Server-Sent Eventsのシステム開発の見積相場や費用/コスト/値段について

Server-Sent Events(SSE)のシステム開発費は、既存システムへの追加か、新規の小規模開発か、大規模・高可用性の構成かによって大きく変わります。目安は、追加機能で150万〜400万円、新規の小規模開発で500万〜1,000万円、大規模・高可用性で3,000万〜1億円以上です。

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Server-Sent Eventsのシステム開発費用相場の目安

既存システムへの追加から大規模要件まで、Server-Sent Eventsを含む開発費用の相場を4つの横棒で比較した図。
規模が大きくなるほど費用帯も上がり、要件に応じて幅が広がります。

SSEを含む業務システムの初期費用は、構成の規模と信頼性の要件によって大きく変わります。ここに示すのは企画用の概算で、SSE単体の公的な市場平均ではありません。

この金額は、業務システム一般の規模別の相場に、長時間接続やイベント配信の設計・試験の工数を加えて推定したものです。

既存システムへのSSE追加の目安は150万〜400万円

対象は、既存のJava、.NET、Node.js、Python、Go、PHPなどで作られたWeb業務システムに、1〜3種類のイベント通知を加えるケースです。

認証済みエンドポイントや再接続、heartbeat、画面更新、基本ログとテストまで含めると、期間は1.5〜3か月が目安になります。既存のAPIやDBの更新イベントをそのまま使えて、業務ロジックの改修も少なければ、費用は下限に近づきます。

SSEを含む小規模業務システムの目安は500万〜1,000万円

管理画面や業務DB、クラウド環境など、システム全体を新たに整える場合は、SSE以外の部分も含めた開発費がかかります。

開発期間は3〜5か月が目安です。帳票生成の進捗や申請の承認状態、在庫更新をリアルタイムに表示する場合は、イベント条件と権限判定の設計が必要になります。そのため、単純なストリーミング実装より工数が増えます。

中規模以上の費用の幅は1,000万〜1億円超

複数の部署や拠点で使う場合は、権限、監査ログ、イベント履歴、再送の仕組みが費用に影響します。さらに、既存API連携、Redisやメッセージング基盤、負荷試験も費用に影響します。

費用と期間の目安は、開発規模と可用性の要件によって変わります。

  • 中規模:開発期間は5〜9か月、費用は1,000万〜2,500万円程度です。
  • 大規模要件:多数の接続、複数リージョン、災害復旧、厳格なSLA、24時間運用が必要な場合。
  • 大規模費用:上記の要件では、9〜18か月以上、3,000万〜1億円以上になる可能性があります。
  • 見積もり条件:接続数、同時発生イベント数、障害時の再送保証の範囲は、見積もりの前提になります。

上記の金額は、発注前の予算取りに使う概算です。実際の見積もりは、要件定義のあとに最大同時接続数やイベント頻度、既存環境、個人情報の有無、運用時間を決めてから依頼します。そのうえで、工程別の工数と料金を提示してもらいます。

ポイント

まず、追加機能か新規開発か、規模と信頼性要件のどれに当たるかを決めると、相場のどの帯を見ればよいかが判断できます。ここでの金額は企画用の概算なので、予算取りの目安として使います。

Server-Sent Eventsの費用内訳

Server-Sent Eventsの開発費用を、要件定義・イベント設計、実装、インフラ・中継基盤、テスト・監視・保守の4層に分けた図。
見積書では各領域の作業範囲を分けて確認できます。

見積書に「SSE対応一式」とだけ書かれていると、作業範囲は判断できません。工程ごとに分けてもらうと、削れる費用と削るべきでない費用が見えてきます。

要件定義・イベント設計の費用

要件定義では、イベントの仕様と業務データとの整合性を整理します。

  • イベント項目:イベント名、JSON項目、id、発生時刻、テナントID、相関ID。
  • 配信ルール:順序、再送、重複時の処理、データ保持期間。
  • 業務データ連携:売上や設備状態などで、DB更新とイベント発行がずれないようにします。

業務システム全般の月額単価の目安は、PMが90万〜150万円、SEが65万〜110万円です。PGは50万〜90万円、テスターは45万〜80万円が目安です。

この単価に人数と期間を掛け合わせて算出します(出典: 業務システム全般の2026年ローカルQ&A調査)。

バックエンド・フロントエンド実装の費用

実装範囲を分けておくと、標準機能と業務固有の追加機能を区別できます。

バックエンドでは、Content-Typeをtext/event-streamにしたエンドポイントを作ります。さらに、認証・認可や接続終了、heartbeatも実装します。また、再接続時はLast-Event-IDに対応します。

  • バックエンド:SSEの配信口と接続処理。
  • フロントエンド:EventSourceの状態表示、画面更新、エラー時の再接続、重複イベントの抑止。
  • 業務追加機能:権限や履歴再生まで含めると、実装費用が増えます。

SSEの形式(event、data、id、retry)と、再接続時のLast-Event-IDは、WHATWG HTML Standardで定義されています(出典: WHATWG HTML Standard、2026年)。

インフラ・中継基盤の費用

1台のアプリケーションサーバーで配信する構成なら、小さく始められます。一方で、複数台へ水平スケールする場合は、各プロセスのメモリだけではイベントを共有できません。

そこで、Redis、RabbitMQ、Kafka、NATSなどの共有ブローカーを使います。加えて、イベント履歴やロードバランサー、WAFを組み合わせ、ログ、監視、証明書も含めて考えます。

開発環境は月数千円〜数万円、本番環境は月5万〜30万円程度と仮に置きます。本番にはDB、ブローカー、監視、WAF、冗長化が含まれる前提です。特に大規模・高可用性の構成では、月50万〜数百万円になることもあります。

テスト・監視・保守の費用

本番品質を確かめるには、長時間接続や切断と再接続、イベントの欠落・重複・順序逆転を試験します。急な接続増加も対象に含めます。さらに、デプロイ中の接続、複数ブラウザタブ、LBのアイドルタイムアウトも確かめます。

監視では、接続数や接続時間、再接続率を記録します。さらに、送信遅延、イベント失敗数、ブローカー滞留数も押さえます。また、保守費用は初期開発費の年15〜25%程度を起点にできます。

24時間監視や障害の一次対応、クラウド料金の監視を含むかどうかで、金額は変わります。そのため、定額の範囲と追加対応を分けて確認します。

見積もり金額が変わる主な要因

10人の社内利用と数万人の顧客向け配信とでは、必要な設計が異なります。変動要因を数値にしておくと、見積もりの前提を比べやすくなります。

最大同時接続数とイベント頻度

必要なサーバー数を左右するのは、登録ユーザー数よりも、ピーク時の同時接続ブラウザ数と接続あたりのイベント量です。そのため、見積もりには次の利用量を伝えます。

  • 接続数:最大・平常時の同時接続数と、1人あたりのタブ数。
  • イベント量:毎秒のイベント数、イベントサイズ、ピーク継続時間。

HTTP/1.1では、ブラウザとドメイン間のSSE接続数の上限が6と低いため、その数に達しやすくなります。

HTTP/2では、同時ストリーム数をクライアントとサーバーが交渉します(出典: MDN Web Docs、2025年更新)。

複数タブや社内ポータルを使う場合は、HTTP/2の利用や接続の共有、タブごとの購読方針も設計します。

再送・順序・重複排除の保証範囲

SSEは接続中に届ける配信路で、メッセージを保存しておくキューではありません。

切断時の取りこぼしを減らすには、イベントIDと履歴ストアが必要です。そのうえで、Last-Event-IDからの再送と、重複に安全な冪等処理を組み込みます。

「画面が最新状態になればよい」場合と、「受注イベントを欠落なく監査する」場合では、実装と試験の費用が異なります。後者では、SSEだけでなくMQやストリーム基盤の費用も見込みます。

既存環境・ネットワーク・セキュリティ

既存環境の設定は、SSEのストリームに影響します。そのため、中継設定、通信への影響、Azure API Management、セキュリティの4点を確認しておきます。

  • 中継設定:認証、CORS、WAF、CDN、ロードバランサー、API Gatewayを確認。
  • 通信への影響:中継機器のバッファリングやアイドル切断で、通知が遅れる場合があります。
  • Azure API Management:長時間接続に対応するティアは限られ、Consumptionティアは長時間接続をサポートしません。
  • セキュリティ:個人情報・機密情報を扱う場合は、TLS、認可、ログマスキング、保存期間、委託先管理を含めます。

Azure API Managementで4分以上アイドルになる可能性がある場合は、keep-aliveを送り、応答のバッファリングを無効にします(出典: Microsoft Learn、2025年更新)。

リアルタイム化する業務範囲の広がり

通知画面が1つで、イベントが数種類なら、小さく始められます。一方で、売上や在庫、配送を複数部署へ配信する場合は、業務ルールとイベントスキーマが増えます。承認、問い合わせ、設備状態を加えると、同じように増えていきます。

SSEのコード量だけで見積もると、後からDB連携や画面改修の費用が膨らみます。そこで、「誰の、どの状態変化を、何秒以内に、どの画面へ伝えるか」を一覧にします。

ポイント

見積もり金額が変わるのは、接続数とイベント量、再送などの保証範囲、既存環境、リアルタイム化する業務の広がりです。自社の前提がどこに当たるかを先に整理すると、見積もりの差の理由を読み取りやすくなります。

Server-Sent Eventsの開発手順

Server-Sent Eventsの開発を、要件定義、PoC、本番実装、負荷試験とリリース後の改善の順に示した図。
PoCで接続経路を確かめてから、本番実装と運用改善へ進みます。

費用を抑えながら失敗を防ぐには、対象画面を絞ったPoCから本番化へ進めます。特に、ネットワーク経路との相性は早めに確かめておくと、後工程での手戻りを減らせます。

要件定義で決める数値

要件定義では、通知対象、最大同時接続数、ピーク時イベント数を決めます。許容遅延と再接続時の保証も、この段階で決めておきます。さらに、保持期間や個人情報の有無、対応ブラウザ、運用時間まで整えておくと、見積もりの前提がそろいます。

「リアルタイム」を「通常時は3秒以内、ピーク時は10秒以内」と表すと、監視と負荷試験の条件がはっきりします。ただし、双方向のチャットや共同編集を含む場合は、WebSocketなどとの役割分担も決めます。

PoCによる接続経路とイベント設計の検証

検証の範囲を絞ると、見積もりを左右する不確かな点を確認できます。

  • 実装対象:1画面、1〜3種類のイベント、認証付きエンドポイント、再接続、heartbeat、基本ログ。
  • 接続経路:本番と同じCDN、WAF、ロードバランサー、API Gatewayを通して即時配信を確認。
  • 確認事項:プロキシのバッファリング、タイムアウト、認証トークン更新、複数タブ。

この検証は、接続経路や認証などの不確実性を減らすためのもので、完成品を作るわけではありません。

本番実装での業務連携と拡張性

PoCのあとは、DB更新やジョブ実行をイベントへ変換します。そのうえで、認証・認可やイベント履歴、再送、重複排除を実装し、共有ブローカーや水平スケールにも対応します。

イベント発行とDB更新を別々に行うと、DBだけが更新されて通知が出ないことがあります。そのため、トランザクションの境界やアウトボックスなどの方式を選びます。

運用面では、自社で運用できるかや、障害時にどこから調べるかも、設計書と運用手順に残します。

負荷試験とリリース後の改善

負荷試験では接続の維持や再接続を本番に近い条件で確かめ、リリース後は実測値を使って設定を見直します。

  • 負荷試験:接続維持中の配信、切断後の一斉再接続、イベント遅延、ブローカー滞留、スケールイン時の接続ドレイン。
  • Cloud Runの制限:Google Cloud Runのリクエストタイムアウトは初期5分、最大60分です。
  • 再接続設計:15分を超える接続では、再接続に耐える冪等設計が推奨されています(出典: Google Cloud公式ドキュメント、2026年7月)。
  • リリース後:接続上限、heartbeat間隔、インスタンス数、ログ保存期間を実測値で見直します。

スクラッチ・クラウド・配信SaaSの料金体系

比べるときは、初期費用のほかに、接続時間やメッセージ量、転送量も含めます。ログ、監視、障害対応も加えて考えます。小規模なPoCでは、従量課金や配信SaaSが有利になる場合があります。

長期の運用や機密データ、データの所在が重要な案件では、契約条件と運用体制も判断材料になります。

スクラッチ開発の初期費用と自由度

自社またはSIerが、既存の業務DBや認証、監査、ネットワークに合わせて実装する方式です。初期費用は増えやすい一方で、イベントスキーマや保存場所、再送方式を自社の規定に合わせられます。さらに、データ所在や運用監視も調整できます。

中規模以上では、共有ブローカーや履歴ストアも含むため、前述の1,000万〜2,500万円程度を基準に、非機能要件を加減します。

クラウドの従量課金

クラウド料金は、接続時間と利用機能を含めて試算します。

  • 従量課金:Cloud RunなどはCPU、メモリ、リクエスト、データ転送量で決まります。
  • 長時間接続:SSEは接続中のリクエストが長く続くため、短いAPIと同じ単価感では計算できません。
  • Workers料金:Cloudflare Workers Paidは月額5ドルから。月1,000万リクエストと3,000万CPUミリ秒を含みます。
  • 超過分:Cloudflare Workers Paidの超過分は従量課金です(出典: Cloudflare Workers公式料金表、2026年7月)。
  • 追加機能:DB、Durable Objects、ログ、認証、監視は別途加算します。

配信SaaSの月額基本料と接続・メッセージ量

配信SaaSでは、接続管理やファンアウト基盤を自社で持たない代わりに、料金を支払います。基本料に加えて、メッセージ数や接続分数、チャネル分数などに応じた料金がかかります。

  • Standard:月29ドルで、同時接続上限は1万です。
  • Pro:月399ドルです。
  • メッセージ料金:Ablyは100万件あたり2.50ドルです。
  • 接続料金:Ablyは100万分あたり1ドルなどです(出典: Ably公式料金表、2026年)。

円換算や税は別途確認します。契約条件では、データ所在やSLA、履歴保持、サポートも見ておきます。

接続数とイベント量から見る月額費用

平均1,000接続で1接続あたり1時間に数回の配信をする場合と、1万接続へ毎秒配信する場合では、クラウドとSaaSの料金は異なります。

試算には、平均とピークの同時接続数や毎秒イベント数を示します。さらに、平均サイズ、平均接続時間、履歴保存期間も伝えると、精度が上がります。

利用量が不明な場合は、低・標準・ピークの3シナリオで月額の上限を比べます。

ポイント

小規模のPoCでは従量課金や配信SaaSが有利な場合があり、長期の運用や機密データがある案件では、料金に加えて契約条件と運用体制も判断材料にします。

Server-Sent Eventsの開発費用を抑えるポイント

再接続や負荷試験を省くと、本番障害や作り直しで総額が増えることがあります。そのため、価値の高い範囲から段階的に作り、将来の拡張点も決めておきます。

対象画面とイベント種別を絞った開始

全社の業務を一度にリアルタイム化する代わりに、遅延による損失が大きい画面を1つ選びます。バッチの進捗や承認結果であれば、利用者が価値を判断しやすく、イベント種別も絞れます。

PoCでは、イベントを1〜3種類に限定し、利用率や再接続率、画面更新までの遅延を測ります。効果を確かめてから在庫や配送、監視などへ広げれば、不要な設計やインフラ費用を避けられます。

既存の認証・API・クラウド資産の再利用

既存の資産と各クラウドの長時間接続の設定を見直すと、費用を抑える余地が見えてきます。

  • 再利用資産:認証基盤、API、ログ、監視、CI/CD、クラウドアカウントは初期費用の抑制に役立ちます。
  • 接続設定:既存環境が長時間接続を許容するかどうか。
  • Cloud Run:タイムアウトと同時実行数の確認。
  • Azure:API ManagementやApplication Gatewayのタイムアウトと応答バッファを確認します。
  • Cloudflare:CPU・リクエスト・Durable Objectsの利用量を確認します。制約と追加設定を洗い出すと、費用削減につながります。

接続数とピークに合わせた負荷試験の設計

試験シナリオは、通常時、想定ピーク、障害復旧時の再接続に分け、イベントサイズと接続時間を本番にそろえます。

どの接続数から遅延やエラーが増えるかを測ります。

上限を測らずに過剰なインスタンスやブローカーを契約すると、使わない時間にも費用がかかります。一方で、再接続の一斉発生を試験しないと本番障害につながるため、この試験は省かないほうが安全です。

イベントスキーマと監視項目の標準化

イベントごとに自由なJSONを作ると、画面を追加するたびに変換処理とテストが増えます。そこで、event名、id、発生時刻などの共通項目を決め、変更時の互換性を管理します。テナント、相関ID、バージョン、機密区分も、同じ枠組みに含めます。

監視項目は、接続数や再接続率、配信遅延から始めます。そのほか、イベントの欠落・重複、ブローカーの滞留も見ておきます。必要な指標を決めておくと、過剰なログ保存や高価な監視サービスを避けながら、障害の兆候を把握できます。

ポイント

対象を絞って段階的に作るかどうかは、再接続や負荷試験を省いたとき、本番障害や作り直しで総額が増えないかで判断します。

見積もりを依頼するときのポイント

「SSEを実装できますか」という質問だけでは、経験の深さは見えにくいものです。長時間HTTP接続や業務DB連携、メッセージングなどを含め、負荷試験と運用保守まで一体で説明できるかを確認します。

RFPに書く利用量・品質・保証範囲

RFPには、対象の業務や画面、利用者数、最大同時接続数を書きます。あわせて、イベント種別やピーク時のイベント数、許容遅延を記載します。

対応ブラウザや認証方式、個人情報の有無も書きます。履歴保存期間と、再送・順序・重複の要件も記載します。

利用するクラウドや既存のLB・WAF・CDNを明記し、希望納期と障害時の連絡時間も書いておきます。納品物についても、ソースコードやIaC、テスト報告書の範囲を決めておくと、見積もりを比べやすくなります。未確定の数値がある場合は、前提条件を付けた複数パターンの見積もりを依頼します。

開発会社に確認する実績と技術的な前提

確認項目をそろえると、SSEの直接の実績や、同等規模の運用経験を判断しやすくなります。

  • 接続実績:本番実績、最大同時接続数、ロードバランサーやAPI Gateway。
  • 配信設計:イベント再送、認証トークン更新、接続ドレイン。
  • 検証と納品:負荷試験方法、ソースコード、イベントスキーマの範囲。

ZoolatechはDaiichi Sankyo向けに、Java、RabbitMQ、SSEを組み合わせたリアルタイムイベントストリーミングを紹介しています。あわせて、WebSocketからSSEへの移行事例も公開しています(出典: Zoolatech公式ケーススタディ、2026年確認)。

直接の実績がない企業も、候補に入れられます。その場合は、同等規模の接続管理と運用経験を確認します。

同じ前提での複数社の見積もり比較

合計額に加えて、同じ項目で比べると、価格差の理由が見えてきます。

  • 開発工程:要件定義、PoC、バックエンド、フロントエンド。
  • 基盤と試験:ブローカー、インフラ設定、負荷試験、監視。
  • 納品と運用:ドキュメント、保守、障害対応。

安い見積もりでは、再送や長時間接続の試験、WAF・LBの調整、運用監視が除外されていないかを確かめます。一方で、高額な見積もりでも、不要なKafkaクラスタや複数リージョンが前提になっているなら、段階導入に分けられる場合があります。

保守契約とクラウド料金の対象範囲

保守費用の対象に、接続障害や証明書更新、脆弱性対応が含まれるかを確認します。さらに、イベントスキーマの変更、ブラウザやフレームワークの更新、クラウド料金の超過監視も対象かを見ておきます。

クラウドや配信SaaSの契約者と請求先、データの保存地域、障害時の一次窓口も確かめます。SLAや終了時のデータ移行も、契約前に押さえておきたい点です。

初期費用が安くても、従量課金の上限通知や利用停止の条件がなければ、急な再接続や大量配信で請求が増える可能性があります。

ポイント

見積もりを比べるときは、合計額の高低より、同じ前提で項目がそろっているかを基準にします。再送や長時間接続の試験、保守の対象が含まれているかを見れば、安さの理由を確認できます。

よくある質問(FAQ)

費用の質問には、金額の前提条件と変動要因をあわせて答えます。

SSEはWebSocketより安く開発できますか?

通知が一方向であれば、ブラウザ標準のEventSourceとHTTPを使うSSEの方が、双方向通信を前提とするWebSocketより小さく構成できる場合があります。

ただし、履歴や再送、共有ブローカー、厳格な欠落保証を追加すると、費用差が小さくなることもあります。チャットや共同編集のように、クライアントから頻繁に送信する用途では、WebSocketなどとも比べます。

Cloud RunでSSEを運用するときの注意点は何ですか?

Cloud Runのリクエストタイムアウトは、初期5分で、最大60分です。そのため、接続を無期限に保つことはできません。

15分を超える接続では、切断後に別のインスタンスへ再接続する前提で、イベントID、再送、冪等性を実装します。

費用は、CPUやメモリ、同時実行数、最小インスタンスでも変わります。転送量やログ量も影響するため、接続時間とピークを使って料金を計算します。

SSEでイベントが欠落することはありますか?

接続が切れた瞬間のイベントを、SSEだけで永続的に保証することはできません。ただし、idを付けて履歴を保存し、Last-Event-IDから未受信分を再送すれば、取りこぼしを減らせます。

業務上、欠落が許されない場合は、MQやイベント履歴を正本にして、SSEは画面への配信路として扱います。重複配信にも備えて、受信側を冪等にします。

開発会社へ相談するときに何を伝えればよいですか?

まず、対象画面や通知する業務イベント、平均と最大の同時接続数、イベント頻度、許容遅延を伝えます。そのうえで、既存システムの言語やクラウド、認証方式を共有します。さらに、対応ブラウザや個人情報の有無、再送要件、希望納期も伝えます。

数値が未定の場合は、利用者数よりも接続数とイベント数を測る方法を相談します。初期開発費、クラウドやSaaSの月額、保守費、追加変更費を分けておくと、見積もりを比べやすくなります。

まとめ

既存システムへの追加は150万〜400万円、小規模の業務システムは500万〜1,000万円が目安です。

中規模は1,000万〜2,500万円、大規模・高可用性は3,000万〜1億円以上が企画用の目安です。

この数字は、SSE単体の公的統計ではありません。業務システムの規模や接続管理、再送、イベント基盤、クラウド、負荷試験などを組み合わせた概算です。

予算計画での初期費用と月額費用の分け方

初期費用は、要件定義やイベント設計、バックエンド、画面改修に分けます。さらに、インフラ設定、負荷試験、運用設計も分けておきます。

月額費用は、クラウドや配信SaaSの基本料と、接続時間、メッセージ量、転送量に分けます。さらに、DB、ブローカー、ログ、監視、保守も、月額費用として見込みます。

最大同時接続数やイベント頻度、再送保証は、数値で示すと見積もりの精度が上がります。既存環境や個人情報、SLAも、数値で示せる範囲で伝えます。

小さなPoCから始める本番信頼性の確認

PoCと方式の選定、発注時の判断を、この順に進めます。

  • PoC:重要な1画面と少数のイベントを本番と同じ経路で検証。
  • 確認項目:遅延、再接続、バッファリング、接続上限。
  • 方式選定:SSEはサーバーからブラウザへの一方向通知に使います。
  • 別方式との併用:双方向通信や欠落不可の中核処理は別方式と組み合わせます。
  • 発注先選び:前提をそろえた複数社を比較し、障害時の再送と運用も含めて選びます。

小さなPoCで本番経路の信頼性を確かめてから対象を広げると、要件に合う構成を選びやすくなります。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。