Yiiのシステム開発を依頼するなら、Yiiの知識だけでなく、PHP・データベース・クラウド・業務設計・保守まで一貫して任せられる会社を選ぶことが重要です。この記事では、株式会社riplaを最初に、Yii関連の公開情報を確認できる実在の開発会社5社を加えた計6社を、向いている相談内容と確認ポイントで整理します。
Yiiはライセンス費を抑えやすい一方、開発費や運用費が自動的に安くなるわけではありません。既存のYii 1.1・Yii 2の改修、PHPのバージョンアップ、データ移行、外部API連携、セキュリティ対応まで見据えて比較することで、発注後の手戻りを減らせます。2026年時点の最新動向と費用の考え方も含め、依頼先を絞り込むための実務的な情報を紹介します。
▼全体ガイドの記事
・Yiiのシステム開発の完全ガイド
Yiiのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

Yiiは、PHPで動作するオープンソースの高性能・コンポーネント指向Webアプリケーションフレームワークです。完成済みの業務パッケージではなく、MVC、Active Record、フォーム、認証、REST APIなどの部品を組み合わせて、受発注、在庫、顧客、求人、予約、会員サイトなどを構築するための土台です。そのため、会社選びでは「Yiiに対応できるか」だけでなく、業務をどこまで理解して設計へ落とし込めるかが成否を左右します。
Yiiのコードを書けるだけでは業務システムを完成できない理由
業務システムでは、画面を作る前に業務フロー、権限、例外処理、帳票、マスタ、既存データの状態を整理する必要があります。たとえば在庫管理では、単に商品数を表示するだけでなく、入荷・出荷・返品・棚卸・廃番・ロット管理のどの時点で在庫を増減させるかを決めなければなりません。YiiのActive RecordやGiiで画面の骨格を早く作れても、業務ルールや認可を設計しなければ、現場で使えないシステムになります。
特に既存Yiiシステムの保守では、Yiiのバージョンだけでなく、PHP、Composerの依存パッケージ、OS、Webサーバー、データベース、独自拡張を同時に確認する必要があります。担当者が退職して設計書が不足している場合は、ソースコードの読解と現行業務のヒアリングを並行して進める体制が欠かせません。
発注前に確認すべき情報
問い合わせ時には、Yiiのバージョン、PHPのバージョン、データベース、画面数、利用者数、同時接続のピーク、外部サービス連携、既存ソースと設計書の有無を伝えます。新規開発なら、業務フローや必要な帳票を簡単にまとめ、既存システムなら、脆弱性診断やPHP更新の実施履歴も提示します。これらの情報が揃うほど、会社ごとの見積もり条件をそろえて比較できます。
また、提案書に「Yii対応」と書かれているだけで安心してはいけません。実際にYii 1.1またはYii 2のコードを担当するエンジニアが誰か、要件定義・設計・開発・テスト・移行・保守のどこまで対応するか、ソースコードや設計書を納品するかを確認します。掲載順は優劣を示すランキングではなく、公開情報から見える相談先の特徴を整理したものです。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
riplaに相談する強みは、フレームワークの選定を目的にせず、業務成果から逆算してシステムの形を検討できる点です。Yiiを使う既存システムの改修では、現行業務を止めずにPHP・依存ライブラリ・データベースを棚卸しし、延命、段階改修、再構築、SaaS連携の選択肢を比較できます。新規開発でも、必要な機能をいきなり作り始めず、現場の運用に定着する優先順位を整理します。
得意領域・実績
営業・顧客・生産・販売管理など、複数部門をまたぐ基幹業務の整理を伴う相談に向いています。Yiiのシステムを単独で保守するのか、会計・販売・顧客管理など別サービスと連携するのかを、業務全体の視点で検討したい企業に適しています。問い合わせでは、Yiiのバージョンや既存資産に加え、現在困っている業務、削減したい作業時間、導入後に定着させたい利用部門を伝えると、より実情に合う提案を受けやすくなります。
株式会社アトムスコンピュータサービス|受発注・在庫管理のYii実績を確認しやすい

株式会社アトムスコンピュータサービスは、公式サイトでYii Frameworkによる受発注・在庫管理システムの実績を公開している会社です。製造・運輸、卸売・小売、農業・建設、教育・福祉など、業種別の管理システムも紹介しており、業務データを扱うWebシステムの相談先として検討できます。
特徴と強み
公開されている開発事例では、Yii Framework 2.0とMySQLを使った研究機器予約システムが紹介されています。ユーザー管理、LDAPサーバーとの連携、ユーザーごとの権限管理、マスタ管理、CSVダウンロード、画像アップロード、予約カレンダーなどが実装されています。Yii 2の機能を管理画面や権限管理に活用した事例を具体的に確認できる点が特徴です。
得意領域・実績
受発注・販売・在庫・予約など、マスタと取引データを日々更新する業務システムに向いています。公式サイトでは、仕入販売在庫管理、販売管理、研究機器予約などの実績が確認できます。Yiiで既存の管理画面を保守したい企業は、対象システムのYiiとPHPのバージョン、現在のデータベース、帳票やCSVの仕様を伝え、同じエンジニアが継続して対応できるかを確認すると安心です。
株式会社ジョイディア|検索・会員・求人などYii2のWebサービスに強み

株式会社ジョイディアは、検索サイト、会員サイト、予約サイト、オリジナルCMS、業務システムをフルスクラッチで受託開発する会社です。公式サイトでは、PHP・Yii2・MySQLによる求人サイト構築・運用パッケージの開発と保守を、導入500社以上の実績として公開しています。Yii2の既存サイトを継続運用しながら、機能追加や連携を進めたい相談で候補になります。
特徴と強み
ジョイディアは、要件定義などの上流工程から開発、リリース後の運用保守まで一貫して伴走する方針を示しています。公開事例では、数万件規模の物件検索サイト、会員データ管理、基幹システム連携、CMS、LINEミニアプリなどの構築が確認できます。求人や検索のように、利用者向け画面と運営者向け管理画面が連動するサービスでは、画面だけでなくデータ設計と運用まで考えた相談ができます。
得意領域・実績
求人、物件検索、会員サイト、予約、マッチングなど、検索条件や会員情報を扱うWebサービスに向いています。公式サイトの掲載内容にはLaravelを使った事例も含まれるため、Yii2案件の問い合わせでは「Yii2で公開されている求人サイトのどの範囲を担当したか」「現在も保守可能か」「PHPやMySQLの更新をどのように進めるか」を確認します。実績の規模だけでなく、対象システムと担当範囲を確かめることが重要です。
株式会社リード|求人システムのYii Framework実績を公開

株式会社リードは、業務系アプリケーションソフトウェアの受託開発を行う会社です。公式サイトの開発実績には、CentOS、MySQL、Vagrant、VirtualBox、PHP、Yii Frameworkを使った求人システムが掲載されています。Yiiの利用を明示した具体的な案件情報があり、求人・業務系Webアプリケーションの改修先を探す企業が確認しやすい会社です。
特徴と強み
求人システムのように、企業や求人情報の登録、検索、応募、管理者向けの更新を一つのWebアプリケーションで扱う場合は、YiiのMVC構成やデータアクセス機能を活かしやすい分野です。リードは求人以外にも、設備点検、学習塾管理、Webショッピング、物流基幹など複数の業務系開発実績を公開しています。求人を起点に、社内管理や業務アプリケーションへ相談範囲を広げたい場合に適しています。
得意領域・実績
既存の求人システムを保守したい、PHP・MySQL環境を引き継ぎたい、管理画面の追加や検索条件の変更を行いたい企業に向いています。問い合わせ時には、Yiiのメジャーバージョン、PHPの稼働バージョン、Vagrantなど開発環境の再現性、テスト環境と本番環境の差分を伝えます。求人システムは個人情報を扱うため、アクセス制御、操作ログ、パスワード管理、バックアップの担当範囲も必ず確認します。
株式会社サイバーノーツ|Yii Frameworkを含む幅広い技術領域に対応

株式会社サイバーノーツは、コンサルティングからシステム開発、メンテナンスまでを提供する会社です。公式サイトの保有技術にYii Frameworkを明記し、PHP、MySQL、PostgreSQL、MongoDB、AWS、Azure、Google Cloud Platformなどの技術も公開しています。Yii単体ではなく、既存の企業システムやクラウド環境を含めた構成を相談したい場合に候補になります。
特徴と強み
開発実績には、放送・情報通信向けの動画管理、工事管理、業務支援、コンテンツ管理、公共機関向けの駐車メーター管理などが掲載されています。広い技術スタックを持つ会社に相談する場合は、Yiiを保有技術として挙げていることと、依頼する案件でYiiを使った実績があることを分けて確認します。実装担当者の経験年数、対応可能なYiiのバージョン、既存コードの調査方法を聞くと、提案の具体性を判断できます。
得意領域・実績
動画、顧客情報、工事、通信、公共分野など、業務に合わせた個別システムを構築したい企業に向いています。Yiiで作られた業務Webアプリをクラウドへ移行する場合や、既存DBを別サービスと連携する場合も、アプリケーションだけではなくインフラ、認証、監視、バックアップを含めて検討します。ただし、Yii関連の公開実績と自社案件の適合性は問い合わせ時点で確認し、掲載情報だけで対応可否を断定しないことが大切です。
Auto-IDフロンティア株式会社|Yii2・在庫販売管理・既存システム改修を確認

Auto-IDフロンティア株式会社は、公式サイトのWebシステム開発ページでYii2を含む開発技術を公開している会社です。食品加工業向けの在庫・生産管理システムなどのWeb管理システム事例があり、クラウド型の在庫・販売管理にも対応しています。既存システムの改修やクラウド化を含めて、業務データの安全な運用を相談したい企業に適しています。
特徴と強み
公開情報では、Yii2、PHP、在庫・生産管理、Web管理システムの組み合わせが確認できます。在庫管理は、商品・取引先・倉庫・ロット・入出庫・棚卸などのデータが連動するため、画面開発だけでなく現場の運用設計が必要です。古いシステムの改修、リプレース、クラウド化、決済やECとの連携まで含めて相談したい場合は、現行環境の調査から依頼できるかを確認します。
得意領域・実績
在庫・販売・生産管理、ECや決済を含むWebシステム、既存PHP資産の保守・更新を重視する企業が比較しやすい会社です。問い合わせ時は、Yii2のバージョン、PHPとComposerの依存状況、DBの容量、月間取引件数、利用拠点数、障害時の復旧目標を伝えます。PCI DSSなどのセキュリティ要件が関わる場合は、診断、ログ監視、権限管理、バックアップの対応範囲を見積もりに分けてもらいます。
Yiiのシステム開発会社を選ぶポイント

6社を比較するときは、会社名の知名度やYiiというキーワードの有無だけで決めず、自社の課題に近い実績と開発後の体制を確認します。Yiiは業務Webシステムに向く柔軟なフレームワークですが、業務要件、データ品質、非機能要件によって費用と期間が変わります。ここでは、提案を同じ条件で比較するための視点を整理します。
実績と経験の確認方法
実績は「Yii対応」と書かれているかではなく、どのバージョンで、どの業務を、どの工程まで担当したかを確認します。受発注・在庫なら取引データと帳票、求人・会員なら個人情報と権限、検索サイトならデータ件数とレスポンス、既存改修ならPHP更新や移行の経験が重要です。会社に「自社と似た案件の画面数、データ量、利用者数を教えてください」と聞き、守秘義務の範囲で説明できるかを見ます。
実績ページが古い場合は、現時点でその技術を扱えるかも確かめます。たとえばジョイディアの求人サイトはYii2・MySQLの実績として公開されていますが、同社の他の最近の事例ではLaravelなど別技術も使われています。公開実績を否定する必要はありませんが、今回の案件を担当するチームがYiiを継続的に扱っているかを、面談で確認することが大切です。
技術力と専門性の評価
技術面では、YiiとPHPのバージョンだけでなく、Composer、MySQLやPostgreSQL、Redis、キュー、Docker、CI/CD、クラウド、監視まで確認します。Yii公式のリリースサイクルでは、Yii 2の2.0.50以降はPHP 7.3以上・8.4以下を前提とし、セキュリティとPHP互換性の修正は2026年11月23日まで、EOLは2027年11月23日とされています(出典: Yii公式リリースサイクル、2026年8月確認)。Yii 1.1は2026年12月31日がEOLです(出典: Yii公式リリースサイクル、2026年8月確認)。
また、Yii公式ダウンロードページでは、2026年5月9日公開のYii 2.0.55が最新リリースとして案内されています(出典: Yii公式ダウンロードページ、2026年8月確認)。新規開発でYii 1.1を選ぶ理由は限定的ですが、既存資産をすぐに捨てられない企業もあります。Yii 1.1をYii 2やYii 3へ移行するのか、別フレームワークへ段階的に切り替えるのか、PHP更新とテストを含むロードマップを提案できる会社を選びます。
プロジェクト管理体制の確認
管理体制では、要件定義の成果物、設計書、テスト仕様書、ソースコード、インフラ構成、操作マニュアルを納品するかを見積書や契約書に記載します。個人情報を扱う場合は、権限、操作ログ、暗号化、バックアップ、脆弱性診断、障害時の連絡窓口を明確にします。Yiiの認証・認可やCSRF対策などの機能があっても、設定や業務上の権限設計が不十分なら安全とはいえません。
費用の比較では、2026年の一般的なシステム開発相場として、小規模100万〜300万円、中規模500万〜1,000万円、大規模1,000万円〜数千万円以上、人月60万〜200万円という目安が紹介されています(出典: SIA「システム開発の費用・相場 2026年版」、2026年確認)。Yii専用の公的統計ではないため、Yiiの小規模案件なら150万〜400万円、中規模なら500万〜1,200万円、大規模なら1,200万〜5,000万円超という推定を初期の予算検討に使い、最終的には要件別の見積もりを取得します。
Yiiのシステム開発会社についてよくある質問

Yiiのシステム開発を初めて外注する場合、フレームワークの将来性、費用、会社の選び方が気になります。ここでは、問い合わせ前に特に質問されやすい内容を回答します。
2026年時点でYiiはまだ使えますか?
はい、Yii 2.0.55が2026年5月9日にリリースされており、既存のYii 2システムを継続利用する選択肢はあります。ただし、Yii 2のサポート期限やPHPの対応範囲を確認し、Yii 1.1を使っている場合は、保守期限までに更新・移行計画を立てることが重要です。新規開発では、将来のPHP更新、担当者の確保、テスト自動化まで含めて判断します。
Yiiのシステム開発費用はいくらですか?
小規模な社内管理画面なら150万〜400万円、中規模の受発注・在庫・顧客管理なら500万〜1,200万円、大規模で複数拠点や基幹連携を含む場合は1,200万〜5,000万円超が一つの推定目安です。Yii自体はオープンソースで、ライセンス費は基本的にかかりませんが、要件定義、設計、テスト、データ移行、クラウド、運用保守に費用がかかります。画面数や帳票数だけでなく、利用者数、ピーク負荷、外部連携、既存データの品質で見積もりは変わります。
開発会社への問い合わせで何を伝えればよいですか?
新規開発では、実現したい業務、利用者、必要な画面、帳票、外部サービス、希望時期、予算感を伝えます。既存Yiiシステムなら、YiiとPHPのバージョン、DB、サーバー構成、ソースコードと設計書の有無、現在の障害や改修要望をまとめます。最初から完璧な仕様書を作る必要はありませんが、業務フローと困りごとを共有し、要件定義をどの会社に任せるかを明確にします。
まとめ|Yiiの実績と保守体制を比較して依頼先を決めましょう

比較の結論
Yiiのシステム開発会社を選ぶときは、Yiiに対応できるという一言だけでなく、どのバージョンの実績があるか、受発注・在庫・求人・検索など自社に近い業務を経験しているか、PHP・DB・クラウドまで扱えるかを確認します。株式会社riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援し、業務成果とシステム定着を含めて相談したい企業に向いています。
問い合わせ前にそろえる情報
アトムスコンピュータサービスは受発注・在庫・予約、ジョイディアはYii2の求人や検索・会員、リードは求人システム、サイバーノーツは幅広い企業向けシステム、Auto-IDフロンティアはYii2・在庫販売管理・既存改修の確認先になります。候補会社には同じ資料を渡し、要件定義、開発、テスト、移行、保守の費用と担当範囲を分けた提案を依頼します。
Yiiは独自業務をWebシステム化するための有力な選択肢ですが、フレームワークだけで業務課題が解決するわけではありません。既存資産を活かすのか、段階的に移行するのか、SaaSや他システムと連携するのかを整理し、現場で使い続けられる運用と将来の保守期限まで含めて発注先を決めることが成功への近道です。
▼全体ガイドの記事
・Yiiのシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
・サービス概要資料のURLはこちら >>>
・お問合せページのURLはこちら >>>
・お役立ち資料のURLはこちら >>>


株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
