学習管理システム(LMS)の開発会社は、機能数の多さではなく、対象業態・既存システムとの連携・導入後の運用支援まで自社の学習成果に合う会社を選ぶことが重要です。
学校や大学、学習塾、スクール、企業研修でLMSを導入すると、教材の配信、受講状況、テスト結果、課題提出、修了判定を一元管理できます。一方で、サービス提供会社、MoodleなどのOSS導入支援会社、業務システムを個別開発するSIerでは、得意領域や費用の考え方が大きく異なります。本記事では、株式会社riplaを最初に、実在するLMS開発・導入会社を目的別に計6社紹介します。2026年時点で確認できる公開料金や公式情報も取り上げ、問い合わせ前に整理したい比較ポイントまで解説します。
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・学習管理システム(LMS)開発の完全ガイド
学習管理システム(LMS)の会社選びでなぜ比較が重要ですか?

会社を比較する理由は、LMSが単なる動画配信サービスではなく、学習者・講師・管理者の業務とデータをつなぐ基盤だからです。適切な会社を選べば、導入後の受講率や修了率まで改善しやすくなります。逆に、価格や画面の印象だけで決めると、教材移行や会員情報の連携で追加費用が発生し、現場で使われないシステムになりやすいです。
適切なパートナー選定が成否を分ける理由
LMSの価値は、登録した教材の数ではなく、学習者が迷わず学び、管理者が状況を把握し、次の施策にデータを活かせるかで決まります。たとえば学習塾では、講座・クラス・講師・保護者の権限を分け、授業動画の視聴状況や課題提出を確認できることが重要です。企業研修では、必須研修の未受講者への通知、人事システムとの社員情報連携、監査用の修了証跡が求められます。大学では、学務や学籍との連携、アクセシビリティ、学期単位の履修管理が優先される場合があります。
発注前に確認すべきポイント
問い合わせ前に、受講者数と管理者数、ピーク時の同時アクセス数、動画やPDFの容量、教材の移行件数、希望するSSO、既存会員データの形式、決済やWeb会議との連携、希望リリース時期、予算上限を整理します。さらに「標準機能でできること」と「個別開発になること」を分けて質問します。料金非公開の会社を含める場合も、見積もりの前提をそろえることで、初期費用だけでなく3年間の運用費まで比較しやすくなります。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
既製LMSを導入するか、既存の会員・顧客・業務システムと連携した独自画面を構築するかを、業務要件から整理できる点が候補になります。LMSでは、教材配信だけでなく、申込、決済、受講権限、講師の評価、修了証発行、問い合わせ管理など周辺業務まで一緒に設計する必要があります。riplaに相談する際は、教育事業のKPIや現場の運用フローを共有することで、必要な機能と後回しにする機能を切り分けやすくなります。
得意領域・実績
幅広い基幹システムの構築・導入経験を土台に、LMSを単独のツールではなく、事業の業務基盤として設計したい企業に向いています。たとえば、法人向け研修サービスで顧客ごとに学習コースを割り当てる、スクールで会員・講座・決済・動画を統合する、といった要件です。LMS製品の標準機能だけで足りない場合には、データ連携や管理画面の追加開発、導入後の運用設計まで含めて相談できます。具体的なLMS案件の範囲や対応実績は、要件を提示したうえで確認することが大切です。
株式会社デジタル・ナレッジ|教材作成から運用管理まで統合

株式会社デジタル・ナレッジは、eラーニング統合プラットフォーム「KnowledgeDeliver」を提供する会社です。公式サイトでは、教材作成、学習、運用管理の3機能を標準搭載し、マルチデバイス学習やWeb会議ツール連携、オープンバッジ発行にも対応すると案内しています。西暦2000年のリリース以降の提供実績があり、企業、官公庁、医療機関などへの導入実績を公式サイトで3,000以上と掲載しています(出典: 株式会社デジタル・ナレッジ「KnowledgeDeliver」、2026年確認)。
特徴と強み
教材制作とLMSを別々に用意するのではなく、一つの基盤で学習コンテンツの作成から配信、履歴管理まで進めたい組織に適しています。教材形式を増やしたい場合や、学習者の進捗をリアルタイムで確認したい場合にも検討しやすいです。オープンバッジを活用して、研修を修了した人のスキルや資格を可視化したい企業にも候補になります。
得意領域・実績
企業研修、官公庁の講習、医療機関の教育など、継続的に教材を配信しながら学習履歴を管理する用途で検討しやすい会社です。公式サイトでは年4回のバージョンアップも案内されているため、採用時は将来の機能追加やアップデート方針を確認します。料金は利用者数、環境、カスタマイズ、教材制作支援などで変わると考えられるため、公開ページだけで判断せず、必要な教材形式、外部連携、導入支援の範囲を明記して見積もりを依頼します。
株式会社イーラーニング|Moodleの拡張と運用を支援

株式会社イーラーニングは、オープンソースのMoodle LMSと企業向けのMoodle Workplaceを軸に、導入、カスタマイズ、運用を支援する会社です。公式サイトでは、日本で唯一のMoodle公式認定プレミアムパートナーと案内されており、Moodle Workplaceはプレミアムパートナー経由でのみ導入可能と説明されています(出典: 株式会社イーラーニング「EL社のサービスが選ばれる理由」、2026年確認)。OSSを活用しながら、自社の教育業務に合わせて拡張したい組織に向く選択肢です。
特徴と強み
Moodleは自由度が高く、コース設計、テスト、課題、フォーラム、ロールや権限を細かく設定できます。その反面、テーマ変更、プラグイン選定、バージョンアップ、脆弱性対応を誰が担うかを決めないまま導入すると、運用負担が膨らみます。イーラーニングのような公式認定パートナーに相談する場合は、標準Moodle、Moodle Workplace、独自プラグイン、外部システム連携のどこまでが提案に含まれるかを確認します。
得意領域・実績
大学、企業、官公庁など、利用者や組織の階層が複雑で、独自の学習フローを実現したい場合に候補になります。自社サイトでは2026年1月時点でMoodle国内導入実績12年連続No.1と掲載していますが、契約前には自社と同じ業態・利用規模の事例を確認することが大切です。OSSのライセンス費用だけでなく、クラウド環境、監視、保守、アップデート、問い合わせ対応を含めた総額で比較します。
株式会社ネットラーニング|教材制作と研修運営を一体化

株式会社ネットラーニングは、LMSを超える多機能ラーニングプラットフォームとして「Multiverse」を提供しています。公式情報では、eラーニング作成、研修管理、オンライン配信、オンデマンド配信、カリキュラム、学習管理、SAML認証、API連携、オープンバッジなどを機能として案内しています。システムだけでなく、教育コンテンツの提供・制作や研修運用まで含めて相談しやすい点が特徴です。
特徴と強み
集合研修とeラーニングを組み合わせる、いわゆるブレンディッドラーニングを運用したい企業に向いています。たとえば、事前に動画や教材で基礎を学び、当日は講師との演習やディスカッションを行い、終了後にアンケートや修了履歴を管理する流れです。受講者情報のCSV一括登録、階層管理、進捗・成績管理、受講促進メールにも対応すると案内されているため、研修担当者の運用負荷を減らしたい場合に確認しやすいです。
得意領域・実績
企業内大学、リスキリング、資格・研修事業など、コンテンツ制作から学習管理、研修の実施までを一つの流れで整えたい組織に適しています。MultiverseにはIPアドレス制限や顔認証による受講確認などの機能もありますが、個人情報の取り扱い、同意取得、保存期間、顔認証を利用しない代替手段は事前に確認が必要です。料金は必要な機能やコンテンツ制作の範囲で変わるため、運用体制と年間の受講回数を含めて見積もりを取ります。
BIPROGY株式会社|ID課金の公開料金で規模を比較しやすい

BIPROGY株式会社は、企業向け学習管理システム「LearningCast」をSaaSで提供しています。料金ページでは、2025年4月1日以降の価格として、10〜49IDは初期設定料5,500円、1IDあたり月額880円、50〜99IDは月額660円、100〜499IDは月額385円と案内しています(出典: BIPROGY「LearningCast SaaS料金プラン」、2026年確認)。5,000ID以上は個別相談で、最低利用期間は3か月、標準のディスクサイズは10GBです。2026年に比較する場合も、契約前に公式料金の改定有無を確認します。
特徴と強み
利用ID数に応じた料金が公開されているため、企業研修の対象人数が決まっている場合に概算を置きやすい点が強みです。10〜49IDの最小構成では、初期設定料5,500円と月額880円のID課金を基準に計算できます。ただし、動画が多い場合は容量追加、社外からのアクセスを制限したい場合はIPアドレス制限、担当者が操作に不慣れな場合は研修・登録サポートの費用が別途必要です。
得意領域・実績
大人数の企業研修や、受講履歴を継続的に管理する教育部門で候補になります。公式サイトにはLearningCastを使った企業向け教育や導入事例が掲載されているため、自社と近い業種・利用者規模の事例を確認します。価格が見える会社でも、コンテンツ制作費、社員マスタ連携、SSO、データ移行、管理者の権限設定、契約終了時のデータ出力が標準範囲かは別問題です。見積書では、これらを月額料金と分けて明記してもらいます。
株式会社アイキューブ|学習塾・スクール向けに小さく始めやすい

株式会社アイキューブは、学習管理システム「どこでもスタディ」を自社開発・提供しています。公式サイトでは、40年以上にわたって能力開発・学習サポート業を営んできた会社が、学習現場でのICT教材運用を踏まえて開発していると説明しています。動画配信、進捗管理、確認テスト、ノート提出、ランキング、クラス管理などを備え、学習塾やスクールの自宅学習支援に合わせやすいサービスです。
特徴と強み
小規模な導入を始めやすい料金設定が特徴です。公式サイトでは、1か月トライアルのフリープランに学習者2ID、先生1ID、動画10GBまでを設定し、ビジネスプランは月額9,000円からで学習者20IDまで、エンタープライズは月額78,000円からで学習者100IDから無制限と案内しています(出典: 株式会社アイキューブ「どこでもスタディ」、2026年確認)。価格はすべて税抜きで、ビジネスプランは21ID以上の追加料金や動画容量の追加料金があります。
得意領域・実績
学習塾の季節講習やスクールの新コースなど、まず動画教材と課題の運用を小さく始めたい組織に向いています。公式サイトの導入事例では、季節講習の一部を動画化し、学習者ごと・全体の進捗管理や保護者への状況報告に活用した例が紹介されています。学校の学籍システムや企業の人事システムとの複雑な連携、独自の決済フローが必要な場合は、対応可否と追加開発の範囲を先に確認します。
学習管理システム(LMS)パートナー選びのポイント

6社には、業務システムを個別開発する会社、LMS製品を提供する会社、OSSを導入・運用する会社、教育コンテンツまで扱う会社が含まれます。優劣を一列に並べるのではなく、自社の目的と運用条件に照らして選びます。最初から全機能を作り込むのではなく、1講座・1クラス・1研修を対象にPoCを行い、利用率や問い合わせ数を確認してから段階的に拡張する方法も有効です。
実績と経験の確認方法
実績は導入社数だけでなく、自社と似た業態、利用者数、教材形式、運用体制を持つ事例で評価します。学習塾ならクラス・講師・保護者の権限や動画視聴、企業なら社員マスタや必須研修の督促、大学なら履修・成績・アクセシビリティを確認します。担当者には「何人が使ったか」だけでなく、どの課題を解決し、導入後にどの指標を追い、どこまで支援したかを質問します。
技術力と専門性の評価
技術面では、SAMLやOpenID ConnectによるSSO、CSV・API連携、SCORM・xAPI・LTIなど教材や学習履歴の互換性、動画配信基盤、スマートフォン対応を確認します。重要なのは対応規格の有無だけではなく、既存システムのデータ項目をどのように変換し、障害時にどこまで復旧できるかです。成績や学習履歴、未成年者の個人情報を扱う場合は、暗号化、最小権限、監査ログ、バックアップ、データ削除・返却の手順も提案書に含めてもらいます。
プロジェクト管理体制の確認
開発会社を選ぶときは、営業担当の説明だけでなく、要件定義、UI設計、開発、テスト、移行、リリース後の保守を誰が担当するかを確認します。特に教材移行は、ファイルの変換、公開期間、受講履歴の引き継ぎ、欠損データの扱いで工数が変わります。月次の進捗会議、課題管理、仕様変更の承認、受入テストの責任分界を契約書に明記すると、後から「想定外の追加開発」になりにくいです。
学習管理システム(LMS)開発会社に関するよくある質問

ここでは、LMSの開発会社やベンダーを比較するときに多い質問へ回答します。料金だけでなく、導入方式、既存データ、教材、セキュリティ、運用体制まで含めて判断することが重要です。
LMSの開発会社に依頼すると費用はいくらかかりますか?
標準SaaSの導入なら初期設定費と月額利用料の組み合わせが中心ですが、金額はID数、動画容量、サポート、連携機能で変わります。たとえばLearningCastは10〜49IDで月額880円/ID、どこでもスタディはビジネス月額9,000円からという公開例があります。一方、Moodleのカスタマイズや独自LMS開発は要件次第で大きく変わるため、500万円や1,000万円といった数字を一律の相場として扱わず、要件別の見積もりで比較します。
LMSはSaaSとスクラッチ開発のどちらがよいですか?
短期間で標準的な教材配信や進捗管理を始めたい場合はSaaS、独自の会員・決済・学務・人事業務と深く連携したい場合はカスタマイズやスクラッチ開発が候補です。最初から全てを独自開発するのではなく、SaaSやOSSでPoCを行い、標準機能で足りない部分だけを追加開発する方法もあります。受講者数の増加、データの持ち出し、契約終了時の移行性まで考えて選びます。
LMS開発会社へセキュリティ面で何を確認すべきですか?
認証方式、権限管理、通信・保存データの暗号化、監査ログ、バックアップ、障害時の復旧目標、脆弱性対応、委託先管理、データの保存場所と削除方法を確認します。学校や教育委員会では、文部科学省「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン(令和7年3月)」を基準に、自組織の規程とLMSの運用を照合します(出典: 文部科学省「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」、2025年)。デジタル庁の2025年度調査でも、教育分野の組織間データ連携や本人・組織認証が検討課題になっているため、SSOだけでなく将来のデータ連携方針まで確認します。
まとめ

学習管理システム(LMS)の会社選びでは、価格や機能一覧だけでなく、対象となる学習者、教材、業務フロー、既存システム、導入後の運用体制を一つの要件として比較します。株式会社riplaはコンサルティングから開発までを一気通貫で支援し、株式会社デジタル・ナレッジは教材作成から運用管理までの統合、株式会社イーラーニングはMoodleの導入・拡張、株式会社ネットラーニングはコンテンツと研修運営、BIPROGYはID課金のLearningCast、株式会社アイキューブは学習塾・スクール向けのどこでもスタディが特徴です。
6社比較で押さえるべき要点
小規模なスクールが低コストで始めるなら公開料金と動画容量を、大規模な企業研修ならID課金、SSO、監査ログ、データ出力を、大学や複雑な教育事業ならMoodleや個別開発の拡張性を重視します。教材制作や集合研修まで任せたい場合は、LMSの機能だけでなく、コンテンツ制作・研修運営の支援範囲を比較します。各社の公開情報は更新されるため、記事内の料金は問い合わせ時点で再確認します。
問い合わせ前に準備すること
問い合わせの前に、受講者・講師・管理者の人数、同時アクセス数、教材移行件数、動画容量、希望する認証方式、連携したいシステム、必要なレポート、公開時期、運用担当者を一枚に整理します。候補会社には同じ資料を渡し、初期費用、月額費用、追加開発費、保守費、教材移行費、解約時のデータ返却を同じ条件で見積もってもらいます。PoCで実際の受講者と講師に触れてもらい、利用率と運用負荷を確かめてから本格導入へ進むと、定着しやすいLMSを構築できます。
▼全体ガイドの記事
・学習管理システム(LMS)開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
