賃貸管理システムの費用は、導入方式や管理戸数、連携・移行の範囲によって変わります。標準SaaSは初期0〜100万円、月額5,000円〜30万円程度が目安で、個別開発では3,000万円超まで幅があります。
費用の内訳と変動要因を知っておくと、見積書の金額を比べやすくなります。全体像は、下の完全ガイドの記事もご覧ください。
▼全体ガイドの記事
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不動産業向け賃貸管理システムの費用相場の目安
費用は、導入方式と必要な自由度によって大きく変わります。標準機能を使うクラウドサービスは初期費用を抑えやすい一方、独自の精算ルールや複数の基幹システムを組み込む開発では、初期費用が高くなります。
必要な自由度と5年間の総額を並べて比べると、方式ごとの違いが分かります。
導入方式別の費用レンジ
方式ごとの費用幅は、標準機能の範囲や移行・連携作業によって変わります。そのため、初期費用と月額・保守費用は分けて見る必要があります。
- 小規模クラウド:初期0〜30万円、月額5,000円〜10万円程度
- 標準SaaS:設定・移行・研修を含み初期10万〜100万円、月額5万〜30万円程度
- パッケージ連携:初期100万〜500万円、月額または保守10万〜50万円程度
- セミオーダー・個別開発:初期300万〜1,000万円、または1,000万〜3,000万円以上
小規模クラウドの金額は、物件・入居者・家賃など標準機能だけを使う場合の目安です。また、標準SaaSの金額は、賃貸管理専用サービスの全国統計ではありません。
金額は、リサーチノートと一般的な業務システムの公開情報をもとにした推定レンジです。セミオーダーは既存システムと接続する場合、スクラッチ開発は複数拠点の業務を独自仕様で作る場合を指します。
パッケージの連携先には、会計・銀行・保証会社・電子契約などがあります。連携の本数や例外処理が増えると、上に記載した上限を超える可能性もあります。
公開料金から読み取れる現実的な下限
公開価格の例は、登録件数や標準機能の範囲を確かめる材料になります。
- Simple Up:部屋・駐車場の登録件数別に月額設定
- 賃貸革命:物件・契約管理から請求、入金、送金、帳票作成まで一元管理(出典:日本情報クリエイト株式会社「賃貸革命」公式サイト、2026年確認)
Simple Upの年間契約では、各100件のプランが月額4,980円(税抜)、各500件が9,980円、各1,000件が14,980円です(出典:Simple Up公式サイト、2026年確認)。これは小規模な標準機能の公開例で、すべての賃貸管理システムが同じ料金になるわけではありません。
公開料金の下限を見るときは、請求・消込・送金・帳票作成の手作業がどこまで減るかを見積書で確かめましょう。
賃貸管理システムの費用内訳

見積書の合計金額だけでは、費用の中身が分かりにくくなります。利用料・保守、初期作業、外部連携・追加開発の3つに分けて確認すると、どこに費用がかかるのかが見えてきます。見積書の内訳は、利用料、要件定義、初期設定の3つを中心に確認し、残りの項目は見出しごとの箇条書きで確かめましょう。
ライセンス・月額利用料・保守費用
料金体系と保守の範囲を分けて確認すると、導入後の支出を見積もる材料になります。
- クラウドSaaS:部屋・駐車場・利用者・拠点数や機能プランで月額が決まる
- 会社単位の料金:拠点・ユーザーを増やしやすい一方、最低利用料が高めの場合がある
- オンプレミス・買い切り:ライセンス・サーバーに加え年間保守などが発生する
- スクラッチ開発:年間保守費は初期費用の15〜20%程度が参考値
部屋数連動型では、管理戸数の増加に比例して支出が増えます。入金消込と電子契約、オーナーポータル、API連携は、オプションに含まれるかどうかを確認しましょう。
オンプレミス型や買い切り型では、更新やバックアップ、障害対応の費用も見込んでおく必要があります。
スクラッチ開発の保守費は、契約内容や運用体制によって変わります。そのため、15〜20%は、あくまで参考値として見ておくとよいでしょう。
保守に含まれる範囲は、見積書に明記してもらう必要があります。問い合わせと障害復旧、法改正対応、軽微な改修が含まれるかで、導入後の予算を管理しやすくなります。
初期設定・データ移行・研修
移行データの整備、システム設定、利用者研修が初期作業の主な項目です。
- 既存データ:Excelなどの物件台帳、契約一覧、入居者情報、滞納・修繕履歴、オーナー精算データ
- 初期設定:権限、締め日、請求、日割り、送金、帳票、通知などの登録
- 研修:管理者に加え、現場・営業担当者やオーナーを対象とするかどうか
これらのデータは、項目名や表記がそろっていないことがあります。そのため、単純なCSV取り込みで済むのか、それとも名寄せや重複削除、住所・部屋番号の整形、過去契約の紐付けまで必要なのかで、費用が変わります。
初期設定には、請求ルール、更新案内、管理手数料の設定も含まれます。また、研修の対象範囲によって工数が変わります。
移行費用を抑えたいなら、自社でデータを整える方法もあります。ただし、移行後の照合や受入テストを省くと、請求や送金の誤りにつながりかねないため、注意が必要です。
外部連携・帳票・追加開発
費用が膨らみやすいのは、外部連携、独自計算、帳票の追加開発です。
- 外部連携:会計、銀行明細、収納代行、保証会社、電子契約、ポータル、CRM、入居者アプリ
- 独自計算:オーナー別の精算項目、事業用賃料改定、定期借家、駐車場、共益費、日割り、水道料、修繕立替
- 帳票:標準帳票の必須項目を調整できるかどうか
これらを個別に計算する場合は、標準機能との差分が費用になります。
APIの有無、CSVの手動受け渡し、リアルタイム連携の要否で、設計やテストの量が変わります。連携の前に、物件や契約、入居者、入金の正しいマスタを決めておかないと、二重登録や不整合につながります。
帳票を一から自由に作る前に、標準帳票の必須項目だけを調整できるかを確認しましょう。そうすると、追加開発の範囲を小さく保てます。
費用が変動する主な要因

数百戸を管理する会社と、複数拠点で数万戸を管理する会社では、必要な性能や権限、サポート、データ連携が異なります。価格差は機能の数だけでなく、業務量と、例外処理を安全に運用するための設計量から生まれます。
管理戸数・ユーザー数・拠点数
管理戸数や利用範囲が広がると、システム性能や料金、権限設定の要件が変わります。
- 100戸未満:標準SaaSで足りる場合がある
- 100〜1,000戸:データ移行や権限設定が必要になりやすい
- 1,000戸超:会計・銀行連携、バッチ処理、複数拠点統合が課題になりやすい
- 利用者・拠点:料金対象、追加費用、データ分離、閲覧権限の確認
管理戸数が増えると、データ容量や検索速度、同時利用者数への要件が厳しくなります。月次請求や入金消込、オーナー送金、帳票生成についても、要件が上がります。リサーチノートは、戸数の3段階を比較軸として推奨しています。
ユーザー数や拠点数の数え方は、ベンダーごとに異なります。閲覧専用のオーナーや仲介会社、修繕業者、入居者を料金対象に含むかを確認しましょう。
管理者を追加するときに費用がかかるか、拠点間でデータを分けられるかも確かめておきます。個人情報や入出金情報の閲覧範囲を要件として書き出すと、セキュリティと費用を比べやすくなります。
業務範囲と独自ルール
物件・契約台帳だけを管理する場合と、募集から会計仕訳までをつなぐ場合では、必要な費用が異なります。その間には、申込、更新、解約といった契約の業務があります。
退去や原状回復、修繕といった物件の業務もあります。さらに、請求や消込、督促、送金といったお金の業務も含まれます。標準機能が多い製品でも、自社の業務フローに合わなければ、設定変更や運用変更、追加開発のいずれかが必要になります。
見積依頼の段階で、日割りや水道料、保証会社の入金時期、オーナーごとの送金日を提示しておきましょう。複数の管理手数料、サブリース、事業用テナントの賃料改定についても、具体例を示す必要があります。「対応可能」という回答だけでは足りず、標準設定、個別開発、運用対応のどれで対応するかを確かめると、追加費用を抑えられます。
データ移行・法令対応・セキュリティ
費用と対応要件を左右するのは、移行履歴の範囲、登録義務に伴う書面管理、安全管理措置です。
- 移行範囲:有効契約だけか、過去数年分の履歴まで検索可能にするか
- 法令対応:自己所有を除く管理戸数200戸以上は登録義務の対象
- 個人情報保護:アクセス制御、利用者の識別・認証、不正アクセス防止
過去契約や滞納、修繕の履歴を、どこまで移行するかで費用が変わります。過去数年分を検索できるようにすると、名寄せや変換、検証の工数が増えます。
移行対象の期間と項目、件数、エラー時の責任分担は、見積書に記載してもらう必要があります。
登録義務の対象事業者には、契約・重要事項説明・書面交付の履歴を管理できる仕組みが求められます(出典:国土交通省「賃貸住宅管理業法ポータル」、2026年確認)。
個人情報保護委員会のガイドラインは、前述の安全管理措置を技術的措置の例に挙げています(出典:個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」、令和8年6月一部改正)。
権限管理や二要素認証、操作ログは、後から付けると高額になりやすいものです。暗号化やバックアップも、初期要件に含めておく必要があります。
開発期間と見積もりの進め方
費用と期間は連動します。方式別の期間の目安は、標準SaaSの設定のみなら即日〜2か月、移行・研修を含めると1〜4か月です。
パッケージと複数連携は3〜8か月、セミオーダーは6〜12か月、スクラッチ開発は9〜18か月以上が、調査上の目安です。繁忙期を避ける時期や並行稼働の期間によっても、計画は変わります。
現状業務と必須要件の整理
要件を決める前に、業務の流れと工程ごとの状況、必要機能の優先度を、順に整理します。
- 物件登録から募集、申込、契約、更新、解約、退去、請求、入金消込、督促、送金、修繕、帳票までを時系列に並べる
- 各工程の担当者、入力元・出力先、Excel・紙、月間件数、例外処理、ミスの影響を整理する
- 機能を必須、できれば欲しい、将来検討に分ける
機能一覧を先に作るより、業務とデータの流れを確認するほうが、不要な開発を減らせます。
たとえば、家賃請求と入金消込を必須にして、入居者アプリやAIによる問い合わせ回答は第2段階に回せます。
国土交通省の2025年DX実証事業では、IT重説・書面電子化サービスの利用料などを1社あたり最大50万円(税込)支援する枠が示されました(出典:国土交通省「不動産分野におけるDXの推進に向けたデジタル技術・サービスの導入・活用支援(実証事業)」、2025年)。また、補助の有無にかかわらず、小さく効果を測る考え方が参考になります。
見積依頼書に書く項目
見積依頼書には、導入規模と業務量、システム要件、運用条件を記載します。
- 規模・業務量:管理戸数、物件種別、拠点、利用者・権限、月間請求・入金件数
- システム要件:移行データ、帳票、連携先、必要な稼働時間
- 運用条件:バックアップ、障害時の復旧目標、成果物、検収、データ返却
事業用テナントや定期借家、駐車場の条件は、サンプルデータと一緒に渡しましょう。サブリースや複数オーナー精算の条件も、あわせて示しておきます。
各社の提案書は、費用を同じ項目に揃えて比べます。初期費用と月額、保守、移行を並べ、連携や追加開発、研修、サポートも同じ形で確認します。
作業単価に加えて、人月や仕様変更の扱いも確かめてください。
移行やテストが別料金の場合、見積もりは安く見えても、最終的な支払額が高くなることがあります。
5年間の総保有コストで比較
5年間の総保有コスト(TCO)で比べると、初期費用以外の負担も見えてきます。
- 計算式:初期費用+月額費用×60か月+移行・追加開発・保守・連携費用+社内工数
- 月額が安い場合:CSV加工や手作業の照合が多いと実質コストが上がる
- 初期費用が高い場合:一元処理で継続的な事務負担を減らせる可能性がある
一元処理できるかどうかは、請求・消込・送金・帳票を同じデータでどこまで扱えるかで決まります。
社内工数を金額に換算するときは、削減時間を大きく見積もりすぎないようにします。導入直後の二重入力や問い合わせも、あわせて含めておきます。
導入前に、月次請求や入金消込件数、滞納確認のリードタイムを測っておくと、同じ指標で効果を検証できます。帳票作成や修繕の進捗確認にかかる時間も、測っておくとよいでしょう。
賃貸管理システムのコスト最適化ポイント

コスト最適化の目的は、安いサービスを選ぶことではなく、必要な範囲へ投資することです。また、Excelへの逆戻りや移行失敗による手作業、連携不整合による請求・送金の再確認を避けることも目指します。
対象業務を絞った段階導入
物件から会計まで一度に置き換えると、初期費用と移行リスクが同時に高まります。そのため、対象を絞って小さく検証し、段階的に導入しましょう。
- 物件から会計までを一度に置き換えず、対象業務と一拠点を選ぶ
- 請求・入金消込、または物件・契約台帳など、件数が多く効果を測りやすい業務でPoCを行う
- 実データで例外を確認し、現場が使えると確かめてから範囲を広げる
確認する例外は、日割りや滞納、退去、オーナー精算などです。さらに、将来の拡張に備えて、データの持ち主と連携方式も決めておきましょう。
別のサービスへ移る可能性があるなら、CSV出力やAPI、データ返却の方法を確認します。契約終了時の削除方法も確かめておくと、初期投資を抑えながら選択肢を残せます。
標準機能に業務を合わせる範囲
業務ごとに、標準機能と独自対応のどちらを使うかを決めます。
- 標準機能を使う:業務を合わせられ、手作業を残しても問題がない
- 独自開発する:独自ルールが競争力につながる
- 重要業務を守る:請求、消込、送金、契約書、重要事項説明を手作業へ戻すのは危険
独自の画面や帳票を増やすと、開発費に加えて更新・保守費用も増えます。
Simple Upは契約書・重要事項説明書、収支報告、入金管理を案内し、賃貸革命は請求から入金消込、送金までの一元管理を公開しています(出典:各社公式サイト、2026年確認)。そのうえで、標準機能を確認してから差分を開発対象にします。
データ整備と定着支援への先行投資
機能追加より、データ品質や現場研修、情報セキュリティ教育に予算を配分すると、効果が出やすい場合があります。
- データ整備:物件・部屋番号の表記、オーナー・入居者の名寄せ、契約状態、更新担当の決定
- 現場研修:一度の説明会で終えず、担当業務に合う操作シナリオを用意する
- 運用教育:権限、認証、ログ、委託先管理を扱う
導入後にデータが乱れると、高機能なシステムでも検索や集計が正しく機能しません。
操作シナリオは、申込から契約、初回請求、入金消込まで通します。続けて、送金や更新、退去の流れと、例外対応も確認します。
また、IPAは2026年3月に情報セキュリティ対策ガイドライン第4.0版を公開しました(出典:IPA「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」、2026年)。
見積もり比較と契約前のチェックポイント
見積もりでは、安さだけでなく、どの業務をどの品質で運用できるかを確かめます。製品会社と開発・移行会社が別々の場合は、障害の連絡先や仕様変更の窓口、データをどこまで誰が受け持つかを、契約書に残しておきましょう。
デモでの実データの例外確認
標準フローだけでなく、自社で頻出する例外もデモで確認します。
- 提示する例外:日割り退去、滞納中・過不足入金、複数オーナー送金、修繕費立替
- 契約・物件条件:定期借家、駐車場、事業用テナント
- 操作と記録:処理可否に加え、入力画面数、承認者、訂正履歴の有無
デモでは、きれいなサンプルデータによる標準フローだけが示されがちです。そのため、実際の見積の前に、例外の扱いを確かめておく必要があります。
イタンジ株式会社は2026年7月、約12万戸を管理する長谷工ライブネットがITANDI賃貸管理で賃貸借契約の電子化を開始したと公表しました(出典:イタンジ株式会社公式発表、2026年)。
企業名や管理戸数、自社との規模差は参考になりますが、電子化した業務と連携先、導入後の運用設計を確認すると、見積条件に反映しやすくなります。
契約・SLA・データ返却の確認
契約前には、サービス水準や業務継続の条件、データ返却、安全管理の条件を確かめます。
- サービス水準:稼働率、障害通知・復旧、バックアップ、保守、サポート受付
- 業務継続・返却:停止時のCSV利用、データ形式・返却費、削除証明、消去時期
- 安全管理:委託先、保管場所、権限、ログ、脆弱性対応、事故報告
月末や送金日前後の処理性能は、通常時に加えて繁忙期の性能も確かめておきます。障害時の代替手順として、停止時にCSVで最低限の請求や入金確認ができると、業務継続に役立ちます。
入居者、保証人、オーナーの個人情報や口座情報を扱うため、これらの条件を見積と契約に含めます。
安全管理や復旧体制が別料金なら、価格が低くても5年間の総額に反映させましょう。
追加費用が発生する条件の取り決め
追加費用が発生する変更と、検収で確かめる内容を、あらかじめ決めておきます。
- 追加費用の条件:帳票・連携仕様・移行件数・契約形態・ユーザー・権限・法改正の変更
- 変更管理:無償の軽微修正と有償開発の境界、手順、単価
- 検収:実データで、請求・消込・送金と、帳票・権限・ログを確認する
検収は画面の完成だけでなく、各機能が要件どおり動くかで定義します。
受入テストや修正期限、並行稼働期間を見積に含めておくと、予算超過や責任の押し付け合いを防げます。本番切り替え後の支援も、見積に入れておきます。
よくある質問
不動産業向け賃貸管理システムの費用では、導入前に次のような質問がよく寄せられます。
賃貸管理システムは月額いくらから導入できますか?
標準機能だけの小規模向けクラウドは、月額5,000円前後から10万円程度が目安です。Simple Upには、部屋・駐車場を各100件登録できる月額4,980円(税抜)の公開例があります。
年間契約や機能・オプションの条件があるため、全社共通の相場ではありません。初期費用と月額を確認し、初期設定や移行の範囲を見ておきます。サポートや入金消込が含まれるかも、あわせて確かめてください。
初期費用を抑えるにはどうすればよいですか?
対象業務を請求・入金消込などに絞り、標準機能を優先して移行範囲を明確にすると、初期費用を抑えやすくなります。
データ整備や受入テスト、権限設定、研修を削ると、導入後に手戻りが生じます。5年TCOで比べたうえで、将来の連携に必要なAPIやデータ出力は、初期設計に含めておきます。
スクラッチ開発はどのような会社に向いていますか?
独自のオーナー精算やサブリース、事業用テナントを扱う会社や、複数事業を統合する会社に向いています。基幹システムとの深い連携が必要な会社も、対象になります。
標準SaaSでは業務を大きく変える必要がある場合が対象です。初期費用は1,000万〜3,000万円以上、期間は9〜18か月以上になる可能性があります。
独自性が売上や業務品質に寄与するかを検証したうえで、要件を段階的に確定します。最初から全機能を作らないのが、進め方の基本です。
補助金や実証事業を使えば費用は安くなりますか?
対象になれば、導入費用や利用料の一部を軽減できる場合があります。
国土交通省の2025年実証事業では、IT重説・書面電子化サービスの利用料3か月分を全額または一部、最大50万円(税込)支援する枠が示されました。
募集時期や対象事業者・サービス、継続利用などの条件があります。利用できる制度は公募要領で確認したうえで、補助を前提とせず、通常の価格で判断します。
まとめ
標準SaaSは初期0〜100万円、月額5,000円〜30万円程度が目安です。パッケージや連携開発は初期100万〜1,000万円、スクラッチ開発は1,000万〜3,000万円以上が参考レンジです。
金額は、管理戸数や利用者、拠点の数によって変わります。業務範囲や移行データ、連携、独自ルールも、金額を左右します。公開価格を、そのまま自社の見積金額と考えないようにしましょう。
費用判断の基本
標準業務が中心ならSaaS、既存システム連携が重要ならセミオーダー、独自精算や複数事業が競争力になるならスクラッチが基本です。
一業務・一拠点で実データを使って検証し、効果を測ってから広げると、初期費用と失敗リスクを抑えやすくなります。
見積依頼前の整理事項
見積依頼の前には、管理戸数や拠点、利用者、契約形態を整理します。移行範囲や連携先、帳票の扱いも、あわせて決めておきます。権限やバックアップ、サポート条件も、見積の段階で確かめる項目です。
初期費用だけでなく、月額×60か月の費用や移行、追加開発を含めた5年TCOで比べてください。保守と社内工数も、この計算に含まれます。請求や消込、送金、契約情報を安全に扱えるかも、見積の段階で確かめておきます。
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会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
