Java開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

Java開発を任せる会社は、技術力と実績、契約形態と費用、長期の保守・運用体制の3つの観点で比べると選びやすくなります。6社の強みと得意領域を紹介したうえで、選び方の観点を説明します。

Java開発パートナー選びの重要性

技術力の深さと長期的な視点を示し、JVMのメモリ管理や保守性など4つの観点を並べた図
技術面と運用面の観点を同じ列で見比べられます。

Java開発では、どの会社に任せるかが品質・コスト・スケジュールを大きく左右します。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

Java開発で会社選びが成否を分けるのは、Java特有の技術的な深さがあるからです。その深さは、次の2点に表れます。

  • 深い技術理解の必要性:JVMのメモリ管理やスレッドセーフな設計の理解が浅いと、負荷がかかったときにパフォーマンスが落ちる恐れがあります。
  • 長期運用への意識:5年・10年単位で維持する前提のため、保守性や拡張性にどこまで意識を向けるかが投資対効果を左右します。

さらに、Java 17やJava 21といった新しいLTSバージョンへの移行に対応できるかも、重要な判断基準です。また、セキュリティ脆弱性への迅速な対応など、継続的な改善姿勢を持つ会社を選ぶことも求められます。技術力の深さと長期的な視点の両方を兼ね備えた会社かどうかが、成功の分かれ目になります。

発注前に確認すべきポイント

まず、発注前に確認したいのは、Java開発の実績件数と規模です。

  • 実績の量と質:「対応可能」と謳う会社でも実績が少ないと不安が残るため、同じ業界での経験も見ておきたいところです。
  • 技術の最新性:採用するフレームワークやツールが最新版かどうかを見ておきます。

なお、2025年現在、エンタープライズJava開発ではSpring Boot 3.x系が主流です。JDK 21対応も判断材料になります。

ポイント

会社を比べるときは、Java特有の技術の深さと、長く保守を続けられるかの両方を見てください。どちらか一方だけでは、負荷時の性能や運用後の負担で後から困る場面が出てきます。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。1社目に紹介するのは、現場定着まで見据えて支援するriplaです。

特徴と強み

riplaの最大の特徴は、IT事業会社としての現場経験を持つメンバーがプロジェクトを推進する点にあります。

  • 現場定着への伴走:システムが現場で使われ、成果につながるところまで寄り添います。
  • モダナイズへの対応:Spring Bootの新規開発から、レガシーJavaの近代化、マイクロサービス化まで対応します。

多くの企業が抱える「導入したが使われていない」という課題の解決に強みがあります。また、開発後の保守・運用でも継続的に伴走し、長期的なパートナーシップを重視しています。

得意領域・実績

riplaが得意とする領域は、企業の基幹業務を支える社内システムの構築・改善です。

  • 基幹業務システムの実績:営業管理・CRM・生産管理・販売管理など、業務効率化につながるシステムを豊富に手がけています。
  • UXを意識した提案:業務フロー設計の段階からエンジニアが加わり、使いやすいシステムを形にします。

既存のJavaシステムの改修に対応しています。さらに、他社開発システムの引き継ぎ保守も受けられます。

ポイント

候補として見るときは、導入後に現場で使われ続けるかと、保守まで任せられるかを確かめてください。この2点で、他社との違いが見えてきます。

株式会社NTTデータ|大規模エンタープライズJava開発の実績トップクラス

株式会社NTTデータは、国内最大規模のITサービス企業のひとつです。

特徴と強み

NTTデータの最大の強みは、大規模・長期プロジェクトの管理能力です。あわせて、業界標準レベルのセキュリティ・品質基準も強みです。

  • 大規模統率力:数百人規模の開発チームを統率する手法と、ISO 27001等の国際認証を持つセキュリティ体制があります。
  • 両フレームワーク対応:Jakarta EEとSpring Frameworkの両方に精通したエンジニアが多数在籍しています。

加えて、独自の開発フレームワークやツール群を保有しています。これらを生かして、開発の標準化・効率化に積極的に取り組んでいます。

得意領域・実績

NTTデータは金融システム、公共システム、流通・製造の基幹システム分野で特に豊富な実績を持ちます。

  • 大規模案件の実績:大手銀行の勘定系システムなど、数十億円規模のJavaプロジェクトを多数手がけてきました。
  • クラウド移行の対応力:AWS・Azure・GCPへの移行や、レガシーJavaの近代化にも積極的に対応しています。

費用水準は高めです。ただし、大規模・高品質が求められるミッションクリティカルシステムに最適です。

ポイント

大規模で長期のプロジェクトを任せたい場合は、数百人規模のチームを統率できるかを軸に考えます。費用水準は高めなので、予算との釣り合いも確かめてください。

TIS株式会社|金融・製造に強い総合ITサービス企業

TIS株式会社は、TISインテックグループの中核企業として、金融・製造・流通向けにJavaシステムを提供しています。

特徴と強み

TISは、クラウドネイティブ開発に積極的に取り組んでいます。また、アジャイル開発への取り組みも特徴です。

  • マルチクラウド対応:AWS・Azure・GCPのいずれにも対応し、Spring BootとKubernetesの組み合わせにも強みがあります。
  • 内製化支援:開発後に発注企業が自社で改善できるよう、技術移転や人材育成も行っています。

この支援は、デジタル化を内部から推進したい企業に特に好評です。

得意領域・実績

TISは証券会社・地方銀行・カード会社向けの金融システム開発において特に豊富な実績を持ちます。

  • 製造業への対応:生産管理・品質管理・IoT連携システムなど、JavaとSQLServer/Oracleの組み合わせに強みがあります。
  • 段階的リリースへの対応:アジャイル開発にも対応しており、機能ごとに順に届けていく案件にも適しています。

中規模〜大規模のプロジェクトを中心に対応しています。費用水準は中〜高価格帯に位置します。

富士通株式会社|Java×クラウドの技術力と豊富な業種対応

富士通株式会社は、ハードウェアからソフトウェア・ITサービスまでをカバーする総合ITベンダーです。

特徴と強み

同社の強みは、ハードウェア・ネットワーク・セキュリティ・アプリケーション開発を一社で任せられる対応力にあります。

  • トータルな構築力:アプリケーション開発に加え、インフラ・セキュリティ・ネットワーク設計まで対応します。
  • 豊富なPM経験:複数の業務システムを統合する複雑なプロジェクトでも、安定した進行管理が期待できます。

同社は、AIやデータ活用とJava開発を組み合わせたソリューション提案も強化しています。

得意領域・実績

同社は官公庁・地方自治体、医療・介護、製造業向けのシステム開発に特に豊富な実績を持ちます。

  • 業界特化の開発経験:住民情報管理システムや電子カルテシステムなど、業界知識が必要な領域で国内屈指の実績があります。
  • 大規模案件への対応:大手企業や官公庁向けの案件を中心に、規模の大きな開発にも応えています。

費用水準は高めです。一方で、信頼性と実績を最優先する発注者に適した選択肢です。

SCSK株式会社|住友商事グループのIT基盤を支える実力派SIer

SCSK株式会社は、住友商事グループのIT中核企業として、流通・金融・製造・ヘルスケア向けにJavaシステムを開発・運用しています。

特徴と強み

SCSKの特徴は、商社グループとしての業務知識の豊富さにあります。さらに、ERPとカスタム開発を組み合わせた柔軟な構築力も特徴です。

  • ERP連携の実績:SAP等のERPパッケージにJavaで開発したカスタム機能を連携させる開発を得意とします。
  • アジャイルへの対応:スクラムチームを活用した反復的な開発プロセスを提案できます。

そのほか、クラウド移行によるコスト削減の提案も行っています。ITリソースの効率化に関する知見も豊富です。

得意領域・実績

SCSKは流通業(卸売・小売)の業務システム開発に特に強みを持ちます。

  • 流通業務への精通:在庫管理や受発注、物流など、流通業の複雑な業務フローを熟知したエンジニアが在籍します。
  • 規制対応の実績:ヘルスケア分野でも、FDAの規制に沿った製薬・医療機器メーカー向けの実績があります。

業務要件の整理から実装まで、一貫して高品質な開発を実現できる体制です。

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)|Java×最新テクノロジーの融合

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は、伊藤忠商事グループのICTサービス企業として、Java開発を含むシステムインテグレーションを提供しています。

特徴と強み

CTCはJava開発とクラウド・セキュリティ技術を組み合わせたソリューション提案力が強みです。

  • 段階的な移行支援:既存のオンプレミスJavaシステムを、クラウドへ少しずつ移すノウハウを持っています。
  • インフラ自動化:GitLab CI/CDやAnsibleで、インフラの仕組みづくりをJava開発と一体的に提供できます。

また、AI・データ分析の領域への投資も活発です。JavaバックエンドとAI機能の組み合わせも得意としています。

得意領域・実績

CTCは通信・メディア、製造業、金融機関向けのシステム開発に強みを持ちます。

  • 業界専門性の高さ:通信事業者の課金管理システムやメーカーのPLMシステムなど、業界の事情に通じた実績があります。
  • エンタープライズDBの知見:Oracle DatabaseやDB2との連携に熟練したエンジニアが多く在籍しています。

費用水準は中〜高価格帯に位置します。さらに、クラウド移行と組み合わせたTCO削減の提案も受けられます。

Java開発パートナー選びのポイント

技術力・契約形態・長期パートナーシップの3つの確認軸をカードで示した図
技術面から契約、保守まで確認範囲が広がります。

上記6社を含め、選べる会社は多数あります。その中から自社のプロジェクトに合うパートナーを選ぶには、比べるポイントを整理し、各社を比較検討しておく必要があります。まず、技術力、契約形態、長期パートナーシップの順に、確認したい点を見ていきます。

技術力・実績の評価方法

Java開発パートナーの技術力を評価する最も信頼性の高い方法は、過去の開発事例のヒアリングとコードレビューです。

  • 実績とエンジニアの開示:似た案件の内容や担当エンジニアのプロフィールを示してもらい、技術の話を直接交わします。
  • 開発文化の確認:コードリポジトリの管理、Pull Requestレビュー、自動テストの実施状況を見ます。

特に、Java 17・21といった最新LTSを使いこなせる体制があるかで、技術的な鮮度を判断できます。

契約形態と費用交渉のポイント

Java開発の契約形態は大きく「請負契約」と「準委任契約」の2種類に分かれます。

  • 請負契約の特性:成果物を完成させる義務を負う分、費用に余裕を見込んだ見積もりになりやすい傾向があります。
  • 準委任契約の特性:工数ベースの支払いで要件変更に柔軟ですが、完成責任は発注者側が負います。

発注者は、請負契約と準委任契約の違いを踏まえ、スコープを精査し、フェーズを分けて必要な機能に絞り込めば、初期投資とリスクを抑えられます。

長期パートナーシップの構築

Java開発では、作った後もシステムを継続的に改善・発展させていく必要があります。

  • 保守運用の評価軸:発注前に見ておきたいのは、障害対応の時間、エスカレーションの流れ、健全性レポートの提供です。
  • チームの安定性:担当エンジニアが頻繁に入れ替わる会社では、引き継ぎのたびにナレッジが抜け落ちるおそれがあります。

最初の開発案件だけでなく、長期の保守・運用を任せられるかも、評価の軸に加えたいところです。

ポイント

候補を比べるときは、技術力、契約形態、保守運用の3点を、どの会社にも同じ条件で確かめてください。契約形態によって費用の出方が変わるため、見積もりを並べる前に確かめておいてください。

まとめ

Java開発パートナーとして信頼できる6社を、実績・技術力・対応領域の観点から詳しく紹介しました。最後に、自社のプロジェクト規模と要件に合う会社を、実績・技術力・長期的な保守体制の3点でよく見極めてください。

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。