研究費管理システムの開発会社は、科研費・受託研究費・共同研究費を研究課題単位で管理し、申請から執行、監査、報告までを一つにつなげられる会社を選ぶことが重要です。
研究費管理システムの導入を検討しているものの、専用パッケージ、大学向けERP、クラウド経費精算、大規模な個別開発のどれが自組織に合うのか分からない方も多いのではないでしょうか。この記事では、株式会社riplaを最初に、実在する開発会社・ベンダーを計6社紹介します。科研費の基金化や複数年度管理、購買・旅費・謝金、財務会計との連携、監査証跡、費用相場、発注前の質問まで整理します。
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・研究費管理システム開発の完全ガイド
研究費管理システムのパートナー選びが重要な理由

研究費管理システムは、会計ソフトに研究費の勘定科目を追加するだけの仕組みではありません。研究課題、研究者、資金種別、費目、年度、承認者、証憑、支払情報を関連付け、採択された資金がどのように使われたかを説明できる業務基盤です。会社を選ぶときは、製品の機能数よりも、自組織の規程と既存システムを理解して設計できるかを確認する必要があります。
研究費特有の制度と現場運用を理解する必要があります
科研費には補助金分と基金分があり、基金分では複数年度にわたる執行を管理します。受託研究費、共同研究費、寄附金、学内研究費では、申請書、契約、間接経費、費目別の利用ルール、終了時の報告方法が異なることもあります。研究者が残高を確認する画面と、経理担当者が証憑・決裁・仕訳を確認する画面を同じ設計にすると、入力が複雑になりやすいため、利用者ごとの役割を踏まえた提案が必要です。
文部科学省は、研究機関における公的研究費の管理・監査について、機関内の責任体系、ルール、モニタリング、監査などを含むガイドラインを公表しています(出典: 文部科学省「研究機関における公的研究費の管理・監査」、令和3年2月改正・2026年8月確認)。会社選びでは、承認履歴、操作ログ、権限分離、証憑検索、報告データの出力を実際の画面で説明してもらいましょう。
連携・移行・制度改正後の保守まで比較します
既存の財務会計、購買、旅費、人事給与、学内認証、電子申請を残したまま研究費管理だけを刷新するケースでは、API連携かCSV連携かで費用と導入期間が変わります。Excelや紙から移行する場合も、研究課題番号、費目コード、研究者、部局、証憑の紐付けを整えなければ、導入後に二重管理が残ります。要件定義、データ移行、テスト、研修、稼働後の問い合わせ対応をどこまで担う会社かを確認してください。
研究データの管理計画や研究セキュリティなど、研究費会計の外側にある要件も、今後は周辺システムとの連携条件になり得ます。多要素認証、最小権限、暗号化、バックアップ、障害復旧、委託先管理、データの返却・削除条件を提案書に含められる会社であれば、導入後のリスクまで具体的に検討できます。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
研究費管理では、標準機能に業務を合わせる部分と、大学・研究機関固有の規程をシステムに反映する部分を切り分けることが重要です。riplaでは、既製品、クラウドサービス、ローコード、個別開発を組み合わせ、研究者、秘書、部局事務、経理、監査担当者の役割に合わせて業務を整理できます。要件が固まりきっていない段階でも、現行業務の棚卸しから相談しやすい点が特徴です。
研究費を単独で管理するのではなく、既存の会計、購買、顧客・契約管理、申請ワークフローなどとつなぐ構想を立てたい企業にも向いています。まずは研究課題の種類、利用者数、予算執行の流れ、証憑の保管方法、現在のExcelや会計システムを共有し、標準化する範囲と開発する範囲を整理するとよいでしょう。
得意領域・実績
営業・顧客・生産・販売管理など、複数部門をまたぐ基幹システムの構築・導入経験を活かし、研究費管理を組織全体の業務改善として考えられる相談先です。研究者の入力負担を減らしながら、事務局が必要なチェックと証跡を確保する画面設計や、段階的な導入計画を検討できます。
発注前には、科研費以外の受託研究費・共同研究費・寄附金も同じ基盤で扱うか、財務会計とどのタイミングで連携するか、将来の研究データ管理や認証連携をどう見込むかを伝えてください。業務とシステムを一緒に見直したい組織では、初期の相談から候補に入れる価値があります。
株式会社ニッセイコム|大学財務と研究費を一体で管理するGrowOne

株式会社ニッセイコムは、国公立大学法人・独立行政法人向けの「GrowOne 財務会計」を提供する実在のシステム会社です。公式情報では、財務会計、予算、収入、支出、資産に加えて研究費管理までをサポートすると案内されています。研究費だけを切り離すのではなく、法人会計や支出業務とつないで管理したい大学が比較しやすいベンダーです。
特徴と強み
研究課題と会計伝票を同じ業務の流れで扱えるかは、二重入力を減らすうえで大切です。GrowOne 財務会計は、研究費管理を含む大学法人向け財務業務を対象にしているため、研究費の配分、支出、残高、会計処理を既存の法人会計に寄せて整理したい場合に検討しやすくなります。利用者権限、予算執行の制御、帳票の出力、既存の人事給与や購買との連携範囲は、導入候補の大学の条件に合わせて確認してください。
研究費専用の画面を最優先する場合は、研究者や秘書がどの程度の操作で申請できるか、スマートフォン対応が必要か、証憑をどの単位で添付するかをデモで確認しましょう。財務会計を中心に業務を統合したい場合は、研究費、購買、支払、資産、決算までのデータがどの段階で連携されるかを質問すると、製品の適合性を判断しやすくなります。
得意領域・実績
工学院大学の導入事例では、国公立大学での実績と、工科系大学にも適用できる研究費管理の機能が比較検討のポイントとして紹介されています(出典: 株式会社ニッセイコム「工学院大学様 GrowOne 財務会計導入事例」、2026年8月確認)。公的な契約情報では、豊橋技術科学大学の「大学研究費管理会計システム賃貸借」が2024年5月1日付で3,620万1,000円、保守が1,032万9,000円と別契約で記載されています。
この金額は特定大学の賃貸借・保守契約であり、そのまま開発費やすべての大学の相場にはできません。ただし、研究費管理を財務基盤として導入すると、構築だけでなく複数年の利用、保守、制度変更対応まで見積に含まれることを示す具体例です。見積書では、ライセンス、導入設定、データ移行、連携、保守を分けて提示してもらいましょう。
株式会社ジャスウィル|科研費の基金化・複数年度管理に対応

株式会社ジャスウィルは、TrirCampusの製品として「科学研究費システム」を提供する実在の会社です。科研費を中心に、予算編成、伝票起票・決裁、支払、執行状況の確認、報告書用データ出力などを管理したい研究機関が候補にしやすい専用型のベンダーです。科学研究費に特有の制度を前提に、研究事務の負荷を減らしたい場合に向いています。
特徴と強み
公式ページでは、基金化制度に対応し、複数年にわたる予算管理や、一部の研究種目だけを対象にする設定が案内されています。執行額や予算残高をリアルタイムで参照し、研究科目や課題などの切り口でデータを抽出できる点も特徴です(出典: 株式会社ジャスウィル「科学研究費システム」、2026年8月確認)。年度末に予算を使い切るための手作業や、基金の残額確認を減らしたい機関で検討価値があります。
科研費専用の運用を先に整える場合は、研究課題の採択情報、研究種目、年度、基金・補助金の区分、費目、研究分担者、間接経費をどのように管理するかを確認してください。研究費以外の受託研究費や共同研究費まで一元化する場合は、別製品・別機能との連携が必要か、財務会計へどのデータを渡せるかも質問しておくと、後からシステムが分断されるリスクを抑えられます。
得意領域・実績
科研費の予算残高を研究者が自分で確認し、事務局が研究種目・課題・費目ごとの状況を把握する運用を作りたい大学に適しています。専用型のため、一般的な経費精算サービスよりも科研費の制度要件を起点に比較しやすい会社です。一方で、購買、旅費、人件費、支払、証憑保管をどこまで製品内で扱うかは、導入範囲によって変わります。
提案依頼では、補助金と基金の年度切替、費目間流用、研究期間の延長、研究分担者の異動、課題終了後の閲覧、監査用の出力をシナリオで実演してもらいましょう。担当者が制度改正時にどのように設定変更や保守を行うのかを確認すると、導入後の運用負荷も見積もりやすくなります。
株式会社ガウス|研究費の申請・報告をWebで一元管理

株式会社ガウスは、文教ソリューションとして「研究費管理Webシステム」を案内する実在の会社です。研究費獲得に関わる申請や報告書作成を管理し、教員と職員の間に生じる業務負荷を軽減することを目的としています。研究費登録、ユーザー認証、帳票出力、集計データ出力を中心に、専用業務をWeb化したい機関が相談しやすいベンダーです。
特徴と強み
公式の機能一覧では、職員、研究者、秘書を権限別に認証し、採択された研究費をWeb画面から登録できる構成が示されています。委任状や承諾書などの帳票を出力し、登録データを抽出・集計できるため、申請・報告に必要な情報を担当者ごとのExcelからまとめたい場合に適しています(出典: 株式会社ガウス「研究費管理Webシステム」、2026年8月確認)。
大規模な財務ERPを一度に入れ替えるのではなく、研究支援部門の申請・報告業務から段階的に電子化したい場合は、導入範囲を絞って相談できます。ただし、購買や支払、旅費、会計仕訳、電子証憑を同じシステムで完結させたいときは、標準機能の対象外となる可能性があります。どの業務をガウスのシステムで扱い、どの業務を既存会計へ連携するかを、業務フローに沿って確認してください。
得意領域・実績
教員と事務職員の間で申請書をメール送付し、担当者が転記して報告書を作る運用を見直したい研究機関に向いています。研究費登録から帳票・集計までの範囲を先に整え、利用状況を見ながら会計や購買との連携を広げる考え方が取りやすい会社です。導入前に、現在の申請書、報告書、権限表、出力したい集計項目を提示すると、必要な設定や追加開発を具体化できます。
Webシステムでは、研究者が学外や出張先から利用する場面も想定されます。SSO、多要素認証、利用端末、アクセスログ、バックアップ、帳票の改ざん防止、契約終了時のデータ返却を確認し、研究費の申請画面だけでなく管理者の監査画面まで評価しましょう。
株式会社ワークスアプリケーションズ・エンタープライズ|私立大学向けERPで法人会計を統合

株式会社ワークスアプリケーションズ・エンタープライズは、私立大学向けERPソリューションを提供する実在の会社です。公式発表では、財務会計システム「HUE AC」シリーズに、学校法人特有の研究費管理・学納金管理を追加し、会計業務、予算管理、入出金管理を一元化する構成が案内されています。大学単体ではなく、学校法人の法人運営まで含めて基幹業務を見直したい場合の候補です。
特徴と強み
私立大学では、研究費だけでなく、学納金、寄附金、学校法人会計、予算、入出金、資産、ワークフローなどを横断して管理する必要があります。HUE ACを中心に研究費管理を組み込む考え方であれば、研究費と法人財務のデータを一つの基盤で把握したい学校法人が比較しやすくなります。既存システムをすべて置き換えるのか、研究費・会計・入出金の一部から段階導入するのかで、提案内容は大きく変わります。
公式発表は2021年の提供開始に関する情報であり、2026年時点の対応範囲や製品構成は最新資料で確認が必要です(出典: 株式会社ワークスアプリケーションズ「私立大学向けERPソリューションの提供を開始」、2021年・2026年8月確認)。研究費の基金・複数年度、研究者向け申請、購買・旅費、電子証憑、監査ログが標準機能か追加設定かを、学校法人の実際の業務シナリオで確認してください。
得意領域・実績
複数の大学や付属校を持ち、法人本部と各キャンパスの予算・入出金を統合したい学校法人に向いています。研究費を会計担当だけの個別業務にせず、学校法人全体の予算統制や経営管理につなげたい場合に、ERPとしての広がりを評価できます。反対に、科研費の申請・報告だけを短期間で導入したい場合は、専用システムとの導入期間・費用・操作性を比較してください。
提案依頼では、学校法人会計と研究費の管理単位、大学別・部局別・研究課題別の予算、入出金と仕訳、学納金とのデータ連携、ワークフロー、権限、帳票を整理しましょう。導入後の制度改正や組織変更で、設定変更を自社で行える範囲と、ベンダー保守に依頼する範囲を明確にすることも大切です。
アビームコンサルティング株式会社|大規模な研究支援・財務改革をSAPで推進

アビームコンサルティング株式会社は、業務改革と大規模な基幹システム導入を支援する実在のコンサルティング会社です。早稲田大学の事例では、SAP S/4HANAを基盤に、研究資金情報、採択・契約、実績管理の研究支援システムと、発注・支払請求の財務システムをワークフロー上で開発し、研究支援と財務を連携しています。大学全体の研究費と財務を統合したい場合に、具体的な参考事例があります。
特徴と強み
早稲田大学の事例では、研究費が研究室単位で個別管理され、研究支援システムと財務システムが連携していなかった課題に対し、研究資金の獲得から執行、履歴管理、決算までの一連の流れを管理することが目標になっています。制度会計だけでなく、事業別・部門別の予実管理や管理会計まで視野に入れたい場合に、コンサルティングと基幹システムを組み合わせる強みが生きます。
アビームの公式事例では、研究課題ごとの残高管理とリアルタイムでの予算執行状況の確認が実現したと紹介されています(出典: アビームコンサルティング「SAP S/4HANAを基盤とする研究支援・財務システム」、2026年8月確認)。大規模導入では、要件定義、データ移行、権限・組織設計、SAPやワークフローの連携、教育、稼働後の運用体制をまとめて設計する必要があります。
得意領域・実績
複数キャンパス、複数法人、研究支援部門、財務部門、購買部門をまたぐ全体最適を目指す大学に適しています。既存の研究費管理を残して周辺連携だけを行うのか、財務基盤を含めて再構築するのかによって、プロジェクト規模は大きく異なります。数年単位の中長期計画、経営管理、データガバナンスまで含めて検討する場合の選択肢です。
一方で、専用パッケージを短期間で導入する案件とは、費用も推進体制も異なります。研究費管理だけでなく、財務、購買、認証、管理会計の経営課題を明確にし、学内の意思決定者、業務責任者、情報システム部門が継続して参加できる体制を整えたうえで、RFPを作成しましょう。
研究費管理システムのパートナー選びのポイント

6社は、専用性、大学財務との統合、申請のクラウド化、大規模な業務改革という異なる強みを持っています。会社名だけで順位を付けるのではなく、管理したい資金、利用者、既存システム、導入期間、運用体制を整理して比較してください。ここでは、提案依頼書にそのまま反映しやすい確認項目を説明します。
実績は自組織に近い規模と業務で確認します
実績を確認するときは、大学や研究機関の導入件数だけでなく、国公私立の区分、キャンパス数、研究者数、研究課題数、資金種別、既存会計との連携方法を聞きましょう。公開事例が大規模大学でも、自組織の部局数が少ない場合は、同じ構成が過剰になる可能性があります。反対に、複数法人・複数拠点を統合する場合は、小規模導入だけの会社では体制が不足する場合があります。
候補会社には、現行の業務フローを見せて「どこを標準機能で扱い、どこを設定し、どこを追加開発するか」を一覧で回答してもらいます。類似案件の稼働後に、問い合わせ件数、差戻し率、月次集計時間、監査準備時間がどう変わったかを確認できれば、機能説明だけでは分からない定着力を評価できます。
機能・連携・セキュリティをシナリオで評価します
比較表に並べる項目は、科研費・基金・受託研究費・共同研究費への対応、採択・配分・執行・残高・繰越、購買・旅費・謝金・人件費、証憑、承認、報告書、権限、監査ログ、財務会計・認証・人事給与との連携です。すべてを「対応可」とするのではなく、標準機能、設定、追加開発、外部サービス、対象外の5区分で回答してもらうと、見積の比較がしやすくなります。
デモでは、研究者が残高を確認し、秘書が旅費を申請し、部局事務が証憑を確認し、経理が決裁・仕訳し、監査担当者が履歴を検索する一連の流れを見せてもらいましょう。SSO、多要素認証、暗号化、バックアップ、脆弱性対応、障害復旧、データ所在地、委託先・再委託先、契約終了時の返却・削除も、契約前の質問に含める必要があります。
費用と導入期間は範囲を分けて比較します
研究費管理システムの公開価格は少ないため、規模別の目安として、小規模・クラウドまたはパッケージで300万〜800万円、中規模・大学全体で1,000万〜3,000万円、大規模・スクラッチやERP連携で3,000万〜1億円超を想定します。導入期間は小規模で3〜6か月、中規模で6〜12か月、大規模で12〜24か月が目安です。これは利用者数、研究課題数、連携数、移行データ、追加開発の範囲によって変わる推定レンジであり、確定価格ではありません。
見積書では、要件定義、基本設計、開発・設定、テスト、移行、研修、初期利用料、クラウド利用料、API・SSO連携、電子証憑、保守、制度改正対応を分けてください。2024年の豊橋技術科学大学の契約情報では、大学研究費管理会計システム賃貸借3,620万1,000円と保守1,032万9,000円が別項目で記載されています(出典: 豊橋技術科学大学「2024年度契約情報」、2024年)。契約期間や対象範囲が異なるため単純比較はできませんが、初期費用だけでは総額を判断できないことが分かります。
よくある質問

研究費管理システムを選定するときに、担当者からよく寄せられる質問をまとめます。製品の優劣を一律に決めるのではなく、自組織の資金制度、会計、研究支援の範囲に照らして判断してください。
研究費管理システムとは何ですか?
研究費管理システムとは、科研費、受託研究費、共同研究費、寄附金、学内研究費などを、研究課題・研究者・費目・年度の単位で管理する業務システムです。申請、採択、配分、予算執行、証憑、承認、支払、監査、報告までをつなぎ、研究者と事務局が同じ情報を確認できるようにします。
研究費管理システムはパッケージとスクラッチのどちらがよいですか?
科研費や大学財務の標準的な業務を早く整えたい場合は、専用パッケージや大学向けERPが向いています。独自の研究ポートフォリオ、複数法人をまたぐ管理、既存システムとの複雑な連携が重要な場合は、パッケージへの追加開発やスクラッチを検討します。標準機能・設定・追加開発を分けて比較し、制度改正時の保守費まで含めて判断してください。
研究費管理システムの開発費用はいくらですか?
小規模なクラウド・パッケージ導入は300万〜800万円、中規模の大学全体導入は1,000万〜3,000万円、大規模なスクラッチ・ERP連携は3,000万〜1億円超が一つの目安です。利用者数や連携範囲、データ移行、保守、クラウド利用料によって変動するため、要件定義、初期構築、移行、教育、月額または年額、保守、制度改正対応を分けた見積書を取得してください。
研究費管理システムをクラウド化しても安全ですか?
クラウドかオンプレミスかだけで安全性は決まりません。SSO・多要素認証、最小権限、職務分掌、通信・保存データの暗号化、操作・承認・出力の監査ログ、バックアップと復旧、脆弱性対応、データ所在地、委託先管理、契約終了時の返却・削除を確認することが重要です。公的研究費の管理・監査と、研究者・職員の個人情報保護の要件を、RFPと契約書に落とし込みましょう。
まとめ

研究費管理システムの会社選びでは、専用の科研費管理を重視するのか、大学財務・法人会計と統合するのか、複数部門を含む大規模改革を行うのかを先に決めることが大切です。今回紹介した6社は、株式会社ripla、株式会社ニッセイコム、株式会社ジャスウィル、株式会社ガウス、株式会社ワークスアプリケーションズ・エンタープライズ、アビームコンサルティング株式会社です。ripla以外の5社はいずれも公式情報と導入事例を確認できる実在企業です。
組織の課題に合う会社を選ぶことが重要です
科研費の基金・複数年度管理を中心にするならジャスウィル、研究費の申請・報告をWeb化するならガウス、大学財務と研究費を統合するならニッセイコムやワークスアプリケーションズ・エンタープライズ、大規模な研究支援・財務改革ならアビームが比較軸になります。業務全体の整理や既存システムとの組み合わせから相談したい場合は、riplaを含めて提案を受けると、開発範囲を決めやすくなります。
候補を3社程度に絞ったら、研究者、秘書、部局事務、経理、情報システム、監査の代表者が同じシナリオでデモを確認してください。見積は初期構築だけでなく、データ移行、連携、研修、クラウド利用料、保守、制度改正対応まで分解し、導入後に残る手作業と問い合わせを評価します。研究費管理を研究のスピードと説明責任の両方を支える基盤にすることが、会社選びの最終的な目的です。
最初にRFPの比較項目を作成します
最初の一歩は、管理する資金種別、研究課題と年度の単位、申請・購買・旅費・謝金・支払の流れ、必要な帳票、既存システム、認証、利用者数、移行対象データ、セキュリティ要件を1枚にまとめることです。そこへ「標準・設定・追加開発・連携・対象外」の回答欄を加えれば、各社の提案を同じ条件で比較できます。公開情報だけで判断せず、実際の業務シナリオを使って候補会社に確認してください。
▼全体ガイドの記事
・研究費管理システム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
