Storybookのシステム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

Storybookのシステム開発会社は、UIコンポーネントの設計からテスト、デザインシステム、CI/CD、運用ルールまで支援できるかで選ぶのが基本です。

株式会社riplaを最初に、公開情報で実在性と得意領域を確認できる5社を加えた6社を、費用の目安、導入後の確認項目、失敗しやすい点から比べます。比較時は、次の3つの観点をそろえると、依頼先の違いを確認しやすくなります。

  • 部品の設計:UIコンポーネントの対象とStoryの設計
  • ルールの運用:デザインシステム、レビュー、廃止判断
  • 検証と費用:テスト、CI/CD、運用、導入後の費用

▼全体ガイドの記事
・Storybookのシステム開発の完全ガイド

Storybookのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

Storybookの開発パートナーを比較するイメージ

Storybookは業務システム本体ではなく、ReactやVueなどの画面部品を切り出して確認、文書化、テストするフロントエンド開発基盤です。ただし、インストールすれば品質が自動的に上がるツールではありません。

どの部品を対象にするか、どの状態をStoryとして残すか、誰がレビューして廃止を判断するかまで設計して、初めてUI開発基盤として機能します。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

業務システムでは、通常表示だけでなく、入力エラーや権限不足、データが空の状態など、多数のUI状態を扱います。このほか、通信中や通信失敗、長い名称、スマートフォン表示の状態もあります。画面を都度起動して確認する方法では、こうした状態の抜け漏れや、デザインと実装のずれを見つけにくくなります。

Storybookなら、ButtonやInput、Modalといった部品を状態別に並べられるため、デザイナーと開発者が同じ画面を見ながらレビューできます。ただし、部品の粒度が大きすぎると再利用できず、小さすぎるとStoryの管理負担が膨らみます。

Storybook公式によると、Storybook 9ではインタラクションとアクセシビリティ、ビジュアルとカバレッジを一つのワークフローで扱えるようになりました(出典: Storybook公式「Storybook 9.0」、2025年)。また、バンドルもStorybook 8より48%軽量化されています。この機能を活かすには、現行コードの棚卸しとテスト方針を先に決める必要があります。

発注前に確認すべきポイント

問い合わせ時は、「Storybookを使えますか」という質問だけで終わらせず、既存の構成と、社内で担う範囲を具体的に示します。

  • 既存の構成:React・Vue・Angularなどのフレームワーク、コンポーネント数、デザイントークンの有無
  • デザインツール:Figmaとの連携方法
  • テストの範囲:CIで実行するテスト
  • 公開範囲:公開環境へのアクセス制御
  • 自社の担当:内製化の範囲

実際に納品されるものが、設定ファイルだけなのか、Storyまで含むのかで、費用も効果も変わります。ドキュメントやテスト、運用マニュアルまで含むかも確認が必要です。

また、Storybook 10はESM-onlyとなりました。公式発表では、Storybook 9に対してインストールサイズを29%削減した一方、Node.jsのバージョンや設定ファイルの形式に移行確認が必要です(出典: Storybook公式「Storybook 10」、2025年)。

既存プロジェクトを移行するなら、Node.jsやビルダー、アドオンの状態に加えて、CommonJSの設定も確認できる会社を選びます。

ポイント

UI状態の確認やテストの範囲、廃止の判断まで設計できるかが、Storybookの成否を分けます。既存構成と納品範囲を具体的に伝えて、その設計を相談できる会社を選びます。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaのシステム開発支援を表すイメージ

株式会社riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。

営業・顧客管理から生産・販売管理まで、幅広い基幹システムの構築・導入実績があります。そのうえで、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を備えています。

特徴と強み

Storybookの導入だけを切り出さず、業務のどこを改善し、そのためにどの画面部品を標準化するかを整理できる点が、riplaの比較ポイントです。業務フローや現場の使い方を確認したうえで、既存システムの改修から新しいWeb画面の設計、データ連携、運用定着までを一つの計画にまとめたい企業に合います。

たとえば、営業管理と販売管理の画面に同じ入力部品が複数あるとき、Storybookの部品カタログにとどまらず、権限や業務ルールを含む画面要件まで整理できます。

Storybookのバージョンや、Chromaticなどのクラウド利用は案件ごとに異なります。セルフホストの方式やCIの構成も含めて、提案時に対象範囲を確かめます。

得意領域・実績

基幹業務を含むシステム全体の相談から始めたい企業や、Storybookを導入しても現場が使い続けるか不安な企業に適しています。社内DXの計画とUI開発を同時に進めたい企業も候補になります。

会社選びでは、Storybookの設定作業だけでなく、設計まで含まれるかを見ておくと、導入後の負担を見積もる材料になります。特に、コンポーネントの命名規則やStoryを追加する担当者、レビュー方法が設計に含まれるかを確認します。廃止部品の扱いまで含むかも、見積もりの前に聞いておくと安心です。

riplaへの相談時は、対象業務や利用中のフレームワーク、画面数を共有します。利用者の権限、Figmaや既存UIガイドの有無、希望する公開範囲も伝えます。システム本体の再構築とUIコンポーネント基盤の整備を分けて段階導入できるかは、見積もりとスケジュールを比べる大事な観点です。

ポイント

業務改善とあわせて画面部品を整理し、既存システムの改修から定着までを一つの計画で進めたい場合は、riplaを候補にできます。

株式会社Gaji-Labo|Storybook駆動開発に強いフロントエンド支援

Gaji-Laboのフロントエンド開発を表すイメージ

株式会社Gaji-Laboは、フロントエンド開発、UIデザイン、チームとプロセス支援を得意とする企業です。

公式サイトでは、Storybook駆動開発とStorybook導入支援を明示しています。React、Vue.js、Next.jsなどの開発にも対応しており、Nuxt.jsやTypeScriptも含まれます。

公開情報を確認できるため、Storybookの相談を技術面から進めたい場合の有力な候補です。

特徴と強み

Gaji-Laboの特徴は、Storybookを納品物として渡すだけで終わらず、コンポーネントを独立した状態で開発し確認できる進め方まで支援している点です。公式のサービス説明では、保守性を考えたコンポーネントの粒度やアクセシビリティを扱うと説明されています。

スタイルガイドや既存コードの整理も含まれるとしています。すでにReactやVueのコードがあり、フロントエンドの負債を減らしながらStorybookを入れたい企業に合います。

また、プロジェクトの一員としてチームに参画する支援形態を掲げているため、社内メンバーと一緒にStoryの書き方やレビューの進め方を決めたい場合にも相談しやすいです。一方で、業務要件の整理やバックエンドを含む基幹システム全体の責任範囲は、案件ごとに確認が必要です。

得意領域・実績

スタートアップや事業会社のWebサービス、既存Railsアプリケーションのフロントエンド整理、React・TypeScriptを使う開発チームに適しています。公式ブログでは、Reactコンポーネント開発時にStorybookを導入する進め方や、Storyの階層を実際のディレクトリ構造に合わせる考え方が公開されています。

見積もりでは、既存部品の棚卸しとStory作成を分けて提示してもらいます。テスト設定やCI接続については、どこまで含むかを確かめます。特に「Storybookの導入経験がある人を常駐させたい」「部品開発と画面組み込みを同じチームで進めたい」という発注者は、支援体制と稼働単位を確認します。

Storybook 9・10へのアップデート、ChromaticやPlaywrightの利用、既存アドオンの互換性についても、契約前に技術検証の有無を聞くと安心です。

株式会社シナップ(SINAP)|デザインシステムと運用設計を一体で支援

シナップのデザインシステム支援を表すイメージ

株式会社シナップは、WebサイトやアプリのUIデザイン、開発、デザインシステムの導入支援を行う企業です。

公式サービスページで、Storybookを用いたパーツ管理と、導入後の運用フローまで含めたデザインシステムを説明しています。

Storybookを開発者向けの画面一覧で終わらせず、デザインと実装の共通ルールとして運用したい企業に向いています。

特徴と強み

シナップは、対象サイトの範囲やブランドコンセプトを整理してから、カラーパレットやデザイントークンを決め、コンポーネントリストを作成して実装する流れを公開しています。アトミックデザインの考え方で部品を整理し、デザインガイドライン、実装ガイドライン、運用ガイドラインを整備します。

Storybookは作って終わると、使われない部品や古い仕様が増えていきます。そのため、シナップの公開情報でも、継続的なメンテナンスと運用プロセスの重要性が示されています。

複数の画面やブランドを長期運用する場合は、コンポーネントの追加や変更、廃止を誰が承認するかを発注時に確認します。さらに、デザイン変更を実装へ伝える方法と、複数プロダクトでのガバナンスも確かめます。

得意領域・実績

Webサイトやアプリのデザイン品質をそろえたい企業、複数チームで共通のUI部品を使いたい企業、アクセシビリティや運用ルールを文書化したい企業に合います。公式ページでは、WCAGやJIS X 8341-3を意識したウェブアクセシビリティのガイドライン制定・制作も案内されています。

Storybookのa11yテストと組み合わせた具体的な検証範囲は、案件の要件として確認します。提案依頼では、Storybookの公開先と社内限定ページの認証を明示します。Figma側のデザインライブラリと、実装済み部品の移行方法も一緒に示してもらいます。

デザインシステムの制作費だけでなく、月次の更新やレビューを誰が担当するかまで比較すると、導入後の運用コストを把握できます。

株式会社LYZON|公開されたUIコンポーネントカタログを持つWebシステム会社

LYZONのUIコンポーネントカタログを表すイメージ

株式会社LYZONは、WebサイトやWebシステム、Webアプリケーションの開発を手がける企業です。

2025年に自社のデザインシステムを公開し、2026年3月にはUIコンポーネントカタログとしてStorybookを公開したことを公式に発表しています。

デザイン上のルールと実際に動くUI部品を同じ運用で管理したい企業にとって、比較しやすい候補です。

特徴と強み

LYZONの公開発表では、ボタンなどのコンポーネントを実装された状態で一覧し、検証できる環境を用意しています。デザインシステムとフロントエンド実装の整合性を高める考え方も示されています。実際のUIを見ながら、色や余白に加えて、タイポグラフィや状態変化も確認できるため、Webサイトと業務画面のばらつきを減らしたい場合に活用しやすいです。

一方で、公開されたStorybookがそのまま発注者のシステムに適用できるとは限りません。ReactやVueなどのフレームワーク、デザインシステムのライセンスを確認します。さらに、既存画面の移行単位、APIモック、認証が必要な画面の扱いも確かめます。

自社カタログの公開は強い判断材料ですが、他社案件での対応範囲や保守体制は、提案書で確認する姿勢が必要です。

得意領域・実績

WebシステムやWebアプリの新規開発・改善と、UIコンポーネントの標準化を同時に検討する企業に適しています。特に、ページごとに異なるボタンやフォームが増え、改修のたびに全画面を確認している企業は、コンポーネントカタログを使ったレビューの効果を検討できます。

問い合わせ時は、公開カタログの設計思想を自社の管理画面へどう展開するかを聞きます。さらに、Storybookの閲覧者を社内ユーザーに限定できるか、CIでVisual Regressionやアクセシビリティ検査を実行できるかも聞きます。

2026年の最新環境を採用する場合は、Storybook 10のESM-only化に伴うNode.jsとアドオンの互換性検証も依頼します。

ポイント

公開されたStorybookの内容を自社に当てはめられるかが判断の分かれ目です。移行単位や認証が必要な画面の扱いを、提案書で確かめておきます。

株式会社ゆめみ|Figmaとデザインシステムを中心に内製化を支援

ゆめみのデザインエンジニアリング支援を表すイメージ

株式会社ゆめみは、デジタルサービス開発、UX・UI、内製化支援などを幅広く提供する企業です。2025年4月には、日本企業として初めてFigmaの公式サービスパートナーに認定されたと発表しています。

Storybook単体の導入会社として比較するより、Figmaのデザインシステムと実装、組織の開発プロセスをつなげたい場合の候補として検討します。

特徴と強み

ゆめみは、Figmaの導入・移行やデザイン人材の育成を案内しています。さらに、デザインシステムの構築・内製化支援や、Dev ModeやCode Connectを活用したデザインエンジニアリングも扱っています。

デザイナーとエンジニアの間で仕様の読み替えが多く、修正の手戻りが増えている企業は、Figma上のコンポーネントとStorybook上の実装部品をどう対応づけるかを相談できます。ゆめみの公式情報では、デザインシステム構築や組織開発の大手企業との実績も紹介されています。ただし、Figma支援の実績がStorybookの導入実績を意味するわけではありません。

Storybookのバージョンや、Story作成、Visual Regressionのどこまでを担当するかを明確にします。アプリ本体の開発や社内チームへの教育についても、担当範囲を分けて確かめます。

得意領域・実績

複数部署や複数プロダクトでFigmaを使う企業、デザインと開発の内製化を進めたい企業、既存のデザイン資産をUI開発へつなげたい企業に適しています。島津製作所の事例では、Figmaを活用した取り組みやプラグイン開発が紹介されており、デザイン品質と業務効率を両立する視点を確認できます。

出典は、ゆめみ公式「島津製作所」事例(2025年以降掲載)です。見積もりは、コンサルティングやワークショップ、Figmaの整理を別項目にします。実装コンポーネントやStorybook、社内教育も、それぞれ分けて示してもらいます。

大規模な組織ほど「作っても現場が使わない」ことが課題になりやすいため、利用状況の測定やオーナー制度を比べます。更新会議や内製化後の伴走期間も見ておきます。

株式会社melty|Webアプリと業務DXを柔軟に進める開発チーム

meltyのWebアプリ開発を表すイメージ

株式会社meltyは、Webアプリケーションに強みを持つエンジニアとデザイナーのチームです。

公式サイトでは、Webアプリケーション制作やWebサイト制作、CMS導入支援を案内しています。さらに、Webアプリケーションデザインやチームビルディング、Webアクセシビリティ向上支援も挙げています。

Storybookの導入範囲は案件ごとに確認が必要ですが、UI改善を伴う業務向けWebアプリを柔軟に開発したい企業が検討できます。

特徴と強み

meltyは、小規模チームならではの柔軟性と、クライアントとの密接なコミュニケーションを強みとして公開しています。スクラム開発で要件のすり合わせやレビュー、変更を受け入れながら進める事例もあり、初期要件が固まりきっていない新規Webサービスや社内業務ツールで相談しやすいタイプです。

Storybookを導入する場合は、まず、ButtonやInput、Modalなど、利用頻度の高い部品から選びます。SelectやTableも候補になります。

meltyの公式サイトで確認できるWebアプリ、業務DX、アクセシビリティ支援と、発注者の希望するStorybook運用が合うかを、技術提案の段階で具体化します。

得意領域・実績

業務の現場で使われる管理画面を段階的に改善したい企業や、プロダクトマネージャーやデザイナーと開発者が近い距離で進めたい企業に適しています。最初から大規模なパッケージ導入をせず、PoCから始めたい企業にも合います。公式サイトでは、広告配信管理の業務を再設計した事例や、要件定義から段階的にMVPを作る事例が公開されています。

一方で、Storybookを使った過去案件や対応フレームワークは、公開情報だけで判断せず、提案時に確認します。Visual Regressionの利用経験やCI/CDの設計、保守契約の内容は、提案の場で確かめます。

小〜中規模の導入では、Storybook導入と同時に業務画面の使い勝手を改善するのか、UI基盤だけを先に作るのかを分けると、目的と予算のずれを防げます。

Storybookのシステム開発会社を選ぶポイント

Storybook開発会社の選定ポイントを表すイメージ

6社には、Storybook特化型やデザインシステム型のほか、Figma連携型、Webアプリ開発型という違いがあります。

会社名だけで決めず、自社の現在地と導入後の運用体制を比べて、必要な支援を過不足なく選びます。

実績と経験の確認方法

実績を見るときは、会社のロゴや「Storybook対応」の一言だけで判断しません。自社と近いフレームワークや画面数、コンポーネント数を示します。利用者の権限と既存コードの状態も伝えます。

そのうえで、「どの部品を何個、どの期間でStory化したか」「誰がレビューしたか」「リリース後に何を保守したか」を質問します。守秘義務で実績の詳細を公開できない会社もあるため、画面を見せてもらえないからといって、すぐに候補から外す必要はありません。

その場合は、匿名化された構成図や納品物のサンプルを見せてもらいます。テスト方針や担当者の経験、PoCの進め方から、再現性を確かめます。

技術力と専門性の評価

技術面では、Storybookの設定だけでなく、各手段をどう使い分けるかまで確かめます。Storyの書き方からテストまで、次の4つを聞きます。

  • 記述方式:CSF形式のStory、AutodocsやMDX、モックの使い方
  • インタラクション:操作テスト
  • a11y検査:axe-coreによるアクセシビリティテスト
  • 見た目の検証:ChromaticまたはPlaywrightによるビジュアルテスト

Storybookのテストは部品の状態確認に強みがありますが、ログインから申請完了までの業務フローを検証するE2Eや、本番監視の代わりにはなりません。費用は、既存コンポーネント10〜20個のPoCでStorybookを導入する場合、目安は50万〜150万円、2〜4週間です。

30〜80個の部品を標準導入し、デザイントークン、Autodocs、a11y、操作テスト、レビュー環境まで含める場合は、300万〜800万円、2〜4か月程度が一つの目安です。100個以上を複数プロダクトへ展開する場合は、800万〜2,000万円以上、4〜9か月以上になる可能性があります。

これらは人月単価を5万〜10万円、工数を10〜400人日程度と仮置きした本記事の推定で、正式な見積もりではありません。

プロジェクト管理体制の確認

管理面では、要件定義から保守までの責任者を明確にします。Storybookは公開後も部品が増えるため、脆弱性が見つかった際の更新担当者を含め、半年後も維持できる体制かを見ます。特に、次の役割を誰が担うかを確認します。

  • 更新の責任:Storyを更新する担当者
  • コードの承認:Pull Requestを承認する担当者
  • 画面差分の基準:Visual Regressionのベースラインを承認する担当者

Chromaticなどのクラウド費用も、見積もりに含めます。公式料金では、Freeが月額0ドルで5,000 billed snapshots、Starterが月額179ドルで35,000 snapshots、Proが月額399ドルで85,000 snapshotsです(出典: Chromatic公式「Pricing」、2026年8月確認)。

消費量はStory数やPR数、ブラウザ数、TurboSnapの有無で変わるため、無料枠だけで判断せず、想定ビルド回数とブラウザ範囲を試算します。

公開方式では、GitHub PagesやS3へのセルフホスト、Chromaticのようなクラウド、社内ネットワークやSSOで保護する方式を比べます。2025年12月には、条件によってStorybookのビルド成果物へ.envの環境変数が混入するセキュリティ勧告が公開されました。

Storybook公式は、影響を受けるバージョンの修正版への更新と秘密情報のローテーションを推奨しています(出典: Storybook公式「Security advisory」、2025年)。個人情報やAPIキーをStoryに含めない設計、アクセス制御、CI上のシークレット管理を提案できる会社を選びます。

ポイント

会社名や「Storybook対応」の一言では決めず、自社の現在地と導入後の運用体制を比べて選びます。費用も設定費用だけでなく、保守やクラウド利用まで含めて比べます。

Storybookのシステム開発会社についてよくある質問

Storybookに関するよくある質問のイメージ

発注者からよく寄せられる質問に、順に答えます。

ツールの導入可否だけでなく、費用や既存システム、テスト、公開範囲を先に整理しておくと、開発会社との初回相談が具体的になります。

Storybookは業務システム本体ですか?

いいえ、Storybookは業務システム本体ではありません。UIコンポーネントを独立して開発、確認、文書化、テストするための開発環境です。

顧客管理や販売管理のデータ処理、認証、API、業務ワークフローそのものは提供しません。そのため、必要に応じて業務システム開発とUI基盤整備を別の作業として見積もります。

既存のReactやVueのシステムにも導入できますか?

導入できる可能性は高いものの、作業量はフレームワークやビルダー、TypeScriptの設定によって変わります。既存コンポーネントの構造やAPIへの依存、CSS、テスト環境も、作業量を左右します。

全画面を一度に移行せず、再利用頻度の高い5〜10個の部品でPoCを行います。Storyの作成速度やレビュー効果を確かめてから対象を広げる進め方が現実的です。

Storybookを社内限定で公開する方法はありますか?

社内限定の公開は可能です。静的サイトをGitHub PagesやNetlify、Vercel、S3などへ公開できます。そこに、SSOやVPN、Basic認証、IP制限などを組み合わせて、社内利用に限定します。

個人情報やAPIキーは実データのままStory化せず、モックデータと権限を分けたうえで、ビルド成果物を公開する前に秘密情報の混入を検査します。

Storybookの導入費用はどのくらいですか?

小規模PoCなら50万〜150万円、標準導入なら300万〜800万円、大規模・複数プロダクトなら800万〜2,000万円以上が目安です。

この金額は、Storybookの設定だけでなく、既存部品の棚卸しやStory作成、テストまで含めた推定です。ドキュメントやCI、レビュー環境、運用設計も含みます。

見積もりは、コンポーネント数や既存コードの品質、Figma整理、認証、保守契約といった項目ごとに分けると、比較しやすくなります。

ポイント

導入の可否より先に、既存システムの構成や費用の範囲、公開先を整理しておくと、初回相談が具体的になります。社内限定の公開や秘密情報の扱いも、契約前に一緒に確かめます。

まとめ

Storybook開発会社選びのまとめイメージ

Storybookのシステム開発会社を選ぶときは、Storybookを使えるかどうかだけでなく、UIコンポーネント設計やデザインシステム、アクセシビリティまで確認します。CI/CDや公開範囲、内製化、保守の範囲も見ておきます。

株式会社riplaは、業務要件の整理からシステム開発、定着まで一気通貫で相談したい企業の候補です。Gaji-Laboはフロントエンドとの Storybook駆動開発を、シナップはデザインシステムの運用を重視する企業に向いています。LYZONは公開されたUIコンポーネントカタログ、ゆめみはFigmaと組織の内製化、meltyはWebアプリと業務DXの柔軟な開発を重視する企業に合います。

対象コンポーネントを絞ったPoCでの始め方

全画面を一度にStory化するより、利用頻度と不具合リスクが高い5〜10個の部品からPoCを始めます。開発速度やレビュー時間、アクセシビリティ課題、再利用率を測定します。

その結果をもとに標準導入へ進み、Storyの追加責任者とベースライン承認ルールを決めておくと、導入後も使われる基盤になりやすいです。

見積もりで比べる運用とセキュリティの範囲

見積もりでは、初期設定費用だけでなく、Story作成やデザイン連携、テストを分けて確認します。さらに、CIやホスティング、認証に加えて、バージョンアップやアドオン互換性、運用保守も項目ごとに見ます。

特に社内限定の業務画面は、公開範囲と環境変数の扱いを決めてから開発会社を選びます。

自社の業務要件を理解し、UI開発基盤とシステム本体の関係を説明できる会社に相談することが、Storybook導入を成果につなげる近道です。

▼全体ガイドの記事
・Storybookのシステム開発の完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

・サービス概要資料のURLはこちら >>>
・お問合せページのURLはこちら >>>
・お役立ち資料のURLはこちら >>>

執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。