R言語のシステム開発の発注/外注/依頼/委託方法について

R言語のシステム開発を発注・外注するなら、Rで作った分析ロジックを業務データ、Web画面、権限管理、運用基盤までつなげる要件を整理し、R単独開発と他システム連携を使い分けることが重要です。

「Rで作ったモデルを現場で使える画面にしたい」「Excel集計を自動化したい」「Shinyの試作品を本番運用したい」と考えていても、どの会社へ、どの契約で、どの範囲を頼めばよいかは判断しにくいものです。この記事では、発注形態の選び方、RFPと要件整理、契約形態、費用相場、委託先の見極め方、見積比較のポイントを、R/Shinyの特徴に合わせて解説します。

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R言語のシステムとは何ですか?

R言語のシステム発注を検討する担当者

R言語のシステムとは、統計解析、データ加工、可視化、予測モデルなどをRで実装し、利用者が業務で使える画面、帳票、API、バッチ、ダッシュボードへ展開した仕組みです。Rのスクリプトを定期実行するだけでなく、データベースと接続し、利用者がブラウザで条件を指定して結果を確認できる状態まで含めて考えると、発注範囲が明確になります。

Shinyを使うと分析ロジックをWeb画面にできます

Rで作った分析処理を業務画面へ展開する代表的な方法がShinyです。ShinyはRまたはPythonでインタラクティブなWebアプリを作るオープンソースのフレームワークで、Rに慣れた分析担当者が、グラフ、絞り込み、シミュレーション、CSV出力などを比較的短い距離で画面化できます。経営・営業ダッシュボード、需要予測、品質分析、物流分析、医療・製薬の探索画面などが代表的な用途です。

実際にPositが公開するRedfinの事例では、複雑化した表計算モデルをRとShinyでWebアプリ化し、予算シナリオを管理者がブラウザから試せるようにしています。RのモデルをSQLデータベースへの入力保存と組み合わせ、Active Directoryで利用者を管理した点は、研究用スクリプトを業務システムへ移す際の参考になります(出典:Posit公式Redfin Customer Story、2026年確認)。

R単独で作る範囲と他システムへ任せる範囲を分けます

Rは統計、可視化、予測、シミュレーションに強い一方、受注、決済、在庫引当のような複雑なトランザクション処理や、極めて多い同時接続をRだけで構築する場合は慎重な設計が必要です。発注前に「Rで分析・意思決定支援を担当し、基幹処理は既存システムやJava・TypeScriptなどのサービスに任せる」構成も候補にしてください。

たとえば、データベースから実績を取得して予測値を表示する部分はR/Shiny、注文確定や請求処理は既存基幹システム、連携はAPIという分担です。Rの強みを活かしながら、権限、監査ログ、障害復旧、将来の開発者交代まで設計しやすくなります。発注先には「Rで何ができるか」だけでなく「Rに任せない方がよい範囲」を説明してもらうことが大切です。

R言語のシステムの発注形態はどう選びますか?

R言語システムの発注形態を比較するイメージ

発注形態は、完成物を納品してもらう「一括請負」、専門人材の稼働を確保する「準委任・ラボ型」、短期間で仮説を検証する「PoC」の大きく3つに分けて考えると整理しやすくなります。最初から契約形態だけを決めるのではなく、要件の確かさ、社内のR人材、納期、リリース後の保守体制を基準に選びます。

試作品やデータ品質が不確かな場合はPoCから始めます

Rのモデルは完成していても、実際の業務データを接続すると欠損、表記揺れ、更新遅延、例外処理が見つかることがあります。利用者が本当に必要とする指標や画面操作も、資料だけでは決めきれない場合があります。この段階で全機能を請負契約に含めると、後から仕様変更が増え、双方の負担が大きくなります。

PoCでは、代表的なデータ1〜2種類、主要なグラフや予測、想定利用者の操作、処理時間の測定に絞ります。成果物は画面だけでなく、確認したデータ品質、未解決の課題、本開発へ進む条件、概算の追加工数まで含めると有効です。企画段階の目安として、簡易ダッシュボードのPoCは50万〜150万円程度とされますが、データ整備や認証を含むかで変動するため、固定価格ではなく範囲と前提を確認してください。

要件と納品物が固まっているなら一括請負を検討します

画面一覧、データ項目、権限、外部連携、性能、受入条件まで定義できている場合は、一括請負で範囲と納期を管理しやすくなります。RFPに「Shinyアプリを作る」とだけ書くのではなく、「営業部が月次売上を支店別に絞り込み、指定の権限で閲覧し、CSVを出力できること」のように業務上の完了条件を記載します。

ただし、機械学習モデルの精度やUIの使い勝手は、開発中に検証して初めて判明することがあります。その部分まで「納品時に必ず期待精度を達成する」と断定すると、発注者にも受注者にもリスクが偏ります。確定した機能は請負、検証や改善は準委任という分割も選択肢です。

内製化や継続改善を重視するなら準委任が向いています

社内にRや業務知識を持つ担当者がいて、発注先と一緒に改善を続けたい場合は、準委任やラボ型が適しています。要件の優先順位を月単位で見直し、Rパッケージの更新、利用者の声への対応、追加の予測機能を計画に入れられます。委託先に任せきりにせず、コードレビュー、設計レビュー、運用手順の作成を社内メンバーの学習機会にしてください。

準委任では、成果物の完成保証ではなく、合意した時間や体制で業務を遂行する契約になりやすいです。月間の稼働時間、担当者のスキル、定例会議、レビュー対象、未消化時間の扱い、途中解約の条件を契約書と作業計画に明記することが重要です。

RFPと要件整理では何を決めますか?

R言語システムの要件を整理するイメージ

RFPは、委託先に「何を、なぜ、どの条件で作ってほしいか」を伝える依頼書です。RやShinyの技術名を並べるだけでは、会社ごとに想定するシステムの範囲が変わり、見積金額を比較できません。発注背景、対象業務、利用者、入力データ、出力結果、納期、予算の考え方、セキュリティ、保守条件まで一つの資料にまとめます。

業務目的と利用者の行動を先に定義します

最初に「集計を速くする」ではなく、「月次会議の前日までに支店別の予測差異を確認し、担当者が原因を記録できるようにする」のように業務目的を定義します。誰が、いつ、どのデータを見て、何を判断し、どのシステムへ結果を渡すのかを文章にすると、必要な画面と不要な機能が見えてきます。

利用者は管理者、一般社員、閲覧のみの利用者、外部の顧客などに分けます。利用者数だけでなく、ピーク時の同時アクセス数、1回の画面操作で処理するデータ量、許容する応答時間、モバイル利用の有無を記載してください。Shinyアプリの「利用者100人」という情報だけでは、同時接続や処理負荷を見積もれないためです。

データ、認証、非機能要件をRFPに含めます

データ要件では、既存のExcel、CSV、データベース、APIの種類、件数、更新頻度、保存期間、欠損や表記揺れの状態を示します。個人情報、要配慮個人情報、機密情報を扱う場合は、閲覧範囲、マスキング、暗号化、ログの保存期間、データの保管場所、委託先の再委託を確認します。個人情報保護委員会のガイドラインが示す安全管理措置を参考に、アクセス制御、漏えい時の報告、バックアップ復元の責任分担まで決めることが大切です。

認証は、メールアドレスとパスワードだけでよいのか、社内SSO、Active Directory、LDAP、SAML、OIDCに接続するのかを選びます。Posit Connect Cloudでは2025年に組織向けのSSOとロールベースアクセス制御が案内され、2026年にはカスタムドメイン、リソース設定、SOC 2 Type Iの情報が追加されています(出典:Posit Connect Cloud公式What’s New、2026年8月確認)。最新機能があることと、自社のセキュリティ審査に通ることは別なので、発注前に確認してください。

成果物と受入条件を具体的な言葉にします

納品物には、Rのソースコード、Shinyアプリ、API仕様、データベース定義、パッケージ一覧、renvなどの依存関係ファイル、インフラ設定、テスト仕様書、操作マニュアル、運用手順書、バックアップ手順を含めます。ソースコードの著作権や利用許諾、クラウドアカウントの名義、Rパッケージのライセンス、開発環境の再現方法も、口頭で済ませないでください。

受入条件は「見た目が完成した」ではなく、代表データで指定された集計結果になること、権限のないデータを閲覧できないこと、想定同時接続数で応答時間の目標を満たすこと、障害時に決めた時間内で復旧できることなどで記載します。予測モデルに関しては、精度だけでなく、対象期間、評価指標、再学習の頻度、精度が下がった場合の表示と判断責任を決める必要があります。

R言語のシステム開発ではどの契約形態を選びますか?

R言語システムの契約条件を確認するイメージ

契約形態は、作るものが決まっているか、検証しながら決めるか、リリース後も継続的に改善するかで選びます。Rのシステムでは、分析モデルの妥当性や業務データの品質によって仕様が変わりやすいため、開発全体を一つの固定価格で縛るより、工程ごとに契約を分ける方法も現実的です。

請負と準委任は完成責任と変更の扱いが異なります

請負契約は、合意した成果物を完成させ、検査を受けて引き渡すことを中心に設計します。画面一覧、機能仕様、納期、検査方法、契約不適合への対応を明確にしやすい一方、発注後の大幅な仕様変更は追加費用や納期変更につながります。受入テストのデータを誰が用意するかも重要です。

準委任契約は、合意した業務を専門家が遂行する形で、要件整理、技術検証、運用改善などに向きます。稼働時間や担当体制を基準に管理し、成果物の品質については作業計画やレビューで担保します。法務・購買部門と連携し、契約名称だけでなく、責任範囲、検収、再委託、秘密保持、データ取扱いを確認してください。

要件定義・PoC・本開発・保守を分けるとリスクを抑えられます

おすすめしやすいのは、最初に要件定義またはPoCを準委任で依頼し、仕様と受入条件が固まったら本開発を請負または短いスプリントで発注し、リリース後は保守契約へ移る方法です。各段階で次の工程へ進む判断を置くため、データ品質やユーザー評価が想定と異なった場合に、大きな開発費を投入する前に見直せます。

分割する場合でも、成果物の所有者が不明にならないようにしてください。PoCで作ったコードを本開発へ持ち越せるか、実験用コードを作り直すのか、データやクラウド環境を誰が管理するのか、契約終了時に何を返却するのかを工程ごとに決めます。

保守契約ではパッケージ更新と障害対応を分けて定義します

保守契約には、問い合わせ対応だけでなく、R本体とパッケージのバージョン管理、脆弱性対応、OSやミドルウェア更新、バックアップ確認、障害監視、ログ調査、モデル精度の点検が含まれる場合があります。何が月額に含まれ、何が追加作業になるかを一覧にしてください。

開発費に対する年間保守費は15〜20%程度を企画時の予算枠として置く考え方がありますが、これは一般的な目安であり、24時間監視やSLA、データ更新、モデル再学習を含むと上振れします。反対に、問い合わせ窓口だけなら低くなる可能性があります。金額ではなく、対応時間、復旧目標、連絡経路、対象外作業を確認してください。

R言語のシステム開発費用の相場はいくらですか?

R言語システムの費用相場を検討するイメージ

R/Shiny開発には国内で統一された料金表がないため、費用は画面数ではなく、データの数と品質、モデルの複雑さ、認証・権限、同時接続、既存システム連携、テスト、運用設計によって決まります。以下は2025〜2026年に公開されたShiny専門会社の価格、一般的なWebアプリ相場、業務システムの工数目安を組み合わせた企画段階の推定レンジです。正式見積ではなく、比較の起点として利用してください。

規模別の初期費用は50万〜5,000万円以上まで幅があります

簡易なPoCやダッシュボードは50万〜150万円程度が一つの目安で、CSVや単一データベース、数個のグラフ、簡易な共有を想定します。社内業務ダッシュボードは150万〜500万円程度で、データベース接続、複数のフィルター、CSV出力、部署別権限、定期更新、操作テストなどを含めるとこの帯になりやすいです。

予測・シミュレーションを含む業務アプリは500万〜1,500万円程度、複数データソース、API、SSO、監査ログ、CI/CD、運用設計まで含むとさらに上がる可能性があります。全社利用や規制産業向けで、冗長化、データ移行、性能試験、バリデーション、厳格な監査証跡まで必要な場合は、1,500万〜5,000万円以上になることもあります。これらのレンジは、要件の違いを含んだ推定であり、R言語だけの単価ではありません。

海外の公開価格を補助線にすると、KimbodoはFocused Shiny appを2万ドルから、複数ワークフローとPosit基盤運用を含む案件を3万5,000〜11万ドルとして案内しています。1ドル150円で仮換算すると約300万円から、約525万〜1,650万円に相当しますが、為替、税、契約範囲、国内対応の有無で変わります(出典:Kimbodo公式Posit Application Development、2026年確認)。

見積では開発費を工程と機能に分解して確認します

見積書は「Rエンジニア一式」だけでなく、要件定義、データ調査・整備、画面設計、R/Shiny実装、APIや基幹システム連携、認証、テスト、インフラ構築、マニュアル、リリース支援に分けてもらいます。各項目に、担当人数、想定期間、前提条件、成果物、除外事項があると、会社ごとの価格差を説明できます。

特に費用が膨らみやすいのは、データクレンジング、既存Excelの仕様確認、SSO連携、権限が複雑な場合のテスト、個人情報のマスキング、性能試験、監査ログ、運用引き継ぎです。画面の数が少なくても、裏側の業務ルールが多ければ高くなります。逆に、対象データを整理し、認証方式と受入条件を先に決めれば、見積の不確実性を下げられます。

ランニングコストはクラウド、保守、データ運用に分けます

公開基盤を使う場合は、Posit公式のshinyapps.ioにFree、Starter月13ドル、Basic月49ドル、Standard月119ドル、Professional月349ドルという料金帯があります。Standardには認証、Professionalにはカスタムドメインが含まれますが、同サービスの公式比較ではSSOとロールベースアクセス制御は提供されていません(出典:shinyapps.io公式料金ページ、2026年8月確認)。料金は米ドルで、税や為替も考慮が必要です。

社内機密や個人情報を扱う場合は、shinyapps.ioの料金だけで判断せず、Posit Connect Cloud、クラウド上のPosit Connect、Shiny Server、DockerやKubernetesで自社管理する構成を比較します。クラウド利用料、データベース、ストレージ、監視、バックアップ、ログ保存、ライセンス、保守を別々に見積もり、アプリが止まった場合の復旧目標と担当窓口も予算化してください。

R言語のシステム委託先と見積はどう比較しますか?

R言語システムの委託先と見積を比較するイメージ

R言語のシステムを外注する際は、Rを書ける会社というだけでなく、業務システムの要件定義、データ基盤、認証、テスト、運用を一緒に担えるかを見ます。専門会社、一般的なシステム開発会社、クラウドやPosit製品の導入パートナーにはそれぞれ得意分野があるため、候補の数を増やすより、同じRFPで2〜4社程度を比較する方が判断しやすくなります。

実績は技術名ではなく本番運用の範囲で確認します

候補会社には、Shinyの画面を作った経験だけでなく、どの規模のデータを扱い、何人が利用し、どの認証を使い、どのようにデプロイし、リリース後に誰が保守したかを質問します。可能であれば、公開できる画面や事例のほか、匿名化した設計書、テスト方針、運用体制を確認してください。医療・製薬なら規制対応やバリデーション、金融なら監査証跡や権限分離など、自社業界の経験も重要です。

Positの事例では、REYL Intesa SanpaoloがR、Shiny、Posit Connectでリスク管理のインシデント報告ワークフローを構築し、社内の利用へ展開しています。この事例から分かるのは、Shinyがグラフ表示だけでなく、入力、承認、データ整備を含む業務フローにも使える一方、IT部門とのガバナンスや基盤連携が必要になることです(出典:Posit公式REYL Intesa Sanpaolo Customer Story、2026年確認)。

見積比較は総額より前提条件と抜け漏れを見ます

見積額だけを並べると、安い会社が魅力的に見えます。しかし、A社は認証と運用設計を含み、B社は画面実装だけということがあります。比較表を作るなら、要件定義、UI/UX、データ移行、モデル実装、API、認証、権限、監査ログ、テスト、インフラ、教育、保守、ソースコード引き渡しを横軸に置き、「含む」「別途」「未定」を揃えてください。

提案内容には、会社側が理解した業務課題、想定するシステム構成、Rを使う範囲、別技術に切り出す範囲、開発工程、体制、リスク、見積前提を記載してもらいます。極端に安い見積は、要件定義、テスト、セキュリティ、保守が抜けていないか確認し、極端に高い見積は、過剰な基盤や不要な機能が入っていないか見直します。

ブラックボックス化と担当者退職のリスクを防ぎます

Rのシステムは、分析担当者の個人ノウハウや特定パッケージに依存すると、担当者の退職や異動後に修正できなくなることがあります。ソースコードの命名規則、テストコード、パッケージのバージョン固定、環境構築手順、データ辞書、モデルの前提、エラー時の対応を納品物に含めてください。renvのlockfileやコンテナ定義を使い、同じ環境を再現できるようにすることも有効です。

契約前には「担当者が変わっても3か月後に社内または別会社が保守できるか」を質問してください。納品時の引き継ぎ会、ソースコードレビュー、運用訓練、脆弱性やRパッケージの更新手順、契約終了時のデータ返却とアカウント移管を決めます。価格を下げるために文書化を削ると、将来の改修費や障害対応費が増える可能性があります。

発注からリリースまでの進め方はどうなりますか?

R言語システムの開発工程を確認するイメージ

発注後は、要件定義、設計・開発、テスト・リリース、運用改善の順に進めます。ただしRのシステムでは、各工程を一度きりにするのではなく、代表データで早めに画面を試し、利用者からのフィードバックを設計へ戻す進め方が有効です。

要件定義では業務データと例外処理を確認します

要件定義では、現場の正常な業務だけでなく、欠損、重複、未来日、締め後の修正、権限変更、データ連携の遅延などの例外を確認します。Rの分析結果を誰が承認し、誤りを発見したときにどのデータを直し、過去の結果を再計算するかも決めます。ここを飛ばすと、画面が完成してから業務ルールの不足が見つかります。

一般的な業務システムの考え方では、要件定義に初期開発費の10〜15%程度を割く目安がありますが、これはプロジェクトの不確実性によって変わります。RFPを作る段階で業務担当者、情報システム部門、データ分析担当、セキュリティ担当を集め、誰が意思決定するかを決めておくと、確認待ちによる遅延を減らせます。

設計・開発・テストでは再現性と権限を検証します

設計では、R/Shinyの画面、データベース、API、認証基盤、ログ、監視、バックアップを分けて考えます。開発・検証・本番の環境を分離し、秘密情報をソースコードへ直接書かず、Rパッケージのバージョンを固定します。Posit Connect Cloudでは2025年にリソースやワーカー、接続数を設定できる機能が案内されているため、利用者数と負荷試験の結果を見て構成を選びます(出典:Posit Connect Cloud公式What’s New、2026年8月確認)。

テストは、計算結果の正しさ、画面操作、異常データ、権限、個人情報の表示、同時アクセス、バックアップからの復元、パッケージ更新後の回帰に分けます。分析結果は正解データを作りにくいこともあるため、既存Excelや専門家の計算結果と比較し、許容差と判断者を定義してください。モデルの精度を数字だけで評価せず、業務上の意思決定に使えるかまで確認します。

リリース後は利用状況とモデル・環境の変化を追跡します

リリース直後は、利用者が想定した操作をしているか、処理時間が許容範囲か、エラーや問い合わせがどこで発生しているかを確認します。利用ログ、処理時間、エラー、データ更新の成否、モデル精度、バックアップ結果を定期的に確認し、改善の優先順位を決めます。作って終わりではなく、業務に定着して初めて投資効果が現れます。

2026年時点では、Connect CloudでRStudioからのボタン操作による公開、Quarto CLI、定期再公開、計算資源設定などが拡充されています。一方、便利なデプロイ機能を使っても、Rパッケージの更新を本番へ直接反映してよいわけではありません。検証環境で回帰テストを行い、変更履歴、承認者、ロールバック方法を残す運用にしてください。

よくある質問(FAQ)

R言語のシステム発注に関するよくある質問

R言語のシステムを発注する際は、技術選定だけでなく、業務適用範囲、データの扱い、契約、保守の質問を先に解消することが大切です。ここでは、相談時に特に多い疑問へ直接回答します。

R言語のシステム開発は小さく試してから発注できますか?

できます。代表的なデータと主要な画面に絞ったPoCを先に実施し、データ品質、利用者の操作、処理性能、必要な認証を確認してから本開発へ進めます。PoCの成果物に、本開発へ進む条件と残課題を含めると、費用と納期を現実的に見直せます。

R言語とPythonやJavaを組み合わせて発注できますか?

できます。Rは統計解析や可視化、予測モデルを担当し、JavaやTypeScriptなどで作った業務画面や基幹システムとAPIで連携する構成が現実的です。発注時には、どの処理をRに置き、どの処理を別サービスに置くか、データ形式、認証方式、障害時の責任分担を決めてください。

R言語の業務システム開発費用はどのくらいですか?

企画段階の推定では、簡易PoCが50万〜150万円程度、社内ダッシュボードが150万〜500万円程度、予測や複数連携を含む業務アプリが500万〜1,500万円程度、全社・規制産業向けが1,500万〜5,000万円以上になる場合があります。データ整備、認証、性能試験、監査、保守を含むかで変わるため、金額だけでなく前提条件を比較してください。

R/Shinyの委託先を選ぶときに最初に聞くことは何ですか?

「本番稼働したShinyやRの実績はありますか」「利用者数と同時接続数はいくつでしたか」「SSO、権限、監査ログ、バックアップを誰が設計しましたか」「Rパッケージ更新と障害対応は誰が担いますか」「契約終了時に何を引き渡しますか」を確認してください。技術の説明だけでなく、業務要件から運用までの責任範囲を説明できる会社を選ぶことが重要です。

個人情報を扱うRシステムをクラウドで運用できますか?

運用できる可能性はありますが、クラウドなら安全と決めつけず、データ保管場所、暗号化、認証、権限、ログ、バックアップ、委託先や再委託、事故時の報告を確認する必要があります。社内規程や個人情報保護法のガイドライン、業界の規制に合わせて、クラウドサービスの契約条件と自社の安全管理措置を照合してください。

まとめ

R言語のシステム発注を成功させるイメージ

R言語のシステムを発注・外注するときは、まず分析、可視化、予測、シミュレーションにRを活用し、受発注や決済などの複雑な基幹処理は既存システムや別言語と連携する範囲を決めます。そのうえで、PoC、請負、準委任のどれが自社の要件確度と体制に合うかを選びます。

発注前に業務目的と完成条件を一枚にまとめます

発注前には、対象業務、利用者、データ、認証、権限、非機能要件、受入条件を一枚のRFPにまとめ、社内の意思決定者を明らかにします。先に「Rで作ること」だけを決めず、R単独で担う機能と既存システムへ連携する機能を分けると、提案と見積を同じ条件で比較できます。

小さく検証し、保守まで含めて委託先を選びます

RFPには、業務目的、利用者、データ、更新頻度、同時アクセス、認証、権限、監査ログ、バックアップ、受入条件、納品物、保守を含めます。費用はPoC50万〜150万円程度、社内ダッシュボード150万〜500万円程度、業務アプリ500万〜1,500万円程度、全社・規制対応1,500万〜5,000万円以上という前提付きのレンジを起点にし、各社の見積で含まれる範囲を揃えて比較してください。

最終的な委託先は、Rを書けるかだけでなく、業務要件、データ品質、本番基盤、セキュリティ、テスト、引き継ぎ、保守まで説明できるかで選びます。小さく検証し、成果物と責任範囲を明確にしながら段階的に発注すると、Rの分析力を業務の成果へつなげやすくなります。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。