マイレージサービスシステムの開発会社は、会員管理だけでなく、付与・利用・失効・取消・特典交換・提携先精算までを一貫して設計できる企業を選ぶことが重要です。
航空会社や交通事業者に限らず、旅行、クレジットカード、小売、地域経済圏でも、自社独自のマイルやポイントを運用したい企業が増えています。一方で、マイル残高の不整合、予約変更や返金時の再計算、提携先との精算、個人情報の管理まで考えると、一般的な会員アプリの開発とは難しさが異なります。本記事では、株式会社riplaを最初に、実在する開発会社・ベンダーを計6社紹介し、費用相場、選定時の質問、発注前に整理すべき要件まで解説します。
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・マイレージサービスシステム開発の完全ガイド
マイレージサービスシステムのパートナー選びはなぜ重要ですか?

マイレージサービスシステムは、マイルという価値の残高を正確に管理しながら、予約、発券、搭乗、決済、提携サービス、会員向けWebやアプリを連携する基幹システムです。候補会社を比較するときは、画面の見栄えや機能数だけでなく、台帳の整合性、障害時の再処理、監査ログ、運用体制まで確認する必要があります。
マイル台帳の正確性がサービスの信頼を左右します
付与処理を例にすると、搭乗実績や決済情報を受け取ってマイルを加算するだけでは不十分です。同じ取引が再送されたときの二重付与、搭乗後に予約が返金されたときの取消、手動訂正、家族合算、失効、有効期限の延長などを、取引IDや冪等性キーと監査ログで追跡できなければなりません。利用時には残高不足や同時操作を制御し、失敗した処理を安全に戻す補償処理も必要です。ここを経験の浅い会社に任せると、顧客対応、会計、提携先への説明にまで影響が広がります。
発注前に業務ルールと責任分界を確認します
候補会社には、マイルの獲得、利用、交換、返還、取消、失効、ランク判定、キャンペーン変更を業務フローと状態遷移図にしてもらいます。さらに、予約・決済・POS・EC・カード会社・提携ポイントとの接続、データ移行、24時間監視、SLA、障害時の手動運用を誰が担当するかを契約前に分けます。マイレージの本番運用実績がある会社と、ロイヤルティ基盤を提供できる会社では、得意な責任範囲が異なるためです。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
マイレージサービスでは、事業部が実現したい会員体験と、システム部門が守るべきデータ整合性を同時に整理する必要があります。riplaは、現行業務のヒアリング、業務ルールの整理、データモデルやAPIの設計、画面開発、導入後の定着支援を一つの流れで相談したい企業の候補です。すでに会員管理、CRM、予約、決済、販売管理などが分かれている場合も、全体を一度に置き換えるのではなく、会員・台帳・付与・残高から段階的に進める計画を検討できます。
得意領域・実績
特定のパッケージに業務を合わせるより、自社のマイル付与条件、会員ランク、特典、提携先、既存システムを前提に設計したい企業に向いています。相談時は、会員数、月間取引数、マイルの有効期限、連携先、手動調整の頻度、希望する導入時期を伝え、要件定義の成果物と開発後の保守範囲を確認します。航空会社向けの予約・搭乗基盤など専門領域を含む場合は、riplaが担う範囲と専門ベンダーとの共同体制も提案段階で明確にします。
ANAシステムズ株式会社|航空業務とマイレージ運用に強い

ANAシステムズ株式会社は、航空会社の業務システムを担うIT企業です。公式の業務領域では、航空券の予約・購入、空席や運賃の照会、予約変更、解約、払い戻しなどのサービスに加え、飛行機や提携サービスの利用でマイルを貯め、特典航空券や提携ポイントへ交換できるマイレージ管理サービスの開発・保守を明示していることが確認できます。出典は、ANAシステムズ「業務領域」(2026年確認)です。
特徴と強み
航空業務では、予約、発券、搭乗実績、払い戻しの情報が異なるタイミングで連携します。ANAシステムズはこれらの業務領域とマイレージ管理を同じ航空業務の文脈で扱っているため、搭乗後の付与、予約変更時の再計算、特典航空券や提携ポイントとの交換など、航空特有の業務を重視する案件で検討しやすい企業です。航空機運航や空港業務を含む大規模な基盤では、24時間運用や障害時の切り替えも提案内容に含めてもらいます。
得意領域・実績
航空会社、空港、旅行事業者など、予約・搭乗・顧客管理との接続がプロジェクトの中心になる企業に向いています。公式情報では、予約・発券・搭乗、マイレージサービス、運航などのデータを蓄積するデータウェアハウスやデータマートの開発・保守も紹介されています。提案依頼時は、マイレージ部分だけを委託するのか、予約・発券・分析基盤まで含めるのか、既存システムとの責任分界と外販案件の対応範囲を確認します。
株式会社日立ソリューションズ|ポイント基盤と提携連携に強い

株式会社日立ソリューションズは、ポイント管理基盤「PointInfinity」を提供する企業です。マイレージ専用システムの開発会社というより、ポイント・会員・提携サービスを横断する価値管理基盤を検討する場合の候補として位置づけられます。2025年1月の公式発表では、複数の共通ポイントをつなぐクラウド型マルチポイントゲートウェイの対応ブランドを6種類へ拡大した内容です。出典は、日立ソリューションズ「PointInfinity マルチポイントゲートウェイ」(2025年)です。
特徴と強み
自社マイルに加えて、提携ポイント、交通系サービス、アプリ、店舗やECなど複数の接点を一つの会員体験にまとめたい場合に検討できます。ポイント交換では、交換レート、交換上限、取消、提携先別の精算、残高反映のタイミングを決めなければなりません。PointInfinityの標準機能で対応できる範囲と、航空券や独自特典を個別開発する範囲を分けて見積もってもらうことが重要です。
得意領域・実績
日立ソリューションズの公開事例には、相鉄グループでポイントと「相鉄ポイントマイル」、PASMO、アプリを組み合わせた取り組みが紹介されています。交通・小売・地域サービスなど、会員の利用実績を複数サービスから集め、特典や提携先へ還元する案件で参考になる実績です。ただし、公開事例が自社の航空マイレージと同一とは限らないため、会員規模、取引量、導入後の保守、マイル台帳の個別要件がどこまで適合するかを確認します。
株式会社セールスフォース・ジャパン|CRM連携型のロイヤルティ基盤

株式会社セールスフォース・ジャパンは、会員、リワード、ランク、プロモーション、パートナーを管理する「Loyalty Management」を提供しています。CRM上の顧客情報やマーケティング施策と、ロイヤルティプログラムを近い距離で運用したい企業に適した選択肢です。マイレージ専用の予約・発券基盤を置き換える製品ではないため、航空・交通の基幹システムや外部台帳との接続を含めて評価します。
特徴と強み
Salesforceの公式価格ページでは、Loyalty ManagementのStarterが月額240万円、Growthが月額420万円、Advancedが月額540万円と案内されています。出典は、セールスフォース・ジャパン「Loyalty Managementの価格」(2026年確認)です。これは年間契約のライセンス価格であり、初期設定、データ移行、外部連携、アプリ開発、運用支援は別途です。公開価格があるため予算の起点にしやすい一方、ライセンスと開発費を合算して比較する必要があります。
得意領域・実績
既存のSalesforce CRM、Service、Marketingなどを利用しており、会員データを活用したキャンペーンやパーソナライズを早く始めたい企業に向いています。候補にする際は、マイルの加算・減算・失効をどのデータモデルで管理するか、利用時の同時実行をどの層で制御するか、会計・精算と監査ログをどう連携するかを確認します。3年から5年のライセンス、導入、保守、データ連携の総保有コストで評価すると、スクラッチ開発との違いを比較しやすくなります。
SAPジャパン株式会社|大規模なロイヤルティアライアンスに対応

SAPジャパン株式会社は、企業向けの「SAP Customer Loyalty Management」を提供しています。公式説明では、複数のブランド、市場、ロイヤルティモデルにまたがるプログラムの一元管理、ロイヤルティアライアンス、クラウドベースの顧客ウォレット、リアルタイムPOS・EC APIなどが示されています。出典は、SAP「顧客ロイヤルティ管理」(2026年確認)です。複数ブランドや海外拠点を含む大規模なロイヤルティ戦略の候補です。
特徴と強み
既存のSAP基幹、顧客データ、販売・会計データとマイレージやポイントをつなぎ、ブランド横断で管理したい場合に検討できます。アライアンス型のプログラムでは、提携先ごとの付与条件、交換レート、請求・精算、データ所在、各国の運用ルールを統一する必要があります。SAP Customer Loyalty Managementの標準機能、導入パートナーの追加開発、航空予約・決済側のシステムをどこで分担するかをRFPに明記します。
得意領域・実績
複数の事業部やブランドをまたいで会員価値を設計したい企業、既存のSAP環境を経営基盤として活用している企業に向いています。SAPの価格ページでは、Customer Loyalty Management Walletsは管理する顧客プロファイルなどのコンタクト単位で価格設定され、価格は問い合わせとなっています。会員数だけでなく、対象データオブジェクト数、テナント、API利用量、導入パートナー費用を分けて見積もることが大切です。
日本オラクル株式会社|小売・旅行など既存基盤との統合候補

日本オラクル株式会社は、「Oracle Retail Loyalty and Awards Cloud Service」など、会員ロイヤルティと特典を管理するクラウドサービスを提供しています。公式資料では、ポイントの付与・移動を設定可能なルールで管理し、POS、EC、注文管理、モバイルアプリなどの顧客接点と連携できるオープンなWebサービス層を備える方向性が示されています。出典は、Oracle「Retail Loyalty and Awards Cloud Service」(2026年確認)です。
特徴と強み
Oracle Retailの販売、顧客エンゲージメント、データ基盤をすでに利用しており、店舗・EC・アプリをまたいだ会員施策を整えたい企業に向いています。バックオフィスでは残高照会、手動調整、カード統合や交換などの運用が必要になるため、権限設定と監査ログの仕様を確認します。航空会社の特典航空券や搭乗実績を扱う場合は、Oracle側のロイヤルティ機能だけで完結するのか、予約・発券・搭乗システムとの連携開発が必要なのかを切り分けます。
得意領域・実績
小売、旅行、複数チャネルの会員施策など、ポイント・特典・顧客接点を一つのクラウドサービス群で検討したい企業の候補です。Oracleの公式資料ではSaaS型で提供し、継続的な機能更新、技術サポート、可用性、拡張性、データセキュリティをクラウド側で担う考え方が説明されています。ただし、マイレージの台帳責任、特典の在庫引当、提携先精算、データ移行は個別要件になりやすいため、製品デモではなく実データに近い業務シナリオで確認します。
マイレージサービスシステムのパートナー選びのポイント

6社を比較するときは、会社の知名度だけで決めず、自社の業務範囲と候補会社の強みを重ね合わせます。パッケージやクラウドを使えば短期化できる可能性がありますが、予約・搭乗・決済・特典交換の独自ルールが多ければ追加開発が発生します。スクラッチ開発なら柔軟ですが、台帳の正確性、24時間運用、セキュリティ、保守人材まで自社と開発会社が負担します。
実績と経験は自社の業務に近い範囲で確認します
「ポイント実績がある」という説明だけでは足りません。航空会社なら予約・発券・搭乗・払い戻しとマイル付与の連携、交通事業者なら乗車実績や交通系ICとの接続、小売ならPOS・EC・キャンペーン・返品との整合性など、自社に近い業務の実績を確認します。候補会社には、匿名化した業務フロー、担当範囲、会員数や取引量の規模、稼働後の保守体制、障害対応の事例を提示してもらいます。
技術力と専門性は台帳・連携・安全性で評価します
技術評価では、会員画面の機能数よりも、付与・取消・返還・失効を安全に再処理できるデータモデルを確認します。提案書には、取引ID、冪等性、残高更新の排他制御、監査ログ、API認証、暗号化、権限分離、脆弱性対応、バックアップ、RTO・RPOを記載してもらいます。個人情報や利用履歴を提携先へ渡す場合は、データの目的、保存期間、委託先、再委託先、越境移転の有無も整理します。マイルが現金同等の価値を持つ設計になる場合は、前払式支払手段などの規制に該当するかを法務・専門家へ確認します。
プロジェクト管理体制と見積条件をそろえます
見積の前提が会社ごとに違うと、金額だけを比べても判断できません。2026年時点の推定では、会員・台帳・簡易交換・1〜2連携のMVPで1,500万〜3,000万円、複数ルール、ランク、アプリ、予約・決済・提携先連携、移行を含む標準的な企業向けで3,000万〜8,000万円、大量会員、24時間運用、複数ブランド、特典在庫、精算、DWH、段階移行を含む大規模案件で8,000万〜3億円超が目安です。これは専用の公的相場ではなく、類似するポイント・ロイヤルティ基盤の工数から算出した推定値です。
要件定義・設計・開発・テスト・移行・PMを合計15〜50人月、1人月80万〜160万円程度と置くと、上記のレンジを考えやすくなります。ただし、外部連携、データ移行、負荷試験、セキュリティ、リリース準備、24時間監視を含めると上限を超える場合があります。候補会社には、ライセンス、初期設定、個別開発、移行、保守、クラウド、監視、提携先精算を分けた見積書と、準委任・請負の責任範囲を提出してもらいます。
よくある質問

マイレージサービスシステムの選定では、会社の候補だけでなく、開発方式、費用、法務・セキュリティの確認も同時に進めます。ここでは、発注前に特に質問されやすい内容へ直接回答します。
マイレージサービスシステムの開発費用はいくらですか?
小規模MVPなら1,500万〜3,000万円、複数の業務連携を含む標準的な企業向けなら3,000万〜8,000万円、大規模・航空・共通ポイント型なら8,000万〜3億円超が推定目安です。実際の費用は会員数、月間取引数、提携先数、移行件数、24時間運用、セキュリティ、ライセンスの有無で変わるため、初期開発費だけでなく3〜5年の総保有コストで比較します。
パッケージ・クラウド・スクラッチはどれを選ぶべきですか?
早期導入と標準機能を重視するならロイヤルティSaaSやパッケージ、既存CRMや基幹との連携と拡張性を重視するならクラウド基盤、独自の予約・搭乗・提携精算を最適化するならスクラッチが候補です。実務上は、コア台帳と監査を堅牢な基盤に置き、独自ルールや画面だけをAPIや設定で拡張するハイブリッドが適する場合があります。導入期間、月額、追加開発、データ移行、ロックインを同じ条件で比較します。
開発会社へRFPで何を伝えるべきですか?
会員数、月間・ピーク取引数、付与・利用・失効ルール、会員ランク、特典在庫、予約・決済・搭乗・POS・ECとの連携、データ移行件数、可用性、RTO・RPO、監査ログ保持、保守時間、SLAを伝えます。さらに、予約変更、返金、重複取込、障害復旧、手動訂正、キャンペーン終了、提携先精算のテストケースを提示すると、各社の提案と見積条件を比較しやすくなります。法令適用や個人情報の取り扱いは自社の法務・専門家と確認し、開発会社だけに判断を委ねないことが重要です。
まとめ

マイレージサービスシステムの開発会社は、株式会社ripla、ANAシステムズ、日立ソリューションズ、セールスフォース・ジャパン、SAPジャパン、日本オラクルのように、航空業務、ポイント基盤、CRM・ロイヤルティSaaS、企業基幹との統合など得意領域が異なります。航空会社の予約・搭乗・特典交換を中心にするのか、交通・小売を含む提携ポイント経済圏を作るのか、CRMを活用した会員施策を広げるのかで、候補の優先順位は変わります。
選定では、マイル台帳の整合性、付与・取消・返還・失効の状態管理、外部連携、データ移行、不正対策、障害時の運用、提携先精算、3〜5年の総保有コストをRFPに落とし込みます。公開された製品機能や事例は比較の入口として活用し、自社と同じ規模・業務条件での実績、責任分界、保守体制を提案の場で確認します。要件定義を先行してMVPの範囲を決め、正確な台帳と継続運用を優先することが、長く使えるマイレージサービスにつながります。
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・マイレージサービスシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
