Servletのシステム開発を依頼するなら、Javaの実装力だけでなく、既存資産の調査、Tomcatなどの実行基盤、認証・データ連携、移行後の運用まで設計できる会社を選ぶことが重要です。
Servletは単独で業務機能を提供する製品ではなく、HTTPリクエストを処理するJavaのAPIです。この記事では、Servlet・JSP・Spring・Tomcat・Jakarta EEの関係を整理しながら、株式会社riplaを最初に、実在する開発会社・ベンダーを6社紹介します。新規開発だけでなく、古い`javax.servlet`資産の刷新やクラウド移行を検討している方にも、会社選びの基準と発注前の確認事項が分かる構成です。
▼全体ガイドの記事
・Servletのシステム開発の完全ガイド
Servletのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

Servletの開発会社を比較するときは、「Servletを書けるか」だけで判断しないことが大切です。業務Webシステムでは、画面、業務ロジック、データベース、外部API、認証、ログ、サーバー、運用手順が一体になっているため、担当会社の得意領域によって完成後の使いやすさと保守費用が変わります。
既存資産の刷新と新規開発では必要な経験が違う
既存Servletの保守や刷新では、ソースコードだけでなく、web.xml、URLマッピング、Filter、Listener、JSP、セッション管理、直接記述されたSQL、手作業のデプロイ手順まで読み解く必要があります。仕様書が残っていない場合は、画面を動かして業務ルールを確認し、現場の担当者へのヒアリングとログ分析を組み合わせます。新規開発と同じ見積もりで進めると、現行調査やデータ移行の工数が不足しやすいため、レガシー資産の診断経験を確認することが重要です。
Jakarta移行とセキュリティ・運用を一緒に確認する
Java EE時代の`javax.servlet.*`からJakarta EEの`jakarta.servlet.*`へ移行する場合は、パッケージ名を置き換えるだけでは終わりません。Javaのバージョン、アプリケーションサーバー、依存ライブラリ、web.xml、テスト環境、認証連携をまとめて確認します。さらにTomcatでは2025年から2026年にも、HTTP/2、TLS、URL書き換え、認証、ファイルアップロードなどに関する修正が公開されています。開発会社には、脆弱性情報を受け取った後のパッチ適用期限、検証環境、ロールバック方法まで提案してもらう必要があります。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
Servletを使う業務システムでは、技術選定より先に業務の流れを整理することがあります。riplaは、現場の業務課題を確認し、必要な機能と不要な作業を切り分けたうえで、Webシステム開発やクラウド活用を含めて進め方を提案しやすい点が特徴です。既存Servletをそのまま延命するのか、Springなどを使って構成を見直すのか、パッケージやSaaSと組み合わせるのかを、業務への効果と保守性の両面から検討できます。
得意領域・向いている企業
業務部門と開発部門の間に入り、要件定義から運用定着まで相談したい企業に向いています。特に、受注・顧客・生産・販売管理など複数部門の情報を一つにつなぎたい企業や、システムを導入して終わりにせず、現場で使われる状態まで伴走してほしい企業に適しています。Servletの既存資産を扱う場合は、対象バージョン、JSPやFilterの量、移行の希望時期を伝え、Java・Tomcat・Jakarta対応の範囲を個別に確認してください。
SCSK株式会社|Java EEや認証基盤を含む大規模Webシステムに強い

SCSK株式会社は、金融を含む大規模な業務システムで、Java EEや認証基盤、複数システム連携を組み合わせた開発を検討しやすい会社です。公式のauじぶん銀行の事例では、フロントシステムの構築にあたり、Java EEの各要素を分析した知見や、金融機関向けフレームワーク・認証基盤の導入実績が評価されたと紹介されています(出典: SCSK「auじぶん銀行株式会社 お客様事例」、2022年)。
特徴と強み
金融・通信など、可用性や認証の品質が事業継続に直結する案件で、アプリケーションだけでなく基盤と周辺システムを含めて相談できる点が強みです。Servletコンテナの設定、認証サーバー、API連携、監視、障害時の切り分けを個別の担当者に分散させず、全体アーキテクチャとして設計したい案件に適しています。公式事例を自社案件にそのまま当てはめず、Java・コンテナのバージョンと担当範囲を確認することが必要です。
得意領域・実績
ミッションクリティカルな業務、複数の認証方式、既存の基幹系との連携、24時間運用など、非機能要件を重視する企業に向いています。比較時には、SCSKが担当する範囲が要件定義だけなのか、Servlet・認証・インフラ・運用まで含むのかをRFPで明確にしてください。小規模案件では体制や費用が合わない場合もあるため、段階導入や既存資産診断だけを切り出せるかも確認すると比較しやすくなります。
TIS株式会社|NablarchでJava業務システムの標準化と品質向上

TIS株式会社は、Java向け業務システム基盤であるNablarchを軸に、画面オンライン、バッチ、メッセージングなどの処理方式を標準化したい企業の候補です。TISの公式情報では、Nablarch Testing Frameworkに自動テストフレームワークと、Java/JSPファイルを静的にチェックするツールがあると説明されています。ServletやJSPを含む既存Webアプリの品質を見える化したい場合に検討しやすい会社です。
特徴と強み
業務システムでは、担当者ごとに書き方が違うServlet、複雑なJSP、テストしにくい共通処理が保守コストを押し上げることがあります。処理方式や共通部品を標準化し、静的解析と自動テストを組み合わせれば、改修時の影響範囲を把握しやすくなります。単に新しい画面を作るのではなく、開発ルールや品質基準を整え、長期運用に耐えるJava基盤を作りたい案件で強みを発揮しやすいです。
得意領域・実績
Java/JSPの資産を持ち、テスト品質や開発標準を改善したい企業、複数の業務システムを同じルールで開発したい企業に適しています。TISはCOBOLなどからJavaへのリライトを含むレガシー刷新の情報も公開しているため、Servletだけの改修に限定せず、周辺の古い基盤やデータ移行も含めて相談できます。Nablarchを採用することが目的にならないよう、既存コードをどこまで残すか、Jakarta対応やSpringとの役割分担を提案書で確認してください。
株式会社NTTデータ|TERASOLUNAで大規模Java開発を標準化

株式会社NTTデータは、金融・公共・基幹系など、大規模で長期運用するJavaシステムを標準化して進めたい企業の候補です。公式のTERASOLUNAは、Javaをベースにしたフレームワーク、開発手順、開発支援ツールを組み合わせた総合ソリューションです。Webブラウザを利用する業務アプリケーション向けのServer Framework for Java 5や、バッチ向けのFrameworkも公開されています。
特徴と強み
TERASOLUNAは、業務ロジックと基盤を分離し、設計・製造・テストの自動化やドキュメント整備を含めて開発プロセスを揃えたい案件に向いています。現行Servletを調査し、設計書を起こし直してから段階的に再構築する場合や、複数ベンダー・複数チームで同じ品質基準を共有する場合に、標準フレームワークの考え方が役立ちます。Javaのコード変換だけでなく、クラウド移行後の運用設計まで求めることが大切です。
得意領域・実績
利用者が多く、停止が許されない金融・公共・大企業の基幹業務、複数拠点や複数ベンダーが関わるプロジェクトで検討しやすい会社です。NTTデータの公開情報では、TERASOLUNAが金融機関の基幹系や官公庁の電子申請システムなどで利用されてきたことが説明されています。中小規模の案件では体制が過大になる可能性もあるため、調査・PoC・特定モジュールの移行など、必要な範囲に分けて依頼できるかを確認してください。
日本電気株式会社(NEC)|業務Webアプリの標準化を支えるJava基盤

日本電気株式会社(NEC)は、業務Webアプリケーションの開発基盤や、長期保守を前提とした標準化を重視する企業の候補です。NECの公式情報では、SystemDirector Enterprise for Javaが、デファクトとなっているJavaフレームワークをベースに、独自拡張、推奨アプリケーションモデル、部品群、開発ツールを用意してWebアプリケーション開発を支援すると説明されています。
特徴と強み
画面要件が揺れやすい部分には対話的な開発を取り入れ、業務ロジックは計画的に作り込むなど、工程を使い分けたい案件に向いています。ServletやJSPの画面をただ置き換えるのではなく、共通部品、認証、業務モデル、テスト、運用ルールを標準化すると、担当者が変わった後も保守しやすくなります。既存環境とSystemDirector Enterpriseの適合性、採用するJava・サーバーのサポート期限は事前に確認してください。
得意領域・実績
公共・大企業の業務システムや、既存資産を長期的に保守する必要がある企業に適しています。業務パッケージでは吸収しにくい独自業務があり、画面・データ・権限の仕様を整理しながら段階的に改善したい場合に、開発基盤を用いた提案を比較できます。発注前には、Servletの個別改修をNECが直接担当するのか、パートナー企業を含む体制になるのか、設計書やソースコードの引き渡し条件を確認してください。
富士通株式会社・富士通Japan系|企画からクラウド基盤、運用まで支援

富士通株式会社・富士通Japan系は、既存のServletシステムを含む大規模な業務環境を、企画・設計・開発・テストからリリース後のサポートまで一体で見直したい企業の候補です。富士通Japanソリューションズ東京の公式情報では、オンプレミスからクラウドまで、さまざまなプラットフォームの基盤構築に対応すると説明されています。個別のServlet対応は案件ごとの確認が必要ですが、アプリケーションとインフラを分けずに刷新計画を立てやすい点が特徴です。
特徴と強み
古いJavaアプリケーションをクラウドへ移行するときは、コードの動作確認だけでなく、ネットワーク、データベース、バックアップ、監視、障害復旧、アクセス権限を再設計します。富士通Japan系の支援範囲を活用すれば、現行のオンプレミス環境をそのまま移す案、コンテナ化する案、機能単位で再構築する案を比較しやすくなります。要件定義段階で、クラウド費用と保守運用費の上限もあわせて提示してもらうことが重要です。
得意領域・実績
全国拠点や複数部門があり、業務アプリ・インフラ・運用窓口をまとめて再編したい企業に向いています。レガシー刷新では、現行コードの棚卸し、データ移行、並行稼働、利用者教育を計画に入れ、段階リリース後の問い合わせ対応まで契約に含めると安心です。比較時は、富士通株式会社、富士通Japan、グループ会社、協力会社の役割と責任分界を明記してもらい、担当者の継続性も確認してください。
Servletのシステム開発パートナーは何を基準に選べばよいですか?

Servletのシステム開発パートナーは、技術要素の経験、既存資産を読み解く力、要件定義と運用体制、見積もりの透明性を基準に選ぶと失敗しにくいです。会社の知名度や「Java対応」という一言ではなく、自社の画面数、連携先、移行対象、利用者数、停止許容時間に近い案件を確認してください。
実績と経験を具体的に確認する
実績を聞くときは、「Javaの開発実績がありますか」ではなく、「ServletまたはJava EE/Jakarta EEを何のコンテナで動かしたか」「`javax`から`jakarta`へ移行したか」「JSP、Filter、Listener、認証、ファイルアップロードをどう扱ったか」と質問します。公開事例が大規模金融案件でも、自社と同じ規模・同じ制約とは限りません。担当予定のチームが実際に設計・実装・テストを行うのか、類似案件の成果物を匿名化して確認できるかも聞いてください。
技術力と専門性を提案内容で評価する
提案書では、JavaのLTSバージョン、Servlet API、Tomcatや別のコンテナ、Springなどのフレームワーク、データベース、CI/CD、監視、バックアップを一覧にしてもらいます。Jakarta Servlet 6.1はJava SE 17以上を前提とするため、旧Javaからの更新で利用できないライブラリやテスト環境が出る可能性があります(出典: Eclipse Foundation「Jakarta Servlet Specification 6.1」、2024年)。また、Tomcatは2026年にも複数の脆弱性修正を公開しているため、納品時点のバージョンだけでなく、保守期間中のアップデート責任を契約に記載します(出典: Apache Tomcat「Tomcat 9.x vulnerabilities」、2026年)。
見積もりとプロジェクト管理体制を確認する
Java業務システムの費用は、Servletの行数ではなく、画面数、権限、データ移行、外部連携、テスト、可用性、運用設計で変わります。小規模なMVPで300万〜800万円、中規模で800万〜2,500万円、大規模な刷新で2,500万円〜1.5億円以上という金額は、5〜100人月超の工数をもとにした推定目安です。これはServlet単体の公定価格ではなく、Java開発・業務システムの公開相場から組み立てた参考値です。要件定義、設計、実装、テスト、移行、保守の金額を分け、前提条件と除外項目を比較してください。
クラウド費用も、アプリケーションのサーバーだけで決めてはいけません。AWSの公開料金では、米国東部リージョンのLinux環境でt3.mediumが1時間あたり0.0418米ドルという例がありますが、東京リージョン、EBS、RDS、ロードバランサー、データ転送、監視、バックアップは別途です(出典: AWS「Amazon EC2 T3インスタンス」、2026年)。本番の冗長構成や24時間監視を含めると月額は大きく変わるため、3年間のTCOと障害時の復旧費用も見積もりに含めます。
よくある質問

Servletのシステム開発では、技術用語の意味、古い資産の扱い、費用の考え方について質問が多く寄せられます。発注前に疑問を整理し、候補会社から同じ条件で回答を得ると、見積もりと提案内容を比較しやすくなります。
ServletとTomcatは同じものですか?
同じものではありません。ServletはHTTPリクエストを処理するJavaのAPIで、TomcatはServletを実行するサーブレットコンテナです。実際の業務システムでは、ServletやSpringなどのアプリケーション、JSPやAPI、RDB、認証、監視を組み合わせて構成します。
古いjavax.servletのシステムはjakarta.servletへ移行できますか?
移行できる可能性はありますが、すべての案件で単純な置換になるわけではありません。Java、コンテナ、依存ライブラリ、JSP、web.xml、認証、テストコード、デプロイ方法を調査し、低リスクの機能でPoCを行ってから段階移行する進め方が安全です。現行仕様が分からない場合は、最初にコード・設定・画面・ログを棚卸しする診断工程を依頼します。
Servletのシステム開発にはいくらかかりますか?
小規模な基本CRUDやログインだけなら300万〜800万円、中規模で権限・承認・CSV・API連携を含む場合は800万〜2,500万円、大規模な刷新やデータ移行まで含む場合は2,500万円〜1.5億円以上が一つの目安です。画面数、利用者数、既存コードの読解量、同時接続、性能試験、並行稼働、保守SLAで増減するため、候補会社には同じRFPを渡し、前提条件をそろえて比較してください。
開発会社には何を質問すればよいですか?
「担当者は誰か」「`javax`から`jakarta`への移行経験はあるか」「TomcatやJavaのパッチを誰がいつ適用するか」「テスト証跡を納品するか」「ソースコード、設計書、IaCを引き渡すか」を質問します。加えて、再委託の有無、保守対応時間、障害時の連絡手段、脆弱性の通知期限、追加費用が発生する条件を確認します。回答を比較表にまとめると、価格だけでは見えないリスクを判断しやすくなります。
まとめ

Servletのシステム開発会社を選ぶときは、Servletの知識だけでなく、業務理解、既存資産の調査、`javax`から`jakarta`への移行、Java・Tomcatの更新、セキュリティ、データ連携、クラウド、保守運用を一つの計画にまとめられるかを確認します。今回紹介した6社は、riplaの業務伴走、大規模Java EEに強いSCSK、Java基盤と品質改善のTIS、大規模標準化のNTTデータ、業務Web基盤のNEC、クラウド・運用まで含めた富士通株式会社・富士通Japan系というように、比較する軸が異なります。
発注前には、画面数、業務機能、利用者数、同時接続数、外部連携、移行対象、停止許容時間、必要なSLA、ソースコードと設計書の権利をRFPに記載してください。複数社から同じ条件で提案を取り、初期費用だけでなく、保守、クラウド、脆弱性対応、将来の機能追加まで含む総保有コストで判断すると、長く使えるパートナーを選びやすくなります。
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・Servletのシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
