Zabbixのシステム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

Zabbixのシステム開発を依頼するなら、Zabbix本体の無料性だけでなく、監視設計・構築・通知・運用保守まで含めて提案できる会社を選ぶことが重要です。

この記事では、Zabbixのシステム開発で相談しやすい会社を、株式会社riplaを最初に、計6社紹介します。大規模SI、インフラ運用、金融・公共、製造・工場、Linux・オンプレミス、クラウド・IoTという得意領域の違いを整理し、費用相場、確認すべき契約条件、問い合わせ時の質問まで解説します。

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・Zabbixのシステム開発の完全ガイド

Zabbixのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

Zabbixのシステム開発でパートナーを比較するイメージ

Zabbixはサーバー、ネットワーク機器、仮想マシン、クラウド、データベース、Webサービス、IoT機器などを一元監視できるオープンソースの統合監視プラットフォームです。ただし、インストールしただけで業務に役立つわけではありません。監視対象、収集間隔、しきい値、通知先、エスカレーション、障害時の手順まで設計して初めて、実用的な「Zabbixのシステム」になります。

ソフトウェアより監視設計が成否を分けるためです

導入直後は、CPU使用率やディスク容量の監視を追加するだけで成果が見えやすいです。しかし運用が始まると、障害とはいえない一時的な負荷で通知が鳴る、担当者が不在でも同じ人へ通知される、通知を受けても復旧手順がない、といった問題が起こりやすいです。監視項目を増やすことより、業務影響のある状態だけを適切に検知し、誰が何分以内に対応するかを決めることが重要です。

たとえば同じ100台のサーバーでも、5分間隔で基本メトリクスを収集する構成と、1分間隔でログ・プロセス・アプリケーション・証明書期限まで監視する構成では、アイテム数、データベース容量、通知調整の工数が変わります。Zabbixの見積を台数だけで比較すると、導入後の性能問題や追加費用を見落としやすいです。

発注前に費用と引き継ぎ範囲を確認するためです

Zabbix本体は無料でダウンロードして利用できますが、無料なのはソフトウェアのライセンス部分です。クラウド利用料、監視サーバーやデータベースの基盤費、要件定義・監視設計・構築・試験の人件費、テンプレート作成、APIやWebhook連携、バックアップ、アップグレード、運用保守は別に考える必要があります。

発注時は、見積書に「要件定義」「OS・DB設計」「Zabbix ServerとFrontendの構築」「AgentやProxyの設定」「監視項目とトリガーの設計」「通知連携」「性能試験」「運用設計」「教育」「保守」を分けて記載してもらうと比較しやすいです。さらに、テンプレート、設定ファイル、APIスクリプト、IaC、運用手順書、監査ログの扱い、契約終了時のデータ返却まで確認すると、特定会社への依存を抑えやすくなります。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaのシステム開発支援のイメージ

株式会社riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

業務要件とシステム定着をつなげられる点が強みです

Zabbixを導入する目的が単なる死活監視ではなく、業務システムの安定稼働や障害対応の標準化である場合、監視設定だけでなく業務フローとの接続が必要です。riplaは、営業・顧客・生産・販売管理などの基幹領域を含むシステム支援を行ってきたため、どの業務を止めたくないのか、障害時にどの部門へ知らせるのか、運用担当者がどの画面や手順を使うのかを整理する相談先として検討できます。

特に、既存の業務システムや社内DXと監視基盤を一緒に見直したい企業では、Zabbix単体の設定項目に閉じず、業務上の優先順位から要件を作りやすいです。監視テンプレートやZabbix固有の認定資格、24時間運用の実施範囲は案件ごとに確認が必要ですので、初回相談時に対象環境と必要な対応時間を伝えることが大切です。

業務システムとの連携や内製化を重視する企業に向いています

外部会社にすべてを任せるのではなく、導入後に自社で運用できる状態を目指す場合は、操作説明だけでなく、監視項目の考え方、トリガーの調整方法、通知の抑制、障害時の一次切り分けまで引き継ぐ必要があります。riplaへ相談する際は、Zabbixの構築範囲に加えて、要件整理、業務部門との合意形成、運用手順の作成、社内担当者への移管をどこまで依頼したいかを明確にするとよいです。

また、既存システムの刷新や追加開発を伴う場合は、監視を後付けにせず、開発・テスト・リリースの計画に組み込むことが重要です。Zabbixに関する導入実績や支援体制は案件によって異なるため、対象ホスト数、クラウドやオンプレミスの比率、通知連携、保守時間帯を提示して、対応方法と見積の内訳を確認してください。

SCSK株式会社|大規模SIとIT基盤の統合を相談しやすい

大規模なIT基盤を監視するイメージ

SCSK株式会社は、Zabbix公式の日本向けパートナー一覧に掲載されている実在企業です。公式一覧ではプレミアムパートナーおよびZabbix Certified Trainerとして表示され、システム開発、ITインフラ構築、ITマネジメント、BPO、ITハード・ソフト販売まで幅広いサービスを提供すると説明されています。

既存の大規模IT環境と監視を統合しやすい点が特徴です

大規模企業では、Zabbixだけを新設するのではなく、既存のネットワーク、認証、ITサービス管理、バックアップ、運用監視センターなどと接続する必要があります。複数の拠点や事業部をまたぐ案件では、監視対象の追加ルール、Proxyの配置、権限分離、エスカレーションの統一まで設計しなければ、担当者ごとに異なる設定が増えてしまいます。

SCSKのようにシステム開発からITインフラ、運用管理まで扱う会社へ相談する場合は、Zabbixの設定だけでなく、周辺の運用プロセスを含めた全体設計を相談しやすいです。プレミアムパートナーの表示は大規模導入や統合、サポート能力を示すものですが、案件ごとの担当者資格や責任分界を保証するものではありませんので、提案書で確認してください。

問い合わせ時はグローバル対応と保守範囲を確認します

海外拠点を含む環境では、対応言語、時差をまたぐ障害連絡、海外ネットワークのProxy配置、各地域の運用責任者を確認する必要があります。SCSKの公式パートナー紹介でも、住友商事をはじめとする顧客の世界各国におけるITシステム・ネットワークのサポート実績が説明されていますが、自社案件で同じ体制を利用できるかは契約条件によって変わります。

見積を比較する際は、監視設計と構築の初期費用だけでなく、24時間365日の一次受付、障害切り分け、月次レポート、Zabbixのアップグレード、テンプレート追加、構成変更の単価を分けて確認してください。大規模な基幹システムと一体で計画する企業に適していますが、小規模案件では必要なサービスだけを切り出せるか確認すると、過剰な契約を避けやすいです。

クロス・ヘッド株式会社|構築後の運用監視までまとめやすい

インフラ運用と監視を行うイメージ

クロス・ヘッド株式会社は、Zabbix公式の日本向けパートナー一覧に掲載されている実在企業です。公式紹介では、システム設計、導入、ハウジング、運用、監視、オンサイト保守というシステムサイクルを支援する会社として説明されています。Zabbixを導入して終わりにせず、運用を外部へ委託したい企業が比較しやすい候補です。

導入後の監視運用と保守を一体で考えやすいです

Zabbixの導入でつまずきやすいのは、障害を検知するところまで作った後です。通知を受けた担当者がサーバーへログインできない、アプリケーションの再起動手順がない、営業時間外の連絡先が決まっていない、といった運用上の穴があると、監視データがあっても復旧時間は短くなりません。

設計・導入・運用・監視・オンサイト保守までを相談できる会社であれば、監視項目の設計と運用体制を同じプロジェクトで検討しやすいです。特に、インフラ担当者が少ない企業や、夜間の一次受付を自社だけで持てない企業では、アラートの受信後にどこまで対応するのかを契約に明記することが大切です。

監視センターの役割とSLAを細かく確認します

運用監視を委託する際は、「監視します」という言葉だけで判断せず、監視対象、受付時間、通知の方法、一次切り分け、手順書に基づく操作、担当者へのエスカレーション、オンサイト対応の有無を分けて確認してください。電話通報が含まれるのか、メールのみなのか、障害の重要度を誰が判定するのかによって、実際のサービス価値が変わります。

また、運用を委託しても、監視設定の変更権限やテンプレートの所有権が発注側に残るようにすると、将来の内製化や別会社への移管がしやすいです。月額費用の中に含まれる変更回数、追加ホストの単価、休日対応、月次報告の内容、障害記録の保管期間を見積書と契約書の両方で確認してください。

株式会社大和総研|金融・公共系の非機能要件を重視しやすい

金融や公共分野のシステムを監視するイメージ

株式会社大和総研は、Zabbix公式の日本向けパートナー一覧に掲載されている実在企業です。公式紹介では、証券・銀行・保険などの金融機関、一般事業会社、官公庁、地方公共団体に対して、システムコンサルティング、大規模基幹系システムの設計・構築・保守、データセンター、アウトソーシングを提供すると説明されています。

可用性・監査・データセンター運用を含めて考えやすいです

金融や公共のシステムでは、監視画面が見られることだけでなく、障害を検知できること、通知履歴を追跡できること、権限が分離されていること、データの保存期間と保管場所が説明できることが求められます。Zabbixのユーザー権限、データベース、バックアップ、Proxy、冗長化、変更管理を、基幹システムの非機能要件と合わせて設計する必要があります。

大和総研の公式紹介では、Zabbixを顧客要望に合わせてカスタマイズし、他のOSSと組み合わせて最適なシステム運用を可能にすると説明されています。単独の監視製品に依存せず、既存の運用基盤やデータセンターサービスと組み合わせたい案件で、技術面と運用面の提案を比較しやすいです。

要件定義と責任分界を文書で確認します

金融・公共案件では関係者が多く、Zabbixの設定会社、インフラ会社、アプリケーション会社、運用部門の責任分界が曖昧になりやすいです。障害の一次受付から原因調査、アプリケーション担当への連携、復旧確認、再発防止の報告までをRACIや運用フローに落とし込んでください。

特定業界の実績があることだけで選ばず、自社の監査基準、委託先管理、ログの国外移転、個人情報を含む監視データの扱い、脆弱性情報の確認方法を聞くことが大切です。公式パートナーの掲載は候補を絞る材料であり、自社の要件に対する適合性と担当体制を確認してから契約してください。

アットフィールズテクノロジー株式会社|工場・製造業の24時間監視に対応

工場や設備の監視を行うイメージ

アットフィールズテクノロジー株式会社は、Zabbix公式の日本向けパートナー一覧に掲載されている実在企業です。公式紹介では、工場のスマート化を支援し、システム環境の構築から運用、データ解析、工法開発・改善までを扱う会社と説明されています。Zabbixを用いた工場生産システムの監視・運用、24時間の有人監視、メールや電話による通報、手順書に基づく一次対応、クラウド型Zabbix監視も紹介されています。

工場のITと設備運用を一緒に見直しやすいです

工場では、サーバーやネットワーク機器だけでなく、生産システム、設備に接続された機器、拠点間回線、監視カメラ、電力や温湿度など、ITと現場設備を横断して見なければならないことがあります。障害の影響が生産停止に直結する場合は、単にアラートを送るだけでなく、電話通報や手順書に基づく一次対応まで含めた体制が重要です。

公式紹介にある24時間有人監視やクラウド型サービスは、工場に専任の監視担当者を置きにくい企業にとって比較材料になります。ただし、設備側のプロトコル、ネットワーク分離、現場への入場手続き、夜間の連絡網、復旧操作の権限は案件ごとに異なりますので、PoCで実際の通信断や設備停止を想定して確認してください。

有人対応とクラウド利用の範囲を分けて確認します

クラウド型Zabbix監視を利用する場合は、監視サーバーの保守やZabbix運用を任せられる一方、監視対象へ接続する経路やログの保存場所、バックアップ、契約終了時のデータ返却を確認する必要があります。オンプレミスの工場環境をクラウドから監視できるか、Proxyをどこに置くか、通信断時に何を保持するかも設計に含めてください。

24時間対応という表示があっても、監視、電話連絡、一次対応、現地復旧は別のサービスである場合があります。月額費用に含まれる時間帯、電話通報の条件、復旧操作の範囲、オンサイト費用、手順書の改訂方法を確認すると、自社が期待するサービスとの差を減らせます。

株式会社クロノステクノロジー|クラウド・IoTと監視を連携

クラウドやIoTデータを監視するイメージ

株式会社クロノステクノロジーは、Zabbix公式の日本向けパートナー一覧に掲載されている実在企業です。公式紹介では、コンピュータシステムのコンサルティング、設計、開発、販売、保守、運用管理に加えて、AWSやAzureでのWeb開発、IoTデバイスを活用するプラットフォーム、画像解析、データ解析を得意領域として説明されています。

クラウドアプリケーションとIoTを横断して設計しやすいです

AWSやAzure上のアプリケーション、IoTデバイス、データ処理基盤をまとめて監視する場合は、OSのメトリクスだけでなく、APIの応答、データ取り込みの遅延、デバイスの接続状態、メッセージの滞留、証明書の期限などを監視する必要があります。Zabbixの標準テンプレートで足りない部分は、API、Webhook、外部スクリプト、カスタムテンプレートで補う設計になります。

クラウドのマネージド監視とZabbixを使い分ける場合は、どのメトリクスをクラウド側に残し、どの障害をZabbixで横断管理するかを先に決めることが大切です。監視製品を増やすだけでは運用が複雑になるため、通知先、タグ、障害の重要度、担当チームを共通化する提案ができるか確認してください。

データ量と連携開発の見積条件を確認します

IoT監視では、デバイス数だけでなく、1台あたりのメトリクス数、送信間隔、通信断時の再送、ログ量、保存期間が費用と性能に影響します。クラウド料金、Zabbix Cloudの利用料、データベースのストレージ、連携開発、保守の費用を分けて見積もってもらい、将来のデバイス増加時にどの程度まで拡張できるかを確認してください。

また、画像解析やデータ解析のシステムでは、監視データに機密情報や個人情報が含まれる場合があります。管理権限、TLS、APIキーや秘密情報の保管、監査ログ、クラウドのデータ保存場所、契約終了時のデータ削除を要件化し、開発会社がどの運用を担当するかを明確にしてください。

Zabbixのシステム開発会社を選ぶ5つのポイント

Zabbixの開発会社を選ぶポイントのイメージ

候補会社を選ぶときは、公式パートナーかどうかだけで決めず、自社の環境と運用要件に適合するかを比べてください。特に、監視対象の台数、1秒あたりの新規値(NVPS)、アイテム数、収集間隔、ログ量、保存期間、ProxyやHAの有無を同じ資料にまとめると、会社ごとの見積条件をそろえやすいです。

実績は社名ではなく自社に近い条件で確認します

「大企業の実績がある」という説明だけでは、自社の案件に適合するとは限りません。オンプレミスとクラウドの比率、LinuxとWindowsの構成、ネットワーク機器の監視、ログ監視、複数拠点のProxy、既存監視ツールからの移行、通知の二重化期間など、似た条件の事例を確認してください。

公開できる事例が少ない場合は、匿名化された構成例やサンプルの設計書を見せてもらう方法があります。監視対象の一覧、トリガーの考え方、障害の重要度、通知先、一次対応、運用改善の実績が説明できる会社であれば、導入後の姿を具体的に想像しやすいです。

技術力はNVPSと運用自動化まで評価します

NVPSはNew Values Per Secondの略で、Zabbixが1秒あたりに新しく受け取る値の数です。監視対象の台数だけでなく、1台あたりのアイテム数と収集間隔によって増減します。たとえば同じ100台でも、1台につき60項目を5分ごとに収集する場合と、300項目を1分ごとに収集する場合では、データの発生量が大きく異なります。

Zabbix Cloudの公式料金ページでは、Nanoから2xLargeまで7段階が示され、NVPSは50、100、250、1,000、2,500、5,000、10,000、開始価格は月額50ドルから5,000ドルです(出典: Zabbix公式「Zabbix Cloudの料金ページ」、2026年8月確認)。この数字はCloudの目安であり、オンプレミスの性能を直接決めるものではありませんが、見積時にNVPSを確認する重要性を理解する材料になります。

技術評価では、テンプレートの標準化、LLDによる自動検出、APIやWebhook、Ansibleなどの構成自動化、データベースのチューニング、障害時の復旧手順まで確認してください。監視項目を手作業で増やす会社より、変更しやすいルールと運用方法を残せる会社のほうが、対象環境が増えたときに管理しやすいです。

プロジェクト管理と引き継ぎ体制を確認します

監視基盤はインフラ、アプリケーション、ネットワーク、セキュリティ、業務部門など複数の関係者が関わります。プロジェクトマネージャー、Zabbix担当、OS・DB担当、連携開発担当、運用責任者の役割を示してもらい、要件定義、設計、PoC、構築、試験、並行稼働、切り替え、教育の各工程に誰が参加するかを確認してください。

納品物には、監視対象一覧、アイテムとトリガーの設計、通知ルール、メンテナンス時間、権限設定、バックアップと復元手順、障害対応手順、変更管理、問い合わせ窓口を含めると安心です。契約終了時にテンプレートや設定を受け取れるか、Zabbix Cloudの場合にデータをどのように返却できるかも、早い段階で確認してください。

費用はライセンス以外の6項目に分けて比較します

Zabbix案件の費用は、(1)ライセンスまたはサブスクリプション、(2)クラウドやサーバーなどの基盤、(3)要件定義・設計・構築、(4)テンプレートや連携の追加開発、(5)試験・教育・移行、(6)運用保守に分けると比較しやすいです。Zabbix本体が無料でも、残りの項目がなくなるわけではありません。

参考として、公開されている個別見積では、ネットワーク機器150台程度の要件定義、OS設計構築、Zabbix監視設計・設定、試験、運用設計、スキルトランスファーの労務費が税込192万5,000円、リードタイム約1カ月半とされています(出典: リンクアット・ジャパン「Zabbix構築支援」、2026年8月確認)。これは市場の定価ではなく一社の公開例ですので、価格の断定ではなく、工程を分けて見積もる際の参考として扱ってください。

規模の目安としては、20〜50ホストで標準テンプレート中心なら初期100万〜250万円、期間1〜2カ月、100〜300ホストでProxy・冗長化・ログ・クラウド連携を含むなら250万〜700万円、期間2〜4カ月、500〜1,000台超で複数拠点・HA・大量ログ・自動化を含むなら700万〜2,000万円以上、期間4〜9カ月以上が推定されます。これらは監視設計・構築案件からの推定であり、監視密度や連携要件で変動します。

セキュリティとデータ管理を初期要件に含めます

Zabbixのセキュリティは、TLSで通信を暗号化するだけでは十分ではありません。Frontend、データベース、Server、Proxy、Agentのユーザー権限を最小限にし、APIキーやマクロ、外部スクリプトに秘密情報を残さないこと、管理操作や通知内容を監査できることまで要件に含める必要があります。Zabbix公式ドキュメントも最小権限の原則を示しています(出典: Zabbix公式ドキュメント「Access control」、2026年8月確認)。

監視ログに個人情報や機密情報が含まれる場合は、保存期間、閲覧権限、国外移転、委託先管理、バックアップ、契約終了時の削除を確認してください。開発会社へ質問するときは、脆弱性情報やCVEの確認担当、Zabbixのバージョンアップ方針、緊急時のパッチ適用手順も確認し、技術と運用を一つのチェックリストで評価するとよいです。

よくある質問

Zabbixのシステム開発に関するよくある質問のイメージ

Zabbixのシステム開発を発注する前に、多くの企業が気にする費用、Cloudとオンプレミスの違い、会社選びについて回答します。自社の監視対象と運用要件に当てはめて確認してください。

Zabbixは無料なのに、なぜ開発会社への費用が必要ですか?

Zabbix本体のライセンス費用が不要でも、監視設計、サーバー・DB構築、テンプレート作成、通知連携、性能試験、運用手順作成、保守には人件費がかかるためです。無料なのはソフトウェアの利用部分であり、業務に合わせた監視システムを設計・運用する作業まで無料になるわけではありません。

Zabbix Cloudとオンプレミスはどちらを選べばよいですか?

短期間で監視基盤を用意し、OS・DB・アップグレードの管理負担を抑えたい場合はZabbix Cloudが候補になります。自社ネットワークからインターネットへ接続できない、SNMPトラップや外部チェックが必要、ソースや構成を細かく変更したい場合はオンプレミスが候補になります。

Zabbix公式のCloudページでは、外部チェック、SNMPトラップ、MySQL・PostgreSQL以外のODBC監視に制約があると説明されています(出典: Zabbix公式「Zabbix Cloud」、2026年8月確認)。Cloudを選ぶ前に、監視方式、通信経路、保存期間、データ返却、社内セキュリティ基準を確認してください。

Zabbixの開発会社は何社に相談すればよいですか?

要件をそろえたうえで、少なくとも3社へ相談すると比較しやすいです。監視対象一覧、現在の監視ツール、収集したい項目、通知先、対応時間、保存期間、ProxyやHAの要否、Cloudとオンプレミスの希望を共有し、初期費用、月額費用、保守範囲、納品物を同じ形式で提示してもらってください。

会社数を増やしすぎると、提案内容の比較に時間がかかります。大規模SI、運用監視、金融・公共、製造、Linux、クラウド・IoTなど、自社の重要条件に近い会社を3〜5社に絞り、必要であればPoCや設計ワークショップを依頼すると、価格だけでは分からない適合性を確認できます。

Zabbixの運用に生成AIを使っても安全ですか?

生成AIは障害内容の要約、過去事例の検索、一次対応案の提示、運用手順の検索支援に活用できますが、AIが作った対応案を人の承認なしに本番操作へ使うのは危険です。2025年のZabbix Conference Japanでは、生成AIとRAGを組み合わせた設備監視のような運用高度化も紹介されましたが、権限管理、監査、テスト、誤回答時の停止手順を先に設計する必要があります(出典: Zabbix公式「Zabbix Conference Japan 2025レポート」、2026年8月確認)。

導入する場合は、通知内容に含める情報を限定し、秘密情報や個人情報を外部サービスへ送らないルールを定めてください。AIは判断の補助にとどめ、復旧操作は承認済みの手順と権限で実行し、誰が何を承認したかを監査ログに残すことが安全です。

まとめ|Zabbixのシステムは環境との適合で会社を選びます

Zabbixのシステム開発会社選びをまとめるイメージ

Zabbixのシステム開発会社は、知名度や見積金額だけでなく、監視対象、NVPS、収集間隔、ログ量、保存期間、通知設計、ProxyやHA、業務への影響、導入後の運用体制を基準に選ぶことが大切です。株式会社riplaをはじめ、SCSK株式会社、クロス・ヘッド株式会社、株式会社大和総研、アットフィールズテクノロジー株式会社、株式会社クロノステクノロジーは、それぞれ得意領域が異なるため、自社の課題に合う候補を比較してください。

まず監視対象と通知要件をRFPに整理します

相談前に、監視対象の一覧、重要度、収集したい項目、通知先、対応時間、保存期間、既存監視ツール、クラウド・オンプレミスの構成、社内で担う範囲をまとめてください。特に、障害を検知した後に誰が何をするのかを記載すると、会社ごとの提案内容と保守範囲を比較しやすくなります。

3社以上へ同じRFPを渡し、工程別見積、PoCの範囲、納品物、運用引き継ぎ、SLA、データ返却、契約終了時の対応を確認してください。無料のZabbixを使うこと自体ではなく、誤検知を減らし、障害対応を早め、運用を継続できる監視基盤にすることが発注の目的です。

業務と監視を一緒に見直したい場合は早めに相談します

監視の目的が社内DX、基幹システムの安定運用、拠点統合、工場の停止防止、クラウド・IoTの可観測性などにある場合、Zabbixの設定だけでなく業務要件から相談できる会社が向いています。自社構築と外注のどちらがよいか迷う場合も、現状の運用課題と将来の内製化方針を伝えることで、必要な範囲だけを切り出しやすくなります。

候補会社へ問い合わせる際は、「何台監視できますか」だけでなく、「NVPSとアイテム数をどう見積もりますか」「誤検知をどう減らしますか」「障害時に誰がどこまで対応しますか」「テンプレートや設定を引き渡せますか」と質問してください。これらの回答を比較すれば、導入時の価格だけでは分からない、長く使えるZabbixのシステムを構築できる会社を選びやすくなります。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。