Yiiのシステム開発費用は、社内向けの小規模な業務Webシステムなら150万〜400万円程度、受発注・在庫・顧客管理まで含む中規模なら500万〜1,200万円程度、大規模な基幹連携や高い可用性まで求める場合は1,200万〜5,000万円超が一つの目安です。
ただし、これはYii専用の公的統計ではなく、一般的なPHP製の業務システム開発相場と、要件・連携・データ量・非機能要件をもとにした概算です。この記事では、Yiiのライセンス費と開発費を混同しない考え方、費用の内訳、価格帯が変動する理由、見積もりの比較方法、既存Yiiの保守・移行費用、予算を抑える進め方まで、発注前に確認したいポイントを整理します。
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・Yiiのシステム開発の完全ガイド
Yiiのシステム開発費用を考える前の全体像

最初に押さえたいのは、Yiiは完成済みの業務パッケージではなく、PHPでWebアプリケーションを構築するためのオープンソースフレームワークだという点です。したがって「Yiiを導入する料金」だけでシステムが完成するわけではなく、業務を整理する費用、画面やデータベースを設計する費用、実装・テスト・移行・運用の費用が全体予算になります。
Yiiのシステムとは何ですか?
Yiiのシステムとは、Yiiを土台にして企業ごとの業務Webアプリケーションを作り込んだものです。たとえば、受発注、在庫、顧客、求人、予約、会員、社内ポータル、EC、外部サービスと連携するAPIなどが該当します。YiiにはModel・View・Controllerを分けるMVC構造、データベース操作、入力検証、一覧表示、ページネーション、REST API、認証・認可、マイグレーションなどの部品がありますが、自社の業務ルールや権限設計、帳票、法令対応まで自動で決まるわけではありません。
Yiiのライセンス費が無料でも開発費が必要なのはなぜですか?
Yii自体はオープンソースのため、一般的な商用パッケージのようなフレームワーク利用料は基本的に発生しません。一方で、要件定義、UI設計、DB設計、プログラミング、レビュー、テスト、クラウド構築、データ移行、セキュリティ対策は必要です。無料なのは主に土台のライセンス費であり、業務を安全に使える状態へ変えるための人件費や環境費まで無料になるわけではありません。Yiiを選ぶことで既存PHP資産や共通部品を活かしやすくなる可能性はありますが、費用がゼロになると考えると見積もりを誤ります。
Yiiのシステム開発費用・相場はいくらですか?

Yiiのシステム開発費用は、作る範囲をそろえなければ会社間で単純比較できません。ここでは税別の概算として、社内利用の小規模、中規模の業務Web、大規模な基幹・外部連携、既存Yiiの改修に分けます。実際の金額は、画面数や利用者数、データ移行の難しさ、品質保証の水準を確認した見積もりで決まります。
小規模なYiiシステムは150万〜400万円程度です
ログイン、1〜3個程度のマスタ管理、一覧・検索・登録・更新、CSV出力、簡易的な権限管理を社内向けに提供する規模なら、150万〜400万円程度が一つの推定レンジです。開発期間は2〜4か月程度が目安になります。既存の認証基盤やデータベースを使え、帳票や外部連携が少なく、スマートフォン向けの複雑な画面も不要なら、下限に近づきやすいです。
一般的なシステム開発の2026年相場として、SIAは小規模を100万〜300万円、中規模を500万〜1,000万円、大規模を1,000万円〜数千万円以上と整理し、人月単価を60万〜200万円程度としています(出典:SIA「システム開発の費用・相場 2026年版」)。Yii向けの150万〜400万円というレンジは、Yii固有の統計ではなく、社内業務Webとしての機能範囲を加味した推定です。
中規模の業務システムは500万〜1,200万円程度です
受発注・在庫・顧客管理、部署別の権限、帳票、外部API、既存データの移行を組み合わせる場合は、500万〜1,200万円程度、期間は4〜9か月程度が目安になります。たとえば、営業が受注を登録し、倉庫が在庫を確認し、経理が請求データを出力するように複数部署の業務をつなぐと、単純なCRUD画面だけでは足りません。締め処理、取消、承認、在庫引当、再計算などの例外処理が工数を押し上げます。
モカモコの2026年目安では、業務システムの費用は300万〜1,500万円、開発期間は4〜12か月とされています。また、会員機能30万〜80万円、管理画面50万〜200万円、API連携30万〜100万円など、機能単位でも幅が示されています(出典:モカモコ「システム開発の費用相場完全ガイド 2026年版」)。自社の要件をこのような機能の組み合わせに分解すると、見積もりの妥当性を確認しやすくなります。
大規模・基幹連携型は1,200万〜5,000万円超です
複数拠点、多数の権限、数十万規模の会員や取引データ、会計・給与・物流との連携、監査ログ、冗長化、災害対策、段階移行まで必要なら、1,200万〜5,000万円超となる可能性があります。期間も9か月〜2年程度と長期化しやすくなります。価格帯の上限はYiiの利用料で決まるのではなく、業務を止めないための設計、性能検証、移行リハーサル、運用体制、複数チームの調整によって決まります。
「大規模なら必ずこの金額」という断定はできません。SaaSや既存パッケージで標準機能を代替できれば下がる一方、独自の業務ルールや高い可用性が必要なら上がります。見積書では、開発費だけでなく、移行期間中の二重運用、利用部門の受入テスト、データ補正、教育、リリース後の問い合わせ対応まで含むかを確認してください。
Yiiのシステム開発費用の内訳は何ですか?

総額だけを見ていると、安い見積もりの理由も高い見積もりの理由も分かりません。Yiiのシステムでは、要件定義・企画、設計、実装、テスト、データ移行・導入、クラウドや運用設計に分けて、何が含まれるかを確認することが重要です。
要件定義・設計は全体費用の土台です
要件定義では、誰が、いつ、どのデータを使い、どの条件で承認・取消・修正するかを明確にします。画面一覧、帳票一覧、権限一覧、外部連携一覧、データ項目、非機能要件を作り、Yiiで実装する範囲とSaaS・既存パッケージへ任せる範囲を決めます。設計では、DBの正規化、URLやAPI、エラー処理、ログ、バックアップ、テスト方針まで定めます。ここが曖昧なまま着手すると、後から仕様変更が発生し、開発費だけでなく納期も膨らみます。
工程割合は案件によって異なりますが、一次Q&Aの目安では要件定義10〜15%、設計25〜35%、開発30〜40%、テスト15〜20%、移行・導入5〜10%程度です。モカモコも要件定義・設計15〜20%、開発50〜60%、テスト15〜20%、環境構築・リリース10〜15%という配分を示しています。割合は会計処理のように固定するものではなく、機能の難しさと品質基準を読み解くための補助線として扱ってください。
開発・テスト費用は業務ルールと品質水準で変わります
YiiにはGiiによるModelやCRUDのひな形生成、Active Record、GridView、バリデーションなど、管理画面の初期実装を助ける機能があります。しかし、生成したコードを本番に置くだけでは不十分です。認可、入力制御、業務上の例外、同時更新、メールや帳票の失敗時処理、監査ログまで実装する必要があります。自動生成で短縮できるのは骨格づくりの一部であり、要件の確認や品質保証を省略できるわけではありません。
テスト費用には、単体テスト、画面やAPIの結合テスト、受入テスト、データ移行後の照合、権限別テスト、負荷テスト、脆弱性確認などが含まれます。たとえば在庫数を複数担当者が同時に更新する、承認済みの注文を取消する、外部APIが停止している間に再送する、といった場面をテストケースにします。試験を削ると初期費用は下がって見えますが、リリース後の障害対応や業務停止のコストが増える可能性があります。
データ移行・導入・運用準備にも費用がかかります
既存のExcel、古いPHPシステム、基幹システムからデータを移す場合、項目の対応付け、重複削除、表記ゆれの統一、欠損値の扱い、過去データの保存方針を決める必要があります。移行用プログラムを作るだけでなく、テスト環境での移行、件数・合計金額の照合、本番移行のリハーサル、切り戻し手順まで含めて計画します。データが汚れているほど、移行費用は開発画面数とは別に増えます。
本番環境では、Web・API・DB・ファイル保管・監視・バックアップを分ける構成、DockerやCI/CD、SSL、アクセス制御、障害通知などが必要になります。利用者数やピーク時間によっては負荷試験や冗長化も必要です。AWSなどのクラウド利用料は開発会社への支払額とは別に発生するため、初期構築費と月額のインフラ費を分けて提示してもらうと、予算の見通しが立ちます。
Yiiのシステム費用が変動する主な要因

同じYiiを使っていても、業務の複雑さと運用条件が違えば見積もりは大きく変わります。「Yiiだから安いか高いか」ではなく、価格を押し上げる要因を分解して比較することが大切です。
画面数・機能数・利用者数が増えるほど工数が増えます
ログイン画面が1つ増えるだけなら影響は限定的ですが、業務機能が増えると画面、DB、権限、帳票、テストが連動して増えます。受注登録、承認、出荷、返品、請求という流れなら、正常系だけでなく各段階の取消や差戻しも必要です。利用者が増える場合は、同時アクセス、検索性能、キャッシュ、キュー処理、監視なども検討します。
外部連携とデータ移行は見落としやすい費用です
会計、決済、物流、勤怠、CRM、メール配信、スマートフォンアプリなどと連携する場合、相手側の仕様確認、認証、エラー処理、再送、データ同期のタイミングを設計します。APIがあっても、項目定義や制限、料金、障害時の対応が異なるため、単なる接続作業として扱えません。連携先が増えるほど、結合テストと運用監視も増えます。
既存Yiiシステムの改修では、ソースコードだけでなく、PHPのバージョン、YiiとComposer依存パッケージ、DB、バッチ、cron、サーバー設定、テストの有無を最初に調査します。設計書がない、担当者が退職している、同じDBを複数処理が更新しているといった状態では、調査・引き継ぎ費用が新規画面の実装費を上回ることもあります。
セキュリティ・性能・Yiiのバージョンも価格に影響します
個人情報、決済情報、従業員情報を扱う場合は、権限、操作ログ、暗号化、バックアップ、脆弱性診断、侵入対策、復旧手順まで要件に含めます。24時間監視、厳格なSLA、RTO・RPO、複数AZの冗長化、負荷試験を求めるほど初期構築費と月額運用費は上がります。標準的な社内ツールと、停止が許されないサービスを同じ予算で考えないことが重要です。
2026年時点でYii 2の2.0.50以降は、公式リリースサイクル上、PHP 7.3以上・8.4以下を前提とし、セキュリティおよびPHP互換性修正は2026年11月23日まで、EOLは2027年11月23日とされています(出典:Yii公式「Release Cycle」)。Yii 1.1は保守モードでEOLが2026年12月31日です。既存システムなら、PHP更新だけで済むのか、Yii2への段階移行や別技術への刷新まで行うのかで費用が大きく変わります。
Yiiのシステム開発を費用超過させない進め方

費用を管理するには、最初からすべての機能を確定したつもりになるより、判断が必要な事項を早い段階で見える化することが有効です。Yiiで作る理由、SaaSやパッケージと分ける理由、最初のリリースに必要な機能を合意し、各工程の成果物を確認しながら進めます。
企画・要件定義で業務と優先順位を確定します
現行業務を担当者への聞き取りだけでなく、実際の帳票、Excel、メール、承認記録を確認しながら整理します。業務フローに担当者、入力項目、判断条件、例外、保存期限を重ね、機能一覧と優先順位を作ります。そのうえで、第一段階を「ログイン・主要マスタ・中核業務・最低限の帳票・権限」に絞り、将来追加する分析画面や自動化機能を分けます。
この段階でYii1かYii2か、既存資産を改修するか、新規に作るか、他サービスと連携するかを比較します。現行システムのPHPやDBが古い場合は、開発開始前に診断フェーズを設け、調査費を別見積もりにします。調査を無料作業として曖昧に扱うと、後から想定外の追加費用になりやすいためです。
設計・開発では変更を管理しながら実装します
画面設計、DB設計、API設計、権限設計、インフラ構成、ログやバックアップの方針を先に確認します。YiiのGiiでひな形を作りやすい領域は効率化し、独自の承認・計算・連携・権限はレビューを厚くします。毎週または隔週で動く画面を確認し、仕様の不明点を早く解消すると、完成間際の大幅な作り直しを減らせます。
追加要望は、契約上の変更管理に沿って、追加工数・納期・既存機能への影響を記録します。特に帳票の見た目、CSVの列順、権限の例外、メール文面は後から変更されやすい項目です。初回見積もりに含める範囲と、別途見積もりになる範囲を明文化すると、発注者と開発会社の双方が予算を管理しやすくなります。
テスト・移行・リリースで業務を止めない準備をします
テストでは、開発会社だけでなく実際の利用部門が受入条件を確認します。受注から請求までの一連のシナリオ、権限ごとの見え方、異常時の再処理、データ件数や金額の整合性を確かめます。移行では、テスト移行と本番移行を分け、旧システムをいつ停止するか、問題があった場合に戻せるかを決めます。
リリース後の初期サポート、問い合わせ窓口、障害の優先度、バックアップ復元、脆弱性対応、PHP・Yii・Composer依存の更新責任も契約に含めます。2026年5月に公開されたYii 2.0.55では、CVE-2026-39850へのセキュリティ修正や新しいPHPへの互換性改善が案内されています(出典:Yii公式「Yii 2.0.55」)。フレームワークが更新される前提で、保守予算を計画してください。
Yiiの見積もりを比較するときのポイント

見積もりは合計金額の安さだけでなく、同じ条件で比較できる形にそろえることが大切です。開発会社へ相談する前に現状と目的を整理し、見積書では作業範囲、成果物、前提、除外事項、追加料金の条件を確認します。
要件と前提条件をそろえて見積もりを依頼します
相談時には、現行システムの有無、YiiとPHPのバージョン、DB、利用者数、画面数、主要な業務フロー、帳票、外部連携、データ件数、希望時期、保守の希望を伝えます。設計書やソースコードがあるなら共有し、ない場合は現状調査が必要だと明記します。予算上限だけを伝えるのではなく、絶対に必要な業務と後回しにできる機能を分けると、現実的な案が出やすくなります。
複数社を比較し、Yii以外の対応力も確認します
2〜3社程度へ同じ資料を渡し、要件定義から保守までの提案を比較します。確認したいのはYiiの経験年数だけではありません。PHP・Composer・DB・クラウド・API・セキュリティを一体で扱えるか、Yii1からYii2への段階移行や既存コードの調査ができるか、担当エンジニアと直接話せるかを確認します。公開実績があっても、現在その技術者が在籍しているか、今回の案件に参加するかは別途確認が必要です。
見積書は、要件定義、設計、実装、テスト、移行、インフラ構築、プロジェクト管理、保守を分けた形式が望まれます。作業時間や人月だけでなく、納品物、検収条件、修正回数、保証期間、障害対応の時間帯、ソースコードと設計書の権利・引き渡し条件まで確認してください。安い見積もりでも、移行・テスト・保守が除外されていれば、後から総額が上がる可能性があります。
追加費用と保守範囲を契約前に決めます
仕様変更、外部サービスの仕様変更、データの想定外の汚れ、PHPやライブラリの更新、脆弱性対応、利用者数の増加など、開発後にも費用が発生する要因があります。保守契約では、月額に含まれる監視・バックアップ・問い合わせ・軽微改修の範囲と、別途見積もりになる機能追加や障害対応を分けてください。
年間保守費は、一般的な目安として初期開発費の15〜20%程度とされることがあります。ただし、これはYii案件を対象にした公的な固定料率ではありません。障害対応の時間帯、更新作業、脆弱性診断、監視、バックアップ、SLA、法改正対応をどこまで含むかで変わるため、料率だけでなくサービス内容と上限時間を確認してください。
Yiiのシステム開発費用を最適化する方法

コスト最適化は、単価を下げることではなく、価値の低い作業や手戻りを減らし、必要な品質へ予算を集中することです。特にYiiでは、既存資産を活かせる範囲と、将来の保守性のために投資すべき範囲を見極めることが重要です。
最小限の機能から段階的に開発します
最初から全社のすべての業務を再現するのではなく、最も効果が大きい一つの業務フローを選びます。たとえば、受注登録と在庫確認を第一段階とし、分析ダッシュボードや複雑な自動通知は利用状況を見て第二段階に回します。MVPで実際の利用者からフィードバックを得ると、使われない機能へ先に予算をかけるリスクを抑えられます。
ただし、後から拡張するためのAPI、権限、DBの基本設計、ログ、バックアップまで削るのは適切ではありません。初期機能を絞る部分と、将来の追加に備えて最初から設計する部分を分けます。短期の安さだけを優先すると、後から作り直す二重コストが発生するためです。
SaaS・パッケージ・スクラッチを使い分けます
会計、勤怠、請求など法改正が頻繁な領域は、標準SaaSやパッケージを採用し、YiiのシステムとはAPI・CSV・EDIで連携する方が合理的な場合があります。一方、受発注や在庫の独自ルール、社内の競争力に直結する業務は、Yiiでスクラッチ開発する価値があります。すべてを自社専用に作るのではなく、変更が多い領域と差別化したい領域を分けてください。
保守しやすい設計へ投資して将来費用を抑えます
安く作るためにテスト、ログ、ドキュメント、依存パッケージの管理を削ると、担当者が変わったときの調査費や障害対応費が増えます。ソースコードをバージョン管理し、DBマイグレーションを使い、環境構築手順とテスト仕様を残しておくと、更新や引き継ぎがしやすくなります。Yii公式ガイドでも、マイグレーションはDBスキーマ変更を管理し、履歴確認や再適用に使える仕組みとして説明されています(出典:Yii公式「Working with Databases: Migrations」)。
開発会社へ依頼する場合は、ソースコード、設計書、DB定義、インフラ構成、テスト結果、運用手順、アカウントの管理責任を納品物として確認します。Giiなどの開発用機能を本番に残さない、認証情報を安全に管理する、ログに個人情報を出さないといった基本も、見積もりと運用設計に含めてください。
Yiiのシステムの保守・運用費用はいくらですか?

保守・運用費用は、開発後に安定稼働させるための継続費用です。初期開発費の15〜20%程度を年間保守の目安にする考え方がありますが、監視や障害対応をどの程度求めるかで変わります。月額のクラウド利用料、ドメイン・証明書、バックアップ、監視サービスなどの実費も別に整理します。
保守契約に含める作業を分けます
月額保守に含める候補は、稼働監視、バックアップ確認、障害の一次受付、軽微な不具合修正、PHP・Yii・Composer依存の更新、脆弱性情報の確認です。機能追加、大幅な画面変更、データクレンジング、法令改正に伴う業務変更、夜間の緊急対応は、別枠になる場合があります。何時間まで含むのか、未使用時間を繰り越せるのか、対応時間帯と復旧目標は何かを契約書で確認してください。
バージョン更新・移行の予算を先に確保します
Yii1や古いYii2を使っている場合、毎月の保守費だけでなく、PHP更新、ライブラリの互換性確認、テスト環境の再構築、脆弱性対応、段階的な機能移行の費用を計画します。公式のリリースサイクルとPHPのサポート状況を定期的に確認し、EOL直前に慌てて全面刷新しないことが重要です。既存画面をそのまま移すのではなく、利用されていない機能を整理してから移行すれば、刷新範囲を抑えられる場合があります。
Yiiのシステム開発費用に関するよくある質問(FAQ)

Yiiの採用を検討する際には、フレームワークの特徴だけでなく、費用の見方や既存資産の扱いについて質問が出やすくなります。ここでは、発注前に特に確認されることの多い疑問へ、金額の前提を崩さずに回答します。
Yiiなら他のフレームワークより安く開発できますか?
Yiiのライセンス費は基本的に無料ですが、総開発費が必ず他のフレームワークより安くなるわけではありません。GiiやDB部品によって管理画面の骨格を効率よく作れる可能性はありますが、業務要件、担当者の経験、既存資産、テスト範囲、保守体制が総額を左右します。Yiiに慣れた会社を選び、既存コードや共通部品を活かせる案件なら、費用と期間を抑えられる可能性があります。
既存のYiiシステムの改修費用はどれくらいですか?
PHP更新、脆弱性対応、画面追加、API連携などの既存Yii改修は、案件単位で50万〜500万円程度、期間は2週間〜4か月程度を一つの推定レンジとできます。ただし、ソースコードや設計書の状態、Yii1かYii2か、テストの有無、DBの複雑さで大きく変わります。最初に現状調査を行い、調査費、改修費、移行費、保守費を分けた見積もりを取得してください。
Yiiのシステム開発は予算いくらから相談できますか?
小規模な社内向け業務Webなら150万〜400万円程度を一つの検討レンジにできますが、予算だけで実現可否は判断できません。まず、目的、利用者、主要業務、必要なデータ、外部連携、希望時期、セキュリティや保守の条件を整理し、段階的な案を含めて相談することをおすすめします。500万円未満で第一段階を作り、利用状況を確認して追加開発するような計画が適する場合もありますが、案件の内容によって異なります。
まとめ:Yiiのシステム費用は要件と保守まで含めて判断します

Yiiのシステム開発費用は、社内向けの小規模なら150万〜400万円程度、中規模の業務システムなら500万〜1,200万円程度、大規模な基幹連携や高可用性まで含めるなら1,200万〜5,000万円超が推定レンジです。いずれもYii専用の確定統計ではなく、2026年の一般的なWeb・業務システム相場と、機能・連携・データ量・非機能要件を組み合わせた概算です。
初期費用・運用費・将来の移行費を分けて考えます
見積もりでは、要件定義・設計・開発・テスト・データ移行・インフラ構築を分け、保守契約とクラウド実費も別に確認してください。既存Yii1の保守期限、PHPやComposer依存パッケージの更新、Yii2や他技術への段階移行も、将来の費用として計画します。初期費用だけでなく、3年程度の運用・更新・障害対応まで見通すと、安さだけではない比較ができます。
Yiiを使い続けるかも費用と事業価値で判断します
Yiiは、既存のPHP資産や独自の業務ルールを活かしながら、受発注、在庫、顧客、求人、会員、APIなどを構築する選択肢です。一方で、フレームワークのライセンスが無料でも、業務整理、セキュリティ、移行、テスト、保守は必要です。複数社へ同じ要件を渡し、Yiiの実績だけでなくPHP・DB・クラウド・運用・移行まで任せられる体制を確認して、自社にとって継続しやすい提案を選んでください。
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・Yiiのシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
