Jev APIの使い方|判定・選択・スコアを業務システムに組み込む方法

TypeSafe AIは2026年9月15日に、System One Modelの最初の公開モデルとしてJevをearly accessで発表しました。

公式APIでは、POST /v1/systemone に業務データと判定したい項目を送り、GET /v1/models で利用可能なモデルを確認できます。

公式OpenAPIスキーマに記載されたリクエストとレスポンスの形をもとに、既存システムへ組み込むときの設計を整理します。

※本記事は2026年9月22日時点の情報です。

Jev APIへstateとquestionsを送りanswersを受け取る流れ
Jev APIはstate、model、questionsを送り、質問名に対応するanswersを返します。
Jev APIの実装確認項目
APIキーから監査ログまで確認します。

Jev APIのエンドポイント|モデル確認と判定実行

Jev APIの質問タイプと主な回答フィールドの対応表
質問タイプによって参照する回答フィールドが変わります。

公式OpenAPI仕様には、認証が必要な2つのエンドポイントが定義されています。利用前にモデル一覧を取得し、返された名前を判定リクエストのmodelへ渡します。

メソッドパス役割
GET/v1/models認証アカウントで使えるモデルと別名を取得
POST/v1/systemonestateとquestionsを判定

Authorizationヘッダーには、公式仕様が示す形式でAPIキーをBearerトークンとして送ります。キーをブラウザ側のコードやログへ埋め込まず、サーバー側の環境変数から読み込む構成にします。

ポイント

実装の入口は、GETで利用可能なモデル名を確認し、POSTで同じ名前を指定する2段階です。

リクエストの作り方|業務データ・モデル・判定したい項目

Jev APIリクエストのstate model questions構造
SystemOneRequestはstate、model、questionsを必須項目として持ちます。

SystemOneRequestの必須項目は、state、model、questionsです。

stateは判定対象の文章・オブジェクト・配列、modelは利用モデル名、questionsは名前付き質問のオブジェクトです。

{
  "state": {"subject": "請求内容", "message": "重複請求を確認してください"},
  "model": "jev-latest",
  "questions": {
    "billing": {"type": "noul", "instructions": "請求に関する内容ですか?"}
  }
}

質問名billingは利用者が付けるキーです。レスポンスも同じキーで回答を返すため、業務コード側で結果を対応付けやすくなります。公式スキーマではquestionsを1つ以上持つ必要があります。

質問タイプの使い分け

質問タイプは、判定したい値の形に合わせて選びます。候補を増やしすぎると業務側の説明が曖昧になるため、まずは実際の処理分岐に必要な範囲へ絞ります。

  • noul:yes/noや真偽の確率を返す
  • choice:criteriaで定義した候補から選ぶ
  • score:順序付けした基準からスコアを返す

ポイント

質問名と候補名は、後続コードのキーになります。運用開始後に頻繁に変えない命名にします。

レスポンスの読み方|判定値と確率を業務処理へ渡す

公式仕様のSystemOneResponseには、利用モデル、質問名に対応するanswers、token usageが含まれます。answerのtypeによって、参照するフィールドが変わります。

type主な値実装での使い方
noulnoul真偽の確率として分岐条件を設定
choicechoice、confidence、probabilities選択結果と不確実性を確認
scorescore、confidence、legend、probabilities段階評価と基準を保存

choiceのconfidenceは選択結果への確信度、probabilitiesは候補ごとの確率です。scoreでは、基準の一覧をlegendで受け取り、確率加重のスコアを解釈します。

低いconfidenceをレビューへ回す処理は、呼び出し側の実装です。

APIのレート制限、SDKの配布条件、リージョン別の提供条件は、実装前に契約と管理画面の案内で確認します。

ポイント

回答値、confidence、候補別probabilitiesを保存すると、判定と人手レビューの経路を後から追えます。

実装時の設計|APIキー・レビュー・ログを分けて管理

最初の検証では、業務データをそのまま本番APIへ送らず、匿名化したサンプルstateを使います。質問名、候補、期待する処理結果をテストケースとして管理します。

  1. サーバー側でBearer APIキーを付与する
  2. 回答のtypeと必須フィールドを検証する
  3. confidenceに応じて自動処理とレビューを分ける

業務フローへ追加する前に、失敗時の再試行、タイムアウト、キーのローテーションも決めます。具体的なエラーコードや制限値は、公式仕様で確認できる範囲を超えて仮定しません。

Jev APIに関するよくある質問

Jev APIの判定エンドポイントは何ですか?

公式OpenAPI仕様では、判定にPOST /v1/systemoneを使います。利用可能なモデル一覧はGET /v1/modelsで取得します。

APIキーはどこへ送りますか?

AuthorizationヘッダーへBearer APIキーとして送ります。キーはサーバー側で管理し、ブラウザや公開リポジトリへ置きません。

質問タイプは何種類ありますか?

公式スキーマにはnoul、choice、scoreの3種類があります。用途に合う質問タイプを選び、候補と基準をリクエストへ定義します。

この記事のリクエスト例は実行されますか?

実行手順ではなく、公式スキーマに沿った形式例です。実際に送信すると契約中のAPI利用条件が適用されるため、料金と権限を確認してから実行します。

まとめ

Jev APIは、GET /v1/modelsでモデル名を確認します。

その後、POST /v1/systemoneへstate、model、questionsを送ります。

回答は質問名に対応し、質問タイプごとに判定値と確率を返します。

導入時はAPIキーをサーバー側に置き、回答の型検証、confidenceを使ったレビュー、監査ログを組み合わせます。

AgentOpsの評価と監視、生成AIの従量課金も導入判断の参考になります。

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。

APIを業務へ組み込む際の運用設計に関する記事です。