内見予約システムの開発会社は、予約フォームを作れるかだけでなく、物件・時間枠・担当者・鍵情報を一つの業務フローで扱えるかを基準に選ぶことが重要です。
内見予約の電話やメールが多く、空室確認、日程調整、鍵の受け渡し、内見後の追客までが分断されている不動産会社では、システムの設計力が業務効率と顧客体験を左右します。本記事では、株式会社riplaを最初に、内見予約に関係する実在の企業・サービスを計6社紹介します。SaaSを導入する場合と個別開発する場合の違い、費用の見方、発注前に確認したい質問まで、2026年8月時点で確認できる情報をもとに整理します。
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・内見予約システム開発の完全ガイド
内見予約システムのパートナー選びが重要な理由

内見予約システムは、空き時間を表示するだけのカレンダーではありません。物件ごとの内見可否、所要時間、定休日、居住中かどうか、担当者の移動時間、鍵の受け渡し方法を同時に扱う業務システムです。便利そうな機能を並べるよりも、誰が予約し、誰が承認し、どの条件で鍵情報を開示するのかを設計できる会社を選ぶ必要があります。
予約フォームではなく業務全体を見られる会社を選びます
予約者が一般の購入希望者なのか、仲介会社なのかで必要な画面は変わります。仲介会社が予約する場合は、会社アカウントや宅建免許情報、予約承認のルール、承認後にだけ表示する鍵情報が重要です。一般顧客が予約する場合は、本人確認、キャンセル規定、リマインド、営業担当への引き継ぎが重要になります。さらに、有人内見かセルフ内見かによって、スマートロック、ワンタイムキー、入退室履歴、事故時の連絡方法まで要件が広がります。
初期費用だけでなく導入後の運用まで確認します
比較では、初期費用や月額料金だけでなく、物件データの移行、既存の物件管理システムやCRMとの連携、スマートロックの設置工事、保守監視、障害時の手動運用まで確認します。2026年時点で公開されている事例には、月額1,500円から始められる簡易型がある一方、スマートロック連携では初期費用や機器費が別に発生するものもあります。安いプランが悪いのではなく、自社の運用に必要な範囲と、後から追加される費用を切り分けることが大切です。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
内見予約を新しく始める場合、画面を作る前に、空室情報の正となるシステム、予約を承認する担当者、鍵情報を公開するタイミング、内見後に営業へ渡す情報を整理する必要があります。riplaは、業務のヒアリングや要件整理から関わり、現場が使い続けられる運用を含めてシステム化する相談先です。既存システムを残しながらAPI連携を追加する方法や、まずは1店舗のPoCから始める方法も検討できます。
得意領域・実績
営業・顧客・生産・販売管理などの基幹業務を含む開発経験を活かし、内見予約を単独のフォームではなく業務基盤の一部として設計したい企業に向いています。物件管理、顧客管理、LINEやメール通知、電子申込などを段階的につなぎたい場合や、パッケージに自社の承認ルールを合わせにくい場合に相談しやすい選択肢です。問い合わせ時は、物件数、店舗数、月間内見数、予約者、鍵方式、連携したいサービスを共有すると、開発範囲を具体化しやすくなります。
イタンジ株式会社|賃貸仲介の内見予約と鍵情報照会を自動化

イタンジ株式会社は、不動産取引のデジタル化を支援する企業です。賃貸住宅の内見予約受付システム「内見予約くん」は、内見予約の受付作業や鍵情報の照会作業を自動化するサービスとして案内されています。賃貸管理会社と仲介会社の間で、空室確認や鍵の確認が電話に集中している企業に適した候補です。
特徴と強み
内見予約くんは、仲介会社からの予約受付をオンライン化し、管理会社側の確認作業を減らす方向のサービスです。予約者が不動産会社の担当者である業態に合いやすく、24時間365日の予約受付や鍵情報の自動照会を重視する場合に検討しやすくなります。内見だけでなく、電子契約など周辺の不動産取引サービスと組み合わせ、予約から契約までの流れを電子化したい企業にも候補になります。
得意領域・実績
公式発表では、2025年2月に三菱地所ハウスネットが「内見予約くん」と「電子契約くん」を導入し、管理戸数21,000戸超の内見予約から賃貸借契約までを電子化した事例が紹介されています(出典: イタンジ株式会社プレスリリース、2025年2月)。大規模な賃貸管理や仲介業務で、会社間の予約受付と鍵情報をまとめたい企業に向いています。導入前には、自社の仲介会社アカウントの管理方法、既存の物件管理データとの連携範囲、導入対象外となる業務を確認します。
アットホーム株式会社|ATBBと連動した内見予約・評価分析

アットホーム株式会社の「スマート案内予約」は、物件情報や鍵情報を登録し、内見予約の受付、変更、キャンセル、スケジュール管理、内見評価までをWebで扱えるサービスです。アットホームの不動産業務総合支援サイト「ATBB」を利用している会社は、日常の物件情報と内見予約を近い導線で運用できる点が特徴です。
特徴と強み
公式サービスページでは、システムが24時間365日内見予約を受け付け、物件確認や日程調整をWeb化できると案内されています。賃貸居住用、賃貸事業用、売買居住用、売買事業用の4種類に対応し、客付会社からの予約や、内見後の評価・実績確認までを想定しています。休日や営業時間外の受付を増やしながら、受付担当者の電話対応を減らしたい会社に適しています。
得意領域・実績
ATBBの会員間公開物件や自社登録物件を起点に、元付会社と客付会社の情報共有を整えたい企業に向いています。利用料金は加盟店向けのログイン後に確認する形式です(出典: アットホーム株式会社「スマート案内予約」公式ページ、2026年8月閲覧)。検討時は、ATBBを利用していない会社や独自の物件管理システムとの連携可否、鍵情報の権限設定、評価データをCRMや営業会議で活用できるかを確認します。
株式会社ショータイム24|スマートロックを使った無人内見

株式会社ショータイム24の「無人内見くん」は、スマートロックなどを利用して、営業担当者が現地に同行しない内見を支援するサービスです。住宅、マンション、展示場、モデルハウスなどを対象に、営業時間外を含む内見の受付と入退室を効率化したい会社に適しています。セルフ内見では予約システムだけでなく、本人確認、入室権限、緊急時の連絡、退室確認までを一つの運用として設計する必要があります。
特徴と強み
無人内見くんは、予約を受けるだけでなく、扉の種類に応じた機器設置やスマートロックとの連動を含めて、無人化の運用を組み立てるサービスです。営業担当者の移動時間を減らし、平日や休日の好きな時間に見学したい顧客を受け入れたい場合に強みがあります。すべての物件を無人化するのではなく、検討初期はセルフ内見、申込前は有人接客というように、顧客ステージで使い分ける設計も可能です。
得意領域・実績
公式サイトでは、導入法人数150社、ビジネスモデル特許取得と案内されています(出典: 無人内見くん公式サイト、2026年8月閲覧)。また、2026年1月には積水ハウス不動産の建売戸建てブランドで、2026年1月22日時点の全国44か所に導入した事例が公表されています。戸建て販売、モデルハウス、広域に現場が点在する事業者は、現地対応の削減効果と、導入物件ごとの機器・通信・保守費を見積もりに分けて確認します。
株式会社バルテック|料金を抑えた導入からスマートロックまで対応

株式会社バルテックは、不動産向け内見予約システムとして、物件とスケジュールから予約する簡易型、複数物件に対応するデラックス型、スマートロックと連動する型を公開しています。予約受付、物件管理、利用時間、予約状況、QRコードによる解錠などをまとめて検討できるため、まず小さく始めてから無人運営へ広げたい会社に向いています。
特徴と強み
公式ページの料金表では、簡易型の月額1,500円、デラックス型の初期費用25万円・月額1万円、スマートロック型の初期費用合計530,590円・月額合計13,600円が税別で掲載されています。スマートロック型は機器構成や工事費が関係するため、表示金額だけでなく、物件数、扉の種類、ゲートウェイ、通信、設置工事を含む総額で比較します。料金表の一部に表記揺れがあるため、契約前に最新見積もりを取得します。
得意領域・実績
複数マンションや物件をまとめて管理し、QRコードで入室する運用を検討する企業が主な対象です。予約システムだけでなく、受付システム、スマホ内線、IT重説、電子契約などのオプションも案内されているため、内見後の手続きまで同じ会社に相談したい場合に比較しやすくなります。自社の予約者が仲介会社か一般顧客か、会員ごとの物件利用権限が必要かを先に整理して問い合わせます。
SS Technologies株式会社|不動産業務クラウドで内見から契約まで連携

SS Technologies株式会社は、不動産賃貸・斡旋業務に特化した「SSクラウドシリーズ」を提供しています。その中の「内見クラウド」は、Web上での内見予約・管理と鍵情報の自動通知を扱うサービスです。空室検索、物件確認、内見、申込、契約という不動産業務のつながりを重視し、内見だけを切り出さずに業務全体を見直したい会社に適しています。
特徴と強み
公式サイトでは、15年以上にわたり大手賃貸管理・斡旋グループの不動産システムを手がけたノウハウをSSクラウドシリーズとして提供すると説明されています(出典: SS Technologies株式会社「不動産DX」、2026年8月閲覧)。内見予約、鍵情報の通知、物確などを個別サービスの寄せ集めにせず、賃貸管理の業務フローとして扱える点が強みです。店舗数が増えて運用を統一したい会社や、管理会社・仲介会社間の情報連携を整えたい会社に向いています。
得意領域・実績
賃貸管理や斡旋の標準業務をクラウドへ移行し、空き室検索から契約完了までのデータをつなげたい企業が主な対象です。公式サイトでは、2026年7月にもSSクラウドシリーズの累計利用拠点数に関する告知が掲載されており、継続的に不動産向けサービスを展開していることを確認できます。導入時は、既存の基幹システムとのデータ連携、鍵情報の通知条件、利用者ごとの権限、解約時のデータ返却方法を確認します。
LinkTach株式会社|WebサイトとLINEを含む個別システム開発

LinkTach株式会社は、不動産賃貸・売買管理システムの構築事例を公開しているシステム開発会社です。Webサイトと公式LINEを連携し、物件情報の一元管理、物件検索、問い合わせ、内見予約調整を一つの顧客導線にまとめた事例が確認できます。既製サービスの運用に合わせるより、自社サイトやLINEを起点に顧客接点を作りたい会社に向いています。
特徴と強み
LinkTachの事例では、物件情報を更新するとWebサイトへ反映し、公式LINEから物件検索、詳細確認、内見予約まで進める導線が構築されています。予約者が一般顧客で、LINEを使った問い合わせや追客を伸ばしたい会社には、内見予約単体のSaaSとは異なる比較軸になります。Googleカレンダーなど既存ツールとの連携や、賃貸と売買で異なる入力項目を設計したい場合にも、個別開発の相談先になります。
得意領域・実績
公式事例では、従業員10名程度の地域密着型不動産会社が2024年2月に導入し、物件情報の更新作業を70%以上削減、内見予約の自動化で担当者の調整工数を月20時間以上削減したと紹介されています(出典: LinkTach株式会社「不動産賃貸・売買管理システムの構築事例」、2024年)。個別事例の数値を自社の成果として保証するものではありませんが、LINEを含む顧客導線まで一体で設計する際の検討材料になります。
内見予約システムのパートナー選びのポイント

6社は同じ種類の会社ではありません。仲介会社からの予約受付に強いサービス、ATBBなど不動産業務基盤とつながるサービス、セルフ内見に強いサービス、賃貸管理クラウド、LINEを含む個別開発という違いがあります。自社が減らしたい業務を決めてから比較すると、導入後に使わない機能へ投資するリスクを下げられます。
実績と対応業態を確認します
実績は社名の数だけでなく、自社と似た業務を経験しているかで確認します。賃貸管理会社なら、仲介会社の認証、空室・鍵情報、予約承認、内見後の評価を扱った実績を聞きます。戸建て販売やモデルハウスなら、無人内見、スマートロック、本人確認、広域にある物件の一括管理を確認します。事例の数値は、対象物件数や導入前後の計測条件まで聞くと、導入効果を現実的に見積もれます。
鍵情報と個人情報の安全性を評価します
内見予約では、氏名、電話番号、メールアドレス、内見履歴に加えて、物件の鍵情報や入退室履歴を扱うことがあります。鍵番号を全員に見せる設計は避け、予約承認後に必要な時間だけワンタイムキーを発行し、期限切れや利用履歴を管理できるか確認します。個人情報保護委員会のガイドラインでは、委託先の安全管理措置を事前に確認し、再委託や監査についても確認することが示されています。出典は個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」です。
費用と導入期間を同じ条件で比較します
公開料金のあるSaaSでは、初期費用0〜50万円、月額1万〜5万円程度の範囲で始められるケースがあります。個別開発の目安は、予約登録・物件管理・管理画面・メール通知に絞る小規模MVPで200万〜500万円、仲介会社管理やAPI連携を含む中規模で500万〜1,000万円、スマートロックや多法人運用まで含む大規模で1,000万円以上です。これらは内見予約専用の統計ではなく、一般的な予約・顧客管理システム開発の公開相場を内見業務に当てはめた推定です。
導入期間は、標準機能だけなら要件整理から1週間〜1か月、カスタマイズ込みなら1〜3か月、小規模MVP開発なら2〜3か月、中規模開発なら4〜6か月が一つの目安です。スマートロックの現地工事、データ移行、負荷試験、研修、繁忙期のサポートまで含めると長くなります。見積書では、要件定義、画面、API連携、機器・工事、テスト、保守を分けて記載してもらいます。
よくある質問(FAQ)

内見予約システムの選定では、料金だけでなく予約者、鍵、既存システム、導入段階を一緒に考える必要があります。ここでは、発注前によくある質問に直接回答します。
内見予約システムはSaaSと個別開発のどちらがよいですか?
標準的な物件登録、時間枠、通知、予約管理で足りるなら、短期間で始めやすいSaaSが向いています。仲介会社ごとの承認、独自の物件管理、複数の鍵方式、LINEやCRMとの深い連携が必要なら、クラウドのカスタマイズや個別開発を比較します。まず1店舗・数十物件でPoCを行い、業務を固めてから拡張する方法も有効です。
無人内見にする場合は何を確認すべきですか?
本人確認、予約時間だけ有効な鍵、入退室ログ、緊急連絡先、事故や不正利用が起きた場合の責任分界を確認します。スマートロック本体やゲートウェイの費用だけでなく、扉への設置工事、通信障害時の代替鍵、電池交換、退去や機器撤去の費用も見積もりに含めます。顧客に表示する案内文は、AIなどで作成した場合も人が確認してから送信する運用にします。
開発会社へ相談するときに何を渡せばよいですか?
物件数、店舗数、月間内見数、予約者、営業時間、物件ごとの所要時間、担当者の移動条件、鍵方式、現在の受付方法、連携したいシステム、減らしたい作業をまとめます。導入前の物確電話件数、予約確定までの時間、内見実施率、無断キャンセル率、予約から申込への転換率も計測できると、導入効果を比較しやすくなります。同じ要件書を複数社へ渡し、標準機能と追加開発の境界をそろえて見積もりを比べます。
まとめ

内見予約システムの開発会社選びでは、予約機能の多さだけでなく、物件・時間・担当者・鍵情報を安全につなげられるかを見極めます。仲介会社からの予約受付ならイタンジやアットホーム、セルフ内見ならショータイム24、段階的な料金プランならバルテック、不動産業務クラウドならSS Technologies、WebサイトやLINEを含む個別開発ならLinkTachが比較候補になります。業務全体を整理して柔軟に開発したい場合は、株式会社riplaも相談先になります。
自社の課題に合う方式から絞り込みます
最初に、誰が予約するのか、有人内見か無人内見か、鍵をどう渡すのか、既存の物件管理やCRMと連携するのかを決めます。次に、SaaS、クラウドのカスタマイズ、個別開発のそれぞれで、初期費用、月額費用、機器・工事費、保守費、導入期間を同じ条件で比較します。料金だけでなく、物確電話削減、内見実施率、営業の同行時間、申込転換率などのKPIで投資効果を判断します。
同じ要件を複数社へ渡して相談します
開発会社へ相談する際は、現状の電話・メール・Excelの流れを図にし、物件数、店舗数、月間内見数、鍵方式、連携先を添えます。個人情報や鍵情報を扱うため、権限管理、アクセスログ、MFA、バックアップ、障害時の手動運用、委託先や再委託先の管理も要件に含めます。最初から全物件を切り替えず、PoCで現場の使い勝手とKPIを確認してから展開すると、定着しやすくなります。
▼全体ガイドの記事
・内見予約システム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
