外注管理システム開発の見積相場や費用/コスト/値段について

外注管理システムの初期費用は、0円から1億円以上まで幅があります。その差を生むのは、管理する業務範囲、外注先や拠点の数、既存システムとの連携です。

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外注管理システムの費用相場

SaaS設定から個別開発まで、外注管理システムの初期費用相場を4本の横棒で比べた図。
対象業務や連携範囲を広げるほど、見積もりの前提も変わります。

外注管理だけを小さく始めるか、生産管理・在庫・会計まで統合するかで、相場は大きく変わります。

外注管理専用の公開価格は限られるため、以下の金額は製造業向けシステムの相場と公開SaaS料金を組み合わせた目安です。

正式な金額は、対象業務と連携範囲を整理して個別見積もりを取る必要があります。

SaaSやノーコード設定の初期費用は0〜60万円程度

発注残、納期回答、検収、担当者別承認などを既存のクラウド基盤に設定する場合、初期費用は0〜60万円程度が目安です。

  • 含む想定:初期設定、帳票、簡単な権限設定、導入支援
  • 別料金になりやすい:複雑なプラグイン、外部連携
  • kintoneの月額:ライト1,000円、スタンダード1,800円、ワイド3,000円

kintoneの各料金は1ユーザーあたりで、初期費用は無料です。

最低ユーザー数はコースにより異なり、ライトとスタンダードは10ユーザーが最低数です(出典:サイボウズ「kintone料金」、2026年)。

スタンダードを20人で使う場合、ライセンスだけなら月額3万6,000円、年額43万2,000円です。ただし、アプリ設計、帳票、データ移行、連携開発は別途見積もりになります。

クラウド業務基盤の個別アプリの初期費用は50〜300万円程度

外注先マスタや発注書、納期回答を自社向けに作る場合、初期費用は50〜300万円程度が目安です。検収や簡易原価、承認も、この目安に含まれます。

  • 下限に近づきやすい:既存会計システムとのCSV連携
  • 上限を超えやすい:API、外注先画面、ロット追跡、複雑な帳票

楽楽販売は、初期費用15万円、月額7万円からと掲載されています(出典:ラクス「楽楽販売公式」、2026年)。利用ユーザー数やデータベース数によって変動します。

楽楽販売の価格は、開発総額ではなく、SaaS利用料と初期設定の下限寄りの参考です。

製造業向けパッケージの導入費用は300〜1,000万円程度

生産計画から原価までを標準データでつなぐ製品は、導入費用が300〜1,000万円程度です。

この目安には、導入や設定に加えて、教育や連携も含まれます。ただし、ライセンス以外の準備費用も考慮が必要です。

  • 導入時の作業:業務整理、マスタ整備、既存データ移行
  • 稼働準備:現場端末、テスト、稼働後の支援

Factory-ONE 電脳工場は生販一体型で、発注や受入、在庫を含みます。そのほか、進捗や原価も含みます。

1,700本を超える導入実績が掲載されています(出典:日立ソリューションズ西日本「Factory-ONE 電脳工場」、2026年)。とはいえ、実績の多い製品でも、自社の支給材や外注工程が標準機能に合うかは確認が必要です。

個別開発の費用は1,000万円〜1億円以上

個別開発の費用は、対象となる拠点や業務の規模によって幅があります。

  • 中規模の個別開発:複数拠点で製造・購買・在庫・会計・WMS・EDI・現場端末を連携する場合、1,000〜5,000万円程度が推定レンジ
  • 大規模な個別開発:全社基幹刷新、独自工程、複雑な実績原価、海外拠点まで含む場合、5,000万円から1億円以上の場合もある

この金額は、製造業向けの開発相場を対象範囲に当てはめた推定値です。外注管理機能の価格表から出したものではありません。

特に、複数拠点と多数の外注先を一度に対象にすると、連携や移行の費用が大きくなります。

権限やテスト、切り替えの費用も、画面数より大きくなります。

ポイント

費用は、管理する業務範囲と連携範囲で大きく変わります。比べるときは、各社が同じ範囲で金額を出しているかどうかが判断の目安です。

外注管理システムの費用内訳

外注管理システムの費用を、要件整理から継続運用まで4層に分けて示した図。
稼働後に続く費用まで含めて見積書を確認できます。

見積もりの総額だけを見ると、安い提案から重要な工程が抜けていても気づきにくくなります。

業務整理やデータ移行、外注先との運用調整、保守まで、項目別に見ていく必要があります。

要件定義と業務整理の費用

要件定義では、外注先マスタや加工工程を、業務フローに落とし込みます。単価やリードタイム、取引条件も、この流れの中で整理します。

  • 発注から検収:承認、納期回答、分納、返品、不良、再加工
  • 在庫と精算:支給材、仕掛品、検収、請求照合
  • 整理作業:ヒアリング、帳票の洗い出し、例外処理、権限設計

移行対象の判断も必要で、画面を作る前から担当者への確認に工数がかかります。

要件整理を省くと、仕様変更が増え、追加費用や納期遅延につながりやすくなります。

見積書では、要件定義が無料の営業提案か、有償の設計工程かを確認してください。

画面・データ・連携の設計と開発

開発費には、発注登録や納期回答、受入、検査の機能が含まれます。不良処理や支給品の入出庫なども、そこに入ります。

  • 原価と請求:原価集計、請求照合、帳票出力
  • データ設計:製番・ロットと外注費、訂正履歴
  • 運用設計:承認経路、外注先ごとの閲覧範囲

会計、販売、生産管理との連携に加えて、WMSやEDIなどとの連携にも工数がかかります。設計BOMやバーコード端末も、連携先として工数に含まれます。連携では、API仕様を確認してデータを変換し、エラー時の再送も含めて連携テストを行う必要があります。

クラウド業務基盤を選んでも、連携部分の費用は自動的には下がりません。

移行・テスト・教育の費用

移行対象には、外注先、単価、発注履歴があります。さらに、支給品残、製番、ロットも移行の対象で、未検収や買掛残も含まれます。

  • 移行作業:抽出、重複除去、コード変換、サンプル確認、リハーサル
  • テスト:分納、数量差異、不合格、再加工、単価改定、納期変更
  • 導入支援:教育、マニュアル、窓口、並行運用、切り戻し

テストでは、正常な発注だけでなく、APIエラーや権限不足も再現しておく必要があります。

教育や切り戻し手順を導入費に含めておけば、稼働後の混乱を抑えられます。

テストや教育が見積もりの外にある場合は、別途の費用と期間を明示してもらいましょう。

ライセンス・保守・運用の継続費用

稼働後は、SaaS利用料とサーバー、バックアップの費用が続きます。さらに、監視や問い合わせ、障害対応も発生します。

  • 継続運用:バージョンアップ、セキュリティ対策
  • 変更対応:追加改修、法改正、取引条件の変更

個別開発では、年間の保守費を初期費用の15〜25%程度とするケースが目安です。たとえば初期費用が1,000万円なら、年間150〜250万円程度になります。ただし、金額は契約によって変わります。

保守契約では、対象時間や対応範囲、障害の定義、追加改修の単価を確認する必要があります。

法改正などへの対応を自社で吸収するか、保守契約に含めるかも、長期の総額を左右します。

ポイント

総額だけで比べると、工程の抜けに気づきにくくなります。要件定義から保守まで、どの工程が含まれているかを項目ごとに見ることが判断の目安になります。

外注管理システムの料金が変動する要因

外注管理システムの料金に関わる利用規模、連携、在庫・品質、法令対応をハブから示した図。
見積もりの比較では、各社に同じ業務条件を伝えることが手がかりになります。

発注件数や外注先数、工場数が違えば、見積もりも違ってきます。

管理在庫の量や連携先、法令対応の厳しさによっても、金額は変わります。

金額の大小だけでなく、何が見積もりの範囲に入っているかも見ておきましょう。

利用人数・拠点数・外注先数による違い

購買担当だけで使うのか、工場や品質、経理まで広げるのかで、ライセンスと権限設計が変わります。営業、経営層、外注先も使うかどうかで、さらに条件が変わります。

  • 拠点が増える場合:採番、締め処理、拠点間移動、ネットワーク、マスタ統合
  • 外注先が数社:メールやCSVで始められる場合がある
  • 外注先が数十〜数百社:入力画面、WebEDI、通知、データ分離

外注先が増えると、ゲスト権限も必要になりやすいです。そのうえで、外部ユーザーの利用料を誰が負担するかは、契約前に決めておく必要があります。

会計・生産管理・EDIとの連携範囲による違い

外注発注を管理し、支払予定を会計へCSVで渡す構成なら、比較的シンプルです。

  • 連携が増える例:製造計画から外注工程を抽出し、製番・ロットを引き継ぐ
  • 実績を反映:受入を在庫と原価に反映し、請求後に会計仕訳へ連携
  • APIがない場合:ファイル連携やRPAを検討する

連携が複雑になると、データ項目とエラー処理が増えます。ただし、連携本数を減らすことが常に正解とは限りません。初期に必要な連携と、手作業で暫定運用できる連携を分けると、管理しやすくなります。

支給材・仕掛品・不良を扱う範囲の広さ

材料や仕掛品を支給する場合は、支給日や数量、ロットを記録します。返却や加工中の残数も、記録の対象です。

  • 在庫の動き:廃棄、不良、再加工も記録の対象
  • 加工工程が複数の場合:外注先の途中変更、分納、検査保留に備えた状態遷移と履歴
  • 証憑の保存:容量、検索、権限、保存期間

発注と納品だけを管理する仕組みでは、預けた在庫と自社の帳簿がずれる可能性があります。

品質記録や写真、検査成績書も保存するなら、容量や検索の仕組み、権限、保存期間の設計が費用に反映されます。

法令・セキュリティ・監査ログの要件による違い

2026年1月1日から、下請法などの名称が取適法へ変更されました。

対象取引では、発注内容や代金、支払期日などを明示し、記録して保存する必要があります。

支払期日は、具体的な日を特定できるよう定める必要があります(出典:公正取引委員会「取適法の概要・Q&A」、2026年)。

発注内容や変更前後、承認者を追跡できる設計が求められます。受領日や検査日、支払予定に加え、支給材の条件も追えるようにしておく必要があります。

  • アクセス対策:多要素認証、最小権限、外注先ごとの分離
  • 運用対策:暗号化、バックアップ、操作ログ、脆弱性対応

法令対応を後から付けると、証跡を取り直すための改修費がかかりがちです。

ポイント

料金の差は、利用人数や拠点数、連携範囲、法令対応の厳しさから生まれます。金額の大小より、見積もりの範囲に何が入っているかを先に見ると判断しやすくなります。

SaaS・パッケージ・スクラッチの選び方

発注・納期・検収に範囲を絞り、標準機能へ業務を寄せられる企業には、SaaSやローコードが向いています。一方で、生産計画から原価までを一貫して管理したい企業は、製造業向けパッケージが候補になります。

独自工程や複雑な原価計算が競争力に直結し、標準製品との差が大きい場合は、個別開発を検討します。

SaaS・ローコードが向いている企業

SaaSやローコードは、サーバー構築を抑えられる方式です。発注台帳や承認、帳票、納期アラートを、短期間で始められます。

  • 段階導入:一拠点と主要外注先から始める
  • 確認する機能:発注残と検収を一覧にし、後から原価や連携を広げる
  • 契約前の確認:ゲスト権限、利用料、データ分離、API上限、CSV

製番やロットを細かく扱う場合、仕掛在庫や実際原価まで含めると、標準機能だけでは足りない可能性があります。

外注先向けの画面などは、デモで使い勝手を確かめてから契約しましょう。

製造業向けパッケージが向いている企業

製造業向けパッケージには、生産計画から原価までを一続きで扱うデータモデルがあります。発注や受入、在庫に加えて、進捗もそのモデルでつながります。

外注工程を製造指示や製番に結び付ける場合は、一から個別開発するより、Fit to Standardのほうが保守込みの総額を抑えやすくなります。

  • 標準機能:製品の標準仕様でできること
  • 設定対応:設定変更で実現すること
  • 追加開発:個別に作り込む必要があること

既存の会計や販売管理とコード体系が異なると、連携とマスタ統合の費用がかかります。そのため、標準機能、設定、追加開発の対応範囲を一覧にして比べるとよいです。

独自性と長期保守を両立したい企業向けの個別開発

スクラッチや大規模な個別開発を検討するのは、標準製品との差が大きい場合です。たとえば、独自工程や複雑な外注費計算があります。特殊な品質判定や多数拠点の統合も、その例にあたります。

要件に合わせやすい一方で、設計書やテスト資産、保守要員、クラウド更新に関する責任も増えます。

  • 長期運用の責任:法改正対応、担当交代時の引き継ぎ
  • 構成の選択肢:基幹・原価はパッケージ、現場入力はクラウド

独自開発の理由を業務上の競争力として説明できない部分は、標準機能に寄せるほうが安全です。

ポイント

選ぶ基準は、業務範囲と、標準機能に業務を寄せられるかです。一貫管理ならパッケージ、独自工程が競争力に直結するなら個別開発が候補になります。

外注管理システムの開発費用を抑えるポイント

費用を抑えるには、単価の交渉より、最初の対象範囲と拡張の方法を整理するほうが効果的です。ただし、重要なリスクを残したまま機能を削ると、現場がシステムを使わず、Excelとの二重管理に戻る可能性があります。

発注残・納期・検収に絞ったMVP

最初のリリースは、外注先マスタや発注、納期回答に、発注残や入荷、検収、差異記録を加えた範囲に絞ります。

現場が毎日使う状態を目指すなら、導入前の数値を測っておくと、次の投資を判断する材料になります。

  • 測る指標:発注残の把握時間、納期遅れの発見日数
  • 処理の指標:検収差異の処理時間
  • 初期設計に残す要件:将来のデータ項目と拡張余地

支給材やロット、原価、請求照合は、無視せず、将来追加できる設計にしておきます。ただし、対象を絞っても、取適法上必要な発注内容と支払期日の記録は初期から欠かせません。

標準機能への寄せ方と追加開発の削減

帳票やExcelの見た目をそのまま再現すると、工数が増えます。画面や印刷、権限、テストまで手を入れることになるためです。

  • 実機で確認:標準の発注、受入、検収、承認、検索
  • 業務を合わせる:変更しても問題ない部分は製品に寄せる
  • 独自処理:APIや周辺アプリへ分離できるか検討する

標準機能の利用率、追加開発の理由、将来の更新への影響を、提案書に明記してもらいます。こうした情報があれば、初期費用と保守費用を同時に比べられます。

マスタとデータの整備による移行工数の削減

外注先名や取引先・部品・工程のコード、単価が部署ごとに違うと、名寄せに時間がかかります。税区分や支払条件、拠点コードが違っていても、名寄せの手間は増えます。

  • 契約前に決める:移行期間、対象テーブル、欠損データの扱い
  • 責任と検証:コード変換の担当者、検証方法
  • 優先するデータ:未完了発注、支給材残、買掛残、必要な履歴

古い取引をすべて移さず、検索用に別に保管する方法もあります。自社で整理できる範囲が広いほど、移行工数と追加請求を抑えられます。

初期費用ではなく3〜5年の総額での判断

初期費用が安くても、月額料金や外部ユーザーの費用が高い場合があります。帳票やAPI、ストレージなどの料金も、高くなることがあります。

初期費用が高いパッケージでも、標準機能によって個別改修や手作業が減れば、長期の総額が下がる場合があります。

  • 導入時:初期費用、連携、移行、教育
  • 運用時:5年分のライセンス、保守、法改正対応
  • 将来と終了時:追加改修、データ出力、拠点・外注先追加単価

候補ごとに同じ条件で並べると、導入後の予算を読みやすくなります。

外注管理システムの見積もりを取る際のポイント

相見積もりの前に、外注管理の業務シナリオと数量の条件をそろえます。

発注書だけでなく、支給材や分納、不良まで示しておくと、比べやすくなります。さらに、請求照合や会計連携も含めると、見積もりの前提がそろいます。

RFPに書く業務量・連携・例外処理

RFPや要件メモには、拠点数や利用者数、外注先数を記載します。月間の発注行数や納品行数も、書いておきます。

  • 業務条件:支給品、製番・ロット、分納頻度、検査工程
  • 帳票と保存:帳票数、保管期間
  • 既存環境:生産・販売・会計・WMS・EDI・認証基盤

連携方式の希望も記しておきます。

取適法に関わる明示や変更履歴、承認ログ、証憑の保存も、要件に含めます。

数量が不明なままだと、ベンダーは工数を多めに見積もるか、契約後に追加の見積もりを出すことになります。

同じ条件での提案内容と前提の比較

見積書は工程ごとに分けて比べます。要件定義や基本設計、開発、ライセンスに加えて、連携やデータ移行、テストも対象です。

  • 導入支援:教育、保守、追加改修の扱い
  • 契約条件:準委任・請負、成果物、検収条件、仕様変更
  • 運用条件:納期遅延の責任、月額内の問い合わせ時間

価格が低い提案でも、連携テストや移行リハーサルが除外されていれば、実際の支出が増えます。

操作教育やリリース後の伴走が外れていないかも、確認が必要です。

導入実績の紹介だけでなく、外注工程や支給材を含む業務シナリオを実演してもらいましょう。

追加費用が発生する条件と契約前の確認

追加費用は、想定外の連携仕様や移行データの欠損によって発生します。帳票の差異や権限の追加も、その要因になります。

  • 追加要因:法令対応、性能不足、現場要望による画面変更
  • 契約前に決める:変更単価、追加見積もりの承認手順
  • 受入と障害:合格条件、対応範囲、データ返却形式

納期を優先して機能を削る場合は、将来対応のバックログに残し、再開するときの費用と前提を記録します。また、要件と見積もりの対応表を作ると、含まれる範囲の認識違いを減らせます。

ポイント

各社の見積もりは、同じ業務シナリオと数量条件をそろえて初めて比べられます。含まれる範囲や前提が違えば、金額の差は判断材料になりません。

外注管理システムの導入の進め方

導入の目標は、現場が正しいデータを入力し、外注先と共通のルールで使える状態にすることです。

導入期間の目安は、SaaS設定なら即日〜数週間、クラウド業務基盤なら1〜3か月です。製造業向けパッケージは3〜9か月、個別開発や複数連携は6〜12か月以上が目安です。

期間は、対象範囲や移行、外注先との調整、テストの数で変わります。そのため、期間と費用は同じ計画の中で考えます。

現状業務とKPIの整理

まず、業務の流れを一枚にまとめます。発注から材料支給、加工、納入を経て、検収と原価計上、支払いまでが対象です。

導入では、誰がどのデータをいつ入力するかを整理し、導入効果を測るKPIを決めます。

  1. 業務の流れと入力担当を一覧にする
  2. 発注残の把握時間や納期遅延の発見日数をKPIにする
  3. 必要機能と後回しにできる機能を分けて製品を選ぶ
  4. デモで分納、不良、再加工、支給材返却、単価変更を確認する

ほかのKPIには、検収差異の処理時間や製品別外注原価の集計精度、請求照合件数があります。KPIを決めておくと、価格だけで製品を選ぶ失敗を避けやすくなります。

主要外注先を含むPoC

候補を決める前に、主要外注先1〜3社、1拠点、代表的な製品や製番でPoCを行います。

  • 入力のしやすさ:納期回答や検査記録を外注先が入力できるか
  • 現場利用:スマートフォンやタブレットで扱えるか
  • 例外の確認:帳票差、権限不足、APIエラー、訂正履歴

PoCでは、通知が多すぎないかや、通信できない時間帯も確かめます。

PoCが有償になる場合もありますが、本開発の前に不適合を見つければ、全社展開後の改修費を抑えられることがあります。

パイロット運用からの段階展開

主要外注先と一拠点で発注から検収までを試し、実績を確認してから展開します。

  • 稼働前に決める:並行期間、データ締め日、問い合わせ窓口
  • 障害への備え:代替手順、切り戻し条件
  • 段階移行:一斉入力を求めず、メール添付やCSV取込を残し、回答できる会社からポータルへ移す

説明会やマニュアル、外注先への支援の時間も予算に入れておくと、定着までの総額を見誤りにくくなります。

外注管理システムの費用に関するよくある質問

費用は機能数だけでなく、外注先や既存システムを含む運用範囲で決まります。見積もり前によく聞かれる点を、次の見出しから順に説明します。

外注管理システムは最低いくらから導入できますか?

導入費の目安は、初期設定だけか、管理する業務まで含めるかで異なります。

  • 初期費用のみ:初期費用0円のSaaSを社内で設定する方法がある
  • 小規模導入:発注・納期・検収に絞る場合、数十万円程度から検討できる
  • 広い業務範囲:支給材、原価、会計、EDIを含めると初期費用は数百万円以上が必要

月額ライセンスや帳票、設定に加え、移行や教育、連携まで含めると、導入費は0円ではありません。

外注管理システムの開発期間はどのくらいですか?

期間は方式によって大きく違います。SaaS設定は即日から数週間で済む一方、複数システムを含む個別開発は6〜12か月以上かかります。

  • SaaS設定:即日〜数週間
  • クラウド業務基盤の個別アプリ:1〜3か月
  • 製造業向けパッケージ:3〜9か月
  • 複数システムを含む個別開発:6〜12か月以上

外注先の入力テストや移行に加え、現場教育と稼働判定も含めると、期間は長くなります。期間を短くするには、対象拠点と機能を絞り、PoCで確認した要件を固定します。

外注先にもシステムを使ってもらうと費用は増えますか?

外注先にも使ってもらう場合は、費用、契約条件、移行方法を確かめる必要があります。

  • 費用が増える要因:アカウント、ゲスト利用料、入力画面、通知、権限分離、問い合わせ対応
  • 契約前の確認:全社・ゲストの契約区分と、外注先ごとの閲覧データ分離
  • 段階移行:全社が同じ仕組みを使えるとは限らないため、CSVやメールを暫定利用し、主要先から移す

取適法への対応では、必要な記録と、既存システムで対応できる範囲を確認します。

  • 要件に含める記録:対象取引の発注内容、代金、支払期日、受領、検査、変更履歴の明示・記録
  • 取引ごとの確認:適用範囲と保存要件を法務・税務担当と詰め、証跡機能、権限、保存期間を決める
  • 費用の確認:既存システムとの連携で対応できる場合もあるが、ログ追加は改修費がかかりやすいため、見積もり段階で範囲を確かめる

外注管理システムの費用相場・コストのまとめ

方式別の初期費用の目安は、SaaSやノーコード設定が0〜60万円程度、クラウド業務基盤の個別アプリが50〜300万円程度です。製造業向けパッケージは300〜1,000万円程度、個別開発は1,000万円〜1億円以上です。

これらは、業務範囲や拠点・外注先の数によって変わる推定の幅です。支給材やロット管理、連携、移行のほか、法令やセキュリティの要件でも変わります。

業務範囲と総額で見る費用相場

発注残や納期、検収に絞ってMVPから導入し、標準機能に業務を寄せてから原価やEDIへ広げる方法が有効です。

ただし、後から足しにくい要件は初期設計に残しておきます。取適法の証跡や支給材、仕掛品に加えて、権限や操作ログもその代表例です。

初期費用だけでなく、3〜5年の総額で比べましょう。ライセンスや保守、連携に加えて、教育や追加改修の費用も含めます。

相見積もりに使う業務シナリオと条件

見積もりの前提をそろえるため、業務量や既存環境などの条件をまとめます。

  • 業務量と条件:外注先数、月間発注行数、拠点数、支給材、ロット
  • 環境と要件:既存システム、帳票、法令証跡、導入時期
  • 相見積もり:同じ業務シナリオで各社を比較する
  • 要件整理:難しければ、外注管理と現場課題を理解する開発会社へ相談する
  • 事前検証:一拠点と主要外注先で試すと、過剰投資や導入後の手戻りを抑えやすい

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。