金型製造業向け金型保守管理システム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

金型製造業向け金型保守管理システムは、金型番号や保管場所だけでなく、ショット数、使用製品、保全履歴、貸出先、所有責任まで一つにつなげて管理できるパートナーを選ぶことが重要です。

金型の所在が分からず捜索に時間がかかる、保全時期を熟練者の記憶に頼っている、修理や貸出の履歴がExcelや紙に分散している企業は少なくありません。この記事では、株式会社riplaを最初に、金型専用システム、金型に強い生産管理、汎用の設備・資産管理という異なるタイプから実在する6社を紹介します。2026年時点で公開されている機能、導入事例、料金例、連携時の確認事項を整理し、自社に合う相談先を絞り込めるように解説します。

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・金型製造業向け金型保守管理システム開発の完全ガイド

金型保守管理システムのパートナー選びはなぜ重要ですか?

金型保守管理システムの導入を検討する製造業の担当者

金型保守管理システムは、金型の台帳を電子化するだけのツールではありません。金型を使う製品や設備、生産実績、品質異常、交換部品、修理費、外注先への貸出まで連動させて、次の保全判断に使う業務基盤です。会社によって必要な範囲が異なるため、機能数の多さよりも、現場の運用と既存システムの境界を整理できるパートナーかどうかが重要です。

金型保守管理システムは3タイプに分けて比較します

候補は大きく三つに分けられます。金型専用のクラウド型は、所在、入出庫、ショット数、メンテナンス警告を短期間で整えたい企業に向いています。金型に強い生産管理パッケージは、受注、工程、購買、原価、外注貸出まで一体化したい企業に適しています。設備・資産管理型は、金型以外の設備や備品も含めて台帳、ロケーション、点検履歴を統一したい企業に適しています。

金型を検索できても、ショット数が更新されず、保全期限を超えたまま使われれば、突発故障や品質不良の予防にはつながりません。金型番号を読み取った時点で使用前点検を促し、生産実績から累積ショット数を更新し、しきい値に近づいたら保全依頼を出す流れまで設計して初めて、金型管理が保守管理として機能します。候補会社には、画面のデモだけでなく、実際の入荷、持出、使用、返却、修理、廃棄のシナリオで確認します。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaのシステム開発支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

金型保守管理では、金型台帳だけを新設しても、現場の入力や生産実績との連携が止まると情報が古くなります。riplaへ相談する場合は、金型番号、所有者、顧客、製品、保管場所、ショット数、保全しきい値、修理費、写真・図面といった管理項目を整理し、既存の生産管理、販売管理、在庫管理との役割分担を設計できます。QRコードやスマートフォン入力を活用する場合も、現場が一回の登録で済む導線を優先して検討します。

得意領域・相談時の確認事項

金型管理を起点に、工場の生産・販売・顧客・原価・購買まで段階的に業務基盤を整えたい企業に向いています。個別開発を前提にするのではなく、まずは一拠点の金型台帳、所在、貸出、保全履歴をMVPとして稼働させ、運用が定着した後に装置連携や品質分析を追加する進め方も相談できます。問い合わせ時は、現行Excelのサンプル、金型点数、拠点数、月間の移動件数、連携したいシステム、現場端末の制約を共有すると、要件と費用の差が小さくなります。

株式会社シー・アイ・エム総合研究所|Dr.型管Cloudで金型情報と保全を一元管理

Dr.型管Cloudによる金型保守管理を検討する企業

株式会社シー・アイ・エム総合研究所は、個別受注生産や金型製造向けの生産管理システム「Dr.工程」を提供する企業です。金型管理に特化した「Dr.型管Cloud」では、金型の基本情報と保全情報をまとめ、金型を貸し出す企業と借り受ける企業の間で情報を共有できる仕組みを案内しています。金型の所在だけでなく、生産実績や保全履歴まで管理したい企業の候補です。

特徴と強み

公式サイトでは、金型属性、仕様、ショット数、所在、関連データを管理し、一覧や履歴を検索・出力できる機能が示されています。ショット実績は入力だけでなくCSV取り込みにも対応し、生産管理システムなどとの連携を想定しています。メンテナンス時期やメンテナンスショット数のしきい値に近づいた場合、金型ごとに予告や警告を表示できるため、勘や記憶に依存した保全から移行しやすい構成です。

得意領域・相談時の確認事項

金型製造、試作、専用設備などの個別受注生産を行い、金型管理と工程・負荷・原価を一体で見たい企業に適しています。クラウド運用とオンプレミス運用を選択できると案内されているため、工場ネットワークや社内セキュリティ規程も含めて相談できます。企業間共有を行う場合は、貸出指示、借受確認、ショット数の報告、修理依頼、廃棄確認の各段階で、どの会社がどの情報を入力・承認するのかをデモで確認します。

UEL株式会社|企業間の金型所在・返却・廃棄・費用を見える化

UEL株式会社の金型管理ポータルを検討する製造業

UEL株式会社は、BIPROGYグループのシステム会社で、東京都金属プレス工業会の協力を得て構築された「型管理ポータル」を案内しています。金型の管理台帳をクラウドで一元化し、QRコードとスマートフォンを使った入出庫・棚卸し、発注企業と受注企業の情報共有を支援するサービスです。金型を自社だけでなく、取引先や協力会社をまたいで管理したい企業に向いています。

特徴と強み

型管理ポータルの公式説明では、金型の保管、返却、廃棄、費用をサプライチェーン全体で適正化する考え方が示されています。現場ではQRコードとスマートフォンで入出庫や棚卸しを登録し、管理者は最新の台帳をダッシュボードで確認できます。貸手と借手が別々のExcelを持つ状態を改め、誰がいつどの金型を預かり、どの状態で返却・廃棄したかを共通の履歴に残しやすい点が強みです。

得意領域・相談時の確認事項

発注企業から貸与された金型が複数のサプライヤーや工場に分散している企業、長期保管品や所有者不明品を整理したい企業に適しています。公正取引委員会は、2026年1月1日から下請法などの名称が取適法・振興法に変わったことを案内し、金型以外の型なども対象となる改正を示しています(出典: 公正取引委員会「取適法・振興法」、2026年8月確認)。システムだけで法令対応が完結するわけではないため、契約、保管費、返却・廃棄の社内ルールと合わせて運用を確認します。

TOPPAN株式会社|QR・RFIDとショット数で金型ライフサイクルを管理

TOPPANの金型管理DXを検討する工場担当者

TOPPAN株式会社は、製造DXソリューション「NAVINECT」の一つとして「金型管理DX」を提供しています。管理ラベルを使い、金型の入荷から移動、使用、棚卸し、メンテナンス、廃棄までを管理する構成です。多拠点の倉庫に金型が分散し、現場での捜索やExcelへの転記が大きな負担になっている企業は、導入候補として検討しやすいです。

特徴と強み

QRコードやRFIDで金型を特定し、スマートフォンやタブレットから入出庫、所在変更、棚卸しを登録できます。ショット数に連動した予兆保全、使用期限通知、申請帳票、装置連携も選択肢として案内されています。公開料金表では、金型管理DXの基本費用は初期10万円、月額9万5,000円からのエントリー、または月額12万5,000円からのスタンダードで、いずれも100ユーザー・20GBの条件です(出典: TOPPAN「金型管理DX料金表」、2026年8月確認)。

得意領域・導入事例から見る確認事項

TOPPANの公開ユースケースでは、本社と7〜8棟の倉庫で約3,000点の金型を管理し、捜索時間を約10分の1にし、紛失扱いによる再製作をゼロにした事例が紹介されています(出典: TOPPAN「NAVINECTユースケース集」、2026年8月確認)。これは個別企業の結果であり、自社で同じ効果が出ると断定できません。料金表でもRFID、帳票、使用期限通知、装置連携は追加費用の対象となるため、タグ、端末、通信、装置側の改修、初期データ登録を含む5年間の総費用で比較します。

株式会社日立産業制御ソリューションズ|設備・物品と金型を台帳で一元管理

日立産業制御ソリューションズの設備・物品管理を検討する工場

株式会社日立産業制御ソリューションズは、設備・物品・予備品の管理を支援する「レイアウトマネージャー」を提供しています。管理項目を任意に定義でき、台帳、写真、関連文書、ロケーション、故障・点検履歴を一元管理する構成です。金型だけでなく、プレス機、成形機、周辺設備、予備品まで同じ管理思想で整理したい企業に適した候補です。

特徴と強み

公式の機能情報では、既存のExcelデータをインポートして台帳を作成でき、設備種別ごとに項目や階層を設定できます。文字、日付、数値などの条件検索、関連文書の参照、CSV出力、設備ごとの故障・保守・点検履歴の入力にも対応しています。金型については、金型番号、顧客、保管場所、使用期限、ショット数などを管理項目として設計できるか、標準機能と個別設定の境界を確認することが重要です。

得意領域・相談時の確認事項

金型保全に加えて、工場全体の設備台帳、図面、予備品、点検履歴を同じ画面体系で管理したい企業に向いています。設備レイアウトと台帳を結び付ければ、金型や設備がどのエリアにあるかを共有しやすくなります。一方で、ショット数を生産設備から自動取得する機能、金型の子部品構成、貸手・借手間のワークフローが必要な場合は、標準対応の有無と追加開発費を先に確認します。

株式会社アスコット|ASPAC-生産管理で金型・工程・購買を統合

アスコットの金型管理を含む生産管理システムを検討する企業

株式会社アスコットは、金属加工業向けの「ASPAC-生産管理」を提供しています。受注、販売、購買、工程、在庫、原価に加えて、金型管理を標準装備したパッケージです。プレス加工や鍛造、板金などで、金型保守だけでなく生産計画、外注、資材、納期まで一体で見直したい企業に適しています。

特徴と強み

金型の基本情報として、預かり・自社の区分、材質、取数、得意先、仕入先、図番、予定ショット数などを扱い、金型の在り場所や移動、預かり証、使用実績を管理できます。生産実績と連動した金型ライフ管理や、修理・購入・売上の履歴を業務の中で扱えるため、金型担当と生産管理担当の二重入力を減らしやすい構成です。販売・購買・原価と同じデータを使える点が、金型専用システムとは異なる強みです。

得意領域・導入事例から見る確認事項

公式導入事例では、プレス機33台、タレパン・ブレーキなど5台、溶接機30台、その他工作機械31台を管理する金属加工企業が紹介されています。導入前は金型の実績、メンテナンス、外注先への貸出状況を帳簿で管理していましたが、導入後は生産実績に連動した金型実績、メンテナンス記録、貸出記録を標準機能で蓄積したと説明されています(出典: アスコット「金属加工業向け生産管理システム導入事例」、2026年8月確認)。自社の受注・製造・購買のデータ構造が近いかを確認して相談します。

金型製造業向け金型保守管理システムの選び方

金型保守管理システムの比較検討を行う担当者

6社は優劣のランキングではなく、解決したい課題によって向き不向きが変わる候補です。選定では、金型点数や拠点数だけでなく、金型を誰が所有し、誰が使い、どの頻度で移動・保全し、どのシステムからショット数を取得するかを具体化します。次の三つの観点で比較すると、相談先の違いを判断しやすくなります。

自社の課題に合う製品タイプを決めます

金型の所在、棚卸し、貸出、ショット数、メンテナンス警告を早く整えたいなら、Dr.型管CloudやNAVINECTのような金型専用型が候補になります。発注・工程・在庫・購買・原価と金型を統合したいなら、ASPAC-生産管理のような生産管理型が候補になります。設備や予備品を含めた全社台帳が中心なら、レイアウトマネージャーのような設備・資産管理型も比較対象になります。特別な業務要件がある場合は、パッケージをそのまま使う部分と個別開発する部分を分けて見積もります。

ショット数・既存システム・現場端末の連携を確認します

ショット数を手入力するのか、生産実績やPLC、IoTゲートウェイから自動取得するのかで、実装費と運用負担が変わります。TOPPANの公開料金表では、装置連携は初期20万円から、月額1万円からの例が示されていますが、装置側の対応費用や通信ハードウェアは別途必要です(出典: TOPPAN「金型管理DX料金表」、2026年8月確認)。既存の生産管理、ERP、WMS、品質管理、CAD・PDMと連携する場合は、APIの有無だけでなく、データの正本、更新頻度、エラー時の再送、責任分界まで確認します。

RFPでは現場運用と5年間の総費用を質問します

提案依頼書には、金型番号・所有権・製品・保管場所・ショット数・使用期限・保全履歴・交換部品・費用・写真・図面を管理できるかを記載します。加えて、QRやRFID、オフライン時の入力、承認・監査ログ、権限、データ移行、バックアップ、脆弱性対応、障害時の連絡、データ返却を確認します。見積もりは初期開発費だけでなく、月額、クラウド、端末、タグ、連携、移行、教育、保守、機能追加を含めて5年間で比較します。経済産業省も2025年に中小規模の製造事業者向け工場セキュリティの解説書を公開しており、工場のIoT化とサプライチェーンを含むセキュリティを要件に含める必要があります(出典: 経済産業省「中小規模の製造事業者向け工場セキュリティの重要性と始め方」、2026年8月確認)。

金型保守管理システムについてよくある質問

金型保守管理システムの疑問を確認する担当者

金型保守管理システムの選定では、パッケージか個別開発か、ショット数を自動取得できるか、どの程度の費用になるかがよく質問されます。ここでは、導入前に特に確認しておきたい三つの疑問に回答します。

金型保守管理はパッケージと個別開発のどちらが良いですか?

金型台帳、所在、棚卸し、貸出、保全履歴を早く始めたい企業は、専用SaaSやパッケージから検討すると進めやすいです。顧客ごとの所有権、複雑な子金型、設備からの実績取得、既存ERPとの深い連携が競争力に直結する企業は、標準機能を活用しながら個別開発を組み合わせます。最初から全機能を作るのではなく、1拠点のMVPで現場定着を確認してから拡張する方法が現実的です。

ショット数は生産設備から自動で取得できますか?

製品や設備の構成によっては、PLC、設備稼働システム、生産管理の実績データを取り込み、金型ごとのショット数として蓄積できます。ただし、設備側の信号、金型番号との紐付け、通信方式、欠損時の補正、オフライン時の再送を設計する必要があります。まずはCSV取り込みや現場入力で運用を始め、データ品質を確認した後に自動連携へ進む段階導入も選択肢です。

金型保守管理システムの費用相場はいくらですか?

公開料金の一例では、TOPPANの金型管理DXが初期10万円、月額9万5,000円または12万5,000円からで、100ユーザー・20GBの条件です。一方、ショット数や既存基幹との連携、複数拠点、現場端末、データ移行を含む個別開発では、300万〜600万円程度の小規模MVPから、600万〜1,200万円程度の中規模開発、1,500万円以上の大規模開発まで幅があります。これらは公開価格と近接領域の相場から整理した目安であり、正式な費用は要件定義後に見積もります。

まとめ|金型を探す仕組みから保全・品質・取引証跡の基盤へ

金型保守管理システムの導入方針を決める製造業の担当者

金型製造業向け金型保守管理システムを選ぶときは、台帳の見た目や機能数だけで判断しないことが大切です。所在、貸出、返却、使用実績、ショット数、保全作業、交換部品、費用、品質異常、廃棄までのライフサイクルをどこまで一つの履歴として管理するかを先に決めます。そのうえで、金型専用型、生産管理型、設備・資産管理型のどれが自社の業務に合うかを比較します。

比較の結論

短期間で所在と保全アラートを整えたい企業は、Dr.型管CloudやNAVINECTを確認します。取引先をまたぐ金型の保管・返却・廃棄・費用の証跡が課題なら、UELの型管理ポータルを確認します。金型以外の設備や予備品も含めたいなら日立産業制御ソリューションズ、受注・工程・購買・原価まで統合したいならアスコットが候補になります。業務の整理、既存システムとの連携、現場定着まで含めた個別設計を重視するなら、株式会社riplaへ相談する方法もあります。

問い合わせ前に整理する項目

候補会社へ問い合わせる前に、金型点数、拠点数、現行台帳、1か月の移動・修理件数、保全基準、ショット数の取得方法、連携先、現場端末、貸出先、保管費や廃棄に関する社内ルールをまとめます。導入後に測定するKPIとして、捜索時間、所在不明件数、保全期限超過件数、金型起因の停止時間、再製作件数、入力漏れ率を決めておくと、導入効果を説明しやすくなります。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。