選考進捗管理システムの開発・導入先は、候補者の現在地を一覧で見せるだけでなく、担当者・期限・次のアクションまで業務に組み込める会社を選ぶことが重要です。
採用情報がExcel、メール、カレンダー、求人媒体に分散していると、ステータスの更新漏れや面接評価の回収遅れが起きやすくなります。本記事では、受託開発から既製ATSまで、選考進捗管理の改善につながる実在企業を6社に整理します。株式会社riplaを最初に紹介し、企業規模・採用形態・必要な連携に応じた選び方、費用を問い合わせる際の確認項目まで解説します。
▼全体ガイドの記事
・選考進捗管理システム開発の完全ガイド
選考進捗管理システムのパートナー選びはなぜ重要ですか?

結論として、選考進捗管理システムの導入成否は、機能の多さよりも自社の採用業務を正確に設計し、運用へ定着させられるパートナーを選べるかで決まります。既製ATSが合う企業もあれば、独自の選考ステージや求人案件との複雑な紐付けが必要で、個別開発が適する企業もあります。
適切なパートナー選定が成否を分ける理由
選考進捗は、応募者名簿の更新だけでは改善しません。応募受付、書類選考、一次面接、二次面接、最終面接、内定、入社というステージごとに、誰が、いつまでに、何を入力するかを決める必要があります。たとえば、一次面接後48時間以内に評価が入力されなければ面接官と採用担当へ通知する設計なら、滞留を発見して救済できます。逆に、システムを導入しても期限や担当者が定義されていなければ、Excelが画面に置き換わるだけです。
発注前に確認すべきポイント
発注前には、月間応募数、年間採用人数、新卒・中途・アルバイトの区分、拠点数、面接官数、求人媒体数、エージェント数を整理します。そのうえで、候補者・求人・選考ステージ・評価のどこまでを標準機能で扱い、どこからをAPI連携や追加開発にするかを確認します。料金は月額だけでなく、初期設定、データ移行、連携、教育、保守、解約時のデータ返却まで含めて比較することが大切です。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
riplaを相談先にする強みは、既製サービスの導入可否だけでなく、現場の業務を起点にシステムの形を考えられる点です。選考ステージ、求人区分、候補者の権限、面接官への評価依頼、期限超過の通知などを業務イベントとして整理し、標準機能で始める部分と個別に作る部分を切り分けます。最初から大規模に作り込むのではなく、候補者・求人・ステージ・評価の共通データを先に整え、日程調整や外部連携、分析を段階的に追加する進め方も可能です。
得意領域・実績
独自の選考フローを持つ企業、人材紹介・派遣のように求人案件と候補者を同時に管理したい企業、既存の基幹システムや採用サイトとの連携が必要な企業に向いています。採用管理システムの開発費用についてriplaが公開する目安では、小規模が300万〜600万円、中規模が600万〜1,200万円、大規模が1,500万円以上です(出典: 株式会社ripla「採用管理システムの開発方法/手法/工程/手順や進め方/やり方/流れ」、2026年3月11日)。これは公的統計ではなく、要件や連携範囲で変わる見積もりの目安です。問い合わせ時には、要件定義の範囲、保守・運用の体制、既存データの移行方法を確認すると安心です。
Thinkings株式会社|複数採用区分とHR連携を一元化

Thinkings株式会社は、採用管理システム「sonar ATS by HRMOS」を提供する採用テクノロジー企業です。新卒・中途・アルバイトなど複数の採用区分を扱いながら、応募者管理、採用フロー、評価、連絡、分析を一元化したい企業の比較対象になります。
特徴と強み
sonar ATSの強みは、応募受付から選考、連絡、評価までを一つの流れとして扱い、外部のHRサービスともつなげやすい点です。媒体や適性検査から取り込んだ候補者情報を、社内の選考ステージへ流し、条件に応じてメールやリマインドを自動化できます。採用担当だけでなく面接官が評価を入力し、担当者が滞留を確認する運用を作りやすいため、複数部署を巻き込む採用で効果を検討しやすいサービスです。
得意領域・実績
公式発表によると、sonar ATSは2026年1月時点の導入企業データで累計2,500件を突破し、求人媒体や適性検査など50以上のHRサービスと連携できます(出典: Thinkings株式会社「sonar ATS by HRMOS、導入実績が累計2,500件を突破」、2026年5月28日)。少人数の採用チームが標準機能から始める場合でも、将来の媒体追加や採用区分の増加を見据えやすい点が特徴です。料金は公開ページで初期費用なし、基本プラン月額2.2万円からと案内されていますが、オプション、設定、データ移行、連携費用は契約前に確認が必要です。
株式会社DONUTS|ジョブカンシリーズと連携し導入しやすい

株式会社DONUTSは、勤怠管理、労務、ワークフローなどの「ジョブカン」シリーズを展開し、「ジョブカン採用管理」を提供する会社です。応募者・求人・選考状況を管理しながら、すでにジョブカンの他サービスを利用している企業や、初期負担を抑えて採用管理を始めたい企業に向いています。
特徴と強み
ジョブカン採用管理は、募集から内定までの採用業務をまとめ、応募者数に応じて料金が変わる設計を採用しています。公式のジョブカンマーケットでは、初期費用0円、月額8,500円から、1か月単位の契約、30日間の無料お試しが案内されています(出典: 株式会社DONUTS「ジョブカン採用管理」、2026年8月確認)。実際の契約金額は月間応募者数や利用範囲で変わるため、採用人数だけでなく、繁忙期の応募数を前提に見積もることが大切です。
得意領域・実績
採用担当者が少なく、候補者のステータス、メール、面接日程、求人媒体からの応募を一つに寄せたい企業が検討しやすいサービスです。ジョブカンの勤怠・労務などを使っている場合は、入社後の情報連携や業務全体の管理方針も合わせて相談できます。一方、独自のエージェントポータルや複雑な案件マッチングまで必要な場合は、標準機能で可能な範囲と外部連携・追加開発の可否を先に確認する必要があります。
株式会社ビズリーチ|採用から人材データまでつなげるHRMOS

株式会社ビズリーチは、転職サイト「ビズリーチ」などのサービスを展開し、採用管理システム「HRMOS採用」を提供しています。求人作成、応募者管理、選考フロー、候補者連絡、分析を一元化し、採用後の人材データまでつなげたい企業の候補になります。
特徴と強み
HRMOS採用は、求人ごとに選考フローを設定でき、選考免除や再選考などの運用にも対応できると公式サイトで案内されています。ビズリーチを利用している企業では、候補者情報の取り込みや選考ステータスの連携により、媒体画面とATSの二重入力を減らせます。Googleカレンダー、Outlook、Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、SmartHRなどとの連携対象が示されているため、採用担当・面接官・人事労務の情報をつなげたい場合に確認しやすい構成です。
得意領域・実績
採用チャネルを増やしながら、採用から入社後のタレントマネジメントまで人材データを活用したい企業に向いています。公式サイトでは、HRMOS採用の利用企業の96%が業務負担軽減を実感したというベンダー調査の数値も掲載されています(出典: 株式会社ビズリーチ「HRMOS採用」、調査対象・期間は公式掲載条件を確認)。この数字は利用企業の実感値であり、すべての企業に同じ効果が出る保証ではありません。導入時には媒体連携の対象、初期設定代行、権限設計、契約するHRMOS製品の範囲を確認します。
株式会社NSDデジタルソリューションズ|JobSuite CAREERで候補者データを蓄積

株式会社NSDデジタルソリューションズは、採用支援・管理システム「JobSuite」シリーズを提供する企業です。過去のJobSuite CAREERの提供主体として株式会社ステラスの情報が掲載されていましたが、2026年8月時点の公式サービスサイトでは、問い合わせ窓口を株式会社NSDデジタルソリューションズと案内しています。本記事では、最新の公式窓口に合わせて紹介します。
特徴と強み
JobSuite CAREERは、応募者集約、選考管理、選考依頼・日程調整、コミュニケーション、集計・分析、外部サービス連携、仕様変更に対応するカスタマイズを特徴として案内しています。公式サイトの料金表示は月額5万円からで、累計1,000社以上が選んだサービスとされています。求人媒体の自動取り込みは80媒体以上、エージェント会社は2,400社・1万人以上が利用中と案内されており、候補者や紹介会社との接点が多い企業で比較しやすい情報です(出典: JobSuite CAREER公式サイト、2026年8月確認)。
得意領域・実績
中途採用を中心に応募者データを継続的に蓄積したい企業、エージェントとのやり取りを一元化したい企業、採用担当者だけでなく選考官にも使いやすい画面を求める企業に適しています。公式サイトでは、アクセス権限を役割に応じて設定でき、アカウント停止も可能と案内されています。また、パッケージモデルからカスタマイズ可能モデルへ移行できるとされているため、まず標準運用で始めてから自社のこだわりを追加する段階的な検討ができます。媒体の自動取り込み対象と仕様変更の範囲は、最新の見積もりで確認します。
株式会社ネオキャリア|採用支援と候補者コミュニケーションを改善

株式会社ネオキャリアは、新卒・中途・アルバイト・人材派遣などの採用支援、就労支援、業務支援を展開する人材サービス会社です。単一のATS導入だけでなく、採用代行、応募者対応、求人媒体の運用、LINEなどを含めた候補者接点の改善を相談したい企業にとって、比較対象になる実在企業です。
特徴と強み
ネオキャリアの強みは、採用業務をシステムだけで切り出さず、人材の集客、応募者との連絡、面接案内、内定者フォロー、採用活動の報告まで運用として支援できる点です。公式サイトでは、企業の採用支援や採用代行を事業領域として掲げています。採用担当者が不足している企業や、媒体ごとに異なる応募情報の整理、候補者への連絡品質を改善したい企業は、システム導入と業務委託の境界を含めて相談できます。
得意領域・実績
採用広報や求人運用から見直したい企業、応募者とのコミュニケーションをLINEなどで改善したい企業、採用代行を含めて現場の負荷を下げたい企業に向いています。ネオキャリアの公式情報では、採用支援に加えて業務支援やシステム開発も事業領域に含まれています。OwnDyのように求人原稿の作成・掲載、応募者管理、Web面接までを管理するサービスの情報も公開されていますが、利用可能な機能や契約条件は時期・サービスによって変わるため、現在提案される製品名、連携対象、候補者データの保管・返却条件を必ず確認します。
選考進捗管理システムのパートナー選びのポイント

6社は、受託開発、ATS SaaS、採用データ基盤、採用支援という役割が異なります。企業名だけで決めず、自社の滞留箇所を起点に、標準機能で足りるか、連携が必要か、業務そのものを変える必要があるかを比較します。
実績と経験の確認方法
実績は導入社数だけでなく、自社に近い採用形態と運用の事例で確認します。たとえば、年間採用人数が少ない企業なら初期設定のしやすさ、中途採用が多い企業なら求人媒体・エージェント連携、大量採用なら応募者の重複判定と一括処理、人材紹介・派遣なら求人案件と候補者の紐付けが重要です。導入前のExcelやメールの課題、導入後に測った初回連絡時間、ステージ滞留日数、評価回収率まで聞けると、機能紹介だけでは分からない効果を評価できます。
技術力と専門性の評価
技術面では、APIやCSVの有無だけでなく、候補者ID・求人ID・ステージ名をどのシステムで正とするかを確認します。連携に失敗したときの再送、重複候補者の名寄せ、退職者アカウントの停止、操作ログ、バックアップ、データのエクスポートと削除も重要です。履歴書、職務経歴書、評価、面接音声や動画を扱う場合は、組織・拠点・職種・候補者単位の権限、通信・保存時の暗号化、データ保管地域、再委託先、障害時の復旧目標を確認します。
プロジェクト管理体制の確認
導入では、要件定義、画面・権限設計、データ移行、テスト、教育、並行稼働、リリース後の改善という工程が発生します。担当者が営業だけなのか、業務設計者、開発者、運用支援者が継続して参加するのかを確認します。見積もりには、初期費用、月額・ライセンス、データ移行、外部連携、追加開発、研修、年間保守を分けて記載してもらうと比較しやすくなります。個別開発の予算は、小規模MVPで300万〜800万円、中規模で800万〜2,500万円、大規模・複数法人で2,500万〜5,000万円以上が一つの推定レンジですが、これは公開されたATS開発費用と類似業務システムから整理した目安であり、個別見積もりの代わりにはなりません(出典: NotebookLMリサーチノート「選考進捗管理システム」、2026年8月)。
よくある質問

選考進捗管理システムの比較では、費用だけでなく、既存データ、採用区分、面接官の参加方法、個人情報の扱いまで確認する必要があります。ここでは問い合わせ前に多い質問へ、判断の軸を先に回答します。
選考進捗管理システムはSaaSと個別開発のどちらが良いですか?
標準的な採用フローで早く始めたい場合はSaaS、独自の案件マッチング、複雑な権限、既存基幹システムとの深い連携が競争力になる場合は個別開発が向いています。最初から一方に決めず、共通データをSaaSで整えてから、差別化部分だけ追加開発する段階導入も現実的です。
選考進捗管理システムの開発費用はいくらですか?
個別開発は、候補者登録とステータス管理に絞った小規模MVPなら300万〜800万円、日程調整・評価・通知・外部連携を含む中規模なら800万〜2,500万円、複数法人や高度な権限・監査を含む大規模なら2,500万〜5,000万円以上が目安です。SaaSは月額2万円台から利用できる例もありますが、初期設定、移行、オプション、連携、運用支援を含めた5年総額で比べる必要があります。正式な費用は、月間応募数と連携対象を伝えて見積もりを取得します。
候補者の個人情報を安全に管理するには何を確認しますか?
利用目的、アクセス権限、保存期間、削除方法、第三者提供、再委託先、データ保管地域、操作ログ、障害時の復旧目標を確認します。AIで書類の要約や評価補助を行う場合は、最終判断を人が行うこと、誤判定時の再確認、学習利用の有無、候補者への説明、公平性の検証方法も確認します。個人情報保護委員会の通則ガイドラインや、経済産業省のAI事業者ガイドライン第1.2版(2026年3月31日)を社内の確認軸にすると、機能だけで判断しにくいリスクを整理できます。
まとめ

選考進捗管理システムの比較では、単純な機能数や会社規模ではなく、自社のどの滞留を解消するかを基準にします。独自フローを設計しながら段階開発したい企業は株式会社ripla、複数採用区分とHR連携を重視する企業はThinkings、導入負担とジョブカンシリーズとの連携を重視する企業は株式会社DONUTSが候補になります。
採用から人材データまでつなげたい企業は株式会社ビズリーチ、候補者・エージェントとの接点や媒体連携を重視する企業は株式会社NSDデジタルソリューションズ、採用代行や候補者コミュニケーションまで含めて改善したい企業は株式会社ネオキャリアを比較します。問い合わせの際は、課金単位、データ移行、カスタム・APIの範囲、権限・監査ログ、保守・解約条件を同じ質問票で確認すると、自社に合うパートナーを選びやすくなります。
まずは応募から入社までの現行フローを棚卸しし、初回連絡時間、ステージ滞留日数、面接評価回収率、辞退率などのKPIを決めます。そのうえで標準SaaSで効果を測り、独自性が必要な部分だけ連携・追加開発することが、費用と定着のバランスを取りやすい進め方です。
▼全体ガイドの記事
・選考進捗管理システム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
