Nagiosのシステム開発を任せるなら、単に監視ソフトをインストールできる会社ではなく、監視設計・プラグイン開発・通知運用・セキュリティまで設計できるパートナーを選ぶことが重要です。
Nagiosは業務アプリケーションを一から作る開発製品というより、サーバーやネットワーク、データベース、業務APIの状態を見張る運用管理基盤です。本記事では、株式会社riplaを最初に、公開情報からNagiosとの関係を確認できる5社を、得意分野と注意点がわかるように整理します。CoreとXIの選び方、費用の見方、発注前の確認事項まで解説します。
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・Nagiosのシステム開発の完全ガイド
Nagiosのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

Nagiosは自由度が高い一方、監視対象を登録するだけでは業務に役立つ監視になりません。障害の重要度、再試行回数、依存関係、通知先、保守時間帯、復旧通知までを設計して初めて、アラートを行動につなげられます。
インストールよりも監視設計が成否を分けます
サーバーのPing監視だけなら短期間で始められますが、業務システムでは「ログインできるか」「注文APIが規定時間内に応答するか」「夜間バッチが終了したか」「データベースの接続プールが枯渇していないか」まで確認する必要があります。標準プラグインで不足する場合は、シェルやPythonなどで独自プラグインを作り、OK・WARNING・CRITICAL・UNKNOWNの状態に変換します。開発会社には、監視項目の一覧だけでなく、障害時に誰が何分以内に何をするかまで提案してもらうことが大切です。
発注前にCoreとXI、運用範囲を決めます
Nagios Coreは無償のオープンソースで、Linux上の監視エンジンとプラグインを組み合わせて使います。Nagios XIはWeb画面、設定ウィザード、ダッシュボード、レポート、権限管理、APIなどを備える商用版です。XIの無料枠は公式価格ページで7ノードまたは100サービスの早い方までとされ、サポートは含まれません(出典: Nagios Enterprises公式価格ページ、2026年)。無料という言葉だけで選ばず、設定変更を誰が担うか、脆弱性対応を誰が確認するか、24時間365日の一次対応を委託するかを先に決めます。
株式会社ripla|コンサルティングから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaは、Nagios単体の導入会社という切り口ではなく、業務要件を起点に監視を含むシステム全体を相談したい企業に向く候補です。riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
監視システムの導入では、技術的に監視できるかだけでなく、業務上どの状態を重大障害とみなすかを整理します。業務部門とIT部門の間に入り、要件定義、システム連携、運用定着までをつなげられる点が、業務システムを持つ企業にとっての強みです。既存の販売管理や顧客管理を止めずに監視を追加したい場合は、業務影響を踏まえた段階導入を相談しやすい候補となります。
得意領域と依頼前に確認したいこと
営業・顧客・生産・販売管理など複数の業務領域をまたぐシステムで、監視要件を業務KPIやSLAと結び付けたい企業に適しています。一方、Nagios CoreとXIのどちらを実装できるか、独自プラグインをどこまで開発できるか、監視基盤の保守を担当できるかは、相談時に確認が必要です。監視対象数、サービス数、通知先、既存のAWS・Azure・ネットワーク構成、引き渡し希望の設定ファイルや手順書を最初に共有すると、対応範囲を具体化しやすくなります。
株式会社アトミテック|IT基盤の設計・構築・移行・運用を一括支援

株式会社アトミテックは、公式のSIサービスページで、基盤ミドルウェアやネットワークの設計・構築から運用・保守までを案内しています。同ページの監視系OSSの対応製品にはNagios、Icinga、Zabbixなどが掲載されています(出典: 株式会社アトミテック「SIサービス」、2026年確認)。Nagiosだけを置くのではなく、サーバー、ネットワーク、認証、クラウドを含めて基盤を整えたい場合に検討しやすい会社です。
特徴と強み
基盤の設計、構築、移行、運用開始後の保守を一連の流れで相談できることが強みです。監視対象がオンプレミスとクラウドに分散している場合や、拠点間VPN、ロードバランサー、Webアプリケーションサーバー、DBサーバーまで含めて整理したい場合に向きます。Nagiosのチェックを追加するだけでなく、障害の依存関係や冗長化、移行時の監視切り替えまで含む提案を求めると、SI会社としての力を見極めやすくなります。
得意領域と依頼前に確認したいこと
大規模なインフラ移行や、Nagios以外の監視製品も比較しながら全体最適を図りたい企業に適しています。見積もりでは、監視製品の設定費と、ネットワーク・OS・クラウド側の構築費を分けてもらうと、不要な作業を見つけやすくなります。Nagios Coreの設定ファイル、独自プラグインのソースコード、運用手順書、障害時のエスカレーション表が納品物に含まれるかも確認してください。
株式会社ロウテク|小規模導入とNagiosプラグイン開発に対応

株式会社ロウテクは、公式サービスページで、Nagiosなどのオープンソース監視システムの設置代行を案内しています。Linuxに監視システムをインストールし、LinuxやWindowsのサーバーを監視する構成に対応しています。標準プラグインだけでは足りない場合のNagiosプラグイン開発も案内しており、既存環境への小さな追加から始めたい企業に向く候補です。
特徴と強み
小規模な監視サーバーへのインストール、ポート・HTTP・ログ・CPU・メモリ・ディスクなどの基本監視、独自状態を確認するプラグイン開発を相談できる点が特徴です。公式ページでは、1台へのインストールと初期10監視設定が5万円から、10監視を超える設定が1監視2,000円から、プラグイン開発が10万円からと案内されています。ただし、これはリモート作業を前提とした公開参考価格で、税、複数サーバー、高可用性、24時間運用などは別途確認が必要です(出典: 株式会社ロウテク「監視運用自動化システム設置代行」、2026年確認)。
得意領域と依頼前に確認したいこと
「まず10台程度で試したい」「社内業務アプリの独自チェックだけ追加したい」「既存のNagios設定を整理したい」という企業に適しています。公開価格を基準にできる一方、監視対象が増えたときの設定管理、バックアップ、パッチ適用、障害時の連絡体制は見積もりで具体化してください。小規模導入から全社監視へ拡張する予定なら、設定のテンプレート化や将来のXI移行を含む設計になっているかを聞いておくと安心です。
A24 Ltd. Japan|公式パートナーとして導入・開発・サポートを確認できる候補

A24 Ltd. Japanは、Nagios公式のパートナーディレクトリに掲載されている東京所在のパートナーです。ディレクトリでは、Consulting、Custom Development、Implementation、Reseller、Supportなどのサービス区分が掲載されています(出典: Nagios Enterprises「Nagios Partner Network」、2026年確認)。公式窓口を通じてライセンス、導入、カスタム開発、サポートを一体で相談したい企業の候補になります。
特徴と強み
パートナーディレクトリ上で、単なる製品販売ではなく、導入やサポート、カスタム開発の相談先として分類されている点が特徴です。Nagios XIのGUI運用を取り入れたい企業や、既存の監視プラグインを業務環境に合わせて改修したい企業は、公式のサービス区分を起点に要件を伝えられます。海外製品の契約条件やアップデート窓口を整理したい場合にも、候補を絞るきっかけになります。
得意領域と依頼前に確認したいこと
公式パートナー経由でのライセンス調達、導入支援、保守体制を重視する企業に適しています。ただし、公開ディレクトリだけでは日本語での対応可否、担当拠点、料金、国内での類似案件までは判断できません。問い合わせ時には、CoreとXIの対応範囲、ノード課金の考え方、監視設定の納品範囲、障害時の応答時間、再委託やデータ所在地を確認してください。
ジュピターテクノロジー株式会社|既存Nagios資産の確認先として注意して検討

ジュピターテクノロジー株式会社は、Nagios XIの日本語化、販売、サポートに関する過去の実績があり、Nagios公式パートナーディレクトリにも掲載されていた会社です。ただし、2022年の公式告知でNagios製品ライセンスとアプライアンスの販売を終了し、購入済み製品のサポート更新も2026年2月28日までと案内しています。2026年8月時点で新規導入先として推薦するのではなく、既存のNagios資産や移行方針を確認する際の候補として扱う必要があります。
特徴と過去の強み
日本語の製品資料や導入手順、過去のサポート情報が蓄積されている点は、既存利用企業にとって確認価値があります。現在の監視設定を棚卸しし、別製品へ移行するのか、Nagios Coreを自社運用するのか、他の公式パートナーへ引き継ぐのかを比較する際に、過去の契約や設定の所在を整理する材料になります。
依頼前に確認したいこと
既存のNagios XI、Log Server、Fusionなどを保有している企業は、契約終了日、ライセンス更新の可否、設定ファイルのバックアップ、後継製品への移行支援を確認してください。新規案件の場合は、現在の販売・保守状況を前提にせず、現行窓口から書面で回答を得ることが必要です(出典: ジュピターテクノロジー株式会社「Nagios製品ライセンス及びアプライアンス販売終了に係るご案内」、2022年告知・2026年終了日確認)。
Redpanda Systems|複数顧客を支えるMSP型の導入事例を持つ米国企業

Redpanda Systemsは、Nagios公式の導入事例に登場する米国ラスベガス拠点のMSPです。公式事例では150社を超える顧客を支援し、5社の異なる環境で試行した後、Nagios XIを90日間の4段階で展開したと紹介されています。日本企業がそのまま発注できる国内会社という意味ではなく、複数顧客・オンプレミス・クラウド・ハイブリッドをまとめて監視する設計例として参考になる企業です。
特徴と公式事例で示された成果
カスタムプラグイン、ConnectWise、PagerDuty、Slack、Nagios Fusion、分散監視ノードを組み合わせ、顧客ごとのダッシュボードとチケット連携を整えた点が特徴です。公式事例では、導入後にダウンタイム38%削減、インシデント対応45%高速化、監視基盤の保守作業60%削減という成果が紹介されています。ただし、これらはRedpanda Systemsの事例値であり、すべての環境に一般化できる数値ではありません(出典: Nagios Library「How Redpanda Systems Enhanced MSP Offerings with Nagios XI」、2025年)。
得意領域と依頼前に確認したいこと
MSP事業者、多数の顧客環境を管理する企業、複数拠点の監視を中央集約したい企業が設計の参考にできます。海外事例を採用する際は、日本語サポート、時差、データ所在地、個人情報を含むログの取り扱い、契約準拠法を確認してください。発注先を選ぶ際は、公式事例の数字だけで決めず、自社のPoCで通知遅延、誤検知、顧客ごとの権限分離、チケット連携を検証することが重要です。
Nagiosのシステム開発パートナーを選ぶポイント

6社を比較するときは、知名度や公開価格の安さではなく、自社の監視対象と運用体制に合うかを確認します。特にNagiosでは、CoreとXIの違い、標準チェックと独自プラグインの境界、監視基盤の冗長化、保守契約の責任分界が見積もり金額と運用負荷を左右します。
実績と経験は監視項目の粒度まで確認します
「Nagiosの実績があります」という説明だけでなく、何を何台、どの方式で監視したかを聞いてください。サーバーの死活監視、SNMPによるネットワーク監視、HTTPやTCPの疎通確認、DBクエリ、業務API、バッチ終了確認では必要な設計が異なります。可能なら、匿名化した構成図、監視項目一覧、アラート抑制の考え方、復旧テストの結果を見せてもらうと、経験の深さを判断しやすくなります。
技術力とセキュリティ対応を評価します
2026年3月25日、Nagios公式はCore 4.5.12で特定CGIのCSRF脆弱性を修正したと公表し、4.5.12以降への更新を案内しています(出典: Nagios Enterprises「Nagios Core 4.5.12」、2026年)。パートナーには、パッチの検知、検証環境でのアップデート、ロールバック、監視基盤自身のバックアップまで提案できるかを確認してください。管理画面をVPNやIP許可リストで制限し、TLS、個別アカウント、MFAまたはSSO、LDAP/AD連携、SNMPv3、最小権限、秘密情報の安全な保管を設計に含めることも重要です。
見積もりと引き渡し条件を細かく分けます
費用は、監視対象数だけでなく、ホスト数、サービス数、拠点数、通知経路、連携数、冗長化、ログ保持、運用時間で変わります。目安として、1台から始めるPoCは50万〜150万円、標準導入は200万〜800万円、高可用性や分散監視を含む構成は500万〜1,500万円程度が編集部推定のレンジです。Nagios専用の公的な国内相場ではないため、正式見積もりでは前提を分解してください。設定ファイル、プラグインのソースコード、IaC、監視項目一覧、テスト結果、障害対応手順、アカウント情報の引き渡し条件を契約書に明記すると、将来のベンダーロックインを抑えられます。
よくある質問

Nagiosの会社選びでは、無料枠や製品名だけで判断すると、導入後の運用負荷を見落としやすくなります。ここでは、発注前によく寄せられる疑問に直接回答します。
Nagios Coreは本当に無料で導入できますか?
Nagios Core自体は無償のオープンソースですが、導入が無料になるわけではありません。Linuxサーバー、監視設計、プラグイン開発、バックアップ、パッチ適用、通知連携、運用担当者の工数が必要です。XIの無料枠にもサポートは含まれないため、2年目以降の保守まで含めて比較してください。
Nagiosのシステム開発にはどれくらいの期間がかかりますか?
基本監視を10〜50ホストで始めるPoCなら2〜6週間、標準的な導入なら1〜3か月が目安です。複数拠点、クラウドとオンプレミスの混在、冗長化、チケット連携、既存監視からの移行を含む場合は3〜6か月以上かかることがあります。期間は監視項目の数より、要件定義と通知テストの複雑さに左右されます。
開発会社にはどのような資料を渡せばよいですか?
監視対象のサーバー、ネットワーク機器、DB、Webサイト、業務API、バッチを一覧化し、重要度、通知先、夜間当番、既存の監視ツール、希望するSLAを共有してください。加えて、監視対象数とサービス数、クラウド・オンプレミスの別、SNMPやエージェントの制約、ログ保持期間、24時間運用の要否、設定やソースコードの引き渡し希望を明記すると、各社の見積もりを同じ条件で比較できます。
まとめ

Nagiosのシステム開発会社を選ぶときは、株式会社riplaを含む6社を、実績の見せ方、Core/XIの対応、独自プラグイン、クラウド・ネットワーク連携、保守体制、納品物の条件で比較してください。特にジュピターテクノロジー株式会社は販売・サポート終了時期を確認し、Redpanda Systemsは海外MSPの設計事例として位置付けるなど、会社ごとの公開情報の意味を読み分けることが必要です。
まずは小さなPoCから始めます
最初から全社のホストを登録するのではなく、5〜20台程度の重要システムで死活監視、リソース監視、業務API、通知連携を試してください。通信断、認証失敗、監視サーバー停止、通知先停止、復旧通知までテストし、誤検知率と一次対応時間を確認します。その結果をもとに、重要業務、全社、顧客環境へ段階的に広げると、アラート疲れと想定外の工数を抑えやすくなります。
RFPには運用と引き渡しまで書きます
見積もり依頼には、監視対象数、サービス数、通知先、SLA、冗長化、ログ保持、既存ツール、セキュリティ要件、24時間対応の有無を記載してください。さらに、設定ファイル、プラグインのソースコード、IaC、手順書、テスト結果、運用引き継ぎを成果物に含めるかを明確にします。監視を導入する目的は監視項目を増やすことではなく、障害を早く見つけ、業務への影響を小さくすることです。
▼全体ガイドの記事
・Nagiosのシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
