WooCommerceのシステム開発の進め方/やり方/流れや方法/手法/工程/手順

WooCommerceのシステム開発は、要件整理から運用定着までの6段階で進めると、業務に合うEC基盤を作りやすくなります。

開発の全体像、費用、見積もりの確認点は後の節で扱います。全体像は、WooCommerceのシステム開発の完全ガイドもご覧ください。

▼全体ガイドの記事
・WooCommerceのシステム開発の完全ガイド

WooCommerceのシステム開発の全体像

WooCommerceは、WordPressに商品販売、カート、決済、注文管理などを追加するオープンソースのプラグインです。

コア部分は無料です。ただし、サーバー、テーマ、拡張機能、決済サービス、保守運用は別途必要になります。

無料でECサイトを作るというより、必要な機能と運用の責任を自社で選び、費用を配分する仕組みと捉えると判断しやすくなります。

WooCommerceのシステムに含まれる範囲

対象は、WooCommerceの基本機能から、拡張機能や外部サービスとの連携まで広がります。

  • 商品・購入:SKUやバリエーション、顧客アカウント、カート、チェックアウト。
  • 注文管理:返金、キャンセル、在庫、税、送料、クーポン、メール通知。
  • 拡張機能:定期購入、会員ランク、予約、BtoB価格、多言語・多通貨、レビュー。
  • 決済・配送:StripeやPayPalなどのサービス、配送会社との接続。
  • 業務システム連携:会計、CRM、ERP、実店舗POS、WMSを、API、Webhook、CSV、定期バッチでつなぐ。

これらを接続する場合は、ECサイトの制作ではなく、業務システム開発として要件を定義します。

標準機能と独自開発の分け方

多くのECサイトで共通する機能は、WooCommerce本体や信頼できる拡張機能を優先します。一方で、事業上の差別化に直結する処理は、独自プラグインや外部業務システムへの切り出しを検討します。

  • 標準機能を使う範囲:商品登録や基本的な注文処理など、共通性の高い機能。
  • 独自開発を検討する範囲:複雑な掛率、独自の受注承認、複数倉庫の引当、特殊な基幹連携。

プラグインが増えるほど、更新同士の競合や脆弱性、表示速度、データの整合性を確認する場面も増えます。そのため、機能の数よりも、保守できる構成かどうかで判断します。

HPOSは、注文や住所を専用のテーブルとインデックスで扱う仕組みです。WooCommerce 8.2以降は、新規インストール時に標準で有効になっています。

一方で、既存サイトでは、拡張機能の互換性や同期の完了を確かめます。互換モードや切り戻しの方法も確認します(出典: WooCommerce Developer Docs「High-Performance Order Storage」、2026年確認)。

ポイント

コアは無料でも、サーバーや拡張機能、保守は別に必要です。標準機能と独自開発の線引きは、保守できる構成かどうかで決めると迷いにくくなります。

WooCommerceのシステム開発の進め方

WooCommerce開発の要件整理で確認する販売規模、商品・販売条件、業務フロー、公開後の担当者を示す図。
4つの前提をそろえると、開発方式や運用条件を検討しやすくなります。

WooCommerceの開発は、要件整理から公開までを6段階に分けて進めます。各段階に成果物と判断基準を置くと、手戻りや失敗を減らしやすくなります。

発注側と開発会社は、実装前に、注文・在庫・顧客情報の正を持つシステム、決済失敗や返金の連携方法、公開後の更新と障害対応の担当者を合意しておきます。

1. 要件整理で決める商品・注文・連携の前提

要件整理では、販売規模や商品の属性を洗い出します。注文後の業務と、運用・連携の条件も、同じ段階で確かめます。

  • 販売規模:商品数、SKU数、バリエーション、月間受注件数、繁忙期のピーク。
  • 商品・販売条件:配送地域、返品・交換、会員登録、定期購入、クーポン、法人取引。
  • 業務フロー:担当者が受注から出荷・請求・返品までを時系列で書き出し、手作業や二重入力、承認待ち、例外処理を赤字で示す。

たとえば、商品が100点でも、色やサイズの組み合わせが数千SKUなら、在庫管理と画面設計の難度は変わります。

販売チャネルや決済手段、配送会社、在庫の管理元を確かめます。会計・CRM・ERP・WMSとの連携方式のほか、データ移行の対象と権限、法令表示も整理します。

公開希望日と公開後の担当者を決めておきます。連携の速さも、費用を左右します。具体的には、リアルタイム連携は数秒以内のAPIか、数分ごとのバッチかで費用が変わります。

要件定義書には、処理の頻度や失敗時の再送、重複防止を書きます。手動での復旧を担う担当者も、そこに記しておきます。

2. 方式・サーバー・テーマ・プラグインの選定

商品数や受注量に合わせて、WooCommerceの運用方式と外部システムの組み合わせを決めます。

  • 標準構成:WordPressとWooCommerceをマネージドサーバーで運用する形。
  • クラウド型EC:WooCommerceと並べて、他のEC方式も比べる候補。
  • 連携構成:独自プラグインや外部OMSを組み合わせた構成。

少数の商品で既存テーマを使い、標準決済と社内運用で始める場合は、WooCommerceの柔軟性を活かしやすいです。

大量受注や複雑な価格ルール、海外展開、複数倉庫を一つのWordPressで抱える場合は、業務の正をOMSや基幹に分ける方式も候補になります。

テーマやプラグインは、機能の数だけでなく、開発元や更新頻度、サポート期間で評価します。さらに、脆弱性への対応とHPOS対応も見ます。

PHPやWordPressの対応バージョン、決済やキャッシュとの相性も確かめます。採用候補ごとに、ライセンス更新費や契約終了後の動作を見ます。設定の引き継ぎや代替手段も、確認しておきます。

HPOS非対応の拡張機能は、互換モード、別製品、独自開発のどれで対応するかを記録します。

3. 業務・画面・データ・連携の設計と開発

設計では、購入者と管理者の画面を整理し、BtoB業務や外部連携、独自処理も設計に含めます。

  • 購入者画面:商品、カート、注文確認、マイページ。
  • 管理者画面:商品登録、在庫、受注、返金、配送、顧客検索。
  • BtoB業務:ログイン前後の価格、見積承認、請求書払い、利用限度額、担当者権限。

BtoB取引では、業務フローの条件を画面に落とし込みます。また、デザインを先に作らず、例外注文の処理も画面遷移に含めます。

外部連携は、REST APIやStore API、Webhookのほか、定期バッチやCSVから方式を選びます。項目対応表を作り、注文番号や商品コードなど、決済と出荷に関わる項目を対応させます。税や送料、割引も同じ表で扱います。

項目が曖昧だと、売上と在庫が合わなくなります。連携設計には、タイムアウト時の再送、二重登録を防ぐ冪等性、API停止時の保留キューを含めます。

独自処理はテーマのfunctions.phpに散らさず、更新しやすいカスタムプラグインへ集約します。エラーログや監視通知、手動での再処理の手順も、設計に含めます。

4. 決済・在庫・負荷・セキュリティのテスト

テストでは、画面表示だけでなく実際の業務シナリオを確認します。実データに近い商品数とバリエーションを用意します。そのうえで、検索とカート、管理画面の動作を確かめ、CSV出力と外部連携の処理時間も測ります。

  • 注文処理:商品購入、クーポン、決済成功・失敗、二重送信、返金、キャンセル。
  • 在庫・配送:在庫切れ、同時購入、配送先変更、メール未達。
  • 会員・定期購入:会員退会、定期購入の更新。

セキュリティでは、SSL/TLSや管理者の2要素認証、最小権限、WAFを確認します。バックアップや監査ログ、脆弱性スキャン、更新前のステージングも、確認の対象です。

WooCommerce公式は、入力値の検証やサニタイズ、SQLインジェクションやXSSへの対策を推奨しています。更新や監視、オフサイトバックアップについても推奨しています(出典: WooCommerce Developer Docs「WooCommerce security best practices」、2026年確認)。

カード情報を自社DBに持たない構成、EMV 3-Dセキュア、不正ログイン対策の適用範囲は、決済事業者とテスト条件をそろえて確かめます。

5. データ移行と安全な稼働

データ移行では、対象範囲と顧客アカウントの扱いを決め、切り替えに備えます。

  • 移行データ:商品、SKU、画像、カテゴリ、顧客、注文、在庫、クーポン、会員ランク。
  • 注文履歴:全件にするか、直近の一定期間にするか。
  • 顧客アカウント:パスワードを再設定してもらうかどうか。

元システムと移行先で項目を対応付けます。移行前後の件数や金額、在庫数を突き合わせ、税や送料、ステータスも確かめます。差異が出たときに、修正の責任を誰が持つかも明確にします。

DNS切替、決済審査、SSLなどの作業は、どの順序で行うかを計画書にまとめます。メール送信や在庫連携、アクセス制御に加えて、バックアップとロールバックも同じ計画書に含めます。

旧サイトをいつ止めるか、どの時点までの注文を移行するか、切替後に何時間監視するかも決めておきます。

アクセスの少ない時間帯に切り替え、担当者が実際に注文を作って、決済、出荷、通知まで流れるかを確認してから、正式に稼働させます。

6. 更新・監視・改善の定着

稼働後も更新や障害対応、日々の改善を続けられるように、運用の条件を明確にしておきます。

  • 更新:WordPress本体、WooCommerce、テーマ、拡張機能、PHP、サーバーの担当。
  • バックアップ・障害対応:頻度、保存先、復元テスト、連絡先、一次対応時間、復旧目標時間。
  • 運用KPI:速度、購入完了率、注文エラー、在庫反映遅延、手入力時間、問い合わせ、脆弱性対応時間、更新失敗。

更新は本番で直接行わず、まずステージングで確かめてから実施します。購入や決済、在庫の動き、メールと外部連携を見て、問題がなければ本番に反映します。バックアップや障害対応の条件は、保守契約に記載します。

月次か四半期ごとに、使っていない拡張機能を廃止し、手作業が残る工程を改善します。

新機能を追加する前には、注文や在庫、顧客データへの影響を確かめます。HPOSとの互換性やテストの工数、3年分の運用費も、判断材料に入れます。

ポイント

各段階の成果物と判断基準を先に決め、実装前に担当の境界を合意しておくと、手戻りを減らせます。決済や在庫、保守の担当を早めに決めておくと、公開後の混乱も避けやすくなります。

WooCommerceのシステム開発の費用相場とコストの内訳

WooCommerce開発費用の3年総額を構成する初期開発費、サーバー、拡張機能、保守を積層で示す図。
継続して発生する費用も、初期構築と同じ土台で見渡せます。

WooCommerceの開発費用は、商品点数だけでは決まりません。デザインやデータ移行、決済審査の範囲で変わり、連携や独自プラグインの範囲、テストや保守の範囲でも差が出ます。

ここで挙げる金額は、2026年時点の公開価格と一般的なEC・業務システム開発の相場をもとにした、見積もり前の目安です。WooCommerce案件だけを対象にした公的な相場統計ではありません。

小規模・標準構成の初期費用の目安(0万〜50万円程度)

小規模構成の費用と期間は、構築方法と準備状況によって変わります。

  • 自社構築:商品数が少なく、既存テーマと標準的な決済・配送を使う場合は0万〜30万円程度。
  • テンプレート外注:同様の標準構成で12万〜50万円程度。

商品データと画像が準備できていれば2〜6週間、外注で初期構築する場合は1〜3か月程度です。

三陽株式会社はWooCommerce導入を含むプランを12万円から、テンプレート利用のミニマムを20万円から公開しています。

商品登録や独自デザイン、連携、保守は、別条件になることがあります(出典: 三陽株式会社「PRICE料金」、2026年8月確認)。

サーバーやドメイン、SSL、決済手数料は、別途になりやすいです。テーマや拡張機能に加えて、商品撮影や原稿、広告費も、別途になる場合があります。

見積もりに、商品登録数や修正回数、決済設定、公開後の問い合わせ対応が含まれるかを確かめます。公開後12か月のライセンスと保守も、同じ条件で比べます。

デザイン・UX・業務連携を含む中規模構築の費用(80万〜1,000万円程度)

中規模構築は、ECの機能範囲や外部連携、独自要件に応じて費用と期間が変わります。

  • 一般的な自社EC:80万〜250万円程度、期間2〜6か月程度。
  • 連携を含む構成:300万〜1,000万円程度、期間4〜10か月程度。
  • 大規模構成:1,000万〜3,000万円以上、期間9〜18か月以上の可能性。

一般的な自社ECでは、ブランドサイトとECの統合やスマートフォン対応が想定されます。さらに、購入導線やSEO、商品50〜100点と、会員機能やCRM連携も含めて考えます。

在庫や会計、物流をAPIやCSVでつなぐ場合は、連携先と開発範囲を見積もりに含めます。実店舗POSやERPでつなぐ場合も、同じ考え方で確認します。

大量受注や複数倉庫を抱える場合、独自の会員・価格ロジックやヘッドレス構成を採る場合は、大規模な開発になる可能性があります。

株式会社シュガープラスはWooCommerceを含むWordPress自社ECを100万円から公開しています。

要件定義やサーバー構築を含む自社ECのシステム開発は250万円からです(出典: 株式会社シュガープラス「ECサイト制作」「会社資料2025」、2026年8月確認)。

公開価格は標準的な範囲の入口にあたるため、独自機能と保守の条件は個別に確かめます。このレンジは、類似するEC・業務システム開発からの推定です。連携先の仕様やデータ品質、ピーク負荷、独自開発の量で変わります。

ランニングコストの3年総額での比較

ランニングコストは、公式サービスの費用と為替を分けて確かめます。保守の範囲や利用量も、別々に見ておきます。

  • WooCommerce本体:無料で、プラットフォーム利用料と売上連動のレベニューシェアはありません。
  • ホスティング:多くのストアで月25〜350米ドルの範囲。
  • 拡張機能:1件あたり年29〜299米ドルの範囲。

上記の価格は、WooCommerce公式の案内に基づきます(出典: WooCommerce公式「Pricing」、2026年確認)。

日本円での支払額は、契約時の為替やサービスの料金体系によって変わります。そのため、米ドルの表示をそのまま円に換算せず、利用を予定するサーバー、決済、拡張機能の見積もりを取ります。

国内の保守費は、更新やバックアップ、監視の範囲で変わります。脆弱性対応や障害の一次対応、軽微な改修の範囲でも差が出ます。

一般的な業務システムでは、初期開発費の年15〜25%程度を保守費として見込む場合もあります。

3年総額には、初期開発からサーバー、拡張機能、決済手数料までの費用を含めます。保守やデータ移行、追加改修、社内運用の工数も、この総額に加えます。

売上に連動する決済費用は、取引量のシナリオごとに計算します。

ポイント

初期費用は作業範囲で大きく変わるため、サーバーや決済などの別途費用も含めた3年総額を同じ範囲で比べると、費用の目安を立てやすくなります。

WooCommerceのシステム開発で見積もりを取る際のポイント

WooCommerce開発会社の見積もりで確認する開発・移行実績、担当体制、納品後の管理を示す3つのパネル。
3つの観点をそろえると、制作後の運用まで見通せます。

見積もりの差は、開発会社の単価だけでなく、前提条件と作業範囲から生まれます。そこで、発注側は業務フローや商品・注文量、連携先を開発会社に伝えます。データ移行や公開後の運用も、伝える内容に含めます。

提案内容を同じ条件にそろえて金額と納期を比べると、作業範囲の狭い安価な見積もりを選ぶリスクを下げられます。

同じ資料で示す要件と見積もり範囲

RFPには、商品や受注の規模と販売条件をまとめます。連携・移行、納期・保守の要件も、同じ資料に書きます。

  • 商品・受注:商品点数とSKU数、月間受注数とピーク。
  • 販売条件:決済、配送、返品、会員・定期購入、クーポン、店舗やモールの有無。
  • 連携・移行:連携先と移行対象。
  • 納期・運用:希望公開日、予算、保守希望。

商品登録と画像・原稿の準備、決済事業者との契約・審査、法令表示の確認を、誰が担当するかも明記しておきます。

作業範囲を比べられるように、開発会社には工程ごとの内訳を分けて出してもらいます。

  • 設計・構築:要件定義、情報・画面設計、デザイン、テーマ・プラグイン設定、独自プラグイン、サーバー。
  • 移行・連携:連携開発、データ移行、CSVの作成・検証。
  • 公開後:テスト、公開、操作研修、保守。

商品登録数や修正回数、テストケース数が一式表記なら、内訳を確認します。API本数や納品物、検収条件についても、内訳を求めます。

制作実績だけでなく運用体制で見る開発会社

候補の会社は、実績と担当体制、納品後の管理範囲を確かめます。

  • 開発実績:WooCommerceとHPOS、国内決済、配送、在庫、会計、CRM、ERPの連携、商品・顧客・注文データ移行。
  • 担当体制:要件定義から保守までの担当会社、再委託、障害時の窓口と対応時間。
  • 納品後の管理:管理画面、ソースコード、設定ファイル、サーバー、ライセンス、バックアップ、監視ログ。

実績の件数より、自社に近い商品点数や受注量、決済、業務フローの経験があるかが重要です。

提案では、標準機能や公式拡張、国内サービスを使う範囲と、独自プラグインや外部システムの責任分界を示してもらいます。

プラグイン対応を提案されたら、更新が止まった場合の代替策まで聞きます。HPOS対応やライセンス更新、データの取り出し方も確かめます。

契約前に明文化するリスクと責任分界

見積もりの段階で、想定されるリスクと、費用や責任の扱いを確かめます。

  • 想定する事態:決済審査の遅れ、商品データ不備、外部API変更、プラグイン競合、公開後の脆弱性。
  • 費用と納期:追加費用の条件、仕様変更の単価、納期の再計算、バックアップからの復旧費用。
  • 責任分界:障害と瑕疵の区分、サーバーや決済事業者に起因する障害の扱い。

費用や責任の条件は、契約書などに記載します。

委託先が顧客の個人情報を扱う場合は、氏名や住所、メールアドレス、購買履歴の扱いを含めて、安全管理と委託先の監督も開発範囲に入れます。

個人情報保護委員会は、委託先の安全管理措置を事前に確認する考え方を示しています。また、契約で取扱状況を把握し、必要に応じて監査します(出典: 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」、2026年確認)。

再委託や国外クラウドの利用を確かめ、そのうえで、管理者権限とログ保存期間を含めて、データへのアクセス権を決めます。

日本向けに販売する場合は、特定商取引法に基づく表示と購入の動きを確かめ、業務上の結果を検収の基準にします。

  • 法令表示:販売価格、送料、支払時期・方法、引渡時期、返品・解約条件、事業者情報。
  • 最終確認画面:分量、価格、支払、引渡・提供時期、撤回・解除、期限がある場合の申込期間などを一覧表示。
  • 定期購入:2回目以降の金額・発送時期、解約方法。
  • 購入・決済:主要ブラウザやスマートフォンでの操作、決済失敗時の注文状態。
  • 運用結果:在庫の二重引当防止、返金、メール、連携エラー再処理、バックアップ復元。

消費者庁のガイドラインは、注文確定前の最終確認画面の表示方法を整理しています(出典: 消費者庁「通信販売の申込み段階における表示についてのガイドライン」、2024年)。

検収用のテストデータと担当者を事前に決めておくと、公開直前の認識違いを減らせます。

ポイント

見積もりは、同じ要件に基づいて作業範囲をそろえて比べます。開発会社は、実績に加えて運用体制まで見て選びます。

WooCommerceのシステム開発でよくある質問

WooCommerceの採用を検討すると、費用や期間、保守、プラグイン、他のECサービスとの違いについて質問が集まりやすくなります。開発計画で判断が分かれやすい質問を、順に取り上げます。

小規模事業者でもWooCommerceを導入できますか?

導入できます。商品数が少なく、標準の決済や配送で始められて、社内で商品登録と受注処理を行える場合は、低コストの構成を選びやすいです。

在庫連携や保守担当を決めないまま始めると、売上が伸びた後に作り直しになることがあります。そのため、将来の連携候補とデータの持ち方は、初期の段階で確認しておきます。

WooCommerceのシステム開発にはどのくらいの期間がかかりますか?

標準構成なら2〜6週間、デザインや運用設計を含む一般的な自社ECなら2〜4か月、基幹・在庫・物流連携を含む場合は4〜10か月程度が目安です。

期間を左右するのは、商品データの準備や決済審査です。外部APIの仕様確認や社内の検収時間も、期間に響きます。

相談時は、公開希望日だけでなく、要件の確定日やデータ入稿日を伝えます。受入テストの期間や切替の予備日も、あわせて伝えます。

プラグインだけで機能を追加するべきですか?

標準的な機能には、保守実績と更新状況を確認できるプラグインが現実的です。一方で、独自の価格計算や受注承認、在庫引当のような処理は、独自プラグインや外部システムにまとめた方が保守しやすい場合があります。基幹連携も、同じ考え方が当てはまることがあります。

採用前には、HPOS対応や脆弱性対応、ライセンス費を確かめます。停止時の代替手段や、データの出力方法も見ておきます。

既存のWooCommerceサイトはHPOSへ移行する必要がありますか?

既存サイトが直ちに移行しなければならないとは限りません。ただし、今後の開発と拡張機能の選定では、HPOS対応を確かめます。WooCommerce 8.2以降は、新規インストール時にHPOSが標準で有効になっています。

既存サイトは、ステージングで互換性を検証し、注文同期の完了、差分がないこと、切り戻し手順を確認してから切り替えます。非対応のプラグインが残る場合は、互換モードを一時的に使うことや、代替や改修の費用を見積もることを検討します。

ポイント

小規模で始める場合も、将来の連携候補と保守担当を初期に決めておくと、作り直しを避けやすくなります。期間は、公開希望日に加えて要件の確定日やデータ入稿日を伝えると、ずれを防げます。

まとめ

WooCommerceのシステム開発は、無料のプラグインを入れて終わる作業ではありません。商品や注文、在庫の管理方法を決めるプロジェクトで、決済や配送、顧客データの扱いも含みます。標準機能と拡張機能、独自プラグイン、外部システムの役割も、そのなかで決めます。

費用は、初期構築だけでなく運用まで含めて判断します。サーバーやライセンス、決済、保守の費用に加え、移行や更新、社内運用の工数も対象です。

開発を成功させる要点

進め方は、要件整理から運用の定着まで6段階です。商品点数やSKU、受注ピークを要件に含めます。連携や移行データ、法令、保守担当も、要件に入れます。

選定では構成とHPOS対応を確かめ、設計ではAPIの再送や在庫の正を決めます。テストでは決済失敗や返金、二重送信を検証し、在庫競合も見ます。稼働後は、更新や監視、バックアップを続けつつ、改善も重ねます。

最初に作る資料は要件一覧と業務フロー

最初に、見積もりと計画に必要な情報を書き出しておきます。

  • 商品・受注:販売商品とSKU、月間受注数・繁忙期。
  • 業務・連携:決済・配送、在庫の管理元、既存システム、移行データ、権限。
  • 公開・保守:公開希望日、公開後の保守体制。

受注から出荷、請求、返品までの業務フローを作り、手作業と例外処理を確認します。

同じ条件で複数の会社に相談し、標準機能と独自開発の境界、初期費用と3年総額、稼働後の責任分界を比べると、計画を立てやすくなります。

▼全体ガイドの記事
・WooCommerceのシステム開発の完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

・サービス概要資料のURLはこちら >>>
・お問合せページのURLはこちら >>>
・お役立ち資料のURLはこちら >>>

執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。