基幹システム/ERPリアーキテクチャでおすすめの開発会社/ベンダー7選と選び方

ERP・基幹システムのリアーキテクチャで開発会社を選ぶときは、移行対象との相性、移行の実績と体制、稼働後の支援の3点で比べます。

  • 移行対象と技術領域が、自社の要件に合うか
  • 導入実績と段階移行の体制がそろっているか
  • 業務停止リスクを抑える運用支援の範囲はどこまでか

ここでは、リアーキテクチャやモダナイゼーションの実績がある7社を紹介します。発注前のチェックポイントも、あわせて解説します。

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ERP/基幹システムリアーキテクチャのパートナー選びの重要性

リアーキテクチャに必要な専門性として、業務プロセスの理解、データ移行設計、変更管理、段階的な移行計画を示す図解。
技術面と業務面の準備を並べて確認できます。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

ERP・基幹システムのリアーキテクチャは、通常のシステム開発とは性質が異なり、高度な専門性が求められます。既存業務プロセスを深く理解すること、旧システムとのデータ移行を設計すること、多部門にまたがる変更管理を進めること、段階的な移行計画を立てることが、いずれも欠かせないためです。

特にSAP ERPのバージョンアップ(SAP ECC 6.0からSAP S/4HANAへの移行)やOracleシステムのモダナイゼーションは、技術的に複雑なうえ、業務への影響範囲が極めて広くなります。そのため、プロジェクト管理の失敗は、致命的な業務リスクにつながります。

日本企業の多くは「2025年の崖」と呼ばれるレガシーシステムの老朽化に直面し、維持コストの高騰や人材不足、セキュリティリスクを抱えながら、刷新に踏み切れずにいるケースが少なくありません。こうした状況で推進するには、技術力に加えて変革管理や業務改革の面からも伴走できるパートナーが不可欠で、適切なパートナーを選ぶことは、プロジェクトの成否を直接左右すると言っても過言ではありません。

ERP特有の発注前に確認すべきポイント

ERP・基幹システムのリアーキテクチャでは、開発会社への発注前に必ず確認すべき観点があります。なかでも確認したいのは、同規模・同業種のリアーキテクチャ実績があるかどうかです。具体的な事例で確かめてください。実績といっても、小規模な導入と大規模なマイグレーションでは求められる能力が全く異なります。

SAP・Oracleなど対象ERP製品の認定パートナーかどうかも、重要な判断材料になります。また、データ移行は、ERPリアーキテクチャにおける最大のリスク要因のひとつです。そのため、データ移行の設計経験と手法を詳しく確認してください。

ETLツールの活用実績、データクレンジングへの対応、移行テストの手法など、具体的な進め方を説明できる会社かどうかを見極めます。加えて、変更管理、ユーザートレーニング、定着支援を含む導入後のサポート体制も確認が必要です。稼働後に現場が使いこなせなければ、投資効果は得られません。

ポイント

移行の成否は、技術力に加えて業務プロセスの理解と変更管理の力で決まります。発注前に、候補の会社がこの両方を備えているかを見極める必要があります。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫の支援

特徴と強み

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を生かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。

営業・顧客・生産・販売管理など幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて対応できます。技術者がビジネス視点を持って開発に臨むのが最大の特徴です。単なるシステム受託開発にとどまらず、業務フローの見直しや改善提案を含む上流工程から携われます。

中小・中堅企業から大手企業まで幅広いフェーズに対応しており、スモールスタートから段階的に拡張する進め方にも柔軟に応じています。プロジェクトの要件定義・設計・開発・テスト・運用支援まで、ワンストップで対応できる点が多くのクライアントから支持されています。

得意領域・実績

基幹業務全般にわたるシステムの構築・刷新実績があり、営業管理から在庫管理まで幅広く扱っています。既存システムの業務要件を丁寧にヒアリングし、クラウドネイティブな新システムへの移行を設計します。このアプローチは、特に「パッケージERPでは対応しきれない独自業務プロセスを持つ企業」から高い評価を得ています。

IT事業会社として自社のDXを実践してきた経験から、技術的な品質だけでなく、導入後の現場定着や活用促進まで視野に入れた支援が可能です。初回相談は無料で、現状のシステム課題や要件を気軽に相談するところから始められます。基幹システムのリアーキテクチャを検討している企業にとって、コンサルティング機能と開発実行力を兼ね備えたパートナーとして、ぜひ検討していただきたい会社です。

TIS株式会社|独自ツールによるメインフレーム・COBOL移行に強み

COBOLからJavaへ変換し、クラウドネイティブなアーキテクチャへ移行する流れと、約3万本のプログラムの実績を示す図解。
変換後の構成まで一続きで捉えられます。

特徴と強み

TIS株式会社は、TISインテックグループの中核を担う大手SIerで、モダナイゼーション事業を戦略的な成長領域に位置づけています。最大の強みは、独自開発のマイグレーションツール「Xenlon(神龍)」を使った、COBOLからJavaへの大規模変換技術です。

このツールにより、業務ロジックのほぼ100%を自動変換できるとされています。メインフレームやオフコンで稼働する旧来型の基幹システムを、オープン環境・クラウド環境へ移行するプロジェクトで高い実績を誇ります。さらに、TISはAWS環境への大規模クラウド移行でも豊富な実績があり、数百台規模のサーバー移行プロジェクトも数多く手がけています。

金融・製造・流通など多様な業界で基幹システムの開発・刷新を手がけています。特に金融機関の基幹システムをオープン化する大規模プロジェクトでは、「約3万本のプログラムをJavaにリライトし、スケジュール通りに高品質で完遂した」という実績があり、業界内でも高く評価されています。

得意領域・実績

TISが特に得意とするのは、メインフレームやオフコンで動く旧来型基幹システムのオープン化・クラウド化です。COBOLで書かれた膨大な業務ロジックを精度高くJavaに変換し、クラウドネイティブなアーキテクチャへ移すという、技術難度の高いプロジェクトで他社との差が際立ちます。

アセスメント・マイグレーション・クラウド基盤移行・運用保守のサービスを一体で提供しており、リアーキテクチャのライフサイクル全体を支援できる体制が整っています。Oracle DBのクラウドマイグレーションサービスも提供しており、オンプレミスのOracle環境をOracle Cloud Infrastructureへ移行するプロジェクトの実績もあります。

また、大規模プロジェクトの品質管理やプロジェクトマネジメントに定評があり、複数の事業部門が関わる複雑な案件にも対応できる組織力を持っています。

ポイント

旧来型の基幹システムをオープン化・クラウド化したい場合は、COBOLからの変換実績と、移行対象の規模に近い案件の経験があるかを見ておく必要があります。

SCSK株式会社|30年超のSAP実績と400社以上の導入支援

特徴と強み

SCSK株式会社は、住友商事グループのIT企業で、SAP ERP分野において日本トップクラスの実績を持つ大手SIerです。日本初のSAPプロジェクトに参画して以来30年以上にわたってSAP事業を展開し、累計400社以上のSAPプロジェクト支援実績を誇ります。

製造業・商社・流通業を中心に導入実績があり、業種固有の業務プロセスへの深い理解が強みです。SAP S/4HANAへの移行支援では、約2か月で完了できるPOCサービスを用意し、フィット&ギャップ分析から移行計画の立案まで段階的に進められる体制を整えています。

また、Oracle EBSのバージョンアップ・保守やOracle ERP Cloudへの移行サービスも提供しており、SAPとOracleの両方に対応できる数少ないベンダーのひとつです。メインフレームのモダナイゼーションにおいても、ハードウェア更改・ソフトウェア移行・運用自動化・ISV製品リプレイスまでワンストップで支援する体制を持っています。

得意領域・実績

SCSKが特に得意とするのは、製造業・商社・流通業のSAP S/4HANAマイグレーションです。SAP ECC 6.0を長年使ってきた企業が移行する際には、業務標準化、アドオン整理、データ移行設計を含む包括的な支援が可能です。

特に、SAP Best Practicesをベースにした業務テンプレートを活用すれば、コストを抑えながら標準化されたシステムを構築できます。製造業向けには生産管理・購買管理・在庫管理などのSCM領域、商社向けには貿易管理・グループ連結会計など、業種特有の要件への対応実績があります。

RISE with SAPを活用したクラウドERPへの移行支援も提供しており、ライセンス・インフラ・移行作業をパッケージ化してサポートを受けられます。また、大規模プロジェクトのマネジメント力にも定評があり、複数拠点・グループ会社への展開実績も豊富です。

ポイント

SAP S/4HANAへの移行を検討しているなら、SAP ECC 6.0からの移行実績と、業種特有の業務プロセスへの理解が、候補を比べる目安になります。

NTTデータ株式会社|グローバル対応力と1,400社超のERP導入実績

特徴と強み

NTTデータ株式会社は、日本を代表する大手SIerで、SAP Global Services Partnerとして国内外で圧倒的なERP導入実績を誇ります。自社開発の大手企業向けERP「Biz∫(ビズインテグラル)」は累計1,450社以上に採用されており、日本企業の業務慣行に深く精通したパッケージとして高い評価を受けています。

グローバルでは50か国以上での業務展開実績があり、海外拠点を持つ日本企業のグローバルERP統合プロジェクトにも対応できる数少ないパートナーです。SAP S/4HANAマイグレーションでは、NelsonHall社の国際調査レポートでリーダーポジションに選出されており、グローバルレベルの技術力が認められています。

特に「BLUEFIELD方式」を活用した移行では、既存のカスタマイズを生かしながら、短期間でSAP S/4HANAへの移行を完遂した実績があります。1,000以上のアドオンを9割削減して業務標準化に成功した事例や、国内初のSAP ERP HCMからSAP SuccessFactorsへの移行実績など、先進的な取り組みも多数あります。

得意領域・実績

NTTデータが特に得意とするのは、グローバル展開を伴う大規模ERP統合プロジェクトと、SAP S/4HANAマイグレーションです。日本企業の経営思想をグローバルに展開するためのERPプラットフォーム構築に強みがあり、中国・東南アジア・欧米の海外拠点へのロールアウト実績も豊富です。

金融・製造・流通・公共など幅広い業界で大規模システムを構築してきました。特に、会計・人事・SCMにまたがる統合基幹システムの刷新では、その強みが際立ちます。

自社ERP「Biz∫」を活用したプロジェクトでは、与信管理・手形管理・原価計算など、日本企業特有の商慣習にも深く対応できます。導入コンサルティング、システム実装、導入後保守まで一貫して担える体制と、大規模プロジェクトを管理する成熟したPMO機能が強みです。さらに、グループ会社への展開やM&A後のシステム統合など、複雑な要件を持つプロジェクトにも対応力があります。

アクセンチュア株式会社|カルビー・JFEスチールなど大規模ERP刷新を多数支援

特徴と強み

アクセンチュア株式会社は、グローバルコンサルティングファームとして、ERP・基幹システムのリアーキテクチャ分野で日本国内でも圧倒的な実績を持つパートナーです。IDC MarketScapeの「アジア太平洋地域のSAP導入サービス2022年ベンダー評価」でリーダーポジションに位置づけられており、技術力・実績・組織力のいずれの観点でも業界最高水準にあります。

コンサルティング、テクノロジー、アウトソーシングを一体で提供できる点が最大の強みで、戦略策定から実装・運用まで一貫した支援が可能です。日本国内の著名な実績として、カルビーでは、SAP HANA導入による基幹システム刷新で、1年3か月という短期間での変革を実現しました。日東電工では、SAP S/4HANAを用いてホストコンピューターを撤廃し、国内ビッグバン導入を完了しています。

JFEスチールでは、約5,000万ステップを擁する大規模基幹システムのモダナイゼーションを支援しました。大手製造業・消費財メーカー・エネルギー企業など、規模の大きなERP刷新案件での実績が特に豊富です。

得意領域・実績

アクセンチュアが特に得意とするのは、事業変革を伴うERPリアーキテクチャと、大規模SAPマイグレーションです。単なるシステム移行にとどまらず、業務プロセス改革、組織変革、チェンジマネジメントまで包括的に支援できる点が、他社との大きな差別化ポイントです。

グローバル規模での標準化ERPの展開や、複数国・複数拠点への同時導入など、複雑性の高いプロジェクトでの経験値は業界屈指です。SAP S/4HANAへのマイグレーションでは、アクセンチュア独自の方法論・ツール・テンプレートを活用し、プロジェクトリスクを低減しながら品質を確保する実績があります。

また、インテリジェント・プラットフォームサービスとして、AIや自動化技術をERPシステムに組み込む次世代のモダナイゼーション支援にも取り組んでいます。大企業・上場企業を中心に億単位の投資規模が前提になるケースが多いものの、確実な成果を求める企業にとって信頼性の高いパートナーです。

ポイント

大規模なERP刷新や複数拠点への展開を控えているなら、規模の大きい案件での実績と、業務改革まで含めた支援の範囲を比べる必要があります。

株式会社電通総研|SAP ERP移行の専門資格を持つ製造業DX特化ベンダー

特徴と強み

株式会社電通総研は、1995年からSAP ERPに取り組む老舗のSAP専門SIerです。SAP関連のQualified Solution認定資格を複数保有しています。特に「SAP S/4HANA、オンプレミス(マイグレーション)」の認定を受けているパートナーは、日本国内でわずか7社しかなく、電通総研はその1社です。

この認定は、SAP ERPマイグレーションの高い技術水準を満たしていることを示す、重要な品質保証の指標で、信頼性の高さを証明しています。電通総研の強みは、上流コンサルティングから実装・保守まで一気通貫で支援できることと、製造業に特化した深い業務知識です。

自社開発のBI/分析ソリューション「BusinessSPECTRE」はSAP ERP専用に開発されており、150社以上への導入実績があります。さらに、SAP on Cloudのマイグレーションサービスも提供しており、移行方針の決定、コスト試算、移行作業まで、RISE with SAPを含めたトータルサポートを受けられます。

得意領域・実績

電通総研が特に得意とするのは、製造業・自動車関連業向けのSAP ERPマイグレーションとDX推進です。医療・食品・消費財・組立製造など製造業の業種特性に応じて、ERPのカスタマイズと標準化のバランスを取ることに長けています。製造業のDX推進では、業界内で高い評価を得ているパートナーです。

SAP ECC 6.0のサポート終了(2027年)に向けたSAP S/4HANAへの移行案件では、豊富な移行経験と専門的な方法論を持っています。また、クラウドERPへの移行では、「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」の標準フィットによる高速導入支援に対応しています。アドオン最小化と業務標準化を前提にした、近代的なERP導入を提案できます。

30年にわたって蓄積してきたSAP関連のノウハウと、製造業の業務への深い理解が組み合わさった支援です。そのため、製造業でのERP刷新を検討している企業にとって、特に魅力的な選択肢といえます。

株式会社コネクタブルー|ERPと周辺システムを含めた全体最適の構想策定に強み

特徴と強み

株式会社コネクタブルーは、基幹システム・ERPの構想策定から業務改革、導入PMOまでを支援するコンサルティング会社です。現行の業務とシステムを分析したうえで将来のToBe像を描き、ERP製品の選定だけでなく、マスタデータ管理、既存システムとの連携、データ移行などを含めた基幹システム全体の再設計を支援しています。

特徴は、ERPへの全面移行を前提としない中立的なアプローチです。Fit to Standardを基本としながら、企業固有の複雑な業務についてはスクラッチ開発とのハイブリッド構成も検討します。ERPに集約すべき領域と、既存・個別システムとして維持すべき領域を切り分けることで、過度なカスタマイズを避けながら最適なシステムアーキテクチャを設計します。

得意領域・実績

基幹システム刷新では、現状分析からToBe業務・システムの構想、ERP製品の選定、既存システムとの連携・移行計画、導入PMOまで幅広く支援しています。特に、生産・在庫・原価管理と契約・収益管理など複数領域が複雑に関連する企業では、業務とシステムを横断して全体最適を図る支援を得意としています。

パートナー選びのポイント(ERP・基幹システム特有の観点)

ERPパートナー選定時の確認項目として、認定資格、同業種実績、データ移行設計、保守・運用サポート体制を並べた図解。
提案を受ける前に確認軸をそろえられます。

対象ERPプロダクトの認定パートナー資格と同業種実績

リアーキテクチャで最初に確認したいのは、対象となるERP製品(SAP・Oracle・Microsoft Dynamicsなど)の認定パートナーかどうかです。認定パートナーは、ベンダーから正式に技術トレーニングを受けており、最新バージョンへの対応方法論や移行ツールへのアクセス権限を持っています。

認定の種類や等級(ゴールド・プラチナなど)によって、対応できる案件の複雑さも異なります。そのうえで、自社と同規模・同業種のリアーキテクチャ実績があるかを必ず確認してください。

ERP・基幹システムは、業種固有の業務要件(製造業の生産管理、商社の貿易管理、金融業の与信管理など)を深く理解していないと、適切な設計ができません。そのため、「類似規模・類似業種の実績事例を見せてください」と具体的に依頼し、担当コンサルタント・エンジニアの業種経験値を確かめることが重要です。

データ移行・変更管理・段階移行の設計力

ERP・基幹システムのリアーキテクチャでは、技術実装力と同等か、それ以上に重要な能力があります。「データ移行設計」「変更管理」「段階移行計画」の三つです。データ移行では、旧システムのデータ品質の評価から、クレンジング、変換ロジックの設計、移行テストの実施まで、緻密な計画と実行力が求められます。

移行の失敗は業務停止に直結するため、過去のデータ移行プロジェクトの経験と手法を詳しく見ておく必要があります。変更管理とユーザートレーニングの支援体制も欠かせません。技術的に優れたシステムを構築しても、現場のユーザーが使いこなせなければ、投資効果は得られないからです。

ERPのリアーキテクチャでは業務プロセスの変更を伴うことが多く、現場への丁寧な説明、トレーニング、定着支援が成功の鍵を握ります。また、ビッグバン型(一斉移行)とフェーズド型(段階移行)のどちらに対応できるかも、確認しておくとよいでしょう。自社のリスク許容度と業務継続の要件に合った移行方式を提案できるかで、パートナーを見極めます。

導入後の保守・運用サポート体制とSLA

基幹システムは24時間365日の稼働が前提で、障害発生時の対応速度と体制が企業経営に直接影響します。そのため、稼働後の保守・運用サポート体制について、必ず詳細に確認してください。具体的には、障害発生時の初動対応時間(SLAの設定)、24時間対応の有無、オンサイトサポートの可否、バージョンアップ対応の方針などです。

特にSAP ERPの場合、2027年にSAP ECC 6.0の主流サポートが終了するため、導入後のバージョンアップ計画を含めた長期的な保守設計が重要になります。ERPのバージョンアップには、カスタマイズ部分の動作確認やテスト、業務への影響評価などがあり、相応の工数が必要です。長く付き合えるパートナーとして、継続的な改善を支援できる体制があるかどうかも、重要な選定基準のひとつです。

ポイント

パートナー選びでは、対象ERPの認定パートナーかどうかと、同規模・同業種の実績を先に確かめてください。そのうえで、データ移行と稼働後の保守体制を比べると候補を絞りやすくなります。

まとめ

ERP・基幹システムのリアーキテクチャは、企業の経営基盤を刷新する重要なプロジェクトです。成功のためには、技術力・業種知識・プロジェクト管理力・変更管理力を兼ね備えたパートナーを選ぶことが、何より大切です。

今回ご紹介した7社は、それぞれ異なる強みと実績を持っています。自社の規模・業種・対象ERP製品・プロジェクトの複雑さによって、最適な選択肢は異なります。

株式会社riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援し、ビジネス成果と定着支援に強みを持ちます。TIS株式会社はCOBOLマイグレーションを独自ツールで手がけ、SCSK株式会社は30年以上のSAP実績を誇ります。

NTTデータ株式会社はグローバル展開への対応力、アクセンチュア株式会社は大規模ERP刷新の実績が豊富です。電通総研は製造業DXに特化したSAP専門SIerで、株式会社コネクタブルーはERPと周辺システムを含む全体最適の構想策定に強みがあります。

パートナー選定の際は、まず複数社に現状の課題や要件を相談し、提案内容・実績・対応姿勢を比べることをお勧めします。ERP・基幹システムのリアーキテクチャは長期にわたるプロジェクトです。そのため、技術力に加えて信頼関係を築けるかどうかも、重要な判断材料のひとつです。

ぜひ本記事を参考に、最適なパートナー選びを進めてください。

関連する全体ガイドは、以下の記事で確認できます。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。