Objective-Cのシステム開発会社を選ぶなら、Objective-Cを書けるかだけでなく、既存アプリの調査、Swiftへの段階移行、EC・在庫・POSとの連携、公開後の保守まで一体で任せられる会社を選ぶことが重要です。
Objective-Cで作られたiPhone・iPadアプリの改修や引き継ぎを検討している方に向けて、実在企業の公開情報をもとにおすすめの開発会社・ベンダーを6社紹介します。会社ごとの得意分野、向いている案件、発注前に確認したいポイントも整理しますので、相見積もりの比較軸としてお役立てください。
▼全体ガイドの記事
・Objective-Cのシステム開発の完全ガイド
Objective-Cのシステム開発会社選びが重要なのはなぜですか?

Objective-Cの案件では、画面を追加するだけに見えても、古いXcodeやSDK、外部ライブラリ、署名証明書、API、管理画面まで確認する必要があります。アプリだけを見て会社を決めると、開発途中でビルドできない、在庫データが二重登録される、App Storeの申請に時間がかかるといった問題が起こりやすくなります。
既存アプリの保守とSwift移行を同時に考える必要があります
Objective-Cは現在も既存アプリの保守で利用されていますが、新規機能をすべて同じ言語で作り続けることが最適とは限りません。AppleはObjective-CとSwiftの相互運用を提供しているため、重要な画面や新機能からSwiftを追加し、既存コードを段階的に置き換える方法も選べます。現状を把握せずに一括リニューアルを始めるのではなく、まずビルド環境と主要画面を再現できる会社を選ぶことが大切です。
アプリと業務システムの連携範囲を見積もりに含めます
ECやオムニチャネルのシステムでは、商品マスタ、価格、在庫、受注、返品、会員情報をアプリだけで管理しません。EC基盤、POS、OMS、WMS、CRM、通知基盤などをAPIでつなぎ、通信断から復帰したときの再送や更新競合も設計します。アプリの画面数だけでなく、連携先とデータの正を明確にして見積もる会社なら、後から追加費用が膨らみにくくなります。
株式会社ripla|コンサルティングから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
業務要件を整理してシステムの定着まで支援します
Objective-Cの既存アプリを改修する場合も、最初に確認したいのはプログラミング言語だけではありません。営業、顧客、販売、在庫などの業務がどのようにつながり、どのデータをアプリで参照・更新するのかを整理することが重要です。riplaは、業務上の目的と現場で使われる運用を確認しながら、必要な機能と優先順位を整理する相談先として検討できます。
業務システム連携を含む企画・開発を相談したい企業に向いています
アプリ単体の改修だけでなく、既存の販売管理や顧客管理と連携したい企業、社内DXの一環として利用定着まで進めたい企業に向いています。Objective-Cのコードを残す範囲、Swiftを追加する範囲、APIや管理画面を見直す範囲を分けて相談すると、短期の保守と中長期の改善を同じ計画に載せやすくなります。実際に依頼する際は、iOSアプリの対応可否、既存コードの調査方法、担当体制、保守契約の範囲を確認してください。
SIA株式会社|既存Objective-Cアプリの引き継ぎ・保守に強い

SIA株式会社は、他社が開発したiPhone・iPadアプリの引き継ぎや、Objective-C・Swiftアプリの保守を公開サービスとして案内している会社です。開発元と連絡が取れない、社内にiOS技術者がいない、OSアップデート後にクラッシュしたといった状況から、ソースコードを調査して改修方針を作りたい企業に適しています。
ソースコードが残る他社開発アプリの調査から対応します
SIAの公開情報では、ソースコードがあれば他社開発アプリの保守を引き継げるとしています。古いMacでXcodeを起動できない、依存ライブラリをインストールできない、署名や証明書の更新方法が分からないといった課題にも対応範囲が示されています。まず現行版をビルドし、クラッシュログや対応OSを確認してから見積もる進め方を取りやすい点が特徴です。
緊急のOS対応やApp Store申請も依頼したい企業に向いています
公開中の業務アプリを止めずに運用したい企業、開発会社の解散や担当者退職で引き継ぎ先を探している企業に向いています。SIAは2008年からiOS開発に携わってきた実績と、iOS 26までの対応経験を掲げています。契約前には、緊急障害の受付時間、月次保守に含む作業、Swift移行を行う場合の設計責任、バックエンドや管理画面の対応範囲を確認してください。
アジアクエスト株式会社|Objective-CからSwiftへの段階移行に実績

アジアクエスト株式会社は、ブライダル業界のiPadアプリをObjective-CからSwiftへ移行した事例を公式サイトで公開しています。Objective-Cの既存アプリをすぐに廃棄するのではなく、現場で使われる機能を確認しながら、保守性や今後の改修のしやすさを高めたい企業にとって、具体的な検討材料になる会社です。
オフライン利用と差分同期を含むiPadアプリを改善しています
公開事例では、結婚式場の来場者アンケートや画像・動画カタログを備えたアプリを扱っています。オンラインだけでなくオフラインでも使えるようにコンテンツをあらかじめ保持し、Objective-C版の全データ同期から、Swift版の差分更新へ改善したと説明されています。店舗や現場で通信が不安定になる業務では、単純な画面移行よりも同期方式の見直しが成果に直結します。
既存アプリを段階的にモダナイズしたい企業に向いています
画像や動画を扱う接客アプリ、店舗・倉庫で利用するiPadアプリ、オフライン時のデータ同期が重要なシステムに向いています。移行前に、Objective-CとSwiftの境界、データモデル、サーバーAPI、画面サイズ、テスト用端末を整理しておくと、段階移行の範囲を合意しやすくなります。事例の内容は個別案件ですので、自社と同じ機能を経験しているかは提案時に追加確認してください。
BPS株式会社|ネイティブアプリとWeb・APIを横断して支援

BPS株式会社は、公式のアプリ開発ページでSwift・Objective-Cを含むネイティブ開発、Webシステム・API・管理画面、既存アプリ改善を案内しています。アプリの画面だけでなく、バックエンドや認証、通知、ストア運用まで含めて方式を検討したい企業に適しています。
ネイティブ・クロスプラットフォーム・PWAを要件で比較します
BPSは、端末機能、UI品質、開発速度、既存Web資産、保守体制、ストア運用、将来の拡張性を見て、Swift・Objective-C、Flutter、React Native、Capacitor、PWAなどを使い分ける考え方を示しています。Objective-Cのコードを残すべきか、共通化した方がよい処理はどこかを整理したい場合に、技術方式のセカンドオピニオンを依頼しやすい会社です。
OS更新・SDK更新・ストア審査まで継続対応を相談できます
BPSの公開情報では、OSアップデート、SDK更新、証明書・権限の変更、ストア審査指摘、クラッシュ調査、機能追加に継続対応できるとしています。電子書籍や画像・PDFビューアのように描画性能やC/C++系ライブラリとの連携が重要なアプリ、Webサービスと連動する業務アプリでは、アプリ専任会社よりもWeb/APIと横断して相談できる体制が有効です。
株式会社GB|Objective-CアプリとEC・WMS連携をまとめて相談

株式会社GBは、公式サイトでiOSネイティブアプリ開発の実績としてObjective-Cを掲載し、EC-CUBEや通販ASPと倉庫WMSを連携するツールも案内しています。Objective-CのiPhone・iPadアプリと、EC・受注・倉庫側の仕組みを別々に発注するのではなく、一つの業務フローとして検討したい企業に候補となります。
Objective-CのiPhone・iPadアプリ開発実績を公開しています
GBの公開実績には、iPhone・iPad向けのアプリ開発やObjective-Cの記載があります。既存コードのすべてが現行環境で動くとは限りませんが、Objective-C案件の経験を確認できる点は、古いアプリの改修先を探す際の入口になります。提案依頼では、対象アプリのOS、端末機能、使用中のライブラリ、バックエンドの技術、過去の障害履歴を共有してください。
EC・受注・倉庫のデータ連携まで範囲を広げたい企業に向いています
ECサイトで受けた注文を倉庫へ渡し、出荷情報や在庫数をアプリへ返す構成では、APIの仕様とデータ更新のタイミングが重要です。GBはサーバーサイドや管理画面、インフラ構築・保守も案内しているため、アプリと業務システムの境界を含めて相談できます。通販ASPやWMSが既にある場合は、標準APIで足りる部分と個別開発が必要な部分を切り分けてもらうと安心です。
株式会社KTQ|店舗・EC・在庫管理アプリを企画から保守まで対応

株式会社KTQは、店舗向けアプリ、EC・サブスクリプション型サービス、在庫管理などの業務効率化アプリを企画から保守運用まで扱っています。公式サイトでは、ネイティブ開発としてiOSのSwift・Objective-C、AndroidのKotlin・Javaを掲げ、FlutterやReact Nativeにも対応しています。
店舗運営と在庫・顧客管理をアプリで改善できます
予約管理、クーポン配信、顧客管理、在庫管理など、店舗の業務と顧客向け機能を同時に考えたい企業に向いています。単なる表示アプリではなく、スタッフが使う管理画面やAPI、データベース、通知まで設計する必要がある案件では、業務フローを理解したうえで画面とバックエンドを提案できるか確認してください。
リリース後の障害対応やバージョンアップも重視する企業に向いています
KTQは、リリース後の障害対応、バージョンアップ、運用代行などの継続支援を案内しています。Objective-Cで作られた既存アプリを当面維持しながら、新機能をSwiftやクロスプラットフォームで追加する場合は、技術方式を一律に決めず、端末機能が必要な部分と共通化できる部分を分けて提案してもらうことが大切です。協力会社を含む体制になる場合は、責任者と品質管理の担当を明確にしてください。
Objective-Cのシステム開発パートナーを選ぶポイント

6社を比較するときは、Objective-Cの対応可否だけでなく、現状診断、業務連携、移行計画、品質保証、公開後の保守を同じ基準で確認します。特に既存システムでは、会社の知名度よりも、手元のソースコードや運用制約を短時間で理解し、リスクを見積書に反映できる体制が重要です。
Objective-C実績とSwift移行の方法を確認します
実績を確認するときは、単に「Objective-Cに対応」と書かれているかだけで判断しません。自社と近いアプリの画面数、利用端末、オフライン要件、API連携、認証、決済、通知、管理画面の有無を聞き、担当した工程と現在の保守状況を確認します。Swift移行を提案された場合は、一括書き換え、機能単位の混在、障害が少ない部分からの段階移行を比較し、移行しないコードを含めた保守計画を提示してもらいます。
API・セキュリティ・オフライン同期まで技術面を評価します
会員情報、購買履歴、位置情報、決済情報を扱う場合は、通信をTLSで保護し、認証トークンをKeychainなどで管理し、ログに個人情報を残さない設計が必要です。APIでは、通信失敗時の再送、同じ注文を二重登録しない冪等性、在庫の更新競合、オフラインから復帰したときの同期順序を確認します。個人情報保護委員会のガイドラインを参照し、利用目的、同意、保存期間、削除、委託先をデータ項目ごとに整理できる会社を選びます。
診断費・開発費・保守費を分けた見積もりを求めます
2026年公開のiOSアプリ開発相場では、小規模が100万〜300万円、中規模が300万〜700万円、大規模が700万〜1,500万円、超大規模が1,500万円超という整理があります(出典: 株式会社LASSIC「iOSアプリ開発の費用相場」、2026年)。別の公開目安では、単機能が200万〜500万円、業務システム連携が500万〜1,500万円、決済・会員機能を含む案件が1,500万円以上とされています(出典: SIA株式会社「iOSアプリ開発の費用相場」、2026年)。Objective-C案件では、コード調査、環境復旧、依存ライブラリ更新、実機テスト、移行設計が追加されるため、これらを一つの金額に隠さず行別に提示してもらいます。
リリース後の保守は、公開相場の一例として初期開発費の年間15〜20%程度が目安とされています(出典: SIA株式会社「iOSアプリ開発の費用相場」、2026年)。初期費用500万円なら年75万〜100万円、1,500万円なら年225万〜300万円が計算上の目安です。Apple Developer Programの年額、クラウド費用、証明書更新、OSメジャーアップデート、機能追加は別項目になる場合があるため、契約前に含む作業と含まない作業を確認してください。
よくある質問

Objective-Cのシステム開発では、言語の選択だけでなく、既存資産、Appleの公開要件、連携先、保守体制を確認することが大切です。ここでは、発注前に特に質問されやすい3点へ回答します。
2026年でもObjective-Cのシステムは使えますか?
既存アプリの保守や段階改修では使えます。ただし、2026年4月28日以降、App Store ConnectへアップロードするアプリはXcode 26以降とiOS 26などのSDKでビルドする必要があります(出典: Apple Developer「Upcoming Requirements」、2026年)。そのため、Objective-Cのコードを残せるかだけでなく、最新のビルド環境、依存ライブラリ、署名、実機テストを整備できる会社へ相談する必要があります。
Objective-CからSwiftへ一括で移行するべきですか?
一括移行が常に最善とは限りません。AppleはObjective-CとSwiftの相互運用を提供しているため、リスクの高い部分を保守しながら、新機能や変更頻度の高い画面からSwiftへ移行する方法もあります。移行費用だけでなく、現行機能の回帰テスト、APIやデータモデルの変更、リリース時期への影響を比較して決めてください。
開発会社が分からずソースコードしかない場合も依頼できますか?
依頼できる可能性があります。まずリポジトリ、ビルド手順、証明書、App Store Connectの権限、API仕様、データベース、テスト用アカウントを確認し、現行版を再現する診断を依頼します。ソースコードがあっても著作権や第三者ライブラリの利用条件、Appleアカウントの名義が別会社にある場合がありますので、引き継ぎ可能な権利とアカウントを契約書で整理してください。
まとめ

Objective-Cのシステム開発会社を選ぶときは、Objective-Cの経験年数だけでなく、既存アプリの調査、Swiftとの混在、EC・POS・在庫とのAPI連携、オフライン同期、実機テスト、App Store申請、公開後のOS対応を確認してください。
案件の課題に合う会社を選びます
旧アプリを止めないことが最優先なら保守・引き継ぎの体制を、将来の変更を増やしたいならSwift移行やAPI設計を、店舗やECとつなぐなら業務システム連携の経験を重視します。6社の公開情報を起点に候補を絞り、自社の課題に近い実績を持つ2〜3社へ同じ資料で相談してください。
発注前に現状資料と確認事項を揃えます
リポジトリ、対応OS、利用端末、App Store Connectの権限、API仕様、クラッシュログ、必要な業務フローを準備すると、初回相談で技術的な論点を共有できます。診断費用、開発費、移行費、テスト費、保守費を分けた見積もりを依頼し、納品物と引き継ぎ条件まで比較することが成功への近道です。
旧アプリの緊急保守ならSIA、Objective-CからSwiftへの移行事例を重視するならアジアクエスト、アプリとWeb・APIの方式選定まで相談するならBPS、Objective-CアプリとEC・WMS連携をまとめたいならGB、店舗・EC・在庫管理を企画から運用まで進めるならKTQが候補になります。業務要件の整理から成果創出と定着まで一気通貫で相談したい場合は、株式会社riplaも比較対象に加えてください。
まずはソースコードとビルド環境を棚卸しし、診断、改修、移行、連携、保守を分けたRFPを作成すると、6社の提案を公平に比較できます。言語を理由に急いで全書き換えを決めるのではなく、現行資産を活かしながらSwiftへ段階移行する選択肢も含めて、事業を止めない計画を立てることが大切です。
▼全体ガイドの記事
・Objective-Cのシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
