ニフクラのシステム開発費用は、簡易な検証やPoCで100万〜500万円程度、部門業務システムで500万〜1,500万円程度、基幹システムの移行や複数拠点対応で1,500万〜5,000万円程度が目安です。ただし、これは一般的な業務システムの類似案件から見た参考レンジであり、サーバー台数、既存データの量、冗長化、セキュリティ、移行範囲、運用体制によって大きく変動します。
ニフクラは、2024年4月以降に公式名称がFUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-Vへ統合された、業務アプリケーションを載せるクラウド基盤です。この記事では、ニフクラ(現FJcloud-V、旧称)を使ったシステムの費用相場、料金の内訳、価格が変わる要因、開発期間、見積もりの確認方法、コストを抑えるポイントを、導入を検討する企業の視点で詳しく解説します。
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ニフクラのシステム費用を考える前に押さえる全体像

「ニフクラのシステム」と聞くと、完成した業務ソフトを月額で利用するサービスを想像する方もいます。しかし、実際には仮想サーバー、ネットワーク、データベース、ストレージ、バックアップなどを組み合わせて、販売管理や会計、受発注、Webサービスなどを動かすIaaSに近いサービスです。したがって、費用はクラウド利用料だけで決まらず、アプリケーションの開発費と移行・運用費を合わせて考える必要があります。
ニフクラとFJcloud-Vは同じサービスですか?
新規検討では、現在の公式名称であるFJcloud-Vを前提に確認するのが安全です。旧サイト、過去の導入事例、既存の見積書ではニフクラという表記が残っているため、検索や社内会話では「ニフクラ(現FJcloud-V)」と併記すると情報を追いやすくなります。富士通クラウドテクノロジーズ側のサービス名称と富士通側の販売名称が異なる案内もあるため、契約窓口、料金表、対象リージョン、サポート条件は見積もり時点の公式資料で照合します。
ニフクラを使えば開発費は自動的に安くなりますか?
ニフクラを使うだけで開発費が自動的に安くなるわけではありません。サーバーを購入して設置する初期投資を抑えやすく、必要な容量を段階的に増やせる一方で、要件定義、画面やデータベースの設計、既存システムとの連携、データ移行、テスト、監視設計は別途必要です。特に業務の例外処理や古いマスタを整理せずに移行すると、クラウド上で動いても現場が使えない状態になり、追加改修で費用が膨らみます。安さを判断するときは、初期開発費、月額利用料、保守費、将来の改修費を含む総保有コストで比較します。
ニフクラのシステム開発費用の相場はどのくらいですか?

結論から言うと、ニフクラのシステム開発費は、クラウド基盤の月額利用料とアプリ開発・移行費を分けて見積もると判断しやすくなります。サーバー単体の公式価格は月数千円から選べますが、業務システムとして本番運用する場合は、データベース、バックアップ、ネットワーク、監視、OSライセンス、保守などが加わります。以下の金額は、公式料金と一般的な業務システムの類似案件を区別した目安です。
クラウド基盤の月額利用料はいくらですか?
公式のサーバー(共有)タイプでは、2026年3月16日時点の税込価格として、1vCPU・1GBのc2-smallが2,431円/台/月、e2-smallが4,862円/台/月、h2-smallが9,779円/台/月と案内されています(出典: FJcloud-V「クラウド サーバー(共有)タイプ・仕様」、2026年3月16日時点)。c2はローカルネットワークを利用する基幹系、e2は外部アクセスのあるWebサービス、h2は高い性能が必要なシステムという使い分けです。この金額はサーバー本体の参考値であり、OS、ディスク、RDB、ロードバランサー、転送量、バックアップ、WAF、監視などは構成に応じて別途加算されます。
たとえば、検証用に同じ小容量サーバーを3台使う単純計算では、サーバー本体だけで月額7,293円から29,337円程度になります。本番環境をWeb・AP・DBなど6台で構成する場合は、同じくサーバー本体だけで月額14,586円から58,674円程度が一つの計算例です。ただし、これは単純な台数計算であり、冗長化やデータベース、バックアップを含む本番の請求額を保証するものではありません。実務上のインフラ利用料は月額数万円から数十万円、可用性やセキュリティの要件次第ではそれ以上と見ておくと、過小見積もりを避けやすくなります。
アプリ開発・移行費用の目安はいくらですか?
アプリ開発や移行費について、ニフクラ固有の一律価格は公開されていません。そのため、一般的な業務システムの費用相場と類似案件から、簡易なIoT・WebのPoCや業務アプリは100万〜500万円程度、部門業務システムや既存パッケージのクラウド化は500万〜1,500万円程度、基幹システム移行や複数拠点・複数データベースの構築は1,500万〜5,000万円程度を目安にします。大規模ERP、スクラッチ開発、複数リージョンのDR、24時間運用まで含める場合は、5,000万円から数億円規模になる可能性があります。いずれも案件条件を置いたレンジであり、ニフクラの公式見積もり金額ではありません。
期間は、PoCなら2週間〜3か月、部門システムなら3〜6か月、基幹移行なら6〜12か月、大規模な再設計なら1〜3年程度が目安です。公開事例では、システナがニフクラを利用したIoTサービスのPoCについて、インフラ構築、データ設計、アプリ開発までを2週間で完了したと紹介しています(出典: 株式会社システナ「純国産クラウドインフラ『ニフクラ』を活用したIoTサービスのPoC開発」)。短期間の事例はありますが、要件が絞られたPoCと、会計・受発注・権限・監査を含む基幹システムは別物として比較します。
ニフクラのシステム費用の内訳は何ですか?

見積書の金額を正しく比較するには、「開発費一式」ではなく、企画から運用までを複数の費目に分解します。ニフクラの場合は、クラウド基盤上に業務アプリを作る費用と、既存環境を移す費用が別々に発生しやすい点が特徴です。安い見積もりほど、移行、テスト、監視、保守が含まれているかを確認することが大切です。
要件定義・設計にかかる費用
要件定義では、現行業務、利用者、権限、ピーク時の処理量、データ保持期間、外部連携、停止できる時間、目標復旧時間を整理します。販売管理なら商品・顧客・受注・在庫・請求の関係、人材管理ならスタッフ情報、契約、勤怠、給与連携など、業務ごとの例外まで洗い出します。設計費は画面数だけでなく、業務ルールと非機能要件の複雑さで増えます。初期開発費全体の10〜20%程度を要件定義・基本設計の目安に置くことがありますが、発注者が既存資料をどこまで用意できるかでも変わります。
ニフクラでは、Web・AP・DBを分ける3層構成、プライベートLAN、VPNまたは閉域網、ロードバランサー、WAF、バックアップ、監視の設計が必要になることがあります。システムの目的を「クラウドに移す」だけにせず、RTO(目標復旧時間)とRPO(許容できるデータ損失時点)を決めると、必要な機能と費用を説明しやすくなります。
サーバー・データベース・ライセンスの費用
基盤費用には、サーバー、RDB、増設ディスク、オブジェクトストレージ、NAS、グローバルIP、ロードバランサー、VPN、転送量、バックアップ、監視、WAFなどが含まれます。Windows Server、SQL Server、Red Hatなどのライセンスを使う場合は、OSやミドルウェアの料金とサポート条件も確認します。検証環境を常時起動するのか、夜間に停止できるのか、長期利用割引を適用できるのかによっても月額は変わります。
ライセンスは、契約時点の価格だけでなく、将来の提供終了も費用に影響します。富士通は、SQL Server 2016のMicrosoft社サポート終了に伴い、FJcloud-VでWindows Server 2016 Std + SQL Server 2016 Std SP3のOSイメージ提供を2026年7月15日に終了すると案内しています(出典: 富士通「FJcloud-V SQL Server 2016の新規申込停止のご案内」、2026年1月14日)。古いOSを前提にした見積もりは、移行期間や代替ライセンスを含めて再確認します。
データ移行・テスト・運用の費用
既存システムからの移行では、データ抽出、重複や欠損の確認、コード変換、移行ツール作成、リハーサル、切替当日の作業が必要です。データ量が少なくても、顧客番号や商品コードの整合性が崩れると請求や在庫が誤るため、移行件数だけで費用を判断できません。本番移行前に少なくとも一度はリハーサルを行い、切戻し条件と担当者を決めます。
運用費には、障害監視、バックアップ確認、パッチ適用、脆弱性対応、問い合わせ、定期レポート、アプリ改修、EOL対応が含まれます。初期開発費の年10〜20%程度を保守・改修費の目安とすることがありますが、24時間365日の有人監視や緊急対応を含める場合は別途見積もりが必要です。クラウド事業者が担当する基盤の保守と、利用者・開発会社が担当するOS、ミドルウェア、アプリ、権限、データの保守を契約書で分けておきます。
ニフクラのシステム価格が変動する要因

同じニフクラを使っても、利用者数や業務の重要度が違えば費用は大きく変わります。特に差が出るのは、処理性能、可用性、データ移行、外部連携、セキュリティ、運用時間です。見積もりを取る前に、価格を押し上げる条件を自社で把握しておくと、不要な機能を削りながら必要な投資を残せます。
冗長化・DR・セキュリティの要件
本番サーバーを1台にするか、Web・APを複数台にしてロードバランサーを置くか、DBを冗長化するかで、サーバー台数と設計・テストの工数が増えます。東日本と西日本など複数リージョンに待機環境を用意するDR構成では、待機側のリソース、データ同期、切替手順、復旧訓練まで必要です。FJcloud-Vはサーバー1台から月間稼働率99.99%のSLAを設定していますが、SLAは業務アプリの正しさやデータ復旧を保証するものではありません(出典: FJcloud-V「第三者認証」、2025年12月19日時点)。
ISMAP、ISMS、ISO/IEC 27017、FISCなどの認証・評価は、クラウド基盤を選ぶうえで重要な確認材料です。一方で、利用者側のアカウント権限、OSのパッチ、アプリケーションの脆弱性、ログ保管、バックアップ復旧テストは別途設計します。「国産クラウドだから安全」と一言で済ませず、監査項目ごとに誰が何を実施するかを見積もりに含めます。
既存環境・連携・データ移行の複雑さ
既存のWindows Server、Linux、Oracle、SQL Server、Active Directory、ファイルサーバー、専用端末、拠点VPNなどをどこまで残すかで費用は変わります。仮想マシンをそのまま移すリフトならアプリ改修を抑えられる可能性がありますが、古いOSやミドルウェアの保守期限を引き継ぐリスクがあります。OSやミドルウェアを更新するリプラットフォーム、アプリまで再設計するモダナイゼーションでは、初期費用は増えますが、将来の保守性を改善できることがあります。
外部の会計、給与、決済、物流、勤怠、顧客ポータルと連携する場合は、APIの仕様、データ形式、連携頻度、障害時の再送処理を確認します。帳票やCSVのような一見単純な連携でも、文字コード、日付形式、締め処理、手動訂正のルールが隠れていると工数が増えます。見積もりでは「連携先の数」だけでなく、リアルタイム連携か日次バッチか、エラー時の運用まで記載してもらいます。
価格改定と製品ライフサイクル
クラウドの料金は、ライセンス価格、提供方式、サポートメニュー、リージョン、割引プランの変更によって見直されることがあります。2024年にはVMware関連ライセンス価格の上昇を背景としたFJcloud-Vの価格改定が案内されました。2026年時点の見積もりでは、古い記事に載った月額料金を転記せず、対象サービスの料金ページと最新のお知らせを確認します。
WAFや監視、OS、データベースのEOLを後回しにすると、導入後に緊急移行費用が発生します。契約前に、利用する製品名とバージョン、サポート終了日、代替製品、アップデート担当者を一覧化します。これにより、初期費用だけでなく、3年から5年程度の更新・保守費用も比較できます。
ニフクラのシステム開発・移行の進め方

費用を抑えながら品質を確保するには、いきなり本番環境を作らず、現状整理、方式検討、PoC、基本設計、段階移行、運用引き継ぎの順に進めます。発注者側が業務の優先順位とデータの正しさを確認し、開発会社がクラウド構成と実装方法を提案する役割分担が重要です。
現状棚卸しと小さなPoCを実施する
最初に、現行サーバー、OS、データベース、ユーザー数、データ量、連携先、帳票、ピーク時の負荷、停止可能時間、個人情報や決済情報の有無を一覧化します。現場担当者には、標準的な業務だけでなく、月末処理、返品、取消、例外承認、手作業で補っている処理も確認します。ここを省略すると、移行後に必要な機能が見つかり、追加開発費が発生します。
次に、認証、VPN、データベース性能、帳票、バックアップ復旧、障害時の切替など、失敗すると戻りにくい部分を小さな検証環境で試します。PoCの目的は本番を完成させることではなく、技術的な不確実性と費用の幅を狭めることです。検証の成功条件と終了条件を先に決め、不要な作り込みでPoC費用が膨らまないようにします。
基本設計とRFPで見積もり条件を固定する
基本設計では、サーバー台数とタイプ、ネットワーク、ゾーンとリージョン、DB、ストレージ、バックアップ世代、監視、権限、ログ保管、RTO・RPO、切替方式を決めます。業務要件だけでなく、月間アクセス数、同時利用者数、1日あたりのデータ増加量、繁忙期の負荷を記載すると、サーバーサイズを必要以上に大きくするリスクを抑えられます。
RFPには、開発対象と対象外、移行対象データ、連携先、テスト範囲、納品物、運用時間、障害対応、EOL対応、見積もりの前提を記載します。特に「既存機能をすべて再現する」のような表現は、業務の例外まで含むのか不明確です。画面一覧、帳票一覧、連携一覧、権限一覧を添え、開発会社から質問を受けた内容も前提条件として残します。
段階移行と運用引き継ぎを行う
本番移行では、開発・検証・本番を分離し、データ同期、読み取り専用期間、並行稼働、切戻し条件を決めます。全社一斉切替が必要なケースでも、機能や拠点単位のリハーサルを行うことで、業務停止時間と障害時の影響を抑えられます。移行費用を削るためにテストを省くと、障害対応や再移行でかえってコストが増えます。
運用開始前には、アラートを誰が受けるか、一次切り分けを誰が行うか、バックアップから何分で復旧するかを文書化します。FJcloud-Vの基盤側で提供される機能と、開発会社が担当するOS・アプリの対応を分け、月次の費用に含まれる作業と、都度請求される作業も明記します。運用設計まで含めて初めて、見積もりの総額と導入後の費用を比較できます。
ニフクラのシステム費用を最適化するポイント

費用最適化は、単純にサーバーを小さくすることではありません。必要な性能と可用性を満たしながら、使っていない環境、重複した機能、手作業の運用、過剰なライセンスを減らすことが基本です。初期費用だけを下げると将来の保守費が高くなるため、導入時と運用時の両方で改善策を考えます。
標準機能を優先し、独自開発を絞る
業務をすべてスクラッチ開発するのではなく、標準化できる領域はSaaSやパッケージを使い、競争力に直結する部分だけをニフクラ上で追加開発する方法が有効です。販売管理や勤怠など、既存製品の標準機能で満たせる業務まで独自画面にすると、開発費だけでなくテスト、教育、将来改修の費用も増えます。標準機能に合わせられない理由を業務部門と確認し、例外を減らすことが重要です。
一方で、無理にパッケージへ合わせると手作業が増えることがあります。独自開発の判断では、作業時間の削減額、ミスの減少、顧客への提供価値、法令や監査への対応を見ます。初期開発費が安い方式ではなく、3年から5年の運用期間で総額が小さく、業務の品質を維持できる方式を選びます。
負荷を測定してリソースを適正化する
本番と検証で同じサーバーサイズを使い続ける必要があるとは限りません。検証環境を夜間や休日に停止できる場合は、稼働時間を見直します。アクセスの少ない時間帯に自動で縮小できる構成、ログやバックアップの保持期間を業務要件に合わせる構成、古いスナップショットを整理する運用も候補になります。ただし、停止中でも契約リソースが課金対象になるサービスがあるため、料金計算の条件を公式資料で確認します。
サイズ変更は、CPUやメモリだけでなく、DBのI/O、ディスク容量、ネットワーク転送、同時接続数を見て判断します。小さくしすぎて処理遅延や障害が起きれば、機会損失と復旧費用が発生します。導入後は毎月の利用状況を確認し、繁忙期の性能テストを行ったうえで、適正なサーバータイプを選び直します。
監視・バックアップ・環境構築を自動化する
環境構築、デプロイ、バックアップ設定、監視設定を担当者の手作業に頼ると、設定漏れと作業時間が増えます。ニフクラAPIやDevOpsツールを使い、開発・検証・本番で同じ手順を再利用できるようにすると、リリースごとの工数を抑えられます。自動化の初期費用はかかりますが、複数環境を持つ案件や、毎月改修するサービスでは、運用費の削減と品質の安定につながります。
バックアップは取得するだけでなく、復元できることを確認します。復旧テストの頻度、保管先、世代数、暗号化、削除権限を決め、復旧にかかる時間を記録します。監視も、通知を増やすだけでは運用負荷になります。業務影響の大きいアラートを優先し、一次対応とエスカレーションを整理することで、監視費用と障害対応の両方を最適化できます。
ニフクラのシステム見積もりを取る際のポイント

見積もりは、単価の安さではなく、同じ条件で比較できるかが重要です。候補会社には同じRFPを渡し、初期開発費、クラウド利用料、移行費、保守費、追加変更の単価を分けて提示してもらいます。費用だけでなく、ニフクラまたはFJcloud-Vの構築経験、業界知識、データ移行、DR、閉域網、運用監視まで確認します。
工程・人日・前提条件を明細で確認する
見積書では、要件定義、基本設計、詳細設計、開発、テスト、データ移行、リリース、運用設計を工程別に分けてもらいます。各工程の人日、担当ロール、単価、成果物、完了条件があると、追加請求が発生する条件を判断できます。「画面一式」「連携一式」「インフラ一式」のような項目には、対象数と作業範囲を質問します。
クラウド費用は、サーバー台数とタイプ、稼働時間、ディスク容量、バックアップ世代、データ転送、DB、IP、ロードバランサー、WAF、監視、サポートを分けます。月額が将来変動する可能性、為替やライセンス価格の影響、長期利用割引の条件も確認します。開発会社の人件費とクラウド事業者への支払額を混ぜないことが、予算管理の基本です。
複数社を比較し、対応範囲と実績を確認する
比較先は、少なくとも2〜3社にすると、費用の前提や提案の違いが見えます。公開事例では、ニフクラ上でのIoT PoC、金融系サービスの東西DR、教育機関の遠隔講義、人材派遣パッケージ、社内インフラ移行、サーバー構築・運用代行など、得意領域が分かれています。自社と似た業界や構成の実績を確認し、現在のFJcloud-Vに対応できる担当者が在籍するかを質問します。
ケンファーストの公式事例では、FinTechサービスの本番を東日本、ウォームスタンバイのDRを西日本に置き、約3か月で運用を開始した例が紹介されています。また、従来環境と比べてランニングコストを約4分の1に削減した事例ですが、構成や時期が異なるため、その比率を自社の予算にそのまま当てはめてはいけません(出典: FJcloud-V導入事例「FinTechサービスのシステム基盤」)。事例は価格の保証ではなく、要件を具体化する材料として使います。
責任分界と追加費用の条件を契約に入れる
クラウド基盤の障害、OSの脆弱性、アプリの不具合、データの誤登録、権限設定のミスでは、担当者や対応時間が異なります。障害の受付時間、一次対応、復旧目標、データ復元、原因報告、再発防止、緊急改修の料金を契約書と運用設計書に記載します。追加費用が発生する変更の定義も、ユーザー数、画面数、連携先、データ量などの単位で決めます。
納品物も、ソースコードだけでなく、構成図、パラメータシート、権限一覧、データ移行手順、テスト結果、バックアップ復旧手順、監視一覧、EOL管理表まで確認します。ドキュメントが不足すると、別会社へ保守を移すときに再調査費が必要になります。短期的な開発費だけでなく、運用を自社で継続できる状態までを見積もりの評価対象にします。
よくある質問

ニフクラの費用を検討する際は、サーバー料金だけでなく、開発、移行、セキュリティ、運用を含む総額を確認することが大切です。ここでは、見積もり前によく寄せられる質問に回答します。
ニフクラのシステム開発費用は最低いくらからですか?
サーバー本体だけなら、公式料金上は1台あたり月額数千円から利用できるタイプがあります。しかし、業務アプリの開発費には要件定義、設計、開発、テスト、移行、運用が加わるため、最低額だけで判断できません。簡易なPoCや小規模な業務アプリでも、対象機能と検証範囲を明確にしたうえで、100万〜500万円程度を一つの参考レンジとして個別見積もりを取ります。
ニフクラはAWSやAzureより安いですか?
一律に安いとは言えません。サーバー単価だけでなく、データ転送、DB、バックアップ、ライセンス、閉域網、監視、開発会社の運用費、既存環境との親和性を含めて比較する必要があります。国内拠点、既存のVMware資産、日本語サポート、特定のネットワーク要件などを重視する企業では、単価以外の移行・運用コストが判断材料になります。
ニフクラの見積もりで特に確認すべき項目は何ですか?
クラウド利用料、アプリ開発費、データ移行費、テスト費、バックアップ・監視・WAFなどのオプション、OSやDBのライセンス、保守費、障害対応、EOL対応を分けて確認します。あわせて、サーバー台数、稼働時間、データ量、バックアップ世代、RTO・RPO、利用者数、連携先、納品物、追加変更の条件を確認します。見積もりの前提条件が明細にない場合は、後から金額が変わる条件を質問して文書化します。
ニフクラの既存システム移行はどれくらいの期間がかかりますか?
小規模なサーバー移行なら数週間から数か月、部門業務システムなら3〜6か月、基幹システムや複数拠点の移行なら6〜12か月程度が一般的な目安です。データの品質、連携先、停止可能時間、並行稼働、DR、利用者教育によって変わります。移行リハーサルと切戻し計画を省かず、機能や拠点を分けて段階的に進めると、本番のリスクを抑えやすくなります。
まとめ

ニフクラ(現FJcloud-V)のシステム開発費用は、簡易なPoCで100万〜500万円程度、部門業務システムで500万〜1,500万円程度、基幹システム移行で1,500万〜5,000万円程度が一つの参考レンジです。サーバー本体の料金は月額数千円から確認できますが、DB、ストレージ、バックアップ、WAF、監視、ライセンス、開発、移行、保守を加えた総額で判断します。金額は要件と構成で変動するため、公式料金と個別見積もりを分けて扱います。
費用はクラウド利用料と開発・運用費を分けて考えます
費用を抑えるには、標準機能の活用、検証環境の適正化、リソースの見直し、構築・監視の自動化が有効です。ただし、バックアップ復旧、セキュリティ、EOL対応、データ移行テストを削ると、導入後の障害や追加費用につながります。自社の業務とデータを棚卸しし、RTO・RPO、利用者数、連携先、保守範囲を整理したうえで、2〜3社に同じ条件で見積もりを依頼します。
最初の一歩は現状整理と費用内訳の作成です
まずは現行システムのサーバー、OS・DB、データ量、連携先、利用者、停止可能時間、セキュリティ要件を一覧にします。その資料をもとに、ニフクラ(現FJcloud-V)で必要な構成、移行方式、開発範囲、月額利用料、保守体制を分けたRFPを作成します。要件定義から運用まで伴走できる開発会社へ相談すると、初期費用だけでは見えない将来コストも含めて比較できます。
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会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
