Seasar2のシステム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

Seasar2のシステム開発会社を選ぶなら、新規開発の安さより、EOL済みのフレームワークを安全に保守・移行でき、業務知識まで引き継げるかを見ることが大切です。

Seasar2は日本の業務Webシステムで広く使われましたが、現在は公式サポートが終了しています。移行を任せる会社を比べるときは、現行調査と業務知識の引き継ぎ、テスト、契約、保守の範囲に注目すると、各社の違いが分かります。

  • 現行調査、移行、業務知識の引き継ぎ
  • テスト、契約、保守の範囲

Seasar2のシステム開発全般については、Seasar2のシステム開発の完全ガイドも参考になります。

Seasar2のシステム開発でパートナー選びが重要な理由

Seasar2のシステム開発パートナーを比較するイメージ

Seasar2の案件は、プログラムを書き換えるだけでは済まないため、会社選びが難しくなります。

現行システムは、Seasar2本体に加えて、SAStruts、S2Dao、S2JDBCといった部品が組み合わさっています。さらに、diconファイルやJSP、バッチ、帳票が加わり、外部API、認証・権限、ジョブ管理ともつながっています。そのため、候補会社には、フレームワーク名だけでなく、これらの構成要素と業務処理をまとめて読み解く力が求められます。

公式サポート終了による保守の前提の変化

Seasarプロジェクトの公式サイトでは、Seasar2を含む多くのプロダクトが2016年9月26日にEOLとなり、メンテナンスとサポートが終了したと案内されています(出典:The Seasar Project、2016年)。

ソースコードやドキュメントが公開されていても、現在のJava、OS、APサーバー、データベースの組み合わせで安全に動くことや、脆弱性が修正されることを保証する公式保守とは別の話です。そのため、2026年に新たな業務システムをSeasar2で作ることは、原則として慎重に判断する必要があります。

既存システムを維持する場合も、短期的な障害対応と、Spring MVCやSpring Bootなどへの段階移行を同じ計画で検討するのが現実的です。そのうえで、候補会社が「Seasar2を知っている」と説明するだけでなく、EOL後の脆弱性対応、代替技術、移行後の保守体制まで説明できるかを確かめます。

業務知識を失わずに移行する必要性

Seasar2の移行で本当に怖いのは、画面の表示だけでなく、普段は意識されない処理が新旧システムで変わってしまうことです。たとえば、月次締め、在庫計算、手数料計算などが該当し、夜間バッチや外部サービスとの連携、権限による分岐も含まれます。

ソースコードだけを自動変換しても、業務上正しい結果になったかどうかは別途検証しなければなりません。そのため、発注前に現行資産の状況を一覧にしておきます。画面数やJavaとJSPの規模を書き出すほか、DBとAPサーバーの構成、S2Daoや独自拡張の有無も押さえます。

帳票・バッチ・外部連携と、停止できる時間も一覧に入れます。過去の障害やテストデータの有無も、同じ一覧に加えます。現行資産を洗い出し、業務ヒアリングも提案に含める会社は、移行後のトラブルを減らす準備を重視していると読み取れます。

ポイント

Seasar2の案件は、フレームワークの置き換えだけでは済みません。EOL後の保守の前提と、業務知識を引き継げるかを見ると、候補会社の違いが分かりやすくなります。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaのシステム開発支援のイメージ

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる会社です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、事業の成果を出すことと、システムを現場に定着させることの両方を支援する点に強みがあります。

営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があります。そのため、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

riplaの強みは、業務上の目的を整理してからシステム化を進める点です。既存のSeasar2システムを対象にする場合も、全面刷新をいきなり決めず、現行業務のどこを残し、どこを改善し、どこを標準化するかを整理できます。経営層、現場担当者、情報システム部門の認識をそろえながら、要件定義から定着までを一つの流れで考えたい企業に向いています。

ただし、Seasar2の移行でフレームワークだけを変えると、古いJavaやDB、APサーバー、運用手順が残る場合があります。そこで、相談の際は、現行資産の洗い出しから、段階移行、クラウド活用、運用担当者への引き継ぎまで、どの範囲を支援できるかを確かめます。

具体的に対応できるかどうかは、対象システムの構成と要件を共有したうえで個別に確認する必要があります。

得意領域・向いている企業

営業管理、顧客管理、生産管理、販売管理などの業務で、業務部門の利用定着まで考えたい企業が候補にしやすい会社です。特に、Seasar2をSpringへ置き換えるだけでなく、業務プロセスの見直しや周辺システムとの連携改善も一緒に検討したい場合に適しています。

問い合わせの際は、現在のSeasar2の構成、移行したい範囲、残したい業務、将来の運用体制を伝えます。さらに、「現行踏襲を優先するのか」「業務改善を優先するのか」「段階的に移行するのか」を最初に確認すると、提案内容と費用を比較しやすくなります。

株式会社スタイルズ|自動変換と公開事例を重視した大規模移行

株式会社スタイルズのSeasar2移行支援のイメージ

株式会社スタイルズは、Struts、Struts2、Seasar2からSpringへの移行サービスを公開している会社です。

独自の自動変換ツールを使った移行を案内しており、Seasar2の既存資産を調べたうえで、Springを中心とした構成へ移す案件を相談できます。

特徴と強み

公開事例の具体性が大きな特徴です。Seasar 2.4とS2DaoからSpring 5へ移行した事例では、Webアプリケーション3本、約300メソッド、約16万ステップと記載されています。工期は約5か月、規模は約20人月です(出典:株式会社スタイルズ「ケース4」、公開情報)。

S2Daoの既存インターフェースを活用してMyBatisへ移植し、データアクセス層をJUnitで画面から分離して確認した点も、移行設計を考えるうえで参考になります。

ただし、自動変換は作業量を減らすための手段で、業務仕様の正しさを自動で保証するものではありません。そこで、自動変換の対象、手作業で直す箇所、単体テスト・現新比較テストの範囲を見積書に分けて記載してもらうと、価格だけでなく品質保証の考え方まで比較できます。

得意領域・向いている企業

複数のWebアプリや大量のJava資産を抱え、移行の再現性を高めたい企業に向いています。公開事例に近い規模であれば、画面単位の移行だけでなく、データアクセス、テスト、リリースまで含めた計画を立てやすくなります。

問い合わせの際は、S2Dao以外にS2JDBCや独自のdicon設定がある場合に、どう対応するかを聞きます。また、スタイルズが提示する事例の数字は個別案件の実績で、自社案件の費用をそのまま示すものではありません。

既存コードの量だけでなく、外部連携や帳票、バッチも伝えます。現新比較テストや停止可能時間も含め、同じ条件で見積もりを取ることが大切です。

ポイント

自動変換の対象と手作業で直す箇所、単体テストと現新比較テストの範囲を見積書で分けてもらうと、価格だけでなく品質保証の考え方まで比べられます。

株式会社ウェイン|診断・自動変換・現新比較テストを一連で支援

株式会社ウェインのSeasar2移行サービスのイメージ

株式会社ウェインは、StrutsやSeasar2からSpringへの移行サービスを公開している会社です。フレームワーク変更に加えて、JavaやDBのバージョンアップ、APサーバー変更、マルチDBへの対応も可能と案内しています。

Seasar2だけでなく、周辺の実行環境も古くなっている企業が検討しやすい候補です。

特徴と強み

ウェインはWATMという移行サービス群を掲げ、資産分析に始まり、自動変換と手作業による補正を経て、PCLカバレッジ検証と現新比較テストへ進む流れを公開しています。特に、旧環境と新環境のテスト結果を比べる考え方は、画面の表示だけでは判定しにくい業務システムの移行で有効です。

同社の公開情報では、Seasar2からSpringへの対応件数を年間1〜2件程度とし、移行先としてSpring MVCやSpring Bootを案内しています(出典:株式会社ウェイン、公開サービス情報)。

この数字は、会社全体の受注を保証するものでも、自社案件への適合性を示すものでもありません。そのため、担当予定者の経験、対応可能なバージョン、テスト責任の範囲を提案時に確かめます。

得意領域・向いている企業

移行前にソース資産を分析し、費用、期間、リスクを明らかにしたい企業に向いています。JavaやDBだけでなくAPサーバーも更新したい場合は、どこまでを同時に変えるか、どこを段階的に残すかを相談できます。

無償の移行診断が案内されていますが、対象範囲や、診断で何を受け取れるか、診断後に発注の義務があるかどうかは、事前に確認します。

問い合わせの際は、旧環境と新環境を並べて動かせる期間、比較対象となる業務シナリオ、テストデータの準備主体を伝えます。特に、現新比較をベンダー側が支援するのか、利用企業が実施するのかで、見積もりの範囲が大きく変わります。

ポイント

診断から現新比較テストまでを一連で任せられるかが比べどころです。現新比較をベンダーと利用企業のどちらが担うかで、見積もりの範囲は大きく変わります。

TDCソフト株式会社|大手SIの知見とモダナイゼーションの組み合わせ

TDCソフト株式会社のJavaフレームワーク移行支援のイメージ

TDCソフト株式会社は、Movina Java Framework Migration Serviceとして、StrutsやSeasar2などのレガシーJavaフレームワークの移行を案内しています。移行先は、Spring Frameworkなどの現代的な技術スタックです。

長年の業務システム開発とSI、プロジェクト管理の知見を組み合わせ、コード解析、自動変換、自動テストを含むワンストップ支援を打ち出しています。

特徴と強み

大規模な企業システムでは、フレームワーク移行と同時に、プロジェクトを管理し、品質や運用の引き継ぎ、セキュリティ要件も整える必要があります。TDCソフトの公開サービスは、パイロット変換で実現性と移行計画を確認し、その後に全資産の変換と各種テストを行う二段階の進め方を示しています。

「自動変換を使えば短期間で終わる」と単純化しない点がメリットです。業務シナリオと非機能要件を含め、データ移行やリリース計画まで体制を確認できます。

大手企業の調達や複数部門の承認が必要な案件では、提案書の品質を確かめるとともに、どこまでを誰が受け持つか、再委託先、障害時の連絡の流れを事前に確認します。

得意領域・向いている企業

既存のSeasar2資産が企業の基幹業務に深く組み込まれており、移行後の運用まで含めて大規模に刷新したい企業が相談しやすい候補です。社内の情報システム部門だけでは全体計画を作りにくい場合や、複数の業務アプリ、データベース、外部サービスを横断する場合にも適しています。

一方で、数画面だけの小規模な保守や短期間の改修では、体制や契約が大きすぎる可能性があります。そのため、問い合わせの前に、対象範囲と希望する契約形態を整理し、必要なセキュリティ基準と社内で担える作業も示したうえで、過不足のない提案を求めます。

エイムネクスト株式会社|短期診断と協業型の移行支援

エイムネクスト株式会社のSeasar2からSpring移行支援のイメージ

エイムネクスト株式会社は、StrutsまたはSeasarからSpring MVCへの移行支援を公開している会社です。

既存ソフトウェアの状態を技術者が分析し、移行目的と開発環境に合わせて計画を立てる点が特徴です。Seasar2についても、同社の半自動移行アプローチを適用できると案内しています。

特徴と強み

自社製の半自動移行ツールを用意し、既存資産の状態に合わせてカスタマイズできる点が特徴です。移行の前にはクイックリサーチを実施し、1〜2週間でソフトウェア資産と目的に合わせたプランを提案すると案内しています(出典:エイムネクスト株式会社、公開サービス情報)。

移行作業だけでなく、移行テスト、SpringやJavaのトレーニング、移行後の保守まで相談できる構成です。また、利用企業のリソースに合わせて役割分担し、協業の形で支援できると説明されています。

社内にJava担当者は残っているものの、Seasar2からSpringへの設計経験やテスト計画が不足している場合や、すべてを丸投げせずにノウハウを移したい場合に、相性を確認しやすい会社です。

得意領域・向いている企業

まず移行可能性を短期間で確かめ、段階的に本番移行へ進みたい企業に向いています。独自にカスタマイズしたStrutsやSeasar2、複雑なバリデーション、標準にはないJSPの使い方がある場合でも、標準パターンだけで判断せず、現物を分析して計画したい企業に適しています。

クイックリサーチで何が分かるのか、どこまでの資料を受け取れるのかを確認します。構成一覧と移行方針、リスク一覧、概算工数のうち、どれが含まれるかも聞いておきます。

診断は短期間で済んでも、全体の費用や品質が確定するとは限りません。そのため、本移行の前に追加調査が発生する条件も、見積もりに明記してもらいます。

株式会社ソフトロード|JDK・DB・OS・クラウドまで含む刷新

株式会社ソフトロードのJavaフレームワーク刷新のイメージ

株式会社ソフトロードは、Javaフレームワーク変更やバージョンアップのサービスを公開している会社です。

Seasar2からSpring MVCやSpring Bootへの変換パターンを示しています。事例では、JDK、データベース、OSを、Webブラウザ、帳票製品、AWS環境とあわせて同時に更新したものが掲載されています。

特徴と強み

公開事例には、Seasar2やS2Daoを含む構成からSpring BootやMyBatisへ移行した基幹システムが紹介されています。その事例では、Java 6からJava 17、Oracle Database 10g・11gから19c、古いLinuxから新しいOSへの更新も行われています。

別のSeasar2・Struts2案件では、Java 1.8からJava 11へ、Windows Server 2008からAWS EC2上のWindows Server 2022へ移しています。開発期間は10か月とされています(出典:株式会社ソフトロード、公開移行事例)。このような事例では、フレームワーク更新がインフラ更新や運用設計、ブラウザ対応、帳票、性能と連動します。

ソフトロードの公開ページでは、Javaフレームワーク変更には全機能テストが必要になり、新規開発の半分以上の工数が発生する場合があると説明されています。費用を比べるときは、変換作業だけでなくテストと本番移行支援を含めて見ることが大切です。

得意領域・向いている企業

Seasar2のEOLだけでなく、古いJDKやDB、OS、ブラウザ、APサーバーをまとめて刷新したい企業に向いています。オンプレミスからクラウドへ移る場合や、帳票・バッチ・外部連携が多い基幹システムでは、どこまでをアプリケーション担当が、どこからをインフラ担当が受け持つかを明確にした提案を求めます。

公開事例の期間や規模は特定案件の実績で、自社案件の納期を示すものではありません。問い合わせの際は、Java・JSP・JavaScriptの規模、DBの種類とバージョン、サーバー構成を渡します。加えて、帳票製品、ブラウザ制約、AWSなどの利用方針も伝え、同時更新と段階更新の両案を比較してもらいます。

ポイント

JDKやDB、OSまで含めて刷新する場合は、変換作業だけでなくテストと本番移行支援を含めて費用を見ることが大切です。同時更新と段階更新の両案を比べると、判断の材料になります。

Seasar2のシステム開発パートナーを選ぶポイント

Seasar2の移行パートナーを選定するイメージ

6社は順位づけするのではなく、公開情報から見える得意分野で比べます。

自動変換と具体的な移行事例を重視するならスタイルズ、診断から現新比較までの工程を重視するならウェインが候補になります。大規模SIとプロジェクト管理を重視するならTDCソフト、短期診断と社内協業を求めるならエイムネクストです。JDK・DB・OS・クラウドまで刷新するならソフトロード、業務要件の整理から一気通貫で進めるならriplaが候補です。

実績と経験を確認する方法

実績は、「Javaに強い」という抽象的な説明よりも、Seasar2のどの部品を扱ったかで確認します。S2Containerのdicon設定、SAStrutsやS2Struts、S2DaoやS2JDBCの経験があるかを質問します。JSPやバッチ、帳票、外部連携の経験も、自社の構成と重なるかを確かめます。

公開事例を守秘義務で出せない場合は、匿名化した規模や役割、移行先を説明できるかを見ます。テスト方法や工期も、同じように説明できるかを見ます。さらに、担当予定者が提案段階だけでなく、移行設計から保守まで関わるかを確認します。

会社の実績が豊富でも、担当チームに知見がなければ結果は変わります。そのため、プロジェクトマネージャー、アプリケーション担当、DB・インフラ担当、テスト担当の役割と経験年数を聞いておきます。

技術力と専門性を評価する方法

移行先の技術名だけでなく、移行単位を聞くことが大切です。たとえば、S2DaoのインターフェースやSQLをMyBatisへ移すのか、データアクセス層を新たに設計するのかを確かめます。diconに記述された依存関係とインターセプターを、Springの設定へどう置き換えるかも聞きます。

Spring Bootを採用する場合は、JavaのLTS版や認証・認可、トランザクションの設計を含めて説明してもらいます。ログ、監視、CI/CDについても、同じように確かめます。2026年は、フレームワークのEOL対応だけでなく、脆弱性管理と委託先管理も重要です。

IPAの「情報セキュリティ10大脅威2026」は、2025年に発生した重大な事故や攻撃をもとに、研究者や実務担当者など約250名の選考会が審議・投票して決定しています(出典:IPA「情報セキュリティ10大脅威2026」)。そのうえで、依存ライブラリや認証、入力値検証の担当と期限を提案書に落とし込みます。監査ログやバックアップ、脆弱性診断についても、担当と期限を明記します。

プロジェクト管理体制を確認する方法

見積もりを項目ごとに分けてもらうと、同じ条件で各社を比べやすくなります。

  • 要件定義、現行調査、移行設計
  • 変換、単体テスト、結合テスト
  • 現新比較、性能テスト、受入テスト
  • データ移行、リリース、教育、保守

特に、切り戻しや並行稼働、休日リリースの有無を確認します。

2026年の一般的な業務システム開発では、人月単価60万〜200万円程度とされています(出典:SIA株式会社「システム開発の費用・相場 2026年版」)。スタイルズの公開事例(20人月)を単純に当てはめると1,200万〜4,000万円ですが、参考計算にすぎず、見積額ではありません。

診断だけなら100万〜500万円、部分移行なら300万〜1,500万円、中規模移行なら1,200万〜4,000万円程度で、対象範囲を切り分ける目安として扱います。

契約では、成果物の所有権やソースコードなどの引き渡し、第三者OSSの一覧を明記します。脆弱性対応や再委託、障害時の対応時間も含めます。担当者交代時の引き継ぎと、契約終了時の支援も入れておきます。安い見積もりでも、テストや保守が別料金であれば、総額と事業停止リスクを含めて比べる必要があります。

ポイント

6社は順位ではなく得意分野で比べるのが基本です。自社の課題が自動変換、診断、大規模SI、協業、インフラ刷新のどれに近いかで、候補の絞り方が変わります。

よくある質問

Seasar2のシステム開発に関するよくある質問のイメージ

Seasar2のシステム開発会社を選ぶ際、担当者からよく寄せられる質問をまとめました。答えだけでなく、判断に必要な条件も押さえておくと、候補会社との初回相談を効率よく進められます。

Seasar2で新規のシステム開発を依頼しても問題ありませんか?

2026年時点では、原則として新規採用は避け、Spring MVCやSpring Bootなど、現在も保守・更新される技術を前提に検討することをおすすめします。

Seasar2は公式にEOLとなっています。そのため、既存システムとの互換性など特別な理由がある場合も、将来の移行計画、脆弱性対応、担当者の確保を含めて判断します。

Seasar2からSpringへの移行費用はどのくらいですか?

規模によって大きく異なりますが、診断・資産の洗い出しは100万〜500万円、部分移行は300万〜1,500万円、中規模移行は1,200万〜4,000万円程度が参考レンジです。

一般的な人月単価60万〜200万円と、画面数、ソース規模、バッチ、外部連携などを組み合わせた概算です。データ移行、テスト、停止可能時間も条件になるため、実際には現行資産を確認してから見積もります。

何社から見積もりを取ると比較しやすいですか?

まずは3社程度に同じ資料を渡し、同じ作業範囲で比べる方法が現実的です。

候補会社が多すぎると、提案の確認に時間がかかります。そのため、自社の課題に合う会社を3〜4社に絞ってから、相見積もりを依頼します。絞り込みでは、自社の課題が自動変換や診断、協業のどれに近いか、あるいは大規模SIやインフラ同時刷新かを見ます。

全面移行と段階移行のどちらを選ぶべきですか?

業務停止が難しく、既存仕様の不明点が多い場合は、重要度の低い機能や画面から段階的に移行する方法が適しています。

逆に、運用環境が限界に近く、複数の古い製品を同時に更新しなければ保守できない場合は、範囲を定めた全面刷新を検討します。決める前に、診断で依存関係、テスト資産、切り戻し方法を確認することが大切です。

まとめ

Seasar2のシステム開発会社選びをまとめるイメージ

Seasar2のシステム開発会社を選ぶ際は、EOL済みのフレームワークを新規採用するのか、既存資産を保守・移行するのかを、最初に分けて考えます。

今回紹介した6社のうち、riplaは業務要件から一気通貫で支援し、スタイルズは自動変換と公開事例を強みとしています。ウェインは診断と現新比較テスト、TDCソフトは大規模SI、エイムネクストは短期診断と協業が特徴です。ソフトロードは、JDK・DB・OS・クラウドを含めて刷新する会社です。

最初に行う現行資産と業務仕様の整理

問い合わせの前に、Seasar2のバージョンとSAStruts・S2Dao・S2JDBCの利用状況を一覧にしておきます。Java・JDK、DB、APサーバー、OSの構成も書き出します。画面、帳票、バッチ、外部連携を並べ、認証・権限と停止可能時間も入れておきます。

ソースコードだけでなく、締め処理や金額計算といった業務上重要なシナリオと、過去の障害や運用手順も渡すと、提案の精度を高められます。

価格と移行後の責任範囲の比較

見積もりは、移行設計、変換、テスト、データ移行を同じ粒度で比べます。リリース、切り戻し、教育、保守も、同じ基準で並べて確認します。

費用が安く見えても、現新比較テストや脆弱性対応が別料金であれば、稼働後の負担が増える可能性があります。そのため、自社の業務を理解し、将来の技術更新と運用定着まで説明できる会社を選ぶことが、Seasar2のシステムを安全に次の段階へ進める近道です。

▼全体ガイドの記事
・Seasar2のシステム開発の完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。