医療機関向け医事会計システム開発の見積相場や費用/コスト/値段について

結論:医療機関向け医事会計システムの費用は、診療所の標準的なクラウド型なら初期40万〜100万円程度、

中小病院の電子カルテ・部門連携まで含めると1,500万〜5,000万円程度が一つの目安です。

ただし、これは施設規模やDPC、データ移行、連携数、カスタマイズ、保守範囲で大きく変わる推定レンジです。

医事会計システムは、単なる会計ソフトではありません。患者情報、保険資格、診療行為、

点数、患者負担額、レセプト請求、返戻、未収金までを扱う医療機関の基幹システムです。

本記事では、2026年時点で確認できる公開料金や公的契約事例をもとに、費用の内訳、

施設規模別の価格帯、見積もりが上振れする要因、コストを抑える進め方を詳しく解説します。

▼全体ガイドの記事
・医療機関向け医事会計システム開発の完全ガイド

医療機関向け医事会計システムの費用を左右する全体像

医療機関向け医事会計システムの費用を検討する担当者

「医事会計」と呼ばれる範囲は、医療機関によって異なります。受付から窓口会計、レセプト請求までを指す場合もあれば、

財務会計や経営分析まで含めて医療情報基幹システムと呼ぶ場合もあります。まず対象範囲をそろえなければ、

複数社の見積もりを比較しても価格差の理由が分かりません。

医事会計と財務会計は別のシステムとして考えます

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

医事会計は、診療内容から点数を算定し、患者の自己負担額を計算して、レセプトを作成・請求する業務が中心です。一方の財務会計は、病院全体の仕訳、決算、固定資産、予算、資金管理などを扱います。

医事会計から財務会計へ日次や月次の収益データを連携することはありますが、両者は目的もデータの粒度も違います。

この違いを曖昧にしたまま「会計システム一式」と依頼すると、医事会計だけのつもりが財務会計や管理会計の提案まで含まれたり。反対に必要な収益連携が見積もりから漏れたりします。

見積依頼書には、患者向けの受付・診療会計・収納・返金・未収金・レセプトと、法人向けの財務会計・経営分析を分けて記載することが重要です。

無床診療所・病院・多病院で必要な構成が変わります

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

無床診療所では、受付、診療入力、保険資格、公費、窓口会計、レセプト、オンライン資格確認を標準機能で運用できるかが中心になります。

有床診療所や中小病院では、入院・定期請求、DPC、病棟や部門システムとの連携、未収金管理、経営分析などが加わり、端末数や利用者数も増えます。

大病院や複数病院では、診療科や部門ごとの例外処理に加え、共通マスター、病院間の権限管理、ネットワーク、24時間運用、災害時の代替運用まで設計する必要があります。

病床数だけで費用を決めるのではなく、診療科数、日次の患者数、レセプト件数、接続する周辺システム、移行する過去データを一緒に整理します。

判断のポイント

病床数だけで費用を決めるのではなく、診療科数、日次の患者数、レセプト件数、接続する周辺システム、移行する過去データを一緒に整理します。

医療機関向け医事会計システムの費用内訳は何ですか?

医事会計システムの見積もり内訳を確認するイメージ

医事会計システムの見積もりは、ソフトウェアの購入費だけでは構成されません。企画・要件定義、

設定や追加開発、外部連携、データ移行、端末・ネットワーク、テスト・研修、稼働後の保守が積み上がります。

見積書を受け取ったら、金額の大小よりも、どの工程と責任範囲が含まれているかを確認します。

要件定義・設定・追加開発の費用です

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

要件定義では、受付、診療入力、会計、請求、返戻、査定、未収金、入院、DPC、公費、自費、訪問診療などの業務を棚卸しします。

標準パッケージの設定だけで対応できる範囲は比較的抑えやすい一方、独自帳票、特殊な算定、複雑な権限、既存業務との細かな差分を追加開発すると費用が増えます。

初期見積もりでは、標準機能、設定変更、帳票追加、画面改修、個別プログラム、将来対応の候補を分けて記載してもらいます。特に「カスタマイズ一式」という項目は、後から金額と納期が膨らみやすい部分です。

Fit to Standard、つまり業務を標準機能に寄せる範囲と、寄せられない必須差分を合意しておくと、不要な開発を抑えられます。

連携・データ移行・機器の費用です

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

電子カルテ、オーダリング、検査、薬剤、給食、自動精算機、キャッシュレス決済、オンライン資格確認、オンライン請求、財務会計を接続する場合。

接続先ごとにインターフェース設計、テスト、障害時の切り分けが発生します。

連携本数が増えるほど、単純なライセンス費用だけでなく、各ベンダー間の調整工数が増える点に注意が必要です。

移行費用では、患者基本情報、保険・公費、病名、診療履歴、未収金、返戻・査定、過去の請求データのどこまでを移すかを決めます。

移行元のデータ形式が古い場合は、変換、名寄せ、欠損補正、テスト移行、本番移行、件数照合が必要になります。

端末、バーコードリーダー、プリンター、カードリーダー、院内ネットワーク、バックアップ回線も別項目で確認します。

テスト・研修・保守の費用です

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

医事会計では、画面が表示されるだけではテスト完了になりません。診療行為の算定、患者負担金、公費、入院、返戻、査定、月次締め、レセプト出力、オンライン請求まで、実際の業務に近いデータで検証します。

稼働前には医事課だけでなく、受付、看護部門、診療科、経理、情報システム担当が参加する操作研修と並行稼働を設定します。

ランニングコストには、クラウド利用料、ライセンス、サポート窓口、制度改定対応、サーバー・端末・回線、バックアップ、セキュリティ、追加連携、保守契約が含まれます。

見積もり比較では、初期費用だけでなく5年程度の総保有コストを作り、改定時のプログラム更新や障害対応が月額に含まれるかを確認します。

判断のポイント

初期費用だけでなく、運用・保守を含む総保有コストで比較します。

医療機関の規模別に見た医事会計システムの価格帯

施設規模別の医事会計システム費用を比較するイメージ

以下の価格帯は、公開されている料金と公的契約を起点に、医療固有の連携・移行を加えた編集部試算です。

ベンダーの定価ではないため、同じ施設規模でも機能範囲や導入条件によって上下します。

見積もりの初期段階では、予算上限を一つの数字で決めず、標準構成と拡張構成の二段階で提示してもらいます。

小規模診療所は初期40万〜100万円、月額2万〜5万円程度が目安です

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

無床の小規模診療所が、クラウド型レセコンを標準構成で導入する場合、初期費用は40万〜100万円程度、月額は2万〜5万円程度が推定レンジです。

初期費用には導入支援、マスター設定、端末設定、操作研修などを含む想定ですが、パソコン、プリンター、電子カルテ、オンライン資格確認機器。現行システムからのデータ移行は別になることがあります。

公開料金の例として、日本医師会ORCA管理機構の日レセクラウドは、1医療機関あたりの基本サービスが月額2,200円です。

VPNルータ型は初期6万6,000円・月額2,200円、ソフトウェア型VPNは初期0円・月額880円。

TLSサービスは月額550円などと案内されています。(出典: 日本医師会ORCA管理機構、2026年確認)。

ただし、これはクラウドサービスの一部料金であり、サポート事業所の作業、端末、回線、電子カルテ連携を含む総額ではありません。

診療所の電子カルテ連携まで含めると100万〜500万円程度です

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

医事会計に電子カルテ、予約、オンライン資格確認、自動精算機、キャッシュレス決済、画像・検査連携などを加えると。初期費用は100万〜500万円程度の推定レンジになります。

月額は2万〜10万円程度を仮置きできますが、利用者数、端末数、電子カルテの契約方式、サポート時間、決済手数料などで変わります。この価格帯では、医事会計本体だけを安く見せる提案に注意します。

電子カルテ側の連携費、患者データの移行費、受付端末、プリンター、レシートや診療明細の帳票、現地作業、稼働立ち会いが別請求になると。契約後に予算を超えやすくなります。

初期費用の見積もりに含まれる機器と、別途購入する機器を分けて確認します。

中小病院は1,500万〜5,000万円程度が推定レンジです

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

中小病院では、医事会計、入院・定期請求、DPC、電子カルテ、オーダリング、部門システム、経営分析、財務会計連携を一体で導入することが多くなります。

パッケージ導入とデータ移行を含む初期費用は1,500万〜5,000万円程度の推定レンジですが、病床数、端末数、診療科、公費、DPCの有無。インターフェースの本数で大きく変動します。

保守費用は、初期費用の年5〜15%程度を仮置きする方法があります。ただし、これは契約前の予算試算に使う目安であり、標準的な相場として断定できる数字ではありません。

24時間365日対応、現地駆け付け、制度改定、サーバー監視、バックアップ、障害時の代替機が含まれるかで、同じ初期費用でも年間負担は変わります。

多病院の基幹システムは数億円規模でも単院相場にできません

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

公的な大規模事例として、東京都立病院機構は2025年、14病院で利用する次期医療情報基幹システムの設計・開発・移行などを税込44億円で契約しています。

契約期間は締結日から2030年3月31日までで、クライアント端末、ネットワーク整備。

運用保守は契約金額に含まれていません。(出典: 東京都立病院機構「次期医療情報基幹システム開発作業委託契約」、2025年)。

この事例を単純平均すると1病院あたり約3億1,400万円ですが、医事会計単体の価格ではありません。

複数病院の標準化、設計・開発・移行、パッケージ導入などを含むため、単院の見積もりに直接当てはめることはできません。

広島市立病院機構でも、財務会計システムの購入と運用・保守が2026年に税抜1億8,850万円で契約されていますが。こちらも医事会計単体ではない参考値です。(出典: 広島市立病院機構、2026年)。

判断のポイント

公表資料の内容と自社の条件を照らし合わせ、見積もりの前提を確認します。

医事会計システムの費用が上がる変動要因と最適化策

医事会計システムのコスト最適化を検討するイメージ

費用を下げるには、単純に安い製品を選ぶのではなく、将来の改修費や運用負担まで含めて設計します。

特に医療機関では、診療報酬改定、公費制度、オンライン資格確認、電子処方箋、他システムとの連携があるため、

初期価格だけで比較すると後から追加費用が発生します。

費用が上がりやすいのは連携・移行・独自運用です

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

主な上振れ要因は、電子カルテや部門システムとの連携本数、移行する履歴の範囲、独自帳票、診療科ごとの例外、公費・自賠責・労災などの特殊処理。入院・DPC、複数拠点の権限管理です。

さらに、現行システムのデータをきれいに移せない場合は、変換作業と照合を人手で行う必要があります。費用を抑えるには、まず必須機能と希望機能を分けます。

次に、標準機能で代替できる業務、手順変更で吸収できる差分、追加開発が必要な差分を三つに分けます。

特殊処理をすべてシステムに残すのではなく、発生頻度、請求への影響、手作業での安全性を比較して、残すべきカスタマイズを絞り込みます。

標準化と共通算定モジュールの接続性を確認します

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

厚生労働省は、レセコンからの要求を受けて診療報酬点数と患者負担金を計算する共通算定モジュールについて、2026年6月から医科・DPC向けの運用を開始しています。

診療報酬改定のたびに発生するプログラム改修を一元化し、医療機関の負担軽減を目指す仕組みですが、利用は義務ではなく。

対応時期や接続条件はレセコンベンダーへの確認が必要です。(出典: 厚生労働省「共通算定モジュールについて」、2026年)。

新規導入や更改の際は、製品が「改定対応済み」と書かれているかだけでなく、共通算定モジュールに接続できるか、マスター更新の責任者は誰か。検証環境があるか、対応費用が保守料に含まれるかを質問します。

国の標準化に追随できる構成を選ぶことは、今回の初期費用を下げるだけでなく、将来の改修費と検証工数を抑える対策になります。

セキュリティとBCPを後付けにしないことが重要です

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

クラウド型だから安全、院内サーバーだから安い、とは限りません。

利用者ごとの権限、二要素認証、操作ログ、通信・保存時の暗号化、バックアップ、復元テスト、脆弱性対応、委託先のリモート保守、障害時の連絡体制を要件に含めます。

厚生労働省の医療情報システム安全管理に関するガイドライン第7.0版や、医療機関向けのサイバーセキュリティ対策資料を基準に、必要な対策を見積もりへ反映します。

BCPでは、回線障害、停電、ランサムウェア、データセンター障害を想定します。

医事会計が止まったときに受付や診療をどう継続するか、紙運用へ切り替えるか、代替端末を何台用意するか、復旧後にどのデータを再入力・照合するかを決めます。

月額保守が安くても、復旧目標時間やバックアップの復元まで含まれていなければ、実際のリスクを抑えられません。

判断のポイント

月額保守が安くても、復旧目標時間やバックアップの復元まで含まれていなければ、実際のリスクを抑えられません。

見積もりから導入までの進め方と期間の目安

医事会計システムの要件定義から導入までの流れ

費用を正確にするには、製品カタログだけでなく現行業務をベンダーへ伝えます。見積もり前に業務、

データ、連携、セキュリティ、運用体制を整理し、標準構成と追加要件を同じ条件で複数社へ渡します。

短い期間で導入できる製品でも、レセプト請求のリハーサルや並行稼働を削ると、稼働後の修正費用が増えるため注意が必要です。

見積もり前に業務とデータの要件をそろえます

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

最初に、施設種別、病床数、診療科、月間患者数、レセプト件数、入院・DPCの有無、訪問診療、公費、自費、労災・自賠責の有無を整理します。

次に、受付から請求、返戻、査定、未収金、月次報告までの業務フローを書き出し、電子カルテ、検査、薬剤、精算機、決済、資格確認、財務会計との連携先を一覧化します。

移行では、現行システム名、データ形式、保存年数、患者番号の体系、過去データを閲覧だけにするか新システムへ取り込むかを決めます。

さらに、必要な稼働日、休診日に実施できる切替作業、現場研修の時間、障害時の代替方法を伝えます。

これらがそろうほど、各社が同じ前提で見積もれるため、価格の比較可能性が高まります。

標準診療所は約3週間から、病院は6〜12か月以上が目安です

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

日本医師会ORCA管理機構は、日レセクラウドについて、申し込みからクラウドサービス開始まで3週間程度と案内しています。

ただし、これは一般的な導入作業を前提にした標準構成の目安で、マスター設定やデータ移行、教育。

端末設定を含む具体的な作業はサポート事業所との相談になります。(出典: 日本医師会ORCA管理機構、2026年確認)。

この公開目安を踏まえると、標準機能中心の診療所は1〜3か月程度、電子カルテや周辺機器の連携を含む診療所は3〜6か月程度、中小病院は6〜12か月程度。大病院や多病院統合は1年以上を見込むのが現実的です。

これらの期間は開発範囲からの推定であり、診療報酬改定の時期、現行データの品質、関係ベンダーの調整、院内の意思決定速度で前後します。

相見積もりでは初期費用・連携・移行・保守を分けて比較します

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

相見積もりでは、少なくとも「ソフトウェア・ライセンス」「要件定義・設定」「追加開発・帳票」「連携」の区分をそろえます。

続けて、「データ移行」「機器・ネットワーク」「テスト・研修・切替」「保守・サポート」の区分もそろえます。

各社が異なる区分で提示する場合は、同じ条件に再計算してもらいます。税込・税抜、初年度のみの費用、毎年発生する費用、従量課金、オプションの単価もそろえる必要があります。

最安値の提案をそのまま採用するのではなく、5年間のTCOと業務リスクを比較します。

例えば初期費用が低くても、制度改定のたびに個別改修費が発生したり、障害対応が平日昼間だけだったり、データ返却条件が曖昧だったりすると。長期では高くなる可能性があります。

契約終了時のデータ形式、移行支援、アカウント削除、機器撤去の費用まで確認します。

判断のポイント

契約終了時のデータ形式、移行支援、アカウント削除、機器撤去の費用まで確認します。

医療機関向け医事会計システムのよくある質問

医事会計システムの費用に関する質問を確認するイメージ

費用相場を調べると、レセコンの公開料金と病院の基幹システム契約額が混在し、判断しにくくなります。

ここでは、見積もり前に特に質問されやすい内容を、医事会計単体と周辺システムを区別して回答します。

医事会計システムは月額いくらで利用できますか?

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

小規模診療所のクラウド型レセコンは、サービスの一部だけなら月額数千円から確認でき、導入支援、サポート、VPN、端末。電子カルテ連携まで含めると月額2万〜5万円程度、またはそれ以上になる推定です。

病院向けは端末数、病床、DPC、連携、保守時間で条件が大きく異なるため、公開された単一料金ではなく個別見積もりになります。

パッケージとスクラッチ開発はどちらが安いですか?

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

標準的な医事会計業務であれば、制度改定やレセプト対応を継続的に受けられるパッケージやクラウド型の方が、初期費用と保守費用を抑えやすい傾向があります。

スクラッチ開発は、特殊な請求、複数病院の独自統合、既存基幹との深い連携など、標準機能では事業継続上の要件を満たせない場合に検討します。独自性だけで判断せず、5年間の改修・検証・保守まで比較します。

診療報酬改定のたびに追加費用が発生しますか?

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

契約によって異なります。クラウド型や保守契約に制度改定対応が含まれる場合もありますが、個別開発した帳票や連携プログラム、独自マスターの検証は別費用になることがあります。

2026年6月から医科・DPC向け共通算定モジュールの運用が始まっているため、接続可否、利用開始時期、改定時の検証と責任分界。追加費用の扱いを契約前に確認します。

見積もりで必ず確認すべき追加費用は何ですか?

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

確認すべきなのは、電子カルテや部門システムとの連携費、データ移行と照合、端末・プリンター・ネットワーク、VPNやバックアップ、現地作業、操作研修。

並行稼働、稼働後の立ち会い、制度改定、24時間サポート、障害時の代替機です。

初期費用に含むもの、月額に含むもの、従量課金のもの、別途見積もりになるものを分けて提示してもらうと、契約後の予算超過を防ぎやすくなります。

判断のポイント

初期費用に含むもの、月額に含むもの、従量課金のもの、別途見積もりになるものを分けて提示してもらうと、契約後の予算超過を防ぎやすくなります。

まとめ

医療機関向け医事会計システムの導入計画をまとめるイメージ

医療機関向け医事会計システムの費用は、診療所の標準的なクラウド型で初期40万〜100万円程度、

中小病院の連携・移行を含む導入で1,500万〜5,000万円程度が推定レンジです。

診療所の電子カルテ連携では100万〜500万円程度を仮置きできますが、いずれもベンダーの定価ではなく、

機能、端末、データ、保守、制度対応によって変動します。

価格ではなくTCOと請求継続性で判断します

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

比較の軸は、ソフトウェア本体の価格だけではありません。要件定義、追加開発、連携、データ移行、端末、テスト、研修、保守、制度改定、セキュリティ、BCPを同じ区分で並べ、5年間の総保有コストを確認します。

標準機能に寄せられる部分は寄せ、業務継続に不可欠な差分へ予算を集中することが、無理なく費用を最適化するポイントです。

まずは同じ要件書で複数社に相談します

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

最初の一歩は、施設規模、診療科、病床、患者数、DPC、公費、既存システム、連携先、移行範囲、必要な保守時間を整理することです。

そのうえで、標準構成と拡張構成の二つの見積もりを依頼し、診療報酬改定への追随性、共通算定モジュールへの接続性、障害時の代替運用。データ返却条件まで比較してください。

▼全体ガイドの記事
・医療機関向け医事会計システム開発の完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

・サービス概要資料のURLはこちら >>>
・お問合せページのURLはこちら >>>
・お役立ち資料のURLはこちら >>>

執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。