結論:レセプトシステムの開発費用は、標準的なクラウド導入なら初期費用0万〜30万円前後に月額数千円〜数万円、
既存システムとの連携追加なら500万〜1,500万円、独自開発なら1,500万〜4,000万円程度が目安です。
ただし、診療科、施設規模、電子カルテ連携、データ移行、診療報酬改定への対応範囲によって大きく変わります。
レセプトシステムは、単にレセプトを出力するだけの仕組みではありません。受付、資格確認、
診療行為の入力、点数計算、レセプト点検、オンライン請求、返戻・査定の管理までを支えるため、
月額料金だけで比較すると予算を見誤りやすいです。この記事では、2026年時点で確認できる公開価格と業務システムの相場から、
費用の内訳、価格帯、開発期間、変動要因、コストを抑える方法、見積もり時の確認項目まで解説します。
▼全体ガイドの記事
・レセプトシステム開発の完全ガイド
レセプトシステムの費用相場はどれくらいですか?

結論からいうと、レセプトシステムの価格は「既製品を導入するか」「既存システムへ機能を追加するか」
「業務全体を独自開発するか」で分けて考える必要があります。同じレセプトシステムという言葉でも、
診療所のレセコン導入と、電子カルテ・DPC・部門システムを統合する病院向け刷新では、
必要な工数も責任範囲も別物です。
標準的なクラウド導入は初期0万〜30万円前後から始められます
- 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
新規開業の診療所や一般的な医科・歯科の業務で、製品の標準機能を利用する場合は、初期設定や操作説明を含めて初期0万〜30万円前後。月額数千円〜数万円程度から検討できるケースがあります。
たとえば日本医師会ORCA管理機構のWebORCAクラウド版は、1医療機関あたりの基本サービスが月額2,200円(税込)で。端末台数にかかわらず一律と案内されています。
TLS1.2サービスは利用端末ごとに月額550円ですが。10枚までは月額2,200円が上限です(出典:日本医師会ORCA管理機構「WebORCA クラウド版」、2026年確認)。
ただし、これはソフトウェアの基本料金です。
端末、プリンター、ネットワーク、オンライン資格確認、オンライン請求、電子カルテ連携、訪問サポート、職員研修などが別料金になる場合があります。
公開されている月額だけを年間費用と考えず、「運用開始までに必要な総額」と「2年目以降の継続費用」に分けて確認することが大切です。
連携追加から病院刷新まで500万〜1億5,000万円以上の幅があります
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- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
既存レセコンに電子カルテ、予約、決済、オンライン資格確認、電子処方箋、経営分析などを追加する場合は、500万〜1,500万円程度が一つの推定レンジです。
診療所や複数拠点の業務を受付から請求、点検、返戻管理まで一体化する独自業務システムでは、1,500万〜4,000万円程度が目安になります。
これらはレセプト固有の公的な料金表ではなく、業務システム一般の小規模300万〜1,500万円、標準1,500万〜4,000万円という相場に。
医療情報の安全管理、請求仕様、マスター、外部連携の工数を加味した推定です。
中〜大規模病院で、電子カルテ、医事会計、DPC、部門システム、経営分析を統合する場合は、3,000万〜1億5,000万円以上。期間は9〜18か月以上になることがあります。
これは病院の診療科数、病床数、24時間運用、並行稼働、データ量、院内ネットワーク、既存ベンダーとの責任分界で変わります。
推定レンジは予算計画の起点にとどめ、正式な見積もりでは必ず要件と前提条件をそろえてください。
レセプトシステム開発では何に費用がかかりますか?

見積書の金額は、画面を作る費用だけで決まりません。レセプトシステムでは、制度やマスターに合わせた要件整理、
診療報酬の計算、外部連携、移行、テスト、教育、運用保守を一体で見なければなりません。
費用項目を分解しておくと、会社ごとの見積もりを比較しやすくなります。
要件定義・業務設計・制度確認の費用です
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- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
最初に必要なのが、現場業務を整理してシステム要件へ落とし込む費用です。
受付から資格確認、診療入力、会計、レセプト作成、点検、請求、返戻、再請求までの流れを確認し、医科・歯科・調剤・訪問看護のどこまでを対象にするかを決めます。
病院なら入院請求、DPC、未収金、病棟や部門との連携も論点になります。この段階では、患者基本情報、保険者番号、公費、負担割合、傷病名、診療行為、薬剤、材料などのデータ項目も整理します。
要件定義が浅いまま開発を始めると、後から「返戻処理も必要」「診療科ごとに入力が違う」と判明し、画面、データベース、テストをやり直すため費用と期間が膨らみます。
初期に業務フローとMUST機能を固めることが、最も効果の大きい予算対策です。
画面・計算ロジック・外部連携の開発費です
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- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
開発費の中心になるのは、受付や診療入力、会計、レセプト点検、返戻管理などの画面と、点数計算や請求データ作成のロジックです。
さらに電子カルテ、予約・問診、オンライン資格確認、電子処方箋、決済、薬局・介護システムなどと接続する場合は、連携先ごとに仕様確認、データ変換。エラー処理、再送処理、監査ログが必要になります。
業務システム一般では、システムエンジニアの月額単価を80万〜120万円程度とする相場観があり。開発費全体の40〜60%程度が実装工程に配分されるという考え方があります。
これはプロジェクト条件で変わる一般的な目安であり、レセプトシステムの正式な単価ではありません。
医療制度に精通した担当者、セキュリティ担当、連携先との調整担当が加わるほど、画面数だけでは見えない費用が発生します。
データ移行・テスト・教育・保守も総額に含めます
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- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
既存レセコンから患者データを移す場合は、旧製品からの抽出、項目の対応付け、欠損や重複の確認、移行後の照合が必要です。
パシフィックシステムが公開するORCA導入価格の構成例では、機器一式が約64.8万円、導入基本サービス25万円、機器設定10万円で。移行前の初期構成は合計約99.8万円です。
さらに既設レセコンからの抽出15万円と取込25万円を加えると約139.8万円となり。年間保守18万円も別に示されています(出典:パシフィックシステム「ORCA 導入価格」、2026年確認)。
これは一販売事業者の構成例であり、機器構成や移行条件によって変動します。
テストでは、通常の患者だけでなく、複数保険、公費、高額療養費、月またぎ、訂正、返戻、請求取消、特殊な診療行為などをサンプル症例にします。
本番稼働前の操作研修、切り替えリハーサル、初回請求の立ち会い、障害時の代替手順も見積もりに含めてください。
稼働後は、診療報酬改定やマスター更新、バックアップ、セキュリティ監視、問い合わせ、障害復旧が継続費用になります。
レセプトシステム開発はどのように進めますか?

費用を予測しやすくするには、いきなり開発会社へ画面制作を依頼せず、現場の業務とデータを整理してから段階的に進めます。
特に請求業務は、入力ミスが返戻や査定に直結するため、利用者の感覚だけでなく実際の症例と請求フローで仕様を確かめることが重要です。
企画と要件定義で対象範囲を固定します
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- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
まず、医科・歯科・調剤・訪問看護のどの業務を対象にするか、診療所か病院か、単院か複数拠点かを決めます。次に、レセコン本体を置き換えるのか、既存製品を残して連携や点検機能だけ追加するのかを選びます。
標準機能で運用できる業務と、独自開発が必要な業務を分け、MUSTとWANTを明確にすると、見積もりの前提がそろいます。
設計と開発では連携・権限・ログまで決めます
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- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
設計では、患者IDや保険情報、診療行為コード、病名コード、請求データなどのデータモデルを定めます。
電子カルテや予約システムとの連携方式がAPIなのかCSVなのか、HL7やFHIRなどの標準規格を利用するのか、通信エラー時に再送できるのかも決めます。
医師、医事課、受付、管理者などの権限を分け、誰がいつ何を変更したかを追跡できる監査ログも要件に含めます。
クラウドを選ぶ場合は、データの保管場所、バックアップの頻度、通信障害時の代替運用、サービス停止時の連絡、契約終了時のデータ返却を確認します。
厚生労働省は2026年6月に医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第7.0版を公表し。
サイバーセキュリティ対策や保守委託機関に関する整理も示しています(出典:厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第7.0版」、2026年)。
価格だけでなく、要求される管理水準を満たせるかを評価してください。
症例テストと並行稼働で請求ミスを防ぎます
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- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
テストでは、画面が表示されるかだけでなく、入力した診療内容が正しい点数、患者負担、請求データへつながるかを確認します。
実際の業務で起こる公費併用、保険資格の変更、月途中の訂正、返戻後の再請求を再現し、現場担当者が受入テストを行います。
病院や複数拠点では、旧システムとの並行稼働期間を設け、請求件数や金額の差分を照合すると安心です。
開発期間は、標準導入なら数日〜3週間程度、連携追加なら3〜6か月、独自業務システムなら6〜12か月、病院の統合刷新なら9〜18か月以上が目安です。
制度改定の時期、現場の検証時間、データ移行の難しさ、既存ベンダーとの調整によって前後します。
稼働日を先に決めて機能を詰め込むより、初回請求に間に合わせる必須機能を先に切り出す方がリスクを抑えやすいです。
レセプトシステムの費用を左右する変動要因は何ですか?

同じ製品でも見積もりが変わるのは、レセプト業務が施設ごとの運用や制度対応と密接に関わるためです。
以下の要因を最初に整理しておくと、安い見積もりと高い見積もりの差を説明できるようになります。
施設規模・診療科・請求範囲で変わります
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- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
診療所の外来請求と、病院の入院請求・DPCを含む業務では、計算や承認の流れが異なります。歯科、調剤、訪問看護では、必要なマスターや入力項目、請求の確認ポイントも変わります。
単院か複数拠点か、利用者と端末が何台か、24時間稼働が必要かによって、権限設計、サーバー構成、サポート体制の費用も変動します。
外部連携と既存データの状態で変わります
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- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
電子カルテや予約システムとの連携は、連携先の数だけ仕様確認が必要です。APIが公開されている場合でも、患者IDの対応付け、重複登録、送信失敗、再送、項目の変換を設計しなければなりません。
CSVしか使えない場合は、定期連携のスケジュールや取り込みエラーの確認画面も必要になります。連携先のベンダーとの調整費が見積もりに含まれているかを確認してください。
データ移行では、旧システムの仕様書があるか、患者情報と請求履歴をどこまで移すか、コード体系が一致しているかが重要です。古いデータに欠損や表記ゆれが多い場合は、クレンジングと移行リハーサルが増えます。
過去データをすべて移すのではなく、法令・業務上必要な期間を決め、参照用アーカイブと新システムの現役データを分けると、移行範囲を適正化できる場合があります。
診療報酬改定・安全管理・保守体制で変わります
- 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
レセプトシステムは、導入して終わりではありません。診療報酬、薬価、公費、傷病名、算定ルールなどのマスター更新と制度改定への追随が必要です。
2026年の見積もりでは、改定対応が月額保守に含まれるのか、別途の改修費になるのか、対応時期とテスト方法まで確認してください。
改定時に現場が止まらないよう、事前案内や操作変更の教育が含まれるかも重要です。
医療情報を扱うため、アクセス権限、暗号化、バックアップ、脆弱性対応、ログ保存、障害時の復旧、委託先の管理にも費用がかかります。
厚生労働省の第7.0版ガイドラインでは、医療機関だけでなく保守を担う委託機関の役割も整理されています。
クラウド利用料が安くても、バックアップや監視、緊急時のオンサイト対応がオプションなら、必要な対策を追加した総額で比較する必要があります。
レセプトシステムのコストを最適化するポイントは何ですか?

費用を下げるときは、機能を一律に削るのではなく、請求の正確性や復旧性を保ちながら、
開発範囲と運用負担を適正化します。安さだけを優先すると、手作業や二重入力が残り、
導入後の人件費や返戻対応の負担が増えることがあります。
標準機能を優先し、独自開発は差分に絞ります
- 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
標準的な診療所であれば、実績のあるパッケージやクラウドを使い、現場業務を標準機能へ合わせる方法が有力です。
ゼロから請求ロジックやマスター管理を作ると、初期費用だけでなく改定対応の責任も自社側に残ります。
独自性が本当に必要な受付導線、分析、連携だけを追加し、レセプトの基盤は標準機能に任せると、開発範囲を小さくしやすいです。要望はMUST、できれば実現したいWANT、将来検討の保留に分けます。
たとえば、請求前のエラーチェックや返戻管理はMUST、独自の経営ダッシュボードはWANTとし、初回稼働後に追加する判断ができます。
段階導入では、最初から完成形を作るより、重要な請求業務を早く安定させてから利用効果を測り、次の投資を決められます。
二重入力と手戻りを減らして運用コストを抑えます
- 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
コスト最適化では、開発費だけでなく職員の作業時間を見ます。
電子カルテとレセコンへの二重入力、資格情報の目視確認、請求前の手作業チェック、返戻後の再入力が残ると、月額費用を抑えても業務コストは下がりません。
現状の入力回数、点検時間、返戻件数、請求締め後の修正件数を測り、導入後の目標値を決めてください。
個別事例として、NTT東日本が公開する歯科クリニックの事例では。
オンライン資格確認によって資格過誤によるレセプト返戻が多い月の20件程度からゼロになったと紹介されています。
(出典:NTT東日本「歯科クリニックの受付業務とレセプト点検が激変」、2026年確認)。
これは一施設の導入結果であり、すべての医療機関に同じ効果が出るとは限りませんが、導入効果を返戻件数や確認時間で測る考え方は、投資判断に役立ちます。
契約と保守の範囲を明確にして追加費用を防ぎます
- 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
見積もりを受けたら、初期費用、月額、年額保守、従量課金、オプションを分けて確認します。
保守は初期開発費の5〜15%程度を年額の目安とする考え方がありますが、実際にはユーザー数、端末数、請求件数、改定対応、問い合わせ時間帯。オンサイト対応、クラウド利用料によって変わります。
保守の割合だけでなく、何が含まれるかを確認してください。データの所有権、仕様書やAPI仕様の引き渡し、契約終了時のデータ返却、他社への移行支援、障害時の責任分界も契約書に入れます。
追加開発の単価、改定対応の納期、仕様変更の扱い、テスト環境の利用料を先に決めておくと、稼働後の予想外の請求を抑えられます。複数年契約を結ぶ場合も、解約条件とデータの取り出し方法は必ず確認してください。
レセプトシステムの見積もりを取る際のポイントは何ですか?

相見積もりを取るときは、会社名と金額だけを比べず、同じ前提条件で比較できる依頼書を用意します。
少なくとも対象施設、診療科、利用者数、端末数、必要な請求範囲、連携先、移行対象、
稼働希望日、保守の時間帯をそろえてください。
要件と前提条件を一枚に整理します
- 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
依頼書には、現在の業務フローと困っている点を書きます。
「受付の資格確認を自動化したい」「レセコンと電子カルテの二重入力をなくしたい」「返戻の原因を請求前に把握したい」のように、業務上の目的を先に示すと。機能の羅列だけではない提案を受けられます。
候補企業には、標準機能で対応する部分、設定で対応する部分、追加開発する部分を分けて回答してもらいます。サンプル患者や過去の返戻例を匿名化して渡し、どのように処理するかを確認するのも有効です。
公費併用、保険変更、月またぎ、訂正、請求取消などを例にすると、製品の適合度とテスト工数が見えます。医療情報を外部へ提供する場合は、匿名化や安全な受け渡し方法も先に決めてください。
価格以外に実績・改定対応・移行支援を比較します
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- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
比較時は、対象となる診療科と施設規模の導入実績、オンライン請求・資格確認・電子処方箋への対応、電子カルテや予約・決済との連携。診療報酬改定とマスター更新の体制を確認します。
さらに、旧システムからのデータ移行、並行稼働、職員研修、初回請求の支援、障害時の連絡窓口まで聞いてください。実績が多くても、自院と異なる業務だけなら参考度は下がります。
見積もりの安さだけでなく、説明の透明性も選定基準になります。公開価格、個別見積もり、推定費用を区別して示し、別料金の項目を隠さない会社は比較しやすいです。
仕様変更のたびに金額が変わる契約では、変更管理の方法と承認手順を確認し、予備費を含めた予算を組みます。
見積もりの抜けとベンダーロックインを防ぎます
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- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
「初期費用0円」「月額数千円」といった表示だけで判断すると、端末、設定、移行、研修、連携、保守が後から加算される可能性があります。
反対に、高額な提案でも、病院の24時間運用や複雑な移行、セキュリティ監視が含まれている場合があります。項目別の内訳と、含まれない作業を並べて確認すると、価格差の理由を把握できます。
契約終了時にデータを標準形式で返却できるか、APIや仕様書を受け取れるか、他社への移行を支援してもらえるかも確認してください。特定ベンダーに依存しすぎると、将来の刷新時に移行費が高くなります。
導入時からデータ項目、コード体系、ログ、バックアップの取り扱いを文書化しておけば、次の選択肢を残せます。
レセプトシステムの費用に関するよくある質問

最後に、導入を検討する際によく寄せられる質問へ回答します。価格は施設や要件で変動するため、以下の回答を自院の条件へ置き換えて考えてください。
レセプトシステムは月額いくらから利用できますか?
- 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
標準的なクラウド製品では、基本料金が月額数千円〜数万円程度から案内されるケースがあります。
WebORCAクラウド版では基本サービスが1医療機関あたり月額2,200円(税込)ですが、端末、証明書、回線、導入支援、連携。保守などを加えた総額は個別に確認が必要です。
月額だけでなく、初年度と2年目以降の費用を分けて比較してください。
レセプトシステムはパッケージと独自開発のどちらが安いですか?
一般的な診療所の標準業務であれば、既製のパッケージやクラウドを導入する方が、独自開発より初期費用と導入期間を抑えやすいです。
一方、病院の複雑な請求、複数法人の独自運用、既存システムでは実現できない連携や分析が中心なら、
追加開発や独自開発が適する場合があります。安さだけでなく、診療報酬改定や保守を誰が担うかまで含めて判断してください。
見積もりで特に確認すべき追加費用は何ですか?
端末やプリンター、ネットワーク、オンライン資格確認、データ抽出・取込、電子カルテ連携、
操作研修、初回請求の立ち会い、診療報酬改定対応、バックアップ、障害時のオンサイト対応を確認してください。
初期費用と月額に含まれる範囲、別途見積もりとなる条件、契約終了時のデータ返却費用も聞いておくと安心です。
レセプトシステムの開発期間はどのくらいですか?
標準導入なら数日〜3週間程度、既存システムとの連携追加なら3〜6か月、診療所や複数拠点の独自開発なら6〜12か月、
病院の統合刷新なら9〜18か月以上が目安です。要件定義、データ移行、受入テスト、
並行稼働に時間をかけるほど、開発期間は長くなります。初回請求の締切から逆算し、必須機能と後回しにできる機能を分けてください。
まとめ

レセプトシステムの費用相場は、標準的なクラウド導入で初期0万〜30万円前後+月額数千円〜数万円、
連携追加で500万〜1,500万円、独自業務システムで1,500万〜4,000万円、
中〜大規模病院の統合刷新で3,000万〜1億5,000万円以上が目安です。独自開発の金額は公的な一律相場ではなく、
業務システム一般の相場をもとにした推定であるため、診療科、施設規模、連携、移行、
セキュリティを前提に見積もりを取り直してください。
月額ではなく導入から運用までの総額で判断します
予算を決めるときは、初期設定、端末、回線、資格確認、データ移行、教育、保守、改定対応、
バックアップ、障害対応を含めます。標準機能を活用できる範囲と独自開発が必要な差分を分け、
請求の正確性や復旧性を落とさずに段階導入できるかを検討してください。
返戻・移行・改定対応まで含めて相見積もりを取ります
- 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
見積もり依頼では、施設規模や診療科だけでなく、実際の症例、連携先、移行対象、稼働日、保守の時間帯を共有します。
返戻件数、点検時間、入力回数など導入効果の指標も決めておくと、価格だけでなく投資対効果を評価できます。
医療情報を扱うシステムだからこそ、診療報酬改定に追随し、止まったときに復旧でき、将来の移行にも備えられるかを重視してください。▼全体ガイドの記事
・レセプトシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
