提案書作成システム開発の進め方/やり方/流れや方法/手法/工程/手順

提案書作成システム開発は、現状の業務とゴールを整理し、方式とパートナーを選んだうえで、6つの段階を順に進めます。

段階ごとに小さく検証しながら進めることで、作業時間の削減と提案品質の向上につながります。また、費用と見積もりの確認点も後半で説明します。

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提案書作成システムの全体像

提案書作成システムを中央に置き、案件・顧客情報、作成管理、AI支援の要素を注釈で示した図。
案件・顧客情報から作成管理とAI支援までが、同じシステムにつながります。

提案書作成システムは、案件・顧客・製品情報やRFP、過去資料をまとめて扱い、提案書の作成からレビュー、承認、保管、分析までを支援する仕組みです。営業、技術、法務、上長が同じ情報を見ながら提案書を仕上げられるよう、業務の基盤として設計します。

一つの流れにまとめるシステムの範囲

提案書作成では、案件情報の登録から資料の再利用、提出後の保管や分析までを一つの流れにまとめられます。

  • 情報と資料:案件・顧客情報、RFPの必須・加点条件、過去資料が対象
  • 作成と管理:構成、テンプレート、レビュー、承認、版管理、保管を一続きで扱う
  • AI支援:要求抽出、類似検索、重複や漏れの確認に使い、人が検証できる単位に分けて使う

最終的な提出物は、WordやPowerPointの様式のまま残します。そのうえで、作成前後の情報をシステムでつなぎます。

営業が登録した情報は、技術担当の画面に仕様書や過去の回答例として表示できます。また、上長には承認待ちの版だけを通知します。

提案書全体を無条件に自動生成する運用は避けます。特に、価格や契約条件、法令、実績などの確定情報は、承認済みマスタや原本を優先して使います。

AWSの2026年7月の事例では、Amazon Bedrockを使ったことで、ドラフト作成が約10日から半日に短縮されました(出典: AWS「ITbook株式会社様のAWS生成AI活用事例」、2026年)。この事例でも、AIだけで提出物を仕上げているわけではありません。人の専門的な判断を前提にした業務設計として捉えます。

既製SaaS・ローコード・個別開発の分け方

方式は、業務の標準性と独自要件を基準に選びます。

  • 既製SaaS:案件数が少なく、標準管理とテンプレート出力が中心の場合
  • ローコード:Microsoft 365ならPower Apps、柔軟な帳票ならkintone
  • 個別開発:独自計算、RFP評価、複雑な承認や複数連携が競争力に直結する場合

方式を比べるときは、機能の数より、現在の作業時間をどこまで短縮できるかを見ます。年間の提案件数や利用者数、承認段階を整理します。加えて、提案書の様式、既存CRM、資料の機密区分も一覧にし、標準機能と追加開発の範囲を分けます。

SaaSの比較から手作業やデータ移行を外すと、導入後の負担が増えてしまいます。そのため、初期費用、移行費、教育費を含めて比べます。連携費、保守費、AI利用料も、あわせて比べます。

ポイント

導入の範囲は、情報の登録から保管までをどこまで一つの流れにするかで決めます。その範囲に合わせて、既製SaaS、ローコード、個別開発のどれが合うかを比べます。

提案書作成システム開発の進め方と6フェーズ

現状業務とゴールの整理から導入方式の選定、設計・開発、テスト、稼働・定着へ進む時系列図。
現状整理から稼働・定着へと、開発の節目が並びます。

開発は、現場の業務を観察する段階から本番化まで、6つの段階を順に進めます。

  1. 現状の業務と、測定するゴールを整理する
  2. 導入方式と開発パートナーを選ぶ
  3. 利用者の作業を踏まえて設計・開発する
  4. 業務、品質、安全性をテストする
  5. 対象を絞って稼働し、戻り道を用意する
  6. KPIを確認し、入力項目やナレッジを改善する

フェーズ1:要件整理による現状とゴールの把握

要件整理では、業務の現状、関係者と要件、成果と目標の順にそろえます。

  • 業務の現状:代表案件の依頼から提出までを書き出す
  • 関係者と要件:「必須」「できれば欲しい」「将来検討」に分ける
  • 成果と目標:作る資料と、測定できる改善ゴールを決める

業務の記録は、ファイル、メール、会議の情報を集めます。承認者と作業時間も、記録に含めます。

年間の提案件数、提案書の種類、1件あたりの作成時間を押さえます。資料の検索にかかる時間も、確認しておきます。

レビュー回数と差し戻しの理由、提出期限を調べます。さらに、受注と失注の記録も見ておきます。そのうえで、技術、法務、管理職にも話を聞き、情報を確定する人と時点を明らかにします。

必須要件には、Word・PowerPoint様式、案件単位の権限、承認履歴を含めます。原本リンク、SSO、バックアップも必須要件に加えます。

AIで扱う資料や文章、人の承認項目を決めます。さらに、根拠の表示方法と誤りの報告方法も決めておきます。

この段階で作る資料は、業務フロー、画面と帳票の一覧、データ項目一覧です。非機能要件とKPI案も、ここでまとめます。

たとえば、作成時間や再利用率を何%改善するかなど、測定できるゴールを置きます。

フェーズ2:方式とパートナーの選定

方式と候補先は、同じ要件と資料を使って比べます。

  • SaaS:独自ルールが少なく、標準機能で大半を満たせる
  • ローコード:Microsoft 365やkintoneで案件・申請・帳票をつなぐ
  • 個別開発:独自採点や計算、複雑な承認、複数連携が差別化要因の場合

既製SaaSや既存基盤の拡張、ローコードに加えて、スクラッチ開発も同じ要件で比べます。候補先には共通のサンプル資料と業務フローを渡し、標準機能と追加開発の範囲を説明してもらいます。

類似業務の実績と、Word・PowerPoint出力を確かめます。CRM・SFA・Box連携の可否と、RFPや過去資料の取り込みも見ておきます。

権限・監査ログとAIの学習利用方針を評価します。データの返却や導入後の教育も、評価の対象にします。

営業資料だけで決めず、画面デモと概算見積を見ます。加えて、PoCの評価方法と、障害時にどこまでを誰が受け持つかを確認します。

フェーズ3:使う人の作業を短くする設計・開発

設計・開発では、入力の負担と、検索や出力の使いやすさを整えます。

  • 入力と出力:CRMの情報を使い、用途別のテンプレートと編集できる出力を用意する
  • 検索:資料を複数の条件で絞り込めるようにし、探しやすくする
  • 生成AI:取り込み・検索・生成・承認の段階を分け、回答に出典を示す

案件登録では、顧客情報をCRMから取得し、提案書の種類に応じたテンプレートを選びます。検索の条件は、案件の業界や製品、作成日です。承認状態と根拠の版も、条件に加えます。

WordやPowerPointのレイアウトが崩れると、結局は別のソフトに戻って直すことになります。そのため、出力後も編集できる設計にします。

RAG構成では、回答に出典資料とページを添え、更新日と版も表示します。古い価格表や失注案件の情報が混ざらないよう、仕組みを設けます。

価格や契約条件はマスタから取得します。一方で、AIの文章は候補として扱います。

開発中は、過去提案書10〜50件と実際のRFP数件を使って検証します。必須条件の抽出漏れや根拠の正しさを測ります。さらに、検索時間と出力崩れも確かめます。

フェーズ4:業務・品質・安全性のテスト

テストでは、業務の完了、権限、AI品質をそれぞれ確認します。

  • 業務の完了:RFP取り込みから出力・保管まで通して確かめる
  • 権限:営業、技術、法務、管理職のそれぞれで、見えてはいけない案件や版が表示されないことを確認する
  • AI品質:正答率以外の精度と、利用者の修正負担を測る

代表案件を一件、最初から最後まで流して確かめます。差し戻しと承認の往復も、その流れの中で見ます。出力はWord、PowerPoint、PDFの各形式で確かめます。

AIについては、必須条件の再現率と、根拠が付く割合を見ます。古い資料の参照率や誤った価格の割合、修正時間も測ります。

機密資料は、入力先と保存場所、第三者提供の扱いを確認します。さらに、AI学習への利用と削除の扱いも確かめます。また、バックアップと契約終了後の返却も見ておきます。

個人情報保護委員会の注意喚起も踏まえ、利用目的と入力範囲を、社内規程と契約に定めます(出典: 個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」、2023年以降継続掲載)。

フェーズ5:小さく始める稼働と戻り道の用意

本番稼働では、対象と移行する資料を絞ったうえで、運用体制を整えます。

  • 限定導入:対象部門と提案書を絞り、パイロットから始める
  • 資料移行:資料の状態を分け、検索対象にする資料を選ぶ
  • 運用担当:登録から削除まで、担当と責任を決める

件数が多く様式がそろう提案書から始めます。運用は、営業数名と技術担当、承認者で行います。

移行する資料は、重複や期限切れ、作成者か承認状態が不明なものに分けます。そのうえで、すべてを無理に登録せず、検索に出してよい資料だけを承認済みナレッジにします。

案件登録やテンプレート更新、AI回答の修正は、担当を決めておきます。障害連絡や承認期限、データ削除には、ルールも必要です。操作マニュアルだけでなく、運用体制も用意します。

旧共有フォルダは、すぐに閉じず一定期間は参照専用で残します。これが戻り道になり、提出期限のある案件への影響を避けられます。

最初の4〜8週間は、週ごとに状況を確認します。利用率と検索回数を見て、ドラフト修正時間と差し戻し件数も追います。

フェーズ6:入力項目とナレッジの改善による定着

定着には、利用者の声と複数のKPIを使った継続的な改善が必要です。

  • 利用者の声:入力、検索、承認、AIの根拠への不満を改善に反映する
  • 改善体制:営業、技術、法務、管理者が月次で見直す
  • KPI:作業時間、再利用、品質、受注に関わる指標を追う

テンプレートやマスタ、権限は、プロンプトと別々に管理します。

KPIは、ログイン数だけでなく、作業の中身を表す数字で見ます。作成時間や再利用率、レビュー回数を追い、差し戻し率も確認します。

必須条件の確認漏れや提出遅延も見ます。さらに、提案勝率と受注後の修正件数も追います。

AIの生成文字数を成果の指標にすると、不要な文章が増えるだけになります。そのため、四半期ごとに導入前と比べ、作業時間や品質、受注率を確認します。

ポイント

段階を先に進めてよいかは、測定できるゴールと現状の数字がそろっているかで判断します。そろっていなければ、前の段階に戻って整えます。

提案書作成システムの費用相場とコストの内訳

MVP・PoC、本番向け、大規模スクラッチの個別開発費用レンジを横棒で比べた図。
区分が上がるにつれて費用レンジも高くなります。

費用は、ユーザー数だけでなく、資料の量や出力様式で変わります。さらに、連携先や承認段階、AI利用量も費用に影響します。セキュリティ要件やデータ移行の難しさも、費用を左右します。

ここで示す金額は、リサーチノート、公開料金、営業・CRMシステムの公開相場をもとにした目安です。

既製SaaSとローコードの費用

ライセンスと導入作業の費用は、サービスや追加作業ごとに確認します。

  • 既製SaaS:初期費用0〜50万円程度、月額1ユーザーあたり1,000〜3万円程度の場合がある
  • kintone:1ユーザーあたり月額1,000〜3,000円、税抜
  • Power Apps Premium:年払いで1ユーザーあたり月額相当2,998円、税抜
  • ローコード導入:簡易連携100〜500万円、複雑な連携等は300〜1,000万円以上

SaaSでは、初期設定やテンプレート作成が別料金になる場合があります。データ移行や教育も、別料金になることがあります。

kintone料金は2026年8月時点で、ライト1,000円、スタンダード1,800円、ワイド3,000円です。

価格は1ユーザーあたり月額の税抜で、ライトとスタンダードは10ユーザーからです(出典: サイボウズ「kintone 料金」、2026年8月確認)。kintone料金はライセンスの目安で、提案書の設計や帳票出力、連携開発は含まれません。

Power Appsの料金は、2026年8月にMicrosoftの「Power Appsのライセンスと価格」で確認しました。

Power Appsの導入では、Dataverseのデータモデルやコネクタを外部へ依頼すると、別途費用がかかります。権限設定やテストを外部に頼む場合も、費用が加わります。

ローコードの金額は、標準アプリで済むか、APIやデータ移行まで必要かで大きく変わります。

AI付き個別開発の費用と期間

個別開発は、対象規模と追加要件で費用・期間が変わります。

  • MVP・PoC:300〜800万円程度、期間2〜4か月程度が一つの目安
  • 本番向け:800〜2,000万円程度、期間4〜9か月程度が目安
  • 大規模スクラッチ:2,000万〜5,000万円超、9〜18か月以上の可能性

MVPやPoCでは、RFPと過去提案書の取り込み、要求抽出、検索に機能を絞ります。ドラフト生成と編集・評価画面も含めます。資料と利用者を限定すれば、検証の負担が軽くなります。

CRM・SFAや基幹、Box連携を加えるほど、費用は増えます。SSOや監査ログ、複数テンプレート、移行も、費用が増える要因になります。

大規模開発になると、複数事業部への展開や独自計算、厳格な監査が含まれます。さらに、オンプレミスの構成なども対象になります。

個別開発の金額は、提案書専用システムの公開価格ではなく、要件が確定する前の推定レンジです。リサーチノートの営業・CRMシステム全般の相場と必要機能をもとにしています。そのため、同じ前提で相見積もりを取ると比べやすくなります。

AIモデルやOCRの従量料金と検索インデックスは、別枠で確認します。ストレージや監視、バックアップも、別に見ます。セキュリティ診断やテンプレート改修は、本体の金額に含まれているかを確かめます。

保守・運用費は、初期開発費の年10〜20%程度が目安になることがあります。SaaSの利用料やAI APIの費用は会社ごとに扱いが違うため、3年TCO(導入から3年間の総額)で比べます。

ポイント

費用は、ライセンス料や開発費に加えて、移行や教育、保守、AI利用料を含む3年TCOで比べます。個別開発の金額は、要件が確定する前の推定として扱います。

見積もりを取る際のポイントとチェックリスト

見積もりを比べるときは、同じ前提で出してもらうことが大切です。画面数だけでなく、資料や承認者、出力形式も含めます。測定項目も、同じ前提に加えてもらいます。

発注前に、RFPや要件メモを整えておきます。候補会社には、含む範囲と除外範囲を示してもらいます。前提条件や追加時の単価も、あわせて確認します。

要件と見積範囲の準備

見積もりの前提をそろえるため、業務・資料・システムの情報をまとめます。

  • 業務と利用者:フロー、ユーザー数、承認ルール
  • 資料と環境:提案書、テンプレート、RFP、既存CRM・文書管理
  • AI検証:正解例や必須条件、PoCの合格条件

セキュリティ基準も用意します。資料に機密区分や更新頻度を付け、保管期限や参照可能な部署も書き添えます。そうすると、移行と権限の見積もりが現実的になります。

見積書では、要件定義、UI・データ設計、環境構築を分けてもらいます。開発と連携、AI・検索も、それぞれ別の項目にしてもらいます。

移行とテストは、それぞれ別に示してもらいます。教育や導入支援、保守も、項目を分けてもらいます。

「資料取り込み一式」といった表現では、対象件数や精度が分かりません。ファイル数やOCRページ数、API本数を確認します。さらに、テンプレート数とユーザー数、レビュー回数と同時利用者数も確かめます。

開発会社の比較の観点

開発会社は、価格だけでなく、実績や担当体制、提案内容で比べます。

  • 経験と提案:類似実績と標準・追加開発の境界を確認する
  • 担当体制:責任者と、工程ごとの担当者の対応力を見る
  • 比較・検証:機能、セキュリティ、費用、PoC結果を同じ条件で比べる

実績は、同業界・同規模の経験があるかを確かめます。

回答の速さや前提の置き方も、やり取りの中で見ます。プロジェクト責任者を含め、要件定義から導入後までの各担当者と話すと、体制の全体像がつかめます。

比較表には、対象業務や導入方式、資料の取り込みを並べます。Word・PowerPoint出力とCRM連携、承認・版管理、AIの根拠表示も、欄を分けて入れます。セキュリティや料金の明確さ、解約時のデータ返却も比べます。

PoCでは、同じ資料を各社に渡して比べます。要求抽出の漏れや根拠の表示、ドラフトの修正時間を測ります。出力品質と利用料も、あわせて測ります。

10日から半日への短縮などの実績は、自社の資料量と案件の難しさで再現できるかを検証します。

失敗しやすい見積もりとリスクへの備え

見積もり段階では、開発前の確認と契約後の変更ルールを決めます。

  • 事前検証:AI精度を本番開発前に確認し、資料整理や現場負担も見る
  • 情報管理:AI学習の扱いから、データの保存と削除までを確認する
  • 変更管理:受付から納期の扱いまでのルールを定める

資料を整理する前に検索機能を作ると、失敗につながります。現場の入力負担を見ないまま進めることも、失敗の原因です。セキュリティ審査は、後回しにせず早めに進めます。

「AI学習に使わない」の確認に加えて、保存場所や権限、ログを見ます。さらに、バックアップ、委託先、契約終了時の削除も確認します。

機密資料を使うPoCは、匿名化した資料か許可済みの資料に限ります。入力してはいけないデータも、先に決めておきます。また、追加費用に備えて、契約に変更管理のルールを入れます。

変更の受付と影響範囲の算定、承認者を決めます。追加単価と納期調整も、あらかじめ決めておきます。口頭の依頼だけで開発を進めない運用が必要です。

納品後の運用では、テンプレート追加やマスタ更新、AI評価データ作成を見ておきます。障害対応や月次レポートも、確認しておきます。特に、初期費用が低くても、手作業や従量課金が続けば3年後の総額は大きくなります。

ポイント

見積もりは、画面数や金額の大小より先に、同じ前提で出ているかを確かめます。前提がそろっていない見積もりは、並べても比べられません。

よくある質問(FAQ)

最適な方式は、導入方式やAIの使う範囲、既存資料の状態によって変わります。発注前によく聞かれる質問に、判断の基準を先に答えます。

提案書作成システムはSaaSと開発のどちらがよいですか?

標準的な案件管理や資料検索、承認、テンプレート出力が中心なら、既製SaaSやローコードが適しています。独自の価格計算やRFP評価が競争力に関わる場合は、個別開発が候補です。複雑な権限や複数連携が必要な場合も、個別開発を検討します。

年間提案件数や利用者数、既存基盤を整理します。出力様式と承認段階も、あわせて確認します。そのうえで、標準機能で足りない差分だけを開発する考え方が安全です。

AIに提案書をすべて作らせても問題ありませんか?

AIが作った提案書をそのまま提出する運用は避けます。AIの役割は、要求事項の抽出と資料検索、構成案に分けます。下書きと差分確認も、別の工程として扱います。

価格や契約条件、法令、実績は、原本や承認済みマスタと照合します。顧客固有の情報も、照合の対象です。出典、更新日、版を表示し、営業と専門担当が提出前に確認します。

提案書作成システムの開発期間はどのくらいですか?

小さなPoCやAI付きMVPは2〜4か月程度、連携や承認、移行を含む個別開発は4〜9か月程度が目安です。複数事業部、厳格なセキュリティ、独自計算を含めると、9〜18か月以上になることがあります。

期間を短くするには、対象部門や提案書の種類、資料の範囲を絞ります。AIの役割と評価指標も絞ります。代表案件で先に検証します。

提案書作成システムのセキュリティで何を確認しますか?

保存場所と暗号化、SSOや多要素認証を確認します。組織や案件ごとの権限と監査ログも見ます。バックアップと復旧目標も、確認の対象です。

委託先やAI学習利用、削除と返却も対象です。生成AIに入力できる個人情報や顧客機密は、文書にして明確にします。

契約と社内ルールもそろえます。チェックシートに加えて、画面で権限の分離とログの追跡方法を確かめます。

まとめ:業務設計を起点とした提案書作成システム

要件整理から定着まで6段階で進めると、抜け漏れを防げます。その途中で、方式とパートナーの選定も行います。まず、業務の流れと作成時間を一覧にします。

SaaS、ローコード、個別開発から、課題に合う方式を選びます。費用は、ライセンスや開発だけでなく、3年TCOで確認します。資料整理や移行、教育も含めて見ます。AI利用料と保守も、同じ3年TCOの中で比べます。

開発方式の決め方の要点

標準業務を早く整えたいならSaaSやローコードが、独自のRFP評価や価格計算を組み込みたいなら個別開発が候補です。AIは、要求抽出や検索から始めます。

AIには根拠表示と人の承認を組み込みます。代表案件で作成時間や再利用率を測ります。条件の確認漏れや提案品質も見て、結果を踏まえて対象範囲を広げます。

最初に作るチェックリスト

最初に業務と利用環境を一枚にまとめ、代表資料で小さく検証します。

  • 業務条件:提案件数、利用者、種類、作成時間、承認段階
  • システム条件:CRM、出力様式、資料の機密区分
  • 発注先の確認:実績、見積範囲、セキュリティ、定着支援

代表的な過去提案書とRFPを使い、検索からドラフト、出力までの効果を検証します。

そのうえで、契約終了時のデータ取り扱いを確かめ、自社で改善を続けられる体制まで含めて発注先を選びます。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。