Kotlin Multiplatformのシステム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

Kotlin Multiplatformのシステム開発会社は、AndroidとiOSで業務ロジックを共有しながら、各OSの使いやすい画面と端末機能を活かせる会社を選ぶことが重要です。

本記事では、Kotlin Multiplatform(KMP)を使ったシステム開発で候補になる株式会社riplaを最初に紹介し、公式情報から実在とKMP関連の支援内容を確認できる5社をあわせて整理します。KMPとCompose Multiplatformの違い、業務システムでの共通化範囲、費用を左右する要素、海外ベンダーへ依頼するときの注意点まで、発注前に確認したい内容をまとめています。

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Kotlin Multiplatformのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

Kotlin Multiplatformのシステム開発でパートナーを比較するイメージ

KMPは、Kotlinで書いたコードをAndroid、iOS、Web、デスクトップなど複数の対象へ共有できる仕組みです。KMPは共有する範囲を開発チームが決められるため、業務ロジックだけを共有し、画面はJetpack ComposeとSwiftUIで分ける構成も選べます。技術そのものよりも、共通化とOS固有実装の境界を設計できる会社かどうかが成否を左右します。

共通化の判断が費用と品質を左右します

業務システムでは、認証、権限、データモデル、入力チェック、API通信、同期処理、監査ログなどはAndroidとiOSで同じ結果を返す必要があります。一方で、通知、カメラ、Bluetooth、生体認証、端末内ストレージ、アクセシビリティ、画面遷移はOSの設計思想に合わせた実装が必要です。すべてを共有すれば安くなるわけではなく、共有し過ぎるとiOS側の操作性や保守性を損なう可能性があります。

業務要件と運用体制まで確認する必要があります

倉庫や店舗で使うシステムでは、電波が途切れても入力を続けられるオフライン対応、再送、競合解決、端末交換時の復旧が必要です。見積もりを比べるときは、KMPの実装費だけでなく、APIや管理画面、データ移行、端末検証、ストア申請、教育、監視、障害対応まで含まれているかを見ます。KMP・Kotlin・Compose・Xcode・Gradle・依存ライブラリを誰が更新するかも、契約前に決めることが大切です。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaのシステム開発支援を検討するイメージ

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

riplaの強みは、技術導入だけを目的にせず、現場業務の整理からシステムの定着までを一つの計画にまとめやすい点です。KMPを採用する場合も、まずAndroidとiOSで共通する業務ルールを抽出し、認証・API・データモデル・入力検証を共有候補として整理します。そのうえで、カメラや通知などの端末機能をOS固有の実装として切り分けるため、共通化率だけを追いかけない現実的な設計になります。

得意領域・実績

営業・顧客・生産・販売管理など、企業活動の中核にある基幹システムを対象に、業務要件に合わせた構築・導入を相談できます。KMPによるモバイル側の開発だけでなく、既存APIとの連携、管理画面、データ移行、利用部門への説明、運用設計まで一緒に検討したい企業に向いています。発注時は「どこまでKMPで共通化するか」「iOS固有機能を誰が担当するか」「納品後に内製チームへどう引き継ぐか」を最初の相談で確認すると、見積もりの比較がしやすくなります。

Touchlab|KMPの導入判断と技術支援に強い専門会社

TouchlabのKMP技術支援を比較するイメージ

Touchlabは、Kotlin Multiplatformに特化した米国系の技術支援会社です。公式サイトでは、KMP Readiness Assessment、チーム準備、変革ロードマップ、PoC開発などのアドバイザリーサービスを案内しています。大規模な既存アプリをいきなり全面移行するのではなく、自社の依存ライブラリや開発体制を調べてから導入可否を判断したい企業に適した候補です。

特徴と強み

Touchlabを検討する価値は、KMPを導入する前の技術的な不確実性を減らせる点です。共有モジュールの設計、iOSとの連携、CI/CD、チームの役割分担、ライブラリの選定など、開発会社を決める前に整理したい論点を専門家へ相談できます。公式サイトでは、SKIEやKMMBridgeなどKMP関連のオープンソースツールも案内されています。

得意領域・実績

既存Androidアプリを持ち、iOS対応や共有ロジックへの段階移行を検討している企業に向いています。発注前には、アドバイザリーだけでなく実装まで依頼するのか、自社チームが実装してレビューを受けるのかを分けて相談します。日本語での要件定義、国内契約、時差をまたぐ問い合わせ、個人情報を扱う業務システムのセキュリティレビューが契約に含まれるかも、必ず確認する必要があります。

IceRock Development|既存アプリのKMP移行と教育に対応

IceRock DevelopmentのKMP移行支援を検討するイメージ

IceRock Developmentは、Kotlin Multiplatform Mobile(KMM)の統合、移行支援、開発者向けトレーニングを公式に案内しているソフトウェア開発会社です。AndroidとiOSの複雑なビジネスロジックを共有したい案件や、Kotlinで作られたAndroidアプリからiOS対応を広げたい案件を想定しています。公開ページには、技術支援だけでなく、共通コードを実装して既存アプリへ組み込むサービスも掲載されています。

特徴と強み

IceRockの公式ページでは、KMM統合の費用を7,000米ドルから、分析・計画を2〜5日、統合期間を2週間から6か月とする公開目安を示しています。ただし、これは同社のサービスページに掲載された例であり、日本の業務システム全体の費用相場ではありません。API改修、管理画面、オフライン同期、端末検証、データ移行を含める場合は、個別見積もりが必要です。

得意領域・実績

公式の事例ページでは、GetMegaについてAndroid側をもとに共通コードを作り、iOSアプリへ統合した事例が紹介されています。また、Footballcoについては、顧客チームが作成した共通ロジックを監査し、専門的なレビューを行った事例が掲載されています。既存アプリを止めずに段階移行したい企業や、社内チームにKMPの知識を移したい企業は、実装範囲と教育範囲を分けて相談すると適合性を判断しやすくなります。

appvanced KMP Agency|移行・新規開発・内製化を一体で支援

appvanced KMP Agencyの開発支援を比較するイメージ

appvanced KMP Agencyは、Kotlin Multiplatformに特化したドイツ系の専門サービスです。公式サイトでは、既存アプリのKMP移行、新規のクロスプラットフォーム開発、ワークショップ、コンサルティング、開発支援を案内しています。KMPを導入して終わりではなく、チームへの知識移転や引き継ぎまで含めた進め方を検討したい企業に候補となります。

特徴と強み

同社は、既存アプリを機能単位で移行する段階的な進め方と、ゼロからKMPを使うグリーンフィールド開発の両方を公開しています。さらに、企業向けSDK、データフロー、オフライン優先の同期、競合解決を意識したサービスも案内されています。倉庫・店舗・フィールドサービスのように、ネットワークが不安定な現場でデータを扱うシステムでは、共通化率よりも同期の正確性と再送設計を確認することが大切です。

得意領域・実績

新規開発と既存移行を同じ会社へ相談したい場合や、将来的に自社チームへ運用を戻したい場合に検討しやすい会社です。公式サイトには、2022年のKMPプロジェクト開始、2023年のエンタープライズ案件、2024年のKMPフロントエンドとKotlin Spring Bootの組み合わせ、2025年のワークショップと企業向けSDKという歩みが掲載されています。発注時は、公開事例と自社の業務システムの類似点、担当者の経験、引き継ぎ成果物を具体的に確認します。

Kodein Koders|開発・アドバイザリー・トレーニングを提供

Kodein KodersのKotlin Multiplatform開発を検討するイメージ

Kodein Kodersは、Kotlin Multiplatformを専門領域に掲げる欧州のテクノロジー会社です。公式サイトでは、アドバイザリー、コンサルティング、トレーニング、AndroidとiOSのモバイルアプリ開発を提供しています。KMPだけでなく、SpringやKtorを使ったバックエンド、DesktopやWebを含む複数フロントエンドの共有も扱う会社として紹介されています。

特徴と強み

開発を丸ごと委託するだけでなく、設計レビューや短期トレーニングを組み合わせたい企業に向いています。公式サイトでは、Kotlinの言語仕様、コルーチン、Kotlin/Native、KMPのインフラを学ぶトレーニングを案内し、JetBrains認定のトレーニング提供者であることも説明しています。自社のAndroid・iOSチームがすでに存在し、内製と外部支援を組み合わせたい場合に比較しやすい候補です。

得意領域・実績

既存システムをモダナイズしながら、共有ロジックを増やしたい案件で相談先になります。特に、モバイルアプリだけでなくサーバーやWebまで含めて、データモデルや業務ルールの一貫性を検討したい場合に適しています。海外会社へ依頼する際は、業務委託契約の準拠法、知的財産権、ソースコードの帰属、個人情報の取扱い、時差を含む障害対応、納品後の保守窓口を見積もりと同時に確認します。

Mirego|多様なプラットフォームでKMPを運用した実績

MiregoのKotlin Multiplatform活用事例を確認するイメージ

Miregoは、カナダのケベックとモントリオールを拠点とするデジタルプロダクト開発会社です。Kotlin公式のケーススタディでは、プロダクト戦略、デザイン、エンジニアリングを一体で支援する会社として紹介されています。KMPの専門コンサルティング会社だけでなく、ユーザー向けデジタルサービスを企画・設計・開発する会社も比較したい場合に候補となります。

特徴と強み

MiregoのKMP活用で参考になるのは、iOSとAndroidだけに限定せず、共通のビジネスロジックを複数の配信先へ展開している点です。Kotlin公式ケーススタディでは、TV5UnisについてWeb、iPhoneとiPad、tvOS、Android、Android TV、Amazon Fire TVで同じビジネスロジックを動かした事例が紹介されています。対象OSが多い企業や、将来のデバイス展開まで見据えて設計したい企業は、アーキテクチャの考え方を確認すると参考になります。

得意領域・実績

同ケーススタディでは、MiregoがKMPを使ったプロジェクトを4件リリースし、継続保守していることも説明されています。また、共通コードと各プラットフォームの相互運用性、開発速度、他チームへの引き継ぎを利点として挙げる一方、Kotlin Multiplatformのバージョン間でライブラリ互換性に注意が必要だとしています。業務システムでも、導入実績だけでなく、依存ライブラリ一覧、アップデート方針、保守担当者を確認することが重要です。

Kotlin Multiplatformのシステム開発会社を選ぶポイント

Kotlin Multiplatformの開発会社を選定するイメージ

6社は掲載順による優劣ではなく、支援の性格が異なる会社を比較するための候補です。国内の業務要件を整理して一気通貫で任せたいのか、KMPの技術判断だけを専門家へ依頼したいのか、既存アプリを移行したいのかで、適した委託先は変わります。次の3点をRFPや初回相談に入れると、会社名だけでなく提案の中身を比較できます。

実績と経験は公開範囲まで確認します

「Kotlinに対応できます」という記載だけでは、業務システムの経験までは判断できません。KMPの本番利用年数、AndroidとiOSの両方を含む事例、既存アプリの段階移行、オフライン同期、認証や権限、API連携、端末検証の経験を確認します。可能であれば、似た業界の事例について、画面数、利用者数、対象端末、障害対応、保守期間まで質問します。

技術力と専門性は共通化の設計で評価します

提案書では、commonMainに置く機能、androidMainとiosMainに残す機能、UIをネイティブにする範囲、Compose Multiplatformを使う範囲を図や一覧で示してもらいます。KMPとCompose Multiplatformは同じものではなく、KMPは共有ロジックを実装する仕組み、Compose MultiplatformはUIも共有するための選択肢です。2026年時点でも、GoogleはKMPの導入例として業務ロジック、データベース、ネットワークなどから段階的に共有する進め方を説明しています(出典: Google Android Developers、2026年)。

プロジェクト管理と見積もりの分解を確認します

見積書は「KMP開発一式」だけでなく、要件定義、基本設計、共通コード、Android固有、iOS固有、バックエンド、管理画面、テスト、CI/CD、データ移行、ストア申請、教育、保守に分けてもらいます。2026年公開のモバイルアプリ相場解説では、費用は機能規模、対応OS、開発手法、人月単価、運用保守費の5要素で変わると整理されています(出典: LASSIC「モバイルアプリ開発費用の相場」、2026年)。KMPを採用しても要件定義やQAがなくなるわけではないため、共通化で減る費用と初期基盤整備で増える費用を分けて確認します。

規模の目安として、技術検証は100万〜300万円、5〜15画面程度の社内業務アプリは500万〜1,000万円、中規模のAPI連携・オフライン対応は1,500万〜3,000万円、大規模な基幹連携型は3,000万〜8,000万円以上になる可能性があります。これはKMP専用の公的統計ではなく、2026年公開のアプリ開発相場と業務システムの要件を組み合わせた推定です。iOSとAndroidの両方を対象にする場合は、端末検証、ストア対応、運用監視まで含めた総額で判断します。

よくある質問

Kotlin Multiplatformのシステム開発に関するよくある質問

Kotlin Multiplatformのシステム開発を発注するときに、特に質問されやすい内容をまとめます。技術選定だけでなく、費用、既存アプリとの関係、保守体制まで確認することが大切です。

Kotlin MultiplatformとCompose Multiplatformは同じですか?

同じではありません。Kotlin Multiplatformはロジック、データ、通信、テストなどのコードを複数プラットフォームで共有するための仕組みで、Compose MultiplatformはKotlinでUIまで共有するためのフレームワークです。業務システムでは、まず共有ロジックとネイティブUIを組み合わせ、画面共通化は必要な範囲だけ検証する構成が現実的です。

Kotlin Multiplatformなら開発費用は必ず安くなりますか?

必ず安くなるわけではありません。共通ロジックが多い案件では二重実装や二重保守を減らせる可能性がありますが、KMPの技術検証、iOSとの相互運用、CI/CD、端末検証、依存ライブラリの管理などの初期費用が増える場合もあります。共通コード、各OSの実装、バックエンド、QA、保守を分けた見積もりで、導入後の総保有コストを比較します。

既存のAndroidアプリをKotlin Multiplatformへ移行できますか?

移行できますが、全機能を一度に移す必要はありません。認証、API通信、データモデル、バリデーション、同期処理など、AndroidとiOSで共通しやすい機能からPoCを行い、依存ライブラリやiOS側の公開APIを確認しながら段階的に移します。既存アプリの利用を止めずに進めるため、旧実装と共通モジュールの切り替え方法、ロールバック、リリース後の障害対応まで計画に入れます。

個人情報を扱う業務システムでもKMPを利用できますか?

利用できますが、KMPを採用すること自体が安全性を保証するわけではありません。端末内の保存データ、暗号化、認証・認可、通信、OSとの連携、コード品質、リバースエンジニアリング対策、プライバシーを要件化します。OWASP MASVSはモバイルアプリのストレージ、暗号、認証、ネットワーク、プラットフォーム、コード、耐タンパー性、プライバシーを扱う標準です(出典: OWASP Mobile Application Security Verification Standard、2026年参照)。

まとめ

Kotlin Multiplatformのシステム開発会社選びを振り返るイメージ

Kotlin Multiplatformのシステム開発会社を選ぶときは、KMPに対応しているかだけでなく、業務要件を整理し、共有ロジックとOS固有機能を適切に分け、リリース後まで責任を持てるかを確認します。今回紹介した株式会社ripla、Touchlab、IceRock Development、appvanced KMP Agency、Kodein Koders、Miregoは、支援の得意分野や契約形態が異なるため、自社の状況に合わせて比較することが大切です。

発注前には、対象OS、利用者、画面と業務フロー、既存API、オフライン要件、端末機能、権限、監査ログ、データ移行、保守SLAを整理します。PoCでは認証、API、ローカルDB、同期、エラー処理、CIビルドを小さく検証し、見積書では共通コード、Android固有、iOS固有、バックエンド、QA、運用を分けてもらいます。技術の新しさではなく、業務成果と長期運用まで含めて納得できるパートナーを選ぶことが、KMP導入を成功させる近道です。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。