ボイスボット開発の会社は、音声認識の精度だけでなく、既存電話基盤との連携と導入後の運用改善まで比べる必要があります。
人手不足や24時間対応ニーズを背景に市場は急拡大し、国内市場規模は2023年度の37億円から2029年度には191億円超に達すると予測されています。そのため参入する開発会社・ベンダーも多く、適切なパートナーを選ぶことが導入成否の鍵を握ります。
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ボイスボット開発パートナー選びの重要性

ボイスボットは電話の自動応答だけを行うツールではなく、業務フローに関わるため、パートナーの力量が成否を左右します。たとえば、最初のパートナー選定を誤ると、リリース後に音声認識精度の低さや既存システムとの連携不備に気づき、大規模な改修が必要になるケースも珍しくありません。
適切なパートナー選定が成否を分ける理由
ボイスボット開発では、音声認識エンジンの選定やシナリオ設計に加えて、PBX(電話交換機)との連携や既存CRMへのデータ連携も必要になり、多くの技術的な要素が絡み合います。これらを一貫して設計・実装できる会社でないと、フェーズごとに担当が分かれ、責任の所在が不明確になるおそれがあります。
また、ボイスボットは導入して終わりではなく、実際の通話データをもとにシナリオを継続的に改善する運用フェーズが欠かせません。そのため、開発フェーズだけでなく、導入後のチューニングや改善支援まで見据えてパートナーを選ぶと、長期的なROIの向上につながります。
選ぶときは、音声技術と導入後の改善体制を並べて見ます。
- 技術範囲:音声認識から電話基盤との連携まで、どこを一社で受け持つか
- 改善支援:導入後のチューニング体制
発注前に確認すべきポイント
発注前には、まず自社の導入目的と優先課題を洗い出しておくことが大切です。目的を明確にすると、必要な技術要件が見えてきます。たとえば、一次対応の自動化、夜間・休日対応、CRM登録までの自動化では、求められる技術要件が異なります。
候補の業界実績も確かめておく必要があります。金融や医療、EC、製造などの業界知識は、シナリオ設計の品質に関わるためです。さらに、概算費用だけでなく、運用フェーズのサポート体制や追加費用の発生条件も事前に確かめておくと、後のトラブルを防げます。
発注前は、要件、実績、運用費用を同じ条件で揃えて見ることが欠かせません。
- 業務条件:自動化の範囲と既存連携
- 費用条件:運用支援の中身と追加費用の範囲
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援
riplaは、コンサルティングから開発までを一貫して手がけます。社内DXの経験を活かし、成果の創出と定着まで支えます。
ボイスボットは、問い合わせ業務の基盤として設計します。また、業務整理から要件定義を経て、開発と運用改善まで支援します。
特徴と強み
riplaの最大の強みは、事業の視点とIT技術の両方を持つコンサルティング力です。多くのシステム開発会社は技術要件の実装に特化しています。
自社開発テンプレート「Boxシリーズ」を活用したAI駆動開発により、スクラッチ開発と比べて低コストかつ短期間での立ち上げを実現しています。さらに、導入後の定着支援にも力を入れており、現場のオペレーターが実際にシステムを使いこなせるまで、手厚くサポートします。
riplaの強みは、企画から定着までの伴走範囲で見ます。
- 上流整理:ボイスボットの適合性からの検討
- 定着支援:現場のオペレーターが使いこなすまでの支援
得意領域・実績
riplaは、営業・顧客・生産・販売管理など幅広い基幹システムの構築・導入実績を持ち、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
ボイスボット開発では、コールセンターの一次受け対応の自動化から予約管理システムや顧客データベースとの連携まで、複雑な要件に対応できる技術力があります。「まず相談したい」という段階から受け付けています。そのため、初期の要件整理からパートナーとして伴走してもらえます。発注が初めての担当者にとっても、心強い存在です。
riplaの実績は、業務要件と連携範囲への対応力で見ます。
- 業務整理:一次受けから予約管理までの範囲
- 連携範囲:顧客DBとの接続経験
株式会社PKSHA Technology|国内シェアNo.1のAI音声エンジンを保有
PKSHA Technologyは、独自AIを基盤とするSaaS企業です。自然言語処理技術を展開する東証プライム上場企業でもあります。
「PKSHA VoiceAgent(旧PKSHA Voicebot)」は、国内ボイスボットの売上シェアでNo.1です。月間35万件超のコールにも対応しています。
特徴と強み
PKSHA VoiceAgentの最大の特徴は、自社開発の高精度な日本語音声認識エンジンを搭載している点です。さらに、業界の専門用語や特有の言い回しも、辞書登録やAIの継続的な学習機能によって認識精度を高められます。
2025年8月に「PKSHA Voicebot」から「PKSHA VoiceAgent」へ名称を変更し、AIエージェント機能も強化しています。生成AIと連携するため、定型外の応答にも対応できます。従来型IVRからの移行先として、大企業に選ばれています。
PKSHAは、認識精度と生成AI活用の両面で比べます。
- 音声認識:専門用語への対応力
- 対話支援:生成AIによる応答範囲
得意領域・実績
PKSHA AI SaaSは2,600社以上が導入する国内最大規模のAI SaaSプラットフォームです。NTTドコモでは、入電の20%以上を自動応答化しました。さらに、金融、通信、通販でも導入実績があります。
また、大規模センターの一次対応やオムニチャネル化を得意としています。月間数十万件の問い合わせにも対応できます。
PKSHAの実績は、導入規模と対応チャネルで見ます。
- 導入実績:NTTドコモなど大手の事例
- 処理規模:月間数十万件への対応力
株式会社AI Shift|サイバーエージェントグループのAI音声対話専門チーム
株式会社AI Shiftは、サイバーエージェントグループの一員で、音声対話AIに特化した開発・サービス提供を行う企業です。「AI Messenger Voicebot」は、要件定義から対話設計まで支援します。
導入後のAIチューニングにも対応しています。また、「コールセンターの電話対応をAIで変革する」というビジョンのもと、継続的な技術革新に取り組んでいます。
特徴と強み
AI Messenger Voicebotの特徴は、音声対話に特化した深い専門知識と、サイバーエージェントグループならではのAI開発力を組み合わせている点です。
また、導入後のデータ分析とAIチューニング支援が手厚く、「導入して終わり」にせず、認識精度と応答品質を継続的に高めていける体制が整っています。さらに、コールセンターの業務効率化を強く意識したUIや管理ダッシュボードも充実しており、運用担当者が使いやすい設計が好評です。
AI Shiftは、音声対話の精度と運用画面で見ます。
- 対話設計:NLUによる意図理解
- 運用画面:分析とチューニングの使いやすさ
対話シナリオの設計では、単純な選択肢応答にとどまらず、適切な応答を返せる点が高く評価されています。
得意領域・実績
AI Shiftは、コールセンターを持つ大手企業への導入実績が豊富です。通信・金融・保険・EC業界を中心に、多くの企業のボイスボット導入を支援してきました。
AI Shiftは、既存インフラを活かして導入できます。
「AIチューニングチーム」が専属で対話シナリオの継続改善を担う体制を持っており、導入後の自動化率向上に強いコミットメントを示しています。また、月間数万件規模から数十万件規模まで対応できる拡張性も強みの一つです。
AI Shiftは、既存基盤との連携と運用改善で見ます。
- 連携開発:CRM・CTIとの接続経験
- 処理規模:数万〜数十万件への拡張性
NTTネクシア株式会社|NTTグループの通信インフラ知見を活かしたボイスボット
NTTネクシア株式会社は、NTTグループの一員としてコンタクトセンターソリューション事業を展開する企業です。AI音声応答サービス(ボイスボット)は、NTTグループが長年培ってきた通信インフラ技術と、コンタクトセンター運営のノウハウを掛け合わせたサービスです。
NTTネクシアは、NTTグループ内外の多様なソリューションを組み合わせることで、企業の課題に合わせたボイスボット環境を構築できます。
特徴と強み
NTTネクシアのボイスボットサービスの強みは、通信キャリアとしての圧倒的な安定性と信頼性です。インフラ基盤を持つため、金融機関や公共機関のように高いセキュリティ・可用性が求められる環境でも、安心して導入できます。
また、NTTグループが持つAI・音声認識・NLP技術を活用した高精度な音声認識エンジンを搭載しています。日本語の多様な方言やイントネーションにも対応できます。
既存のPBXやCTIシステムとの連携実績も豊富です。そのため、大規模なシステム刷新を伴わずにボイスボットを導入できる柔軟性があります。
NTTネクシアは、安定性と既存電話基盤への適合性で見ます。
- 安定稼働:大規模なコール集中への対応
- 既存連携:PBX・CTIとの導入経験
得意領域・実績
NTTネクシアは、大手企業・官公庁・金融機関を中心に、多数のコンタクトセンターシステムの構築・運営実績を持ちます。ボイスボット単体の導入にとどまらず、コールセンター全体のシステム刷新や、有人対応との最適な組み合わせ設計まで、幅広く支援できる点が特徴です。
自社製品に加えて、内外のベンダー製品も組み合わせて提案します。そのため、特定の製品に縛られず選べます。セキュリティ基準が厳しい金融・医療・公共機関での導入を検討している場合は、特に有力な選択肢になります。
NTTネクシアの実績は、公共性と提案の柔軟性で確かめます。
- 対応業界:金融・医療・公共の経験
- 提案範囲:製品を組み合わせる方法
株式会社アドバンスト・メディア|日本語音声認識技術「AmiVoice」の専門企業
株式会社アドバンスト・メディアは、日本で最も知名度と実績を持つ音声認識技術企業の一つです。独自エンジン「AmiVoice」は、医療、コールセンター、議会録で活用されています。国内の音声認識市場では、トップクラスのシェアを持っています。
ボイスボット開発では、このAmiVoiceを核とした高精度な音声認識基盤をもとに、多様な業種向けのソリューションを提供しています。
特徴と強み
アドバンスト・メディアの最大の強みは、長年の研究開発によって磨き上げられたAmiVoiceエンジンの認識精度の高さです。特に医療分野では、専門用語の認識精度が他の追随を許さないレベルに達しており、コールセンター向けにも業界特化型の音声認識モデルを提供しています。
騒音環境や電話回線のノイズが多い状況でも安定した認識精度を発揮するため、実際の電話対応環境でも高いパフォーマンスを維持できます。また、音声認識エンジンをAPIとして提供しています。そのため、既存のボイスボットシステムや開発中のシステムに組み込んで活用することもできます。
アドバンスト・メディアは、認識精度と組み込みやすさで比べます。
- 認識精度:専門用語やノイズ環境への対応
- API活用:既存システムへの組み込み
得意領域・実績
アドバンスト・メディアは、官公庁やコールセンターなど、多様な業種への導入実績を豊富に持っています。特に、「音声認識精度の高さ」を最優先で求める企業や、独自の専門用語・業界用語が多い業種での導入に強みを発揮します。
オペレーターの応対を自動でテキスト化し、ボイスボットと組み合わせられます。そのため、有人対応と自動応答をひとつにまとめて管理できます。
アドバンスト・メディアの実績は、専門性と統合範囲で見ます。
- 専門領域:医療や金融などの導入経験
- 統合運用:有人対応と自動応答の組み合わせ
メディアリンク株式会社|テレフォニー×AIの豊富な受託開発実績
メディアリンク株式会社は、コールセンターのIVRシステム開発などの実績を持つ、テレフォニー・AI開発専門の受託開発会社です。テレフォニーやチャットなど、センター周辺の開発に強みがあります。さらに、ボイスボットの技術力と経験も豊富です。
SaaS型だけでなく、フルカスタム開発にも柔軟に対応できます。そのため、既製品では対応できない独自の要件を持つ企業から、支持を集めています。
特徴と強み
メディアリンクの強みは、ボイスボット開発を含めた総合的な受託開発力にあります。既存の電話インフラとボイスボットを連携させ、複雑なカスタム要件にも対応できます。
Twilio・Asteriskなどを使った柔軟な構成が得意で、コストと機能要件の両立を図ります。また、チャットボットやWebフォームとの統合も得意としています。電話だけでなく複数チャネルを統合したオムニチャネル対応も、一括して開発を依頼できます。
メディアリンクは、電話基盤と複数チャネルの連携で比べます。
- 電話連携:PBX・CTI・IVRの知識
- チャネル統合:電話以外との連携範囲
得意領域・実績
同社は、コールセンターを持つ中堅〜大手企業を中心に、IVRシステムの刷新やボイスボット導入プロジェクトを多数手がけてきました。既存のシナリオを活かしながら、AI技術を組み込みます。また、予約、注文、顧客DBとのAPI連携を得意とし、顧客情報の照会やオペレーター転送も自動化できます。
メディアリンクの実績は、既存IVRの刷新と業務連携で見ます。
- 移行支援:レガシーIVRからの刷新経験
- API連携:予約・注文・顧客DBとの接続
ボイスボット開発パートナー選びのポイント

6社を比べてきましたが、どのベンダーが「最良」かは、企業の状況や目的によって異なります。ここでは、ベンダー選定で特に重視したい観点を、実績・技術力・管理体制の順に見ていきます。自社の優先事項と照らし合わせながら、最適なパートナーを見極めてください。
実績と経験の確認方法
ベンダーを評価する際に最も信頼性が高い指標の一つが、自社業界での具体的な導入実績です。候補には、同業種・同規模の事例を尋ねます。そのうえで、導入企業名や具体的な成果を提示できるかを確かめます。
実績数だけでなく、具体的な数字と課題解決の経緯を確認します。説明できる会社なら、経験の厚みを判断できます。
また、リファレンスの可否も尋ねます。顧客の許諾を得て提供できる体制かを確かめます。
実績の確認では、同業種・同規模の事例を定量面でも見比べます。
- 類似事例:業種、規模、課題の近さ
- 定量成果:自動化率や削減工数
技術力と専門性の評価
ボイスボット開発において技術力を評価する際は、音声認識エンジンの精度・対話シナリオ設計の品質・既存システムとの連携実績の3点に注目してください。まず音声認識の精度は、候補ベンダーのデモ環境を実際に使い、自社の業界で頻出する専門用語や固有名詞がどの程度正確に認識されるかを検証します。
デモと本番で認識率が落ちるトラブルを防ぐため、実通話に近い条件で、リリース前にPoCを実施します。次に対話シナリオの設計では、自然言語理解(NLU)の精度と、ユーザーの予期せぬ発話(想定外の質問や、途中で話し始めた場合など)への対応品質を確かめます。
最後に既存システムとの連携では、利用中のCRM・CTI・基幹システムとのAPI連携実績を具体的に確認することが欠かせません。
技術力は、認識精度と連携実績で検証します。
- 認識精度:専門用語を含むデモ結果
- 連携実績:CRM・CTI・基幹系との接続
プロジェクト管理体制の確認
ボイスボット開発は、音声認識エンジンの選定やシナリオ設計から、システム連携の開発を経て、テストやリリース、運用改善まで続きます。各フェーズを誰が担当し、どのような手順で品質を管理するかを、事前に決めておくことが大切です。
専任のプロジェクトマネージャーが置かれているか、定期的な進捗報告の仕組みがあるか、問題が起きたときのエスカレーション体制はどうなっているかを確かめます。運用後のシナリオ改善の頻度と手順も確認します。さらに、認識精度の報告を、どのようにシナリオ改善に反映するかも見ます。
開発フェーズだけでなく、運用フェーズのサポート体制まで含めて評価すると、長期的に成果を出し続けられるパートナーかどうかを判断できます。
管理体制は、開発から改善までの担当と報告方法で見ます。
- 進行管理:担当者、品質管理、報告方法
- 運用改善:シナリオ改善と支援範囲
まとめ
ボイスボット開発でおすすめの開発会社・ベンダー6選と、その選び方を紹介しました。今回の6社を振り返ります。riplaはコンサルから開発まで一貫して支援します。PKSHA Technologyは国内シェアNo.1のAI音声エンジンが強みです。
AI ShiftはサイバーエージェントグループのAI専門チームです。NTTネクシアは通信インフラの知見を活かします。また、アドバンスト・メディアは日本語音声認識の専門企業です。メディアリンクはテレフォニーとAIの受託開発を担います。
どの会社も一定の実績と技術力を持っていますが、自社の業界や規模、予算、要件の複雑さによって、最適な選択肢は変わります。そのため、まずは自社の導入目的と優先課題を洗い出したうえで、複数のベンダーに相談し、比較見積もりを取るとよいでしょう。
上流の業務整理から伴走してほしい企業には、riplaが向いています。費用対効果を重視する場合や、初めての導入で相談先を探す企業にも適しています。
▼全体ガイドの記事
・ボイスボット開発の完全ガイド
▼RFP作成前に読みたい無料ホワイトペーパー
・業務システム開発の完全ガイドブック
・スクラッチシステム開発の完全ガイドブック
・【2026年最新版】AI駆動開発の完全ガイドブック
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
