FutureStageの費用は、初期費用が110万円〜2,000万円程度、年間の運用費用が500万円程度までと幅があります。その差は、方式(オンプレミス型かクラウド型か)、対象業務の範囲、支援体制で生まれます。クラウド型の月額費用は16万5,000円〜です。
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FutureStage導入の保守・運用費用の全体像

FutureStageは、生産管理と販売管理を軸に、購買・在庫・原価・会計・人事給与を一つのパッケージで扱えます。1987年のリリース以来30年以上の実績があり、累計4,000システムを超えて導入されています。
保守・運用費用は、オンプレミス型かクラウド型か、対象業務の範囲、日立グループのサポートをどこまで使うかによって変わります。
クラウド型は、公開されている料金で初期費用110万円〜、月額費用16万5,000円〜(いずれも税別)です。月額費用には、ライセンス、データベース保守、回線費用が含まれます。また、問い合わせ対応とクラウド基盤の使用料も、同じ月額費用に含まれています。
本格的な基幹業務の刷新では、初期費用が数百万円〜2,000万円程度になることがあります。年間運用費用は100万〜500万円程度です。
オンプレミス型は、一律の価格が公開されておらず、個別見積もりが基本です。ただ、ミッドマーケットERPの一般的な相場から大きく外れるものではないと考えられます。
費用の構造で見ると、オンプレミス型は初期費用と年間保守料が中心です。一方で、クラウド型は月額・年額の費用が継続して発生します。
規模別の費用感
企業の規模と対象業務の範囲で分けると、FutureStageの費用レンジを比べやすくなります。
- 小規模:単一業務を標準機能中心で導入するケース
- 中規模:基幹業務全体と部分的なカスタマイズを扱うケース
- 大規模:複数拠点や独自要件に対応するケース
小規模の場合は、クラウド型で単一業務を標準機能中心に導入する形になります。初期費用は110万円〜、月額費用は16万5,000円〜が目安です。
中規模では、生産・販売・購買・在庫・原価・会計までを対象にします。その場合の目安は、初期費用が400万〜1,000万円程度、年間運用費用が100万〜500万円程度です。中堅製造業や卸売業でのFutureStage導入も、この中規模のレンジが中心になります。
大規模になると、複数拠点への展開や、業種テンプレートにない独自要件への対応が加わります。その分、初期費用は2,000万円規模に達することがあり、年間運用費用も増えます。
どの規模でも、費用を決める大きな要因は対象業務の範囲とカスタマイズの規模です。だからこそ、契約前にこの2点を具体化しておくと、予算策定の精度を高められます。
オンプレミス型とクラウド型(SaaS)の費用構造の違い
FutureStageは、買取型パッケージのオンプレミス型と、月額課金のクラウド型(SaaS)から選べます。
- オンプレミス型:初期費用をかけて自社または委託先のサーバーで運用
- クラウド型:初期費用を抑え、月額費用を継続して支払う方式
オンプレミス型では、初期にライセンスを取得し、サーバーを自社か委託先で運用します。年間保守料は、ライセンス費用の5〜15%程度が目安です。
クラウド型は初期費用110万円〜で始まりますが、そのあとも月額16万5,000円〜の費用が続きます。5〜10年の長期利用では、累積費用がオンプレミス型を上回るケースもあります。
両方の形態を用意している点が、クラウドネイティブ専業のEpicorとの違いです。
初期投資を抑えたいか、長期のコスト効率を重視したいかで、選ぶ形態は変わります。ただし、クラウド型が常に安く、オンプレミス型が常に高いとは限りません。
長期利用を前提に総所有コスト(TCO)を試算し、両方を比べることが大切です。
費用の内訳(初期費用・年間保守料率・インフラ費用)

FutureStage導入の費用は、大きく初期費用、年間保守・サブスクリプション費用、インフラ費用に分けて考えられます。
初期費用には、要件定義や初期セットアップ、データ移行などが含まれます。
年間費用には、ライセンスと日立グループの保守サポートに加えて、セキュリティパッチや機能アップデートが含まれます。
オンプレミス型ではサーバー費用がかかり、クラウド型ではホスティングの利用料が月額費用に組み込まれています。
初期費用の内訳
初期費用は、要件定義、データ整備、カスタマイズの3項目に分けて見ると、内訳を把握しやすくなります。
- 要件定義:業務分析とフィット&ギャップ分析の費用
- データ整備:マスタ登録と既存システムからの移行費用
- 初期カスタマイズ:標準機能で不足する要件への対応費用
要件定義や業務分析を外部コンサルタントに委託すると、1人月あたり100万〜200万円が相場です。プロジェクトの規模によっては、要件定義だけで数百万円規模になることもあります。
品目、取引先、工程のマスタ登録や、既存システムからのデータ移行にも費用がかかります。データ移行費単体は5万〜30万円、データ整備全体は50万〜100万円程度です。
初期カスタマイズは、業種テンプレートで対応できない要件に合わせて行います。導入費用全体の3〜4割程度を占めることが多い項目です。
クラウド型の初期費用は110万円〜ですが、要件定義や移行の費用は別途加算されます。本格的な基幹業務の刷新では、初期費用が数百万円〜2,000万円程度です。
実勢相場では、初期費用の目安は400万〜1,000万円程度です。契約前に明細を見て、どこまでが標準セットアップで、どこからが追加見積もりになるのかを確かめておきます。
年間運用費用・保守料率の内訳
年間運用費用は、契約の形態と保守の範囲に加えて、長期のTCOまで見て判断します。
- クラウド型:サブスクリプション費用に保守範囲を内包
- オンプレミス型:ライセンス費用に応じた保守料を別途確認
- 長期TCO:5年・10年の累積費用を比較
クラウド型は月額16万5,000円〜で、年間に換算すると約198万円〜です。
本格的な基幹業務の刷新では、年間運用費用は100万〜500万円程度が目安です。
年間費用には、ソフトウェアのライセンス費用と保守サポート費用が含まれます。保守サポート費用は、一般にライセンス費用の5〜15%程度が目安です。
クラウド型では、保守料が月額のサブスクリプションに内包されることが多くあります。一方、オンプレミス型では保守料を別に支払う契約が一般的です。
クラウド型は自社サーバーの購入や維持費が不要です。ただし、利用料は継続します。オンプレミス型のサーバー費用は、年間5万〜15万円程度が目安です。
中堅製造業向けパッケージ全般では、5年のTCOが1,600万〜3,400万円が目安です。
月額料金だけで決めず、5年・10年の総額を試算して契約を判断します。
FutureStage固有のコスト構造
FutureStageには、業種別テンプレートと日立グループのサポートに関わる固有のコスト特性があります。具体的には、テンプレートがカスタマイズ費用に、サポート体制がSI費用に影響します。
業種別テンプレートの豊富さによるカスタマイズ費用の抑制
業種テンプレートとの適合度が高いほど、標準機能で業務をカバーしやすくなります。ただし、どこまで標準機能で足りるかは契約前に確かめておきます。
- 製造業:金属加工・自動車部品・一般機械をカバー
- 卸売業:食品卸・医薬品卸をカバー
- 小売業:量販店・専門店・百貨店をカバー
テンプレートに近い業務ほど、追加のカスタマイズ開発費用を抑えられます。カスタマイズ費用は、一般に初期導入費用の3〜4割程度を占めます。
製造業と卸売業など複数の業種の業務を、一つのパッケージでカバーできます。この点は、単一業種専業のパッケージにはない、FutureStage固有のコストメリットです。
契約前にフィット&ギャップ分析を行い、業務プロセスとテンプレートの差がどこにあるかを確かめます。この見極めを省くと、稼働後に想定外のカスタマイズが必要になり、費用が膨らみます。
大手SIerの手厚いサポート体制とSI費用の関係
FutureStageの導入は、日立システムズを中心とする日立グループのSIerが支援します。ソフトウェア本体と支援費用は、分けて確認します。
- 導入支援:システム導入・構築やコンサルティングを支援
- 教育・研修:現場への定着に向けた教育を実施
ソフトウェアのライセンス費用とは別に、システム導入・構築を支援するSI費用がかかります。
外部に委託する場合、導入支援やコンサルの費用は1人月あたり100万〜200万円に達することがあります。教育・研修の費用は20万〜40万円程度で、SI費用として初期費用に上乗せされます。
手厚いサポートは、そのまま安さを意味するわけではありません。定着を後押しする価値と費用を並べて比べます。
日立グループには、1987年から30年以上にわたる導入のノウハウがあります。累計4,000システムを超える導入実績も、サポート体制を評価する材料になります。
業種ごとの失敗パターンを避けられれば、稼働後の手戻りや追加改修を抑えられます。そのうえで、短期的なSI費用だけでなく、稼働後に生じるリスクも含めて評価することが大切です。
コスト増大の典型要因と対策

FutureStageの費用超過は、契約前の見極め不足と、契約後の運用管理不足から起こります。そこで、代表的な隠れコストを知り、発注側の対策につなげることが欠かせません。
隠れコストの典型パターン
隠れコストは、長期契約と要件の見極めの場面、SI支援と外部委託の場面で生じます。
- 長期TCO:クラウド型の累積費用が逆転するリスク
- カスタマイズ:フィット&ギャップ不足による追加開発
- SI費用:導入・構築支援を見落とすリスク
- 外部コンサル:伴走期間の長期化による費用増
クラウド型を月額料金だけで選ぶと、5年・10年の累積費用が膨らむことがあります。5年のTCOは1,600万〜3,400万円が目安で、あわせて更新時の値上げリスクも試算しておく必要があります。
フィット&ギャップ分析を省くと、稼働後にアドオン開発が必要になり、初期見積もりを超える追加費用が生じる可能性があります。
ソフトウェアライセンスだけで見積もると、導入・構築支援のSI費用を見落とすことになります。
外部に頼む要件定義や業務分析は1人月100万〜200万円が相場です。伴走の期間が長引くと、外部コンサルティングの費用が数百万円規模に積み上がります。
コストを適正化するための発注側の取り組み
発注側は、契約前に長期の試算と要件の確認を進めます。そのうえで、社内の分担やSI費用、更新条件も整理しておくと、見積もりの抜けを抑えられます。
- 長期試算:5年・10年のTCOで形態を比較
- 要件確認:フィット&ギャップ分析に時間を配分
- 社内分担:テストやマスタ整備を主体的に担う
- SI明細:依頼範囲と自社対応範囲を切り分ける
- 更新条件:料金保証と値上げ条件を確認する
初期費用や月額費用だけで決めると、累積コストを見誤るおそれがあります。
テスト運用や一部のマスタ整備を自社の中心メンバーが担い、外部委託を最小限にすると、30万〜80万円程度を削減できるケースがあります。
SI費用は、日立グループに依頼する部分と自社で受ける部分の線引きを含めて、要件定義支援や現場研修の項目ごとに明細で確かめます。
ライセンス費用とサブスクリプション費用は、更新時にどのような条件で値上がりするのかも見ておきます。複数年契約の料金保証の条件を確かめると、予算計画の精度を高められます。
まとめ
FutureStageの費用は、導入の規模と、初期費用、年間保守料率、インフラ費用の組み合わせで決まります。
FutureStage固有のコスト構造には、業種別テンプレートと日立グループのサポート体制が関わっています。
公開されている料金では、クラウド型の初期費用は110万円〜、月額費用は16万5,000円〜(いずれも税別)です。本格的な基幹業務の刷新では、初期費用が数百万円〜2,000万円程度になります。
実勢相場は、初期費用で400万〜1,000万円程度、年間運用費用で100万〜500万円程度です。5年のTCOは1,600万〜3,400万円程度を見込み、長期の累積費用を比べます。
FutureStageはテンプレートを活用することで、カスタマイズ費用を抑えられる構成です。一方で、手厚いSIerのサポート体制は、SI費用を増やす要因にもなります。
長期TCOとSI費用は、具体的な数字で確かめておくことが大切です。フィット&ギャップ分析と更新条件も、契約前に確認しておきます。導入を検討するときは、自社の業種や業態、長期の利用計画を先に整理しておきます。
中堅・中小企業のERP導入とFutureStageのコスト構造に詳しいパートナーに相談する方法もあります。
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会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
