Wixのシステム開発会社を選ぶなら、標準機能で対応する範囲と、Velo・Wix SDK・外部システム連携で追加開発する範囲を整理できる会社を選ぶことが重要です。
「Wixのシステム」と聞くと、ホームページ制作だけを想像する方も多いですが、Wixは企業サイト、採用サイト、予約、会員管理、EC、CMS、問い合わせ管理などを一体で運用できるクラウド型のWeb基盤です。この記事では、株式会社riplaを最初に、Wixの業務利用を相談できる実在企業を計6社紹介します。会社ごとの得意領域、公開されている実績や料金表示、向いている企業像を確認しながら、外注先を比較できるように整理します。
▼全体ガイドの記事
・Wixのシステム開発の完全ガイド
Wixのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

Wixは短期間で公開しやすい一方、業務システムとして使う場合は、画面を作るだけでは足りません。更新するデータの構造、会員や担当者の権限、フォーム送信後の通知、外部CRMやスプレッドシートとの連携、障害時の再送処理まで設計して初めて、現場で使える仕組みになります。
標準機能と追加開発の境界を見誤ると費用が膨らみます
企業サイト、ブログ、簡単な問い合わせフォーム、基本的な予約や商品掲載であれば、Wixの標準機能とCMSだけで始められる可能性があります。一方で、顧客ごとの表示切り替え、複雑な検索、見積もり計算、基幹システムとのデータ同期、承認ワークフローなどは、VeloまたはWix SDKによる実装や外部サービスとの連携が必要になります。最初から「Wixなら何でも作れる」と考えるのではなく、要件を標準、追加開発、別システムの三つに仕分けられる会社へ相談することが大切です。
公開後の運用と個人情報の扱いまで確認する必要があります
Wixの公開後は、ニュースや求人情報を社内で更新するのか、制作会社へ依頼するのかで必要な設計が変わります。Wix Studioには共同編集や権限設定がありますが、誰に何を編集させるかを決めなければ、誤更新や不要な個人情報の閲覧につながります。Wix公式はSOC 2 Type 2、PCI DSS Level 1、ISO 27001などの認証・準拠情報を公開していますが、利用企業側のプライバシーポリシー、委託先管理、Cookieの同意、アクセス権限、ログ管理までWixが代行するわけではありません(出典:Wix Trust Center「Security Framework and Compliance」、2026年8月確認)。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
Wixのシステム開発では、サイトの見た目を整える前に、業務フロー、利用者、入力データ、権限、通知、例外処理を整理する必要があります。riplaは、経営や現場の課題を聞き取り、必要な機能と導入後の運用まで含めて提案できるため、「何をWixに載せるべきか」から相談したい企業に向いています。Wixを採用すること自体を目的にせず、Wixで十分な部分と外部システムに残す部分を分けて考えられる点も相談時のポイントです。
得意領域・実績
営業・顧客・生産・販売管理など、複数部門をまたぐ業務を整理し、Web上の顧客接点と社内の基幹業務をつなげたい企業に適しています。たとえば、問い合わせ内容を営業管理へ渡す、申込情報を担当者へ通知する、公開データと社内データの更新責任を分けるといった構成を検討できます。Wix StudioやVeloを使う場合でも、技術名から入るのではなく、業務成果と運用体制から設計したい企業は、要件整理を含めて相談するとよいです。
ウィクサーデザイン株式会社|法人サイトとWix Studio・Veloに強い

ウィクサーデザイン株式会社は、Wixを活用した企業・団体向けのWebサイト制作や運用支援を専門とする制作チームです。Wix Marketplaceの公開プロフィールでは、住友商事、岩波書店、法政大学などの制作実績を掲載し、Wix Studio・Veloを活用した開発やカスタマイズ、社内DX支援、研修にも対応すると説明しています。
特徴と強み
同社は、単なるページ制作だけでなく、企業の目的や運用担当者の使い方を踏まえた伴走支援を打ち出しています。公開事例には、会員情報とQR入館を結び付け、入館者を表示する仕組みも掲載されています。このように、会員データや業務導線を含む相談では、標準機能、Veloのカスタム処理、外部機器の連携範囲を確認しながら提案してもらうと安心です。
得意領域・実績
法人サイト、大学・団体サイト、社内DX、会員情報を使った導線、社内研修までまとめて相談したい企業に向いています。Wix Marketplaceでは、基本的なサイト制作が1,691ドルから、高度なサイト制作が3,383ドルからと表示されていますが、これは公開されているサービスの開始価格であり、業務要件や連携機能を含む正式見積もりとは異なります(出典:WixerDesign Wix Marketplaceプロフィール、2026年8月確認)。Veloの保守、データ移行、権限設計を見積もりへ含めるかを確認します。
合同会社CL WORKS|Veloによるカスタム機能を相談しやすい

合同会社CL WORKSは、Wix MarketplaceでWix・Wix Studioを扱い、ビジネスの目的に合わせたサイト設計とVeloを使ったカスタマイズを掲げる企業です。公開プロフィールでは、Webデザインに加えてデータベース、Web開発、SEO、EC関連のサービスを掲載し、Velo Developerの認定も確認できます。
特徴と強み
Wixの標準フォームでは処理しにくい入力チェック、データベースを使った一覧表示、条件別の絞り込み、送信後の通知、会員向け画面などを検討する場合に候補になります。Veloのバックエンドは、ブラウザに見せたくない処理やAPIキーを扱う場所として使えるため、画面側のJavaScriptだけで実装するより安全な構成を考えやすいです。ただし、カスタム処理は仕様変更やWix APIの更新によって保守が必要になるため、公開後の対応窓口を事前に確認します。
得意領域・実績
自社で扱う商品や案件、会員、求人、店舗などの情報をCMSで一元管理し、条件に応じて表示したい企業に向いています。依頼時は、データ項目の定義、検索条件、権限、公開前の承認、CSV入出力の要否を一覧にして渡すと、標準機能とVelo開発の見積もりを分けやすくなります。公開プロフィールの料金や案件数だけで判断せず、近い業種の実績画面とテスト方法を確認することが大切です。
株式会社ラジャ|専門チームとSEO・マーケティングを組み合わせる

株式会社ラジャは、Wixに特化したメディア運営とサイト制作を行う企業です。Wix Marketplaceの公開プロフィールでは、2025年3月時点でサイト制作実績400サイト超、Wix Studioの制作数80サイト超と説明し、営業、Webディレクター、デザイナー、実装担当を分業する体制を掲げています。
特徴と強み
サイト制作の専門担当だけでなく、SEOやYouTubeなどのマーケティング要素も取り入れる方針を公開している点が特徴です。Wixのシステムを問い合わせや採用の入り口として育てる場合、公開時のデザインだけでなく、検索意図に合わせたページ構成、CMSで追加できる記事や事例の設計、公開後の改善が必要になります。制作と集客を別々に発注したくない企業は、相談候補に入れやすいです。
得意領域・実績
中小企業から大手企業まで、企業サイトを作って終わりにせず、記事や動画、SEOを使って継続的に集客したい企業に適しています。Marketplaceでは基本的なホームページデザインと高度なホームページデザインがそれぞれ3,500ドルから、ホームページの引っ越しが6,000ドルからと表示されています(出典:株式会社ラジャ Wix Marketplaceプロフィール、2026年8月確認)。サイト移行や追加機能を含む場合は、表示価格の対象範囲、原稿作成、CMS登録、保守費を分けて確認します。
株式会社プロパゲート|月額型の制作・運用で始めやすい

株式会社プロパゲートは、Wix Marketplaceでサブスクリプション型のホームページ制作・運用代行を提供する実在企業です。公開プロフィールでは、Wix有料サイト制作数に関する実績や、顧客実績4,000社超、月額7,800円からの制作・運用代行を掲げています。初期費用を抑えながら、更新や改善を外部へ委託したい企業にとって検討しやすい選択肢です。
特徴と強み
毎月の費用にどこまで含まれるかを明確にしやすく、Web担当者を専任で置けない企業でも更新を続けやすい点が月額型のメリットです。採用情報、キャンペーン、店舗情報、ブログなどを定期的に変更する場合は、更新回数、修正の受付方法、納期、アクセス解析、SEO改善の有無を契約前に確認します。一方で、Veloによる複雑な業務機能や基幹連携が主目的なら、通常の運用代行プランとは別の開発体制が必要になる可能性があります。
得意領域・実績
ホームページを早く立ち上げ、制作後の更新や運用も任せたい中小企業に向いています。Wix Marketplaceの料金表示はサービス単位の開始価格であり、ページ数、写真や原稿、予約・EC、会員機能、外部連携が含まれるとは限りません(出典:株式会社プロパゲート Wix Marketplaceプロフィール、2026年8月確認)。見積もりでは、解約時のデータやアカウントの扱い、追加開発の単価、公開後の改善提案まで確認しておくと、将来の拡張で行き違いが起きにくくなります。
BrandBuddyz合同会社|採用・多言語・ブランド発信に強い

BrandBuddyz合同会社は、2018年4月創業、沖縄を拠点にWix Studioと生成AIを活用したブランディング・マーケティング支援を行う会社です。Wix Marketplaceのプロフィールでは、病院の採用サイト、製造業の採用サイト、自治体の多言語観光サイト、オウンドメディアなどの実績を公開しています。
特徴と強み
採用候補者や地域の顧客など、誰に何を伝えるかを先に整理し、写真、動画、CMS、問い合わせ導線を組み合わせたい企業に適しています。公開事例では、製造業の募集要項をCMSで更新できる構成や、病院の採用メッセージを設計したサイトが確認できます。Wix Marketplaceの表示価格は基本的なホームページが800ドルから、高度なホームページが2,000ドルからですが、取材、撮影、動画、原稿、翻訳、運用を含む場合は別途見積もりが必要です(出典:BrandBuddyz合同会社 Wix Marketplaceプロフィール、2026年8月確認)。
得意領域・実績
採用、観光、多言語、地域ビジネス、製造業の情報発信など、コンテンツの質とブランドの一貫性を重視する企業に向いています。WixのシステムにCMSを組み込む場合は、担当者が募集要項や記事を追加する手順、翻訳版との関係、公開前レビューの権限を決めておくことが重要です。制作会社へは、サイト公開後に自社で更新できる範囲と、毎月依頼する範囲を分けて提案してもらいます。
Wixのシステム開発会社を選ぶポイント

6社は価格順のランキングではなく、相談したい課題によって向き不向きが変わる候補です。問い合わせの前に、サイトの目的、利用者、データ、必要な連携、公開後の担当者を整理し、同じ資料を複数社へ渡すと、提案内容を比べやすくなります。
実績は社名や件数ではなく要件の近さで確認します
「制作実績100件」「認定ランクが高い」という情報は参考になりますが、自社の業務に近いかどうかが最優先です。採用サイトならCMSで求人情報を更新した実績、会員サイトなら権限と個人情報を扱った実績、予約サイトならキャンセルや二重予約への対応実績を確認します。可能であれば、公開サイトだけでなく、管理画面の運用方法、担当者への研修、障害発生時の連絡経路まで説明してもらいます。
Velo・Wix SDK・APIの担当範囲を具体化します
Wix公式の開発ドキュメントでは、Veloを使ってJavaScriptでフロントエンドとバックエンドを拡張し、Wix Dataのコレクション、EC API、HTTP functions、外部データベースなどを扱えると説明しています。また、Velo APIからWix JavaScript SDKへの段階的な移行も進められています(出典:Wix Velo Docs、2026年8月確認)。発注時は、どのAPIを使うかだけでなく、認証情報をどこで管理するか、データをどこに保存するか、API制限に近づいたときどうするか、Wixの仕様変更へどう追随するかまで確認します。
制作費・Wix利用料・保守費を分けて比較します
Wix Studio公式の年額一括表示では、Basicが月額19ドル、Standardが27ドル、Plusが34ドル、Eliteが159ドルです。CMS項目数、共同編集者数、ストレージ、バックエンドのリクエスト数などがプランごとに異なり、税や地域、契約条件によって実際の価格も変わるため、契約直前に日本向け購入画面を確認します(出典:Wix Studio Pricing、2026年8月確認)。制作費は別に発生し、サイト制作の目安は30万〜80万円、中規模サイトは80万〜250万円、Veloや外部API連携は追加50万〜300万円程度と考えられますが、これは案件要件から算出する推定レンジです。
よくある質問

Wixのシステム開発を外注するときは、制作会社の選び方だけでなく、費用、開発範囲、将来の移行性も気になります。ここでは、相談前に確認しておきたい質問へ直接回答します。
Wixで業務システムはどこまで作れますか?
企業サイト、採用CMS、問い合わせ、予約、会員管理、EC、簡単な検索や通知であれば、標準機能とWix CMSで作れる範囲が広いです。複雑な権限、業務固有の計算、外部API、会員ごとの処理はVeloやWix SDKで拡張できますが、大量データ、厳格な監査、基幹処理の中核までWixだけに集約できるとは限りません。要件によっては、Wixを顧客接点にし、業務データを外部システムで管理する構成が適しています。
Wixのシステム開発費用はいくらですか?
小規模なサイト制作なら30万〜80万円、中規模のオリジナルサイトやCMS構築なら80万〜250万円、Veloや外部連携を含む場合は追加50万〜300万円程度が目安です。これはWixの利用料やドメイン費、素材制作、保守費を除いたり含めたりする条件で大きく変わる推定値です。見積もりでは、要件定義、デザイン、実装、テスト、移行、研修、保守、追加開発を分けてもらうと比較しやすくなります。
Wixで作ったシステムは他のサービスへ移行できますか?
移行できるデータやコンテンツはありますが、Wix Studioで作ったデザインやWix固有の会員・予約・Velo処理を、そのまま別CMSへ移せるとは限りません。将来移行する可能性があるなら、データの所有者、CSV出力、画像や原稿の保管、APIの利用状況、外部DBへ置く情報を契約書と設計書に残します。制作会社には、解約時のアカウント移管、設定情報の引き渡し、データ抽出支援の範囲を最初に確認します。
まとめ

Wixのシステム開発会社を選ぶときは、Wixに詳しいかどうかだけでなく、標準機能、Velo・Wix SDK、外部システムの役割分担を提案できるかを確認します。今回紹介した6社は、riplaの業務システム支援、WixerDesignの法人・DX・Velo、CL WORKSのカスタム機能、ラジャの専門体制・SEO、プロパゲートの月額運用、BrandBuddyzの採用・多言語・ブランド、AMRの企業サイト設計・改善というように、得意領域が異なります。
最初に業務要件と運用担当を整理します
発注前には、目的、対象ユーザー、必要なページ、登録するデータ、外部連携、権限、公開後の更新担当を一枚にまとめます。そのうえで、標準機能で済む部分と追加開発が必要な部分を分け、制作費、Wix利用料、保守費、追加開発費を別々に比較します。会社へ相談する段階で要件が完全に固まっていなくても、業務フローや困っていることを共有すれば、適切な構成を一緒に整理できます。
要件に合う会社へ同じ条件で見積もりを依頼します
特に会員情報、決済、予約、個人情報、基幹連携を含む場合は、実装方法だけでなく、テスト、障害対応、データ移行、権限管理、契約終了時の引き渡しまで確認することが重要です。Wixを顧客接点として活用しながら、業務の中核は外部システムに残す構成も選択肢になります。自社の目的に合う会社を2〜3社へ同じ条件で相談し、提案の具体性と公開後の支援体制を見比べて決定します。
▼全体ガイドの記事
・Wixのシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
