Stencilのシステム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

Stencilのシステム開発を依頼するなら、StencilJSそのものの実績だけでなく、複数のフレームワークに共通するUI基盤を設計し、既存業務システムへ定着させられる会社を選ぶことが重要です。

Stencilは業務システム全体を置き換える製品ではなく、React・Angular・Vueなどで共通利用できるWeb Componentsをつくるためのコンパイラです。本記事では、株式会社riplaを最初に、StencilJSの公開実績や関連する開発支援を確認できる5社を加え、会社ごとの得意領域、依頼形態、選定時の確認事項を比較します。

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・Stencilのシステム開発の完全ガイド

Stencilのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

Stencilのシステム開発パートナーを比較するイメージ

Stencilの導入では、コンポーネントを作る技術力だけでなく、デザイン、業務ルール、配布方法、既存画面の移行を一つの計画にまとめる力が求められます。OSSのStencil自体はMITライセンスで利用できますが、共通UIライブラリをつくり、複数チームに使ってもらう工程には設計費、実装費、テスト費、運用費が発生します。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

Stencilが向いているのは、複数のWebアプリやブランドでボタン、入力フォーム、テーブル、モーダルなどを再利用したい企業です。Stencil公式サイトも、標準仕様のWeb ComponentsをReact、Angular、Vue、フレームワークなしの環境で使えることを特徴として示しています。その一方で、データベース、認証、業務API、権限管理、基幹データ移行まで自動で解決する技術ではありません。ここを理解せずに発注すると、画面部品の開発は進んでも業務システム全体の要件が整理されない事態になります。

発注前に確認すべきポイント

問い合わせの前に、利用予定のフレームワーク、対象画面数、共通化したい部品、対応ブラウザ、FigmaやStorybookの有無を整理します。さらに、Stencilコンポーネントのソースコード、npmパッケージ、テストコード、ドキュメント、CI設定、アクセシビリティ試験、脆弱性対応の担当者を見積書に明記してもらいます。開発会社の公開ページにStencilという文字があっても、BigCommerceのテーマ基盤を指す場合があるため、Ionic系のStencilJSかどうか、実際に確認することが大切です。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaのシステム開発支援イメージ

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

Stencilのシステム開発では、技術を導入する前に「どの業務を変えるのか」「どの画面を共通化すると効果が出るのか」を決めることが重要です。riplaは、現場ヒアリングや業務整理から入り、システムの目的、利用者、運用ルールを整理したうえで開発へつなげられます。StencilJSを共通UI基盤として採用する場合も、コンポーネントの設計だけでなく、既存システムとの連携、権限、データ、運用担当者への引き継ぎまで一つの計画として相談しやすい点が特徴です。

得意領域・実績

営業、顧客、生産、販売管理などの基幹領域を含む業務システムの構築・導入を検討している企業に向いています。単に部品を納品するのではなく、現場で使われ続ける仕組みを目指す場合に、業務側と開発側の橋渡しを依頼できます。StencilJSの具体的なバージョン、対象フレームワーク、デザインシステムの納品範囲は、初回相談時に要件を伝えて確認します。

Ionic|Stencilの開発元として公式支援を提供

IonicとStencilによるWeb Components開発のイメージ

Ionicは、Stencilを開発した企業として知られる実在のソフトウェア企業です。StencilはIonicのオープンソースプロジェクトであり、公式サイトでは再利用可能で拡張性のあるコンポーネントライブラリを構築するためのツールとして案内されています。大規模なデザインシステムで、技術の選定から運用支援まで公式に相談したい場合の第一候補です。

特徴と強み

IonicのEnterprise向け案内では、Stencilを使うデザインシステムや共有UIライブラリについて、サポート、アドバイザリー、優先的な修正対応、問い合わせ窓口、SLAを含む支援が示されています。OSSを自社で運用する場合と比べて、メジャーアップデートや設計上の判断に公式の知見を求められる点が強みです。ただし、価格は公開定価ではなく個別相談となるため、OSS利用とEnterprise支援の差分を見積条件に含めます。

得意領域・実績

Ionicが公開するVolkswagen Groupの事例では、60を超えるチームと40を超えるアプリケーションを対象に、複数ブランドで利用するGroupUIというデザインシステムをStencilで構築したと説明されています。ReactやAngularなど異なる技術に同じ部品を配布し、Figmaや開発パイプラインとの連携も進めた事例です(出典: Ionic「Volkswagen Group Case Study」、公開情報を2026年8月に確認)。複数ブランド・複数チームで標準化する大規模案件に向いています。

Publicis Sapient|大規模なデザインシステムと複数ベンダー統合

Publicis Sapientのデザインシステム開発イメージ

Publicis Sapientは、企業のデジタル変革や顧客体験の設計・開発を支援するグローバル企業です。StencilJSだけを小さく発注する会社というより、デザイン、開発、既存システム連携、組織横断の運用まで含めて相談したい企業に適した候補です。Stencilの実績を確認する際は、単なるWeb Componentsの経験なのか、StencilJSを使った実案件なのかを担当者に確認します。

特徴と強み

公開されているStencil関連の事例では、ReactとAngularが混在する環境にWeb Componentsを配置し、Figma、デザイントークン、ドキュメントサイト、npm配布を組み合わせる考え方が紹介されています。これは「ボタンを共通化する」だけでなく、デザインからコード、リリース、利用チームへの展開までを一つの流れにする方法です。ブランドガバナンスや複数の開発会社をまたぐルール設計が必要な案件で、相談先になりやすいです。

得意領域・実績

数十の画面を作るだけでなく、複数プロダクト・複数ブランド・複数ベンダーで共通するデザインシステムを運営したい場合に適しています。特に、既存のFigma資産を整理し、トークンとコンポーネントの対応関係を定義したい企業に向いています。国内の契約主体、担当チームの所在地、日本語でのプロジェクト管理、StencilJSの具体的な納品実績は、提案依頼書で個別に確認する必要があります。

Arck Interactive|Stencil.JSを使った業務Webサービスの実績

Arck InteractiveのWebサービス開発イメージ

Arck Interactiveは、Webアプリケーションやデジタルサービスを開発する実在企業です。同社の公開事例では、ニューヨークの不動産マーケットプレイス「APT212」に、Stencil.JSとReduxを使ったフロントエンド、Laravelのバックエンド、管理画面、MLS連携を組み合わせています。共通UIの検証から実際の業務Webサービスまでつなげたい企業が確認しておきたい候補です。

特徴と強み

Arck Interactiveの事例からは、Stencilを部品カタログだけで終わらせず、状態管理、バックエンド、管理者向け機能、外部データ連携と組み合わせる考え方を確認できます。Stencilはフロントエンドの共通部品を担い、APIや認証などは別の技術で構築するという役割分担が分かりやすいです。業務システムの画面を刷新しながら、既存データや運用をつなぎたい企業に合います。

得意領域・実績

APT212の公開情報では、不動産物件の登録や販売・賃貸情報の管理、管理者向け機能、MLSからの情報連携、マーケティングツールとの統合が紹介されています。さらに、公開ページでは多くのページが1秒未満で読み込めるよう最適化したと説明されていますが、これは特定案件の結果であり、同じ数値を別案件に約束するものではありません。依頼時は、対象画面の性能目標、SEO要件、SSRやプリレンダリングの必要性を自社の条件に置き換えて確認します。

Marmelab|コンポーネント設計と技術検証を重視する候補

MarmelabのStencilJS技術検証イメージ

Marmelabは、Web開発や開発者向けプロダクトを手がけるフランスの実在企業です。同社はStencilJSで自社向けデザインシステムを構築する技術記事を公開しており、コンポーネント、props、イベント、テスト、フレームワーク間の相互運用を具体的に扱っています。大規模な一括請負の候補というより、設計の考え方や小さなPoCの品質を確かめたい場合に参考になります。

特徴と強み

Marmelabの技術記事では、Stencilが単なるテンプレートではなく、Web Componentsを設計し、propsやイベントを定義し、テストを組み込み、Reactなど別のフレームワークから利用するための技術であることが示されています。要件がまだ曖昧な段階で、コンポーネントの責務、API、CSSの境界、Shadow DOMの採否を検証する際に役立つ知見です。PoCでは、完成画面の見た目だけでなく、再利用性と保守性を評価します。

得意領域・実績

コンポーネントを5〜10個ほど作る技術検証、社内デザインシステムの初期設計、React・Angular・Vueとの接続方式を比較する案件に向いています。公開記事は2019年の内容であるため、現在の受託可否、対応できるStencilのバージョン、契約地域、保守体制は問い合わせで確認します。古い記事をそのまま最新実績とみなさず、現行プロジェクトの担当者と成果物を確認する姿勢が必要です。

Proxify|Stencil.js人材を補完するラボ型の開発支援

Proxifyによる開発人材支援のイメージ

Proxifyは、開発者や技術コンサルタントを企業のチームへマッチングする実在の人材・開発支援サービスです。Stencil.jsの開発者を対象にした支援ページを公開しており、固定価格の完成品を一括納品する会社とは契約形態が異なります。社内にプロダクトオーナーやバックエンド担当がいて、Stencilの専門人材だけを補いたい企業に適した候補です。

特徴と強み

Proxifyの公開情報では、JavaScriptやフロントエンドの開発者を審査し、企業の技術スタックや期間に合わせて紹介する仕組みが案内されています。StencilだけでなくTypeScript、React、Angular、Vue、Reduxなどの経験を組み合わせて探したい場合に、候補者のスキルを比較しやすい点が利点です。一方で、要件定義、UI方針、レビュー、品質保証、納品物の責任は発注側または別のリード会社が担う場合があるため、役割分担を先に決めます。

得意領域・実績

短期間のPoC、既存UIライブラリの移行、コンポーネントの不足分を埋める増員、社内開発チームへの技術移転に向いています。海外人材を含む契約では、英語でのコミュニケーション、稼働時間、知的財産権、ソースコードの帰属、秘密保持、個人情報へのアクセス、終了時の引き継ぎを確認します。成果物を一括で任せたい企業は、Proxify単独ではなく、全体を管理する開発会社との組み合わせも検討します。

Stencilのシステム開発パートナーを選ぶポイント

Stencil開発会社を選定するチェックポイントのイメージ

6社は同じ種類の会社ではありません。Ionicは公式の技術・Enterprise支援、Publicis Sapientは大規模な変革と統合、Arck Interactiveは実サービス開発、Marmelabは技術設計、Proxifyは人材補完、riplaは業務整理から開発・定着までという違いがあります。価格だけでなく、自社が不足している機能を基準に候補を絞ります。

実績と経験の確認方法

実績一覧では、「Stencilを使った」と書かれているかだけでなく、何個のコンポーネントを、何チームが、どのフレームワークで使ったかを聞きます。ReactとAngularの混在、Vueや素のHTMLへの接続、Storybookや自動ドキュメント、npmレジストリ、ビジュアルリグレッションテストの経験まで確認すると、実装の深さを判断できます。可能であれば、匿名化した設計書、コンポーネントAPI、変更履歴、障害対応の例を見せてもらいます。

技術力と専門性の評価

Stencilは無料で使えるため、ライセンス費用だけで発注先を比較すると判断を誤ります。TypeScript、JSX、Shadow DOM、slot、遅延読み込み、SSR・プリレンダリング、Output Target、アクセシビリティ、パフォーマンスを実際の要件に落とし込めるかを評価します。特に、Shadow DOMを採用した場合のテーマ切り替え、フォームのバリデーション、キーボード操作、スクリーンリーダー、CSSトークンの上書き方法は、PoCで確かめると安心です。

プロジェクト管理体制の確認

Stencil案件で見落としやすいのが、完成後の運用責任です。セマンティックバージョニング、破壊的変更の告知、CHANGELOG、脆弱性スキャン、SBOM、依存パッケージ更新、ブラウザ検証、アクセシビリティ再試験、問い合わせ対応の担当を決めます。2026年の一般的なシステム開発相場を参考にした推定では、5〜10部品のPoCが100万〜300万円、15〜40部品を2〜3アプリへ展開する小〜中規模が500万〜1,500万円、40〜100部品の共通基盤が1,500万〜4,000万円程度となります。ただし、これはStencil固有の公式価格ではなく、デザインシステム設計や既存システム統合を含めた作業量からの予算仮説です(出典: GeNEE「2026年版システム開発会社おすすめ23社と費用相場」、2026年公開情報)。

よくある質問(FAQ)

Stencilのシステム開発に関するよくある質問のイメージ

Stencilのシステム開発を検討すると、「Stencilだけで業務システムを作れるのか」「OSSなら費用は無料なのか」「どの会社に頼めばよいのか」という疑問が出てきます。ここでは、発注前に確認されやすい質問へ直接回答します。

Stencilだけで業務システム全体を開発できますか?

Stencilだけで業務システム全体を開発するのではなく、フロントエンドの共通UI部品やデザインシステムを構築する技術として利用します。データベース、API、認証、権限、バッチ、監査ログなどは別途設計が必要です。開発会社には、Stencilの範囲と業務システム本体の範囲を分けた提案と見積を依頼します。

StencilはOSSなので開発費も無料になりますか?

Stencilのツール自体はOSSとして利用できますが、要件整理、コンポーネント設計、実装、テスト、ドキュメント、各アプリへの組み込み、教育、保守には人件費がかかります。Figmaの契約、private npmレジストリ、CI/CD、セキュリティ診断、データ移行、認証基盤なども別費用になりやすいです。無料なのはライセンスの一部であり、運用まで含めた総費用で比較します。

Stencilの会社選びで最初に何を伝えればよいですか?

対象となる業務、利用者数、既存画面、利用中のReact・Angular・Vueなどの技術、共通化したい部品、デザインデータ、対応ブラウザ、公開時期を伝えます。あわせて、PoCなのか、複数アプリ向けの本番基盤なのか、開発会社へ一括委託するのか、人材を補完するのかを明確にします。会社には、StencilJSの実績の根拠、担当者の経験、成果物、保守範囲、国内窓口、秘密情報の扱いを確認します。

まとめ

Stencilのシステム開発会社6社を比較したまとめのイメージ

Stencilは、複数のフロントエンド技術やブランドに共通するWeb Componentsを配布するための有力な選択肢です。ただし、業務システム本体のすべてを自動で作る製品ではなく、UI設計、API、認証、データ、運用を含む全体設計の中で役割を定義します。

6社の選び分け

株式会社riplaは業務整理から開発・定着まで一気通貫で相談したい企業、Ionicは開発元の公式支援を求める大規模企業、Publicis Sapientはデザインシステムと組織横断の変革を進める企業に向いています。Arck InteractiveはStencil.JSを使った実サービス開発、Marmelabはコンポーネント設計やPoC、Proxifyは社内チームへ専門人材を加えたい場合の候補です。会社の知名度ではなく、案件の規模、契約形態、公開実績、対応範囲で比較します。

最初の相談で伝えること

まずは「Stencilを導入したい」だけでなく、何を共通化し、どの業務画面を、いつまでに、何チームで使うのかを言語化します。候補会社には、5〜10部品のPoC、15〜40部品の共通ライブラリ、複数ブランドの全社基盤など、段階ごとの費用と期間を分けて提案してもらいます。PoCで再利用性、アクセシビリティ、性能、フレームワーク連携、保守性を確かめてから本番展開へ進むと、Stencilの価値を判断しやすくなります。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。