「Perlのシステム」を任せるなら、Perlを書ける会社を探すだけでなく、既存CGIの調査、データベース移行、クラウド運用、セキュリティ、保守まで一緒に設計できる会社を選ぶことが重要です。特に担当者の退職やサーバー更新をきっかけに相談する場合は、言語対応の有無よりも、現行仕様を読み解いて安全に引き継ぐ力が成否を分けます。
本記事では、Perlの新規開発や既存システムの改修・保守を相談できる会社を6社紹介します。株式会社riplaを最初に取り上げ、公式サイトでPerlを含む開発対応を確認できる5社を、得意領域と確認事項が比較できる形で整理します。2026年時点の費用の考え方、Perlを継続するか移行するかの判断軸、問い合わせ時に伝える情報もまとめています。
▼全体ガイドの記事
・Perlのシステム開発の完全ガイド
Perlのシステム開発パートナー選びが重要な理由

Perlのシステムは、単独のプログラムではなく、Web画面、データベース、定期バッチ、ファイル連携、サーバー設定などが一体になって動いていることが多いです。したがって、開発会社を選ぶときは「Perlに対応できます」という一文だけでなく、どこまで現行環境を調査し、どの成果物を残してくれるかを比較する必要があります。
古いPerlシステムは言語以外にも確認が必要です
既存システムでは、Perl本体のバージョン、CGI・PSGI・Plack・mod_perlなどの実行方式、ApacheやNginxの設定、OS、DB、cron、CPANモジュール、文字コード、外部APIが複雑に結び付いています。ソースコードだけを受け取っても、管理画面の権限や手作業のExcel、担当者だけが知る例外処理が分からなければ、安全な改修はできません。現行調査を見積もりに含められる会社か、調査結果を構成図・画面一覧・処理一覧・依存関係一覧として納品できるかを確認することが大切です。
新規開発・改修・移行・リプレイスを分けて考えます
依頼内容は、大きく4つに分けると比較しやすくなります。1つ目は、既存Perlを残して不具合や機能を直す改修です。2つ目は、Perlのまま実行環境を整理してクラウドへ移す方法です。3つ目は、API化や画面刷新など一部だけを別技術へ置き換える段階移行です。4つ目は、業務を見直して別言語やSaaSへ全面的に移行する方法です。小規模なCGI改修に強い会社と、基幹業務の再構築に強い会社は必ずしも同じではないため、自社の目的を先に決めてから候補を比べます。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
Perlの既存システムで本当に必要なのは、プログラムの修正だけではなく、業務のどこを残し、どこを変えるかを整理することです。riplaでは、現場の業務や経営上の目的を確認してから、現行システムの課題、必要な機能、運用方法をまとめる進め方ができます。Perlを継続する場合でも、将来の移行を見据えてデータや処理を分離する場合でも、事業側と開発側の認識をそろえやすい点が強みです。
得意領域と相談時の確認事項
営業・顧客・生産・販売管理など、複数部門にまたがる業務システムの改善や、既存ツールの整理から相談したい企業に向いています。Perl専用の開発実績や、現行CGIの具体的な対応範囲は案件ごとに確認が必要です。問い合わせ時には、Perlのバージョン、画面数、利用者数、DB、サーバー構成、困っている障害、今後のクラウド化の希望を伝え、現行調査だけの依頼が可能か、設計書・テスト仕様書・運用手順書まで納品できるかを確認してください。
すぐ使える株式会社|CGI・Web-DB・Perlスクリプトに対応

すぐ使える株式会社は、公式サイトで「Perlを愛して15年」と掲げ、PerlのCGI、Web-DB、スクリプト開発に対応すると案内している会社です。小規模なWeb-DBから管理用スクリプトまで、Perlを使った具体的な相談先として情報が明確です。公式サイトでは、改ざん監視や定期バックアップのプログラムもサービス例として紹介されています。
特徴と強み
既存CGIのフォーム、会員管理、データ入出力、メール処理、定期実行スクリプトなど、比較的範囲を絞ったPerl案件と相性がよい候補です。大規模な再構築をいきなり進めるのではなく、まず動かなくなった処理を調査する、サーバー移転に合わせて設定を見直す、バックアップや監視を整えるといった段階的な相談がしやすいと考えられます。公式サイトで明記されている内容を超えて、対応可能なOS、DB、フレームワーク、保守時間帯は個別に確認してください。
得意領域と確認すべき質問
「古いCGIの担当者がいなくなった」「サーバーを移転したらPerlが動かない」「ログ監視やバックアップを自動化したい」という企業は相談候補になります。見積もりを依頼するときは、ソースコードの現行調査、テスト環境の構築、本番反映、障害時の切り戻し、保守契約を分けて提示してもらうと比較しやすくなります。新しいPerlへ更新する場合は、CPANモジュールの互換性と文字コードの検証をどの工程で実施するかも確認してください。
日本情報システムズ株式会社|業務系の企画から運用保守まで支援

日本情報システムズ株式会社は、公式サイトで主な開発言語の一つにPerlを掲載し、情報システムの企画、要件定義、設計、開発、テスト、完成後の運用保守まで一貫して支援すると案内しています。銀行・保険・証券などの金融を中心に、官公庁、公共、医療、製造、物流、サービス業にも対応している点が特徴です。
特徴と強み
Perlのコード修正だけでなく、業務要件や非機能要件を整理し、社内外の関係者を含むプロジェクトとして進めたい場合に向いている候補です。公開情報ではSESを中心とする現場重視の体制も示されているため、発注時には請負・準委任の契約形態、プロジェクト責任者の役割、Perl担当者の確保方法を確認する必要があります。金融や公共など、可用性・監査・権限管理を重視する案件では、業界要件を要件定義とテスト計画へ落とし込めるかを見極めます。
得意領域と確認すべき質問
複数部門が利用する業務システム、既存のPerlと他言語・基幹システムが連携する環境、長期の運用保守体制を整えたい企業に適した候補です。問い合わせでは、現行調査を誰が担当するか、業務ヒアリングの回数、データ移行の責任分界、障害対応の受付時間、ドキュメントの更新方法を質問してください。公開サイトにPerlの個別案件名や料金がない場合は、類似するWebオンライン系・業務系の実績を匿名でも説明できるか確認すると安心です。
株式会社アープ|Perl CGIと評価・サーバー保守をまとめて相談

株式会社アープは、公式サイトの保有技術にPerlを掲載し、Webアプリケーション開発ではApacheとCGI(Perl、PHP)に対応すると案内しています。Windows・Unixの業務アプリケーション、Webアプリケーション、データベースシステム、AWS、サーバー保守、ネットワークやセキュリティ設定まで公開しているため、アプリケーションと実行基盤をまとめて見直したい場合に比較しやすい会社です。
特徴と強み
アープの公式情報では、開発と評価を分け、評価エンジニアが機能テストや回帰テスト、テスト設計、仕様書作成を担当する体制が紹介されています。Perlの改修では、動くように直すだけでなく、文字コード、入力値検証、権限、既存機能への影響を確認する回帰テストが重要です。そのため、改修後の品質確認を第三者視点で実施したい企業や、サーバー・クライアント保守まで含めて相談したい企業に向いています。
得意領域と確認すべき質問
Apache上のCGI、Unix・Linux環境、DBを使うWebシステム、クラウドやセキュリティ設定を一体で確認したいケースが相談候補です。見積もりでは、コード解析、脆弱性チェック、サーバー設定変更、テスト環境、リリース立ち会い、監視とバックアップの範囲を分けてください。公式サイトで確認できるのはPerlやApache CGIなどの保有技術と対応領域であり、業種別のPerl案件や現行コードの規模ごとの料金ではありません。担当エンジニアの経験と体制は必ず個別に確認します。
株式会社ハレフル|ラボ型で継続的なWebシステム改善を支援

株式会社ハレフルは、企画・要件定義からデザイン、システム開発、運用保守までをラボ型、つまり準委任の開発チームとして支援すると公式サイトで案内しています。技術スタックにはPerl、AWS・Azure・GCP、Linux・Unix、MySQL・PostgreSQL・Oracleなどが掲載されています。既存サービスを継続的に改善したい企業にとって、Perlとクラウド・Web技術を組み合わせて相談できる候補です。
特徴と強み
一度作って納品するだけではなく、利用状況を見ながら画面や機能を継続的に改善したい場合に、ラボ型の進め方が選択肢になります。例えば、Perlで動く会員管理や受発注画面を維持しながら、UIを刷新する、APIを追加する、クラウド環境へ段階的に移行する、といった複数月の改善計画を立てやすくなります。公式サイトには大手企業の実績ロゴも掲載されていますが、Perlを使った実績の詳細までは公開されていないため、類似案件の担当範囲を質問してください。
得意領域と確認すべき質問
専任担当者を社内で確保しにくく、継続改修の優先順位付けやプロジェクト管理も支援してほしい企業に適しています。問い合わせでは、ラボ型の最低契約期間、月あたりの稼働量、Perl担当者とクラウド担当者の役割、障害対応の追加料金、ソースコードやインフラ設定の管理者を確認してください。準委任では成果物の完成責任や作業範囲の認識がずれやすいため、スプリントごとの成果、レビュー方法、受け入れ条件を契約書や計画書に明記します。
株式会社マルチタスク|既存業務システムの改修・保守と移行に対応

株式会社マルチタスクは、社内受託開発・保守を中心に、業務システムのコンサルティング、要件定義、設計、開発、保守、インフラ構築まで一貫して対応すると公式サイトで案内しています。対応言語にはPHP、Perl、Java、C、C++、C#、VBA、VB.NET、Delphi、ILE RPG、RPG/400、COBOLなどが掲載されています。Perlと古い基幹環境が混在している企業にとって、既存資産を理解したうえでの改善を相談しやすい候補です。
特徴と強み
マルチタスクは、現状業務を分析して業務フローを作成し、業務改善と新しい業務フローの提案を行うことも掲げています。Perlの画面やバッチを残すか、別言語やクラウドへ移すかを、業務の優先度や運用コストと合わせて判断したい企業に向いています。特に、PerlだけでなくRPG・COBOLなどのレガシー技術、オンプレミスとクラウドが混ざる環境では、言語ごとに別会社へ分ける前に全体を見てもらえる可能性があります。
得意領域と確認すべき質問
古いPerlシステムを保守しながら、データ連携や業務フローの見直し、クラウド化、段階的な移行まで進めたい企業が相談候補になります。現行調査の範囲、対応可能なPerlの実行方式、既存DBと新DBの移行方法、RPGやCOBOLとの連携経験、リモート・オンサイト対応、保守の緊急度を確認してください。公式情報では料金やPerl案件の規模までは判断できないため、画面数やバッチ本数だけでなく、担当者が業務ルールを理解するための調査工数も含めた見積もりを依頼します。
Perlのシステム開発パートナーを選ぶポイント

6社を比較するときは、Perlの掲載有無だけで順位を決めないことが大切です。既存システムの状態、求める納期、セキュリティ水準、社内の担当者が確保できるかによって、専門性を優先するのか、上流・移行・運用体制を優先するのかが変わります。候補会社には同じ資料を渡し、提案内容と見積もりの前提をそろえて比較してください。
実績と経験は「類似する構造」で確認します
会社名の知名度や「Perl対応」という表示だけでは、自社の案件に合うか分かりません。CGIの改修なのか、Web-DBの再構築なのか、基幹システムとの連携なのか、クラウド移行なのかを分けて、類似案件の経験を確認します。守秘義務で社名を出せない場合でも、利用者数、画面数、バッチ、DB、外部連携、移行方式、保守期間、担当人数など、構造が分かる説明を求めることはできます。
技術力はバージョンと運用まで質問します
2026年8月時点では、Perlの安定版は5.44.0で、公式リリース情報では5.40.x系列のサポート終了も案内されています(出典: Perl 5.44.0リリース情報、2026年7月)。一方、実際の現場には5.8、5.10、5.16など古い環境が残っている場合があります。単純に最新版へ上げるのではなく、Perl本体とCPANモジュールの互換性、文字コード、正規表現、ファイル入出力、外部コマンド、テスト不足の影響を検証します。CPAN Security Groupが2025年にPerlとCPANのCVE番号付与機関になったことも踏まえ、脆弱性情報を誰が確認し、どの期限でパッチを適用するかを保守契約に入れてください(出典: CPAN Security Group、2025年)。
プロジェクト管理と納品物を見積もりに入れます
見積書は合計金額だけでなく、現行調査、要件定義、設計、実装、テスト、データ移行、リリース、教育、保守に分けて確認します。2026年に公開された業務システム開発の相場では、小規模な自動化ツールが30万円以上、複数部門の顧客・案件管理が150万円以上という目安が示されています(出典: 株式会社FrameScript「2026年版 業務システム開発の費用相場」、2026年)。これはPerl案件の実測価格ではありませんが、Perlのコード解析や古い環境の検証、移行を加えると上振れする理由を説明する基準になります。
同じく公開されたモデルケースでは、日報・在庫管理の小規模ツールが6〜8週間、35万〜50万円、顧客・案件管理システムが3〜4か月、130万〜170万円とされています(出典: 株式会社FrameScript、2026年)。既存Perlでは、要件定義の前にコードと業務の調査が必要になるため、期間と金額を「画面数」だけで判断しないでください。ソースコード、設計書、テスト仕様書、データ移行結果、インフラ設定、運用手順書を誰が所有し、契約終了後に引き渡すかも確認します。
よくある質問

Perlのシステム開発会社へ相談する際に、特に質問されやすい内容をまとめます。費用や技術の結論だけでなく、既存資産を安全に引き継ぐための確認事項も回答します。
Perlのシステム開発費用はいくらですか?
小規模なCGIや管理用スクリプトの改修は、調査範囲が小さければ30万〜100万円程度が一つの推定目安です。中小企業向けのWeb-DBや業務システムは100万〜300万円程度、既存コードの大規模なクラウド移行やリファクタリングは1,000万〜5,000万円程度になる可能性があります。いずれもPerl案件の公的な統計ではなく、2026年の一般的な業務システム相場に、コード解析・データ移行・セキュリティ検証が加わる前提の推定です。見積もりでは初期費用だけでなく、保守、サーバー、監視、バックアップ、外部サービスの費用を分けて確認します。
Perlのまま使い続けるか、別言語へ移行するか迷っています
最初から全面リプレイスを決めるのではなく、現行システムの価値、障害の頻度、セキュリティリスク、担当者の確保、今後の機能追加、データ移行の難しさを調査して判断します。業務ロジックが安定していて改修範囲が限定的なら、Perlのままテストと依存関係を整える方が安全な場合があります。逆に、仕様が分からず担当者もいない、OSやDBが更新できない、外部連携を大きく変える必要がある場合は、一部機能のPoCや並行稼働を挟んだ段階移行を検討します。
開発会社への問い合わせで何を伝えればよいですか?
Perlのバージョンと実行方式、OS、Webサーバー、DB、画面数、バッチ本数、利用者数、外部連携、データ量、現在の障害、希望納期、保守の要否を伝えます。分からない項目があっても問題ありませんが、サーバーの管理画面やエラーログ、ソースコードの保管場所、現行の運用手順、担当者が退職した時期など、分かる範囲の情報をまとめておくと現行調査の見積もりが出やすくなります。秘密情報はマスキングし、NDA締結後に共有する手順も確認してください。
まとめ

6社は相談内容に合わせて選び分けます
Perlのシステム開発会社を選ぶときは、Perl対応の表示だけでなく、既存コードと業務の調査、DBや外部連携の理解、テスト、クラウドやサーバー運用、脆弱性対応、将来の移行性まで確認してください。今回紹介した6社は、株式会社ripla、すぐ使える株式会社、日本情報システムズ株式会社、株式会社アープ、株式会社ハレフル、株式会社マルチタスクです。小規模CGIの専門性、業務系の上流工程、評価・保守、継続改修、レガシー環境との連携など、候補ごとに比較する軸が異なります。
まず現行調査と相見積もりから始めます
まずは現行システムの構成と課題を棚卸しし、同じ相談資料を2〜3社へ渡して、現行調査から本稼働後の保守まで含む提案を比較することをおすすめします。IPAも、再構築では現行システムの状態を正しく把握し、ユーザーとベンダーがセキュリティの脅威・対策・責任分界を合意することが重要だと説明しています(出典: 独立行政法人情報処理推進機構「情報システム・モデル取引・契約書からの見直しのポイント」、2025年更新)。Perlを残すか移行するかは、調査結果を見てから決めることが、費用と停止リスクを抑える近道です。
▼全体ガイドの記事
・Perlのシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
