BPRは業務フロー全体を再設計する経営改革で、業務設計からシステム導入、現場への定着までを見通せる支援体制が成否を左右します。
そのため、依頼先は改革の目的と支援範囲に対して、実績・体制・提案が合うかで比べます。下記の6社の特徴と、依頼先を選ぶ際の確認事項を紹介します。
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BPRパートナー選びの重要性

BPRの成否は、構想から実行までを支えるパートナー選びで大きく変わります。業務改革はシステム導入だけで完結せず、業務プロセスや組織、現場の働き方にも関わります。そのため、技術力に加えて、関係者と合意をつくりながら変革を進める支援力が必要です。
適切なパートナー選定が成否を分ける理由
BPRでは、経営戦略・業務設計・ITを一つにつなげて考える必要があります。業務設計からシステム化へ移る際に担当会社が分かれていると、要件の解釈にずれが生じることがあります。
改革には現場の担当者から経営層まで多くの関係者が加わります。そのため、新しい業務を定着させるには、現場の懸念を把握し、移行や教育を進めるチェンジマネジメントが欠かせません。
一方、開発力だけを重視すると、業務課題そのものの見直しが後回しになる可能性もあります。そこで、構想から導入後まで必要な範囲を切れ目なく支援できるかを確認しましょう。理想の業務フローを描くだけでなく、組織で運用できる状態まで支援した経験があるかも見極めたいところです。
発注前に確認すべきポイント
依頼先を探す前に、改革の対象範囲と目標を明確にします。全社の業務を見直すのか、特定部門の効率化を目指すのかで、必要な専門性や体制は変わります。たとえば、大規模で複雑な改革には複数領域を扱う総合ファームが候補になり、スピードや費用を重視する場合は専門特化型も比較対象になります。
候補企業は、類似する業界・規模での支援実績、実際に参加するメンバー、業務設計から導入・定着までの対応範囲を見ます。費用体系と契約条件も含めて提案を並べると、自社の課題認識に合うパートナーかどうかが見えてきます。
株式会社ripla|コンサルから開発までの一気通貫支援
riplaは、コンサルティングからシステム開発まで一貫して支援する会社です。自社のDXを推進してきた経験を活かし、業務改革の成果とシステムの定着を見据えて支援します。営業・顧客・生産・販売管理などの基幹システムにも対応し、企業ごとの業務要件に合わせて構築・導入を進めます。
特徴と強み
riplaは、BPRを業務整理やIT導入だけで終わらせず、事業成果につながる業務とシステムの再設計として扱います。構想から実装・定着まで同じ支援の流れで進めるため、設計した業務プロセスをシステムに反映しやすい点が特徴です。
自社DXの経験を踏まえ、現場で使い続けられるシステムを意識して設計します。業務設計と開発を同じチームが担うことで、工程間の認識のずれを抑え、判断を速めやすくなります。
得意領域・実績
営業管理、顧客管理(CRM)、生産管理、販売管理など、基幹業務のBPRと連動したシステム構築を手がけています。特に、既存のフローに無駄や重複がある中堅・中小企業では、業務の見直しとシステム整備を合わせて進められます。
スタートアップから上場企業まで、成長段階に応じてシステム設計と業務プロセスの再構築を支援します。現場へのヒアリングに加え、教育やサポート体制も整え、設計した業務が実際の運用に根付くよう進めます。
アビームコンサルティング株式会社|大規模BPRとAI活用の強み
アビームコンサルティング株式会社は、日本発のグローバルファームです。戦略・業務改革・ITを組み合わせ、大手から中堅企業まで幅広い規模のBPRを支援しています。全社や基幹業務を対象とする大規模な改革にも対応します。
特徴と強み
アビームコンサルティングの最大の強みは、業務設計・組織設計・IT構想を一体で整理するアプローチです。さらに、ERP導入や基幹システム刷新、グローバル拠点を含む業務統合まで見据えて改革を進めます。業務プロセスに加えて権限設計・ガバナンス・評価指標も整理し、経営変革に近いBPRに対応します。
近年はAIを活用したBPRにも積極的に取り組んでいます。たとえば、自社の業務改革では、社内ヘルプデスクの月間問い合わせ約9割をAIで自動応答する仕組みを構築しました。その経験を顧客支援にも生かしています。
加えて、半導体メーカーの設計業務では前年度比15%の省力化を実現しました。総合商社のトレーディング部門では、作業量を最大88%削減した実績があります。
得意領域・実績
アビームは製造業・金融・小売・流通・公共など、幅広い業界を支援しています。SAP ERPを中心とした基幹システム刷新とBPRの組み合わせも得意分野です。グローバル展開を見据えた業務標準化プロジェクトや、複数の事業会社を持つグループ企業の業務統合BPRにも、豊富な経験があります。
また、BPO(業務プロセスアウトソーシング)との組み合わせを視野に入れたBPR設計も可能な点が強みです。改革後の業務を自社で運用するのか外部に委託するのかという判断も含め、中長期的な視点でのオペレーション最適化を提案できます。
アビームインテリジェントセンター(AIC)構想のもと、AI技術を中核としたデジタルプラットフォームを使い、継続的な業務改革を支援する体制を整えています。
株式会社野村総合研究所(NRI)|ITと経営の両面からの改革推進
株式会社野村総合研究所(NRI)は、IT・コンサルティング・金融ITを手がけるシンクタンク兼ITサービス企業です。経営戦略の立案からシステム開発・運用まで対応し、金融・製造・流通・公共などでBPRを支援しています。また、業務の可視化・標準化を通じた分析や、業務改革とBPO導入を組み合わせた支援も特徴です。
特徴と強み
NRIの経営改革コンサルティングチームは、構想づくりから実行までクライアントに寄り添い、難易度の高い改革を経営参謀として支援することを掲げています。単に業務フローを見直すだけでなく、企業の中長期的な経営方針と整合したBPRの方向性を策定できる点が大きな強みです。
NRI独自の可視化・標準化手法では、業務の実態を定量的に把握し、改革ポテンシャルの高い領域を優先的に特定するアプローチをとります。内部統制レベルの向上と業務負荷軽減を両立するプロセス設計も可能で、特に金融・保険・証券業界では、規制対応を含めたBPRで高い評価を受けています。
NRIは、大規模システム・インテグレーションで培ったプロジェクトマネジメント手法を業務改革にも応用しており、複雑なプロジェクトを確実に着地させる実績があります。
得意領域・実績
NRIは特に金融業界(銀行・証券・保険)での業務改革に圧倒的な実績を持ちます。証券業務系システムの開発・運用では国内シェアトップクラスを誇り、業務プロセスの設計・改革でも同業界のノウハウが豊富です。
BPR後の業務をシェアードサービスセンター化、またはBPO化する際の設計・移行も支援します。さらに、NRIプロセスイノベーションなど、グループ企業との連携体制を生かします。
製造・流通・公共分野でも、基幹系システムの刷新と連動したBPRを数多く手がけています。業務設計からシステム構築・運用保守まで長期にわたって伴走でき、ITと経営の両面から改革を推進できる総合力が、複雑な要件を持つ大企業からも選ばれている理由となっています。
日本能率協会コンサルティング(JMAC)|ものづくり業界に精通した業務改革の専門家
株式会社日本能率協会コンサルティング(JMAC)は、1980年に日本能率協会から独立した総合経営コンサルティングファームです。製造業・ものづくり分野を中心に、現場改善から経営改革まで支援してきました。部門をまたぐ業務改革を扱い、現場の実行可能性を踏まえてBPRを進める点も特徴です。
特徴と強み
JMACのBPR支援の特徴は、「現状実態の可視化→業務課題の設定→業務改革計画の立案→実行」という一連のプロセスを一気通貫で支援できる点です。特に業務の現状分析では、独自の業務分析手法で業務の実態を精緻に把握し、改革すべき課題を定量的・定性的に整理します。改革案が「絵に描いた餅」にならないよう、実行可能性を重視したアプローチが評価されています。
BPRの推進を「基本計画策定→具体化・実行→改革の徹底」の3段階で構造化し、各フェーズで成果を確認しながら着実に進める手法が強みです。事業戦略を踏まえてBPRの基本計画をまとめ、組織・システム・人の3つの視点で業務を具体化したうえで、新しい事業システムの定着まで支援します。
得意領域・実績
JMACは製造業・自動車関連・食品・素材・化学など、ものづくり産業でのBPR支援において業界屈指の実績を持ちます。生産管理・調達・品質管理・物流などの製造業固有の業務プロセス改革では、国内で最も深いノウハウを持つコンサルティングファームの一つです。
生産性向上と働きやすさを同時に実現する「人にやさしい業務改革」のアプローチが、製造業現場での高い定着率につながっています。また、業務改革とITシステム化を連動させた取り組みにも対応しており、ERPや生産管理システムの導入と組み合わせたBPRプロジェクトの実績も豊富です。
中堅・中小の製造業から、グローバル展開する大企業まで幅広い規模の企業を支援しています。企業の状況に合わせた柔軟な支援スタイルも強みの一つです。
TIS株式会社|SIerの強みとBPR実績を組み合わせたIT改革支援
TIS株式会社は、TISインテックグループの中核を担う大手SIerです。金融・製造・流通・サービスなどでシステム開発やITコンサルティングを展開し、業務改善の知見と実装力を組み合わせてBPRを支援します。業務改善コンサルティングからITソリューションの導入・構築・保守まで、幅広い工程に対応しています。
特徴と強み
TISのBPR支援の最大の特徴は、大手SIerとしてのシステム構築力と、業務改善コンサルティングの知見を掛け合わせられる点です。設計した業務プロセスをシステムとして実装し、稼働させるまで一貫して支援します。コンサル会社が描いた改革案をどう実装するかという課題にも対応できます。
また、To-Be業務フローとRPAシナリオ等をテンプレート化することで、短期間での業務改善の実現を可能にしている点も強みです。RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、ワークフロー、業務系SaaSを組み合わせた改革案を提案し、定型業務の自動化・効率化を含むBPRを得意としています。
得意領域・実績
TISは金融(銀行・クレジット・保険)・製造・流通・医療・公共など幅広い業界でのシステム開発・BPR支援実績を持ちます。ワークフローの活用や、経費精算・購買管理・人事業務を一気通貫で処理することによる工数削減を支援しており、バックオフィス業務のBPRとIT化に知見があります。
業務調査・分析からDXまで支援し、効率化を進めます。社内の改革担当者が限られる企業も、外部の支援を得ながらBPRに取り組めます。加えて、企業規模に関わらず対応できる柔軟な体制と、全国に拠点を持つネットワークも選定理由の一つです。
アクセンチュア株式会社|グローバル知見とデジタルBPRによる変革支援
アクセンチュア株式会社は、世界各地で事業を展開する総合コンサルティングファームの日本法人です。戦略・コンサルティング・デジタル・テクノロジー・オペレーションズを組み合わせ、BPOで培った業務運用の経験も生かした「デジタルBPR」を提供しています。製造・金融・流通・通信・公共など、幅広い業界を支援しています。
特徴と強み
アクセンチュアのBPR支援の最大の特徴は、グローバルで蓄積したベストプラクティスを日本企業に適用できる知見の豊富さです。世界中で手がけてきた業務改革の事例・手法・ツールが体系化されており、クライアント業務の成熟度を客観的に評価したうえで、最適な改革アプローチを提案できます。
セールス・DX・業務改革をフルセットで対応できる体制が整っており、単なる業務代行(BPO)にとどまらず、客観的なアドバイスと連続的な業務改革の推進が可能です。RPA・アナリティクス・AIを組み合わせ、業務全体を見渡して改革する「デジタルBPR」を推進し、デジタル変革を支援しています。
BPOで培った業務運用の経験も提案に生かします。実際に運用する立場から検討するため、実行を見据えた改革設計につながります。
得意領域・実績
アクセンチュアは製造・金融・流通・通信・公共のすべての主要業界でBPR支援実績を持ち、特にグローバル企業の全社規模業務改革において圧倒的な実績を誇ります。財務経理・人事・調達・カスタマーサービスといったコーポレート機能の共通化・標準化を通じた大規模BPRは、同社が最も得意とする領域の一つです。
BPR後の業務をBPO化し、アクセンチュア・オペレーションズへ委託する選択肢もあります。改革設計から運用まで外部へ任せたい企業は、支援範囲を確認できます。
アクセンチュアは、費用規模が大きくなる傾向があり、グローバルナレッジを活用した確実な成果創出を求める大手・上場企業に特に適しています。
BPRパートナー選びのポイント

知名度や費用だけで決める前に、改革の目的・規模・業界に合う支援内容かを確かめておきたいところです。提案を比べるときは、観点をそろえておくと各社の違いを整理しやすくなります。
- 類似実績:自社と近い業界・規模・課題への支援経験
- 対応範囲:業務設計からシステム導入、現場への定着までの支援内容
- 推進体制:担当者の経験、関係部門との調整、運用後の支援
実績と経験の確認方法
まず、自社と同じ業界・規模・課題を持つ企業への支援実績を確認します。BPRには業界固有の知識が必要になるため、「実績あり」だけでなく、どの業界・テーマを支援したのかまで尋ねておきたいところです。
提案時には、社名を伏せた事例でも構いません。課題の類似性と成果の具体性を確かめてください。
また、プロジェクトチームに実際に参加する担当者の経験も、必ず確認すべき点です。提案時は経験豊富なシニアコンサルタントが対応しても、実際のプロジェクト推進は経験の浅いメンバーが担当するケースも少なくありません。「誰が実際にプロジェクトを推進するのか」を明確にしてもらうことは、期待する成果を確実に得るうえで欠かせません。
技術力と専門性の評価
技術力は、業務プロセスの可視化・分析ツールを使いこなせるかで評価します。RPAやワークフローなどの自動化提案と、システム実装までの対応範囲もあわせて確認しましょう。業務設計とシステム開発が分かれているパートナーを選ぶと、フェーズ間で認識の食い違いが起きやすく、手戻りのコストが増大するリスクがあります。
近年のBPRでは、AIや機械学習を活用したプロセスマイニング(業務実態の自動分析)が注目されています。業務ログから実態を把握し、改革効果が見込める領域を特定できる点が利点で、ヒアリングに頼る分析と比べると、短期間で課題を絞り込めます。そのため、AI活用を含む最新手法に対応できるかどうかも、選定基準の一つに加えることをお勧めします。
プロジェクト管理体制の確認
BPRプロジェクトは複数部門をまたぐ変革を進めるため、プロジェクト管理体制の堅牢さが成否を大きく左右します。進捗報告の頻度と形式、課題・リスクの管理方法を確認し、関係部門の調整役や、計画からずれた場合の対応手順も事前に把握しておきましょう。
チェンジマネジメント(変革管理)の支援体制も、重要な確認ポイントです。新しい業務プロセスへの移行時に現場の抵抗感をどう解消するのか、教育・研修プログラムの設計・実施まで含めて支援してもらえるのかを、事前に確かめておく必要があります。
BPRが形骸化する最大の原因は「現場への定着失敗」です。そのため、運用開始後のサポート体制まで視野に入れたパートナー選定が欠かせません。
まとめ
BPR支援会社6社の特徴を紹介しました。riplaは構想から開発まで一貫して支援し、アビームは大規模改革とAI活用、NRIはITと経営の連携が特徴です。JMACは製造業の改革、TISはシステム実装に強みがあり、アクセンチュアはグローバル知見とデジタルBPRを生かします。
選定では、自社の課題・規模・業界に近い実績を重視し、担当チームの経験や提案の具体性、意思疎通のしやすさも確認しましょう。そのうえで、複数社と話し、課題の捉え方と解決策を比べることが、納得できるパートナー選びにつながります。
▼全体ガイドの記事
・DX戦略・業務改革の完全ガイド
▼RFP作成前に読みたい無料ホワイトペーパー
・業務システム開発の完全ガイドブック
・スクラッチシステム開発の完全ガイドブック
・【2026年最新版】AI駆動開発の完全ガイドブック
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
