地域医療連携システムの開発会社は、診療情報を共有する基盤だけでなく、紹介予約・退院調整・逆紹介・介護連携まで現場で使い続けられる仕組みを構築できるかで選ぶことが重要です。
本記事では、地域医療連携システムの開発・導入を検討する病院、医師会、自治体の担当者に向けて、株式会社riplaを含むおすすめ6社を紹介します。大規模な地域医療情報連携ネットワークに強い会社から、紹介予約や逆紹介を小さく始めやすい会社まで、得意領域と確認事項を整理します。
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・地域医療連携システム開発の完全ガイド
地域医療連携システムのパートナー選びが重要な理由

地域医療連携システムは、電子カルテに別の画面を追加するだけの製品ではありません。病院、診療所、薬局、訪問看護ステーション、介護施設、自治体などの関係者が、患者さんの同意と利用目的に沿って必要な情報を受け渡す業務基盤です。そのため、機能一覧の多さよりも、既存システムとの接続、運用事務局、利用率を高める支援まで含めて比較する必要があります。
システムの成否は機能より運用設計で決まります
診療情報を閲覧できるようにしても、紹介元が紙やFAXを使い続け、地域連携室が別の台帳へ二重入力する状態では、期待した効果が出ません。紹介状の受付、予約枠の調整、返書の回収、退院先との連絡、患者さんへの同意説明など、現場の一連の流れを確認し、どの工程をシステムで置き換えるのかを決めることが大切です。厚生労働省の令和7年度地域医療情報連携ネットワーク調査研究事業でも、登録施設数や登録患者数だけでなく、参加施設の実利用を反映するアクティブ指標が重要だと示されています。導入後の利用率を評価項目に含められる会社を選ぶ必要があります。
発注前に連携範囲と責任分界をそろえます
発注前には、誰がどの情報を登録し、誰が閲覧し、同意をいつ取得・撤回し、緊急時の例外閲覧を誰が承認するのかを決めます。電子カルテ、PACS、医事会計、レセプトコンピュータ、薬局・介護システムとの接続方式も、API、SS-MIX2、FHIR、DICOM、ファイル連携のどれを使うかで費用と期間が変わります。2026年4月1日から電子カルテ情報共有サービスによる医療情報共有に関する法律の規定が施行されているため、全国基盤で共有する情報と、地域ネットワークで担う紹介・退院調整・介護連携を要件定義の初期に切り分けることが重要です。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
riplaの強みは、製品を先に当てはめるのではなく、現場の業務と成果指標を整理してから必要なシステムを設計する姿勢です。地域医療連携では、紹介受付の時間、予約確定までのリードタイム、返書回収率、退院調整にかかる日数などをKPIに設定し、入力項目を増やし過ぎない画面設計を検討できます。既存の電子カルテや業務システムを活かしながら、段階的なクラウド導入や個別開発を組み合わせたい場合に相談しやすい選択肢です。
得意領域・実績
営業・顧客・生産・販売管理などの基幹業務を扱ってきた経験は、地域連携室、医事課、病棟、訪問看護、介護事業所など複数部門をまたぐ要件整理にも活かせます。特定のパッケージだけに限定せず、業務ヒアリング、要件定義、開発、導入後の定着支援まで一貫して進めたい病院や自治体に向いています。初回相談では、対象とする連携施設数、情報共有の範囲、患者同意の方法、現行システムの一覧を伝え、標準機能と個別開発の境界を確認すると安心です。
日本電気株式会社(NEC)|全国型の診療情報共有と地域連携室支援

日本電気株式会社(NEC)は、地域医療連携サービス「ID-Link」や地域連携室支援システム「MegaOakアシスト」を展開しています。ID-Linkは、患者さんの同意を前提に複数の医療機関などで診療情報を共有する全国統一のクラウドサービスです。大規模病院を中心に、診療情報共有と地域連携室の業務改善を分けずに検討したい場合の候補になります。
特徴と強み
ID-Linkでは、カルテ情報、投薬記録、介護施設のケア記録、薬局の調剤情報などをカレンダー画面で確認できる機能が案内されています。退院調整のスケジュール確認や、医療・介護従事者間の情報共有にも使える設計です。また、救急や災害など、患者さんから事前同意を得ることが難しい場面を想定した機能も公開されています。地域ネットワークの参加者が多いほど、アクセス権と監査ログの設計を初期に詰めることが重要です。
得意領域・実績
NECの公式情報では、ID-Linkの公開施設料金は病床規模に応じて月額25,000円、60,000円、100,000円の税別設定が示され、閲覧施設は無料とされています。ただし、アプライアンス、回線、VPNなどが別途必要です(出典: 日本電気株式会社「ID-Link」、2026年確認)。料金だけで判断せず、既存のNEC製電子カルテとの連携、他社システムとの接続、地域側の運用事務局費を含めて見積もる必要があります。
富士通Japan株式会社|HumanBridgeで広域の医療情報をつなぐ

富士通Japan株式会社は、地域医療ネットワーク「HumanBridge EHRソリューション」を提供しています。病院、診療所などを安全なネットワークでつなぎ、診療情報の集約と多職種間の共有を支援するサービスとして、長く地域医療分野で展開されてきました。電子カルテを中心とした広域連携や、クラウド・データセンター運用を重視する医療圏で検討しやすい会社です。
特徴と強み
HumanBridgeは、電子カルテの診療情報だけでなく、検査、画像、レポートなどを施設間で共有する用途に向きます。既存の富士通系電子カルテを使う施設が多い地域では、接続方式や運用サポートの確認を進めやすい点がメリットです。一方、参加施設が異なるメーカーの電子カルテを使っている場合は、データ項目、名寄せ、コード、画像の扱いを施設ごとに確認し、標準規格に基づく接続試験の範囲を提案書に明記してもらいます。
得意領域・実績
富士通Japanが公開するHumanBridgeのセキュリティ開示書では、障害時にも診療録などを見読可能にするための冗長化対策が説明されています。地域医療連携では、システム障害が紹介受付や救急対応に直結するため、平常時の利便性だけでなく、バックアップ、復旧目標、代替運用を評価できる体制が必要です。医療圏全体のネットワークを長期運用し、参加施設の追加や制度変更にも対応したい場合に候補になります。
株式会社ソフトウェア・サービス|CareMillで地域包括ケアを支援

株式会社ソフトウェア・サービスは、地域包括ケアIT基盤「CareMill」を開発・提供しています。公式情報では、病院と施設をつなぐ地域医療連携、地域住民を一つのIDで統合する基盤、疾患別のパス、病院側の地域連携業務などを総合的に支援すると説明されています。医療機関だけでなく、介護・福祉施設や薬局まで含めて地域の情報連携を設計したい場合に検討しやすい会社です。
特徴と強み
CareMillは、診療情報の共有だけに限定せず、多職種のコミュニケーションや疾患別パスなど、地域包括ケアの業務を視野に入れている点が特徴です。退院後に訪問看護や介護サービスへつなぐ場合は、病院内の情報を外部へ広げるだけでなく、職種ごとに必要な項目だけを見せる権限設計が欠かせません。患者さんの同意、閲覧範囲、保存期間、記録の真正性を運用規程とシステム設定の両面で確認します。
得意領域・実績
公式ページでは、SS-MIXデータを遠隔地へバックアップし、災害時に必要最低限の診療情報を参照する利用例や、電子的な紹介状のやり取りが紹介されています。医療・介護・薬局をまたぐ連携と、災害や緊急時の情報継続性を同時に検討したい自治体や医師会に向いています。導入時は、地域住民IDの運用主体、施設の参加・脱退手続き、データ移行、災害時の訓練を具体的な計画に落とし込むことがポイントです。
メディグル株式会社|紹介・逆紹介の業務改善に特化

メディグル株式会社は、地域医療連携に特化したクラウドサービスを提供しています。紹介予約、医療機関検索、逆紹介推進、地域連携専用CRM、AI電話などを組み合わせ、患者さんの紹介から逆紹介までの流れを支援しています。診療情報を地域全体で共有する大規模基盤よりも、地域連携室の営業・予約・紹介先選定を効率化したい病院に向く候補です。
特徴と強み
メディグルの公式サイトでは、かかりつけ医の受診促進、紹介患者の増加、逆紹介の推進という3つの患者の流れを最適化する考え方が示されています。紹介元の医療機関情報や訪問記録を一元管理し、紹介・逆紹介の実績を分析できるため、地域連携室の活動を属人的なExcel管理から見直したい場合に適しています。基本機能を無料から試せるサービスも案内されているため、スモールスタートしやすい点も特徴です。
得意領域・実績
2026年6月には、岡山旭東病院の活用事例として、紹介・救急・入退院支援から逆紹介までを担う患者相談支援センターでmedigleCRMを使う状況が公開されています。導入前に訪問記録や連携医療機関の情報がExcelやWordに分散していた課題も紹介されています(出典: メディグル株式会社「岡山旭東病院様の地域医療連携システム活用事例」、2026年)。ただし、診療情報の深い共有や電子カルテ連携が必要な場合は、別の基盤型製品との役割分担を確認してください。
トスメディカル株式会社|紹介予約を月額制で始めやすい

トスメディカル株式会社は、地域医療連携予約システム「e連携」を提供しています。紹介元医療機関からの予約受付、予約票や診療情報提供書の作成、ファイルアップロード、FAX、電子カルテへのファイル送信など、紹介予約に必要な業務をクラウドでまとめるサービスです。診療情報全体の共有を一度に構築するのではなく、紹介予約から始めて利用範囲を広げたい病院に適しています。
特徴と強み
e連携の公式料金では、3科目まで月額33,000円、10〜50科目は月額66,000円、初期費用は基本770,000円と案内されています。紹介状や画像などのファイルアップロード、2要素認証、FAX、電子カルテ連動は追加費用や別見積もりになる場合があります(出典: トスメディカル株式会社「e連携 料金」、2026年確認)。公開価格があるため、紹介予約業務だけを始める際の予算感をつかみやすい会社です。
得意領域・実績
導入事例として、2025年4月に神戸市立医療センター中央市民病院の事例が公開されており、地域医療支援病院の地域連携室で、かかりつけ医からの患者紹介をクラウド上で完結する診療予約システムとして導入されたと説明されています。最大3か月のお試し利用から始められる導入フローも案内されています。まず一つの病院と紹介元施設で効果を検証し、予約枠や診療科を増やしたい場合に比較しやすい候補です。
地域医療連携システムの開発会社を選ぶポイント

6社は、単純な知名度や企業規模のランキングではありません。診療情報共有の基盤型、地域包括ケア型、地域連携室の業務改善型、紹介予約のスモールスタート型という違いを踏まえ、自院の目的に合う会社を選びます。提案依頼書では、6社に同じ業務範囲と同じ参加施設数を提示し、初期費用、月額・年額費用、連携費、保守費、導入支援費を同じ条件で比較してください。
実績と経験を確認する方法
実績は、導入施設数の多さだけでなく、自院と似た規模・診療科・連携先を持つ事例で確認します。病院、診療所、薬局、訪問看護、介護施設のどこまで参加しているか、導入後のアクティブ利用率、紹介受付にかかる時間、返書回収率などの数字を尋ねます。可能であれば、地域連携室の担当者にヒアリングし、画面デモではなく実際の紹介受付から予約確定、退院調整までを操作してもらいます。
技術力と専門性を評価する方法
医療情報を扱う会社には、SS-MIX2、IHE、DICOM、FHIR、厚生労働省標準規格などへの対応状況を確認します。対応しているという説明だけでなく、どのデータ項目をどの標準で交換できるか、標準外の項目はどう扱うか、患者名寄せの誤りをどう防ぐかを聞くことが大切です。クラウドを使う場合は、厚生労働省の医療情報システム安全管理ガイドライン第7.0版や、経済産業省の医療情報を取り扱うサービス事業者向けガイドライン第2.0版を踏まえ、ログ、暗号化、脆弱性対応、委託先、データ所在地を確認します。
導入後の運用・プロジェクト管理体制を確認する
導入後に利用率が上がるかどうかは、操作研修、施設向け説明会、問い合わせ窓口、アカウント棚卸し、マスタ更新、障害時の代替手順を用意できるかで変わります。ベンダーに、プロジェクト責任者、医療業務に詳しい担当者、接続担当者、セキュリティ担当者を誰が担うのか、課題管理表と定例会をどう運用するのかを確認してください。契約終了時のデータ返却形式、移行支援、保存期間、解約後の削除方法も、発注時に決めておくとロックインを抑えられます。
地域医療連携システムに関するよくある質問

地域医療連携システムは、地域の規模や既存システムによって適切な構成が変わります。ここでは、開発会社へ相談する前に多く寄せられる疑問へ、導入判断に使える形で回答します。
地域医療連携システムの開発費用はいくらですか?
紹介予約だけのSaaSなら初期50万〜300万円、月額3万〜30万円程度が企画段階の目安です。パッケージ導入と電子カルテ連携を含めると初期500万〜3,000万円、複数病院をまたぐ地域ネットワークでは3,000万〜2億円程度を想定することがありますが、いずれも公開価格と補助基準などから整理した推定です。参加施設数、画像連携、データ移行、24時間監視、運用事務局費を分けて相見積もりを取ってください。
導入期間はどのくらいかかりますか?
標準機能だけの紹介予約SaaSは1〜3か月、パッケージと電子カルテ連携は3〜9か月、複数病院をまたぐネットワークは9〜18か月、独自開発と複数接続を含める場合は12〜24か月以上が目安です。要件定義、同意設計、接続試験、セキュリティ審査、現場研修を省けば短く見えますが、本番稼働後の混乱を招きます。導入期間は開発会社だけでなく、院内の意思決定と参加施設の調整期間も含めて計画してください。
パッケージとスクラッチ開発はどちらが良いですか?
紹介予約や標準的な診療情報共有を早く始めるなら、医療向けパッケージやSaaSが適しています。地域独自の退院調整、介護連携、自治体サービス、複数の既存システムを一つの業務に統合する必要があるなら、パッケージに個別開発を組み合わせる方法が現実的です。フルスクラッチは柔軟ですが、標準規格対応、セキュリティ更新、運用人材、将来のデータ移行まで自分たちで責任を負うため、差分が本当に必要かを検証してから選びます。
まとめ

地域医療連携システムの開発会社は、目的と連携範囲によって適した候補が変わります。株式会社riplaは業務整理から開発・定着支援まで一気通貫で相談しやすく、NECと富士通Japanは診療情報共有を中心とした大規模な基盤型、ソフトウェア・サービスは医療・介護・福祉を含む地域包括ケア型、メディグルは紹介・逆紹介の業務改善型、トスメディカルは紹介予約を小さく始める型として比較できます。
6社へ同じ条件で提案を依頼します
最初から企業名だけで決めず、紹介予約、診療情報共有、退院支援、介護連携のどこから始めるかを決めてください。そのうえで、対象施設数、既存電子カルテ、標準規格、患者同意、必要なKPI、導入後の支援範囲をそろえたRFPを作り、6社へ同じ条件で依頼します。見積金額だけでなく、実利用率を高める計画と、契約終了時のデータ返却まで確認することが、長く使える仕組みにつながります。
最初の一歩は現場業務の棚卸しです
候補会社への相談前に、現在の紹介・逆紹介・退院調整の流れを、紙、FAX、電話、Excel、電子カルテの単位で書き出します。現場が困っている二重入力や情報の断絶を明確にしておけば、必要な機能と不要なカスタマイズを切り分けられます。地域の医療・介護関係者が無理なく使い続けられることを軸に、段階的な導入を検討してください。
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会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
