人材派遣業向け勤怠管理システム開発の見積相場や費用/コスト/値段について

人材派遣業向け勤怠管理システムの費用は、標準SaaSの導入なら初期0〜300万円、月額3万円〜30万円程度、追加開発なら500万〜1,500万円程度、契約・給与・請求まで統合する業務基盤なら1,500万〜4,000万円程度が企画段階の目安です。

ただし、派遣会社の費用はスタッフ数だけでは決まりません。派遣先ごとの締め日や割増ルール、派遣先担当者による承認、スマートフォン打刻、給与・請求連携、過去データの移行まで含めて見積もる必要があります。この記事では、公開料金と実在の導入事例を手掛かりに、費用の内訳、価格帯の違い、変動要因、開発期間、見積もりの比較方法、コストを抑える進め方を解説します。

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人材派遣業向け勤怠管理システムの費用相場はどれくらいですか?

人材派遣業向け勤怠管理システムの費用を検討する担当者

結論として、費用相場は「既製サービスを設定して使うのか」「派遣業務に合わせた追加開発を行うのか」「契約・給与・請求まで一体化するのか」で大きく変わります。下記の金額は派遣勤怠専用市場全体の統計ではなく、リサーチノートの人事労務システム相場、公開料金、公開事例を組み合わせた企画段階の目安です。正確な金額は、同じ業務条件で複数社に見積もりを依頼して確認する必要があります。

標準SaaSの導入・設定は初期0〜300万円、月額3万円〜30万円程度です

数十〜数百人規模で、Webやスマートフォンからの打刻、休暇・残業申請、派遣先と派遣元の承認、CSV出力を中心に導入する場合は、初期費用0〜300万円、月額3万円〜30万円程度を起点に考えます。初期費用には、アカウント発行、会社・派遣先・スタッフ・案件などのマスタ設定、操作説明、簡単なデータ取込が含まれる場合がありますが、既存データの整形や個別帳票は別料金になりやすいです。

公開料金の例として、人材派遣管理システム「e心伝心」は、稼働数が一定範囲内のスタンダードプランで初期費用0円、月額3万円を案内しています。専用サーバープランはサーバー構築費20万円、月額5万円で、モーニングコールは月額5,000円と1着信20円が追加されます(出典: e心伝心公式料金、2026年確認)。この例は派遣業務向けサービスの公開価格であり、個別開発の相場そのものではありませんが、標準機能を使う場合の料金感を把握する材料になります。

追加開発は500万〜1,500万円程度を起点にします

既存の勤怠サービスを使いながら、派遣先別の締め日、独自の丸め、深夜・休日割増、日払い・週払い、スタッフ向けスマートフォン画面、給与・請求システムとのAPI連携などを追加する場合は、500万〜1,500万円程度が一つの目安です。これは派遣業に特化した市場統計ではなく、特定の給与・勤怠領域を刷新する場合の数百万円〜1,500万円という調査上のレンジを、派遣業務の要件に合わせて置き換えた推定です。

この価格帯では、画面を一つ増やすだけでなく、マスタの連携、権限設定、承認履歴、エラー処理、テストデータ作成、リリース後の問い合わせ対応まで必要になります。特に請求金額に直結する勤怠データは、正常系だけでなく、遅刻・早退・打刻漏れ・差戻し・契約変更・月途中の派遣先変更をテストするため、見た目の画面数だけで費用を判断しないことが大切です。

契約・給与・請求まで統合する基盤は1,500万〜4,000万円程度です

スタッフ・派遣先・就業場所・案件・契約・勤怠を一つのデータモデルで管理し、給与計算、請求計算、会計、銀行振込、労務手続き、派遣元管理台帳まで連携する場合は、1,500万〜4,000万円程度のレンジを想定します。複数拠点、複数の雇用区分、日払い、複雑な単価計算、既存基幹システムとの密な連携、帳票移行、並行運用を含めると、4,000万円を超える可能性もあります。

一方で、最初から全機能をスクラッチ開発する必要がない会社も多いです。勤怠・承認・CSV出力はSaaS、契約や請求に関わる差分だけAPIや追加画面で補う構成にすれば、初期費用と法改正対応の負担を抑えやすくなります。費用相場は予算の上限を決めるために使い、標準機能で代替できる業務まで開発範囲に含めないことが重要です。

人材派遣業向け勤怠管理システムの費用内訳は何ですか?

勤怠管理システムの費用内訳を確認するイメージ

見積書は「システム一式」とまとめず、初期費用、月額基本料、スタッフ数や派遣契約数に応じた従量費、連携・カスタマイズ、端末、移行・教育、保守の7項目に分けて確認します。分けておくと、導入時に必要な支出と、毎月・毎年発生する支出を比較でき、安く見えるサービスの隠れた費用も見つけやすくなります。

初期費用は要件定義、設定、開発、移行、教育に分けて確認します

初期費用には、要件定義、業務フロー整理、画面・データ設計、開発、テスト、マスタ設定、過去データの移行、スタッフや派遣先担当者への教育、リリース支援が含まれます。参考配分として、要件定義10%、設計10〜20%、開発40〜60%、テスト10〜20%程度という整理があります。ただし、移行・UAT・教育・保守・法改正対応を別枠にする会社もあるため、割合だけでなく、各作業の成果物と対象範囲を確認する必要があります。

紙やExcelのタイムシートを移行する場合は、氏名や派遣先名の表記ゆれ、契約終了者、過去の単価、締め日の違いを整理します。単純なCSV取込で済むのか、画像や紙を人手で確認するのかで作業量が変わります。移行費用を削るために古いデータをすべて捨てると、保存義務や問い合わせ対応に影響するため、保存対象と検索対象を先に決めることが安全です。

月額費用は基本料、従量課金、オプション、保守の合計です

月額費用は、基本料金に加えて、スタッフ数、利用アカウント数、派遣先数、稼働数、派遣契約数のどれを基準に課金するかで変わります。派遣先側は無料で、派遣会社側は派遣契約1件につき月額1,000円という公開モデルもあります。たとえば契約数が100件なら月10万円、500件なら月50万円になるため、スタッフ数だけを見て比較すると実際の支払額を読み違える可能性があります(出典: ドコ1公式料金、2026年確認)。

また、モーニングコール、GPS、ICカード端末、顔認証、追加帳票、API利用、サポート窓口の拡張、専用環境などがオプションになることがあります。受託開発では、保守運用費を初期開発費の年5〜15%程度とする目安もありますが、対応時間、障害復旧、法改正対応、軽微な改修の範囲によって金額は変わります。月額と年額を分け、3年程度の総保有コストで比較すると判断しやすくなります。

端末、連携、教育費は別見積もりになりやすい費用です

PCを持たないスタッフが多い現場では、スマートフォン対応だけでなく、端末の貸与、通信費、QRコード、ICカードリーダー、設置・交換費を考えます。端末を会社が用意するのか、派遣先が用意するのか、スタッフの私物端末を許可するのかで費用と情報管理の責任分界が変わります。顔認証や位置情報を使う場合は、機能費用だけでなく、同意、利用目的、保存期間、誤認識時の訂正方法まで設計します。

給与計算や請求管理への連携も、CSVで月1回出力するのか、APIでリアルタイムに同期するのかで費用が変わります。派遣先ごとに項目名やファイル形式が違う場合、取込ルール、重複防止、再取込、エラー一覧、承認済みデータの固定が必要です。クラウドスタッフィングの公式機能でも、派遣先と派遣元の双方による確認・修正・承認や、CSVによる請求管理への取込が紹介されています。連携部分は、単なるデータ出力ではなく、どの時点を正として扱うかまで見積書に記載してもらいます。

人材派遣業向け勤怠管理システムの価格帯を左右する変動要因は何ですか?

派遣先と派遣元の勤務ルールを整理するイメージ

同じ勤怠管理システムでも、スタッフ数が同じなら同じ価格になるとは限りません。費用を大きく左右するのは、派遣先・契約・勤務ルールの多さ、給与・請求との連携の深さ、セキュリティ・監査要件、そして導入対象を一度に広げるかどうかです。見積もりを依頼する前に、これらを数えられる形にしておくと、価格差の理由を説明しやすくなります。

派遣先ごとの締め日、丸め、割増、休憩ルールが多いほど費用が増えます

派遣先Aは15日締め、派遣先Bは月末締め、派遣先Cは日曜始まりというように締め日が異なると、集計と請求の境界が複雑になります。さらに、15分単位の丸め、休憩の自動控除、深夜・休日割増、休憩中の外出、短時間勤務、夜勤の日付またぎ、直行直帰などが加わると、設定だけでなく例外処理とテストケースが増えます。

派遣先数と契約数は似ていますが、システム費用では別の指標です。1社の派遣先に複数の就業場所と多数の契約がある場合、権限、承認者、単価、勤務表の形式を契約単位で持つ必要があります。見積もりには、派遣先数だけでなく、稼働中の派遣契約数、勤務パターン数、締め日パターン数、割増ルール数を記載することをおすすめします。

給与・請求・契約との連携方式が費用を大きく変えます

勤怠をCSVで出力して担当者が給与システムへ取り込むだけなら、連携開発を小さくできる場合があります。一方、契約単価、交通費、割増、控除、前払い、請求先、インボイス対応を自動で反映するなら、契約・勤怠・給与・請求のデータ項目と計算タイミングを揃える必要があります。API連携では認証、再送、障害時の復旧、データの重複防止まで作るため、画面追加より高額になることもあります。

特に月次締め後の修正をどう扱うかは、必ず要件に含めます。承認済みの勤怠を変更できる人、変更理由の記録、給与計算済みデータの再計算、請求書の再発行、派遣先への再承認を決めないと、運用開始後に手作業が残ります。システム間の責任分界を先に決めるほど、連携範囲を必要最小限に絞れます。

法令保存、監査ログ、セキュリティの要件も追加費用の要因です

派遣元管理台帳には、派遣労働者、派遣先、派遣期間、就業日、始業・終業時刻、業務内容、責任の程度、苦情処理、教育訓練などの項目が関係し、労働者派遣の終了日から3年間保存する必要があります(出典: 栃木労働局「令和7年改訂版 労働者派遣法」、2026年確認)。勤怠システムを単なる打刻画面として作ると、後から帳票、検索、履歴、削除制御を追加することになり、追加開発の原因になります。

厚生労働省の資料でも、始業・終業時刻は原則として現認またはタイムカード・ICカードなどの客観的記録を基礎に確認・記録し、労働時間の記録に関する書類を3年間保存する必要があると説明されています(出典: 厚生労働省「労働時間の適正な把握方法」、2026年確認)。MFA、最小権限、派遣先と派遣元のテナント分離、暗号化、操作ログ、バックアップ、復旧目標、退職者アカウントの停止まで求めるほど、設計・運用費用は増えます。

人材派遣業向け勤怠管理システムの開発・導入はどのように進めますか?

勤怠管理システムの企画から導入までの流れ

標準SaaSの導入は1〜3か月、連携や初期設定を含む小規模開発は3〜6か月、業務基盤の刷新は6〜12か月以上が目安です。導入期間を短くするには、要件を急いで削るのではなく、最初のリリースに含める範囲を絞り、派遣先とスタッフが実際に使うシナリオで検証することが大切です。

要件定義では派遣先・派遣元・スタッフの責任分界を決めます

最初に、スタッフが打刻または勤務時間を入力し、派遣先担当者が確認・承認し、派遣元が締め処理を行い、給与・請求へ渡す一連の流れを描きます。打刻漏れ、遅刻、早退、休暇、残業、勤務時間の修正、差戻し、代理申請、月末の未承認を例に、誰が何を見て、誰が変更し、どの操作を履歴に残すかを決めます。

この段階では、代表的な3〜5社の派遣先、日払い案件、夜勤・短時間案件、直行直帰、複数の締め日をサンプルにします。全社の例外を最初から再現するのではなく、MUSTを打刻・承認・締め・給与/請求連携・法定帳票に分け、WANTを顔認証、AIによる異常検知、自動シフト提案などに分けると、開発範囲と費用をコントロールできます。

既製サービスと業務の差分をFit & Gapで確かめます

既製のクラウドサービスは、初期費用を抑えやすく、法改正やインフラ更新を任せやすい点が強みです。クラウドスタッフィングの公式情報では、派遣先・派遣元の双方が同じ勤怠情報を確認・修正・承認でき、打刻漏れや時間外勤務の申請もWeb上で行えるとされています。派遣業務の三者間フローに合うサービスを選べば、紙回収や電話確認を減らす設計を早く始められます。

一方、派遣先独自の丸めや日払い、既存基幹との密な連携がある場合は、追加開発費やアップデートへの影響を確認します。サービスのデモでは、標準的な出勤・退勤だけでなく、夜勤の日付またぎ、月途中の契約変更、承認後の差戻し、請求対象外時間の扱いを同じサンプルデータで試します。Fit & Gapの一覧をそのまま見積項目にすれば、後から「想定外のカスタマイズ」が発生しにくくなります。

テストと段階導入で手戻りと現場教育の負担を抑えます

実在の人材派遣業向け勤怠管理システムの公開事例では、要件定義1か月、設計・開発からテスト・納品まで3か月、合計4か月で進めています。1000人を超える現場社員が対象で、スマートフォン入力、訂正・差戻しのシステム化、社内申請を実装し、各営業所の勤怠表提出作業が毎日3時間から1時間になった事例です(出典: 株式会社Smallit公式導入事例、2026年確認)。効果はこの事例固有の結果であり、すべての会社で同じ削減が得られると断定してはいけません。

別の公式サービス情報では、クラウドスタッフィング勤怠管理は申込みから最短4〜5か月程度で運用開始できると案内されています。導入前にマスタを整備し、1つか2つの営業所や派遣先でパイロットを行い、入力率、承認までの時間、差戻し件数、給与・請求連携のエラーを確認します。問題を直してから対象を広げる方が、全社一括導入後の混乱や追加教育費を抑えられます。

人材派遣業向け勤怠管理システムのコストを最適化するポイントは何ですか?

勤怠管理システムの導入費用を最適化するイメージ

コスト最適化は、単純に安いサービスを選ぶことではありません。月末の回収・確認・差戻し・再承認、給与計算、請求計算、問い合わせ対応にかかる社内工数まで含め、導入後に残る手作業を減らすことが本質です。初期費用、3年間の利用料、追加開発、端末、教育、保守を合算し、業務上のリスクも含めて比較します。

標準機能を優先し、差分だけを追加開発します

最初から自社独自の画面や帳票を再現すると、開発費と保守費が増えます。打刻、申請、派遣先承認、派遣元確認、締め処理、CSV出力など、業務の共通部分は標準機能を使い、どうしても競争力や法令対応に関わる差分だけを追加します。業務をサービスに合わせられるか、合わせられない場合に手作業で許容できるか、追加開発する価値があるかを順番に判断します。

カスタマイズを依頼する場合は、機能単位ではなく、入力、承認、計算、出力、履歴の一連の受入条件を定義します。例えば「派遣先が承認すると請求候補になる」「差戻し後はスタッフが理由を確認できる」「承認済みデータの変更には理由と操作者が残る」という形です。受入条件が明確なら、必要な開発だけを発注し、使われない機能の費用を避けられます。

段階導入で初期投資と失敗時の損失を分散します

第1段階は、スマートフォンやWebでの打刻、休暇・残業申請、派遣先承認、派遣元の締め処理に絞ります。第2段階で給与・請求へのCSV連携やAPI連携、第3段階で契約、日払い、帳票、分析、他拠点展開を追加します。段階ごとに成果と課題を確認できるため、全社一括で高額な機能を作り込むリスクを抑えられます。

段階導入では、後から連携できるようにスタッフ、派遣先、就業場所、案件、契約、勤務実績の識別子を最初から設計します。最初のシステムで持つデータが将来の基幹システムとつながらないと、再構築や二重入力が発生します。安く始めることと、使い捨ての仕組みにすることは別なので、将来の連携境界だけは初期要件で確認します。

運用ルールと教育を整えて導入後の隠れコストを抑えます

導入後に費用が膨らむ原因は、システムの価格よりも、派遣先ごとに別の運用を残すことです。誰が承認するか、何日までに承認するか、差戻し理由をどう書くか、月末に未承認があった場合に誰が連絡するかを標準化します。派遣先向けには短い操作説明、スタッフ向けにはスマートフォンでの入力手順、管理者向けには締め処理とエラー対応の手順を用意します。

運用開始後は、打刻漏れ率、承認遅延件数、差戻し件数、CSVエラー件数、問い合わせ件数を月次で確認します。数値を見れば、追加開発が必要なのか、設定変更や教育で解決できるのかを分けられます。現場の不満をすべて機能追加で解決しようとせず、ルール、画面文言、権限、通知の順に見直すことがコスト最適化につながります。

人材派遣業向け勤怠管理システムの見積もりを取る際のポイントは何ですか?

複数社の見積もりを比較するイメージ

見積もりの金額だけを比べると、安い会社が実は移行や教育を含めていない、ということが起こります。同じ前提条件とサンプルデータを渡し、初期費用、月額費用、従量課金、追加開発、連携、端末、移行、教育、保守、法改正対応を同じ項目で出してもらいます。価格の差を「高い・安い」ではなく、「何が含まれ、何が含まれないか」で比較します。

要件書にはスタッフ数ではなく業務の条件を記載します

RFPや依頼書には、現在のスタッフ数、月間の稼働数、派遣先数、就業場所数、稼働中の契約数、営業所数、承認者数、給与・請求システム名、利用端末、締め日パターン、勤務パターン、月途中の契約変更、過去データの保存期間を記載します。PCを持たないスタッフ、夜勤、短期・単発、日払い、直行直帰など、標準的ではないケースもサンプルに含めます。

さらに、導入後に達成したい状態を定義します。「各営業所が勤怠表をメール添付しない」「派遣先の承認状況を管理者が一覧で確認できる」「承認済みデータだけが請求候補になる」など、業務の変化を具体化します。削減率を根拠なく設定する必要はありませんが、現状の処理時間、差戻し回数、締め遅延、問い合わせ件数を計測すれば、投資効果を導入後に検証できます。

3〜5社を同じシナリオで比較し、価格非公開は見積項目として確認します

候補は、派遣業務に特化したSaaS、一般的な勤怠SaaS、受託開発会社、既存基幹システムの提供会社を組み合わせます。料金を公開していない会社を、価格が高いと決めつけてはいけません。契約単位かスタッフ単位か、派遣先側の利用料があるか、APIや帳票がオプションか、導入支援や保守が含まれるかを問い合わせ、同じ条件の見積書で比較します。

デモでは、スタッフがスマートフォンで勤務を入力し、派遣先が承認し、派遣元が差戻し、再承認後にCSVまたはAPIで給与・請求へ渡す流れを実演してもらいます。操作できる人数だけでなく、権限変更、操作ログ、通知、エラー再処理、退職者のアカウント停止、データ返却の方法も確認します。機能表では分からない責任分界と運用コストを確認することが、見積もり精度を高めます。

契約、法務、障害時の対応を見積もりと同時に確認します

勤怠データは給与、請求、派遣元管理台帳に連なる重要なデータです。サービス停止時の連絡方法、復旧目標、バックアップ頻度、障害時の手入力や再取込、データの返却・削除、再委託先、脆弱性対応、個人情報の取り扱いを契約書やSLAで確認します。クラウドだから安全と考えず、MFA、権限、ログ、暗号化、保存場所、管理者操作の監査可能性を確認します。

また、法改正対応が保守費に含まれる範囲、軽微な変更と追加開発の境界、問い合わせ窓口の時間帯、派遣先向けサポートの担当を明確にします。派遣先が多い会社では、派遣先ごとの問い合わせを派遣元が受けるのか、サービス提供会社が直接受けるのかで社内工数が変わります。価格だけでなく、運用を誰が担うかまで含めて比較することが必要です。

よくある質問

人材派遣業向け勤怠管理システムの疑問を解消するイメージ

ここでは、費用を検討するときに特に多い疑問を整理します。相場はあくまで前提条件付きのレンジなので、自社の派遣先数、契約数、勤務ルール、連携範囲に置き換えて考えます。

人材派遣業向け勤怠管理システムは月額いくらから利用できますか?

公開料金の例では、初期費用0円、月額3万円から利用できる派遣管理サービスがあります。ただし、稼働数や契約数の上限、専用サーバー、モーニングコール、カスタマイズ、連携、導入支援が追加される場合があります。自社の月間稼働数と契約数を伝え、3年間の総額で確認することが大切です。

スタッフ数と派遣契約数のどちらで料金を比較すればよいですか?

両方を確認する必要があります。スタッフ数を基準にするサービスもあれば、派遣契約数、月間稼働数、利用アカウント数を基準にするサービスもあります。特に契約単位の課金では、稼働スタッフ数が少なくても契約が多いと月額が増えるため、現在の契約数だけでなく繁忙期の最大数も伝えて見積もります。

既製SaaSと自社向け開発はどちらが安いですか?

短期的な初期費用だけなら、標準SaaSの方が抑えやすいです。派遣先別の特殊ルール、給与・請求との密な連携、独自の契約管理が業務の中心なら、SaaSのカスタマイズ費用や手作業が積み上がり、部分開発や統合基盤の方が長期的に合う場合があります。標準SaaS、SaaS+追加開発、業務基盤の3案を同じサンプルデータで比較し、初期費用だけでなく保守・法改正・運用工数を含む総額で判断します。

人材派遣業向け勤怠管理システムの開発期間はどれくらいですか?

標準SaaSの導入は1〜3か月、連携や初期設定を含む小規模開発は3〜6か月、業務基盤の刷新は6〜12か月以上が目安です。公開事例では、要件定義1か月と設計・開発からテスト・納品3か月の合計4か月で、人材派遣業向け勤怠システムを構築しています。派遣先の承認、移行データ、給与・請求連携、UAT、教育の範囲によって期間は変わるため、機能数だけで判断しないことが大切です。

まとめ

人材派遣業向け勤怠管理システムの費用計画をまとめるイメージ

人材派遣業向け勤怠管理システムの費用は、標準SaaSなら初期0〜300万円・月額3万円〜30万円程度、追加開発なら500万〜1,500万円程度、契約・給与・請求を統合する業務基盤なら1,500万〜4,000万円程度が企画段階の目安です。公開料金、推定相場、実在事例は根拠の種類が異なるため、同じものとして扱わず、金額の前提と変動要因を確認します。

7項目の費用と3年間の総額で比較します

比較する費用は、初期費用、月額基本料、スタッフ・派遣契約などの従量費、連携・カスタマイズ、端末、移行・教育、保守です。スタッフ数だけでなく、派遣先数、契約数、勤務ルール、締め日、給与・請求の連携方式、保存・監査要件を見積もり条件に含めます。導入時の価格が低くても、手作業や追加オプションが残るとTCOは高くなるため、3年間の総額と運用工数で判断します。

標準SaaSを核に差分だけを作ると費用と柔軟性を両立しやすいです

まずは、派遣先承認、スタッフのスマートフォン入力、締め処理、給与・請求への出力を小さく導入し、代表的な派遣先でFit & Gapを検証します。そのうえで、既製サービスでは解消できず、業務効果や法令対応に直結する差分だけを追加開発します。3〜5社へ同じ条件で相見積もりを依頼し、費用だけでなく、移行、教育、保守、セキュリティ、障害時対応まで確認することが、失敗しない選定につながります。

派遣元・派遣先・スタッフの三者が同じ勤怠データを確認でき、承認から給与・請求まで転記を減らせる状態を目標にします。自社のスタッフ数、派遣契約数、派遣先数、月間稼働数を整理してから相談すれば、相場から外れた根拠のない金額ではなく、条件に紐づいた見積もりを受け取りやすくなります。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。