PlanetScaleのシステム開発会社は、業務要件からアプリ、移行、監視、障害対応まで一体で設計できるかを軸に選ぶのがよいでしょう。
株式会社riplaを含む計6社を、公開実績、開発力、費用の3点から比べます。
- 方式と移行条件:VitessかPostgresか、既存DBからどう移るか
- 担当範囲:アプリ、監視、障害対応を、どの会社が受け持つか
- 比較の材料:公開実績、費用、発注前の質問
VitessとPostgresではスキーマ変更の仕組みが異なります。そのため、PlanetScaleを扱えるかどうかは、担当者と運用範囲を具体的に確認して見極めます。
▼全体ガイドの記事
・PlanetScaleのシステム開発の完全ガイド
・業務システム開発を依頼する会社の選び方やRFPの作り方については、無料ホワイトペーパー「業務システム開発の完全ガイドブック」で詳しく解説しています。
・スクラッチシステム開発を依頼する会社の選び方やRFPの作り方については、無料ホワイトペーパー「スクラッチシステム開発の完全ガイドブック」で詳しく解説しています。
PlanetScaleのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

PlanetScaleは、アプリケーションのデータベース基盤です。業務画面や認証機能を完成品として提供するサービスではありません。
そのため、開発会社にはDBの接続設定だけでなく、利用者や権限の設計、API、データ移行まで担う力が求められます。加えて、バックアップ復元と監視、リリース後の保守まで見通せるかも問われます。
VitessとPostgresの違いと、移行・リリースでの注意点
PlanetScaleには、MySQL互換のVitess系と、マネージドPostgresがあります。Vitessでは、開発ブランチで変更し、Deploy Requestでスキーマ差分を確認して、レビュー後に本番へ反映する流れを組みやすいです。
一方、PlanetScale Postgresの公式ドキュメントでは、現時点でVitessのようなDeploy Requestによる自動マージはないと説明されています。基本は、開発ブランチで検証したDDLを本番ブランチへ手動で適用する運用です。出典はPlanetScale公式ドキュメント「Branching」「Deploy requests」、2026年確認です。
既存のMySQL資産やオンラインスキーマ変更を重視するのか、PostgreSQLの拡張機能や周辺ツールとの親和性を優先するのかで、設計も移行計画も変わります。そのため、候補会社には両エンジンの経験や使用するORMを具体的に質問します。外部キー制約の扱いや、マイグレーションのロールバック方法も確かめる必要があります。
DB料金と開発費の分離、運用まで含めた比較
PlanetScale PostgresのSingle Nodeは月額5ドルから、Highly Available構成は月額15ドルからです。ただし、これはDB基盤の一部の入口価格で、ストレージやバックアップ、ネットワーク転送の料金は別に考えます。出典はPlanetScale公式「Postgres pricing」、2026年確認です。
追加レプリカや開発ブランチ、アプリケーションサーバーの料金も、別に考える必要があります。DBの料金が安く見えても、要件定義やAPI開発、データ移行、テスト、監視、障害対応の費用がなくなるわけではありません。見積もりでは、初期費用だけでなく、年15〜20%程度を目安に保守・改善費も計上してください。
小規模なPoCや管理画面なら200万〜600万円、顧客・案件・受発注管理のような中規模システムなら800万〜3,000万円が一つの目安です。複雑な権限や基幹連携、高可用性を含む案件は、3,000万円〜1億円超が一つの目安です。この金額は、一般的なクラウド型業務システムの工程をもとにした本記事の試算で、PlanetScaleの公式開発価格ではありません。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。
riplaには、営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
riplaの強みは、DBを入れ替えること自体よりも、業務上の成果から逆算してシステムの形を考えられる点です。PlanetScaleを採用する場合も、まず業務フローとデータの責任範囲を整理し、どこをアプリケーションで実装し、どこをDBの機能に任せるかを決めます。
受発注、顧客管理、営業管理など、部門をまたぐシステムでは、現場の入力負荷や承認手順まで確認しないと定着しにくいため、要件定義から伴走できる会社が適しています。また、PlanetScaleの料金だけでなく、既存データの整理、APIの再設計、権限管理を含むTCOで判断しやすくなります。教育や運用引き継ぎも、TCOに含めて考えます。
PlanetScale固有の機能については、採用するエンジンと契約プランを確認し、必要に応じて製品提供元やクラウド専門会社と役割分担を設計する進め方が現実的です。
得意領域・実績と相談時の確認点
業務部門とIT部門の間に立って、要件を整理しながら新しいWebシステムを作りたい企業に向いています。特に、既存のExcelや個別ツールに分散した業務を統合したい場合は、PlanetScaleを含むクラウド構成の選択と、画面・API・データ設計を同時に検討できます。また、小規模なPoCから始め、利用状況を見ながら本番の可用性を高める段階的な進め方とも相性が良いです。
相談時には、VitessとPostgresのどちらを提案できるか、既存MySQLからの移行をどこまで担当するか、負荷試験とバックアップ復元試験を見積もりに含めるかを確認してください。
なお、PlanetScaleの公式認定会社や個別導入件数を本記事で断定しているわけではありません。そのため、提案書で担当エンジニアの経験、製品提供元との連携方法、リリース後の保守窓口を確認してから契約することが大切です。
PlanetScale, Inc.|データベース製品の提供元として技術判断を支援

PlanetScale, Inc.は、PlanetScaleのデータベースサービスを提供する米国企業です。DB基盤の仕様、料金、Enterprise支援、移行やクラスタ設計について確認する際の製品提供元として位置づけられ、開発会社とは役割が異なります。
DBの採用判断や大規模構成の検討では重要な相談先です。一方、アプリケーション開発を丸ごと依頼する候補ではありません。
特徴と強み
PlanetScaleの評価では、スキーマ変更の進め方と料金の構成を分けて見ると、契約前に確かめる点が整理できます。
- 変更の安全性:Vitess系では、データベースブランチとDeploy Requestでスキーマ差分をレビューし、安全に変更しやすくしています。
- 承認フロー:機能を高頻度で追加するSaaS、会員基盤、EC、予約システムなどでは、DB変更の承認を開発プロセスに組み込みやすい。
- 変更の取り消し:公式ドキュメントでは、本番への非ブロッキングなスキーマ変更と、その取り消しの仕組みも説明されています。
- DB料金:Single Nodeは月額5ドルから、3ノードのHighly Available構成は月額15ドルから。請求額はリージョンや構成で異なります。
料金は利用量と構成に応じて変動し、ストレージやIOPS、転送量、追加レプリカも料金に関わります。そのため、開発会社には月次請求の上限監視とコストアラートも設計してもらう必要があります。出典はPlanetScale公式料金ページ、2026年確認です。
得意領域・実績と相談時の確認点
既存のAuroraやCloud SQLなどからの移行、シャーディング、専用環境を検討する大規模案件では、SLAやEnterprise契約も含めて、まず製品提供元に対応範囲を確認するとよいです。公式ケーススタディには、Auroraから移行したBarstool Sportsや、Cloud SQLから移行したWhyDonateの事例が載っています。
公式ケーススタディで報告されるコスト効果が、自社でも再現するとは限りません。
データ量やクエリ、通信の条件は自社の数字で検証し、運用体制も併せて確かめてください。相談の場では、クラウドの場所、データの保管、復旧の条件を一つずつ詰める必要があります。
- クラウドとリージョン:利用するクラウドと、データを置くリージョン
- 個人情報の保管場所:保管先と取り扱いの取り決め
- バックアップと復旧:バックアップ保持期間、障害時のRTOとRPO
- 機能差と窓口:VitessとPostgresの機能差、サポート窓口の時間帯
PlanetScale, Inc.だけでは業務要件や画面開発を完結できないため、riplaなどの開発会社やクラウド専門会社と、どこまでを誰が受け持つかを文書にしておくことが必要です。
クラスメソッド株式会社|AWSの構築・移行・運用を横断して支援

クラスメソッド株式会社は、AWSを中心に、クラウドの導入・構築や移行を支援する企業です。セキュリティやコスト最適化、運用保守まで手がけています。
公式ページでは、AWS総合支援の技術支援実績として5,600社以上、4万以上のAWSアカウントを掲げています。出典はクラスメソッド公式サービスページ、2026年確認です。
この数字は、PlanetScaleの個別導入実績を示すものではありません。ただし、周辺のAWS基盤を重視する案件では候補になります。
特徴と強み
公式のAWS総合支援には、移行プランニング、インフラ環境構築、構成管理やIaCの導入が含まれます。サーバー監視やセキュリティ設計も、その範囲に入ります。
PlanetScaleをアプリケーションのDBとして使う場合、APIサーバーやコンテナ、ネットワークをAWS側に構築することがあります。秘密情報管理やログ、CI/CDを含むこともあります。DBだけでなく、周辺インフラの標準化を一緒に進めたい企業に向いています。
また、公式ページでは24時間365日のサポートや、運用代行・サーバー監視のサービスも案内されています。PlanetScaleそのものの障害対応とAWS側の障害対応は別の責任範囲になるため、一次切り分け、エスカレーション、復旧判断の窓口を一つにまとめられるかを確認してください。
得意領域・実績と相談時の確認点
AWS上のアプリケーション基盤とデータ連携を整えたい企業に適しています。監視やコスト管理まで一体で見直したい場合にも、相性がよいといえます。既存システムのAWS移行と同時にPlanetScaleを採用する場合や、開発会社とインフラ会社を分けたい場合にも相談しやすい候補です。
一方、業務フローや画面の要件定義まで含めたフルスクラッチ開発をどこまで担当するかは、案件ごとに確認が必要です。提案の場では、次の4点を質問して、担当範囲の線引きを確かめます。
- エンジン:VitessとPostgresのどちらを扱えるか
- 接続:接続プールとコネクション数をどう設計するか
- リージョン:AWSのリージョンとPlanetScaleのリージョンをどう合わせるか
- 24時間対応:対象にアプリとDBを含めるか
公式に確認できたAWSの実績と、PlanetScaleの実績は別物です。PlanetScaleの担当実績は、提案書や面談で個別に確かめます。
株式会社サーバーワークス|AWS移行と運用設計を重視する企業向け

株式会社サーバーワークスは、AWSの導入から移行、構築、運用までを支援するシステム会社です。
公式ページでは、AWS導入・移行への悩みに対し、ベストプラクティスに沿った環境構築や運用負荷の軽減を支援すると説明しています。
PlanetScaleの個別の実績は、公式情報だけで確認したものではありません。ただし、AWS上に展開するアプリケーションの基盤設計と、既存環境からの移行計画を重視する企業にとっては候補になります。
特徴と強み
既存のオンプレミスや別クラウドからAWSへ移行する案件では、まず現行資産を洗い出し、ネットワークや権限、監視を先に固めることが重要です。バックアップと切り替え手順も、本番の前に決めておく必要があります。
PlanetScaleを採用しても、アプリケーションサーバーやバッチがAWSに残ることは多いです。ファイル保管や認証基盤も含め、DB単体ではなく全体の構成図と運用設計を作れる会社が役立ちます。
さらに、移行時には停止時間の許容範囲、旧DBと新DBの並行稼働期間、データの整合性の検証方法を決めます。PlanetScaleのオンライン変更機能があっても、移行が無停止になるとは限りません。アプリ側の二重書き込みや差分検証、切り戻し手順が必要になるため、移行計画の質が成否を左右します。
得意領域・実績と相談時の確認点
AWSを標準化し、移行後の監視や運用を含めて長く任せたい企業に向いています。とくに既存業務システムをクラウドへ移す場合は、PlanetScaleの採用可否だけを先に決めず、AWS RDSやAurora、Cloud SQLなどの選択肢と比べられます。そのうえで、データ量、レイテンシ、障害時の復旧要件を検証できます。
相談時には、PlanetScaleの契約やテクニカルサポートをどの会社が担うか、DBの設定変更を誰が承認するか、アプリ保守まで契約に含むかを確認してください。サーバーワークスの公式情報から確認できるのはAWSの導入・移行・運用支援です。一方で、PlanetScaleでの経験やPostgresのスキーマ変更への対応は、提案担当者に具体的な事例を示してもらいます。
株式会社ゆめみ|デジタルサービスと内製化を一緒に伸ばしたい企業向け

株式会社ゆめみは、デジタルサービスやアプリの開発を手がける企業です。顧客データ基盤やUX/UI、内製化支援なども提供しています。
公式ページでは、全世界6,000万MAUの実績を掲げるアプリ開発支援や、企業と共に開発しながら内製化を支援するサービスを案内しています。出典はゆめみ公式サービスページ、2026年確認です。
この数字は、PlanetScaleの個別実績を示すものではありません。利用者向けサービスと開発組織を一緒に伸ばしたい案件では、検討の候補になります。
特徴と強み
ユーザー体験を継続的に改善するプロダクト型の案件に強みがあります。たとえば、新しい会員サービスやEC、予約のほか、店舗連携やモバイルアプリの案件が挙げられます。PlanetScaleを採用する場合は、利用者の増加に合わせてAPIやデータモデルを改善し、開発ブランチで検証してから本番に出す流れを整えることが大切です。
さらに、DBの納品で終わらず、プロダクトの成長と開発体制を同時に考えられる点も特徴です。内製化支援では、プロジェクトマネジメントやRFPレビュー、チームづくりを伴走する形が案内されています。リファクタリングや技術スタックの変更も含まれます。
自社でエンジニアを増やしたい企業なら、開発会社に任せきりにせず、DBの変更手順や監視の見方、障害時の判断基準を社内に残すことを目標にできます。
得意領域・実績と相談時の確認点
サービスの企画やUX/UI、アプリやWebの開発、運用改善を、一つのチームで進めたい企業に向いています。とくに最初は小さくPoCを作り、利用状況や負荷を測りながらPlanetScaleの構成を広げたい場合は、開発と検証のサイクルを組みやすいです。
提案時には、バックエンドのPlanetScale担当者が誰か、VitessとPostgresのどちらを想定しているか、DBの性能試験や復元試験を誰が実施するかを聞いてください。
公式の公開情報からは、アプリ開発と内製化支援の強みが確認できます。一方で、PlanetScaleの公式認定や個別導入件数までは確認できていません。そのため、技術検証の成果物も見積もりに含めます。
株式会社NTTデータ|大規模な業務基盤とガバナンスを重視する企業向け

株式会社NTTデータは、幅広い業界でシステム開発と運用を手がける企業です。公共や金融、製造、通信などが対象です。
公式のクラウドサービスページでは、企画から開発・運用までを含むハイブリッドクラウドマネージドを案内しています。あわせて、セキュリティガバナンスやクラウドネイティブなシステム開発についても挙げられています。
PlanetScaleの個別導入実績は、公式ページでは確認していません。ただし、既存基幹との連携や厳格なガバナンスが必要な案件では候補になります。
特徴と強み
大規模案件では、DBを置く場所だけでなく、個人情報や監査ログ、アクセス権限を含めて設計します。可用性や災害対策に加え、委託先管理や既存システムとの接続も、総合的に見ていきます。
NTTデータの公式ページでは、クラウド領域に3,000人以上のスペシャリストが在籍し、上流工程から運用まで対応すると説明されています。出典はNTTデータ公式クラウドページ、2026年確認です。
PlanetScaleを新しいAPI基盤に採用しつつ、既存の基幹系やデータ分析基盤と連携するような構成では、責任の範囲と審査プロセスを先に整理できます。海外クラウドや外部サービスを使う場合は、個人情報保護委員会の外国クラウド利用に関するFAQも参照し、データの取扱い、契約、技術的安全管理措置を確認することが重要です。
得意領域・実績と相談時の確認点
金融、公共、製造など、業界固有の審査や大規模な既存連携がある企業に向いています。要件定義やセキュリティ審査、移行ロードマップを、運用設計まで含めて複数の専門チームで進める体制を求める場合に検討しやすいです。一方、数百万円規模の小さなPoCでは、体制や予算が合わない可能性があるため、案件規模に応じた契約形態を確認してください。
提案時には、PlanetScaleの採用を前提にするのか、AuroraやCloud SQLなどを含めて比較するのか、製品提供元との連携窓口を誰が持つのかを聞きます。さらに、国内保管の要否や、RTO・RPO、監査証跡を要件書に記載してもらいます。24時間の障害対応やデータ移行のリハーサル回数も、要件書に含めてもらうとよいです。
大企業向けの実績とPlanetScaleの技術経験は、別のものです。そのため、担当チームの実績を確かめることが欠かせません。
PlanetScaleのシステム開発パートナーを選ぶポイント

6社を見るときは、会社の知名度よりも、案件のリスクに対応できるかを同じ質問票で確かめます。
業務要件から保守まで、DBやアプリ、インフラを含めて一社に任せる方法もあります。製品提供元と開発会社、クラウド会社を組み合わせる方法もあります。ただし、分担する場合でも、障害時に責任の押し付け合いが起きないことが重要です。
実績と経験の確認は、会社名ではなく担当チーム単位
「PlanetScaleの実績がありますか」と聞くだけでなく、中身まで確かめる必要があります。どのエンジンを使ったか、データ量とピークアクセスはいくつだったかを聞きます。既存DBからの移行で停止時間はどの程度だったか、障害訓練をしたかまで確認してください。
公開できない案件であっても、匿名化した構成図や移行手順のほか、テスト計画や運用体制を説明できる会社なら、技術判断の根拠を見極めやすくなります。また、PlanetScaleの公式導入事例とAWSの支援実績、アプリ開発や業務システムの実績は、それぞれ意味が違います。
この記事で紹介した会社についても、公式に確認できた領域とPlanetScale個別の公開情報を分けて記載しています。提案書では、実績の対象、担当範囲、再現できる条件を明確にしてもらいます。
技術力の評価軸は、採用エンジンと変更・復元手順
技術評価では、VitessとPostgresの差を説明できるかを見ます。Vitessなら、開発ブランチやDeploy Request、スキーマ差分を確認します。さらに、safe migrationsやexpand・migrate・contractの手順も見ます。
Postgresなら、開発ブランチでDDLを検証して本番へ適用する方法や、マイグレーションツールを確認します。加えて、手動変更の承認と失敗時の切り戻しも確かめます。両者を同じ機能として扱う会社は注意が必要です。
非機能面では、接続プールやクエリの遅い箇所、レプリカの使い分けを試験します。また、バックアップの保持と復元にかかる時間、外向き通信、リージョン間のレイテンシも確かめます。PoCでは、画面が動くかだけでなく、実データに近い件数とアクセスパターンで負荷試験を行い、障害時の復旧を誰がどの手順で行うかまで記録します。
プロジェクト管理と保守契約の範囲
見積もりを取る前に、要件定義から基本設計、画面・API開発、DB設計までを工程ごとに書き出しておきます。データ移行や教育、保守なども、同じ表に並べます。
中規模の業務システムでは、要件定義が10〜15%、設計が25〜35%という配分を目安に置くと、抜け漏れを比較しやすくなります。残りは、開発と単体テストが30〜40%、結合・総合テストが15〜20%、移行・教育が5〜10%程度です。これは案件条件によって変わる概算です。
運用開始後の契約には、監視の対象や通知の時間帯、一次対応に加え、PlanetScaleへの問い合わせやアプリの修正も含めるかを記載します。月次レポートやバックアップ復元訓練、料金の見直しについても明記します。担当者が交代しても知識が失われないよう、構成図やDB変更履歴、障害記録、復旧手順を納品物に含めておきます。
PlanetScaleのシステム開発でよくある質問

PlanetScaleは便利なDB基盤ですが、採用すれば自動的に低コスト・高可用性になるわけではありません。
会社選びの前によく寄せられる疑問に、エンジンの違い、費用、開発会社への依頼範囲の観点から答えます。
PlanetScaleはMySQLとPostgresのどちらを選べばよいですか?
既存のMySQL互換資産やVitessのスケール、オンラインスキーマ変更を活かしたい場合はVitessを優先して検討します。一方、PostgreSQLの拡張機能や既存のORM、分析基盤との互換性を重視する場合は、Postgresが候補になります。
Postgresのブランチ運用はVitessのDeploy Requestと同じではないため、会社には採用エンジンごとの移行・変更手順を提示してもらいます。
PlanetScaleを使うとシステム開発費は安くなりますか?
DBサーバーの構築や一部の運用負荷を減らせる可能性はありますが、システム開発全体が自動的に安くなるわけではありません。
月額5ドルからの入口価格に加えて、ストレージや通信、バックアップの費用を合算します。そこにアプリ開発の費用を加え、移行やテスト、監視の費用も含めます。DB利用料と開発会社への委託費を分け、3年間のTCOで比較してください。
PlanetScaleの開発会社を選ぶとき、最初に何を質問すべきですか?
最初に、採用エンジンと担当者の経験、既存DBからの移行方法を質問します。さらに、ピークアクセスを前提にした性能試験やバックアップ復元試験、障害時の連絡体制も確認します。
次に、要件定義から保守までの担当範囲と、PlanetScale, Inc.やクラウド会社との役割分担を確認します。個人情報の取り扱いと料金の見通しも、あわせて確かめてください。
実績の社名だけでなく、構成と担当範囲を説明できるかを見極めてください。
まとめ

本記事で取り上げた6社は、同じ評価軸で比べてください。対象は、株式会社riplaのほか、製品提供元のPlanetScale, Inc.、AWS基盤に強いクラスメソッド株式会社、AWS移行・運用に強い株式会社サーバーワークスです。残りは、デジタルサービスと内製化に強い株式会社ゆめみと、大規模クラウドと業務基盤に強い株式会社NTTデータです。それぞれ得意領域が異なります。
採用エンジンと責任分界の事前決定
VitessとPostgresの機能差や、DB利用料と開発費の分離を先に確認することが、失敗の防止につながります。データ移行と復元試験、個人情報やリージョン、リリース後の保守も、あわせて決めておきます。
PlanetScaleは、すべての業務システムに自動的に最適というわけではありません。ただし、開発速度や安全な変更、将来のスケールが運用上の学習コストを上回る案件では、有力な基盤になります。
見積もり前のRFP質問票の準備
候補会社へ相談する前に、業務フローや利用者数、ピークアクセスを一枚にまとめておきます。既存DBの種類と件数、外部連携の内容も書き入れます。個人情報や目標RTO・RPO、希望する公開時期も、同じ一枚に入れます。
そのうえで、同じ要件に対する構成や費用を比べます。期間や体制、保守範囲も揃えると、会社名の印象ではなく、自社に合う提案を選びやすくなります。
▼全体ガイドの記事
・PlanetScaleのシステム開発の完全ガイド
▼RFP作成前に読みたい無料ホワイトペーパー
・業務システム開発の完全ガイドブック
・スクラッチシステム開発の完全ガイドブック
・【2026年最新版】AI駆動開発の完全ガイドブック
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
