モノリシックのシステム開発の進め方/やり方/流れや方法/手法/工程/手順

モノリシックのシステム開発は、複数の業務機能を一つのアプリケーションとして設計・開発・運用する方法で、要件と業務範囲を整理できれば小規模から中規模の業務システムを効率よく構築できます。

ただし、モノリシックだからといって単一サーバーに置く必要があるわけではなく、クラウドや複数台構成でもデプロイ単位と変更単位が一体ならモノリシックと呼ばれます。本記事では、要件整理から定着までの6フェーズを軸に、モノリシックのシステムを失敗なく進める判断基準、費用相場、見積もりの確認項目を具体的に解説します。

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モノリシックのシステム開発の全体像

モノリシックのシステム開発の全体像

モノリシックのシステムとは、顧客管理、受注、在庫、請求、認証、帳票、バッチなどの機能を、ひとまとまりのコードベースやプロセスで構築するアーキテクチャです。機能間でデータベースやトランザクションを共有しやすいため、業務ルールを一貫させやすい一方、機能追加の影響が全体に及びやすい特徴があります。

「一つのシステム」と「一台のサーバー」は別物です

モノリシックという言葉から、アプリケーションが一台のサーバーだけで動く構成を想像する方がいますが、これは正確ではありません。ロードバランサーの後ろに複数のアプリケーションサーバーを置き、クラウド上のデータベースやバックアップを組み合わせても、アプリケーションのデプロイ単位と変更単位が一体ならモノリシックです。IBM Thinkも、複数の業務機能を単一のコードベースで実行するモデルとして説明しています(出典: IBM Think「モノリシック・アーキテクチャーとは」、2026年閲覧)。

したがって、サーバーをクラウドへ移すだけでは、モノリシックの結合度は下がりません。重要なのは、顧客管理と受注のコードやデータアクセスがどの程度分離されているか、片方の変更でどこまでテストが必要になるか、障害時に業務をどこまで止められるかを確認することです。

採用可否は5つの軸で判断します

モノリシックかマイクロサービスかを、技術の新しさだけで決めてはいけません。判断軸は、業務や画面の変更頻度、許容できる障害時間、利用者数と負荷の伸び、データ整合性の重要度、開発・運用チームの体制の5つです。変更が月に数回で、受注から請求までを同一トランザクションで処理したい場合は、モノリシックやモジュラーモノリスが合理的です。

一方、特定機能だけが急増し、複数チームが独立して毎日リリースし、障害時にも他の機能を止めたくない場合は、APIやサービス単位の分離を検討します。ただし、サービスを増やすと監視、認証、ネットワーク、データ整合性、デプロイ管理も増えます。小さなチームで運用監視の担当者がいない場合は、先にモジュール整理や自動テストを行う方が、実際の改善につながりやすいです。

モノリシックのシステム開発の進め方

モノリシックのシステム開発の進め方

開発は、要件整理、選定、設計・開発、テスト、稼働、定着の6フェーズで進めます。モノリシックな構成では、初期の業務整理と境界設計が不十分なまま実装へ進むと、後半の総合テストや移行で問題が集中します。各フェーズで成果物と判断基準を置き、次の工程へ進む条件を合意しておくことが重要です。

フェーズ1:要件整理で業務と現行資産を可視化します

最初に、誰が、いつ、どのデータを使い、どの承認を経て、どの帳票や外部連携を発生させるのかを業務フローにします。現行システムの画面一覧だけでなく、夜間バッチ、CSV入出力、権限、マスターデータ、手作業の補正、障害時の代替手順まで洗い出します。使われていない機能をそのまま新システムへ移すと、開発費とテスト範囲だけが膨らむため、現場へのヒアリングで「残す」「変える」「廃止する」を分けます。

要件定義書には、機能要件とともに利用者数、ピーク時の同時接続数、応答時間、月間処理件数、許容停止時間、目標復旧時間、バックアップ保持期間を数値で記載します。IPAの非機能要求グレードが整理する可用性、性能・拡張性、運用・保守性、移行性、セキュリティなどを確認表として使うと、後から「そこまで必要とは聞いていない」という認識差を減らせます(出典: IPA「非機能要求グレード」、2018年版)。

この段階のチェックポイントは、業務フローと画面一覧の件数が対応していること、外部連携の送受信項目と責任分界が決まっていること、データ移行の対象期間と欠損データの扱いが決まっていることです。現行コードを解析できない場合は、ログ、SQL、帳票、運用担当者の作業記録から仕様を復元する調査期間も計画に含めます。

フェーズ2:選定で構成と開発方式を比較します

要件が見えたら、スクラッチ開発、業務パッケージ、SaaS、クラウド上のモノリス、モジュラーモノリス、段階的なリライトを比較します。標準業務に合わせられるならSaaSやパッケージが有力ですが、独自の承認や料金計算が競争力の核なら、無理に標準へ寄せることで現場の手作業が増える場合があります。反対に、独自要件が少ないのに全面スクラッチを選ぶと、保守負担が過大になりやすいです。

選定表には、初期費用だけでなく、5年間の保守費、ユーザー追加費、クラウド費、ライセンス費、データ移行費、教育費、契約終了時の引き継ぎ費を並べます。さらに、変更頻度が高い業務、障害の影響が大きい業務、他システムと頻繁に連携する業務には、モジュール境界やAPIを先に設ける判断も入れます。すべてを分割するのではなく、結合したままの方が安全な会計処理や在庫引当は一体で残す考え方も有効です。

ベンダーには、現行資産の解析方法、担当者の構成、同規模の移行実績、テスト計画、障害時の切り戻し、保守体制、ソースコードと設計書の引き渡し範囲を質問します。「一式で対応できます」という回答だけでなく、要件定義から運用までの役割分担と、発注者側が準備すべきデータや決裁者を明らかにすることが大切です。

フェーズ3:設計・開発で境界と品質の土台を作ります

基本設計では、業務機能、データモデル、権限、外部連携、バッチ、帳票、エラー処理、監視を一つの全体図にします。モノリシックであっても、顧客、受注、在庫、請求などを業務モジュールとして分け、モジュール間の呼び出し方法とデータアクセスの責任を定義します。最初から将来のサービス分割候補を意識しておけば、機能追加のたびにコードが絡み合う事態を抑えられます。

詳細設計と実装では、共通処理を便利だからという理由だけで一か所へ集めすぎないことがポイントです。認証や監査ログは共通化しながらも、業務ルールは担当モジュールに閉じ込め、公開するインターフェースを明確にします。単体テスト、自動回帰テスト、コードレビュー、静的解析を開発中から組み込み、1機能の変更で全体が壊れていないかを早期に検出します。

既存モノリスを刷新する場合は、一度に全機能を作り直すビッグバン方式だけでなく、価値の高い業務から段階移行する方式を比較します。AWSのStrangler Figパターンでは、プロキシやアダプターで旧システムと新しい機能を段階的に切り替え、業務停止のリスクを抑える考え方が示されています(出典: AWS Prescriptive Guidance「Strangler fig pattern」、2026年閲覧)。ただし移行中は旧新のデータ整合性、二重監視、切り戻しを設計する必要があります。

フェーズ4:テストで一体型ならではの影響範囲を検証します

モノリシックのシステムは、同じデータベースやトランザクションを共有することで整合性を保ちやすい反面、機能間の影響が広がります。単体テストだけで完了とせず、モジュール間の結合テスト、受注から請求までの業務シナリオテスト、権限別の操作テスト、外部連携の異常系テストを行います。月末締めや大量CSV、同時更新、通信断、重複送信など、通常業務で起きる条件を再現することが重要です。

最低限のテストチェックリストは、(1)主要業務の正常系と例外系、(2)管理者・一般利用者・拠点別の権限、(3)ピーク時の応答時間と処理件数、(4)バックアップからの復旧、(5)脆弱性とログ監査、(6)データ移行後の件数・金額照合、(7)障害時の切り戻しです。テスト項目数だけで品質を判断せず、業務停止の損失が大きい箇所を優先します。

モノリスから分割する場合は、旧機能と新機能が混在する期間のテストも必要です。新しい経路を使う利用者と旧経路を使う利用者の結果が一致するか、イベントやAPIの再送で二重登録が起きないか、ロールバック後にデータが欠損しないかを確認します。ここを省略すると、リリース直後ではなく月次処理や締め処理で障害が発覚します。

フェーズ5:稼働で移行と切り戻しを安全に実行します

稼働前には、移行対象データの一覧、変換ルール、移行担当、実施時間、照合方法、承認者を決めます。いきなり本番で一度だけ移行するのではなく、テスト環境と本番相当環境でリハーサルを行い、所要時間とエラー件数を測定します。特に、顧客コードの統合、商品マスターの重複、過去取引の欠損、日付や金額の桁違いは、早期に発見しなければ業務影響が大きくなります。

切り替え当日の手順は、利用停止、最終バックアップ、差分データ移行、整合性確認、利用者テスト、開始宣言、監視強化の順に時刻付きで記載します。切り戻し条件は「エラーが多い」と曖昧にせず、決済処理の失敗件数、応答時間、移行後の照合差分、復旧見込み時間など数値で決めます。旧システムを一定期間参照できるようにし、問い合わせ窓口と責任者を明確にすることも必要です。

フェーズ6:定着で運用と改善を仕組みにします

稼働して画面が表示されても、開発は完了ではありません。利用者向けの操作研修、管理者向けの権限設定、問い合わせの受付方法、障害時の連絡網、月次の運用手順を整えます。現場がExcelや個別の手作業へ戻ってしまう場合は、機能不足だけでなく、入力負担、承認ルール、教育、評価制度に原因があることもあります。

稼働後30日、60日、90日などの節目で、ログイン率、処理時間、手戻り件数、問い合わせ件数、障害件数、月次締めの所要時間を確認します。改善要望は緊急度と業務効果で並べ替え、モノリス全体を毎回リリースするリスクを抑えるため、モジュール単位で設計・テスト・リリースできる運用へ近づけます。

モノリシックのシステム開発の費用相場と内訳

モノリシックのシステム開発の費用相場

モノリシック固有の公的な平均費用は確認できないため、以下は2026年に公開された業務システム開発相場と、モノリスで必要になりやすい一体型テスト・移行工数を組み合わせた記事用の目安です。利用者数、画面数、外部連携、データ量、可用性、既存資産の状態で大きく変わるため、金額は予算取りのレンジとして使い、正式見積もりは現行調査後に取得してください。

新規開発は300万〜1,500万円以上が一つの目安です

新規のモノリシック業務システムでは、1業務の基本的な登録・検索・帳票で300万〜700万円、複数部署の受発注・在庫・顧客管理とAPIやCSV連携を含む中規模で700万〜1,500万円、大量データやERP連携、監査ログ、高可用性を含む大規模で1,500万円以上が目安です。2026年の公開相場でも、単一業務のカスタムシステムは100万〜500万円、複数業務を統合する基幹システムは1,000万〜3,000万円以上とされています(出典: Cataly Design「業務システム開発の費用相場」、2026年)。対象範囲が異なるため、数字をそのまま比較しないでください。

期間は小規模で3〜4か月、中規模で5〜8か月、大規模で8〜12か月、または1〜2年以上が目安です。要件定義を短縮しても、テストと移行が短くなるとは限りません。複数業務を一体で作る場合は、業務間の例外処理や権限確認が増えるため、画面数だけでなく業務シナリオ数を基準に期間を見積もります。

既存モノリスの刷新は500万円から数億円以上まで広がります

既存システムのクラウドリフトやモジュール整理は500万〜1,500万円程度、リライト、API化、データ移行、段階リリースを含む中規模刷新は1,500万〜5,000万円程度、大規模基幹の再構築や段階的なマイクロサービス化は5,000万円〜数億円以上が推定レンジです。これはモノリス移行の全国統計ではなく、公開されている業務システム相場を基礎に、現行解析、並行稼働、移行リハーサル、回帰テストが追加されるケースを想定した目安です。

マイクロサービス化は、サービス間通信、監視、デプロイ、データ整合性を新たに管理するため、分割した数だけ安くなるものではありません。変更頻度が低い機能まで分割すると、運用費と障害対応費が増える可能性があります。予算を比較するときは、初期開発費だけでなく、5年間の保守、クラウド、監視、ライセンス、教育、移行中の二重運用まで含めた総保有コストで判断します。

見積もりは工程・移行・保守に分けて確認します

費用は、要件定義、現行資産分析、基本・詳細設計、環境構築、実装、単体・結合・総合テスト、性能・セキュリティ試験、データ移行、教育、リリース、安定化支援、保守に分けます。リサーチ上の目安では、要件定義10〜12%、設計・環境構築22〜24%、開発48〜50%、テスト15〜17%と整理されています(出典: NotebookLM Q&A「業務システム全般_13」、2026年)。モノリスでテストが極端に少ない場合は、影響範囲の評価を確認してください。

ランニングコストには、クラウドのコンピューティング、データベース、ストレージ、バックアップ、監視、ログ保管、ライセンス、脆弱性対応、法改正対応、問い合わせ対応が含まれます。保守費は初期開発費の年15〜25%程度という目安がありますが、夜間監視や障害対応の時間帯、SLA、含まれる改修量によって変わります。月額保守に何が含まれ、何が追加見積もりになるかを契約書に記載します。

モノリシックのシステムの見積もりを取る際のポイント

モノリシックのシステムの見積もり確認

見積もりの金額だけを比べると、要件定義や移行、テストが含まれていない提案を安く見積もることがあります。RFPや要件一覧には、機能だけでなく、データ、外部連携、非機能、移行、教育、保守、契約条件を含め、各社が同じ前提で提案できる状態を作ります。

要件と前提をRFPに落とし込みます

RFPには、対象業務、利用者と拠点、画面・帳票・バッチ、マスター、外部連携、現行データの件数と保持期間、希望する稼働時期を記載します。非機能要件は「速い」「止まらない」ではなく、通常時とピーク時の応答時間、同時利用者数、稼働時間、復旧時間、バックアップ頻度、ログ保持期間など数値にします。

モノリス特有の確認項目として、機能を分ける単位、共有データの範囲、リリース単位、全体回帰テストの方法、障害時に止めたくない業務、将来API化したい領域を明記します。刷新案件では、現行のソースコード、設計書、SQL、ジョブ定義、監視設定、契約中のライセンスを開示できるかも、見積もり精度を左右します。

複数社を工程・体制・成果物で比較します

相見積もりでは、少なくとも2〜3社から同じRFPで提案を受け、総額ではなく工程別の金額と工数を比較します。現行解析に何人月を置いているか、テストの種類と項目数、移行リハーサルの回数、プロジェクトマネージャーや業務担当者の稼働、納品物の一覧を確認します。金額が低い提案ほど、含まれない作業と発注者側の負担を表にして確認すると判断しやすくなります。

開発会社を選ぶときは、Web制作の実績だけでなく、現行資産の解析、業務システムのデータ移行、API連携、性能試験、24時間運用、障害対応を任せられるかを確認します。提案担当者と実装・保守担当者が同じか、担当者が交代した場合の引き継ぎ方法、再委託先の範囲、ソースコード・IaC・設計書の帰属も、契約前に確認しておくべき項目です。

セキュリティ・移行・契約の抜けを防ぎます

モノリスでは、認証やデータベースへのアクセスが一つのアプリケーションに集中しやすいため、最小権限、管理者権限の分離、多要素認証、通信・保存データの暗号化、監査ログの改ざん防止、依存ライブラリの脆弱性対応を要件に含めます。個人情報を扱う場合は、利用目的、委託先管理、保存・削除、漏えい時の報告手順を整理し、個人情報保護法と関連ガイドラインに沿って確認します(出典: e-Gov「個人情報の保護に関する法律」、2026年閲覧)。

契約では、仕様変更の扱い、検収条件、瑕疵や不具合への対応、SLA、保守終了時の引き継ぎ、第三者OSSのライセンス、ソースコード・設計書・テスト仕様・データ定義の引き渡し範囲を明記します。クラウド費やライセンス費の値上げ、法改正、OSやフレームワークのサポート終了を誰が負担するかも、将来の予算に影響します。

モノリシックのシステム開発でよくある質問

モノリシックのシステム開発のよくある質問

ここでは、モノリシックのシステムを新しく作る場合や、既存システムを刷新する場合に多い質問へ回答します。技術の優劣ではなく、業務の変更頻度、データ整合性、障害許容度、チーム体制を前提に判断してください。

モノリシックとマイクロサービスはどちらが良いですか?

どちらが常に優れているわけではなく、業務と組織に合う方を選びます。変更頻度が低く、データ整合性を一つのトランザクションで守りたい場合はモノリシックが適しやすく、特定機能だけを独立して拡張・リリースしたい場合はサービス分割が適しやすいです。判断に迷う場合は、モジュラーモノリスで境界を整理してから、効果の大きい機能だけを段階的に分ける方法が現実的です。

モノリシックのシステムはクラウドに移行できますか?

移行できます。アプリケーションの構造を大きく変えずにクラウドへ移すクラウドリフトは、停止リスクを抑えながらバックアップ、監視、冗長化を改善しやすい方法です。ただし、クラウドへ置くだけでコードの結合やリリースの課題が解消するわけではありません。移行後にモジュール整理、自動テスト、API化を段階的に進める計画まで用意すると、投資効果を判断しやすくなります。

小規模なモノリシックのシステムはいくらかかりますか?

基本的なCRUD、少数の帳票と権限、外部連携が少ない小規模案件では、初期開発費300万〜700万円程度が一つの目安です。ただし、現行データの移行、複雑な承認、個人情報、高い可用性、複数拠点の運用が入ると増額します。初期費用だけでなく、クラウド、ライセンス、保守、教育、追加改修を含む5年間の総額で比較してください。

既存モノリスを一気に作り直すべきですか?

一気に作り直す前に、現行システムの業務価値とリスクを診断してください。安定しているコア業務を残し、変更が多い画面や外部連携から段階的に切り替える方が、業務停止と移行リスクを抑えられる場合があります。全面再構築を選ぶ場合でも、現行資産の解析、移行リハーサル、並行稼働、切り戻し条件を先に計画し、単なる画面の作り直しにならないようにします。

まとめ

モノリシックのシステム開発のまとめ

モノリシックのシステムは、複数の業務機能を一体で扱えるため、業務ルールとデータ整合性を保ちやすく、適切な範囲ならシンプルに開発・運用できます。重要なのは、モノリスを無条件に選ぶことでも、マイクロサービスへ急いで分割することでもなく、変更頻度、障害許容度、データ整合性、規模、チーム体制から自社に合う構成を決めることです。

6フェーズで判断と成果物を確認します

進め方は、要件整理で業務と現行資産を可視化し、選定でスクラッチ・SaaS・パッケージ・クラウド・モジュラーモノリスを比較し、設計・開発で境界と品質の土台を作ります。続いてテストで一体型の影響範囲を検証し、稼働で移行と切り戻しを実行し、定着で教育・運用・改善を仕組みにします。各フェーズの成果物、責任者、完了条件を合意することが、後戻りと予算超過を防ぎます。

最初の一歩は現行業務とデータの棚卸しです

これから発注する場合は、まず業務フロー、利用者、画面、帳票、バッチ、外部連携、データ件数、障害時の許容停止時間を一覧にし、残す・分ける・捨てるを決めます。そのうえで非機能要件と移行・保守の条件をRFPに落とし込み、工程と成果物が分かれた見積もりを複数社から取得してください。現行システムの価値を残しながら、将来の変更に耐えられる境界を作ることが、モノリシックのシステム開発を成功させる近道です。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。