士業・専門サービス業向けシステム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

士業・専門サービス業向けシステムでおすすめの発注先は、機能数だけでなく、顧客受付から案件・期限・成果物・請求・保管までの業務を理解し、既存ソフトとの連携や安全なデータ移行まで設計できる会社です。

税理士・公認会計士、弁護士、司法書士、行政書士、社会保険労務士、特許事務所、コンサルティング会社では、顧客情報だけでなく、案件の進捗、担当者、法定期限、証憑、機密文書、報酬、入金まで一体で扱います。本記事では、株式会社riplaを最初に、実在する5社を加えた計6社を、サービスのタイプと向いている事務所の視点で比較します。2026年時点の費用目安、発注前の確認事項、SaaSと個別開発の使い分けも整理しますので、自社に合うパートナーを選ぶ材料にしてください。

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・士業・専門サービス業向けシステム開発の完全ガイド

士業・専門サービス業向けシステムのパートナー選びが重要な理由

士業向けシステムのパートナーを比較するイメージ

士業向けの業務システムは、一般的な顧客管理ツールを導入すれば解決するとは限りません。資格業務のルール、案件ごとの情報隔離、個人番号や証拠資料の取り扱い、法定期限、報酬計算、監査や引き継ぎまでを業務の流れとして設計する必要があります。パートナー選びでは、製品の知名度と同じくらい、自社の例外処理を整理し、使われ続ける仕組みに落とし込めるかを見極めることが大切です。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

士業の現場では、同じ「案件」でも、税理士なら顧問先の決算・申告・年末調整、弁護士なら事件・相手方・期日・利益相反、社労士なら手続・従業員・更新期限を管理します。担当者がExcelやメールで個別管理していた情報を一つに集めると、二重入力や引き継ぎ漏れを減らせますが、業務用語や権限を無視して標準化すると、現場が別の表へ戻る可能性があります。

パートナーが要件定義の段階で、顧客受付、受任、担当割り当て、作業、レビュー、成果物、請求、入金、保管までを確認できるかが重要です。開発後の操作研修やデータ移行を別工程として扱わず、利用率や期限漏れ、請求漏れなどの指標まで設計できる会社なら、導入効果を検証しやすくなります。

発注前に確認すべきポイント

最初に、顧客数、利用者数、拠点数、案件の種類、年間の証憑量、既存ソフト、紙やExcelに残っている情報を整理します。次に、必須機能を顧客・案件・担当者・期限・ファイル・権限・請求・ログ・バックアップ・データ出力に分け、AI検索や高度な分析などを後から追加できる機能と区別します。これだけでも、製品比較と個別開発の見積もりを同じ条件で比べやすくなります。

個人情報保護委員会のガイドラインは、委託先の安全管理措置を事前に確認し、契約に取扱状況の把握を盛り込み、再委託先の報告・承認や監査を確認する考え方を示しています(出典:個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」、2026年確認)。提案時には、データの保存場所、暗号化、二要素認証、操作ログ、再委託、障害時の連絡、解約時のデータ返却を質問してください。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaの業務システム開発支援を表すイメージ

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

士業・専門サービス業では、すでに会計、給与、電子契約、ファイル共有など複数のサービスを使っている事務所も少なくありません。riplaへ相談する際は、すべてを一度に置き換える前提ではなく、顧客・案件・タスク・請求などの不足部分をどこからつなぐかを整理できます。既存業務を確認しながら、必要な範囲を段階的にシステム化したい場合に相談しやすい選択肢です。

個別開発を検討する際は、業務フローの可視化、データ項目の整理、権限設計、移行、現場への定着を一つの計画にまとめることが重要です。相談時には、顧客情報を誰が見られるか、案件ごとにどの資料を分けるか、期限や請求をどの画面で確認したいかを伝えると、自社に合うシステムの形を具体化しやすくなります。

得意領域・相談時の確認事項

営業・顧客・生産・販売管理などの基幹領域を含め、業務システムを導入して終わりにせず、利用部門が使い続けられる状態まで支援してほしい企業に向いています。士業専用パッケージの導入だけでは自社の業務例外が吸収しにくい場合や、複数サービスに分散した情報を一つの業務線でつなぎたい場合は、要件定義から相談してください。

確認したいのは、要件定義の成果物、開発範囲、テスト方法、操作研修、保守窓口、障害時の対応、設計書とデータの引き渡し条件です。月末や申告期など事務所が止められない時期を伝え、段階導入や旧システムとの並行稼働まで含めた計画を提示してもらうと、無理のない導入スケジュールを組みやすくなります。

株式会社ミロク情報サービス|会計事務所の基幹業務を一体化

会計事務所向け基幹システムを比較するイメージ

株式会社ミロク情報サービス(MJS)は、会計事務所向けERPシステム「ACELINK NX-Pro」を中心に、事務所管理、会計、給与、申告、顧問先連動などの製品群を提供しています。公式サイトでは、ACELINK NX-Proを会計事務所のための統合業務パッケージと位置づけ、電子帳簿保存法・インボイス制度への対応や、導入8,400事務所という情報を公開しています(出典:MJS「ACELINK NX-Pro」、2026年8月確認)。

特徴と強み

MJSの強みは、会計事務所の所内管理と顧問先向け業務を別々のツールで扱うのではなく、関連する情報を連動させやすい点です。公式情報では、顧問先情報と業務システムを連動させ、所内業務の可視化や標準化、報酬請求、入金、未回収残高の管理などを案内しています。税務・会計を中心に、入力や申告の流れを統合したい事務所に適しています。

会計業務ではAI仕訳、AI-OCR入力、AI監査支援が案内されていますが、AIの結果を税務判断の代わりにするものではありません。導入前には、現在使っている申告・給与・顧問先向け製品との連携、オンプレミスとクラウドの選択肢、データ移行の対象、利用者権限、法改正時の更新方法を確認してください。

得意領域・導入前の確認事項

会計事務所で、顧問先数が多く、申告・決算・給与・報酬請求の担当分担を標準化したい場合に候補となります。MJSは会計事務所と45年以上歩んできた専門性と、全国33か所の支社・営業所を公式に掲げています(出典:MJS「会計事務所向けソリューション」、2026年8月確認)。地域のサポート体制を重視する事務所は、担当範囲や訪問支援の条件を確認すると安心です。

ただし、弁護士の事件管理やコンサルティング会社のプロジェクト粗利など、会計事務所以外の独自業務を中心にする場合は、標準機能だけで足りるかを個別に確認する必要があります。見積もりでは、ライセンスだけでなく初期設定、データ移行、研修、保守、追加製品の費用を分けて提示してもらってください。

株式会社TKC|税理士事務所の業務処理と品質管理を支援

税理士事務所の業務フローを管理するイメージ

株式会社TKCは、税理士・会計士向けの業務支援で知られ、「税理士事務所オフィス・マネジメント・システム(OMSクラウド)」を提供しています。公式情報では、税理士事務所に適した業務フローの実現、生産性と業務品質の向上、関与先企業や事務所情報の一元管理を支援するシステムと説明されています(出典:TKC「OMSクラウド」、2026年8月確認)。

特徴と強み

OMSクラウドは、税理士法第41条に関わる税理士業務処理簿を、業務ごとの時系列で効率的かつ漏れなく作成できる構成を案内しています。さらに、使用人への監督、業務の進捗、所内の情報共有など、個人の経験だけに頼ると見えにくい品質管理をシステムに寄せたい事務所に向いています。

税務申告や会計データなど、他のTKCシステムとの連携を前提にする部分があるため、導入時は現在の製品構成と移行範囲を確認してください。事務所独自の顧客区分、担当者の権限、レビュー工程、報酬管理をどこまで標準機能で表現できるか、追加設定や別製品になる部分は何かを、業務一覧に沿って質問することが大切です。

得意領域・相談時の確認事項

税理士事務所として、法定の業務処理簿や所内の監督・レビューを含めて業務品質をそろえたい場合に適しています。所内の進捗を管理者が把握しやすくしたい事務所や、TKCの業務環境をすでに利用していて連携効果を高めたい事務所は、候補に入れやすいでしょう。

一方、弁護士、行政書士、社労士、コンサルティング会社の固有フローを中心に構築したい場合は、対象業種への適合性を別途確認してください。相談では、案件台帳、期日アラート、証憑、電子申請、顧客ポータル、請求までを一つの業務図にし、OMSクラウドが担う範囲と他サービス・個別開発が必要な範囲を切り分けると、比較がぶれません。

freee株式会社|顧問先と会計データをクラウドで共有

税理士と顧問先がクラウドで会計情報を共有するイメージ

freee株式会社は、「freee会計」を中心に、会計事務所と顧問先がクラウド上で会計データを共有する環境を提供しています。公式ページでは、税理士・会計士をアカウントに招待して最新データを共有でき、領収書や仕訳単位のコメント機能でやり取りできる点を案内しています(出典:freee「税理士・会計士の方と使うクラウド会計ソフト」、2026年8月確認)。

特徴と強み

顧問先側の入力、証憑の受け渡し、税理士側の確認・修正・申告準備をオンラインで分担しやすい点が特徴です。会計事務所が顧問先ごとに異なる訪問頻度や入力ルールを抱えている場合でも、クラウド上の最新データを共通の場所で確認する運用に変えられます。外部連携やデータ移行を含めて、現在の会計・請求・給与の構成と合うかを確認してください。

一方で、freee会計は会計を軸にしたサービスです。事件管理、顧客ごとの利益相反、社労士の申請案件、コンサルティングの工数・成果物を中核にする場合は、別の案件管理システムやAPI連携を組み合わせる必要があります。無料トライアルだけで決めず、顧問先数、権限、過年度データ、API利用範囲、解約時のデータ出力を確認してください。

得意領域・相談時の確認事項

顧問先との資料回収や会計入力をオンライン化し、訪問・メール・紙のやり取りを減らしたい税理士事務所に向いています。freee会計を利用する顧問先が増えている事務所では、共有コメントや連携機能を活用し、月次確認までのリードタイムを短くする設計を検討できます。

問い合わせ時は、顧問先ごとのユーザー権限、担当者の異動時の引き継ぎ、会計データのインポート・エクスポート、他社サービスとの連携、請求・入金までの情報をどこで管理するかを確認してください。会計ソフトを事務所全体の業務システムに広げる場合は、足りない業務を無理にfreee会計へ寄せず、連携で補う方が運用しやすいケースもあります。

株式会社マネーフォワード|会計・請求・給与などバックオフィスを連携

士業向けバックオフィスサービスを連携するイメージ

株式会社マネーフォワードは、「マネーフォワード クラウド会計」をはじめ、請求書、給与、経費、確定申告などのバックオフィスサービスを展開しています。税理士・会計事務所向けページでは、顧問先とのデータ共有や、銀行・クレジットカード・POSレジ・経費精算ソフトなどとの連携による入力自動化を案内しています(出典:マネーフォワード「税理士・会計事務所も使いやすいクラウド会計」、2026年8月確認)。

特徴と強み

会計だけでなく、請求、給与、経費、証憑などを同じクラウドサービス群でつなぎ、顧問先との共有を進めたい事務所に適しています。公式ページでは、5万名を超える士業事務所の利用や、会計事務所向けプラン、公認メンバー制度、記帳代行向けの支援が紹介されています(出典:マネーフォワード「税理士・会計事務所の方」、2026年8月確認)。導入実績の規模を参考にしつつ、自社の利用条件を確認することが大切です。

複数サービスを組み合わせるほど、個別の月額料金、ユーザー課金、顧問先側の契約、権限、データの保管単位を確認する必要があります。会計・請求・給与を別々に契約した結果、情報がかえって分散しないよう、どのデータを共通マスタにするか、案件やタスクをどのサービスで管理するかを先に決めてください。

得意領域・相談時の確認事項

会計事務所が、顧問先の会計処理から請求・給与など周辺業務までクラウド化し、入力作業の自動化を広げたい場合に候補となります。社労士や行政書士など、顧客企業のバックオフィスを横断して支援する事務所も、必要なサービスを組み合わせられるか検討してください。

見積もりはサービス単体の料金だけでなく、顧問先数、事務所ユーザー、記帳代行、データ移行、証憑保管、サポートを含めた年間総額で比べます。将来、顧客・案件・期限・請求を横断管理したい場合は、APIやCSV出力の範囲、サービス終了や契約変更時のデータ返却条件を契約前に確認してください。

弁護士ドットコム株式会社|電子契約と契約書管理を業務に組み込む

専門サービス業の契約締結を電子化するイメージ

弁護士ドットコム株式会社は、電子契約サービス「クラウドサイン」を提供しています。士業事務所や専門サービス会社が、委任契約、顧問契約、業務委託契約などの締結・保管を電子化する際の候補です。公式料金ページでは、Lightが月額11,000円(税込12,100円)、Corporateが月額28,000円(税込30,800円)、送信1件220円(税込242円)と案内されています(出典:クラウドサイン公式料金ページ、2026年8月確認)。

特徴と強み

クラウドサインは、電子署名とタイムスタンプ、テンプレート、書類管理、監査ログ、Web APIなどをプランに応じて利用できる構成です。Lightは個人事業主や少人数向け、Corporateは電子契約・書類管理を備えた一般企業向けとされており、事務所の規模と内部統制の要件でプランを比較できます。契約を締結するだけでなく、更新日や契約類型を案件情報とつなぐ運用を考えることが大切です。

2026年4月利用分からの料金改定案内もあるため、見積もり時点で公式料金を再確認してください(出典:クラウドサイン「サービス利用料金改定のご案内」、2026年確認)。また、クラウドサインは事件管理そのものを主目的とするサービスではありません。弁護士事務所が事件台帳、利益相反、期日、タイムチャージまで統合したい場合は、案件管理製品や個別システムとのAPI連携を前提に評価します。

得意領域・相談時の確認事項

契約書の作成・送信・保管を紙やメールから移行し、顧客との締結状況を事務所内で共有したい場合に向いています。契約件数が少ない小規模事務所はLight、権限設定や監査ログ、書類管理を重視する事務所はCorporate以上を比較し、年間固定費と送信数に応じた費用を計算してください。

導入前には、既存契約書のインポート、契約情報の検索、担当者変更、アクセス権限、API連携、保存期間、解約時のデータ取得を確認します。電子帳簿保存法や個人情報の要件を満たすかは、自社の保存対象と業務手順に照らして確認し、サービスの機能だけで法令対応が完了すると判断しないようにしてください。

株式会社LegalOn Technologies|契約レビューから法務案件管理まで支援

法務案件と契約書をAIで管理するイメージ

株式会社LegalOn Technologiesは、AI契約レビューサービス「LegalForce」やAI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」など、契約・法務業務を支援するサービスを展開しています。公式情報では、LegalOn Cloudに契約書レビューや契約書作成、法務相談などの案件を受け付けて管理するワークマネジメント機能があり、契約業務にとどまらない法務業務全体を支援する構成が示されています(出典:LegalOn Technologies公式、2026年8月確認)。

特徴と強み

契約書の検索・レビュー・更新期限の管理だけでなく、法務相談の受付や案件の状況を集約し、担当者が過去の文書や知見を探す時間を減らしたい場合に候補となります。LegalOnは契約後の管理だけでなく、締結前の関連契約書を紐づける機能も案内しており、契約の前後に散らばる情報を一つの文脈で扱う考え方を確認できます。

AIを使う場合は、出力結果を弁護士や担当者がレビューする業務設計が必要です。公式の認証情報では、LegalOn CloudなどについてISMSおよびISMSクラウドセキュリティ認証の登録継続が案内されていますが、自社の契約データの保存場所、AIへの入力範囲、学習利用の扱い、権限、ログ、委託先を契約前に確認してください。

得意領域・相談時の確認事項

法律事務所の契約審査、企業法務の相談受付、契約更新、過去案件の検索など、法務文書を中心に業務を整理したい組織に向いています。契約業務の標準化や、法務部門と事業部門の依頼・レビューの流れを見える化したい場合も、比較対象にできます。

一方、事件の期日、依頼者・相手方、利益相反、タイムチャージ、実費請求までを管理する事件管理システムとは役割が異なります。LegalOn Cloudだけで全業務を置き換えられるかを前提にせず、案件管理、文書管理、電子契約、請求システムとの連携方式を確認し、どのデータを正本とするかを決めてください。

士業・専門サービス業向けシステムのパートナー選びのポイント

士業向けシステムの選定ポイントを確認するイメージ

6社は同じ種類の会社ではありません。MJSやTKCは会計事務所向けの業務基盤、freeeやマネーフォワードはクラウド会計・バックオフィス連携、クラウドサインは電子契約、LegalOnは法務・契約業務、riplaは業務要件に合わせたシステム開発・定着支援という違いがあります。まず自社のボトルネックを決め、標準機能で解くのか、既存サービスを連携するのか、個別開発するのかを判断してください。

実績と経験の確認方法

実績は導入社数だけでなく、自社と近い業種、規模、案件の複雑さ、法定期限、データ量を確認します。税理士なら顧問先管理・申告進捗・報酬請求、弁護士なら事件・利益相反・期日・タイムチャージ、社労士なら手続・資格・更新期限など、同じ業務の画面や運用事例を見せてもらうことが有効です。事例が紹介できない場合は、一般化したデモであっても、どの要件を標準で満たし、何が追加開発かを説明してもらってください。

問い合わせ先が販売担当だけでなく、要件定義や導入後のサポート担当につながるかも確認します。再委託がある場合は、どの会社が個人データに触れるか、障害や漏えい時に誰が連絡するか、契約終了後にどの形式でデータを返却するかを、提案書だけでなく契約書に記載できるか確認してください。

技術力と専門性の評価

技術力は、目新しいAIや機能の多さではなく、顧客・案件・文書・請求のデータ構造、権限、検索、ログ、バックアップ、連携を一貫して設計できるかで評価します。個人情報保護委員会のガイドラインに沿って委託先・再委託先を管理できること、国税庁が示す電子帳簿の訂正削除履歴や検索機能を自社の保存対象に合わせて確認できることも重要です。

費用は、公開料金と開発費用を分けて考えます。2026年時点の目安として、既製SaaSの標準導入は初期0〜50万円、SaaSへの初期設定・帳票・連携追加は50万〜300万円、ローコード構築は100万〜500万円、士業向けSaaSの不足部分をカスタム開発する場合は300万〜1,200万円程度です。法律事務所の事件管理や顧客ポータルをフルスクラッチで作る場合は500万〜1,500万円程度の試算もありますが、いずれも公開統計ではなく、規模・連携・データ移行・セキュリティ要件を置いた相場目安です(出典:NotebookLMリサーチノートおよび類似業務システムの公開調査、2025〜2026年)。

プロジェクト管理体制の確認

要件定義15〜20%、設計約15%、実装40〜50%、テスト約15%、導入調整約10%というように、工程ごとの工数と成果物を分けた見積もりを依頼します。データクレンジング、移行リハーサル、権限表、受入テスト、操作研修、法改正対応、監視、保守、障害時のSLAを別項目にすると、安い見積もりに見せるための作業抜けを見つけやすくなります。

導入は、1業務・1拠点のMVPから始め、データ品質と利用率を確認してから顧客ポータルやAIへ広げる進め方が現実的です。仕様凍結後に例外が増える、マスタが重複している、現場が入力しない、クラウド障害時の代替手順がないといった問題を避けるため、現場担当者を要件定義と受入テストに参加させてください。

よくある質問(FAQ)

士業向けシステムの疑問を確認するイメージ

士業・専門サービス業向けシステムを選ぶ際は、業種向けと書かれているかだけでなく、現在の業務、データ、権限、将来の連携を照らし合わせます。ここでは、比較検討時に多い質問へ直接回答します。

士業向けシステムの開発費用はいくらですか?

標準SaaSの導入なら初期0〜50万円程度、初期設定や連携を含めると50万〜300万円程度、ローコードや個別開発なら100万〜1,200万円程度が一つの目安です。法律事務所の事件管理や顧客ポータルなど、機密性と独自性が高い機能をフルスクラッチで作る場合は1,500万円程度まで広がることがあります。正確な金額は顧客数、案件数、既存データ、連携先、権限、保守範囲で変わるため、要件定義後に工程別見積もりを取得してください。

パッケージとフルスクラッチはどちらが向いていますか?

法定帳票や会計・申告の標準業務を短期間で整えたい場合は、士業向けパッケージやSaaSが向いています。独自の案件区分、報酬計算、利益相反、顧客ポータル、複数サービスをまたぐ業務などが競争力に関わる場合は、既存サービスを残して不足部分をローコードや個別開発で補う方法が現実的です。全面的な作り替えを前提にせず、MVPで効果を検証してから拡張してください。

機密情報を扱うシステムで何を確認すべきですか?

役職・拠点・案件単位のアクセス制御、二要素認証、操作・閲覧・ダウンロードのログ、暗号化、バックアップ、障害時の復旧目標、再委託先、データの保存場所と返却形式を確認します。電子帳簿保存法の対象データなら、訂正削除履歴、取引データとの関連性、日付・金額・取引先などの検索性も自社の保存方法に合わせて確認してください。AIを使う場合は、入力データが学習に使われるか、利用者のレビューをどう残すかも契約前に確認します。

開発会社とサービスベンダーはどう比較すればよいですか?

サービスベンダーは、会計、契約、法務など特定業務の標準機能と運用ノウハウを利用しやすい一方、独自業務は設定や連携の範囲に制約があります。開発会社は業務要件に合わせやすい反面、要件定義、テスト、保守、法改正対応を継続して設計する必要があります。標準機能で解決する部分と、業務の差別化に関わる部分を分け、3年分の利用料・保守・追加開発を合計して比較してください。

まとめ

士業向けシステム導入を振り返るイメージ

士業・専門サービス業向けシステムは、顧客情報の保管だけでなく、案件・事件、担当者、期日、証憑、成果物、請求、入金、権限、監査ログまでを安全に一つの業務線で扱う仕組みです。会計事務所の業務基盤ならMJSやTKC、顧問先とのクラウド会計連携ならfreeeやマネーフォワード、電子契約ならクラウドサイン、契約レビューや法務案件管理ならLegalOn、業務に合わせた個別設計ならriplaというように、課題に応じて相談先を分けて考えます。

最初に整理する3つのこと

最初に、どの業務のどの作業を減らしたいのかを、受付から請求まで時系列で書き出します。次に、顧客数、案件数、利用者、拠点、保存する機密情報、既存ソフトと連携先を整理します。最後に、初期費用だけでなく、月額、追加ユーザー、データ移行、保守、法改正対応、解約時のデータ返却まで含めて3年分の費用を比べます。

小さく始めて定着を確認する

いきなり全社・全顧客のデータを移行するのではなく、1業務・1拠点・代表的な数件の案件でMVPを稼働させ、入力率、検索時間、期限漏れ、請求漏れ、担当者の引き継ぎ時間などを測定します。現場の使い方とデータ品質を確認してから範囲を広げることで、士業の専門性を守りながら、システムを業務に定着させやすくなります。自社の課題が標準機能で解決できるか、連携で補えるか、個別開発が必要かを整理して、各社へ具体的に相談してください。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。