WebSphereのシステム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

WebSphereの開発会社は、現行WASの診断から移行、性能試験、保守まで一貫して任せられるかで比べます。

  • 設計の範囲:WebSphere、Java、データベース、IBM MQ、認証の設計を担えるか
  • 移行の実績:現行WAS診断、互換性確認、移行、性能試験の実績があるか
  • 提供範囲:クラウド、保守、会社ごとの得意領域と確認事項を示せるか

対象は、株式会社riplaと、WebSphereやJava基盤、クラウド移行の実績を公開情報で確認できる5社の、計6社です。用途別に紹介します。ランキングではなく、相談先を絞り込むための比較材料としてご覧ください。

▼全体ガイドの記事
・WebSphereのシステム開発の完全ガイド

WebSphereのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

WebSphereのシステム開発パートナーを比較するイメージ

WebSphereのシステムは、アプリケーション・サーバーだけを入れ替えても、開発は完了しません。EARやWARに含まれるJavaアプリ、JNDI、JMS、データベース、外部APIが、複数の要素としてつながっています。証明書、監視、バックアップ、障害時の切り戻しまでそろって初めて、業務が続きます。

特に既存環境では、担当者が把握していない設定や古いライブラリが移行の難所になりやすくなります。そのため、発注側は各社の得意分野と自社の課題を照合しておく必要があります。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

WebSphere案件の成否は、WASのインストール作業よりも、現行資産を正しく把握して移行方針を決められるかに左右されます。

WebSphereの移行方針によって、確認すべき設計の中身が決まります。たとえば、traditional WASを継続するのか、WebSphere Libertyへ再配置するのか、Open Libertyやコンテナを採用するのかで、次の項目の設計が変わります。

  • サーバー設定:server.xmlの設計
  • 実行環境:Javaのバージョンの設計
  • 連携部分:APIの設計
  • 運用:ログと監視の設計
  • 開発と配備:CI/CDの設計

発注側には、製品選択と業務アプリの改修を同じ視点で考えられる会社が必要になります。

IBMは、WebSphere Hybrid EditionでNetwork Deployment、Base、Liberty Coreから選べる契約形態を案内しています。

既存資産のモダナイゼーションを支援するTransformation AdvisorやMono2Microも含まれるとしています(出典: IBM「WebSphere Hybrid Edition – Pricing」、2026年確認)。

発注前に確認すべきポイント

問い合わせ前に、現行WASとJavaのバージョン、アプリケーション数、DBとMQの種類、外部連携数を一覧にしておきます。ピーク時の同時接続数と許容停止時間も、あわせて書き出します。そのうえで、クラウド希望、予算、社内の運用担当も整理しておきます。

情報が揃っていない場合は、発注側が開発一式を最初から頼まず、4〜8週間程度のアセスメントを別工程として見積もってもらう方法があります。アセスメントの成果物には、アプリ一覧、依存ライブラリ、設定ファイル、証明書の洗い出し結果を明記してもらいます。あわせて、性能、脆弱性、移行先候補、概算工数も成果物の内容に含めてもらいます。

現状診断と本開発を分けておくと、後から見つかった設定漏れによる追加費用を抑えられます。

ポイント

移行の判断で迷ったら、現行資産を把握できているか、製品選択と業務アプリの改修を同じ視点で扱えるかを見ると、候補の差が分かりやすくなります。

株式会社ripla|コンサルティングから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaのシステム開発支援のイメージ

株式会社riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。

営業、顧客、生産、販売管理など幅広い基幹システムで、構築と導入の実績があります。また、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

WebSphereを使う案件でも、まず業務上の目的と既存資産の状況を整理します。そのうえで、必要な基盤、アプリ、運用の範囲を切り分けて相談できる会社です。

特徴と強み

riplaに相談する価値は、ミドルウェアの導入にとどまらず、システムが事業で使われ続ける状態まで視野に入れられる点です。

現行業務をヒアリングして、残す機能、変える機能、不要な機能を整理します。そのうえで、WebSphereを継続利用する場合もクラウドへ移す場合も、業務側の優先順位と結び付けて計画できます。

社内にWASやJavaの専門担当が少ない企業では、専門用語をそのまま要件にせず、経営課題や現場の作業に言い換えられるかどうかが決め手になります。

得意領域・実績

営業、顧客、生産、販売管理などの基幹システムを対象に、企画、要件整理、開発、導入、定着支援をまとめて依頼したい企業に適しています。

WebSphereの具体的なバージョン対応、LibertyやOpenShiftへの移行経験、IBM製品のライセンス調達、24時間365日の基盤保守が必要な場合は、問い合わせ時に実績と担当体制を確認するとよいでしょう。

riplaの業務理解を活かしつつ、必要に応じて基盤専門会社と連携できるかを確認します。成果物の範囲、ソースコードやIaCの引き渡し条件は、見積書と契約書で押さえておきましょう。

日本IBM/IBM Consulting|製品メーカー直系の総合支援

日本IBMのWebSphere総合支援を表すイメージ

日本IBMはWebSphereの製品メーカーで、IBM Consultingと連携しながら、WAS、Liberty、Hybrid Edition、移行支援ツール、サポートまで含めた相談先になります。

WebSphereの製品仕様やライセンス、サポート方針を一次情報で確かめたい企業に適しています。大規模な基幹システムや規制業種で、標準化されたプロセスを重視する企業も候補になります。

特徴と強み

製品の選定から、traditional WASの継続、Libertyへの再配置、コンテナ化まで、WebSphereのロードマップを一つの相談先で検討できる点が強みです。

IBMのサポートFYIは、WebSphere Application Server 8.5.5と9.0.5に計画されたサポート終了日がないと案内しています。ただし、実際の保守の可否は、Java、OS、製品エディション、修正レベル、契約条件によって変わります(出典: IBM「WebSphere Application Server – Support FYI」、2025年7月更新)。

発注側は、古い環境をすぐに廃棄する前に、継続利用と段階的なモダナイゼーションの費用とリスクを比べられます。

得意領域・実績

ミッションクリティカルな業務、複数拠点のクラスター、IBM MQや認証基盤を含む複雑な構成、OpenShiftを含むハイブリッド環境の検討に適しています。

見積では、製品ライセンス、アプリ改修、環境構築、データ移行を分けて提示してもらいます。さらに、性能・障害試験、運用引き継ぎ、サポートも、項目ごとに分けて示してもらいます。

大手向けの体制や費用が自社に合わない場合もあるため、初回面談で、プロジェクト規模、国内の担当者、意思決定の速さ、契約期間、内製チームへの知識移管を確認します。

株式会社NTTデータ|金融・基幹系の大規模SI

NTTデータの金融・基幹系システム開発を表すイメージ

株式会社NTTデータは、金融機関や公共・法人向けの大規模システムを、業務知識と基盤技術を組み合わせて設計したい企業の候補になります。

NTTデータの公式資料では、TERASOLUNA Framework for JavaがWebSphere、WebLogic、Cosminexus、Tomcatなど複数のミドルウェアで動作検証されていると示されています。

既存のJava資産や開発標準を活かしつつ、複数ベンダーの技術を組み合わせる案件で比べやすい会社です。

特徴と強み

業務要件、開発標準、データ連携、テスト計画、運用設計まで含めて、大きな体制で管理できる点が特徴です。

WebSphereの環境を単独で設計するより、基幹業務の可用性、監査、障害時の切り替え、リリース統制まで要件に落とし込む必要がある案件に適しています。

金融機関では、ピーク時の処理量だけでなく、締め処理、災害対策、権限分離、監査証跡を先に定義しておく必要があります。

得意領域・実績

WebSphere上のJava業務アプリを長期運用する案件、金融・公共などの高い信頼性が求められる案件、既存のTERASOLUNAなど社内標準と整合させたい案件に向いています。

公式リリースや製品資料で確認できる技術情報は、特定プロジェクトの受注を保証する根拠としては扱えません。

相談時には、自社と同じ業界、ユーザー数、外部連携数、WASのバージョンを持つ事例があるかを確認します。あわせて、開発後の保守窓口は誰になるか、移行時に内製チームがどこまで参加できるかも聞いておきます。

ポイント

金融・公共のような案件では、締め処理、災害対策、監査証跡まで先に決められるかが判断材料になります。同業種の事例があるかも、あわせて見ておきたい点です。

WebSphere基盤の設計・構築・保守を表すイメージ

株式会社NTTデータ先端技術は、WebSphere Application Serverを中心に、製品調達、保守、環境設計、構築までワンストップで支援すると、公式ページで案内している会社です。

金融系ミッションクリティカルシステムの構築実績をもとに、高品質なWebSphere動作環境を提供する基盤専門の相談先として検討できます。

業務アプリの新規開発より、既存のWAS環境を安定して運用したい企業や、ライセンスと基盤保守を整理したい企業に向いています。

アプリケーション・サーバー基盤の責任範囲を明確にしやすい点が強みです。対象は、WASのセル、ノード、クラスター、Webサーバー、ロードバランサーです。さらに、証明書、監視、バックアップまで含めて考えられます。

NTTデータ先端技術の公式ページでは、WebSphere製品のライセンス提供がソリューションタイアップを前提とすると案内されています。そのため、ライセンス単体の購入だけを期待せず、設計・構築・保守を含めた契約条件として比べる必要があります。

公開ページの掲載時期や製品範囲は更新されるため、Liberty、コンテナ、OpenShift、現在のFix Packに対応できるかは提案時に確認します。

既存WASのバージョンアップ、構成変更、障害対応、運用手順の整備、ライセンスの見直しを進めたい企業に適しています。基盤保守だけの提案と、アプリケーションを含む移行提案は、分けて出してもらうと比べやすくなります。

アプリ改修や業務要件の整理まで一括で任せる場合は、どこまで同社が担い、どこからNTTデータ本体や別の開発会社が担うのかを確認します。

ソースコードを持っていない古いシステムでは、設定の解析、再現環境の構築、テストデータの準備に工数がかかります。

HCLTech|WebSphereアプリのAWS移行・モダナイゼーション

WebSphereアプリケーションのクラウド移行を表すイメージ

HCLTechは、海外を含む大規模なクラウド移行や、レガシーJavaアプリケーションのモダナイゼーションを比べたい企業の候補になります。

公式事例では、IBM Maximo 7.5.0.5をIBM WebSphere 7.0.0.27上で動かしていた天然ガス会社の環境を、AWSへ移行しています。その際、開発・システム統合テスト環境の自動構成、テスト自動化、AWS Inspector、CloudFormationなどを組み合わせています。

WebSphereをそのまま移すだけでなく、環境構築とテストを自動化したい案件に適しています。

特徴と強み

HCLTechの公式事例では、事前構成済みのファクトリーモデルによって、手動移行を25〜30%削減し、サービス提供までの時間を15%短縮したと説明されています(出典: HCLTech「Major natural gas distribution company transforms infrastructure」、公開事例確認年2026年)。

HCLTechの事例は特定企業のものなので、自社でも同じ結果になるとは限りません。

公式事例は、WebSphere環境の現状を洗い出すこと、IaC、テスト自動化、クラウドのセキュリティ検査を一体で考える価値を示しています。

得意領域・実績

AWSへのリフト、再配置、アプリケーションの一部リファクタリング、開発環境の標準化、セキュリティテストを同時に進めたい企業に適しています。

海外事例を参考にする場合は、日本語で進められる要件定義か、国内の運用窓口はあるかを確認します。あわせて、データの保管場所、障害時のエスカレーション、時差を含むSLAも見ておきます。

また、AWSへ移行しても、WASのライセンス、OS、DB、バックアップ、監視、ネットワーク転送量は残ります。そのため、移行前後の月額費用と、3年程度の総保有コストを比べて判断します。

ポイント

海外事例の数字は一社の結果なので、自社に当てはまるかは見積もりで確かめる必要があります。AWSへ移しても費用が残るため、移行前後の総保有コストで比べます。

Accenture|グローバルなクラウド移行・運用設計

Accentureのクラウド移行・運用設計を表すイメージ

Accentureは、WebSphereを含む企業システムをクラウドへ移行し、運用モデルまで変えたい大規模企業の候補になります。

公式のWebSphere Application Server Engineerの募集情報では、WASの導入・設定・保守が要件として示されており、ほかにも次の経験が挙げられています。

  • アプリの展開:WAR/EARの配備
  • スクリプト:wsadmin・Jython・Shellによる自動化
  • クラウド:オンプレミスからAWSへの移行経験

募集情報は特定案件の導入実績を示すものではありませんが、必要とされる技術領域は公開情報で確認できます。そのため、相談時の確認項目を作る材料になります。

特徴と強み

大規模なクラウド戦略、業務アプリの移行、DevOps、監視、マネージドサービスを組み合わせ、複数地域や複数システムを統合したい企業に向いています。

Accentureは、WAS管理者の属人的なコマンド操作をwsadminやJython、CI/CDへ置き換え、環境の再現性を高めたい場合に検討しやすい会社です。

要件定義では、移行方式だけでなく、本番承認を誰が行うのか、リリース後の監視を誰が担うのか、障害の一次対応を国内で受けられるのかまで合意しておきます。

得意領域・実績

オンプレミスのWASをAWSのEC2やコンテナへ移す案件、クラウド上の可用性・性能・セキュリティを再設計する案件、複数ベンダーを統括する案件に適しています。

海外拠点の技術者が関わる場合は、国内のWebSphere事例、見積の単位、成果物の日本語対応、担当者の固定、契約終了時の引き継ぎを確認します。

大手総合コンサルティング会社は構想や全体管理に強い一方で、実作業を複数の協力会社が担うこともあります。そのため、体制図と責任分界表を提出してもらい、期待とのずれを防ぐことが大切です。

WebSphereのシステム開発パートナーを選ぶポイント

WebSphereのシステム開発会社を選ぶチェックポイントのイメージ

6社は得意領域がそれぞれ異なるため、「WebSphereの経験年数」だけで決めると、自社に必要な支援が抜けてしまいます。

発注側は、現行資産の診断から移行、テスト、運用までの範囲をそろえて提案してもらい、価格だけでなくリスクの説明力も比べます。

概算では、現状診断は100万〜300万円、単純なWAS環境構築と少数アプリは300万〜700万円、traditional WASからLibertyやコンテナへの再配置は500万〜2,000万円程度が初期仮説になります。

概算の金額は、ライセンス、クラウド、機器、データ移行、24時間運用を含まない推定レンジで、国内の標準価格ではありません。

実績と経験の確認方法

事例の会社名を聞くだけでなく、WASのエディションとバージョン、Java、アプリ数、DB・MQを確認します。さらに、ユーザー数、連携数、移行方式、停止時間、移行後の運用期間も聞いておきます。

「WebSphereに詳しい」と答えられても、新規にWebSphereを構築した経験と、古いEARを解析してLibertyへ移した経験では難しさが違います。

可能であれば、匿名化した構成図や、移行前後の課題、性能試験の観点、障害切り戻しの手順を説明してもらいます。公開できる実績が限られる業界では、同程度の複雑さの案件を再現できる体制があるかを確認します。

技術力と専門性の評価

確認したい技術は、WASの管理画面を操作できるかだけではありません。Java EE/Jakarta EEの互換性、JNDIとJMS、DB接続プール、セッション管理、TLSを、一つの設計として扱えるかを見ます。コンテナ、Kubernetes、CI/CD、監視、ログ、バックアップも含めて確認します。

IBMの推奨更新情報では、2026年2月にWAS 8.5.5.29が公開され、Libertyも2026年に継続的な更新が示されています(出典: IBM「Recommended updates for WebSphere Application Server」、2026年確認)。

そのため、脆弱性修正を適用するだけでなく、検証環境での回帰テスト、本番適用、適用後の監視までSLAに含められる会社を選びます。

プロジェクト管理体制の確認

見積書には、要件定義、現状診断、基本・詳細設計、環境構築、アプリ改修を工程ごとに記載してもらいます。さらに、データ移行、性能試験、障害試験、リハーサル、本番切り替え、運用引き継ぎも、同じ形で書いてもらいます。特に、現行設定の解析、JNDI・MQ・証明書の確認、ピーク負荷試験は、「一式」に埋めないことが大切です。

片系停止、DB停止、通信遅延、ロールバックも、個別の項目として書いてもらいます。契約には、設計書、環境定義、テスト結果、IaC、運用手順、監視設定を、受け取る範囲として書きます。ソースコードとライセンス情報も含め、どこまで受け取れるかを明確にします。

開発会社と保守会社が分かれる場合は、障害発生時の一次窓口を決め、どこまでを誰が受け持つかを一枚にまとめておきます。

ポイント

経験年数だけで決めると自社に必要な支援が抜けるため、事例の構成、移行の範囲、テスト、運用、費用の前提を同じ条件で聞いて比べる必要があります。

よくある質問

WebSphereのシステム開発に関するよくある質問のイメージ

WebSphereの会社選びでは、製品の古さ、費用、移行の必要性、保守範囲について質問を受けます。現行環境と業務の重要度を前提に、候補会社へ同じ質問を投げて比べると、判断の材料がそろいます。

WebSphereは古い製品なので、すぐ移行したほうがよいですか?

すぐに全面移行する必要があるとは限りません。実際、IBMは、WAS 8.5.5と9.0.5に計画されたサポート終了日がないと案内しています。ただし、Java、OS、IBM HTTP Server、Fix Pack、契約、脆弱性対応は、個別に確認する必要があります。

業務停止が難しいシステムでは、まず現状を洗い出してパッチを当て、次にLibertyやコンテナへ段階的に移すという順序も選択肢になります。

WebSphere Libertyに移行すると必ず安くなりますか?

必ず安くなるとは限りません。Libertyは必要な機能に絞りやすく、低メモリ、高スループット、コンテナやKubernetes、CI/CDとの親和性があります。一方で、既存アプリのAPI互換性確認、設定変更、証明書、JMS、性能試験、運用変更の費用が発生します。

IBMの価格ページに表示されるStandard subscriptionの開始価格はUSD 759です。ただし、国、税、提供条件で変わる参考表示です(出典: IBM「WebSphere Hybrid Edition – Pricing」、2026年確認)。

ライセンス料だけでなく、移行費と3年間の運用費も合算して比べます。

WebSphereの移行にソースコードは必要ですか?

アプリケーションを改修して移行する場合は、ソースコードとビルド手順が必要になります。ほかに、次のものも必要になります。

  • ライブラリ情報:アプリが依存する外部ライブラリの一覧
  • 構成情報:server.xmlなどの設定ファイル一式
  • 検証:テストデータ
  • 稼働後の進め方:運用手順

ソースコードがない場合でも、バイナリや実行環境を解析して移行の可否を調べられることはあります。ただし、互換性を確定させることや、改修範囲を見積もることは難しくなります。

発注側は、契約時に、ソースコードの所有権や改変・翻案の権利、設定・IaC・設計書の引き渡し、第三者ライブラリのライセンスを明記しておきます。

WebSphereのシステム開発費用はどのくらいですか?

現状診断だけなら100万〜300万円、小規模な環境構築と少数アプリなら300万〜700万円、Libertyやコンテナへの再配置なら500万〜2,000万円程度が初期検討の目安です。

複数業務・複数拠点なら1,000万〜3,000万円、24時間365日の基幹システムやDRを含む大規模案件は3,000万円〜1億円超になる可能性があります。

いずれも、WebSphereに限定した公定価格ではありません。金額は、要件やアプリ数、連携、データ移行で変わります。さらに、テスト、保守、ライセンスを含むかどうかでも変わるため、推定レンジとして扱うのが適切です。

ポイント

移行時期、ライセンス費、ソースコードの扱い、開発費用は、いずれも現行環境と業務の重要度で変わります。候補会社には同じ質問を投げ、答えの違いを比べます。

まとめ

WebSphereのシステム開発会社選びを振り返るイメージ

WebSphereのシステム開発会社は、価格や知名度だけでなく、自社の案件タイプに合わせて選ぶことが大切です。

業務整理から定着まで一気通貫で進めたい場合は株式会社riplaが、製品と大規模なモダナイゼーションを相談したい場合は日本IBMが比較候補になります。金融・基幹系の大規模SIならNTTデータ、基盤の設計・保守ならNTTデータ先端技術、AWS移行ならHCLTechやAccentureを見ておくとよいでしょう。

まず整理したい情報

問い合わせ前に、WASのバージョン、Java、アプリ数、DB・MQ、外部連携を一枚にまとめます。さらに、ピーク負荷、停止可能時間、現在の運用課題、クラウド化の希望も書き添えます。

候補会社には同じ資料を渡し、現状診断の範囲、移行方式、テスト項目、保守SLA、成果物、概算費用の前提をそろえて比較します。

長期運用を見据えた契約

WebSphereは業務を支える実行基盤です。そのため、納品時の構築だけでなく、Fix PackやJava更新、脆弱性対応、監視、障害切り分け、担当者の引き継ぎまで契約に含めます。

設計段階では、管理コンソールの公開範囲、最小権限、TLS、監査ログ、バックアップ、ロールバックを確認します。あわせて、将来のLiberty・コンテナ化も選択肢として残しておきます。

自社の業務と現行資産を理解し、必要な専門会社を組み合わせてくれるパートナーを選ぶことが、安定したWebSphere運用につながります。

▼全体ガイドの記事
・WebSphereのシステム開発の完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

・サービス概要資料のURLはこちら >>>
・お問合せページのURLはこちら >>>
・お役立ち資料のURLはこちら >>>

執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。