15%程度
  • 従量費:音声認識APIなどを通話件数・時間に応じて計算

JAいるま野の事例では、受注対応を38名から4名体制へ移行しています。

同事例では年間約2億円の人件費削減を見込み、投資回収の視点が重要だと分かります。

ポイント

小規模・中規模・大規模の条件をそろえ、初期費用だけでなく年間保守と従量費まで比較します。

費用を左右する要因

IVR費用を左右する要因

IVR費用は、機能、連携先、通話規模、開発会社の体制で変わります。

機能の複雑さと連携要件

単純な案内を超える場合は、バックエンドとのAPI連携が必要です。

  • 顧客認証:顧客番号や個人情報を使った認証処理
  • 情報照会:注文、在庫、契約状況をリアルタイムで案内
  • 高度機能:自然言語処理、感情分析、多言語、アクセシビリティ対応

CRM、受注、在庫の3システムと連携すると、100万〜300万円以上の追加例があります。

要件定義で連携先、データ項目、更新頻度、障害時の処理まで明確にしてください。

開発会社・ベンダーの選定と通話規模

開発会社の単価と、クラウド型の利用量を別々に確認します。

  • 開発単価:エンジニア1名あたり月80万〜120万円が目安
  • 利用量:月間通話数と同時接続回線数で料金が変動
  • 比較条件:機能、価格、実績、品質、サポートを同じ表で確認

月1,000件程度と月10万件以上では、月額費用に数十倍の差が生じる場合があります。

将来の通話量も示して複数社から見積もりを取り、追加料金の条件を確認します。

ポイント

機能要件、連携システム、月間通話数、同時接続数、開発体制を同じ条件で各社へ伝えます。

費用を抑えるポイント

IVR費用を抑えるポイント

費用を抑えるには、既製サービスと段階導入を優先して検討します。

クラウド型サービスの積極活用

クラウド型は、機器購入と自社での保守作業を減らせます。

  • 初期投資:専用機器やサーバーの購入費を削減
  • 運用負荷:保守とセキュリティ更新をベンダーへ任せる
  • 段階拡張:低価格プランから始め、必要な機能を追加

月額2,980円〜のサービスもありますが、料金だけでなく機能と上限を確認します。

長期利用では月額の累計が大きくなるため、3〜5年間の総額を比べます。

要件の明確化と段階的な開発

発注前に要件と優先順位を整理すると、仕様変更による追加費用を抑えられます。

  • 利用条件:問い合わせ内容、件数、必要な受付時間を整理
  • 連携範囲:対象システム、データ、処理内容をRFPへ記載
  • 段階導入:振り分け、CRM連携、AI対応の順で効果を検証

運用データを確認しながら機能を追加すれば、不要な初期開発を避けられます。

同じRFPで3社以上を比較し、見積額だけでなく対象範囲と追加費用を確認します。

ポイント

クラウド型で小さく始め、要件をRFPへ明記し、段階導入と3社以上の相見積もりで費用を適正化します。

まとめ

IVR開発費用のまとめ

IVRは、クラウド型の月額数千円から、大規模なスクラッチ開発の数千万円まで幅があります。

月間コール数、コールフロー、連携先を整理し、初期費用と3〜5年間の継続費を比較してください。

まず必要最小限の機能で開始し、運用データに基づいてCRM連携やAI対応を追加する方法が現実的です。

複数のベンダーへ同じ条件で見積もりを依頼し、費用、機能、サポート、追加料金を確認します。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。