プラットフォーム構築の開発会社は、得意領域、類似実績、運用体制の3つの観点で比べると、自社の課題に合う基盤を選びやすくなります。
6社それぞれの特徴に加えて、発注前に確認したい事項と費用の目安も紹介します。全体像は、下記の完全ガイドで確認できます。
▼全体ガイドの記事
・プラットフォーム構築開発の完全ガイド
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プラットフォーム構築でパートナー選びが重要な理由

プラットフォームは、会員ポータル、企業間取引、API連携、データ分析など複数の業務を支える基盤です。また、業界向けSaaSやIoT、現場サービスの基盤も含まれます。
画面の完成度だけで比べると、稼働後に差が出るデータ分離、権限管理、障害復旧、追加開発のしやすさを見落としやすくなります。
適切なパートナー選定が成否を分ける理由
最初に決めるデータモデルや認証方式は、その後の機能追加や外部連携に長く影響します。そのため、顧客ID、企業ID、設備IDの持ち方も、初期設計の段階で整理しておく必要があります。
データの持ち方が曖昧なまま開発を始めると、後から大きな手戻りが起きる場合があります。部署別の権限や企業間の共有を後から追加すると、データ移行や大規模な改修が必要になるためです。
開発会社には、要望された機能を実装する力に加えて、データの所有者や再利用する業務を整理する力も求められます。
発注前に確認すべきポイント
見積もりの条件をそろえるため、構築の範囲と運用の条件を先に書き出しておきます。
- 利用・連携条件:利用者数、同時接続数、連携する基幹システムや機器
- データ・可用性:扱うデータ、必要な可用性、監査ログの保存期間、障害時の復旧目標
- 契約・運用:テナント間の分離、終了時のデータ出力、料金計算、利用規約、サポート窓口
複数企業向けSaaSでは、ここで挙げた項目が構築範囲に含まれる場合があります。金額だけで比べると見落としが出やすいため、見積書の前提や除外事項、保守時間、再委託の範囲も、同じ条件にそろえて比べます。
株式会社ripla|コンサルティングから開発まで一気通貫で支援
riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援します。IT事業会社として社内DXを進めた経験を活かし、成果の創出とシステムの定着を支えます。
営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築と導入の実績があります。企業ごとの業務要件に合わせて、柔軟に対応できる体制です。
特徴と強み
技術の選定を先に固定せず、事業の目的、利用者の行動、既存業務の制約から仕組みを組み立てます。
企画や業務整理の段階から相談でき、現場で使われている業務フローを確認しながら、画面・データ・運用を設計します。要件が固まっていない新規事業や、既存システムの改善を考える企業からの相談も受けられます。
得意領域・実績
複数部門で異なる管理方法を、共通のデータと権限に整理する基幹業務システムが得意領域です。riplaは、開発後の定着や業務改善まで見据えています。
複数部門が同じ基盤を使う場合や、既存システムと顧客向けの画面をつなぐ場合に、比較の対象になります。また、小さなMVPで事業の仮説を検証したい企業にも候補になります。
株式会社NTTデータ|大規模会員基盤や高い非機能要件に対応
株式会社NTTデータは、金融・公共・製造・通信などの業務知識を持つ総合SIerです。アプリケーション、クラウド、データ活用を組み合わせて支援します。
利用者が多く、セキュリティや可用性などの非機能要件が厳しい場合には、企画から開発、運用までの体制を組みやすい点が比較材料になります。
特徴と強み
大規模な基盤では、ピーク時のアクセスと障害時の切り替えを一体で設計します。監査や個人情報保護、複数部署の承認も、同じ設計の中で扱います。また、NTTデータは既存資産も踏まえて提案します。
クラウドやSaaS型サービスを組み合わせる選択肢があり、全面刷新に限らず、段階的な移行も検討できます。大企業や公共性の高いサービスで、調達・統制・運用の手続きを重視する企業に向いています。
得意領域・実績
NTTデータが2026年3月に公開した、NTTドコモとの事例があります(出典: NTTデータ「NTTドコモ×NTT DATA ローコードと生成AIで実現するシステム開発改革」、2026年)。
- 対象:大規模なdポイント会員基盤向けのアンケートシステムで、OutSystemsを活用
- リリース:約5か月で稼働開始
- 効果:年間コストを50%以上削減し、追加の生成AIによるデータ分析機能を約2か月で開発
ローコードの採用が、必ず短期・低価格につながるとは限りません。ただし、この事例は、標準化された基盤と大規模運用の知見を組み合わせた例として確認できます。
TIS株式会社|API連携と企業間データ活用重視
TIS株式会社は、企業間連携や金融・決済を中心に、幅広い領域を組み合わせて対応できます。その中には、クラウドやセキュリティ、マネージドサービスも含まれます。
API中心のプラットフォーム構築を検討する企業の候補です。特に、販売管理や会計、顧客向けサービスをAPIでつなぎ、社内外へ新しいサービスを提供したい企業にとって、比較しやすい会社です。
特徴と強み
API公開には、認証・認可の仕組みとして、APIキーやOAuth、レート制限が必要です。加えて、ログやバージョン管理、エラー時の再送も欠かせません。これらが整っていないと、運用の負荷が高まります。
TISは、API管理製品、クラウド環境、構築・運用の支援をまとめて検討できます。金融・決済データを扱う場合は、接続先ごとの権限や監査証跡を、事前に確認しておく必要があります。
得意領域・実績
TISが公開している支援パックは、API基盤を比べる材料になります。
- 構成:「API連携プラットフォーム構築支援パック」は、技術支援とAPI管理製品、クラウド環境を含みます
- 公開価格:税抜890万円から(出典: TIS「API連携プラットフォーム構築支援パック」、2026年確認)
- 適用範囲:API基盤の価格であり、すべてのプラットフォーム開発に一律に適用される料金ではない
- 相談時:自社サービス化や複数連携の標準化では、対象範囲と追加費用の確認
富士通株式会社|既存資産を活かした段階的なモダナイズ
富士通株式会社は、公共、金融、製造などの大規模な業務を支えてきた会社です。Hybrid ITやデジタルアプリケーション基盤を組み合わせて提案できます。
稼働中のアプリケーション資産を活かしながら、クラウドネイティブへ移行したい企業にとって、比較の候補になります。
特徴と強み
富士通の事例をもとに、既存資産を活かした段階的な移行の進め方を見ていきます。
- 全面刷新の課題:移行の長期化、現場教育、データ変換、旧システムとの二重運用
- 段階移行:既存ルールを守りながら、認証、API、監視、データ基盤を先に整えてから、順番に進める
- 導入事例:Digital Application Platformで、公共向けSaaSの既存資産を活用
- 導入目標:運用コスト削減、可用性向上、顧客ニーズへの早期対応
得意領域・実績
公共SaaSや社会インフラに近いサービスでは、可用性に加えて、法改正や利用者の要望へ早く対応できる開発・運用が必要になります。
- 統合運用:複数のプラットフォーム上で、コンテナ化されたアプリを管理・監視
- データベース:フルマネージド型サービスも案内
- 提案時の確認:既存資産、移行の単位、停止可能な時間、旧環境の保守期間を具体化し、自社との適合性を判断
日本電気株式会社(NEC)|データ統合とガバナンス重視
日本電気株式会社(NEC)は、業務システム、公共、ネットワークを組み合わせる大手ITベンダーです。セキュリティやデータ活用も、その提案の中に含まれます。
顧客・営業・生産・人事のデータが分散し、分析や経営判断に使いにくい企業では、品質、権限、利用ルールも整えます。
特徴と強み
成果につなげるには、データレイクやデータウェアハウスを導入するだけでなく、データの扱いを決める必要があります。まず、正とするデータと利用権限を決めます。そのうえで、更新頻度や品質を定め、現場で使えるダッシュボードや分析環境へつなぎます。
たとえば、NECの事例では、社内に散在するデータをSnowflakeに集約し、部門横断で使う「One NEC Data プラットフォーム」を構築しました。
得意領域・実績
こちらはNECの公式事例です(出典: NEC「次世代データプラットフォーム Snowflake 導入事例」、2026年確認)。
- 蓄積・仮想化:Snowflakeにデータを集め、Denodoで仮想化
- 表示と解析:Tableauで見える形にし、dotDataでAIを使った分析
- 運用面:収集工数を抑え、仮想ウェアハウスで部門間の利用干渉を回避
- 活用先:経営・営業・人事・経理など目的別のダッシュボードへ展開
全社統合と分析、AI活用、ガバナンスを一つの計画で進めたい企業に向いています。
株式会社DTS|設計・構築・運用・改善を一体化
株式会社DTSは、IT基盤の設計・構築に加え、クラウド運用やデータセンターまで扱います。ネットワークやセキュリティを含め、BCPやガバナンスにも対応します。
アプリと稼働後の監視・障害対応を別々の会社に任せると、改善の判断が遅れる場合があります。そのため、長期の運用を重視する企業は、基盤運用の体制も比べます。
特徴と強み
DTSが2026年5月に発表したのが、「デジタル統合基盤プラットフォーム」です(出典: DTS「デジタル統合基盤プラットフォームの提供を開始」、2026年)。
- 標準化:案件ごとの個別対応から転換し、設計・構築・運用・改善の知見を共通化
- 対応環境:パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッド環境のいずれも扱える
- 運用管理:監視・自動化、セキュリティ、BCP、統制・監査を前提
- 相談範囲:24時間365日の監視や、継続的なコストの見直しも含められます
得意領域・実績
DTSのクラウドマネージドサービスは、システム全体の監視・運用・保守を包括的に提供します。ITサービスマネジメントに沿った標準プロセスも掲げています。
AIOpsによる予兆検知や自動化を含め、運用の平準化と障害対応、将来のAI活用までを一続きで比べたい企業の候補になります。
プラットフォーム構築パートナーの選び方

6社は、自社の課題との適合性で比べます。会員基盤やAPI連携、既存資産のモダナイズでは、必要な専門性が異なります。データ活用や運用統合でも、求められる専門性は変わります。
初回の相談では、知名度よりも、同じ規模・業界・運用条件の事例を確認します。
実績と経験の確認方法
事例の適合性は、規模や運用条件を照らし合わせて確かめます。
- 利用・処理規模:利用者数、データ量、同時接続、稼働時間
- 接続先と期間:連携先とリリース後の運用期間
- 実装方法:標準機能で対応した範囲と、個別開発した範囲
会員ポータルの実績が多くても、企業間取引やIoTの時系列データを扱えるとは限りません。そのため、自社に近い課題の事例で、標準機能と個別開発の範囲を質問すると、提案の再現性を見極められます。
技術力と専門性の評価
構成図を使い、画面の裏側も含めて基盤の対応範囲を確認します。
- アプリと接続:Web・モバイル画面、認証・権限、APIゲートウェイ
- データ処理:データベース、ファイル保管、メッセージキュー
- 運用と開発:監視、バックアップ、CI/CD
最初からマイクロサービスを細かく分けると、開発と運用が複雑になります。一方で、モジュール型モノリスから始め、負荷や組織分離が必要な部分だけを分割する案も含めて、構成の理由を比べます。
プロジェクト管理体制の確認
体制の食い違いは、開発が始まってから見つかると、立て直しに時間がかかります。そのため、発注前に進め方を具体的に確かめておきます。
- 体制:企画からリリースまでの責任者、レビュー方法
- 品質と準備:要件変更、テスト計画、移行リハーサル、教育
- 稼働後:障害時の連絡経路
見積もりは、工程ごとに区切ってもらいます。要件定義やUI/UX、アプリ・API、クラウド・DevOpsなどの開発部分と、テスト、移行、教育、保守を分けて示してもらうと、各社の見積もりを比べられます。
作業の単位と、それぞれで納めるものを明記してもらいます。
予算の目安は、検証用MVPが300万〜1,000万円、中規模の業務基盤が1,000万〜3,000万円です。大規模なマルチテナントSaaSは、4,000万円〜1億円超です。
ただし、これは公開価格や類似案件をもとにした予算取りの目安で、確定した見積もりではありません。利用者数や移行・連携範囲などの条件によって、金額は変わります。
比べるときは、初期費用に加えて、5年総額で見ます。5年総額には、クラウドやWAF・CDN、監視、バックアップの費用を含めます。ログ保管、SaaSライセンス、保守人員も、同じ総額に加えます。
AWSは、目的別に30の代表的なクラウド構成と概算料金例を公開しています。また、利用者数やリクエスト数、保存データ量、可用性を変えて試算できます。
(出典: AWS「目的別クラウド構成と料金試算例」、2026年確認)
開発会社のクラウド費用は、前提条件と増加時の計算方法まで確かめておくと、稼働後の予算を見通しやすくなります。
よくある質問
プラットフォーム構築は、作る範囲と運用条件によって、費用や期間が大きく変わります。
開発会社へ相談する前によく寄せられる質問について、判断の基準を示します。
プラットフォーム構築とは何ですか?
複数の利用者や企業、業務を、共通の認証・権限・API・データ基盤でつなぎます。データや外部サービスも、同じ基盤に接続します。
その上に新しい機能を追加できる仕組みを構築することです。
顧客ポータルや企業間取引、業界向けSaaSなどが例です。データ分析基盤やIoT、現場サービスの基盤も含まれます。将来の利用者や連携先の増加を前提に設計します。
プラットフォーム構築の費用はいくらですか?
予算の目安は、検証用MVPが300万〜1,000万円、中規模の業務基盤が1,000万〜3,000万円、大規模なマルチテナントSaaSが4,000万円〜1億円超です。
API基盤に限れば、TISは税抜890万円からの支援パックを公開しています。金額は、利用者数やデータ移行、外部連携によって変わり、セキュリティやSLA、運用時間も条件になります。そのため、同じ要件書をもとに、複数社から見積もります。
パッケージ、クラウド、スクラッチのどれを選べばよいですか?
業務の大半が既製のサービスに合うなら、SaaSやパッケージを導入し、独自性が必要な部分だけをAPIや追加開発で広げる方法が有力です。
自社の競争力がデータモデルや料金計算、マッチング、業務ルールにあるなら、スクラッチが適する場合があります。
方式は、4〜8週間程度の調査やプロトタイプで、利用者の反応やデータ品質、現場の入力負担を確認してから選ぶと、リスクを抑えやすくなります。
セキュリティはいつから検討すべきですか?
セキュリティは、要件定義より前の企画段階から検討します。特に、個人情報や決済情報、位置情報、企業間データを扱う場合は重要です。
- アクセス管理:アクセス制御、識別・認証、不正アクセス防止、委託先管理
- データ管理:ログ保存、バックアップ、データ返却
- 複数企業向け:テナント分離と契約終了時のデータ出力をテスト項目に含める
- 稼働後:監査やインシデント対応まで、開発会社に確認する
まとめ
開発会社は、つなぎたい利用者・業務・データと、必要な運用レベルに合わせて選びます。riplaは企画や業務整理から開発・定着まで、NTTデータは大規模会員基盤や高い非機能要件の面で、比較の候補になります。
API連携を重視する企業にはTIS、既存資産の段階的な刷新を進めたい企業には富士通が合います。データ統合とガバナンスならNEC、基盤運用までの一体提供ならDTSが候補です。
比較できる状態での相談
相談の前に、利用者像と最初に検証する業務、連携先を整理します。データ量や同時接続数、権限については、資料にまとめておきます。納期や予算、SLA、移行対象も書き出しておくと、比べやすくなります。
開発会社には、MVPと本番の範囲や保守、クラウド費用を確認します。あわせて、追加開発やデータ返却、ベンダー交代時の引き継ぎも聞いておきます。課題の整理や試作から支援できる会社なら、要件が曖昧でも、価格と提案内容を比べられます。
事業の目的と最初の検証範囲の整理
プラットフォームは、完成後も利用者や連携先が増えるたびに改善していく事業基盤です。そのため、初期費用だけでなく5年総額や運用まで確認します。データの持ち出しやすさやセキュリティ、現場への定着も対象です。
自社の成長に合わせて拡張できるパートナーを選んでください。
▼全体ガイドの記事
・プラットフォーム構築開発の完全ガイド
▼RFP作成前に読みたい無料ホワイトペーパー
・Webサービス開発の完全ガイドブック
・【2026年最新版】AI駆動開発の完全ガイドブック
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
