PowerShellのシステム開発の完全ガイド

PowerShellのシステムは、単発スクリプト、運用自動化、承認付きの業務システムに分けて考えると、業務の自動化に役立ちます。

業務の範囲や承認の要否によって、必要な基盤と費用が変わるため、実装方式、開発の進め方、費用、依頼先は一緒に考えると判断しやすくなります。

▼関連記事一覧
・PowerShellのシステム開発の進め方/やり方/流れや方法/手法/工程/手順
・PowerShellのシステム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方
・PowerShellのシステム開発の見積相場や費用/コスト/値段について
・PowerShellのシステム開発の発注/外注/依頼/委託方法について

PowerShellのシステムの全体像

PowerShellは、コマンド入力画面として使えるだけでなく、.NETのオブジェクトを扱うシェルであり、スクリプト言語でもあります。

Windows Server、Active Directory、Entra ID、Microsoft 365、Azureを横断して操作でき、SQL Serverやファイルサーバーにも対応します。さらに、監視やバックアップも扱えるため、定型的なIT運用やデータ連携の自動化に向いています。

単発スクリプトと業務システムの違い

単発の処理と、継続して運用する業務システムとでは、必要な管理機能と設計の範囲が異なります。

  • 単発スクリプト:必要なときに実行する、数十行から数百行程度の処理です。
  • 用途例:CSVの利用者一括登録や、指定フォルダー内のファイル整理です。
  • 業務システム:検証、冪等性、承認、権限を設計します。結果保存、通知、再実行、監査ログ、ソース管理も含めます。

システム構成は、PowerShellのスクリプトやモジュールだけでは成り立ちません。CSV、API、業務データベースを入力にして、タスクスケジューラーやクラウド自動化基盤で実行します。

認証情報とログの保管先、監視、通知も組み合わせておくと、担当者が変わっても運用を続けられます。申請画面が必要な場合は、Web画面やローコードフォームを前段に置き、承認後にPowerShellを実行する構成も現実的です。

PowerShellで向いている業務と向いていない業務

向いているのは、手順が定型化され、処理件数や頻度が多く、WindowsやMicrosoft製品をまとめて管理する業務です。

  • アカウント管理:入社・異動・退職時の登録や停止、グループ・ライセンス更新。
  • IT運用:端末・サーバーの初期設定、ログ収集、パッチ適用の補助。
  • 定型処理:定期レポート、ファイル受け渡し、バックアップ確認、定型復旧。

毎月100件を超える定型処理では、手作業の時間と入力ミスを数字で示しやすく、投資効果も説明しやすいです。

反対に、例外が多く判断基準が曖昧な業務、複雑な画面操作、厳密なリアルタイム処理が必要な基幹取引、高度なUIが主目的のサービスには合いません。

合わない業務では、業務画面やデータベースを別の仕組みで用意し、PowerShellを管理と連携の処理に限定すると、保守性が高まります。

Windows PowerShell 5.1とPowerShell 7の選び方

バージョンは、既存環境との互換性と、使いたい実行環境から決めます。

  • Windows PowerShell 5.1:既存環境との互換性を優先する場合に継続できます。
  • PowerShell 7:複数OS、最新.NET、コンテナ、クラウドでの運用が候補です。
  • 採用前の検証:古い管理モジュールを含め、実環境で動作を確かめます。

ただし、Active Directoryや古い管理モジュールが、PowerShell 7でも同じように動くとは限りません。コマンド、モジュール、認証、リモート接続、文字コード、実行ユーザーを検証して、採用するバージョンを決めます。

2026年8月時点で、PowerShell 7.6は2026年3月18日リリースのLTS版で、サポート終了予定は2028年11月14日です。また、PowerShell 7.5と7.4のサポート終了予定は2026年11月10日です(出典:Microsoft Learn「PowerShell Support Lifecycle」、2026年8月確認)。

新規開発であれば、7.6 LTSを候補にできます。その場合は、既存モジュールの対応状況と移行期間を要件に含め、更新テストとサポート期限の管理者も決めておきます。

PowerShellのシステムの種類

PowerShellの実装方式を、小規模自動化から申請画面・データベースを含む業務システムまで並べた尺度図。
利用範囲の拡大に合わせて、実行基盤や統制を加える構成です。

実装方式は、規模と運用の要件に応じて段階的に選びます。まず小さく始め、件数や利用部署が増えるのに合わせて、実行基盤や承認、監視、監査を加えていく形です。

方式は、誰が、いつ、どの権限で、どのデータを対象に実行するかで決めます。

スクリプトとタスクスケジューラーによる小規模自動化

小規模な定時処理では、まず対象業務と、実行時の管理方法を確かめます。

  • 対象業務:ファイル移動、バックアップ確認、ログ集計、アカウント更新。
  • 運用上の注意:履歴の分散や手動の再実行に備えて、ログの一元化と異常通知を加えておきます。
  • 実行条件:入力場所、文字コード、実行者を決めます。同時実行、タイムアウト、終了コード、連絡先も定めます。
  • 認証情報:専用アカウントや証明書を使い、秘密情報はスクリプト本文に残しません。

既存のサーバーや管理端末で決まった時刻に実行するため、対象が限られた業務に向きます。初期費用と導入期間も抑えやすい方式です。

個人アカウントで登録した場合、退職やパスワード変更によって処理が止まるリスクがあります。

クラウド自動化基盤を使う方式

クラウド基盤を使う場合は、管理機能と利用費用の見積もりを判断材料にします。

  • 適する規模:複数サーバーやクラウド資源を定期的に管理するなら、基盤へPowerShellを登録する方式が候補です。
  • まとめて管理:実行履歴、予定、権限、通知、変数、秘密情報を扱えます。
  • 費用試算:利用量やログ保存期間で月額費用が変わるため、実行回数、処理時間、ログ量を試算します。

あわせて、サービス停止時の代替手段、ネットワーク経路、データ保存地域、APIレート制限、認証の有効期限も見ておく必要があります。

クラウドで実行できる処理と、社内ネットワークからしか接続できない処理は分けます。必要であればハイブリッド構成にし、そのうえで実行環境をコードで再現しておくと、担当者ごとの環境差を抑えられます。

ジョブ管理・ワークフローと組み合わせる方式

複数の処理を連携させるときは、基盤との役割分担と統制の内容を先に整理します。

  • 対象要件:順次実行、承認後の実行、失敗工程からの再開、夜間一括処理。
  • 役割分担:PowerShellが個別処理を担い、基盤が依存関係、予定、再試行、通知、履歴を管理します。
  • 統制:AI運用を含め、実行結果の人による確認と誤操作防止を整えます。

2026年はAIを使った運用の高度化も注目されています。そのうえで、実行結果を検証する人の承認と、誤操作を止める仕組みを先に整えます。

承認や監査が必要な業務では、申請番号、申請者、承認者、実行対象を一つの記録に紐づけます。入力値、実行結果、再実行理由も同じ記録に残します。

これにより、自動化の内容だけでなく、誰の判断で処理されたかを説明できます。さらに、スクリプトが増えるほど、命名規則、版管理、共通のエラー処理、テストデータ管理の標準化が有効です。

申請画面・データベースまで含む業務システム

画面やデータベースを加える場合は、利用範囲と承認の要件を踏まえて構成を決めます。

  • 申請と処理:承認者が確認し、承認済みのデータだけをPowerShellが処理します。
  • 保存できる情報:利用者、組織、権限、申請状態、実行履歴を記録できます。
  • 判断材料:承認の要否、利用者数、個人データ、監査期間、障害許容時間を確認します。

画面やデータベースを含めると、PowerShellの開発費よりも、要件定義、権限設計、画面テスト、移行、保守の費用が大きくなることがあります。

一方で、部署内の数名であれば、フォームとクラウド自動化で始められる場合があります。全社で使う場合や24時間運用では、可用性、バックアップ、災害復旧、運用窓口も設計します。

ポイント

実装方式は、誰が・いつ・どの権限で・どのデータを実行するかで決めます。業務画面や承認を含むと設計の範囲が広がるため、小さく始めて必要な統制を後から加える進め方が現実的です。

PowerShellのシステム開発の進め方

PowerShellのシステム開発を、現状棚卸しとPoCから運用移管と継続的な改善まで4段階で示す工程図。
前工程で決めた条件を、試験と運用へ引き継ぐ流れです。

開発の成否は、コードを書く速さより、対象業務と失敗条件を定義できるかで決まります。

まず現状棚卸しとPoCで対象を絞り、要件定義と設計を経て実装とテストを行います。そのうえでパイロットから段階展開へ進み、運用移管で締めくくります。工程ごとに成果物を残しておくと、見積もりを比べやすく、社内の承認も得やすくなります。

現状棚卸しとPoCによる対象業務の絞り込み

自動化の対象を絞るには、現状の作業と技術条件を把握する必要があります。

  • 棚卸し:業務、担当、頻度、1回の件数、作業時間を記録します。入出力、例外、承認、個人情報、手戻りも書き出します。
  • 対象範囲:申請確認、重複判定、グループ・ライセンス付与、本人通知、記録保存。
  • PoC検証:代表する1業務を少量データで試し、認証やモジュール、API制限、文字コード、処理時間を確かめます。再実行や二重処理も確認します。

PoCは完成品を作る段階ではなく、本開発で困る条件を早い段階で見つけるためのものです。そのため、「100件を10分以内に処理」「失敗を5分以内に通知」など、測定できる成功条件を置いておきます。

要件定義と設計での実行条件の決定

実装の前に、業務要件と実行設計で決める事項を整理します。

  • 対象要件:対象システム・データ、件数、実行時期、承認の有無を決めます。
  • 実行要件:成功・エラー条件、再実行単位、ログ保持期間、通知先、権限、運用時間帯。
  • 処理設計:関数・モジュール、命名規則、Approved Verbs、入力検証、ログ形式、終了コード。
  • 運用設計:タイムアウト、リトライ、ロールバックを決めます。
  • 変更管理:Gitなどで履歴を残し、レビュー済みのソースだけを本番へ配置します。

実装とテストに落とし込むには、申請済みで重複がなく、必須項目がそろったデータを、1回に最大何件まで登録するかを定義します。

認証情報は、コードやCSVに保存せず、秘密情報管理サービスや証明書、管理されたサービスアカウントを使います。

実装・テスト・パイロットによる安全性の確認

安全性は、異常時の動作と実運用での効果を段階的に検証して確かめます。

  • 入力テスト:必須項目の欠落、重複データ、権限不足、想定外の文字、上限件数超過。
  • 障害テスト:対象システムの停止、通信タイムアウト、プロセスの途中終了。
  • 結果記録:件数とIDで成功・失敗・未処理を分け、再実行時の二重登録を防ぎます。
  • パイロット:1部署や少数サーバーで実際の運用を試します。
  • 比較指標:導入前後の処理時間、処理件数、入力ミス、エラー件数、再実行件数、問い合わせ件数。

公開事例では、約2万ユーザー・9台のサーバーを約2.5人月で自動化した例があります。計画、スクリプト作成、検証、実装、効果測定を経て、月100件超の登録作業を大幅に短縮したとされています(出典:PowerShellを用いた運用自動化の公開導入事例、2019年公開・2026年8月確認)。金額は公開されていませんが、効果を時間で測る考え方の参考になります。

運用移管と継続的な改善

運用を開始したあとも安定して使うため、引き継ぎ事項と継続確認を決めておきます。

  • 納品物:ソースコード、構成図、処理フロー、モジュール一覧が中心です。環境変数、実行アカウント、証明書期限、権限一覧も含みます。
  • 運用資料:テスト仕様、障害対応手順、監視条件、バックアップ・復旧手順、失敗ジョブ確認、再実行・停止条件。
  • 継続確認:サポート期限、API、証明書、接続先、データ形式を定期的に見直します。

月次または四半期ごとに、処理時間、失敗率、再実行率、削減時間、問い合わせを見直し、業務の追加や廃止を判断します。業務の変化に追従できる状態を保つことで、成果につながります。

ポイント

工程の初めに対象業務と失敗条件を決め、PoCで困りごとを早く見つけると、設計とテストの手戻りを抑えられます。運用移管後の継続確認も、担当を決めておきます。

PowerShellのシステム開発費用の相場(2026年)

PowerShellの開発規模5区分について、小規模PoCの30万〜100万円から大規模案件の3,000万円〜1億円以上まで費用幅を横棒で比較した図。
部門内自動化と申請・承認運用では費用幅が一部重なります。

PowerShell本体は無償ですが、開発費まで無料になるわけではありません。費用は、開発の工数に加えて、実行基盤や認証、ログ、監視にかかる工数で決まります。データ整備、移行、教育、保守も費用に含まれます。

ここに示す金額は、公開導入事例と2026年時点の業務システム開発相場を組み合わせた税別の概算です。PowerShell固有の公的統計ではありません。実際の見積もりは、対象数と運用要件によって変わります。

▶ 詳細はこちら:PowerShellのシステム開発の見積相場や費用/コスト/値段について

規模別の費用と期間の目安

費用と期間は、自動化の規模や含める運用機能によって変わります。

  • 小規模PoC:30万〜100万円、2〜6週間。既存環境を使い、調査、作成、テスト、手順書を含みます。
  • 部門内自動化:100万〜500万円、1〜3か月。複数スクリプト、連携、通知、ログ、引き継ぎを整えます。
  • 申請・承認運用:AD、Entra ID、M365の一括・差分更新、監査ログ、テスト環境。300万〜1,000万円、3〜6か月。
  • 複数拠点運用:オンプレ・クラウド間のジョブ管理、監視、再実行。1,000万〜3,000万円、6〜12か月。
  • 大規模案件:多数サーバー、24時間、災害復旧、基幹連携、段階移行で3,000万円〜1億円以上。

大規模案件の概算は、2026年公開の業務システム開発費用相場資料を複数参照しています(出典:同資料、2026年)。

費用を左右する内訳と追加コスト

スクリプトの本数だけで見積もりを比べず、開発の規模に加えて、運用時にかかる費用も洗い出します。

  • 見積もり範囲:対象人数・サーバー数、接続先、API数、件数を基準にします。例外、権限段階、ログ保持も範囲に含めます。
  • 作業項目:テスト環境、本番移行、教育、夜間対応の有無も確認します。
  • 基盤費:クラウド自動化、ジョブ管理、監視、SIEM、秘密情報管理、Microsoft 365・Azureライセンス。
  • 運用費:ログ保存、証明書更新、脆弱性対応、更新、障害時オンコール。
  • 保守費:初期開発費の年15〜20%が目安ですが、対応時間と範囲で変わります。

同じ10本のスクリプトでも、1台で実行する場合と、数百台へ安全に配布する場合とでは、テストと監視の規模が変わります。

平日日中の問い合わせだけか、夜間や休日の障害対応まで含むかで、保守費は変わります(出典:業務システム一般の保守費用相場に関する社内リサーチおよび2026年公開資料、2026年)。このため、初期費用、月額費用、保守、追加開発、移行、廃止費用を3年分合計したTCOで判断します。

削減時間とリスクで測る費用対効果

投資効果は、削減できる作業と、自動化に伴うリスクを合わせて測ります。

  • 損失の把握:作業時間、人件費、ミスの再処理、停止漏れを挙げます。パッチ遅延、監査、夜間作業、復旧時間も対象です。
  • 比較するKPI:作業時間、件数、エラー率、再実行率を見ます。未処理、問い合わせ、復旧、監査ログ作成時間も比べます。
  • 確認時期:目標を設定し、導入から3か月後と6か月後に品質・安全性も確認します。

月20時間の作業を月3時間に減らしても、失敗の原因が分からなければ、別の運用費が増える可能性があります。削減時間だけでは、確認作業や例外処理の増加を見落としかねません。そのため、品質と安全性も測ります。

ポイント

費用は規模と運用機能で大きく変わるため、開発費だけで比べないことが大切です。保守費や基盤費、3年分の総額をそろえて見積もると、社内の判断がしやすくなります。

PowerShellの開発会社・ベンダーの選び方

PowerShellの経験だけでなく、要件定義、Windows・クラウド設計、権限管理、テスト、運用移管まで担当できるかで選びます。

管理者権限を扱う案件では、安全に停止できる設計と、担当者が変わっても保守できる納品物が重要です。そこで、同じ要件書を候補先へ渡し、範囲と前提をそろえて比べます。

PowerShellの直接実績と対象環境の確認

依頼先の経験は、対象環境、担当範囲、プロジェクト体制から見極めます。

  • Microsoft系:Active Directory、Entra ID、Microsoft 365、Azure、Intune。
  • その他の対象:ファイルサーバー、SQL Server。
  • 担当範囲:スクリプトと対象ユーザー・サーバー数、例外を確認します。ログ、監視、移行、運用移管の担当も確かめます。
  • 体制:規模に合う人員と、設計・テスト・移管・保守の担当を確認します。
  • 経験の確認:「PowerShellを使ったことがあるか」だけでなく、どの範囲で関わったかを見ます。

公開事例の規模だけで優劣を決めないことも大切です。たとえば、小規模な自動化なら小回りの利く体制が、大規模な統合運用なら複数拠点、夜間対応、監査に耐える体制が合います。

再委託がある場合は、どの工程を任せるかまで確認します。

見積もりに含めるセキュリティと納品物

実行ポリシーは、スクリプトの実行条件を制御する仕組みです。単独の安全境界ではありません(出典:Microsoft Learn「PowerShell security features」、2026年8月確認)。

個人データを扱う場合は、安全管理措置も定める必要があります(出典:個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」、令和7年施行版)。

JEA(Just Enough Administration)は、管理者権限を常時付与せず、許可範囲を絞って記録を残す仕組みです(出典:Microsoft Learn「Just Enough Administration」、2026年8月確認)。

  • アクセス統制:個人データは認証と漏えい対策で管理し、権限の付与は必要な範囲に限ります。
  • コード保護:MFA、署名、入力検証、秘密情報管理、レビューを行います。
  • 監視と復旧:マルウェア対策、Script Block Logging、監査ログ、バックアップ。
  • 納品物:ソース、設計、構成図、テスト、依存一覧を含めます。実行者、証明書更新、ログ保管、監視、復旧手順、期限一覧も納品物に入れます。
  • 契約範囲:権利、リポジトリ閲覧、引き継ぎ、再委託、夜間対応も指定します。

同じ条件での見積もりと保守体制の比較

見積もりが「一式」とだけ書かれていると、含まれる作業や追加費用を判断できません。そこで、候補先の前提条件をそろえて比べます。

初期費用だけで決めると、ログの追加、互換性の検証、夜間対応、運用手順の再整備が後から発生しやすくなります。そのため、3年TCOと、社内と外部のどちらが作業を受け持つかで判断します。

  • 見積項目:要件、PoC、設計、実装、各テストを分けて見ます。移行、教育、文書、保守も項目に入れます。
  • 比較条件:ユーザー・サーバー・API、ログ、環境、対応時間、障害優先度。
  • 保守条件:受付・初動・復旧、報告、更新、脆弱性を含めます。証明書、変更単価、再実行、担当交代も条件に入れます。

▶ 詳細はこちら:PowerShellのシステム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

▶ 詳細はこちら:PowerShellのシステム開発の進め方/やり方/流れや方法/手法/工程/手順

▶ 詳細はこちら:PowerShellのシステム開発の発注/外注/依頼/委託方法について

ポイント

依頼先は、同じ要件書をもとに前提をそろえた見積もりで比べます。担当範囲と保守の体制まで確かめておくと、後からの追加費用を見通せます。

PowerShellのシステムに関するよくある質問

費用、内製と外注の境界、バージョン、セキュリティについて、発注前に判断しやすいように答えます。

PowerShellのシステムは数十万円で開発できますか?

既存環境を使い、画面や複雑な承認を作らないスクリプト1〜数本の自動化なら、30万〜100万円程度に収まる可能性があります。

複数の連携や監視、実行ログ、権限、再実行を加えると費用は増えます。テスト環境や保守まで含めると、100万〜500万円以上になることがあります。そのうえで、対象件数と失敗時の損失を整理し、3年TCOで見積もります。

PowerShellの自動化は内製と外注のどちらがよいですか?

単純で低頻度、かつ手動で復旧できる業務なら、社内でPoCを試すことも可能です。複数システムの認証、個人データ、承認が絡む場合は、要件やセキュリティ設計を専門家に相談できます。24時間運用や監査、障害復旧、版管理が求められる場合も、同じように考えられます。

内製か外注かで分けず、外部に設計やレビューを依頼して、社内が運用と改善を担う分担も有効です。

PowerShell 5.1から7へ移行すべきですか?

移行は必須ではありません。Windows固有のモジュールや既存の手順を優先するなら、5.1を使い続けられます。

新規開発でクロスプラットフォーム、最新.NET、コンテナ、長期サポートを重視するなら、7.6 LTSが候補です。

移行前に、モジュール、認証、リモート接続、文字コード、外部コマンド、実行ユーザーをテストし、5.1と7の併存期間と切り戻し方法を決めます。

PowerShellはセキュリティ面で危険ではありませんか?

無制限に使えば危険ですが、統制すれば自動化に使えます。管理者権限を常用せず、JEAとMFA、コード署名、秘密情報の外部保管を組み合わせます。そのうえで、入力値検証、レビュー、実行ログ、監視、バックアップも合わせて整えます。

実行ポリシーは、単独の安全境界ではありません。そこで、実行権限、停止方法、事後確認の担当者を要件に定めます。

PowerShellのシステム開発で押さえるべきポイントまとめ

PowerShellのシステムは、スクリプトを書くだけでは成り立ちません。

業務の棚卸しから運用移管までを一つの仕組みとして考えると、担当者の経験に頼らない自動化へ発展させられます。そのためには、実行基盤、認証、権限を設計の段階で決めておく必要があります。稼働後に困らないよう、記録や異常時の扱い、確かめ方も同じ設計に含めます。

  • ログ:入力値、実行結果、再実行理由を残し、保持期間も決めます。
  • 通知:成功・エラー条件に応じて、通知先を決めます。
  • 再実行:再実行の単位を決め、再実行時の二重登録を防ぎます。
  • テスト:入力、障害、パイロットの各テストで安全性を確かめます。

小規模に始めて統制を段階的に追加する進め方

全体の進め方を踏まえて、規模に合う開始点と次の投資判断を整理します。

  • 小規模に試す:定型業務を選び、PoCで認証、権限、エラー、再実行を確認します。
  • 効果確認後:対象を増やし、ジョブ管理、承認、監視、監査、データベースを追加します。
  • 費用と選定:規模別に投資し、互換性、セキュリティ、実績、納品・保守体制を確認します。

小規模な自動化は30万〜100万円程度、中規模の運用基盤は数百万円から、大規模な統合運用は1,000万円超と、要件に合わせて投資の段階を分けます。

PowerShell 5.1と7.6 LTSは互換性を前提にせず、モジュールと実行環境を検証します。

セキュリティでは、最小権限、JEA、MFA、署名を組み合わせます。秘密情報管理、入力値検証、ログ、監視も合わせて整えます。

依頼先は直接実績に加え、設計・テスト・保守・引き継ぎの体制と納品物で選びます。

発注前のKPIと3年TCOの設定

発注前に決めておく指標は、導入後の成果と総費用を比べる基準になります。

  • 導入前後の指標:作業時間、件数、ミス、再実行、問い合わせ、復旧時間を記録します。
  • 見積もり条件:ユーザー・サーバー・連携、ログ、テスト、移行、保守時間帯をそろえます。
  • 総費用:初期費用に利用料とライセンスを加えます。監視、ログ、更新、障害対応も含め、3年TCOで判断します。

3年TCOを判断に使うと、導入後の予算差異を抑えやすくなります。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。