決済ゲートウェイシステムの開発では、決済画面を作るだけでなく、複数の決済事業者と注文・在庫・会計をつなぎ、返金や障害時の復旧まで設計できる会社を選ぶことが重要です。
本記事では、株式会社riplaを最初に、決済ゲートウェイシステムの開発・導入候補となる5社を紹介します。決済代行サービスを活用する会社と、大規模な決済基盤・金融システムを担う会社では得意領域が異なるため、対応決済手段だけでなく、API連携、セキュリティ、運用、既存システムとの責任分界まで比較します。
▼全体ガイドの記事
・決済ゲートウェイシステム開発の完全ガイド
決済ゲートウェイシステムのパートナー選びが重要な理由

決済ゲートウェイは、利用者の支払いを受け付けて終わるシステムではありません。カード会社や決済代行会社から返る結果を注文に反映し、入金・手数料・返金を照合しながら、毎日の売上業務を継続させる基盤です。開発会社を比較するときは、見た目のよい決済フォームよりも、取引状態と運用フローをどこまで理解しているかを確認します。
決済画面よりも例外処理の設計が成否を分けます
決済処理では、利用者の画面に結果が表示されない一方で、決済事業者側では与信が通っていることがあります。また、Webhookが遅れて届いたり、同じ通知が複数回送られたりすることもあります。このとき通知を受けるたびに注文を更新すると、二重計上や二重出荷につながります。注文IDと決済IDを一意に対応させ、冪等キー、状態遷移、再試行、手動再処理の権限まで決める必要があります。
発注前にPSPと開発会社の責任分界を確認します
PSP(決済代行会社)を利用する場合でも、決済の導入が自動的に完了するわけではありません。PSPはカード情報のトークン化や決済処理を担い、開発会社は注文、会員、在庫、請求、返金、管理画面との連携を担うケースが一般的です。審査申請、3-Dセキュアの設定、売上確定、返金期限、入金照合、障害時の問い合わせ先をRFPに書き、見積書のどこに含まれるかを確認します。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
決済ゲートウェイシステムでは、PSPの機能を選ぶことより、事業側の業務をどう決済フローへ落とし込むかが重要です。riplaは、現場の業務や既存システムを確認し、必要な決済手段、注文状態、返金・取消、会計連携を整理したうえで、導入方法を検討できます。標準のCheckoutやAPI連携で十分な部分と、個別開発が必要な部分を切り分けるため、過剰なスクラッチ開発を避けたい企業にも向いています。
得意領域・実績
営業・顧客・生産・販売管理などの基幹業務と決済をつなぐ案件では、決済単体の開発知識だけでなく、社内の業務定着まで見通す必要があります。たとえば、決済成功後に在庫を引き当て、売上確定後に会計へ連携し、返金時には売上と在庫を戻すといった業務フローを一つの設計書にまとめます。PSPとの契約や審査は事業者側で進めながら、システム側の実装・テスト・運用設計を伴走してほしい企業が相談しやすい候補です。
GMOペイメントゲートウェイ株式会社|多様な決済手段をAPIで統合

GMOペイメントゲートウェイ株式会社は、オンライン決済サービス「PGマルチペイメントサービス」を提供する決済事業者です。公式の開発者ドキュメントでは、クレジットカード、コード決済、コンビニ払いなど30種類以上の決済手段と、OpenAPIやリンクタイプなど複数の接続方式が案内されています。標準機能を使いながら、自社の注文・会員・請求システムへ決済を組み込みたい企業の候補です。
特徴と強み
決済手段を増やしたい場合、決済手段ごとに異なるAPI、結果コード、返金方法を個別に実装すると、開発・保守の負担が膨らみます。PGマルチペイメントサービスは、決済手段を支払いタイプとして整理し、APIから処理できる構成を提供しています。継続課金では、自動売上、一括処理、カード情報の洗替など、サービスモデルに合わせた選択肢も確認できます。自社画面に組み込む場合は、カード情報の非保持化、トークン発行、3-Dセキュア、Webhook受信を要件に入れます。
得意領域・実績
EC、サブスクリプション、デジタルコンテンツなど、国内の複数決済をまとめて導入したい企業に適しています。公式ドキュメントには、2026年時点のAPI仕様やWebhook、取引照会の考え方が掲載されているため、開発チームが事前に接続方式を検討しやすい点も特徴です。見積時は、初期接続費、月額費、決済手数料、返金・チャージバック、入金サイクル、追加決済手段の費用を分けて提示してもらいます。
SBペイメントサービス株式会社|オンラインと店舗の決済を幅広く支援

SBペイメントサービス株式会社は、オンライン決済を中心に、実店舗や継続課金などの決済サービスを展開しています。公式サイトでは、クレジットカードに加えて、キャリア決済、コンビニ決済、後払い、PayPay、楽天ペイなどの決済手段に対応すると案内されています。ECだけでなく、オンラインレッスン、オンライン診療、サブスクリプションなど業態別の導入を検討したい企業に向く候補です。
特徴と強み
SBペイメントサービスは、API型とリンク型の決済を使い分けやすく、導入時の支援や不正検知を含めて相談できます。カード決済については継続課金、API・リンク型、無料の不正検知サービスが案内されています。自社にカード情報を保存しない方式を採用し、決済ページの責任範囲を限定したい場合は、リンク型・トークン型の違いを確認するとよいです。店舗とECをまたぐ場合は、会員IDの統合、売上の集約、店舗側の端末やPOSとの連携も比較項目にします。
得意領域・実績
決済手段の利用率や事業形態を見ながら、カード、コード決済、コンビニなどを段階的に追加したい企業に向いています。継続課金では、失敗したカードへの再請求、カード更新、解約・休会の扱いまで業務に落とす必要があります。SBペイメントサービスへ確認する際は、対応決済手段の一覧だけでなく、テスト環境、審査期間、売上確定の締め、返金可能期間、問い合わせ窓口、障害時の通知方法を具体的に聞きます。
株式会社DGフィナンシャルテクノロジー|オンライン・店舗を横断する決済基盤

株式会社DGフィナンシャルテクノロジーは、オンライン・店舗向けの決済代行と決済情報処理を手がける企業です。オンライン決済サービス「VeriTrans4G」は、公式情報で40種類以上の決済手段と多様な接続方式を掲げています。クレジットカード、コンビニ、銀行、ID決済、電子マネー、Apple Pay、Google Pay、後払い、海外決済などを、事業の成長に合わせて組み合わせたい企業の比較候補になります。
特徴と強み
DGフィナンシャルテクノロジーの特徴は、非対面のECだけでなく、実店舗、無人店舗、訪問サービス、自動精算機などの対面シーンも対象にしている点です。オンラインと店舗で別々に売上を管理すると、会員・ポイント・返金・入金照合が分断されやすくなります。オムニチャネルを目指す場合は、決済を一本化できる範囲と、店舗側に残る運用を最初に整理します。公式情報では、カード情報保護、監視、障害時の復旧体制も案内されています。
得意領域・実績
EC・通販、BtoB取引、チケット、教育、医療、不動産、店舗など、決済チャネルや業界特有の運用が複数ある企業に適しています。公式の導入事例では、映画、鉄道、レンタル、公共、アミューズメントなど多様な業態が紹介されています。開発者向け情報では、VeriTrans4GのOpenAPI接続やテスト用アカウントも案内されているため、既存システムの構成に合わせて接続方式を比較できます。ただし、必要な決済手段ごとに審査・契約・返金仕様が異なるため、個別見積を取得します。
Stripe Japan株式会社/Stripe|APIを軸にSaaS・マーケットプレイスを拡張

Stripeは、オンライン決済、Checkout、Billing、Connect、RadarなどをAPI中心に提供する決済プラットフォームです。公式のCheckoutでは、単発決済、支払い情報の保存、サブスクリプション、マーケットプレイスを一つのエコシステムで扱えると案内されています。国内向けの導入だけでなく、海外展開やSaaS、プラットフォーム型サービスの決済基盤を短期間で組み立てたい企業に向きます。
特徴と強み
Stripeは開発者向けドキュメント、SDK、テスト環境が整備されており、決済処理を自社プロダクトへ組み込みやすい点が強みです。国内カードの標準料金は成功取引1件あたり3.6%、PayPayは3.98%、コンビニ決済は3.6%で最低120円と公式料金ページに掲載されています(出典: Stripe「料金体系 & 手数料」、2026年8月確認)。ただし、決済手数料は開発費とは別です。BillingやConnect、Radar、返金、チャージバック、通貨換算などの追加費用も含めて試算します。
得意領域・実績
サブスクリプション、マーケットプレイス、海外販売など、将来的にビジネスモデルを広げる企業に適しています。Stripe Connectを使う場合は、売り手のアカウント登録、売上分配、本人確認、送金、返金責任を設計します。Stripeを導入すれば自社開発が不要になるわけではなく、Webhookの重複、非同期処理、注文との整合性、失敗時の再試行は自社側で実装が必要です。英語を含むドキュメントを読みながら開発できる体制と、海外取引・税務・本人確認の責任分界を確認します。
株式会社NTTデータ|高信頼な金融・決済インフラを大規模に構築

株式会社NTTデータは、金融機関や企業向けの大規模なシステム開発・運用を担うSI企業です。公式サイトでは、日銀ネット、全銀システム、ANSER、CAFISなどの決済インフラや金融IT基盤に長年携わってきたことが紹介されています。自社サービスの決済APIを導入するだけでは要件を満たせない、金融機関・複数企業・既存基幹システムをまたぐ大規模案件で検討しやすい会社です。
特徴と強み
大規模な決済基盤では、毎日の取引を処理する機能だけでなく、可用性、冗長化、監査証跡、災害対策、移行計画、24時間365日の運用が求められます。NTTデータの決済サービスページでは、CAFISが1984年のサービス開始以来、24時間365日決済を支えてきたことが案内されています(出典: NTTデータ「顧客接点・決済」、2026年確認)。また、決済・金融システムと外部パートナーを組み合わせ、顧客体験や業務改革まで検討できる体制も示されています。
得意領域・実績
金融機関、クレジット会社、公共・社会インフラ、大手小売など、停止やデータ不整合の影響が大きい案件に向いています。複数の決済事業者を束ねるゲートウェイ、加盟店管理、入金・精算、基幹システムとの連携を一体で刷新する場合は、企画、設計、移行、運用までの体制を提案してもらいます。一方、小規模ECの標準決済を短期間で始めたい場合は、PSPの標準機能と専門の開発会社を組み合わせた方が、費用・期間に合うことがあります。
決済ゲートウェイシステムのパートナー選びのポイント

6社は、同じ基準で単純に順位付けするものではありません。PSPのサービスを使って早く導入するのか、自社の業務に合わせて複数の決済を統合するのか、大規模な金融基盤を新設するのかで、適したパートナーは変わります。RFPには、取引量と業務例外を具体的に書き、各社から同じ条件の提案を受けます。
実績と経験は決済画面以外も確認します
実績を確認するときは、「カード決済を導入した」という事例だけでは不十分です。決済手段の追加、継続課金、部分返金、チャージバック、入金照合、会計連携、障害時の再処理まで経験しているかを聞きます。可能であれば、似た取引量・平均単価・販売形態の案件について、担当範囲、開発期間、稼働後の保守体制、障害発生時の一次窓口を確認します。事例を公開できない場合でも、NDA締結後に説明できる範囲を尋ねます。
技術力とセキュリティ対応を質問票で比較します
2025年3月に経済産業省が改訂したクレジットカード・セキュリティガイドライン6.0版では、EC加盟店に脆弱性対策、EMV 3-Dセキュア、不正ログイン対策などが示されています(出典: 経済産業省「クレジットカード・セキュリティガイドラインが改訂されました」、2025年)。PCI Security Standards CouncilのPCI DSS v4.0.1でも、2025年3月31日から新しい要件が有効になっています。カード情報の非保持化だけでなく、決済ページのスクリプト管理、脆弱性診断、ログ監視、秘密情報管理、権限分離を誰が担うかまで確認します。
プロジェクト管理と運用体制を確認します
決済システムは、稼働日だけでなく夜間・休日にも取引が発生します。24時間監視の有無、障害時の連絡順序、PSPへのエスカレーション、再処理の承認者、月次の入金照合、法改正や決済API変更への対応を契約前に決めます。開発工程では、正常系だけでなく、タイムアウト、Webhook重複、与信成功後の注文失敗、部分返金、カード更新失敗、入金差異をテストケースに含めます。納品物に状態遷移図、API仕様、運用手順書、障害対応表が含まれるかも比較します。
決済ゲートウェイシステムについてよくある質問

決済ゲートウェイシステムの開発では、PSPの選定と自社システムの設計を同時に考える必要があります。ここでは、発注前に特に確認されやすい質問へ回答します。
決済代行会社を使えば決済ゲートウェイの開発は不要ですか?
不要になる範囲はありますが、すべての開発がなくなるわけではありません。PSPが決済処理やカード情報の保護を担っても、自社側には注文との紐付け、Webhook、売上確定、返金、在庫・会計連携、管理画面、監視などが残ります。標準Checkoutで早く始めるか、APIで自社画面・業務へ組み込むかを要件に応じて選びます。
決済ゲートウェイシステムの開発費はいくらですか?
PSPのCheckoutやAPI連携だけなら、初期開発費は100万〜400万円程度が一つの目安です。複数PSP統合や基幹・会計連携では400万〜800万円程度、独自ゲートウェイや大規模な精算・監査基盤では500万〜2,000万円以上になることがあります。これは公開統計ではなく、要件・取引量・セキュリティ範囲から整理した推定レンジです。PSPの決済手数料、月額費、審査費、監視費、保守費は開発費と分けて見積もります。
カード情報を自社で持たない構成でもセキュリティ対応は必要ですか?
必要です。カード番号を自社で保存しないトークン型やホスト型を選ぶと、カード情報を直接扱う範囲は小さくできますが、決済ページの脆弱性対策、アクセス制御、ログのマスキング、Webhookの署名検証、秘密情報管理、不正ログイン対策などは残ります。自社・PSP・開発会社それぞれの対応範囲を一覧にし、セキュリティ診断や監視の費用も見積に含めます。
まとめ

決済ゲートウェイシステムの開発会社は、決済手段の数だけでなく、事業モデルと運用の複雑さで選びます。標準的なECならGMOペイメントゲートウェイやSBペイメントサービス、オンラインと店舗を横断するならDGフィナンシャルテクノロジー、SaaS・マーケットプレイスや海外展開ならStripe、大規模な金融・社会インフラならNTTデータが比較候補になります。riplaは、業務整理から開発・定着まで一貫して相談したい企業に適しています。
まずは決済方式と責任分界を整理します
発注前に、対応する決済手段、月間・ピーク取引量、継続課金、返金、チャージバック、入金照合、カード情報の扱い、必要な可用性を整理します。そのうえで、正常系だけでなくタイムアウトやWebhook重複などの異常系をRFPに書き、各社へ同じ条件で提案を依頼します。最安値だけでなく、開発費・決済手数料・保守費・運用工数を合算した総額で判断することが、長期的に安全な選定につながります。
業務とシステムをつなぐ相談先を早めに決めます
決済ゲートウェイの構築は、決済画面の開発だけでは完結しません。業務要件、PSP選定、セキュリティ、API連携、テスト、運用までを一つの計画にまとめることで、導入後の二重決済や返金漏れ、入金差異を防ぎやすくなります。自社に必要な方式が分からない場合は、現状の業務フローと将来構想を整理して、開発会社へ相談するところから始めます。
▼全体ガイドの記事
・決済ゲートウェイシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
・サービス概要資料のURLはこちら >>>
・お問合せページのURLはこちら >>>
・お役立ち資料のURLはこちら >>>


株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
