旅行・観光業界のシステム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

旅行・観光業界のシステム開発では、予約管理や在庫管理など複数の業務を一つの仕組みにまとめる必要があり、多言語対応や顧客対応の効率化も重要な要件です。

6社は、旅行業界の実績、自社に近い案件の経験、外部連携の経験の面から比べ、会社ごとの特徴と実績を整理します。

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・旅行・観光業界のシステム開発の完全ガイド

旅行・観光業界のシステム開発パートナー選びの重要性

旅行業特有の要件として、季節需要の変動、多通貨決済、多言語対応、外部の旅行流通システムとの連携を並べた図。
4つの要件を並べると、業界理解が必要な理由が見えてきます。

旅行・観光業界には、季節需要の変動や多通貨決済、多言語対応があります。さらに、外部の旅行流通システム(GDS)との連携も必要になります。

要件を形にするには、開発力に加えて業界の業務ルールや法規制への理解が欠かせません。発注先の選定を誤ると、仕様のずれや要件漏れから、開発の長期化や追加費用につながります。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

既成パッケージだけでは対応できず、業務フローに合わせた開発が必要になる案件もあります。そのため、旅行業特有の要件を正確に設計できる会社かどうかが重要です。

  • 業務理解:旅行特有の予約と在庫の整理
  • 個別要件:法令とキャンセル条件への対応
  • 連携経験:外部サービスとの接続実績

たとえば、ツアー商品の在庫管理や複合予約があります。キャンセル条件の設定や旅行業法に基づく書類発行も、こうした要件に含まれます。

要件に合わない会社を選ぶと、後工程での手戻りが増えます。パートナー選びは、プロジェクト成功の前提になります。

また、旅行業界ではOTA(オンライン旅行代理店)との連携や宿泊予約エンジンとのAPI接続など、外部システムとの統合が欠かせない案件も増えています。外部連携の経験が豊富な開発会社であれば、こうした統合をスムーズに進められます。

発注前に確認すべきポイント

発注前には、自社の課題とシステム化したい業務を言葉にします。そのうえで、候補会社の実績と運用体制を確認しましょう。

  • 課題:解決したい業務の明確化
  • 実績:近い規模と業態での経験の有無
  • 運用:保守体制と法令知見の確認

旅行業界での開発経験だけでなく、旅行業法や個人情報保護法への知見も、重要な判断軸になります。

ポイント

旅行業特有の要件を正確に設計できるかを、既成パッケージで収まらない案件の経験で確かめます。発注前に課題と業務の範囲を言葉にしておくと、候補を比べやすくなります。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。また、営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

旅行・観光業界では、観光アプリ開発から業務基盤システムの刷新まで、事業成果に直結するデジタル基盤の設計・開発を支援しています。

特徴と強み

riplaは、コンサルティングから運用改善までを一社でつなげます。UI/UX設計、アプリ開発、データ基盤構築まで対応できる点も強みです。

開発して終わりではなく、導入後の定着と改善にも伴走します。事業成果を意識して支援する点が、ほかの会社との違いになります。

  • 上流支援:業務フローと課題の整理
  • 一貫対応:設計から運用改善までの伴走
  • 成果重視:事業で使われる仕組みづくり

自社の業務DXを実践してきたため、現場で使われる仕組みを設計できます。業務改善の提案も行います。

得意領域・実績

旅行・観光分野では、観光アプリやデジタルスタンプラリーの開発実績があります。多言語予約プラットフォームにも対応してきました。

  • 観光アプリ:地域の周遊の支援
  • 予約基盤:多言語の利用環境づくり
  • 業務刷新:旅行会社の管理業務の改善

自治体や観光事業者と連携し、行動データを使った改善も支援できます。また、旅行会社向けの顧客管理や予約管理の刷新では、要件の整理から開発まで担います。

株式会社クロス・コミュニケーション|大手旅行会社への開発実績

株式会社クロス・コミュニケーションは、東京都に本社を置くシステム開発・アプリ開発会社です。2011年の創業以来、モバイルやWebアプリ、Webシステムを開発しています。

企画から運用まで一貫して支援し、400社以上との取引実績と300件以上の開発実績があります。旅行業界では、大手旅行会社の開発プロジェクトも手がけています。

特徴と強み

クロス・コミュニケーションは、Webシステムとモバイルアプリの両方を開発できます。特に、PCやスマートフォンなど複数の端末への対応を得意としています。

  • 対応領域:Webとモバイルアプリをまとめて開発
  • 予約基盤:旅行業の複雑な業務への対応
  • 一社完結:企画から保守までの一貫体制

予約・販売・管理システムの構築にも対応しており、要件定義やUI設計も手がけています。

開発手法はアジャイルとウォーターフォールの両方に対応しており、プロジェクトの特性に応じて柔軟に選べます。

また、ビジネスの成長に伴うシステム拡張にも対応できるスケーラブルな設計思想を持ち、長期的な関係を重視した支援スタイルが特徴です。

得意領域・実績

旅行業界では、株式会社エイチ・アイ・エス(H.I.S.)の国内旅行予約システムを開発しました。このシステムは、国内旅行やツアー商品をオンラインで購入できる販売・管理システムです。

PCやスマートフォンに対応し、保守・運用も継続して支援しています。大手旅行会社の要件に対応した技術力と、長期の保守実績が強みです。

株式会社アジェンダ|旅行会社向け専門クラウドシステムのパイオニア

株式会社アジェンダは、北海道札幌市に本社を置くソフトウェア開発企業です。1990年代から30年以上、旅行会社向けのソフトウェアを開発しています。

長年の開発で旅行業界の知識と技術を蓄積し、旅行会社向けクラウドサービス「マタタビ Suite」を提供しています。

特徴と強み

アジェンダは、旅行業界で30年以上の開発実績を持ちます。その知見を生かし、クラウドサービス「マタタビ Suite」も提供しています。

  • 業界知見:30年以上の旅行業向け開発経験
  • クラウド型:完全クラウド型の基幹システム
  • 業務基盤:旅行会社の基幹業務を支える基盤

予約や顧客、売上仕入、在庫、実績を一元管理できます。さらに、予約検索は従来の約10秒から約1秒に、締め処理も約2時間から約10分に短縮できます。

特許取得にも積極的で、「旅行業務用のデータ構造及びこれを用いた会計処理システム」と「旅行会社の業務を効率化する予約画面」に関する特許を取得しています。

技術革新と業界知識の両面で高い水準を維持しており、旅行会社の業務改革を強く支援できる存在です。

得意領域・実績

国際旅行に強く、海外航空券を扱う旅行会社への導入実績があります。たとえば、ヤマハコーポレートサービスや日本橋夢屋など、幅広い会社で利用されています。

複雑な経理処理を自動化するモデルも開発し、特許出願もしています。旅行業特有の会計課題にも、専門性を発揮できます。

ポイント

クラウド型の基幹システムを求めるなら、業界での経験年数と、予約から実績までを一つにまとめられる範囲を比べます。会計課題への対応を重視する場合は、特許や導入実績も判断材料になります。

シンクシステム株式会社|旅行業向け総合システム「トラベルシンク」の提供

シンクシステム株式会社は、旅行業界向けの開発実績が豊富です。大手から中小、ランドオペレーターまで幅広い事業者に対応しています。

パッケージ型の総合旅行業システム「トラベルシンク」を提供し、業務効率化と販売力の強化を支援しています。

特徴と強み

シンクシステムは、旅行業界の知見をパッケージ製品「トラベルシンク」に反映しています。Webネイティブ設計のため、ブラウザから場所を選ばず利用できます。

  • 利用環境:ブラウザからの複数拠点での利用
  • 業務範囲:予約から会計までの幅広い業務
  • 拡張性:業務フローに合わせた調整

予約や顧客の管理に加え、販売と仕入、財務会計まで対応します。

パッケージを基盤に、各社の業務フローに合わせたカスタマイズも可能です。標準機能で扱えない固有の要件にも対応できます。

さらに、導入前の業務整理や要件定義も支援します。開発前から伴走できる点が、支持される理由になっています。

得意領域・実績

大手旅行会社から中堅・小規模の旅行会社、ランドオペレーターに至るまで、幅広い規模・業態の旅行事業者へのシステム導入実績があります。特に、募集型企画旅行や受注型企画旅行、手配旅行など、複数の旅行形態を取り扱う旅行会社における業務統合システムの構築を得意としています。

旅行業法の要件を満たした書類発行機能や、OTA連携のためのAPI開発でも実績があり、旅行会社のビジネス拡大を技術面から支えています。

ポイント

業務を一つにまとめたい場合は、パッケージで扱える業務範囲と、固有要件への対応範囲をあわせて見ると、候補の違いが分かります。

株式会社LIG|大規模レジャー・観光予約サイトの開発に強み

株式会社LIGは、東京都台東区に本社を置くDX支援・システム開発・Web制作会社です。コンサルティングから運用まで一貫して支援しています。

旅行・観光・レジャー分野では、大規模予約サイトの開発と保守運用に実績があります。

特徴と強み

LIGは、デザイン、エンジニアリング、コンサルティングを組み合わせてDXを支援します。UI/UXと堅牢なシステム設計を両立できる点が強みです。

  • デザイン:予約導線と使いやすさの設計
  • 開発力:堅牢なシステムの構築
  • 運用支援:稼働後の調査や修正への対応

大規模予約サイトでは、外部SaaSとの連携や特設ページの作成を担当しました。運営後の保守運用も支援しています。

また、地方自治体と連携した観光ガイドや、情報共有アプリ、予約・決済付きの会員アプリも開発しています。課題を理解して技術を選ぶ進め方が特徴です。

得意領域・実績

観光商品プラットフォーム「TRIP」では、60以上の自治体と連携し、観光商品の販路創出にも携わっています。大規模レジャー予約サイトでは、新機能開発から日常の調査・修正まで支援しています。このため、安定稼働と継続的な改善を支える体制を備えています。地域観光のデジタル化を進めたい企業や自治体にとって、候補に挙げやすい会社です。

永和情報システム株式会社|独立系SIerとして旅行業の基幹システム開発に実績

永和情報システム株式会社は、福井県福井市に本社を置く独立系ITベンダーです。特定メーカーに属さず、状況に合わせて提案できます。

旅行業界では、業界の業務特性を踏まえた設計が強みです。

特徴と強み

永和情報システムは、独立系ベンダーとして公平な立場で提案します。アジャイル開発にも先進的に取り組んでいます。

  • 独立性:特定メーカーに依存しない体制
  • 柔軟性:要件変更への段階的な対応
  • 技術選定:内製化を見据えた選択

市場や規制が変化しやすい旅行業界では、こうした段階的な進め方が役立ちます。

Ruby on Railsなどのオープンソース技術を活用し、特定ベンダーに依存しない技術選定が可能です。社内で開発を続けられる体制づくりも支援し、開発を通じてクライアント側のエンジニアのスキル向上を後押しします。

得意領域・実績

旅行業界では、旅行商品や販売在庫を管理するシステムと、旅行業ポータルサイトを開発しています。その在庫管理では、複数の仕入先から在庫を取得し、統合管理やリアルタイム更新にも対応しています。

幅広い業界の知見を業務改善に生かせます。長期の保守・サポート体制も整っています。

ポイント

特定の製品に縛られず要件変更を段階的に取り込みたい場合は、独立系ベンダーとしての提案の進め方や内製化の支援内容を事前に聞いておきます。

旅行・観光業界のシステム開発パートナー選びのポイント

システム開発会社の選定で確認する実績、技術力、プロジェクト管理体制の3項目を示す図。
3項目を同じ土俵に置くと、候補企業の確認漏れを防ぎやすくなります。

旅行・観光業界のシステム開発では、技術力だけでなく業界特有の知識や実績、プロジェクト管理体制など、複数の観点から開発会社を評価する必要があります。

特に、発注先を選ぶ際は、実績、技術力、プロジェクト管理体制の3点を確認します。

実績と経験の確認方法

実績は、旅行業界の案件数だけでなく、自社と近い規模や業態の案件を経験しているかで見ます。

  • 規模:自社に近い案件かどうか
  • 機能範囲:必要な業務を扱った実績
  • 進め方:期間と推進方法の聞き取り

大手向けと中小向けでは、対応スタイルや開発の進め方が異なります。そのため、事例の中身を聞き比べると、自社に合う会社かを見極められます。

さらに、旅行業法、個人情報保護法、電子帳簿保存法など、旅行業に関わる法規制への対応実績も確認しておきます。旅行業特有の書類発行要件や取引記録の保存義務などに対応した開発経験があれば、法的リスクを抑えたシステム構築が期待できます。

技術力と専門性の評価

旅行業のシステムでは、外部APIとの連携技術が欠かせません。そのため、連携経験の有無を確かめておく必要があります。

  • 外部連携:GDSやOTAとの接続実績
  • 利用体験:多言語とモバイル対応の確認
  • 性能:高負荷時の設計の確認

多通貨・多言語対応、モバイルファーストのUI/UX、高負荷への耐性も必要です。

技術スタックでは、クラウドインフラの活用実績とセキュリティ対策の方針を聞いておきます。CI/CDの整備状況は、保守性と拡張性を左右します。旅行業は決済情報や個人情報を扱うため、セキュリティ設計も重視します。

プロジェクト管理体制の確認

旅行業界では、プロジェクト管理が成否を左右します。プロジェクトマネージャーの経験と体制を確かめる必要があります。

  • 体制:責任者と役割分担
  • 変更管理:要件変更の扱い
  • 時期:スケジュールの組み方

定例会議やチャット、課題管理の進め方も聞いておきます。あわせて、リスク管理の方針も確かめます。

繁忙期に合わせたリリース調整があるため、スケジュール管理の精度と柔軟性も確認します。

開発後の保守・運用体制も明確にします。障害対応、SLA、バージョンアップ、問い合わせ窓口を発注前に確認しましょう。

ポイント

実績、技術力、プロジェクト管理体制の3点を並べ、どれか一つでも自社の要件と合わない会社は、比較の段階で慎重に見る必要があります。

まとめ

旅行・観光業界に強い6社を紹介しました。各社の強みは異なるため、自社の規模、業態、目的に合わせて選びます。

riplaは一気通貫の支援、クロス・コミュニケーションは大手旅行会社の実績が特徴です。また、アジェンダは旅行業の長年の知見を持ちます。

シンクシステムは総合旅行業システム、LIGは大規模予約サイトに強みがあります。永和情報システムは独立系として柔軟に提案します。

旅行・観光業界のシステム開発を成功させるには、自社の業務課題を明確にしたうえで、業界特有の知識と開発経験を持つ会社を複数社比較検討することが大切です。まずは複数の会社に要件を伝えてヒアリングを実施し、提案内容や費用、体制を総合的に評価し、コミュニケーションのスタイルも確かめてから発注先を決めることをお勧めします。

本記事が、最適な開発パートナーを見つけるための参考になれば幸いです。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。