マイレージ開発会社は、航空業務、ポイント基盤、CRM連携、台帳運用の4つの観点で比べると、自社の業務に合う候補が見えてきます。
取り上げる6社は得意領域がそれぞれ異なるため、自社の業務条件と照らして比べることが大切です。
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マイレージサービスシステムのパートナー選びが重要な理由

マイレージサービスシステムは、マイルという価値の残高を正確に管理する基幹システムです。予約、発券、搭乗、決済、提携サービス、会員向けのWebやアプリと連携するため、影響の範囲が広くなります。
候補会社は、画面や機能数だけでなく、台帳の整合性、障害時の再処理、監査ログ、運用体制まで比べる必要があります。
マイル台帳の正確性とサービスの信頼
搭乗実績や決済情報を受けてマイルを加算するには、付与から失効、取消、利用までの処理を追跡できることが欠かせません。そのため、開発会社がこの追跡をどう設計するかを、提案の段階で確かめます。
- 二重付与の防止:再送取引を取引IDや冪等性キーで見分け、監査ログで追える仕組み。
- 取消・訂正の追跡:搭乗後に予約が返金された場合や手作業で修正した場合の、履歴の追跡。
- 残高の調整:家族合算、失効、有効期限の延長まで含めた管理範囲。
- 安全な利用処理:残高不足や同時操作の制御と、失敗時の補償処理。
特に、この部分を経験の浅い会社に任せると、顧客対応や会計、提携先への説明にまで影響が広がります。
発注前に確認する業務ルールと責任分界
見積の前提がそろわないと金額を比べられないため、契約の前に、マイル運用のルールと連携・運用の担当者を具体化しておきます。
- 業務フロー:獲得から取消、返還、失効までの流れを、ランク判定やキャンペーン変更とあわせて図にしたもの。
- 外部接続:予約や決済から提携ポイントまで、外部システムとの接続範囲。
- 担当範囲:データ移行、24時間監視、SLA、障害時の手動運用を、誰が担うかの取り決め。
マイレージの本番運用経験がある会社と、ロイヤルティ基盤を提供する会社では、得意な責任範囲が異なります。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫の支援
riplaは、コンサルティングから開発までを一貫して支援します。IT事業会社として社内DXを進めた経験を活かし、事業成果とシステムの定着を見すえます。
riplaは、営業から販売管理まで幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、業務要件に合わせて対応できます。
特徴と強み
事業部が望む会員体験と、システム部門が守るデータ整合性をまとめて相談できます。
- 一貫した支援:業務ヒアリングからデータモデルやAPI設計、画面開発、定着までを一続きで扱うこと。
- 段階的な導入:業務システムが分かれていても、会員・台帳・付与・残高から進める計画を検討できます。
得意領域・実績
既製パッケージに業務を合わせるより、自社の条件や既存システムを前提に設計したい企業に向いています。
- 相談時の情報:会員数や月間取引数などの規模と、連携先、手動調整の頻度、導入希望時期。
- 契約前の確認:要件定義で渡される資料と、開発後の保守範囲。
- 専門領域との分担:航空会社向けの予約・搭乗基盤を含むときは、riplaの担当範囲と専門ベンダーとの共同体制を提案段階で明示します。
ANAシステムズ株式会社|航空業務とマイレージ運用の強み
ANAシステムズ株式会社は航空会社の業務システムを担います。公式の業務領域には、航空券の予約・購入や空席・運賃照会があります。さらに、予約変更、解約、払い戻しも含まれます。
飛行機や提携サービスの利用でマイルを貯め、特典航空券や提携ポイントへ交換するマイレージ管理の開発・保守も明示されています(出典:ANAシステムズ「業務領域」、2026年確認)。
特徴と強み
予約、発券、搭乗実績、払い戻しは、異なるタイミングで連携します。ANAシステムズは、これらの業務領域とマイレージ管理を航空業務の文脈であわせて扱っています。
- 航空業務との連携:搭乗後の付与、予約変更時の再計算、特典や提携ポイントとの交換の処理。
- 大規模基盤の運用:航空機運航や空港業務を含む場合は、24時間運用や障害時の切替も提案に含めます。
得意領域・実績
予約・搭乗・顧客管理との接続が中心となる航空会社、空港、旅行事業者に向いています。
公式情報では、予約・発券・搭乗、マイレージサービス、運航などのデータを蓄積する、データウェアハウスやデータマートの開発・保守も紹介されています。
提案を依頼する際は、マイレージだけを対象にするか、予約・発券・分析基盤まで含めるかを先に決めておきます。範囲が決まっていないと、見積の対象がずれやすくなります。そのうえで、既存システムとの責任分界と外販案件の対応範囲を聞いておきます。
株式会社日立ソリューションズ|ポイント基盤と提携連携の強み

日立ソリューションズは、ポイント管理基盤「PointInfinity」を提供しています。専用のマイレージ開発会社というより、ポイント・会員・提携サービスを横断する基盤の候補として見るのが適しています。
2025年1月の公式発表では、複数の共通ポイントをつなぐクラウド型マルチポイントゲートウェイの対応ブランドを6種類へ拡大しました。
出典:日立ソリューションズ「PointInfinity マルチポイントゲートウェイ」(2025年)。
特徴と強み
自社マイルと提携ポイントを、交通系サービスやアプリ、店舗、ECとあわせて一つの会員体験にまとめたい場合に検討できます。
- 交換条件:交換レート、交換上限、取消、提携先別精算、残高反映の時期。
- 開発範囲:標準機能と、航空券や独自特典の個別開発を分けた見積。
得意領域・実績
公開事例には、相鉄グループがポイントと「相鉄ポイントマイル」、PASMO、アプリを組み合わせた取り組みがあります。
交通や小売、地域サービスの分野で、利用実績を集めて特典や提携先へ還元する案件の参考になります。
ただし、この事例が航空マイレージと同じとは限りません。そのため、会員規模や取引量、保守、個別の台帳要件に合うかを、自社の条件で確かめる必要があります。
株式会社セールスフォース・ジャパン|CRM連携型のロイヤルティ基盤
セールスフォース・ジャパンは、会員、リワード、ランク、プロモーション、パートナーを管理する「Loyalty Management」を提供します。
CRM上の顧客情報やマーケティング施策とロイヤルティを近くで運用したい企業に適した選択肢です。
マイレージ専用の予約・発券基盤とは別に位置づけ、航空・交通の基幹システムや外部台帳との接続も評価します。
特徴と強み
公開価格は予算の起点にしやすい一方で、ライセンスと開発費を合算して比べる必要があります。
- 月額価格:Starterは240万円、Growthは420万円、Advancedは540万円です。
- 契約と別途費用:価格は年間契約を前提とした月額のライセンス費で、初期設定、データ移行、外部連携、アプリ開発、運用支援は別途です。
出典:セールスフォース・ジャパン「Loyalty Managementの価格」(2026年確認)。
得意領域・実績
Salesforce CRM、Service、Marketingなどを使っている企業に向いています。会員データを使ったキャンペーンやパーソナライズを早く始めたい場合にも合います。
マイルの加減算と失効をどのデータモデルで管理するか、同時利用をどこで制御するかを、提案の段階で確かめておきます。
発注側は、会計や精算、監査ログとの連携も見ておく必要があります。評価は、ライセンス、導入、保守、連携を合わせた3〜5年の総保有コストで行います。
SAPジャパン株式会社|大規模なロイヤルティアライアンスへの対応
SAPジャパンは企業向けの「SAP Customer Loyalty Management」を提供します。公式説明では、複数ブランド、市場、ロイヤルティモデルの一元管理を掲げています。
ロイヤルティアライアンス、クラウド顧客ウォレット、リアルタイムPOS・EC APIも示されています(出典:SAP「顧客ロイヤルティ管理」、2026年確認)。
複数ブランドや海外拠点を含む大規模な施策で候補に入ります。
特徴と強み
既存のSAP基幹や顧客データ、販売・会計データとマイレージやポイントをつなぎ、ブランドをまたいで管理したい場合に検討できます。
- 提携条件:付与条件、交換レート、請求・精算、データ所在、各国の運用ルールの取り決め。
- システム分担:標準機能と追加開発、航空予約・決済側の担当を、RFPで分けて書いておく。
得意領域・実績
複数事業部やブランドをまたぐ企業、既存SAP環境を経営基盤にしている企業に向いています。
Customer Loyalty Management Walletsは、顧客プロファイルなどのコンタクト単位で価格が設定され、価格は問い合わせになります。
見積もりは、会員数に加えて、対象データやテナント、API利用量、導入パートナーの費用を分けて組み立てます。
日本オラクル株式会社|小売・旅行など既存基盤との統合候補
日本オラクルは「Oracle Retail Loyalty and Awards Cloud Service」などを提供します。会員ロイヤルティと特典を管理するクラウドサービスです。
公式資料では、設定可能なルールでポイントの付与・移動を管理できると説明されています。
POS、EC、注文管理、モバイルアプリと連携できるオープンなWebサービス層も示されています。
出典:Oracle「Retail Loyalty and Awards Cloud Service」(2026年確認)。
特徴と強み
Oracle Retailの販売や顧客エンゲージメント、データ基盤を使って、店舗・EC・アプリにまたがる会員施策を進めたい企業に向いています。
- 運用管理:残高照会や手動調整、カード統合と交換の権限、そして監査ログの範囲。
- 航空業務との接続:ロイヤルティ機能だけで完結するか、予約・発券・搭乗との連携開発が要るかの切り分け。
得意領域・実績
小売、旅行、複数チャネルの会員施策をクラウドサービス群で検討する企業の候補です。
公式資料では、SaaS型の提供により、継続的な機能更新や技術サポート、可用性、拡張性、データセキュリティをクラウド側が担う考え方が説明されています。
台帳の責任や特典在庫、提携先精算、移行は個別要件になりやすいため、実業務に近いシナリオで確認します。
マイレージサービスシステムのパートナー選びのポイント

6社は知名度ではなく、自社の業務と候補会社の強みを照らして比べます。パッケージやクラウドを使うと短期化できる一方で、独自の予約、搭乗、決済、特典交換のルールが多いほど、追加開発が発生しやすくなります。
スクラッチ開発は柔軟な反面、台帳の正確性や24時間運用、セキュリティ、保守人材を、自社と開発会社が負担します。
自社の業務に近い範囲での実績と経験の確認
「ポイント実績」の数だけでなく、自社に近い業務での導入実績を確かめます。
- 航空会社:予約・発券・搭乗・払い戻しとマイル付与の連携の実績。
- 交通事業者:乗車実績と交通系ICとの接続の扱い。
- 小売:POS・EC・販促・返品との整合性の取り方。
匿名化した業務フローや担当範囲、会員数や取引量、稼働後の保守体制、障害対応事例の提示を求めます。
台帳・連携・安全性で見る技術力と専門性
会員画面の機能数より、付与・取消・返還・失効を安全に再処理できるデータモデルを見ます。
- 処理と監査:取引IDや冪等性、残高の排他制御、監査ログの作り方。
- セキュリティ:API認証や暗号化、権限分離、脆弱性対応、バックアップの扱い。
- 復旧目標:RTO・RPOの数値と、障害時の運用を提案書に書いてもらう。
個人情報や利用履歴を提携先へ渡すときは、目的や保存期間、委託先、再委託先、越境移転の有無を整理しておきます。
マイルが現金と同等の価値を持つ設計なら、前払式支払手段などの規制対象に当たるかを、法務や専門家に確かめます。
プロジェクト管理体制と見積条件のそろえ方
見積の前提がそろって初めて、金額を同じ土台で比べられます。
2026年時点の推定費用は、機能と運用規模によって3段階に分かれます。
- MVP:会員、台帳、簡易交換、1〜2連携を含む規模で、1,500万〜3,000万円。
- 標準的な企業向け:複数ルールやランク、アプリ、予約・決済・提携連携、移行を含み、3,000万〜8,000万円。
- 大規模案件:大量会員や24時間運用、複数ブランド、特典在庫、精算、DWH、段階移行を伴い、8,000万〜3億円超。
これは、類似するポイント・ロイヤルティ基盤の工数から算出した推定値で、公的な相場として示したものではありません。
作業量は、要件定義から移行、PMまでを合わせて15〜50人月と置いています。この人月の幅は、MVPと標準規模の目安です。
1人月80万〜160万円程度と置くと、上の費用幅を読み解く手がかりになります。
外部連携や移行、負荷試験、セキュリティ、リリース準備、24時間監視が加わると、上限を超える場合があります。
見積書は、ライセンスや初期設定、個別開発から提携先精算まで、項目を分けて出してもらいます。あわせて、準委任と請負のどちらで契約するかと、その責任範囲を確認します。
よくある質問
候補会社の比較と並行して、開発方式、費用、法務・セキュリティを確かめます。
マイレージサービスシステムの開発費用はいくらですか?
小規模なMVPは1,500万〜3,000万円が目安です。複数連携を含む標準的な企業向けは3,000万〜8,000万円、大規模・航空・共通ポイント型は8,000万〜3億円超が推定の目安です。
費用は、会員や取引の規模、提携先数、移行件数で変わるほか、24時間運用やセキュリティ、ライセンスの有無にも左右されます。
初期開発費だけでなく、3〜5年の総保有コストで比べます。
パッケージ・クラウド・スクラッチはどれを選ぶべきですか?
重視する条件によって、適した開発方式が変わります。
- 早期導入:標準機能を優先するなら、ロイヤルティSaaSやパッケージが候補に挙がります。
- 連携・拡張性:既存CRMや基幹とのつながりを重視するなら、クラウド基盤が候補です。
- 独自業務:予約や搭乗、提携精算を自社の業務に合わせて組むなら、スクラッチが候補です。
- ハイブリッド:コア台帳と監査を堅牢な基盤に置き、独自ルールや画面をAPIや設定で拡張する方法が合う場合もあります。
比べるときは、導入期間や月額、追加開発、データ移行、ロックインの条件を、会社ごとにそろえておきます。
開発会社へRFPで何を伝えるべきですか?
提案や見積もりの条件をそろえるため、RFPには要件と確認事項を書き込みます。
- 業務要件:会員数や月間・ピーク時の取引数、付与・利用・失効のルール、ランク、特典在庫。
- システム要件:予約・決済・搭乗・POS・ECとの連携範囲と移行件数を伝えます。可用性、RTO・RPO、監査ログの保持、保守時間、SLAも示します。
- テストケース:予約変更や返金、重複取込、障害復旧の場面を示します。手動訂正、キャンペーン終了、提携先精算の場面も含めます。
- 法令・個人情報:適用されるルールの範囲と取り扱いの方針を、自社の法務や専門家と詰めておきます。
まとめ
株式会社ripla、ANAシステムズ、日立ソリューションズは、それぞれ得意領域が異なります。riplaは一貫した支援、ANAシステムズは航空業務、日立ソリューションズはポイント基盤が強みです。セールスフォース・ジャパンはCRM連携、SAPジャパンは大規模なアライアンス、日本オラクルは小売・旅行との統合を得意とします。
航空の予約・搭乗・特典交換、交通・小売を含む提携経済圏、CRMを使った会員施策のどれを重く見るかで、候補が変わります。
選定では、台帳の整合性や付与・取消・返還・失効をRFPにまとめます。外部連携と移行も、同じRFPに書き込みます。さらに、不正対策や障害運用、提携先精算、3〜5年の総保有コストも、同じ土台で比べられるよう書き添えます。
公開されている機能や事例は比較の入口として使い、自社と同じ規模・業務条件の実績、責任分界、保守体制を確かめます。
要件定義を先行してMVPの範囲を決め、台帳の正確性と継続運用を優先します。
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▼RFP作成前に読みたい無料ホワイトペーパー
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会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
