MDM・モバイル端末管理開発の見積相場や費用/コスト/値段について

結論:MDM・モバイル端末管理の費用相場は、既製SaaSのライセンスだけなら1台または1IDあたり月額200〜500円前後から検討できますが、

初期設定、キッティング、ID連携、業務アプリ連携まで含めると数十万円から数千万円まで広がります。

「MDMを導入したいが、月額料金以外に何がかかるのか分からない」「開発会社から提示された見積もりが高いのか判断できない」

という方は少なくありません。この記事では、2026年時点で確認できる公式料金の例と、

端末台数・OS・所有形態・連携範囲によって変わる導入費の推定レンジを分けて解説します。

費用の内訳、価格が上がる要因、見積もりの取り方、コストを抑えながら安全性を落とさない方法まで、

発注前に確認したいポイントを整理します。

▼全体ガイドの記事
・MDM・モバイル端末管理開発の完全ガイド

MDM・モバイル端末管理の費用相場を決める全体像

MDMの費用を検討する担当者

MDMの見積もりは、単純に端末台数へ月額単価を掛ければ終わるものではありません。

管理対象を登録するためのライセンス費、導入時の設計・設定費、端末をそろえる費用、

既存のID基盤や業務システムとの連携費、運用・教育費を分けて考える必要があります。

ライセンス費と導入費は別に考えます

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

ライセンス費は、管理コンソールや端末管理機能を継続利用するための月額または年額料金です。

一方、導入費は、管理者アカウントの作成、端末登録、セキュリティポリシーの設計、アプリ配信、テスト、操作説明などを開始時に行うための費用です。

ライセンスが安く見えても、初期設定や移行を外部へ委託すると導入費が増えることがあります。

たとえばOPTiM Bizの公式ページでは、初期費用4万5,000円/1契約、Android・iOS・iPadOSは月額300円/台。

Windows・macOSは月額500円/台という料金例が掲載されています(出典:株式会社オプティム「OPTiM Biz」、2026年8月確認)。

この金額はサービス利用の基準であり、社内ルールの整理、複数拠点の移行、端末の個別キッティングまで自動的に含む金額ではありません。

課金単位が端末かユーザーかで総額が変わります

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  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

同じ100台の導入でも、1人が複数台を使う会社と、1台を複数人で共有する会社では適した課金単位が異なります。

端末課金は管理対象の台数を基準にするため共有端末に向く場合があり、ユーザー課金は利用者単位で権限やアプリを管理する運用に向きます。

見積もりでは「端末数」「利用者数」「管理者数」「予備機の扱い」を分けて伝えることが大切です。

Microsoft Intuneは、公式価格ページでPlan 1を1ユーザーあたり月額1,199円相当。

Plan 2を月額599円のアドオンとして案内しています(出典:日本マイクロソフト「Microsoft Intuneのプランと価格」、2026年8月確認)。

Microsoft E3やE5などに含まれる場合もあるため、既存契約との重複を確認せずに別途契約すると、必要以上のコストを負担する可能性があります。

判断のポイント

Microsoft 365 E3やE5などに含まれる場合もあるため、既存契約との重複を確認せずに別途契約すると、必要以上のコストを負担する可能性があります。

MDMの費用・コストの内訳は何ですか?

MDMの費用内訳を確認するイメージ

MDM導入の費用は、月額ライセンスだけでなく、端末を安全に使い始めるまでの作業と、

その後の運用を含めて見積もります。初期費用とランニングコストを分け、さらに自社で行う作業と外部へ委託する作業を区別すると、

価格差の理由が見えやすくなります。

初期設定・キッティング・移行の費用

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  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

初期設定では、管理コンソールのテナント作成、管理者権限の設計、パスコードや暗号化のポリシー設定、アプリ配信、Wi-FiやVPNの構成、端末登録。台帳の整備を行います。

端末を箱から出してアカウントを登録し、利用者へ渡せる状態にするキッティングも、台数や機種数が多いほど工数が増えます。

既製SaaSを30台以下で標準設定する場合、初期費用は0〜30万円程度、期間は数日から1か月程度という推定レンジから検討できます。

30〜300台で1〜2種類のOSを標準導入する場合は20〜150万円程度、期間は2週間〜2か月程度が目安です。

これは市場全体の公的平均ではなく、ライセンス料金、端末登録、キッティング、受入テストなどの作業を組み合わせた推定値です。

SSO・人事・業務アプリ連携の費用

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  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

Microsoft Entra ID、Google Workspace、Oktaなどの認証基盤と連携すると。入社・異動・退職に合わせて利用者や端末の状態を変更しやすくなります。

人事システムや資産管理、ヘルプデスクとAPIでつなぐ場合は、データ項目の対応、エラー時の再処理、権限の境界、監査ログの保持まで設計する必要があります。

複数OS・SSO・ゼロタッチ登録を300〜1,000台へ展開する場合、導入費は100〜500万円程度、期間は1〜4か月程度という推定レンジが一つの目安です。

MDMと業務アプリやAPIを連携する場合は300〜1,000万円程度、期間は3〜8か月程度まで広がる可能性があります。

SoftBankのBCDM公式料金ページでも。

導入支援や初期構築のSE作業は構築内容に応じた個別見積もりとされています(出典:ソフトバンク「料金|MDM(デバイスマネジメント)」、2026年8月確認)。

ランニングコスト・運用代行・教育の費用

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  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

ランニングコストには、ライセンス、SSOや多要素認証などのオプション、端末の回線、端末交換、バックアップ、ログ保存、サポート、運用代行が含まれます。

たとえばBCDMの公式料金では、iOS・Androidの基本サービスが月額300円/ID、Windows・Macが月額400円/ID。紛失時リカバリーが月額200円/IDとして案内されています。

SSOや多要素認証などを加える場合も別料金となるため。基本料金だけで年間予算を決めないことが重要です(出典:ソフトバンク「料金|MDM(デバイスマネジメント)」、2026年8月確認)。

運用代行では、未登録端末や非準拠端末の確認、アプリの配信、OS更新の検証、紛失時のロック・消去、問い合わせの一次受付をどこまで委託するかで費用が変わります。

導入時の研修だけでなく、異動・退職・故障・交換を含む手順を継続的に見直すため、月次の定例会や教育コンテンツも必要に応じて予算化します。

判断のポイント

導入時の研修だけでなく、異動・退職・故障・交換を含む手順を継続的に見直すため、月次の定例会や教育コンテンツも必要に応じて予算化します。

端末台数・方式別のMDM導入費用相場

端末台数別にMDM費用を比較するイメージ

ここでは、MDMを導入する規模と方式ごとに、初期費用と期間の目安を整理します。金額は特定の製品や開発会社が一律に提示する相場ではなく、

リサーチノートに基づく推定レンジです。端末を購入する費用、通信料金、ライセンス、

税、最低契約数は別計上になる場合があります。

30台以下の小規模導入は0〜30万円程度から検討します

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  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

数台から30台程度であれば、既製SaaSの標準機能を使い、管理者が自分で端末を登録することで初期作業を抑えられます。初期費用は0〜30万円程度、期間は数日〜1か月程度という推定が目安です。

ここに月額ライセンス、端末代、回線、必要な認証オプションが加わります。

ただし、少数でも金融情報や個人情報を扱う、BYODを含む、複数のOSを混在させるといった条件があると、PoCや社内規程の整備が必要です。

台数だけで安価と判断せず、紛失時の判断者、遠隔消去の承認手順、取得する端末情報を決めてから見積もりを依頼します。

30〜300台の標準導入は20〜150万円程度が目安です

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  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

30〜300台では、部署ごとのポリシー、アプリの配布対象、端末の所有者、ゼロタッチ登録の有無を整理する必要があります。初期導入費は20〜150万円程度、期間は2週間〜2か月程度の推定レンジです。

iOSだけの一括登録と、iOS・Androidを混在させてアプリや証明書を分ける導入では、テスト項目が大きく変わります。

100台の場合、モバイルの基本ライセンスは、公式料金の例だけを単純計算すると月額3万〜12万円程度の範囲に収まるケースがあります。

ただし、OPTiM BizやBCDMのように端末課金のサービスと、Intuneのようにユーザー課金のサービスでは計算方法が異なります。

ライセンスに加えて初期設定、端末調達、回線、研修、運用を別に積み上げることが必要です。

300〜1,000台以上は100〜500万円超まで広がります

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  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

300〜1,000台では、端末の一斉登録だけでなく、部署・拠点別ポリシー、利用者の入れ替え、予備機、端末交換、ログ監査、問い合わせ窓口まで設計します。

複数OS・SSO・ゼロタッチ登録を含む初期導入は100〜500万円程度、期間は1〜4か月程度という推定が目安です。

既存端末からの移行を同時に行う場合は、旧環境の台帳と新環境の識別子を対応させる工数もかかります。

MDMと業務アプリやAPIを連携する場合は、300〜1,000万円程度、期間は3〜8か月程度まで広がる可能性があります。

独自管理画面、閉域環境、オンプレミス、冗長化、監査対応まで求める場合は800〜3,000万円程度、6〜12か月程度の推定レンジも視野に入ります。

MDM製品そのものをフルスクラッチで開発する場合は数千万円規模の別のプロジェクトになります。

判断のポイント

MDM製品そのものをフルスクラッチで開発する場合は3,000万円〜1億円超、12〜24か月以上という別のプロジェクトになります。

MDMの費用が高くなる主な変動要因

MDMの費用変動要因を整理するイメージ

同じMDMでも、端末台数だけで価格は決まりません。端末の種類、所有形態、既存システム、

セキュリティ要件、導入後の運用体制が複雑になるほど、設計・テスト・教育の工数が増えます。

見積もりの比較では、総額だけでなく、どの変動要因が含まれているかを確認します。

iOS・Android・Windows・Macの混在

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  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

iPhoneやiPadだけなら、Apple Business Managerと自動登録を中心に標準化しやすい場合があります。

AndroidではAndroid Enterpriseやゼロタッチ登録、WindowsではEntra IDやIntuneとの連携を確認します。

Mac、業務用ハンディ端末、共有端末、キオスク端末まで含めると、端末ごとに利用できる制御やアプリ配信の方式が異なり、検証機の準備と例外対応が増えます。

見積もり依頼では「スマートフォン100台」だけでなく、iOS何台、Android何台、Windows PC何台、共有端末何台という内訳を伝えます。

OSのバージョン、メーカー、業務アプリの配布方法、通信が不安定な現場の有無まで提示すると、後から追加費用が発生しにくくなります。

会社支給・COPE・BYODの違い

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会社支給端末は、端末全体を管理対象にして、紛失時のロックやワイプを明確に設計しやすい方式です。COPEのように会社所有で私用も認める端末では、業務領域と私用領域の境界を決めます。

BYODでは、個人データや位置情報を会社が過剰に取得しないこと、退職時に私物端末全体を消去しないこと、利用者が同意できる規程を用意することが必要です。

BYODを採用すると端末購入費を抑えられる一方、プライバシー設計、利用規程、問い合わせ、個人端末の機種差への対応が増えます。

IPAの2026年2月版ガイドブックでも、MDMサーバーやエージェント、悪意あるアプリ、盗聴、物理アクセス、バックアップ。

BYOD利用方針が調達時の検討対象として整理されています(出典:IPA「IT製品の調達におけるセキュリティ要件リスト活用ガイドブック第2.1版」、2026年)。

セキュリティ・ログ・運用体制の要件

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多要素認証、条件付きアクセス、証明書、操作承認、監査ログ、長期保存、24時間365日の紛失対応を求めるほど、ライセンスや運用費が増えます。

高度な機能を追加するだけでなく、誰がアラートを確認し、誰がワイプを承認し、何分以内に利用者へ連絡するのかを決める必要があります。

個人情報保護委員会の通則編ガイドラインは、個人データの安全管理について。

事業規模やデータの性質・量などのリスクに応じて必要かつ適切な措置を講じる考え方を示しています。

(出典:個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)

」、2026年6月時点)。

MDMの価格だけでなく、管理者教育、委託先の監査、利用目的の通知、ログの確認まで含めて予算を検討します。

判断のポイント

MDMの価格だけでなく、管理者教育、委託先の監査、利用目的の通知、ログの確認まで含めて予算を検討します。

MDM・モバイル端末管理の導入・開発の進め方

MDM導入プロジェクトを進めるイメージ

MDMの導入は、製品を契約して端末を登録すれば完了するわけではありません。現状の端末管理を棚卸しし、

必要な統制を決め、代表機種で検証し、段階的に展開してから効果を測定します。この順序を守ると、

後から高額な作り直しが発生するリスクを抑えられます。

要件定義で端末・利用者・情報を棚卸しします

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最初に、端末台帳、機種・OS、所有者、部署、拠点、回線、業務アプリ、保存データ。既存のMicrosoft 365やGoogle Workspaceの契約を一覧化します。

会社支給、COPE、BYODを分け、紛失・故障・交換・異動・退職のたびに何を止め、何を削除し、誰へ通知するかを決めます。

必須要件には、端末登録・解除、パスコード、暗号化、アプリ配信、OS更新、遠隔ロック・ワイプ、管理者権限、監査ログを含めます。

位置情報、カメラ、USB、Bluetooth、スクリーンショット、アプリ一覧の取得は、利用目的と対象範囲を明文化します。要件が曖昧なまま製品比較を始めると、不要な高機能プランを選びやすくなります。

PoCで代表機種と紛失対応を検証します

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本番展開の前に、iPhone、Android、Windows、Mac、業務用端末など代表機種を少数台ずつ用意します。

ゼロタッチ登録、アプリ配信、証明書、VPN、OS更新、通信断からの復旧、非準拠端末の扱い、BYODの個人領域保護を確認します。

特に遠隔ワイプは、対象を誤ると業務データだけでなく私物領域まで失うため、承認フローと復旧手順を実機で試します。PoCでは機能の有無だけでなく、管理者が日常操作を完了するまでの時間も測ります。

たとえば新入社員1人の登録、端末交換1台、紛失連絡からロックまでの時間、アプリ更新の成功率を記録します。導入効果の基準が数値化されると、価格の安さだけでなく運用負荷を含めて製品を比較できます。

段階展開して運用指標を見直します

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展開は、情報システム部門、現場の代表部署、全社という順に進めると、例外を洗い出しやすくなります。

端末の初期化、交換、退職、異動、紛失、故障の手順書を整え、キッティングを誰が行うか、問い合わせをどこで受けるか、製品ベンダーとSIerの責任範囲を決めます。

運用開始後は、未登録端末、非準拠端末、古いOS、未使用アプリ、管理者権限、ログ欠損、未完了のワイプを月次で確認します。

導入効果は「何台管理したか」だけでなく、初期設定時間、紛失時の初動時間、棚卸し精度、問い合わせ件数、退職者の権限削除漏れで評価します。

数値が改善しない場合は、契約プランを増やす前に運用手順の詰まりを確認します。

判断のポイント

数値が改善しない場合は、契約プランを増やす前に運用手順の詰まりを確認します。

MDMのコストを最適化する5つのポイント

MDMのコスト最適化を考えるイメージ

MDMを安くするために機能を削りすぎると、紛失対応や退職者の権限削除が手作業に戻り、

別のセキュリティ費用や人件費が発生します。重要なのは、会社のリスクに直結する機能へ優先的に予算を配分し、

標準機能で済む部分を作り込まないことです。

標準SaaSと既存ライセンスを先に確認します

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端末登録、ポリシー配布、アプリ管理、遠隔ロック・ワイプなどが標準機能で足りるなら、既製SaaSを利用する方が開発・保守の負担を抑えやすくなります。

Microsoft 365、Google Workspace、キャリアの法人契約など、すでに支払っているサービスに管理機能が含まれていないかも確認します。

標準機能と独自開発の境界を決めると、費用を大きく分けられます。

端末の低レイヤー制御を自社で再実装すると、OS更新、認証、証明書、プッシュ通知、メーカー差分への継続対応が必要です。

独自開発は、業務フロー、資産台帳、ヘルプデスク、レポート、承認など、会社の業務に近い領域へ集中させます。

管理対象と高機能プランを段階化します

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すべての端末に同じ高度な機能を付ける必要はありません。機密情報へアクセスする管理職端末、店舗や現場の共有端末、検証用端末、BYODでは、必要なポリシーとライセンスを分けられる場合があります。

ただし、分けた結果として管理ルールが複雑にならないよう、例外の数と管理者の操作手順を確認します。まず端末台帳、パスコード、暗号化、アプリ配布、遠隔ロック・ワイプ、退職時の無効化を共通要件にします。

そのうえで、条件付きアクセス、多要素認証、ログの長期保持、リモートサポートなどをリスクに応じて追加します。機能の利用率が低いオプションは、契約更新時に削減できるか評価します。

ゼロタッチ登録と自動化で作業時間を減らします

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端末を一台ずつ手作業で設定すると、台数に比例して人件費が増えます。

Apple Business Manager、Android Enterpriseのゼロタッチ登録、Windowsの自動登録を活用し。端末を利用者へ渡す前の作業を標準化します。

自動化のための初期設計費は発生しても、入社や端末交換のたびに作業を繰り返す費用を下げられる可能性があります。自動化の効果は、作業時間だけでなく設定ミスの減少でも評価します。

部署・役職・端末用途からアプリやポリシーを自動で割り当て、例外だけを管理者が確認する形にすると、標準運用へ移行しやすくなります。自動化が失敗した場合の手動復旧手順も必ず用意します。

月額ではなく3年程度のTCOで比較します

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製品Aの月額が安くても、初期設定、キッティング、運用代行、サポート、OS更新の検証、API連携が別料金なら、総額が高くなることがあります。

逆に、既存のライセンスやキャリア契約に含まれる機能を使えるなら、別サービスの追加を避けられる場合があります。

比較表には、初期費用、月額・年額、課金単位、最低契約数、オプション、端末代、回線、導入支援、教育、運用代行、契約更新、解約時のデータ取り出しを記載します。

3年程度の利用期間を仮定し、端末の更新や人員の入れ替えも含めてTCOを比較すると、価格差の理由を説明しやすくなります。

独自開発は業務上の差別化部分に限定します

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MDM基盤そのものをフルスクラッチで作ると、管理者ポータル、マルチテナント、各OSの管理プロトコル、課金、監査、サポート。OSの互換性対応を継続しなければなりません。

推定費用は3,000万円〜1億円超、期間は12〜24か月以上にもなり得ます。自社サービスとしてMDMを提供する明確な事業目的がない限り、既製MDMを使い、必要なAPI連携だけを追加する方が現実的です。

独自開発する場合も、端末制御はOS公式APIまたは既存MDMのAPIへ任せ、管理画面、端末状態に応じた業務アクセス、資産・人事・ヘルプデスク連携。社内レポートへ範囲を絞ります。

開発会社へは、作る機能だけでなく、OS更新時の保守、障害対応、脆弱性対応、契約終了時のデータ移行まで見積もりに含めるよう依頼します。

判断のポイント

開発会社へは、作る機能だけでなく、OS更新時の保守、障害対応、脆弱性対応、契約終了時のデータ移行まで見積もりに含めるよう依頼します。

MDMの見積もりを取る際のポイント

MDMの見積もり条件を確認するイメージ

複数社から見積もりを取るときは、同じ条件を渡さなければ価格を比較できません。製品ベンダー、

通信会社、導入SIer、MDM・モバイル端末管理開発会社では担当範囲が異なるため、

誰が何を提供する見積もりなのかをそろえて確認します。

RFPには台数・OS・所有形態・連携先を記載します

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RFPや見積もり依頼書には、端末台数とOSの内訳、端末の所有形態、拠点数、利用者数、管理者数、業務アプリ、既存のID基盤、人事・資産管理との連携。ログ保持期間、データ所在地、導入希望日を記載します。

紛失時に5分以内のロックが必要なのか、当日中の対応でよいのかなど、SLAも具体化します。

また、会社が取得する端末情報と取得しない情報、BYODの対象、遠隔ワイプの範囲、管理者の承認者、教育の対象者を明示します。

これらが未定の場合は、要件定義やPoCを先行する提案と、その費用を別枠で提示してもらうと、仮定を含んだ概算見積もりを本番費用と誤解しにくくなります。

一式表記と追加費用の条件を確認します

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「導入一式」「運用支援一式」と書かれた見積もりは、作業範囲が見えにくくなります。

端末登録、ポリシー設計、アプリ登録、キッティング、テスト、研修、データ移行、問い合わせ対応、月次レポートを項目別に分け、数量・単価・回数・担当者を確認します。追加費用が発生する条件も重要です。

OSの追加、対象端末の増加、拠点追加、APIの仕様変更、ログ保持期間の延長、夜間作業、現地対応、24時間サポート、端末交換。契約途中のライセンス変更がどのように課金されるかを確認します。

金額のレンジだけでなく、増額のトリガーを把握することが予算超過の防止になります。

製品ベンダーとSIerの役割を分けて比較します

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製品ベンダーはMDMの機能やライセンスを提供し、通信会社は端末・回線・運用窓口をまとめ、SIerやMDM・モバイル端末管理開発会社は要件定義、設定。

連携、業務アプリ開発、運用設計を担うことが多くなります。

候補企業を「開発会社」とひとまとめにせず、製品を保有する会社、導入を支援する会社、契約後の一次窓口を分けて確認します。

2025年8月公開のSoftBankのメディックス導入事例では、BYODを廃止してBCDMを搭載した社用スマートフォンを導入し。

スマートデバイス活用研修や動画によるセキュリティ教育も組み合わせています(出典:ソフトバンク「株式会社メディックス導入事例」、2025年8月)。

この事例からも、MDMのライセンスだけでなく、端末方針、教育、利用者支援をまとめて設計することが導入効果に影響すると分かります。

判断のポイント

この事例からも、MDMのライセンスだけでなく、端末方針、教育、利用者支援をまとめて設計することが導入効果に影響すると分かります。

MDM・モバイル端末管理のよくある質問

MDMのよくある質問を確認するイメージ

ここでは、MDMの費用を検討するときに特に質問されやすい点をまとめます。ライセンスの価格だけでなく、

端末台数、運用体制、開発範囲を合わせて判断することが重要です。

MDMは何台から導入すると費用対効果が合いますか?

何台からという一律の基準はありません。数台でも、紛失時の遠隔ロック、退職者のアカウント停止、

業務アプリの配布、BYODのプライバシー保護が必要なら、標準SaaSを小さく導入する価値があります。

初期費用0〜30万円程度、数日〜1か月程度という小規模導入の推定レンジから、必要な範囲でPoCを始める方法があります。

MDMの導入とMDM開発では費用がどれくらい違いますか?

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既製MDMの導入設定は、数日〜数か月、初期費用0〜500万円程度の推定レンジで検討するケースがあります。

一方、MDM基盤そのものをフルスクラッチで開発すると、3,000万円〜1億円超、12〜24か月以上という別の規模になります。

多くの企業では、端末制御を既製SaaSに任せ、独自開発は業務アプリや人事・資産管理とのAPI連携へ限定する方が、保守費用を抑えやすくなります。

BYODなら端末代を削減できますか?

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会社が端末を購入する費用は削減できる可能性がありますが、MDMのライセンス、業務領域の分離、利用規程、プライバシー説明、問い合わせ対応。退職時の解除などの費用は残ります。

個人端末全体を消去しない設定や、会社が取得する情報の範囲を明確にしなければ、導入後のトラブルにつながります。端末代だけでなく、3年程度のTCOと利用者の受け入れやすさを比較します。

MDMの月額費用以外に何を予算化すべきですか?

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端末代、回線、初期設定、キッティング、既存端末からの移行、SSO・多要素認証などのオプション、業務アプリやAPI連携、教育、運用代行、ログ保存。問い合わせ対応を予算化します。

特に紛失や故障時の現地対応、夜間対応、端末交換、契約終了時のデータ移行は見落とされやすいため、必要性と単価を見積もりで確認します。

判断のポイント

特に紛失や故障時の現地対応、夜間対応、端末交換、契約終了時のデータ移行は見落とされやすいため、必要性と単価を見積もりで確認します。

まとめ:MDMは月額だけでなく運用を含めて費用比較します

MDM導入費用を総合的に判断するイメージ

MDM・モバイル端末管理の費用は、標準SaaSのライセンスだけなら月額200〜500円前後の公式料金例から検討できます。

ただし、端末台数、OSの種類、会社支給・COPE・BYODの違い、SSOや人事システムとの連携、

キッティング、教育、運用代行を加えると、初期費用は数十万円から数千万円まで広がります。

これらの金額は製品共通の確定相場ではなく、要件に応じた推定レンジです。

標準機能・連携・フルスクラッチを使い分けます

標準機能で足りるならSaaS、閉域や高度な統制が必要なら専用環境、業務フローに差別化があるならAPI連携、

MDM製品そのものを事業化する場合だけフルスクラッチという順で検討します。端末制御を自社で再実装する前に、

OS公式の管理機能と既存MDMの範囲を確認します。

見積もり前に5つの条件を整理します

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

見積もり前に、端末台数とOS、所有形態、既存のID基盤、業務アプリ・連携先、紛失時の対応時間を整理します。

さらに、会社が取得する端末情報、ログ保持期間、導入後の問い合わせ担当、予算上限と導入希望日をRFPへ記載します。

条件をそろえて複数社へ依頼し、初期費用・月額費用・追加費用・運用範囲を同じ粒度で比較すると、納得できるMDM選びにつながります。▼全体ガイドの記事
・MDM・モバイル端末管理開発の完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。