DeepSeek V4のAPI費用は、モデル、入力のキャッシュ状態、出力トークン数で変わります。100万トークンあたり約0.43円から約135円です。
ニュースで見る単価の安さは、そのまま調達条件にはなりません。入力と出力の量を当てはめて初めて、業務ごとの費用が見えてきます。
※本記事は2026年8月14日時点の情報です。
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DeepSeek V4の公式仕様|ProとFlashの違い

DeepSeekは2026年4月24日にV4 Previewを公開し、V4-ProとV4-Flashを案内しました。V4-Proは総パラメータ1.6T、アクティブパラメータ49Bです。
一方、V4-Flashは総パラメータ284B、アクティブパラメータ13Bです。両モデルは1MコンテキストとThinking/Non-Thinkingの2モードに対応します。
品質と処理量で見る、ProとFlashの使い分け
モデルは、品質や処理量など業務上の優先事項に合わせて選びます。公式の説明の情報だけでは、どちらが単純に優れているかを決められません。優劣は、優先事項によって変わります。
- V4-Pro:複雑な推論やコーディングなど、品質を優先する処理の候補です。
- V4-Flash:応答速度や大量処理を優先する処理の候補です。
業務に合うかは、モデル名やパラメータ数からは決まりません。代表タスクで測って判断します。測る項目は、正確性と指示遵守、応答時間、失敗時の再実行回数です。
| 項目 | DeepSeek-V4-Pro | DeepSeek-V4-Flash |
|---|---|---|
| 総パラメータ | 1.6T | 284B |
| アクティブパラメータ | 49B | 13B |
| コンテキスト長 | 1M | 1M |
| モード | Thinking/Non-Thinking | Thinking/Non-Thinking |
| 公式API | 利用可能 | 利用可能 |
DeepSeekは、OpenAI ChatCompletions形式とAnthropic APIをサポートすると説明しています。そのため、既存の呼び出し方式を活かせる可能性があります。
ただし、API互換性があっても、既存アプリケーションが無変更で本番稼働するとは限りません。ツール呼び出しとJSON出力、ストリーミングは、実環境で動きを確かめます。エラー処理とログ保存も、同じ確認に含めます。
公式発表によると、従来の deepseek-chat と deepseek-reasoner は、2026年7月24日15時59分(UTC)に廃止されています。そのため、現在は旧モデル名へのリクエストが、deepseek-v4-flashのThinking/Non-Thinkingへ自動で振り分けられます。
旧モデル名を使うシステムでは、V4系への切り替えと出力品質の再評価を、別のタスクとして管理します。
DeepSeek V4のAPI料金|円換算で見るコスト感覚

DeepSeekの公式料金ページは、100万トークン単位の価格を米ドルで掲載しています。ここでは、2026年8月14日時点の表示価格を円に換算して示します。
V4-Flashは、入力のキャッシュヒットが0.0028ドル(約0.43円)、キャッシュミスが0.14ドル(約22円)、出力が0.28ドル(約43円)です。
一方、V4-Proは、入力のキャッシュヒットが0.003625ドル(約0.56円)、キャッシュミスが0.435ドル(約67円)です。出力は0.87ドル(約135円)です。
円への換算は1ドル=155円とし、2026年8月時点の実勢レートに基づく概算です。また、入力と出力は分けて計算し、入力はキャッシュの状態ごとに確かめます。
| 1Mトークンあたり | DeepSeek-V4-Flash | DeepSeek-V4-Pro |
|---|---|---|
| 入力(キャッシュヒット) | $0.0028(約0.43円) | $0.003625(約0.56円) |
| 入力(キャッシュミス) | $0.14(約22円) | $0.435(約67円) |
| 出力 | $0.28(約43円) | $0.87(約135円) |
| 同時実行数 | 2,500 | 500 |
トークンの内訳で見る費用の計算
入力はキャッシュの状態によって単価が変わるため、入力と出力を分けて試算します。月間費用は、次の式で求めます。
計算式は「キャッシュヒット入力トークン数×単価+キャッシュミス入力トークン数×単価+出力トークン数×単価」です。
同じシステムでも、入力と出力の量に加えて、キャッシュの効き方、出力の量、Thinkingモードによる再実行によって費用は変わります。
- キャッシュ:共通プロンプトをキャッシュできるかで、入力の費用が変わります。
- 出力量:許容する出力トークン数を、試算の前提に置きます。
- Thinkingモード:再実行が増えた場合の分も、費用に含めて見積もります。
従量課金の比べ方は、生成AIの従量課金を業務コストで見る方法も参考になります。
公式料金ページによると、上記の価格は2026年8月16日16時00分(UTC)まで適用されます。その後は、ピーク時間帯と非ピーク時間帯で異なる料金体系へ改定される予定です。
ピーク時間帯はUTC 01:00〜04:00と06:00〜10:00です。改定後の具体的な単価は、公式告知に従うとされています。
表中の数字は長期契約の固定単価とは見なさず、見積を取る時点で公式ページを再確認します。
DeepSeek V4の価格だけを他社と比べる場合も、同じ注意が必要です。生成AI比較でモデルを選ぶときの視点のように、料金と性能、統合、セキュリティを同じ評価表で確かめます。
API単価に加えて、監視やプロンプト管理、移行、障害時の切り替えにかかる費用も含めて判断します。
企業導入で確認すべきポイント

DeepSeek V4を導入候補にする場合は、公式の仕様と料金を、自社の業務データや運用条件に当てはめます。また、代表業務の品質と実際の費用を見積もる工程が欠かせません。
ベンチマーク順位や単価の安さに加えて、次の段取りで確かめます。
DeepSeek V4は小さく試してから本番への移行
小規模な試行は、次の順で進めます。対象は、モデルの比較から運用上の準備までです。
- 機密性の低い代表業務を選び、同じ入力セットを用意します。
- V4-Pro、V4-Flash、既存モデルを、同じ条件で比べます。
- 正答率と出力の再現性、Thinking/Non-Thinkingの差を測ります。
- キャッシュの効果、応答時間、同時実行数、失敗時の再試行費用を確かめます。
- APIへ送るデータ、ログ保存場所、アカウント権限、利用停止時の切り替え先を決めておきます。
オープンウェイトを使って自社で推論する案も検討する場合は、API価格とは別の費用を見込む必要があります。GPUや電力、推論基盤の運用に加えて、更新と脆弱性対応の負担も加わるためです。
中国製のオープンウェイトについては、中国製オープンウェイトAIの公開形態と運用条件も参考になります。重みが公開されていることと、企業が安全に運用できることは、別々に評価します。
中国勢の価格競争の読み方
DeepSeek V4の公式料金表は、入力のキャッシュヒットとミス、出力を分けて示しています。処理の種類によって価格の見え方が変わるため、「大型モデルが安い」という見方だけで判断すると、読み違えるおそれがあります。
たとえば、長いコンテキストを繰り返し使う処理や大量の短い処理、複雑な推論処理では、費用の条件が異なります。そのため、処理ごとに料金帯と運用条件を確かめます。
| 比較軸 | 確認する質問 | 調達判断への影響 |
|---|---|---|
| 公式性 | モデル名、仕様、価格を公式ページで確認できるか | 確認できないものは正式な候補表へ入れない |
| 利用形態 | API、オープンウェイト、自社推論のどれか | 初期費用、運用責任、データ経路が変わる |
| 課金条件 | 入力・出力、キャッシュ、上限、同時実行数はどうか | 業務ごとの月間費用とピーク時の制約が変わる |
| 継続性 | モデル更新、旧モデル廃止、価格改定の告知があるか | 移行計画と切り替え先が必要になる |
中国勢のモデルを比べる際は、ベンチマーク順位から結論を出す前に、自社での確認が欠かせません。
まず、品質は自社の入力データと業務フローで確かめます。そのうえで、契約やセキュリティ、データ保管、障害対応まで含めて、総保有コストを算出します。
安い単価が見つかったときこそ、価格表の但し書きと将来の改定条件を確かめることが、価格競争を現実的に読む方法です。
まとめ|安さより仕様と運用条件の確認を優先
DeepSeek V4については、公式の一次情報で、V4.0の公開、V4-Pro・V4-Flashの仕様、1Mコンテキスト、API提供を確認できます。価格は、100万トークン単位で掲載されています。
円に換算すると、出力は1Mトークンあたり、V4-Flashが約43円、V4-Proが約135円です。ただし、2026年8月16日16時00分(UTC)以降は、ピーク・非ピーク時間帯の料金に改定される予定です。価格は今後も変わり得るため、契約前に公式料金ページを再確認してください。
企業の調達では、公式情報で確かめた仕様と料金をもとに、同じ業務データで品質と費用を比べます。加えて、データの経路と継続性も確かめます。
中国勢の価格競争は、単価だけでなく、公開形態やAPI課金、キャッシュ、運用責任の組み合わせで捉えると、意思決定に活かせます。
よくある質問(FAQ)
Q. DeepSeek V4にはどのようなモデルがありますか?
公式発表と料金ページでは、DeepSeek-V4-ProとDeepSeek-V4-Flashが案内されています。
Proは総パラメータ1.6T・アクティブ49B、Flashは総パラメータ284B・アクティブ13Bです。どちらも1MコンテキストとThinking/Non-Thinkingに対応すると説明されています。
Q. DeepSeek V4のAPI料金はいくらですか?
公式料金ページの価格は、100万トークンあたりの単価です。以下は、1ドル=155円で換算した概算です。
- V4-Flash:入力キャッシュヒット0.0028ドル(約0.43円)、キャッシュミス0.14ドル(約22円)、出力0.28ドル(約43円)です。
- V4-Pro:入力キャッシュヒット0.003625ドル(約0.56円)、キャッシュミス0.435ドル(約67円)、出力0.87ドル(約135円)です。
改定は2026年8月16日16時00分(UTC)に予定されています。そのため、この価格は改定前の表示として見てください。
契約や利用開始の時点で、公式ページの最新単価を確認してください。
Q. DeepSeek V4を企業導入するとき、最初に何を確認すべきですか?
代表業務での品質と、入力・出力のトークン量を確かめます。加えて、キャッシュの効果、Thinkingモードの必要性、同時実行数も見ておきます。
APIへ送るデータやログの保存、価格改定、障害時の切り替え先も確かめます。そのうえで、公式条件を踏まえて、小規模な導入テストから始めます。
参考情報:
DeepSeek「Transparency Center」
DeepSeek API Docs「DeepSeek V4 Preview Release」
DeepSeek API Docs「Models & Pricing」
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